暗い部屋の中に、眼帯をしてオールバックにした作者が足を組み椅子に座っている

『さて、皆さんは覚えているでしょうか?前回空腹で倒れたあの男を。五日間飲まず食わずでいた為に、今あの男は極度の空腹状態となっております。そして今 回彼が戦う相手とは彼の目の前にうず高く積まれた数々の料理。』

作者は椅子から立ち上がると眼帯を取り外した

『それでは〜、フードファイト、レディィィィィィィィゴォォォォォォ。』

(って人の脳内で危険なマネをするんじゃねぇぇぇぇぇ!!)

けど、龍真君。実際に君は素手でMSを壊せるファイターみたいな気迫で目の前の料理を食べてるじゃないですか?

(五日間何も食ってないんだから仕方ないじゃないか。大体俺はバルカンを撃つだけで『ヴァァァァァァルカン』とかって熱血するほど熱苦しくないぞ)

とか言ってる間に目の前にあった十人前は軽くあった料理を『俺の胃袋が真っ赤に燃えるぅ お前を食らえと轟き叫ぶぅ 必ぃっ殺ゴォォォッド スト マァァァァック ヒィィトエンドォォォ』って勢いで食い尽くしたじゃないか

(・・・・・・世の中には勢いってものも大事だよな、うん大事だ。)

さて龍真君が自己完結している間にオープニングに行きますか

(うん、そうだよ。きっと勢いって大事なんだ。『体は勢いで出来ていた 血潮はノリで心は叫び・・・・・・・・・)

ぎゃー、固有結界の詠唱はやめろぉぉぉぉ。お前は赤毛の天然女たらしじゃないだろうがぁぁぁ。こうなったらこっちも固有結界を出して勝ってやる。作者と龍 真の争いの間にオープニングをどうぞ

(体は無限の勢いで出来ていた。固有結界『無限の勢い』発動。)

俺の固有結界の発動前に出すなんて卑怯だぞ。ってギャー





サクラ大戦二次創作
サクラ大戦異聞録  巴里に咲く黒髪の狩人
第四話前編 戦い終わって 「俺に戦うための力をくれ」





脳内で固有結界を発動させて作者を撃退した龍真の元にアルトルージュがやってきた

「随分沢山食べたわね〜。それぐらい食べれる元気があるなら、これを読む元気もあるわよね。」

そう言ってアルトルージュは龍真に分厚いレポートを渡した
龍真はそれを一瞥すると嫌そうな顔をしながら聞いた

「これは一体なんなんだ?こんな分厚いのを読む元気なんて全然無いぞ。」

アルトルージュは真剣な顔をして龍真に言った

「あなたが迷宮に潜っている間に起きた巴里華檄団の戦闘結果と新入隊員のデータよ。」

そう言うと龍真は穴が開く勢いでレポートを読み始めた
読み進めていくうちに、龍真の顔はどんどん険しくなっていった

「一体どういうことなんだ?なんで新入隊員に花火姉さんがいるうえにグリシーヌ姉さんと二人で先行偵察をさせているんだ?」

今回の事件の前に巴里華檄団は、巴里中の人の霊力を測定し新入隊員を探し出したのであった
その結果、華檄団の隊員として選ばれたのはコクリコ、ロベリア・カルリーニ、北大路花火の三人であった
そして前回の戦闘で巴里華檄団の敵として認定された龍真と懇意にしていたグリシーヌと花火は本当に巴里華檄団として働く気があるのかどうかを調べるため、 危険な偵察任務をやらせたのであった

「そういやアルト、この隊員のデータを見てみると全員の先祖がシテ島に住んでいる事になっているぞ。何かの偶然か、それともシテ島に何かがあったのか?」

龍真の疑問にアルトルージュは真剣な面持ちで答えた

「この巴里が栄える前にシテ島には自然と共に生きる人たちが住んでいたわ。そんな彼らをローマ人達は排斥し巴里から追い払っていったの。その巴里から追い 出されていった人たちこそ彼女達の祖先である『パリシィ』なのよ。歴史の闇の中に葬り去られているから多分華檄団の方では調べ上げられないと思うわ。」

アルトルージュのその言葉に龍真は納得したようだが、次の発言でその表情は驚愕に彩られる事となった

「そして今、巴里を騒がせている怪人達も『パリシィ』である事が判明したわ。これから怪人達と戦えば戦うほど彼女達の血は活性化していき最終的には『パリ シィ』の崇めている神を復活させる事になるでしょうね。」

