世界交差点




プロローグ 『非日常からこんにちは』



世の中は基本的に面白くない、というか、面白いものもあるのだろうがそれを手に入れるには努力がいる。

大抵は報酬に見合わない努力になるし、スカをつかまされる事も多い。

それでもめげないごく一部の人間だけが相応の結果を得られるのだ。

もっとも、コネなんかを持っていたりするとかなり違うみたいなのだが……。

まあ、一般人にすぎない俺にとっては日々の小さな幸せを享受しつつ、退屈な人生を生きていく。

多分ずっとそうなのだろうなと漠然と思っていた。


そうそう、俺の名前は幸崎燈。少し珍しい苗字と名前ではある。

”こうざき”はまあ、ご先祖様の事など知らないが、”ともる”は親が周りを照らすような子になって欲しいとつけたらしい。

もっとも、子供の頃はコザッキーというどっかのゲームのカードや昔のアニメのやられキャラみたいなあだ名に苦しめられたのだが(汗)

現在は中肉中背特徴のない存在感で、まあ少しばかりアニメ等が好きな、今年から4流大学に通う学生。

大学に通うために上京してきたおのぼりさんである。



「でも……なあ」



大学に入ればサークル活動や、バイト先、都会なのだし色々あるだろうと予想していた。

だが、それらは思っていたよりは地味で数ヶ月もしない間に馴染んでしまった。

合コンなども行っては見たが、面白くも無い事をさも大仰にしているだけというイメージしかわかなかった。

もちろん、こんな感じ方をしてしまう自分の方に問題があるのかもしれないとは思う。

本気で生きている人間は最初に言ったように、面白いと感じるものを掴み取るために必死で努力しているのだ。

結局俺は唯の怠け者にすぎないのだろう。

そんな事を講義を聴きながらつらつらと考えていると隣の席から声がかかった。



「おい、今日合コンいかねーか?」

「パス。俺ああいうの苦手だ、ここ数回で嫌と言うほど思い知った」

「だけどよー、人数があわねぇんだって。ああいうのは男女同数でないと盛り下がるだろ?」



話しかけてきたのはこっちにきてからの友達というか、サークルの仲間である友井次郎。

茶髪に染めて軽く逆立てたような髪型が特徴の、ちょっとチャラチャラした感じを受ける細身の男。

二枚目とはいえないが、軽い感じなので人受けは悪くない、だが信用されるタイプでもない。

次郎という名前にコンプレックスがあるようで、トミーと呼んでくれとよく言われる。

現在恋人熱烈募集中、まあそんなわけで合コンを総なめしているようだ。

それで今の会話だが。

小声ではあるのだが、あまり長い間話しているとまずい、講義中の私語は何回か溜まると欠席扱いにする講師がいる。

今講義をしている講師がそうだ。



「そこ! 今日の講義は欠席でいいんだな?」

「「いえ! 申し訳ありませんでした!」」



友井が話しかけてくる時はろくな事が無い。

なんとか今回は見逃してもらえるようになったものの、やはり面倒な話ではある。

結局俺は合コンを蹴って借りているアパートに帰ることにした。


帰りがてら夕食にコンビニで弁当を買う。

自炊もするのだが、今はバイトの給料が出たばかりで少し懐に余裕があったのと、やはり面倒なのでどうしてもこうなりがちである。



「ま、その辺は一人暮らしだし、仕方ないだろ」



独り言をつぶやいて見る。

こういう時はやはり少し寂しいのかもしれない。

自覚はあまりないけど。

そんな感じでアパートの前まで来て、ふと眉をひそめる。

車道にロールスロイスと思しき金持ち車が停まっていた。

セダンタイプの……あれ、この前ニュースになっていた奴じゃ……4000万円くらいするって話だよな(汗)
101EX
俺には一生縁がなさそうだと思いつつ、鬱気味な気分のまま自分の部屋へと向かう。

俺の部屋はぼろいアパートの三階で月の家賃が3万円だったという事で借りている。

東京では格安というか激安だ、曰く付きの物件らしいが、安さには変えられないとここを選んで住んでいるわけである。

まあ、親の仕送りが月4万じゃ水道と電気代で消えるから生活費はほぼバイト頼りである。


扉を開けるべく鍵を差し込もうとした時点で違和感に気付く。

あれ? 俺鍵閉めるの忘れてたっけ?

