注意 呪文は難しいのでラテン語で分かる部分をラテン語(カタカナ)で、後は日本語でいきます(爆) アルメニア語は正直理解不能でしたorz



あの事件から救助されたのは、僅かに3人。

ネカネとネギと俺だけだ、ネギはナギが助けに来たというのだが、その証拠と言えるのは杖一本。

俺は残念ながらネギが杖を出すところは見たことが無い。

よって、それが本物かどうかすら分からなかった。

ネカネや校長辺りなら知っているのかもしれないが、とても聞けるような状態ではない。


俺はあの後直に回復したが、ネギは精神的ショックからの回復が。

ネカネは肉体的損傷の激しさから、絶対安静であった。

ネカネは足首から先を石化されて、更には砕け散ってしまっていたが。

回復魔法が功を奏し、どうにか復帰へのめどがたったらしい。

しかし、村人のことを思えばこれでも幸運だったという事になる。


俺は、自分の無力を痛感していた。

刹那に大して感じていたのは優越感ではなかったのか、無駄な力だと思いつつも、それでも自らが強い事に奢っていたのではないか。

自己嫌悪が波のように押し寄せる。


俺は……。


またあの時と同じ過ちを犯していたのではないか?


大切にしたいと思っているものたちを、ただ見ていれば幸せは維持されると勘違いして。


用心を怠り、結果として突然起こる惨事に対応できない。


だから……。


俺は、もう出会うもの達を不幸にしないためにも、この力を……。




魔 法使いにできる事








課外授業その6 『卒業試験』


「あっ、アキト。とうとう卒業試験なんだ?」

「ああ、どうにかな」

「試験頑張って。アキトなら大丈夫だから」

「生意気言うな」

「もう、僕だって直に卒業して立派な魔法使いになるんだから」


栗色の髪を頭の後ろで纏めた眼鏡の少年は、俺に向かって馴れ馴れしく話しかけてくる。

ネギ・スプリングフィールド。この少年は親しくなった人物に対して口調を崩す傾向にあるのか。

それとも、俺が下っ端にでも見られているのか。

あまりいい気分とはいえないのが実情だが、この少年、勤勉で礼儀正しいという意味では俺などとは比べ物にならない。

式典などでも大丈夫だろう、だが、一部の人たちにはえらいずさんな対応をしてくる。

俺としてはため息をつきたくなるばかりだ。


「でも、3年前はノーコンって呼ばれていたのによく卒業までこぎつけたよね」

「まあな、色々特訓と証した拷問をさせられた記憶があるが、そのお陰でな……」

「ははは……ネカネ姉さんも魔法に関しては容赦ないから」

「感謝はしているさ、どうにか魔法使いとして格好がつく程度にはなったんだしな」

「でも今日の卒業試験どんなのかな?」

「何でもとりあえずはやるだけさ。それよりお前も授業があるんだろ?」

「あっ、そうだった。遅れるとアーニャが煩いからなぁ……」

「ああ、急げ」

「うん、アキトも頑張ってね」

「おう」


あの事件から3年の月日が経ち、

魔法学校における全課程をどうにか修了した俺は学校の卒業試験に挑む事になっていた。

試験は基本的にまちまちで難易度もその試験ごとに違う。

極めつけは、実技が完全に個人試験になっている事だ。

お陰で、3年卒業できなかった人間が、次の年は全く苦労せずに卒業などという事もある。

筆記は英語ですらない文字のもので非常にやり辛かったが、それでも通産7年もいるのだ、いい加減覚えた。

魔法に関しても基本的な事だけを試験してくるのみだったので、何とか答える事は出来た。

そして、最終日。実技試験となるわけである。


「さて、準備は良いかの?」

「ああ」

「この試験は今までのと違い、魔力だけではなく、実際に使いこなせるかどうかを見る試験じゃ。

