ナデシコ火星に眠れる命の歌

 

大艦隊を襲撃するには、俺のからだも戦力も限界だろう,例え生き残ったとしても俺に、

生きていくこと自体が無理だろう。

「もはや之までか、思い残すことは沢山あるが,後悔してない」

もし許されるなら、あいつに,一目合いたかった。

「ルナ俺が死んだら、近くの恒星付近にジャンプ頼むな。」

「艦長、跡形も無く消える心算ですか、せめて彼女たちが縋る死体ぐらい残したほうがよろしいのでは。」

確かにそうだろう。

「悲しみの儀式をもう一度してもらうほど俺は、友達を持ってないよ。」

「そうですか、火星の後継者とクリムゾンは、例のようにします。」

「統合軍と連合政府の方は」

「今日のトップニュースで、例の情報テレビ局と新聞社に匿名で飛ばしてあります。」

「最後にアカツキに連絡を」

「了解いたしました」

『天川君どうしたんだい、君から僕に連らを繰れるなんて』

「アカツキ、どうやら今日みたいだ、俺の命日がまさか、結婚記念日になるとは。」

『天川君そうか、そうか、分かった彼女たちのことは、僕が責任を持つ。』

「最後にあいつが、目覚めたらつた愛していたと言ってくれ」

『きつい仕事を、くれるね、君は、愛の告白は自分の口でするもんだよ。』

「もう時間が無い人間に言うことか」

『それもそうだね、ユーチャリスとブラックサレナは、君の退職金代わりにもらってくれ、家でもいろいろ問題になるものは処分するに限る。』

「ありがとう、アカツキ」

「艦長準備整いましたそれでは、オペレーションドゥームスフィアを開始します。」

ゴホゴホ血を吐いて倒れる明人

「艦長、心停止を確認之より近くの恒星周辺にジャンプします」

 

緊急ニュース速報

『今回このような形で、会見させて貰う、天川明人だ、唯一火星の後継者から奪還され回復したA級ジャンパーだ』

連合宇宙軍の方にもこの資料が有るだろうが

A級ジャンパーの誘拐と実験の過程が書き込まれた資料が映し出された。

そして

「私は、木連が憎いそして、連邦政府が特に憎い之が木蓮の無人兵器がやった事

それを見せないために火星の復興の邪魔をした木蓮の人々お前らは草壁の走狗だ

これから一切正義ということを許さない。」

火星の惨状を調査記録した、母親と父親に守られるようにして死んでいる子供の白骨遺体が映し出された。

今でも火星の廃墟の下には、無残な白骨死体が放置されている

『火星の後継者がやった実験にかかわったか科学者と政治家、軍人お前らも同罪だ。

俺たちを使って遊び半分に体を切り刻み、大量のナノマシン投与し女性をレイプした連中の名前と家族だ。」

そして映像が流れるこの映像は、実験施設のビデオが保存してたものそこには、全統合軍本部長官や大物政治家がユリカをレイプしている映像や、学会の人間が 実験している映像そこには天川明人を切り刻まれるシーンが映し出されていた。

丁度この映像が映し出されているころ

ナデシコBで、瑠璃はこの映像を見て

『如何してこんなことになってしまったのでしょう。』

サブロウタ顔をしかめそして心の中でざんげするだけだ。

『ハーリーお前はこの放送見てなんか違和感を、感じないか』

『言われてみれば確かに何かおかしいです合成とか、そんな関係ではないですが』

『ハーリー君この時間戦闘行為がある場所は、有りますか』

『アメリカでは、之は酷いですもうひとつ暴露が始まっています。』

『之は酷い政府と軍が,やって来た事が全て市民にさらされています。』

「こいつユリカさんを、犯していた奴ですよ、こっちでは、A級ジャンパーを嗤って、切り刻んでていた奴だ。」

其れから一時間

アメリカ、ドイツ、パキスタン辺りで、A級ジャンパーの家族による科学者の家族や政治家の家族を狙った、殺人事件が多発した、そして汚職をした軍人、政治 家を粛清の嵐が襲った。

