ゴールデンウィーク。



黄金週間と名のつくこの時期、日本では最低3日。



土日などを上手くはさめば一週間の連休となる。



基本的にお盆や正月と違い実家に帰って先祖を祭る必要もないため旅行に行く者も多い。



しかし、そんな時期は一方の人間にとっては稼ぎ時でもある。



そしてここに金に困った人間が一人……。



魔 法使いにできる事








ホームルームその7『力強きもの』



ここは、エヴァンジェリンの住まい。

俺は今そこでメイドの格好をさせられ働いている……。

正直、なんでこうなったのか自分でも今一理解に苦しむのだが……。



「人生はままならないもの……ということか」

「結構面白いじゃない♪ 私家事とかるすの随分久しぶりだから仕事する喜びを味わっちゃうわー」

「なら一人でやってろ」

「ぇー、元々アキトちゃんのせいじゃない」

「そのちゃん付けやめてくれ……」



泉の妖精はなんというか本当に仕事する喜びを味わっているようだ。

何千年も篭っていたので何かしたいとか、割と世間ずれしないのが逆にうさんくさくはある。


とはいえ、エヴァンジェリンの別荘はかなりの広さだからありがたくはあるが……。


やはり、釈然としないものはある。


そもそも事の起こりは……。
















「へー、エヴァちゃんとも知り合いなん?」

「ああ、一応はな。今の俺があるのはナギ達と彼女のお陰ということになる」

「恩人なん?」

「そうだな、昔死にかけていた所を助けてもらった」

「命の恩人!?」

「へー、アンタいろんな所で女の子の知り合い作ってるのね……」



登校時俺とこのかが話していると、アスナが割り込むようにツッコミを入れてきた。

実際アスナが二度寝しがちなせいもあって、それに付き合う格好の俺達も朝は遅い。

俺は鍛錬等で時間を潰しているからいいものの、どちらにしろギリギリに近い。

走るスピードが常人レベルなら遅刻確実だろう。

このかはそれを考えてローラーブレードでの登校をしているようだ。

なかなか考えてるな。



「今日は一本早い電車だったし、走らなくても間に合うかな?」

「うーん、いつもギリギリやしねぇ。少し緊張せなあかんよ?」

「しかし、深夜に働いて朝も走って体力がよく持つな」

「そんなのアンタだって一緒じゃない」

「俺は……いや、いいか……それより」

「わかってるわよ、急げばいいんでしょ、急げば」

「ほな今日もれっつごーどすわ♪」



いつもながら、二人とも元気がいいな。

まあ、俺がオッサンだから仕方ないんだが……。

魔法を隠す意味でも二人にはそうした事は話していない。

とはいえ、やはり不自然さから俺が実は年かさなのではないかという程度は察してるかもしれないが。



「ところで、エヴァちゃんってウチ殆ど見たことないんやけど。どんな子なん?」

「見た目は小さいが、老成している。だがその仮面もはがれがちではあるが」

「なによそれ、意味分からないじゃない」

「そう? ウチはなんとのうわかったえ?」

「え?」

「表向き大人っぽくて、でも根っこは子供っぽいいう事ちゃいます?」

「まあそういうことだ」

「良く分かったわねそんなの」

「あっくんも似たような感じやもん。いつも取り澄ましてるけど、結構あたふたしやすーてかわええんよ?」

「……」

「ぷっ」



まさか、俺の事を重ねられているとは思わず、少し動揺したらしい。

このかの微笑みに少したじろぐ俺を、アスナは鼻をぴくぴくさせてわらった。

中学生に笑われる程度のメンタリティしか持っていないのか俺は……。

まあ、中学卒業後調理師学校に入ってそのまま中退した俺は学力的には似たようなものかもしれないが……。

そんな事を考えつつ学校へと向かった。


















「俺もバイトでもするかな……」



昼食を学食で済ませながら、先のことを考えていた。

超の事を調べるに当たって学園都市内のスパコンは大体あたったが、サレナの事はわかっていない。

あの、超が連れていた黒い茶々丸がサレナと呼ばれていたということが分かるのみだ。

正直このままではずるずると流されてしまう。


しかし、このまま放置しておいていいのかも分からない。

今のところ超がやっているのは株価操作や新製品の開発といった事だ。

問題はこれがそのまま彼女の未来の知識によるものだろうと言う事。

止めるなら早い方がいいだろうか……しかし、俺とてナデシコに乗る前の世界に飛んでいたらきっと未来を改変しようと動いていた。

つまりは、否定できない部分でもあるのだ。



「正義のありか……なんて奇麗事だな」

「フンッ、久々に学校に来て見れば、目立つ奴が一人たそがれているではないか」

「屋上に来る人間は少ないからな、考え事には丁度いい」



屋上の扉を開けてエヴァンジェリンと茶々丸が姿を現す。