 強いだけでは成功せぬ。頭が良いだけでもな。じゃから多少難易度が高い」

「わかった、それで何をすればいい?」

「なに、そうはいっても魔法使い見習いへの試験じゃ、そう難しい物ではない」

「……」

「おお、すまんな。年を取ると話が長くなって。では、よく聞け。

 この魔法学校の結界で括られた範囲のどこかに泉の妖精がおる。

 その妖精に認められたら合格じゃ、期限は三日。

 なに、見つけるのはそう難しくは無いはずじゃ」

「わかった、しかし認められるとは?」

「妖精に聞けば分かる」


何というか、大雑把な試験だな。

しかし、妖精か……考えてみればまだ見たことが無いな。

いや、フェレットとかいうイタチの亜種が言葉をしゃべるのは普通に見るんだが。

そういや、カモとかいうフェレット、最近ネギと親しくなっているみたいだな。

いや、ネギがカモられて……あれ?

二人合わせてカモネギって、そういうことなのか!?

まさかな……(汗)














それから約ニ日、俺は周辺の泉という泉を歩き回った。

しかし、泉の妖精は現れる様子もなく、俺は困っていた。

いや、そもそも、泉の妖精の姿形すら聞いていないのだ、もし人間の振りをして通り過ぎられても分かりはしないだろう。


俺は腹立ち紛れにその辺にあった石を蹴りこんでやった。

反応があったらめっけもの程度のつもりだったが、その石は泉に落ちる直前に何かに跳ね返った。


「ん?」


その場所を見ていると周辺がゆがんでいるように見える。

もしや……。


「……結界か?」


俺が魔力を放射しても何も跳ね返さない……。

もう一度、今度は石を拾ってその場所に投げて見る。

コツンという音とともに石が跳ね返る。

俺は注意深くいくつもいくつも石を投げ、おおよそ泉を覆うように何かをはじく仕掛けがあることに気付いた。

一番関係がありそうなのはやはり結界か。


「となると……」


俺は、ゆっくり深呼吸をして魔法を唱え始める。

魔法世界(ムンドゥス・マギクス)においては表層にあるとはいえ、この学園を含む空間にはまだわからない事が多すぎる。

結界を解く魔法を学んではいるのだが、さてうまくいくか?

魔法の完成と共に両手を突き出し範囲を指定する。

俺の魔法は大雑把な事しか出来ないから、何が飛び出してくるか予想できない……。


「アングィス・ルスクス ・クルエントゥス」


基本的に魔法は始動キーと呼ばれる詠唱から入る。

それぞれ個別に魔法を使うスイッチを入れる呪文だ。

これを入れる事によって、普段との区別をつけているといっていい。

初歩的な呪文では必要ないものもあるが呪文の制御は抜群にしやすくなる。


「栄華は終わり・時は遷ろう……虚栄の終焉」


言葉の終わりに放たれた見えない圧力によって結界は音もなく霧散した。

因みにこの魔法、魔法の書の中にも書かれている魔法だが、誰も使わない。

魔力をやたらと消費するわりに効果は並でしかないからだ。

しかし、呪文が短いのは特典だろう。


「さて」


泉の方へと一歩歩み寄る。

今までは近くを歩いていただけだったので分からなかったが、どうやらここも特殊な空間らしい。

泉に入ったとたん霧に覆われ視界は殆ど利かなくなった。

それでも、俺は足元を水につけながら進んでいく。

どうやらここはアタリらしい、少々危険でも踏み込まねば、来年も学生をやらないといけない。

ここは嫌いではないが、やりたい事が出来た以上、俺はいつまでもこの学校にはいられない。


そうして進む事数分、泉は深くもならず俺は相変わらず足元だけを水に浸している。

大きさを考えれば、ここだけで独立した異空間なのだろうことは察しがつく。

しかし、どこにいるんだ?


