アキトは射殺すような目をバイザー越しにメイメイに向ける。

まるで固形化したような殺気のなかメイメイは表情も変えず相変わらず赤ら顔で微笑んでいた。



「クッ、まあいい。しかし、貴様が何か情報を隠匿していたと分かったらどうなるか分かっているんだろうな?」

「ひゃあ、怖い。ではではメイメイさんはまたお酒を探して旅に出ます♪ 探さないでねー♪」




そうやって笑顔で去っていくメイメイをアキトはそれでもまだ収まらない目で見つめ続けていた。




「やれやれ、まだまだ先は長そうね。でも、まだ諦めたわけじゃないから。もう暫くこの島にいてもいっかな?」



メイメイが最後にこぼした言葉はアキトには聞き取れなかった。





Summon Night 3
the Milky Way




第八章 「臆病であるという事」第五節



「今日の授業はここまでです」

「あら、今日は早いんですのね?」

「やったー! 遊びに行くぞー!」

「マルルゥも行くですよー♪」

「あっ、ちょっと待って!」



スバルが飛び出して行き、それに釣られてマルルゥとパナシェも凄い勢いでついていきました。

まさにあっという間ですね(汗)


青空学校の授業も随分進んできました。

元々の授業計画に追いつく程度はなんとかなっていると思います。

ですから、懸念事項をなんとかしたいと思います……。



「いいんですの?」

「ええ、今日は私も少しする事がありますので半日授業という事にしたいと思います」

「そうなんですの……まあいいですわ、私は私でやる事もありますし。テンカワさんつきあってくださいます?」

「ん……ああ」

「ちょっと待ってください」

「ん?」

「はい?」



今アキトさんを連れて行かれるのは困ります。

私の聞きたい事はまずアキトさんに聞かないと分からない事が多いですしね。

でも、流石にそのままの理由でアキトさんを誘えばベルフラウに警戒されてしまう……。

うーん、そうですね……。



「アキトさんには行ってもらわないといけない所があります」

「?」

「このまえクノンに言われた定期健診に行ってないでしょう?」

「ぐっ!?」

「来てもらいますよ? 丁度私もラトリクスに用事がありますし、監視も兼ねてご一緒します」

「……わかった」

「そうですの、それなら仕方ありませんわね……」



ベルフラウがなんだかちょっと拗ねているように見えますが、どういう事なんでしょう?