俺はその姿を肩越しに見ながらふと思う、そういえば茶々丸はエヴァのパートナーだったか。

ならば超の事を何か知っているかもしれないな。



「そういえば、貴様は超と知り合いだったな」

「大方裏の事情を教えろとでも言うのだろう?」

「まあ、な。実の所行き詰っていた所だ。俺としてもいつまでも学生を続けているつもりもないしな」

「ククッ。貴様も私と同じように延々学生を続けて見るといい、人生について考える所もあるかもしれないぞ?」

「あいにくと俺も元の中学からだと20年生ほどになるんでね」

「ずっと通っていたわけでもないだろうが!」

「そうだな、間に幾つか挟んではいるが……中学3年、調理師学校1年、魔法学校6年、そして今の中学……10年以上通っているが?」

「高校や大学が無い辺りが貴様らしいが……調理師学校?」

「……まあ、昔の事だ」



ふと昔のことを思い出す。

料理は封印して長い、もう12年は作っていないか……。

10年前に味覚が戻って以来何度か挑戦してはいるのだが、どうしても一歩進めない。

食べてもらいたい人がいないからか?

それとも、罪の意識からか?

だが、俺はこの世界に来てそんな事を考える事は空しい事だと知った。

長い間に自分の穢れは自分を責めているだけの空しいものだと知った。

それでも、料理は出来ない。

なぜなのか、自分でも分からないまま……。



「フンッ、ところで超の事だが、話してやらんでもない」

「ほう」

「条件はそうだな、前に言っていただろう? 私と戦え、そして勝ったならというのはどうだ?」

「だが……」

「そうだな、この場では少し辛い。前に吸った分では初級魔法がせいぜいだったしな。

 だから別荘で……というのはどうだ?」

「別荘?」

「まあ来て見れば分かる」



エヴァンジェリンは俺を伴い自らの住む家に案内する。

授業はサボった格好だが、まあいいだろう。

そして、俺達は一つの部屋へと到達した。



「ここに人を入れるのは久しぶりだな、タカミチ以来か」

「ほう、確か同級生だった事もあるとか言っていたな」

「まあな、お陰で妙に馴れ馴れしいので困っているが……」




良く見れば、部屋の中央には水晶玉がしつらえてある。

占いの部屋なのか? と思ったが中に映っている物を見たとき俺は少し驚いた。




「閉鎖空間……」

「ある種の結界を張ればその内部では力を使える。範囲が狭いので空間を矮小化しているがな」

「なるほど、その中に入ってならばという事か」

「そういうわけだ」



エヴァンジェリンは俺を見てニヤリと笑う。

全力で戦えるのが嬉しいのかもしれない。

普段の鬱憤も溜まっているのだろう、気持ちは分からなくも無いが……。


内部に入ると少し温度が高い。

南国リゾートのようなつくりだ。

足場が城とその周辺のみで後は全て海。

見た目は綺麗だが、吸血鬼は流れる水を渡れないのではなかったか……。

いや、デイライトウオーカーであるエヴァンジェリンにはその辺の常識も通用しないのかもしれないがな。



「さて、はじめる前に言っておくが。私に勝ったら超の裏事情について私が知っている事を答えよう。

 だが、負けたら私に血を提供して更に一日メイドになってもらう」

「……ちょっと待て」

「なんだ?」

「前半は兎も角、後半は一体どういう意味だ?」

「負けなければいいのだ、それともやはり賢者の石の主はその程度か?」

「ぐっ……いいだろう、挑発に乗ってやる」

「そうこなくてはな」



エヴァンジェリンはニヤリと笑う。

何らかの秘策があるのかもしれないが、リスクを犯してでも早く決着をつけて置かねばならないのも事実。

このまま居ついては俺は麻帆良に愛着を持ってしまう。

それはあまりいただけ無い話だ。



「さて、ルールはどうする? 互いに滅するまで潰しあうのがいいか?」

「好戦的だな、俺は遠慮させてもらうよ。そうだな。気絶かギブアップ、もしくは場外でいいんじゃないか」

「場外は海に落ちたらで構わないか?」

「ああ」

「一人でやるのか?」

「使い魔は呼ばないし、パートナーはいない」

「フンッ、では勝手にさせてもらうぞ」

「いいだろう」



その言葉を合図に俺とエヴァンジェリンは飛び下がる。

しかし、飛び下がる俺に追従して茶々丸が突撃してくる。

なるほど、俺にパートナーのことを聞いたのはこの複線か。

確かにエヴァンジェリンには格闘戦はあまり向いていないだろうからな。

だが……。



「ロボットの格闘戦か……」

「参ります」

「来い!」



俺は呪文を唱えつつ、茶々丸の攻撃をいなす。

流石に連続攻撃のモーションは完璧だ、そういうデータを元にしたモーションパターンを確立しているのだろう。

右、左、アッパーで空中に浮かせてから回し蹴りで追撃し、最後にミサイルを10発ほど俺に向けて発射。

流れるような連撃だ、ミサイルが糸のように噴射煙を纏わせているのはお約束と言う奴か?