「ん?」


そう思った時、視界の隅に何かが写る。

気配を探って見るが、濃い霧のせいか殆ど分からない。

仕方なく、警戒しながらも進む。

そうして俺が進んだ先はには……。


「な!?」


妖精……というか、オコジョが群れを成して……。

いや、語弊があるな、オコジョのような奴らがバカンスを決め込んでいる。

あるものは、ビーチパラソルを立て本を読んでいるし。

あるものは、浅い泉で泳いでいる。

仲にはまるでサンオイルを塗って日に焼いているようにすら見えるオコジョもいた。

思わず、それは海だろ。と突っ込みそうになったが。

魔法のある世界に常識は通用しないと首を振ってから、近くのオコジョに声をかけることにする。


「あー、ちょっと聞きたいんだが」

「ん? おお、魔法学校の生徒じゃねーか」

「ああ、卒業試験なんだ」

「そりゃ大変だな。しかし、なんでこんな所へ来てるんだ?」

「泉の妖精に会いにな」

「泉の妖精……んー、あっ、そっか。そりゃまた校長も難儀な試験をしたもんだな」

「知っているのか?」

「まぁ……な、とりあえず会いたいならこの奥にいきな。この場所は俺たちが泉の妖精から借りている場所だからな」

「そうなのか、助かった」

「気ーつけていけよ」

「ああ」


泉の妖精の試験とやらはかなり難易度が高いんだな。

オコジョが知っているのは驚きだが、オコジョといっても魔法界のオコジョは基本的に使い魔とするためのオコジョであり。

しゃべる事は殆ど当たり前だった、とはいえ最初はびっくりしたが。


兎に角、オコジョのビーチを後にした俺は、更に奥へと進んで行った。

ビーチの空間が終わると、周囲に森が広がり、足場の水も無くなった。

そして、森の切れ目には湖と呼んでも差し支えの無いほど広い泉が広がっていた。


「ようやく……か」

「そうですね、よくぞここまで来られました」


正面の泉から声がする、俺は警戒しつつ、泉を覗こうと下を向いた。

しかし、その必要はないとばかり、泉から徐々に人の姿がせりあがってくる。

その姿は、俺が想像していたものとは随分違っていた……。


「一つ聞きたい」

「はい?」

「アンタ本当に泉の妖精か?」

「どうでしょう?」


にっこりと微笑むその妖精と思しき存在は。

うっとりと見るような美しさではないが、どこか落ち着けるような雰囲気を放つ20歳ほどの女性に見えた。

しっとりとした黒髪を首元で二つほどにまとめてたらし、厚手のキルト布地の服を着て、その上から部分的に覆うように鎧をつけている。

それだけ見ても泉などという場所柄に会わない格好だが、更に目立つのは巨大な剣をまるで杖のように眼前で水面に突き刺している事だ。


「剣の妖精だとか、戦乙女のほうがまだらしいな」

「あら、そうかしら? でもここはウェールズ。ウェールズの泉の妖精なんですもの、こういう格好なのは当たり前よ?」

「ウェールズの泉の妖精?」

「知らない? 結構有名なんですけど」


のほほんとした会話だが、これは試されているのだろうか?

試験内容が確か泉の妖精に認めてもらうことだったな、そうなると意味があると考えるべきか。


「イギリスで泉の妖精そして剣とくるなら、アーサー王の伝説でエクスカリバーを泉に沈めたという妖精がいたな」

「そうそう、私がその妖精ですわよ?」

「……」


目を細めて嬉しそうに言う自称妖精に少し頭が痛くなりそうだったが、湖には他に誰もいそうに無い。

それに、確かに彼女は水中から現れている。

アーサー王の伝承では、死に瀕したアーサー王に頼まれた騎士がエクスカリバーを泉に投げ込むと泉から手が現れて引きずり込んでいったという。

伝承と一致する部分は確かにあるのだ。

否定してみても始まらない。


「それでは認めてもらうのはどうすればいい?」

「私に認め……ああ、魔法学校の卒業試験ですね?」

「そうだ」

「久々ですね、そういえば通知の魔法が来ていたと思ったけど、忘れてましたわ」

「……」


そういうものなのだろうか?