いや、良く見れば中に電気がついている。

流石に違和感が沸いた、一体なんだ?

俺は思い切って扉を開け声を張り上げる。



「誰だ!?」

「あっ、お帰りになられたのですね」



部屋の中には知らない人間があがりこんでいた。

日本人には絶対まねの出来ない天然色の金髪碧眼、抜けるように白い肌、華奢な体つきを濃紺のスーツに包んでいる。

一見して社長秘書か女教師といった風だ。

服装もパリッとしているし、ブランド物だろう高級感もある、はっきり言ってこの安アパートとの対比では浮きまくっている。



「……えーっと、誰?」

「あら、申し送れました。私、”篭守町”町長秘書のイグリース・ファ・アルストレイオと申します」

「イグリースさん……何故俺の部屋に上がりこんでるんです?」

「幸崎燈さん、貴方は篭守町の町長に選ばれました」

「……!?」



いきなり何を……俺が町長?

確か、町長っていうのは選挙で選ばれるんだよな、それに立候補しないといけない。

それに、俺は19になったばかり、選挙権すらない。

俺を担ごうとしているのか?



「お疑いですか?」

「当然だろ、俺はまだ19だし、選挙に立候補したことなんてない」

「確かに、普通の町ならそうですが……篭守町は少し違います。選ばれるのに年齢や経歴は問いません」

「年齢や経歴を問わない?」

「ええ、幾つかの条件に合致した人の中で議会が選ぶことになっています」

「でも、俺は一言も……」

「ですから、私達としても強引になり過ぎないように幾つか緩和策を容易させて頂いております。

 先ず、町長になってくださっている間、大学の受講を出来るように取り計らいます。

 そして、給料も当然ですがバイトなどとは比べ物にならない額を提示させていただきます。

 衣食住もこちらで提供させていただきますし、それに、一ヶ月やってみて肌に合わなければ辞めていただいても構いません」

「……」



なんというか、薄ら寒いほどに条件のいい話だ、給料の額を聞いてみたがバイトの10倍は軽い額だった。

正直乗ってしまいたい、これほどいい条件の働き口がそうあるとは思えないし、平凡な人生から抜け出せるチャンスでもある。

しかし、うまい話には裏があるものだ、この条件で普通にこなせるような仕事とも考え辛い。



「あと、それから……」



ビリリリリィ! ピリリリリィ!