だが、それら全ての攻撃は俺の魔法障壁で減殺してしまう。

流石にミサイルは直撃すると不味いので、更に結界を張ったが。



リク・ラク ラ・ラック ライラック ニウィス・カースス(氷 爆)!!」



俺が茶々丸と戦っている間に詠唱が終わり、エヴァンジェリンは魔法を解き放つ。

爆風と共に何十という氷の矢が俺に向かって飛んで来る。

俺の周囲を埋め尽くす勢いだ。

俺は瞬間的に魔力を最大に放出して相殺を図った。



「はぁぁぁぁ!」



強化した結界は氷の矢を難なく弾くが、その時には茶々丸が接近してきている。

メイド服とは思えないほどの高速移動だ。

そのまま、俺に連続攻撃を叩き込もうとするが、流石に俺も黙ってやられているわけには行かない。

向かってくる拳を内側から跳ね上げ、その腕を取ってひねりながら投げ捨てる。

もちろん、茶々丸は空中で姿勢を制御し俺を背後から襲おうとするが、その時は既に俺も行動を開始していた。

体に流れる魔力をそのまま身体能力強化に向け、詠唱しながら加速する。

対して、エヴァンジェリンは茶々丸の足止めに自信があるのか、長い詠唱の呪文に入っている。

このままいけば、俺の勝ちだ。



アングィス・ルスクス ・クルエントゥス

リク・ラク ラ・ラック ライラック ウェニアント・スピリトゥス・グラキアー レス(来れ氷精) エクステンダントゥル・アーエーリ(大気に満ちよ)



俺はそのまま拳を固めてエヴァンジェリンの元に走りこむ。

しかし、エヴァンジェリンはその瞬間ニタリと笑った。

ゾクリという背筋の震えを感じた俺はその瞬間地面を転がっていた。

何かが肩口を掠める、俺の体は容易く切り裂かれ、熱で焼かれた。

……まさか?