ひたすらほわわんとした泉の妖精に調子が崩されるが、俺としても試験を期限内に収めなくてはいけない。

この空間では魔法学校と時間の流れが同じとも限らない、急ぐに越した事は無かった。


「それでどうなんだ?」

「そうですねー。私と戦ってもし勝てたら認めますよ」

「な!?」


俺が構えた時には既に泉の妖精は俺の間近にまで迫っていた。

凄まじい踏み込みだ。しかも、振りかぶっているのは先ほどの巨大な剣、馬を真っ二つにしたと言われる斬馬刀クラスの巨大さである。

慌てて転がるように避ける俺、しかし追撃が来る、俺は水面から遠ざかるように転がっていくしかなかった。


「魔法使いとしては半人前も良いところのようですね、結界すら感じませんでした。

 もっともあっても同じ事ですが、この剣には結界など通用しません」

「ちっぃ!」


泉の妖精は俺にあざけりとも取れる言葉をはく。

俺は泉の妖精が剣を振り下ろした瞬間、その剣より内側へと転がり込む。

やはり少し無謀だったらしく、肩口が剣で切り裂かれる。

しかし、俺はその勢いのまま立ち上がっていった。


「根性だけはありますのね?」

「負けたくは無いからな!」


巨大な剣では懐に入られると対処がしづらい。

俺は接近戦を挑むため、剣を喰らいながら接近したのではあるが、

泉の妖精はさっと戦闘を放棄すると俺の肩に蹴りを食らわせながら飛び上がった。

元は顔を狙っていたのだがそれが無理と判断するとすぐさま方に切り替えるその判断力は驚嘆すべきものだった。


「貴方は魔法使いよりも戦士が向いていますね」

「そりゃどうも、お前も泉の妖精という感じはしないな」

「成りたてですから」


俺は魔法の準備に入る、簡単な魔法を目くらましに使って接近しようと考えたのだ。

しかし、次の瞬間、俺は横っ飛びで回避するはめになった。


「くっ!?」

「当然、人間と同じだと思わないほうが良いですわよ?」


剣風を刃として飛ばす、そんな秘技があったとは思うが、剣速が音速までいかなければならず人間には不可能だったのだが。

泉の妖精にとっては造作もない事らしかった。

連続して迫る風の刃、俺は水面すれすれを転びそうになりながら走り抜ける。

接近した時は既に体がボロボロになっていた。


「ラァ!」


俺は全身全霊の魔力を込めて泉の妖精に拳を叩き込む。

ブロックされてもお構いなしだ。

魔力は暴走し、爆発する。

もちろん正式な使い方ではないのだ、威力はあまり保障できないが……魔力のオーバーロードはそれなりにダメージになるはず。


「くっ!?」


それでも、泉の妖精は平然と俺の目の前に立っていた。

俺の魔力の暴走で傷一つ付いているようにも見えない。


「正面からが駄目なら奇襲に切り替える、奇襲が駄目ならカウンターで、ですよね?」

「……」

「でもそれでも駄目な場合はどうしますか?」


泉の妖精から表情が消える、次の瞬間剣が大上段から振り下ろされる。

俺はとっさに、出来ることは他にないと考え真剣白羽取りを敢行する。

判断は間違っていなかったのか、どうにか剣先を止める事に成功した。

しかし、剣の横腹は引っ掛かりがない、少しづつ押し込まれる事は避けられなかった。


「正直、ここまで出来るとは思いませんでした。でも、私は今まで合格者を出した事がないんですよ」

「あの校長ハメやがったのか!?」

「ピンポン♪」

「くそっ! この程度でやられてたまるか!!」


俺は半場怒りに任せ剣を押し返そうとする、しかし、俺の全力でもびくともしないほど強引にねじ伏せられていくのが分かる。

魔力、スピード、パワー、テクニック。どれ一つとっても適うものはないように思えた。

しかし、このまま終わるなどと言う事は考えたくもない。しかし、魔法を使うだけの時間的猶予も与えてくれない。

それでも、俺は負けたくない、負けるわけにはいかない!