「之は酷すぎるいくら、火星の後継者の家族だから、といっても之は酷すぎる。」

そこに映し出されたのは火星の後継者の家族が暴行されて逆さ吊りにされて殺されている報道だった。

「イネスさん、如何してこんな事に,こんな事明人さんは、願っていません」

「ホシノルリ現実を、直視しなさい、明人君自身は、これ以上に恨んでいるはずよ、沢山の同胞が目の前で無残に殺されたのだから。」

『あなたは、何にも感じないの、あなたも明人君ユリカさんの家族でしょ、其れなら、怒りを感じるでしょう。』

「そうでしょうか私は、あの人が生きていてくれただけでもいいと思います」

「あなたは、人間としての感情が少ない理由が分かったわ、あなたは、どこまで行っても思兼の外部末端ね」

「違います私は、末端じゃありません、人間です』

そしてイネスさんをたたいた

「其れで良いのよ、あなたは、自分で気付かない感情を内包させる癖があるから心配したのよ、でもこれも人の一面よ」

「明人さんは、どこに居るんですかですか。」

「お兄ちゃんは、太陽に向かってジャンプして事を見るとね、やっぱり死んでいると思うわ。」

「私は、誰も助けられる、ことが出来ない、のですね」

「それはお互い様よ、私も明人君を苦しめるだけだった」

「願わくは、彼が静かに眠れるようにがんばるとしましょう」

『先生至急お戻りください、例の患者の様態が悪化しました』

「例の患者、ユリカさんですか」

「私は、戻るわよ、貴方はどうする」

「私は軍の作戦がありますから」

「そ」

「皆あなたを,見守って居るからあんたは、確り生きるのよ、何かあったら連絡頂戴」

其れから2日後の朝

「ホシノルリ少佐、ミスマル長官電話です。」

「はい変わりました、長官どのような事でしょうか。」

「ルリ君、ユリカが昨日死んだそうだ。」

「そうですか、ユリカさんまで死ぬなんて・・・」

「すぐネルガルの佐世保病院に来てくれ」

4時間後

ユリカさんが棺に横たわっている。

彼女の最期を看取ったのはイネスさんとラピスだという

「来世では、幸せになってください」とプロスさんが言う。

「サブロウタさん来ましたか。」

「ナデシコBの木蓮だったもの代表として彼女に献花させてください」

この時のサブロウタさんは何時もと違いオチャラケタキャラではなく元木蓮の

真面目な人だった

「あの世で二人は幸せなれるよね」

「大丈夫よ、ユキナ、絶対なれるよ、あの二人だから」

「ラピス明人さんはもう居ないんですか」

「ルリ明人はもう居ないの、どこにも」

「暴露放送の時には明人はどこにも居なかった」

「そうですか」

「ルリィ、之も、乗り越えなくちゃならない試練だよ」

ユキナさんがいう経験者、強い

「瑠璃の支えになれる人が居ないのはつらいわね。」

エリナサンがいう

「ラピスはハーリー君を頼って今を生きている」

「泣きたい時は泣いて良いんだよ」

とミナトさんが言う

「此処ですか」

見知らぬ2人が言う

「皮肉ですね、初めての再会が葬式とは。」

ルリちゃんと同じくらいの男と少女

「皆さん始めまして自覚が無いんですが、天川ベリルといいます。」