龍真はアルトルージュに疑問に思った事を聞いた

「しかし、何故華檄団でも調べ上げられない情報がお前の手元にあるんだ?あいつらの親組織である賢人機関の情報網はかなりすごいと聞いたんだがそれを上回 る情報網なんて持っていたのか?」

龍真の質問にアルトルージュはあきれた顔をした

「龍真、あなたは忘れているかもしれないけど、私はパリシィ達が生きている時代にもう生まれていたのよ。それにパリシィ達を排斥したときの記録はあなたが 寝ている間にナルバレックが持っていたわ。」

アルトルージュがそう言うと部屋のドアが開き、ナルバレックが入ってきた

「千年錠の迷宮から出てきた割に元気そうだな。そのレポートに書いてあることを呼んだのに随分冷静でいられるんだな。」

ナルバレックの言葉に疑問を感じた龍真は、もう一度細かい所までレポートを読み進めていった。すると、ある箇所を読んだ所で龍真の手の動きが止まった。

「なっ、なんなんだよこれは?何え父さんと母さんの子供が姉さんだけなんだ?俺は北大路家に存在していないって事じゃないか。一体何がどうなっているのか 教えてくれよ。」

龍真は泣き出しそうな顔でアルトルージュに詰め寄っていった

「あなたは北大路家と昔親交のあった、とある家に生まれた子供だったのよ。その家は代々『器』と呼ばれる男を輩出してきたの。でもその家は一人しか子供を 残さない風習があったの、『器』の適性がないとわかったあなたは家の長老に殺される所だったらしいわ。それを見かねた北大路家に養子として出されたの よ。」

その言葉に龍真は雷にでも撃たれたかのように震えた

「あなたの本当の家には代々伝わるとある武器の言い伝えがあるわ。その武器の形状は手甲、あなたの先祖が『あの男』を打倒した時に身につけていたものでそ の武器を身につければ『あの男』を打倒した技を身につけることができるらしくて、今は中国のとある場所に封印されているらしいわ。ヴァン=フェムに中国全 域を探させているからすぐに見つかると思うわ。」

アルトルージュはそこまで一息で言うと龍真の肩に手をかけた

「ねぇ、龍真。あなたは確かに養子として出されたわ。でもあなたの両親は最後まで養子に出さずにあなたを息子として育てようとしたと聞いたわ。そして北大 路家でもそしてあなたの師匠もあなたの事を大事に思っていたはずよ。だからそんなに泣きそうな顔をしないで、いつもみたいに笑って。あなたがそんな顔をし ていたんじゃあなたの両親や北大路男爵達そしてあなたの姉達にも失礼よ。」

その言葉を聞き龍真は瞳に浮かべていた涙を拭い去り、今できうる最高の笑顔をアルトルージュに見せるのだった

「感動のメロドラマはそこまでにしてこのレポートの続きを読んでくれないか?さすがに埋葬機関の長である私が長時間ここにいると下の者達が五月蝿いので ね。」

ナルバレックがそう言うと二人は気恥ずかしくなったのか、顔を赤くしそれを誤魔化すようにレポートで顔を隠すのであった

「それにしてもこの戦闘データを見ると連携がまったく取れていないわね。遠距離攻撃をする花火さんが一人後方で取り残されているし、このエリカ機の誤射の せいで味方機のバランスが崩れて何回かピンチに陥れてるわね。」

アルトルージュの分析通りこの戦闘で大神、ロベリア、グリシーヌ機は真っ先に敵機に向かい突撃をし後衛であるエリカ、コクリコ機もそれに追随し結果花火機 が取り残される結果になり、その後の乱戦時にエリカ機がマシンガンを敵に向かい撃ったがマシンガンの銃口を左右に振りながら撃った為近くで戦闘をしていた グリシーヌ機やロベリア機にあたり両機の体制を崩し敵蒸気獣の攻撃を喰らう原因を作っていた

「それは今後の課題として華檄団でもシュミレーターを使って直していくだろう。そんな事より俺は敵巨大蒸気獣との戦闘時に大神が出したこの技の方が気にな るんだけど、あんたたちは何か知ってる?」

龍真の言う大神の出した技とは一体?
では、その戦闘シーンを実況:作者 解説:北大路龍真でお送りいたしたいと思います





え〜、ここからですね。敵怪人ピトンさんの操る蒸気獣ベルスーズ(子守唄って意味です、テストに出るから注意するようにw)の腕を形成する蛇が巴里の悪魔 ロベリア・カルリーニさんの乗る光武Fに巻きついてます。これは痛そうですね〜、解説の龍真さん

「えぇ、この攻撃はきついですね。地面と敵機両方を注意しないといけないので精神的な疲労がたまりやすくなってしまいますね。」

何か打開策はないんですか?