そんな事を真剣白羽取りをしながら考えていると、押し込む力が更に強くなる。

それにあわせて、剣に波紋のようなものが走った。

俺も全力で魔力を放出する。


「あああぁぁぁ!!!」

「オオオォォォ!!!」



押し合いのまま気合をぶつけ合う俺たち、しかしそのせいなのかどうなのかわからないが剣の波紋は広がりを見せ、いつにまにか剣の外まで波紋が出現してい た。

そして、俺たちは波紋によって吹き飛ばされ距離をとる事となった。

そして俺は気付く、自分の姿が違っている事に。


「あら、実年齢と姿が違ったのですね?」

「どういう事だ?」

「貴方の願望というか、貴方がこの姿では全力を出せないと心のそこで感じていたと言う事です」

「??」

「普通はもっと強くなりたいと具体的とはいえないことを考えるものですが……それに剣が反応してしまったようですわね」

「どういう事だ?」

「貴方の手を見れば分かりますわ」


俺の手、そういえば何かの感触が……。

俺は自分の手を見る、そこにはしっくりとくる日本刀が収まっていた。

俺は刀を抜き放ち刃を見る、それは見た事も無いほど鋭く磨かれていた。

それだけではない、この剣を持っていると、それだけで不思議なほど安心感がある。

これはいったい……。


「どう……いうことだ?」

「それが、貴方の欲望、破壊意思の具現化、貴方の持つべき武器と言う事ですわね」

「そんなはずは……」


そう、確かに俺は日本刀の方が扱いやすいと考えてはいたが、俺の破壊の象徴は違う。

破壊の象徴……それは。

俺の背後で巨大な気配が生まれる。

それは、俺を飛び越し地面にゆっくりと着地する。

地上に具現化したそれ、6mの巨人は俺が素早く乗り込むと同時に浮き上がり空中からカノン砲の嵐をお見舞いする。


「俺の破壊の象徴、それはこれだ!」

「なっ!?」


更に彼女のいる地面に向けて黒い巨体で突っ込んだ。

それは地面と衝突する衝撃、しかしディストーションフィールドに覆われているこの機体にはダメージなどあるはずもない。

そう、地面には小規模ながらクレーターが発生していた。

俺は勢いに任せて何をしていたのか自分を疑う、しかし、次の瞬間それらは全て消えうせていた。


「凄まじいですね」

「……?」

「今の闘いは全て幻ですわ、でも、貴方は途中で気付いた。これはおかしいと」

「確かに」

「今の闘いは貴方の意志の強さ、柔軟性などを確認するためものでしたが、少しだけ怖い結果になりましたわね」

「あれは?」

「貴方は夢の世界で己の破壊の象徴を具現化した、それも強大な力を持つ破壊の象徴を」

「あれは元々存在するものだからな」

「そうだとしても呼び出せるだけの具体的な破壊を貴方は行ってきたと言う事」

「その通りだ」

「ですが、私もそういう意味では人の事は言えないんですけどね。ただ貴方のその力は方向を誤ると何が起こるかわからないものです」

「賢者の石の事か?」

「それもありますが……いえ、今は言っても仕方ないでしょう」

「それでは、俺は認めてもらったと解釈して良いのか?」

「はい、証としてこれを」


そう言って彼女が差し出したのは銀細工の指輪だった。

精緻な作りで女性の姿が描かれている、それは泉の妖精に似ていた。


「この女性は……」

「昔、剣で人が救えると勘違いしていた能天気な女ですわ。もしかしたらご利益があるかもしれませんわよ?」

「ありがとう」


俺はなぜか礼を言っていた、泉の妖精はニッコリとただ微笑んでいた。


俺はその後、ぎりぎりで卒業試験の期限に間に合い、無事卒業試験をクリアすることが出来た。




これから先どんな事が待っているのか分からないが、ようやく俺も覚悟が決った。



俺は本当は表の世界を歩いて良い人間ではない、しかし、悪人だろうと、犯罪者だろうと、人を救ってはいけないという事は無いはずだ。



償いになるのかどうかすら分からない、しかし、俺が殺してきた人間の数よりも沢山の人々を救うことが出来れば少しは贖罪になるかもしれない。



自己満足に過ぎない事はわかっている、それでも、俺にできる事はそれくらいだという自覚と共に。



俺はこれからを生きていく事を決めた。


















あとがき


龍宮嬢のファンには申し訳ない。

最終回でないと登場させられないというロジックが働き今回も登場させられずです。

でも次回はほぼ確実に最終回なので、登場決定で間違いないです。

今回はアキトだけの話でした、泉の妖精には最後まで名前はないですしね(爆)

とはいえ、一応このキャラには元ネタがあるんですが、分かった人がいたら凄い(汗)

まあちょっと前のゲームキャラとだけ言っておきましょう。


今回は色々やってきましたがとうとう次回で完結。

ちょっと感慨深いですね。

本来最初は3話完結のつもりだったのにいつの間にか7話まで増えてしまった.........orz

この辺の計画性の無さはこれからの注意点かな(汗)

分かっていても直せるものじゃないですがね……。

兎に角、次回がんばるぞ!