「同じく、天川メノウです」

後ろから月臣さんが来たアチラ此方服が裂けていたりします

「彼らは、火星の後継者が実験用に作った天川とミスマルの遺伝子を持つ子供達の最後生き残りだ」

「ミスマル長官の下でこれからは暮しなさい。」

「素顔は見たこと無いけど父が死んだのを確認したのは、ルナそれを受信して今回の作戦を実行したのよ」

「二人はマシンチャイルドなのよ、タキリで見つけてもらったんです」

「イネスさんそれ語弊がある、ウィザースチャイルド」

ウィザースチャイルド

 マシンチャイルド以上の情報処理能力を持ちジャンプ能力もある

 サイバーサイドではなくリアルサイドで情報処理し実体かしたもの

 ベリルが空気結晶を使う

 メノウは重力制御

 二人とも16歳ぐらいだということ

何時もは擬態している細胞の力全開にして体組み替える事も出来る

そのためウィザースの名前が付いた

「明人の身体にRnヴィルスを火星の後継者が投与したせいであんな風に風になったの」

「ルリ之からよろしく」

「此方こそよろしくお願いいたします」

其れから何年かたったある日

「メノウ、コランダム、カーボン、俺が先行する・・・宜しく頼む。」

「ベリルあんたは、必ず戻ってくるのよ」

「あんたは父さんたちとは違うでしょ」

「瑠璃を悲しませたら許さない。」

「判っている奴らを、止めないと」

ある研究所

「之で、銀色の魔女も敵ではない。」

「ボゾンジャンプ制御装置にミスマルユリカのクローンで事足りる。」

「そこまでだよ、外道共」

「く・・お前は、奴の忘れ形見の一人か、大人しくわが研究の礎になるがいい」

「死人を眠らせないと言うのはどうかと思うよ、氷鎗獄+氷葬陣発」

空気結晶の槍に研究者と護衛が巻き込まれ即死

「何か騒がしいですね」

「このときを待っていた山崎」

「遺伝子細工の魔法使いさんイラッシャイ」

数本槍が山崎の腕を貫く

『氷葬陣強制終了火炎舞踏会機動』

『ジャンプキャンセラー機動』

『警告情報密度危険領域』

『此方ナデシコB改、直ちに抵抗止めてください』

「あのクソルリ」

「ジャンプ」

「逃げられたか、追撃開始・・・」

「きゃー「艦長に何するんですか」「之は面白い遺伝子細工のお人形さんと遺伝子細工の魔法使い両方とも合えるとは、幸運ですね」

「カーボン、コランダム、メノウ頼む俺も今行く」

「「「了解」」」

「外道は死んでも外道か」

「うが」

「死ね」

「貫け、ソード」

「如何してメノウさんがナデシコに乗っているんですか」

「遺跡回収完了」

「イネスいる、」

「よんだ」

「今死んで」

「どうしてよ」

「何故ルリがいる、説明して」

「ヤッタ、ヤットあなたに説明できるわ、このところ不審な、火事や、崩壊が連日続いたんで、連合宇宙軍のナデシコに、依頼が来たの、それを調べたら火星の 後継者がらみでボゾン反応が頻繁に観測されていたはわ、観測された場所は消し滓になっていたり崩壊していたりするのよね、崩壊したところを調べたら、貴方 達の姿を確認出来たの、苦労したわ、思兼でも1秒の6000分の一の出現だから苦労したわ」