パナシェとベルフラウとアキトさんの三人で最近よく帰っていたように思いますけど何か関係あるんでしょうか……。

でも、今日は私の用事を優先してもらわないといけません。

私は今ちょっと強引にでも何とかしないといけないと感じる疑問が頭をもたげているのですから。


ベルフラウには先に帰ってもらうことにして、私達はラトリクスに向かいます。

そこに行く事も目的の一つだという事は事実なんですけど、アキトさんにも聞かないといけない事があります。

私は横を歩くアキトさんに視線を向けると質問を投げかけました。



「あの……アキトさんは喚起の門に行った事があるんですよね」

「ああ……、一度だけだがな」

「アルディラさんがアキトさんを誘ったって聞いてるんですけど」

「その通りだ」

「アルディラさんはアキトさんの事を知っていたんですよね」

「俺自体を知っていたわけじゃない。俺がエルゴの力で出来ていると言われただけだ」

「エルゴの力?」

「ああ、お前の持つ剣の力のようだが……」

「そうなん、ですよね……」



碧の賢帝……正直どういうものなのか、私にはよく分かりません。

アキトさんの力の源泉であり、私に一時的に巨大な力を貸し与える事が出来る剣、そういう認識に過ぎないんです。

この間、あの剣が心の中に入り込んでこようとした時……はじめて、あの剣に恐怖しました。

私は知らなければならない、そのためにはやはりアルディラさんに聞かないといけないみたいですね。



「何を思いつめている?」

「なんでもないですよ。ただ、そろそろ知らないといけない、そんな気がしているだけです」

「……そうか」



アキトさんは何も問い返してきません。

私もそれ以上は何も言えませんでした。

ただ、私はもう知らないでいる事の出来る時間が終わったのだなと感じていただけなんです。

前のようにはやった気持ちでもなく、かといって悟ったわけじゃない複雑な心境のままラトリクスに向かいました。














俺は定期健診を受けている。

正直もうその必要はないと思うのだが……。

しかし、ラトリクスの内部は俺も驚かせられる物が多い。

人間サイズのロボットに関してはむしろ24世紀よりも進んでいるといっていいだろう。

その割りに簡単な構造のロボットが未だに稼動していたり、よく分からない事も多いが。



「しかし……」



アティが言っていたこと、いや多分アルディラに聞こうとしているのだろう。

その下準備として俺から情報を引き出したと考えるのが妥当だ。

剣のシステムは俺も気になる、しかし、アルディラは俺には話さないだろう。

何故なら彼女は俺を諦めたわけじゃないはずだからだ。

しかし、何となく俺には分かっていた、あの剣には奴が復活を望んだ者の力が宿っているのだろう。

だからこそ、俺さえ消せばという考えになったのだ。



「一度は消そうとした……そんな俺を治療しているか……皮肉だな」

「そうでもないです。貴方を見る事でデーターは蓄積されるのですから」

「……ん? クノンか」

「はい、検診は終了しました」



クノンはてきぱきと俺後片付けを始める。

先ほど言った事は幻かと思えるほど平静なものだ。



「そんなデーターを集めてどうする?」

「私にはまだなんとも言えません。ただ、アルディラさまは完全に諦めたわけではないと思います」

「目の前にエサがぶら下がっているようなものだからな」

「否定はしません、ですが……」

「別に責めている訳じゃないさ、人を思う気持ちというのはままならないものだしな」

「人を思う気持ち……」



クノンはその言葉を聞き、何事か考え込んでいるようだった。

感情プログラムがないと言っていたように思うが、恐らく発生した事に気付いていないだけだろう。

その戸惑いが吉と出るか凶と出るかはわからないが……。


ドガガガガ!!



「何ッ!?」

「これは、暴走……っ!?」



何事か分からずいると、瞬時にモニターが映し出され、現状を把握する。

中央タワーの近くで一部のロボットが暴走しているようだった。



「どういうことだ?」

「原因は不明です。調査のためにもまず私はアルディラさまにお知らせします。アキトさまは避難を」

「いや、せっかくだがお断りしよう。ちょうどいい、最近運動不足ぎみだったからな」

「……わかりました。くれぐれもお気をつけください」

「わかった」



俺は軽く手を振ってから現場に向かう。

タワーに群がるロボットは破壊活動らしき事をしている。

正直理由が分からない、ウィルスでも発生したのか?