「長い呪文の詠唱に入れば突っ込んでくると思っていたよ、だが、私のパートナーが一人だと言った覚えは無いが?」

「なっ!?」



良く見れば、エヴァンジェリンの背後から滲み出すように茶々丸と良く似たメイド服のそれが二体。

それぞれ重砲を俺に向けて構えている。



「そうか……遠慮はいらないという事だな」

「フンッ、この私。闇の福音エヴァンジェリン様相手に手加減などバカにするにも程がある」



俺は、重砲を向けられた状態のまま立ち上がる。

そして、先ほど中断された魔法詠唱を再開した。

もちろん茶々丸と良く似たそれらは俺に向かって重砲を撃ちまくる。

そして、背後からは茶々丸が迫っていた。



我求めるは、蹂躙の牙



女性の顔を象ったその指輪から、まるで鞘のように、剣を引き出す。

それは、巨大な斬馬刀、馬を切り裂き騎馬を切り殺すある意味歩兵の最終兵器。

しかし、重さは無い。

魔力で構成されたこの剣には鋭さと切れ味のみが備わっている。

だが、今は何か勝手が違っていた……。

抜き出した剣の向こうから何か一緒に引っ張り出されて……。



「あーら、お取り込み中?」

「泉の妖精……」

「あはは、丁度お手入れ中だったのよ。ごめんなさいね」



剣を研ぎなおしている最中だったという事か、しかし、そう言われても、現状重砲と近接と極大魔法という3重のピンチにこれはちょっと不味い。

早く引っ込んでもらおうと思ったが、泉の妖精は剣を地面に突き立てながら、何かをつぶやく。

その瞬間強力な護法結界が発動した。



「なっ!?」

「何!?」



その結界は3つの攻撃を全て弾き返した。

もっとも、魔法はエヴァンジェリンが途中で中断したようだが。

それでも、かなりの規模の魔法攻撃を軽くあしらったという点でも凄まじい。



「さて、お姉さんとしてはちょっとくらいお手伝いしていこうかしら?」

「だが……」

「ふんっ、それが貴様の隠し玉か……だがそう何度も出来る技でもあるまい!」



エヴァンジェリンは畳み掛けるように、3対の茶々丸達に命令を下す。

自身は次の極大呪文を唱え始めているようだ。



「もー力押しなんて芸がないわね」

「そうでもない、連携も悪くないし、エヴァンジェリンの呪文はこの城のほぼ全域に及ぶ氷結呪文……」

「へーなかなか凄いわねあの子。対策はあるの?」

「無い事も無いがな」



俺はプランを話す。

確かに俺も泉の妖精も単体戦闘ではかなりのレベルにある。

しかし、連携までは完璧と言うわけにも行かない。

だが、この作戦ならそれほど必要とはされないだろう。



「まったく、お姉さんをオトリに使うなんて悪い子ね♪」



そう言いながら斬馬刀を構えて突撃していく泉の妖精。

俺は極大呪文を放つため呪文を紡いでいく。

正直いつもの俺なら逆をしていただろう。

しかし、今回は彼女の能力を考えてこの布陣にした。

吉と出るか凶とでるかは知らないが。



アングィス・ルスクス ・クルエントゥス……モルテ・マグヌス・ティモル(死 の強大なる恐怖を)ダス・アモル・マグヌム(偉大なる汝に捧げ ん)」

リク・ラク ラ・ラック ライラック……ト・シュンボライオン(契 約に従い) ディアーコネートー・モイ・ヘー(我に従え) 」



俺は謙譲語タイプの呪文だが、どうやらエヴァンジェリンは氷精を完全に従えているようだ。

魔力量がいくら高いといっても、呪文の練習量が違う、今の俺では同等の呪文を唱えても遅くなるだろう。

だが、精霊ではなく精霊王に直接語りかけるこのタイプの呪文は完成スピードこそ遅いが強大さは魔力に比して大きくなる。



テンプス・エスト・クウァエダム・パルス・アエテルニターティス(無 限の中の一コマを切り取り)モルス・ケルタ・ホーラ・インケルタ(不 確実なる時の中の確実な死を持って)」

クリュスタリネー・バシレイア(氷の女王)エピゲネーテートー(来れ)タイオーニオン(とこしえの) エレボス(やみ)!」



やはり、向こうの方が早いか……。

周辺温度は既に10度単位で下がっていく、魔法が完成すればその時点でアウトだろう。

泉の妖精は茶々丸達を相手によくやっているが、ここまではフォローできない。



アーレア・ヤクタ・エスト(サイは投げられた)!」

ハイオーニエ・クリュスタレ(えいえんのひょうが)!!」



周辺温度が一気に下がる、零下200度を超える超低温。

しかし、俺は魔力障壁の顕在化によってほんの数秒なら耐えられるはず。

その間に、最後まで言えれば俺の勝ちだ!



トゥー・フイー・エゴ・エリス(私はあなたであった。あなたは私 になるだろう)」



瞬間俺を覆っていた絶対零度へと近付いていくその魔力は全てエヴァンジェリンの元へと向かう。

俺の魔力も加わり、(えいえんのひょうが)の魔法は放った本人に帰る。

そう、俺の使った魔法は反射魔法、それも最上級のものだ。



「きっ貴様ッそれは!?」



次の瞬間城ごと氷結したエヴァンジェリンの氷像が生まれるはずだったが、どうやら完璧には至っていないようだ。

なるほど、魔力を結合させるには、最後の呪文が必要らしい。

しかし、十分大ダメージだろう。



「まさか、ここまでやるとはな。フェイクでなかったらやられていた」

「何!?」



空中にエヴァンジェリンが出現する。

魔力の中枢を幻像に移す!?