『貴方4余人は何を隠しているんですか?』

『遺跡シリーズの回収と両親の破片を処理してる。』

『遺跡シリーズ、ボソンジャンプの演算装置が遺跡』

「るり、遺跡には、番号があるの、あの9番遺跡は火星月と木星周辺に沢山廃棄してあったものだよ。」

後略

「説明お姉さんあれが一つだと思っているのなら、馬鹿を見るよ、何しろクリムゾンは私たちの母さんのクローンを使ってやろうとしているのだから。」

「それは、本当、もしそうなら、アカツキ君に、知らせないと。」

「アカツキにいうの、能力のことばれると、嫌だな」

「能力ですか、話してください」

「能力とは、そこの腐れ外道に見舞った奴だよ。」

『イネスさん研究対象を見る目は止めて。』

・    ・・・・・

・    ・・・・

・    ・・

『どういうことですか』

ナデシコDの構想データー

高機動容自己領域ブレード

重力収束ビームビット

グラビッティブラストフレアー

格闘専用アーム

工事用プレート

エントロピー制御チップ

DFドリル

『データーを見る限りゲテモノ』

復旧工作艦試作間艦ナデシコD

提督ミスマルルリ

副提督高木サブロウタ

艦長ラピスラズリー

副艦長マキビハリ

メインオペレーターサンゴ

ベリル

カーボン

コランダム

メノウ

「これは、呈のいい島流しですか。」

「違うよ、之には、君達の事を良く思わない連中から目を誤魔化して、其の間に火星圏の復興と彼らの安住の地作るのが今回の作戦」

「なるほど」

「火星で彼らの追悼碑も作れば、彼らは、必ず狙われるから表の世界から火星で静かに暮らしてもらうのが一番だよ」

 

ユートピアコロニーで作業中

「あの人たちはドンナ、思いだったのでしょうか」

「親父は、思い出の場所と、失意の場所だとか」

「あの人たちの絶望で希望の象徴だったんだろう」

「此処は俺たちの罪の象徴だよ。」サブロウタ

「彼らの遺骨を此処に埋めましょう」

そこは昔明人たちが遊んだ小高い丘のうえに合同墓石を置く

 

そこにはユートピアコロニーで眠りに付く方々へ

恒久的な平和を目指しますと彫られていた

その日の夜

『ルリちゃん、如何してもっと早く助けてくれなかったの。』

『ルリちゃん、如何してアマテラスで邪魔したの』

『ルリちゃん、返して私たちの命の時間を返して、返して、返して、返して』

『明人さん,ユリカさん、ごめんなさい、私は、返せないです。』

『如何して遺跡を壊さないの、そうすれば元に戻るよ』

『人形に戻るのはいや』

「どうしたの、ルリィ魘されていたけど、また二人の夢を見たの」

「ええ、そうですお二人が返せ、命の時間を返せというのです。」

「ルリィあんたこの作戦から外して貰いなさいよ。」

「だめです。」

「あの人たちがそんなこと言うはずないよ」

其れからす数ヵ月後ルリは、子供をはらんだ、ベリルの子供を。

因みに出来ちゃった婚で双子の男女だということだ

「男の子には、明人、女の子にはユリカと名前をつけるといっていました」

「これが、私があの二人に返せる命の時間です。」

子供をはらんでから、あの、悪夢は見なくなった。

夢の中

『ルリちゃん、命の時間を返してもらったよ、ありがとう』

『ルリちゃんありがとう、之で私たちも、やっと成仏できるよ』

『ルリちゃんは、私たちとのようにならないで。』

『行かないでください明人さんユリカさん』

『だめだよ、ルリちゃんとは、すむ世界が違うよ、それに其の子たちが、いるじゃない』

『がんばっていきて、そしていっぱいお土産を持ってきてね。』

「こら、ユリカ、でも確り生きていくんだよ。」

『明人さんユリカさんありがとう御座います、良い来世を願わくは私はゆりかさん、のこどもになりたいです。』

「良い未来を、今度生まれ変わったら、沢山思い出を、作ろうね。」

「さようなら」

『私たちの娘ルリ、さようなら』

 

「沢山の幸せのために、彼らが礎になったことを忘れないために私はこの町に天川とつけます。」

「ルリ君、君は、落ち度は無いよ、あるのは、彼らを守れなかった軍と政府とネルガルにあるのだからね、背負い込むことは無いよ」

「皆を頼って、ルリルリ」

「ウリバタケさんどうしたんですか」

「最後まであいつはバカだったよ、そしてしあわせものだ」

そして火星のユートピアコロニーにミルキーウェーという町が出来ました。

彼らは願います、この町が繁栄しますようにと

「明人さんユリカさん私は生きます、そして私が土になったら迎えに来て下さい」

語り部:ルリ

おしまい

 

あとがき

こんな終わりも良いでしょうといことで






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