「あ、ちょっと待ってくれる?」

「はい」

『よう燈! 元気してるか?』

「オヤジ!?」

『実はな、今急に金が入ったんで母さんとヨーロッパ旅行に行って来るわ』

「金?」

『ああ、ほらお前なんとか町の町長になったんだろ? お前を預かりたいって言うからな、給料を前借りしたことにして旅行代を…』

「ちょっと待て! 今なんつった!?」

『お前の初任給を使って旅行に行く事にしたと言ったが?』

「なんでまだ働く事を決める前からお前がその金を使ってるんだよ!!」

『だってなぁ、初任給ってのは親のために使うもんだろ?』

「それ以前の問題だ!! つうか、オヤジ俺のこと売りやがったな!?」

『さあ何の事だか? 兎に角そろそろ飛行機の時間だ、ああ、母さんみやげ物? いらねえいらねえ、あいつの……ブッ」

「あんの、クソオヤジーーーッ!!!!」

「そういうわけもありまして、一ヶ月はしてもらわないと給料分のお金を返却してもらわないといけなくなるんですが……」

「ぐっ!?」



今からクソオヤジの所に行って取り戻す事も考えたが、直接空港にいっても間に合わないだろう。

というか、俺には貯金なんてないから追いかける事も出来ない。

10か月分のバイト料よりも多い金を生活しながら返すことを考えると気が遠くなる、もう俺には頷く以外の道はないようだった……。









あれから一時間後、俺はイグリースと名乗った女性と共に例の高級車に乗っている。

運転手は別にいるようで、リムジンというわけでもないのに何となくそれっぽい雰囲気がある。



「しかし、あれだな。あんた達の町は金持ちなんだな」

「えっ、それはどういう意味ですか?」

「いや、今は経営再建だとか限界集落とかで大概の町や村は金が無くて困っているもんだろ?」

「ああ、確かにそうかもしれませんね。ちょっと特別な町ですから」

「……特別?」



俺はふとイグリースさんを見る。

見た目は二十代半ばといったところに見える。

とはいえ、西洋人は見た目よりも若い事が多い、テレビで見て二十代だと思っていた歌手が実はまだ十代前半だったりする事はままある。

そんな大人の女性といった感じの彼女が俺に向けるのはどこか怜悧にすら見える事務的な微笑み。

その表情を見ていると、この人に感情はあるのか? と思う。



「どうかしましたか?」

「いや続けてくれ」

「はい、わかりました。

 私達の町は正確には日本ともう一つの国の境界に位置する町です。

 ですから、文化交流のために金が良く動くためお金に困る事は少ないですね。

 実際日本政府からも援助金が出ているんですよ?」

「……それっていったいどんな場所なんだ?」

「向こうにつけば分かりますよ」



俺は国境線上の町と聞いてもぴんと来ない。

日本には国境線が交差するような場所はない。

せいぜいが対馬や北方四島といった場所が今国境問題でもめているという事くらいしか聞いていない。

それらも、つまりは海の国境なので町自体が国境線上にあるというわけではない。

今更ながらに近くの町とは限らない事に気付いた。



「それってどの辺りの町なんだ?」

「大丈夫ですよ、今から30分ほどでつきます」

「30分ほど?」



東京近郊から30分圏内、俺のいた場所は西側だから富士山の近くあたりか?

そう思っていると、途中でいきなり国道からはずれ、工事中通行止めと書かれた地下道に飛び込んだ。



「なっ? おい、通行止めって書かれてなかったか!?」

「はい、一応普通の人に入ってきて欲しくないので」

「普通の人!? ちょ……それはどういう意味だ!?」



地下道にはかろうじて道の輪郭が分かる程度の明かりしかない。

俺は猛烈に後悔をはじめていた。

この地下道はどう考えても普通じゃない。

何故なら、入り口はビルの手前だったし、この地下道はずっと直線で下っている。

地下道とは普通下りなんてあんまりしないものだ。

まるで地獄へでも続いているような……いや、そんな非科学的な事あるわけないんだが……。

寒気を覚えてぶるりと体が震える。



「あら、寒いのですか?」

「いや、ちょっとね……」

「はあ、寒いのでしたら暖房を入れますので」

「というか、下っているならだんだん地熱とかであったかくなるんじゃないの?」

「いえ、下るのはもう終わりです」

「……?」



確かにもう下り路面じゃなくなっていた。

しかし、なんかおかしい……この車のエンジン音えらい高くないか?

さっきから速度をあげっぱなしなのか車が振動を始めているように思える。



「なあ、今どれ位の速度が出てるんだ?」

「さあ、運転手に聞いてみないと詳しくは分かりませんが多分250kmくらいは上がるんじゃないでしょうか」

「ちょっと待てー!?」



いくら横幅が広めにとってあるとはいえ、地下道で250km!? 正気の沙汰じゃないし、道路交通法違反じゃないのか!?



「あら、この程度で驚いていたらこの後が大変ですわ。免疫をつけておくことをお勧めします」



なんというか、隣に座っている人が違う世界の住人に見えてきた……。

えっ?

ちょっと待てよ……この人耳長くないか?

エルフのコスプレ?

なんで突然!?



「あの……その耳なんすか?」

「ああ、私エルフですから」

「いや、コスプレですよね、コスプレ」

「あら、本物に見えません? お疑いでしたら触ってみます?」



イグリースさんのはピクピク動いている、恐る恐る耳に触れると暖かく血が通っている事が分かる。

まさか……ファンタジーの住人!?