WEB拍手ありがとうございます♪

コメントを下さる方には百万の感謝を!

続けていけるのはあなた方のお陰です♪


5月3日


20:54 イベントが増えすぎて話がまとめきれず大変みたいです 
20:56 が、私としては話数が増えるので嬉しい限りです(笑) 
20:57 次回も楽しみにしてます。 
ははは、イベントは確かに大変ですね(汗)
それでも、喜んでいただける方がいる事はとても嬉しいです♪
次回はとうとう最終回、なんとか続けて来れた事ちょっと嬉しく思います!

21:47 面白いです、ぜひぜひ続いて欲しいです。
本編に続くかどうかは次回次第ですかね?
今回随分と減った所を見るとやはり私の作品は駄目かなとちっと思いますので.........orz

22:35 アキト、ネギと運命の出会い、そして襲われる村 ノーコン魔法使い 
22:36 ここでナギが助けに来ていろいろあって校長に日本へ飛ばされるか! 
うーん、実は違ったりします(爆) 次回が終われば確かにマホラ学園都市行きですがね(爆)

22:36 今回も、お早い更新お見事です、毎日楽しみにしてます  
22:36 次の更新も楽しみにしてます お疲れ様です 
はい、応援頂きありがとうございます♪ 次回も続けてなんとか5月中にはこの課外授業を終わらせたいですね。
最近批判も高まっているようですし(汗)

22:41 ノーコンに暴発…仮契約大量でガス抜き…?
それもいいですね♪ 学園都市にはいったら契約をどうしていくのかとか考えないといけないかな?(汗)
 
23:33 お話を完結まで持っていくのは、大変な事と思いますが頑張って下さい・・応援してます 
ありがとうございます! 次回どうにか課外授業完結予定です。初の連載完結なるか、お待ちいただければ幸いです。

23:51 なんだか終わりそうな予感がひしひしと伝わっていますが・・・・・あえてこの言葉を!続編期待しています! 
ははは、次回のリサーチ次第と言う事で(汗) 批判が高まるようならまた考え直さないといけないかなと思いますし。


5月4日


0:23 強靭!無敵!最強!粉砕!玉砕!大喝采!ワハハハハハ!!なナギ様と会話はするのかなアキトは? 
ワッハッハッハ!! 遊戯王は私も好きですよ! ネフィティスの鳳凰神を召喚して自分で吹き飛ばしてトラップ、マジック破壊復活コンボなんか面白いですし (爆)
ロードオブドラグーンを使ったブルーアイズ即時召喚&未来+墓地融合で一気にシャイニングドラゴンコンボもいいっすよね!
純粋攻撃力なら未来+墓地融合キメラティックに勝るものは無いですが……10万を超える攻撃力があってもLP8000相手じゃ意味無いけど(笑)
ナギはまぁこれから出番無いですし、本編に入って後半までほったらかしで良いと思います(爆) 

11:43 龍宮嬢出演決定、ありがとうございます。応援していますので本編まて頑張ってください 
なかなか出せなくて申し訳ないですorz 次回ようやく出せそうですのでお待ちください。
とはいえ、ご期待に沿えるかどうかはわかりませんが、次回での出番は多いほうだと思います。

13:46 やっぱり貴方の作品は最高です! 
13:47 是非!長編をお願いします! 
13:48 たとえ月一更新になっても応援します!頑張ってください!!! 
ありがとうございます♪ 熱い応援をいただけるとやる気が沸いてきます!
今後どうなるかはまだはっきりと決めてはいませんが、頑張りますね!