「とりあえずは、多少壊してでも動きを止めないとな」



俺は機械の群れに飛び込むようにして、突撃する。

数は20体程度……もっとも大きさは人の頭大から10mクラスの建設重機らしきものまで様々だ。

元々タワーは頑強に作られているらしく、振動が上に伝わらないような仕組みまであるようだ。

しかし、重機は早めに片しておいた方がいいな。


俺は先ず行く途中で引っつかんできたナットを指弾の要領で飛ばす。

途中攻撃を避けるため結構時間を要したが、10体近くが間接部にナットを挟み込んで動きを止める。

その隙になぎ払い転がして行動不能に追いこむ。

基本的に作業用なので、それほど難易度は高くない。

しかし、重機はナットを間接部に挟んだ程度では止まってくれないようだ。

もともと頑丈なつくりになっているせいか、きしみを上げながらも動きを鈍らせる事なくタワーに近づいてくる。



「くそっ!」



浸空で攻撃する事も考えたが、今はあの時ほどの出力が期待できない。

あのアイギスとの戦いから放出系の気はがた落ちだ……とはいえ、今までがおかしかっただけで普通ではある。

しかし、ハンドガン程度ではどうなるものでもないし、威力のある一撃がなければな。



「しかたない……」



残っているのは重機タイプが3機、清掃用らしい車両ふうのロボが5機、そしてドリトルとか呼ばれていた掘削用ドリルロボ。

あわせて9機、タワーの強度は高いのだろうが、あまり時間をかけているとまずいな。

遠くから、警備用のロボットらしいサイレンの音も聞こえるが、来るまでには少し時間がかかりそうだしな。



「フォォォォォォ」



俺は呼気を合わせ、いつもの自分よりワンテンポ早いサイクルに切り替える。

元々ロボットが相手では気配を探って戦うという戦法に意味はない。

そういう相手に対して、木連式では<連牙掌>などの振動破砕を使う事が多い。

しかし、振動破砕は動かないものなら兎も角、動くものには非常に当てにくい。

振動をコントロールして当てるため、発動までのタイムラグが大きいからだ。



「カァッ!」



俺は気合と共に目の前の重機に向かって駆け出す。

そして、大上段から手刀を振り下ろす。



ゴトン



重機のアームが根元からすっぱりと両断される。

俺はそのままの状態で次のロボットへと向かう、次のロボットも同じように手刀で足を切り飛ばしその場で動けなくする。

木連式肉体操作術<(あらがね)>呼吸法で体内に充満した気を手刀 に集中し硬化させるという単純なものだが、

このくらいのロボットの関節部くらい切り飛ばすには十分だ。

とはいえ、消耗も激しい……もって10秒……。

その瞬間のみに絞っていても残り全てを相手するにはかなり辛いな。

終わった後の副作用も考えればあまり長い間使いたくはない。



「ちっ……後は時間稼ぎに徹するか?」



だんだん警備用のロボット達も近づいてきている。

別に全て倒す必要は無いわけだが、釈然としないものも感じる。

何故暴走したロボットがここに来たのか、ただ暴走したならその場で暴れていればいい。

これが何かのための陽動だとすれば……。



「ならば、時間をかけているわけにも行かないか」



ペース配分に気を配りつつも<鉱>で強化した手刀を使い更に3機ほど行動不能に追いこむ。

それでも、残り半分くらいしか時間がない。



「あまり派手な事はしたくないんだが……」



俺は、<鉱>に注ぐ気を跳ね上げ、更に自己催眠の一種である<纏(まとい)>も併用する。

重機達を駆け抜けつつ、手刀や蹴りで残りのロボット全てを制圧する。

そして、最後にドリルロボのドリルに蹴りをくれて大穴を開けた。



「ハァッ、ハァ……とりあえず全滅したようだな……」



木連式の肉体操作系では奥義に位置する技での攻撃だ。

まともに食らった機体は原型すら留めていない。

しかし、これだけの力を使ったのだ、反動も大きい。

<鉱(あらがね)>の副作用である肉体硬直と<纏(まとい)>の副作用である筋肉痛が同時に襲う。

正直立っているのがやっとだったが、アティ達の事が心配だ、タワーに向かわねば。

俺は肉体が悲鳴を上げているのをあえて無視し、エレベーターに乗り込む。


しかし、この襲撃が何を意味するのか、今の俺にはまだわかっていなかった。














アキトさんと別れた後、私はアルディラに会うべく最上階に来ています。

でも、待つまでも無く部屋に通され、今はアルディラから紅茶を入れてもらっているところです。

この前ちょっと気になる事があったせいもあり、警戒していた私は拍子抜けしました。

とはいえ、やはりあの事を聞けるのはアルディラしかいないと思います。



「それで、何の用なの?」

「その、少し聞いてもらいたい事があるんです」

「私でいいの? もっと信頼できる人もいるでしょう?」



アルディラさんは嫌味とかいうより純粋に不思議そうに聞き返してきます。

そういう言い方をされるとこまるんですが。

それでも、その情報を知るのはアルディラさんだけじゃないかと思うので。



「ちょっと、皆には相談しにくい事なんです」

「それは、もしかして剣の事?」

「はい……」



私は数日前に起こった剣の意思が私に言った事としようとした事を語る。

信じてもらえるかは半分半分なんだけど、アルディラさんはきっと知っているはず。

アキトさんに確認した事である程度裏づけは取れているし。

後は……。



「そう、そんな事があったの……」

「今までも、剣の意思が語りかけてくる事はあったんです。

 でも、さっきのはいつもと違ってて……。

 強引に、心の中に入り込んでくる感じがして凄く怖かった……」

「……」

「ねえ、アルディラ、貴方はアキトさんに言ったそうですね

 ”私は貴方の事を知っているわ、元の世界の事は知らないけど、今の貴方の事は良く知っている”