今まで見たことの無い戦法だ……。



「しかし、魔力は回復していないはず!」

「だが、貴様の相手は十分だ」



俺とエヴァンジェリンは空中で格闘戦を始める。

茶々丸らのフォローが気になる所だが、今は構っていられない。

先手必勝とばかり俺は飛び上がりなが頭突きを仕掛ける。

エヴァンジェリンは小柄な体格を生かし、俺の攻撃をなぞるようにいなす。

俺はそのいなしてくる手を逆の手でつかみ、そのままねじり上げるために背後へ回ろうとするが、

エヴァンジェリンは更に空中で半回転して俺と相対する位置につく。

エヴァンジェリンは右手に光の剣を作り出した、魔力を右手に集中したのだろう。

刃は彼女の身長の数倍にもなるかという巨大さだ。



エンシス・エクセク(エグゼキューショナー)エンス(ソード)」

「くっ! 来たれ我が刃、望むは全き力なり!」



俺は体内の魔力を集中し右手から放出する。

丁度エヴァンジェリンと同じような刃を作り出した格好だ、しかし、俺の方が収束率が悪く、大きい。

押し合いは不利だな……。



「なかなかやるな、魔力の剣を作り出せる所まで10年でいくとは」

「憶えたのはつい最近だがな!」




剣の収束率が悪くとも力そのものは勝っている。

エヴァンジェリンと俺との攻防は空中での無数の剣撃となって衝撃波を撒き散らしながら飛び交った。

氷結した城は無数のひびが入り、俺とエヴァンジェリンの攻防によって崩れ去っていく。

特にエヴァンジェリンの剣はあらゆるものを気体化させるらしく、接触面から城が原型を失っていく。



「そらそら! 貴様の刃ではエグゼキューショナーソードを受け止め切れんぞ!」

「それがどうした、刃だけで戦っているわけじゃない」



俺は、瞬動術と呼ばれている、空中に魔力の塊を作り出してソレを足場に跳ねる技術を使い加速。

魔力の剣を瞬間的に二刀流にし片方でエヴァンジェリンの剣を受ける。

剣は数秒もせずに消滅したが、もう一方の剣がエヴァンジェリンを捕らえた。



「まっ……まさか!?」



俺の刃が通り抜けた所から炎が立ち上りエヴァンジェリンを燃やしていく。

とはいえ、流石に殺すようなマネも出来ない、火力は抑えてある。

そのせいか、焼けているのは殆ど服のみのような……。



「きっ、貴様ぁ!?」



その後、無茶苦茶に暴れまわったエヴァンジェリンのお陰で、城は崩壊。

別荘は暫く使用不能となった……。













「それで、ノーゲームか?」

「いや、別に構わん。情報については幾つか教えよう。そもそも私も興味の無い所までは聞いてないがな。

 未来をどうこうしようなんてただの我がままだ」

「否定はしない、それで?」

「うむ……」



エヴァンジェリンはあの後暫く荒れていたが落ち着いたのか俺を客間に通して話をしている。

泉の妖精はなぜか帰ることも無くまだ留まっている。

実際呼ぼうと思って呼んだわけでもないし、釈然としないものはあるが。



「なるほど、少しはわかった」

「殆ど自分で調べていたようだな。必要なかったんじゃないか?」

「そうでもないさ、確証がほしかった事も幾つかある」

「まあいい、それはそれとして。別荘を壊してくれた件だが……」

「何? あれは半分以上お前のせい……」

「乙女の柔肌はそんなに安くは無いぞ?」



ニタリとエヴァンジェリンは笑う。

俺は背筋が寒くなるのを覚えた……。

別荘の件に目をつぶってバイト料まで出してくれるというのは嬉しいのだが。

まさか……メイド服を着させられるとは……。



「ははは! 似合ってるぞ!」

「はい、お召し物は最良のものを用意しました」

「おおー、いーじゃない。メイド服を着る経験なんてなかなかないわよ♪」

「お前ら絶対からかってるだろ」

「まーこういうことが許されるのは中学生くらいまでなんだし、楽しんどかないと損よ」

「良くお似合いだと判断します」

「さあ、早速給仕をしてもらおうか!」



その後、一日中エヴァンジェリンにこき使われた後、血を吸われてボロボロになって帰ってきたら、



今度はこのか達にメイド服を用意されていた。



着せ替え人形のように振り回されて、結局その日は疲れ果てて寝たのだが……。



後になって問いただすと、その日先に帰ってきた茶々丸が俺が帰宅する前に吹き込んでいたらしい。



エヴァンジェリンめ、売りやがったな……。














あとがき


最近SSの更新が少なくなっているようなので急いであげたのですが、

出来たのが11時orz

そんなわけでWEB拍手への返信は明日にさせていただきます。

申し訳ないです。

今回も沢山コメントいただきありがとうございます♪
気力を回復させていただいております。
ただ、今回でシチュエーションの募集は締め切らせていただきます。
残念ながら私では上手くシチュエーションとして使えないと思われます。
色々イメージしていただいたのに、申し訳ないです。


12月23日

0:34 個人的にはアキト以外のナデシコキャラには出てきてほしくないのですが、少数派なんでしょうかね? 
まあ、あんまり出すと話がゴチャついてくるので私も少し苦手です。
もっとも、最近私のSS評価低いみたいで……そうかわらないかもしれないですが(汗)

1:01 アキトの闇で暴走イベントそれでアキトの過去が分かり 
1:02 アキトを好いている女性達がアキトを支えようとする 
1:03 ヘルマン編はこんな感じて゛どうでしょうか 
うーむー、まだ随分先だと思われます。
その折はネタの仕込みも考えておきますねw