18:30 サレナの扱い・・・ファルチェ?(「まかでみ」の意思ある杖。人化可能)
ファルチェですかー、ふむ、おっとり系おねぃさんですね(爆)
まぁそういうのも悪くは無いかなー、でもそうなると魔法をかける人が必要になるわけですが。
ネギまの魔法でそういうのがあるのかちょっと困り物ですね(汗)
ハカセに作らせたほうが楽ではあるんですよ(爆)
 
21:50 今回を見るとアキトとネギはいっしょに卒業して日本に行くのかな?それまでにノーコンは治りますか? 
21:53 今回はかなりシリアスですね。ネギと会うのは次回に持ち越し!楽しみです。 
卒業までにノーコンとは呼ばれなくなったみたいです。まだまだ魔法使いとしては駄目駄目ですが。
でもネギとは卒業年度が違いますので次回ももうちょっとあります(爆)

23:11 ネギま!を読みながらも・・・そろそろ舞乙の続きが読みたいな〜
はっはっは、とりあえず次回でネギま!は一回終了、ようやく舞乙を再開できます♪

23:37 ご自身も思ってらっしゃるようですが、完結作品があるといいのにと思っている読者もいます
23:42 先の展開を考えてワクワクできるのもいいんですが、ずっと結末がわからないままだと悲しいですし。
23:47 とりあえずこの中編がビシッと完結することを期待しています。
申し訳ない、こればっかりは話を膨らませすぎる私のやり方がいけないのです。兎に角、この話は次回で一旦終了。
完結かどうかはその後次第ですね。


5月6日


12:09 感想が減っていくのは、作品がつまらないから。面白ければ、固定ファンがちゃんと出来る。 
12:13 「魔法使いにできる事」も「その4」あたりから描写が細かい割にはストーリーが進んでいない。 
12:13 テキスト量ばかり多くて、話が進まないのでは読み疲れて読者が減るだけ。余分な描写は不要。 
12:16 「その出会い」から「その4」の途中までは面白かった。
んーこれはまた直接的なごいけんどうも。
申し訳ないですが、貴方の言っていることは半分正解半分間違いです。

感想が減っていくのは面白くないからと言われればそれまでですが、
同時に常連さんでもいつでも来れるわけではないですし、光り輝くほどの素晴らしい作品が作れる作家さんなんてごく一部です。
ある程度面白い作品の常連さんは途中までは感想を書き込んでも、途中からは面倒になって読むだけという方も結構います。
良い例が拍手の回数はむしろ増えているのに感想が減っているという場合、こういうこともよくあります。
うちの有名所の作家さんも拍手は多くてもコメントは私のもらっているほどの人は殆どいません。
理由はいくつかあるのでしょうが、やはり書き込むのがめんどうになっているのでしょう。
私が呼びかけているのは、そういう人に出来ればちょっとだけでも書き込んでくださいと言う事です。
そうしていただく事によって、私のやる気は回復しますし、また少しでもご意見が伺いたいと言う事もあります。
そしてなにより私はそのためにSSを書いているということです。
コミュニケーションが欲しいとかいう寂しい理由と考えてくださって結構です。

その4の途中からと言う事は、つまりこのかの溺れるイベントと前回のネギの村襲撃イベントですか、
ふむ、それはつまり原作と同じ様になるのが気に入らないと言う事でしょうか?
描写に関しては分かりにくくなれば増える傾向にありますからどうしようもないですね。
ストーリーが進んでいないと言われますが、どういう意味なのか私にはちょっと分からないです。
私が言った話が進まないというのはストーリーが多くなって大変という意味ですからね。
前回の話はアキトの決意を促すためのものだったんですが駄目だったでしょうか?
別の方からは話がすっ飛んでいくので感情移入しにくいといわれましたが……結局は好き好きなのではないかと(汗)

19:42 舞乙もネギまも最高です。 
ありがとうございます! 次回終わったら舞乙も復帰しますのでお待ちくださいね♪

コメント頂き感謝です!
それでは、次回もがんばりますのでよろしくです♪



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