「そうですね、俺だったら出てきたところを魔術で捕縛って手がありますけど彼らの場合だと捕縛系能力なんて最初から伝ませんからね。」

お〜っと、ここで大神機、ロベリア機に巻きついている蛇に斬りかかる〜

「良い手ではありますがロベリアさんが大神の事を信じていないと失敗する手です。」

お〜っと、龍真の言った通りロベリア機が身動ぎした為に目標が逸れロベリア機の表面を斬りつけてしまった〜

「その隙に蛇もピトン機に戻っていきますね。敵ながらいい攻撃方法です、これなら上手くすれば同士討ちを狙って巴里華檄団を倒せるかもしれませんよ。」

話している間にグリシーヌ機が後ろから戦斧を振り上げる〜、このまま終わってしまうのか?

「いや、待ってください。エリカ機がピトン機を狙っていますがその延長線上にグリシーヌ機が居ます。もしエリカ機がこのまま銃撃をしたらグリシーヌ機の体 勢が崩れる事になり逆にピンチになってしまいますよ。」

龍真の心配通りエリカ機マシンガンを撃つ撃つ〜、グリシーヌ機体勢が崩れた〜。そこにピトン機がキック〜、これはきつい立てるのか?グリシーヌ機ダウン〜

「これは危ない倒れ方をしましたね。この倒れ方をしたって事は脳震盪の可能性がありますよ。」

グリシーヌ機、戦斧を支えにしてなんとか立ち上がる。花火機も肩を貸しているがちょっとした事で倒れそうだ〜

「これはまずいパターンですよ。ほら、ピトン機が二人にめがけて攻撃を放とうとしていますよ。」

ピトン機が今その拳を振り上げた〜。お〜っとこれはつむじ風か?ピトン機の足元につむじ風が起きバランスが崩れた〜

(今のは本当に自然現象なのか?あまりにもタイミングがよすぎるぞ。)

お〜っと、大神機とコクリコ機がピトン機に迫っているぞ。一体何をする気なんだ〜

「何やらピトン機の近くで手を繋いだが、大神は二刀流の使い手なんだから攻撃方法が制限される分不利になると思うぞ。」

二人の霊力が合わさって行くぞ〜、これは一体何が起きているんだ〜?おっと動物達の幻影が見えるぞー!!

「多分かなり多くの霊力が使われている為に起きた物質化現象だと思うぞ。帝都に居るイリス・シャトーブリアンの機体の技も何故か熊のぬいぐるみが出てくる らしいからな。」

その攻撃を喰らったピトン機そこかしこから煙と火花が出ているぞー、これで終わりか終わりなのか〜?おーっと爆発です、爆破炎上しております

「どうやらこれで終わりのようですね。今後の課題を残す結果となりましたが次回の戦闘に期待したいと思います。」

それではまた来週のこの時間にお会いしましょう。さようなら〜









「このコクリコ機と大神機の合体攻撃なんだがどういう技なんだ?見た限りだと二人の霊力の相乗効果で威力が跳ね上がってるように感じるんだが。」

「その答えはこの俺がしてやろう。」

龍真の疑問に答えたのは今まで部屋の中に居なかった男の声であった

「あの技は『方陣技』(ほうじんわざ)と呼ばれる技の一種だな。しかし本当の『方陣技』はあいつらみたいに隣り合うのではなく敵を中心に人を配置さえでき れば本人の相性や好き嫌いすら無視して発動する技だ。」

謎の声の主はそこまで言うと天井裏から飛び降りてきた
背の高さは龍真と大体同じくらいで茶髪で男性、そして一番目を引くのは男が手に持っている木刀と顔につけている鬼の面であった

「あなたは一体誰なのかしら?この城の結界にも何の反応もしなかった上私たちに気配すら感じさせなかったなんて。」

アルトルージュは天井裏から飛び降りてきた男に当然感じる疑問をぶつけた

「俺の名は法神流の後継者ほうら・・・・じゃなかった神夷京士浪(かむいきょうしろう)だ。目的はそこの『器』と共に戦う為に宿星(しゅくせい)に呼ばれ てこの場に来た。」