1:17 z 更新お疲れ様です 投票終了でしたか・・・w アキト契約のせいで資金難に・・・w 
1:18 z イギリスに帰るわけには行かないからアルバイトでもさがすのですかねw 
1:20 z 予想通りのお風呂ネタw   アキト弄られる・・・・何処の世界でも弄られる運命 
1:22 z ぎりぎり未遂ですんだけど次どんな目にあうか・・・・ 
1:25 z アキラまた登場、次はダレでしょうねw 
1:26 z あれ?刹那まだ入院ですか?さすがに骨行っちゃってるとねw 
1:26 z 今回もとても面白かったです次回の更新を楽しみにしてます 
アルバイトってあんまり上手く行かなかったかな?
風呂ネタはいつかはやらねばと思っていたネタでして、気に入っていただけたのなら行幸ってやつです!
刹那はもう退院してますよw
まーこんな調子ですが、見捨てないで下さると嬉しいですorz

1:39 HAHAHAHAアキト胃に穴が開くかな((汗)) 
まーこういうネタもいいかと思いましてw
アキトにはこの手のネタが合うかと(爆)

3:02 アキト争奪、料理コンテスト 
3:03 ネギに手紙を送るアキト 
3:05 コノカと明日菜に、天河特性チャーハンを振舞う 
3:08 アキトが明日菜に木連式抜刀術を教え込む 
3:09 吸血鬼対アキトの戦い 
どうも、色々設定ありがとうございます。
なんかトラウマ系ネタでしめてますねー。
いずれそういうのもしていかねばならないかとは思います。
頑張っていくのでよろしくお願いしますね。

3:04 アキラは出番があってもどうやら不幸属性が憑いたようですwまぁ原作と一緒か
3:07 風呂イベントはネギまには付き物ですがアキトは気苦労多そうですがんばれ精神年齢35歳 
3:09 そういや、賢者の石を全力運転したアキトはどんな風になるんでしょうかね外見35歳になったりしたりして 
3:13 バイザーネタ1つお願いいたします 
3:19 超…いい仕事してますね!
35歳……イメージし辛いキャラで申し訳ないw
賢者の石全力全開かー、そうですね。いずれ考えておきます。
というか普通に人間では魔力に耐え切れないんで、その辺少しネタに出来るかも?
感想ありがとうございます! 今後もよろしくお願いします。


3:21 アキトに襲いかからなくても、その場に居続けるアスナ 
3:21 達…やっぱ密かに興味津々なのかなw 
3:24 イベントは…ナデシコ関係よりネギまの世界観がいいな 
3:29 バイトは…超の店で料理だアキト!(ぇ 
ははは、そういうのもいいですねー、次の話そっち系でいこうかな?
ネギ系のイベントで出来るだけ押して行きたいですね、ナデシコ系のイベントはあまり使うと世界観に響きますし。
うまく要所だけ押さえていけるといいかなと思います。
今後もがんばって行きますので、よろしくお願いします!

8:42 アキトは、罪を手放してしまったから、どう償ったら良いか分からない、罪を取り戻して罪と共に生きて欲しい 
8:43 上でリターンを推してすいません 
いえいえー御気にになさらず。
罪を償うという形は重要だとは思います。ただ、そうした場合10年間の時間というのも結構重いものだと思いまして。
もちろん、罪を意識させるイベントもいずれ用意しようとは思いますが、今は少し和ませて置いてあげないなと言うのが本音です。

10:08 たとえ少女とはいえど女は女ですねw女の勘が物理法則を超えるのは間違いないようで 
その通りですねーまあ、壁に耳アリ商事にメアリといいましてw(爆)
なんにしろ、こういうネタは残していきたいものですw

11:44 擬人化ユーチャリスも出してほしい 
11:47 ネギが来るまでに皆に魔法バレしてて、ネギの正体がバレても皆無感動ってのも面白そうですが(笑 
ふむむーでもその場合ユーチャリスがないといけないわけで……その辺は次回の作品をお待ちください(爆死)
ネギが来る前に魔法バレるかー、何人かありそうな感じw
感想とネタどうもです! 今後ともよろしくお願いします!

19:13 ハーレム
ですねぇ、まあ、皆アキトが好きってわけでもないですがw
 
20:06 z 恥かしいお話・・・・・頑張ってください!w! 
がんばらさせていただきます!

22:49 平行世界・・・・・・・・・・例えば・・・・・ネギが居ない学校とかネギが学生の世界とかw
22:50 原作崩壊ッスw 
22:50 やはりアキトの活躍に期待ですw「三連発」 
はははは、そうですねー外伝ならアリかなw
でも、本編には使えないネタですね。
今回ちょっとマズイ感じになったようですので、次回の為にがんばります!

23:31 シチュエーションといえば体育の授業とかどんな感じでやってるんでしょうかすごい気になります 
ううむー、そういうのもいいですね、今回のメイドはちとやりすぎたみたいで、次回こそはきちんとしたいと思っておりますし。
とはいえ、イベントをつないでいく意味でもそろそろ大きめのネタに入らないといけないかな?