 それってつまり、アキトさんのこの剣との繋がりや剣自身の事を知っているという事ですね?」

「あら、どうやって聞き出したの? 彼結構口が堅そうなのに」

「それは、企業秘密です♪」



私は口元に人差し指を当てて微笑んでみせる。

こういうところで弱気を見せるわけにも行かないし、今はそんな事を話題にしているわけじゃない。

アルディラが話をそらそうとしているのを感じてやはりと思いもう少し突っ込んでみることにする。



「遺跡、あそこが関係ある事もなんとなくですがわかります。

 あの後、私なりに調べてみたんですが、あの遺跡は暴走しているというより、制御する何かが足りていないんじゃないですか?」

「……」

「もちろん、遺跡に入ろうというわけじゃありません。皆さんに止められていますしね」

「アティ……」

「アルディラ、私が聞きたいのは貴方が知っている範囲の話なんです」

「え……」



アルディラは虚を突かれたという風に驚いた顔をする。

私はアルディラのその言葉はハッタリで言ったわけじゃない事はわかっている。

ハッタリだとすればアキトさんを巻き込んでまでするようなほどの理由が思いつかない。

つまりは、彼女は核心の近くにいるという事だと思う。



「少なくとも、私より……知っているはずです」

「まいったわね……お人よしに見えてそういうところだけは鋭いんだものね……」

「責めるつもりじゃないんです……貴方なりの事情があって黙っていたことぐらい私にだってわかってますから。

 でも……」

「……いいわ。話せる範囲の事でよければ、貴方に全部教えてあげる」

「ありがとう」

「<剣>を継承した以上、いつかは貴方も知る事になるんだもの……。

 でも、その前に場所を変えましょう?」

「わかりました……」



電波塔……タワーから張り出した鉄塔で骨組みだけの塔のように見える。

よくわからない構造物が多いラトリクスだけど、この塔も何のためにあるのかわからない。

でも、ここは、前にアルディラを見かけた場所……。



「この建物は電波塔、島内で作業する機械に指示を出すための施設。

 もっとも、今は壊れて役立たずだけれどね」

「……」

「さて、なにから話したものかしら……。

 そうね……なぜ、私が剣について知識を持っているのか、理由、知りたい?」

「聞かせてください」

「簡単なことよ。それが誕生する瞬間に私は立ち会っているの」

「え!?」



それは、少しだけど予想していた事実。

でも、両方に係わり合いがあるという事はいろいろな事が繋がると同時に、規模が大きくなる。

どちらかというとあってほしくない事実です。



「碧の賢帝シャルトスは、この島で誕生した。

 ううん……この島があったから、その剣は今のような力を得たと言っていい」

「待ってください!?