男・・・神夷の言葉に納得がいかなかったのかアルトルージュは神夷のすぐ傍に行き小声で話をし、納得したのか頷くと離れていった

「『器』って俺にはその適性がないから家から捨てられたってついさっき聞いたばっかりだぜ。なのに今度は俺が『器』?一体どうなってるのか説明してくれ よ。」

納得がしなかったら今にも暴れだしそうな雰囲気の龍真の疑問に神夷が答えようと口を開こうとした時、部屋のドアが開きリィゾが入ってきた

「姫様、龍真の武器がたった今完成いたしました。って何かあったんですか?」

リィゾが入ってきた事により今まで緊迫していた雰囲気が抜け、アルトルージュが口を開いた

「折角龍真の武器ができたんだもの、早速見に行きましょう。疑問はその後しっかりと私が答えさせてもらうわ。」

アルトルージュはそう言うとさっさと部屋から出て行った
その後を追うように龍真とナルバレックが出て行き、後に残ったのは何が起きたか判っていない神夷と神夷の事を警戒しているリィゾ、そして大量の空き皿だけ であった








次回予告
古槍頭巾の工房に着いた龍真はそこで自分専用の武器を手に入れる
そしてその武器の能力と使いやすさを知る為に神夷と試合をするのであった
その試合の中で龍真は新たな力に目覚めるのであった


次回サクラ大戦異聞録 第四話後編 戦い終わって 「この力は一体?」




あとが〜きな感じっぽい座談会
作:学校のレポートのせいでパソコンに触れていられる時間が極端に減った白隠です
?:ま〜、レポートがしっかりできね〜と単位とれね〜ぞ
作:君は今回初登場した神夷君じゃないか
神夷(以下神:それにしてもこれじゃあ俺の正体から『あの男』の正体がモロバレじゃないのか?
作:仕方ないじゃん。構成当初から君をここで出す事は決定してたんだから。
神:しかし『あの手甲』の設定がすごい事になってないか?
作:名前とか効果もかなりすごいものがあるから多分大丈夫じゃないのか?
神:それはいいとしても、何で俺があんな所に居たんだ?
作:君のご先祖様は『あの戦い』が終わった後、麺料理を求めて旅立ったでしょ。ならこっちの方に居ても多分問題はないはずだ
神:ま〜、それは読者の反応を待っているんだな
作:それでは今回も恒例の27祖データを見ながらお別れしましょう
神:じゃ〜な〜








27祖データベース<センタリング>
ファイルNO04 『血と契約の支配者』 アルトルージュ=ブリュンスタッド
アルクェイドが真祖の姫ならアルトルージュは死徒の姫
アルクェイドとは腹違いの姉妹であり真祖と死徒のハーフ
戦闘以外はロリっ子で戦闘時にはボン・キュッ・ボンのナイスバディーなお姉さんに変身するという幅広いニーズに答えてくれる(こんな事書いてこのHPの支 配者のルリちゃんに殺されないだろーか心配だ)
何時もプライミッツ・マーダーとリィゾそしてフィナがそばを守っている
では最後に一言
「ロリっ子とか言ってるけど私の方が絶対ルリちゃんより胸があるはずよ。そこらへんを強調して私がこのHPの支配者となるのよ〜。」

ふ〜、今回は潰されないですんだな。毎回毎回こんな調子だといいんだが・・・・・・・・
ん?外から何か変な音がするな。
ん?銀色の髪が見える気がするけどキノセイデスヨネ?ルリちゃんは黒い鳩さんの所にいるはずだしきっと多分いないといいなぁ・・・・
さてそれではそろそろ幕にしますが外からどんどん大きくなってきた足音の人次第で次回かその次あたりで彼女が出るかもしれません
それでわ〜




感想

…白隠さんが最新話を届けてくださいました♪ 今回は、龍真君の新しい武器が手に入ったようですね。

しかし、白隠さん大神さんとコクリコをカップリングするとは…やりますね…


まあ、確かに、ロリっ娘ヒロインが幅を利かせているね。

それで新たな助っ人は東京魔人学園 剣風帳からですか…クロス作品増えてきましたね。

確かにね、現在の戦力だと怪人クラスを相手に苦戦する事があるとも思えないけど…

この分だと、東京魔人学園剣風帳からあっちの 方も出ているということでしょうかね。

私は月姫に関してもTVからの情報がメインだし、東京魔人学園剣風帳はやった事がないから、ちょっと分りかねる事が多いけどね。

まあ、駄作家が知識が足りないのは いつもの事ですが、そんなので感想大丈夫なんですか?

はははは…このレベルが限界かな(汗)

まったく、それにしても最近妙な輩 が増えていて困りますね。

え? 妙な輩?

シルフェニア内では貴方すら言って いないというのに、態々殲滅対象用語をいってくる輩が多くなりつつあります。

仕方ありませんですから、少し
数を減らしてくる事にしますね。

え〜っと、それってもしかして…(汗)

白隠さん待っていてくださいね(邪 笑)


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