12月24日
16:37 サレナの明人の呼び方はアキト様というのはどうでしょうか 
16:38 夢見るサレナ、明人との戦いの日々を、悲しく思う 
16:39 サレナガアキトニ質問する今幸せですかと 
16:41 明人のエプロン姿で料理しているところクラスメイトに見つかる 
16:42 強制的にエプロンを付けされるアキト 
16:43 劇場版ナデシコのビデオ見せようとする、コノカ 
16:45 ユエに何を迷っているのかを含蓄ある言葉でアキトを攻めて欲しい 
16:48 懺悔室の悪戯で、明人の独白を聞いて何もいえなくなる彼女 
16:49 GB系の魔法は出てきて欲しい 
17:14 エステバリス花を見つけて、過去を振り返る。 
17:16 シャトル事故の日に、一人で何かに祈るアキト 
17:17 図書館島でバイトをするアキト 
17:19 コノカに木連式柔を教え込む 
17:21 アキトがコスプレ大会に出る、もちろん闇の王子様ルックで 
17:36 タカミチと、組手の練習をするアキト 
17:48 アキトの、新旧幼馴染同士でアキト争奪戦をしてもらう。 
色々書いてくださってますねー。
ありがたい限りです! ただちょっと重いネタが多いですし、ちょっと入れるというには厳しいかもしれないです。
タカミチとは一度対戦させたいと思っております、その辺はがんばりますねw

20:40 z タカミチが世界チンミーメンを作りアキトを一撃で倒す 
チンミーメン!? 鉄拳チンミなのか……なんか良く分からないです(汗)
申し訳ない。

12月25日
21:00 テロリスト時代の知識と、コンドームプラグを利用下ねたで超の暴発とラップを破壊するねた。 
21:04 サレナをマインドコントロールした、アキトが契約してパークテオカードは、魔獣か天才的艦長で御願いします 
21:08 巨乳性格ロリフェチな、アキト 
21:09 明日菜て、瑠璃ちゃんに被りそう 
21:13 アキトの体は、見るに、絶えられない傷が無数に有って欲しかった 
21:15 アキトの女装、ねたをパルが作る 
21:17 アキトが、金に困ってコックとしてバイトしている、超が茶化す 
アキトの体は既に損傷過多により一度完全再生してますから、今の体は綺麗なものです。
とはいえ、それなりに戦闘をこなしてきた傷などはありますが、同じようにはならないと思います。
サレナに関しては、マインドコントロールとかは現在考えていません、それなりに色々あるんですよ彼女もw

12月26日
19:57 z たしかアキトは年上好きじゃなかったけ?「公式設定」 
19:57 z けどクロスオーバーだから公式設定なんてかんけいないですよねw 
ははは、申し訳ない限りです。
ただまあ、普通の人は若い頃は年上好きで年取ったら若い子がすきになるものですw


22:59 明人の強さがいまいち判らん 
そうですねー今のところ全力といえるのは今回の戦闘くらいかな?
とはいえそれでも実戦というわけでもないですしね。

23:03 ブラックサレナのプラモが販売されている、明人が購入して何か研究し始める 
23:04 明人の部屋に、黒百合の花束が送られる。超の仕業で 
23:07 ブラックサレナがナデシコとユーチャリスの花に自分をラッピングして明人の部屋の前に居る貴方のサレナより 
23:08 アキトに夜這いを掛ける連中に対して、切れる明人 
細かな設定ありがとうございます。
ただ、使うとなるとその状況を作り出すのも大変でして。
今後、上手く話がかみ合いましたら頑張ります。

23:50 続きを楽しみにしつつ、拍手ボタンを・・・って、これ自爆ボタンだった 
wwwいや、芸のある感想ありがとうございます! 次回も頑張りますねw


12月28日
23:43 明人の新旧の幼馴染で、対アキトを守る会(女性から)を作る 
23:44 アキトに強制的に婚約指輪を、はめようとするコノカ 
23:45 アキトのトラウマで異性を好きになれない 
23:46 バイザー着用して、正義の味方を演じる 
23:47 超は、草壁に性格が似ているのは気のせいでしょうか 
なるほどー、バイザーネタですか、また考えておきますね。
超と草壁の違いは実は一つに尽きます。
犠牲を出す事へのためらいのなさ、この点において草壁は圧倒的ですね。
超はなんのかんのいいつつ平和的にとかんがえている節がありますから。

12月29日
15:00 なかなか面白かったっす、特に女子陣の暴走気味がw 
15:01 さよに出番を〜!! 
ははは、まー今後もこんな感じですねー、さよのほうはちっと後になるかもですが、出せるように頑張りますねw