 だって、ヤードはこの剣を作ったのは無色の派閥の始祖だって……。

 まさか!?」

「そうよ……この島を作ったのも、その剣を作ったのも、同じ召喚師の集団、無色の派閥なの」

「な……っ」

「もっとも、その事実を知る者のほとんどは、今は生き残っていないわ。

 今はもう、私たち護人くらいでしょうね」

「……」



それはつまり、無色の派閥に破棄された島であるという事のようですけど。

剣は破棄されたわけじゃない、そしてその二つが揃っている今は更に危険だという事になら無いでしょうか。

少し頭が痛くなってきました。



「召喚師たちは、互いに争い、滅んだって彼には説明したけど、それは一面の事実でしかないわ。

 正確にはね……ある召喚師が、派閥に反逆して、島は戦禍にみまわれたのよ」

「もしかして、その人の事を復活させようとしたんですか?」

「そうよ。派閥の中の異端者、この島を楽園にする事を夢見た召喚師。

 それが……私のマスター……」

「!」

「あの人の護衛獣として私は、この世界へと喚ばれてきたのよ」

「そう……だったんですか」



だんだん判ってきました。

つまり、復活を望むほどの人物いえ、特別な関係だったのかもしれません。

この島にとってもアルディラさんにとっても必要な人だったんでしょう。



「マスターは有能な召喚師だったわ。

 荒地だった島が、現在の姿になったのも、あの人の力があったからこそ……。

 だからこそ、この島を廃棄処分にするという決定に従う事が出来なかったの」

「それで、戦いを……」

「予想以上の抵抗に無色の派閥が投入した切り札が、その魔剣よ。

 封印の剣……碧の賢帝シャルトスと紅の暴君キルスレス。

 2本の剣のもつ封印の力に、魔力のほとんどを奪われて、あの人は敗北したわ。

 残された最後の力で連中を追い払い、島に結界を張るのが精一杯だった……。

 そして……今に至っているのよ」

「この剣が、そんな目的に使われたものなんて……」

「貴方が使っている剣の力は封じられたあの人の力の一部。

 だから、貴方がもっと剣を使いこなせれば、あの人の力を完璧に継承すれば……。

 遺跡の機能を元に戻す事もできるはずなの……」

「それで、貴方は私に剣を使うように勧めていたんですね……」

「……」



彼女がこのことを今まで黙っていたのもわかる気がする、

自分の主人の力を悪用されるかもしれないってことだもの……。

でも、だとすればやはりアキトさんが消滅すればそこにアルディラさんのマスターが戻ってくると考えるのもわかる。

今はもう、世界の一部として溶け出した力でも……。

アルディ……。



「動かないでッ!!」

「!?」

「気配を消したところで融機人のセンサーには無意味よ! 姿を現しなさい!!」

「……っ!?」


・・・キィィン!



唐突に耳に残らないほどの何かが衝撃となって走る。

これは……うろ覚えですけど超高音域というものでしょうか?

私はつばを飲み込んでなんとか立て直すと回りの気配を探ってみます。

でも、それをはじめた直後。



「ぐ、あぁぁぁぁぁッ!?」

「アルディラ!?」

「くぅ……っ!」



アルディラが何かに苦しんだように感じました。

私はアルディラに駆け寄り抱き起こすようにします。

でも、何が起こったのかさっぱりわかりません。



ぼかん



そこに、何かがいきなり倒れるような音が鳴ります。

セキリュリティとかいうトラップに引っかかった何かがいるみたいですね。

……悲鳴?


「きゃあぁぁぁっ!?」

「え……?」

「ご、ごめんなさいっ! おねえさまあぁ!」

「ベルフラウ!? どうして……」

「頼まれて、貴方を呼びに来たんですっ!」

「私を?」

「泉に集まれって……至急、話し合うことがあるそうですわ」

「アルディラさま!」



クノンも来ているようです。

でもベルフラウ……立ち聞きはよくないですよ……。



「どうやら……本当にそうみたいね」

「ってあれ? 途中でアキトさんに会いませんでした?」

「アキトさまま今お休み中です。先ほど作業用のロボットが暴走したのですが、それを沈めるために派手な技をつかったらしく」

「あはは……反動ですね……」

「半日もすればよくなると思われます」

「わかりました、今回はアキトさんに休んでいてもらいましょう」



私は苦笑しつつも、アキトさんの行動が目に浮かぶようでした。



しかし、この事が戦いをより厳しいものにする事になるなどと、



そのときの私に気づく事が出来るはずもありませんでした。













あとがき


はっはっは、ようやく前半戦開始。

いつになったら八話が終わるのか不安ですorz

今夜会話とかも一部内容に反映できるようにがんばってるんですが。

その性も合って余計に伸びてしまった。

やめたほうがいいのでしょうか(汗)

とりあえず、次回は戦いの回とあいなります。

あんばりますので、見捨てないでくださいませ(汗)





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