12月30日
20:18 レッツテロリスト退治で、稼ぐアキト 
20:19 ラピス輪登場するのか 
20:21 屋台で食事するアキト視線は厨房に、その夜夢の中で三人で楽しく暮らした日々の夢を見る 
20:23 楽しそうに、料理をするサレナ、通い妻モードアキト夕飯なんにする。 
20:25 家族風呂モードサレナと茶々丸にはさまれてのぼせる寸前のアキト 
20:28 マジックイーターなサレナ 
サレナですかー、ふむむ、もう少しその辺引っ張るかもしれないですが。
一応2年のうちに決着を付けられるように頑張ります。


1月1日
11:00 あけましておめでとう、アキトに、料理研究部に、無理やり入部夢を取り戻せ(超の陰謀) 
11:03 カイトは、無理か、ならコノカが明日菜が猫スーツでアキトに迫る 
11:04 苗字が白鳥という人、でアキトが変な連想する 
11:05 豪徳寺対アキトの果し合いを見てみたい 
11:07 生徒会に呼び出されるアキト 
11:08 ゴキブリねたで女子寮がパニック 
20:44 ゲキガンガーを、軽蔑した目で見るアキト 
20:46 トランクが、車から墜ちてきて其れを受け止めるアキト 
21:15 学園長から仕事を頼まれる、青梅に有る学園にオークションの以来を出すカスタムキューカルテッド 
色々考えてくれてますねw
ですが、流石にここまで進めるのは難しいというか更にクロスするのは……。
今回はコノくらいのレベルでいかせてくだされ。


1月3日
18:31 達人育成計画でアキトを鍛える人 
18:32 アキト首輪をはめるコノカ 
18:35 サレナがアキトの部屋に夜這いを掛ける 
18:36 水泳はアキト苦手、火星の後継者の施設を思い出す 
18:39 アキトを召喚しにしませう(ブラックサレナ鎧バージョンとかユーチャリス) 
18:39 確か月面にもCCは、存在するのでは。 
18:41 ボゾンジャンプて、CCがないと起動しないんはず、超は、耐えられるのか。 
18:45 ハカセが人体実験とか走りそう、ハカセとノドカは、アキトの過去に、絶望して欲しい 
18:46 アキトが、生死の境を彷徨うパートナーが看病するエピソードが欲しい 
ふむ、この世界にもCCがあって遺跡があるという前提なら、超はボソンジャンプに耐えられる可能性が高いですね。
面白いネタだと思いますよ、もう少し先で使ってみるのもいいかな?
ありがとうございますー。


1月5日
11:01 アキトはトラウマのため誰かを本気で愛することを出来ない 
11:05 アキトは精神的に、弱いのでなじんだころに、闇の王子様という本にコノカが触れたときダークアキトが出現し 
11:08 コノカをさらう、闇アキト愛する者さえ守れぬ未熟者という 
11:16 ゲイボルクのやりでアキトの心臓に突き刺さり、瀕死の重症おう 
11:19 明日菜のせいで治癒できないアキト、タカミチが明日菜を病室から追い出す 
11:24 明日は自分のせいでナギに重症を負わせてしまった事を、思い出して苦しむ 
11:30 操られた明日菜にさされて、死に掛けるアキトを、守る用に立ちはだかるユリカとタカミチ 
13:56 朝倉が、アキトのことを嗅ぎ回っている 
13:58 アキトは何処の部活に所属する予定ですか、天文部に無理やり入部 
14:02 星の輝きはボゾンの光といって、この空の下に願う思い 
14:05 美空の悪戯で、アキトの独白聞いて美空が暗い世兄ちゃんとか思う 
14:10 明日菜は、バカなのでアキトの闇の正体を考えないで否定する其れに対してコノカが怒る。 
14:17 ナノマシンの研究をし始めるハカセにアキトが警告する 
14:20 ネギがアキトの心の中を覗き込む、魂の牢獄にとらわれたアキトの姿を見て、理解する 
14:23 刹那に対して、コノカを守るなら何でもするべきだと忠告するアキト 
14:55 天河SPを発掘して二年次のまほら際に出展、其れを強奪するアキト 
14:57 操縦法がRFもどきになっている 
14:58 アキト二代目デスメガネ襲名して欲しい 
色々ネタを考えてくださりありがとうございます。
ただ、細かな設定はなかなか使用タイミングが限定される傾向にありまして。
使うためにはシナリオをそっちに向ける必要があります。
なので、使うとしてもごく一部が使えればかなり成功と言う事でお許しください。
今後もがんばっていきますので、その辺ご容赦を。





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