「正確にエルフっていうわけじゃないんですけどね、森の妖精であるという意味では間違いではないです」

「ええっと……はあ……」



いや、耳がちょっとながいくらいで、そういえば見長族っていうのがいたような……。

いや、あれは耳たぶに重いわっかのピアスつけて無理やり引き伸ばすってやつだ耳自体が横長になる方法なんて聞いたこと無いし……。

ってそういえば、運転手最初から一言も口を聞いてない、まさか……。



「ああ、あれは私の魔法で作り出した泥人形です。口は利けませんよ」

「って、そんなのに運転させてたんですか!?」

「あら、その辺のドライバーよりはいい運転が出来ますのよ、あれは本人の能力を受け継ぎますから」

「つまり、あんたはプロ並だと?」

「はい、これでも鈴鹿のF3000で優勝した事だってありますの」



よくは分からないが、F1の下にいくつかレースがあるとは聞いたことがある。

プロになった事があるということか……。

しかし、エルフのドライバー?

違和感が……。



「あら、異世界の住人は車を運転してはいけませんの? まさかそんな差別主義者だったなんて……」

「いや、えらい馴染んでますが異世界?」

「はい、貴方が町長となったのは私達のいた国ラグルドと日本の国境線の町。”篭守町”です」



彼女がそう言うと同時に視界が一気に開ける。

いつの間にか地上に出ていたらしい、そこは俺の良く知るような日本の町並み、山間部にしては大きな町。

しかし、その町の上空には……ドラゴンが飛んでいた……。


そう、深緑色の肌をした巨大な爬虫類。

全長20mはあるだろうその巨大なドラゴンはだんだんと近づいてくる……。



「あっ、あのドラゴンは?」

「ああ、総務の火ノ宮課長ですね。お出迎えがてら挨拶に来たのでしょう」

「え? 課長さん?」

「はい、ちょっと待ってくださいね」

「ちょっとって……」



言う間にもドラゴンは上空を旋回すると着地姿勢に入った。

あんなドラゴンの吐くブレスにかかれば車ごとお陀仏だろう。

しかし、車はドラゴンの手前で止まると、そのドラゴンを迎えるように待つ。



「グルァァァァァ!」

「あっ、あの……ドラゴンは車に近づくとまずいんじゃないか?」

「あら、確かにそうですね。火ノ宮さんそのままだと危ないので近づく時はきちんとしてください」

「グル?」



ドラゴンはふと思い出したかのように首をかしげて自分の姿を確認する。

そして、手を打つような仕草をした後、何かぼんやりと光った……するとするする大きさが縮み人間大まで小さくなった。

良く見ればそこにいるのはお腹の辺りが気になり始めた40代くらいの中年のおっさん、頭が薄くなってきているのが分かる。

なんか悲哀漂うおっさんがドラゴンだったなんてとても思えなかった。

おっさんは車の近くまで来ると俺に声をかける。



「初めまして、総務の火ノ宮です。新しい町長が来てくれるって言うんで早速挨拶に来させてもらったよ」

「あの……幸崎燈……です」

「燈君か、これからよろしく」

「はっはあ……」



まずい、本格的にまずい。

さっきまでならちょっと強引なコスプレによるドッキリなどという事も考えられたが、

ドラゴンがさっきこの車に熱い息を吹きかけた時の熱が今も車に残っている。

つまり、これはまぎれもなく現実だという事だ……。


そして、ドラゴンこと火ノ宮さんは車の前部に乗り込み話しかける。



「いや、すまなかったね。私はあの形態が基本だから。この形態に移行するのは面倒でね」

「はっ……はぁ……」

「でも大丈夫だったようですね。私の時よりむしろ驚いていないみたいですよ」

「まあ、私はドラゴンではあまりインパクトの無い方だし。そんなもんでしょう」

「いや、十分です!!」



思わず叫んでいた。

そりゃそうだろう、目の前にあんな大型は虫類が出てくれば普通恐怖で動けなくなる。

それを驚かないのと勘違いされるのは、正直困るというか今でも体の震えは止まっていない。

俺にできる事はせいぜいやせ我慢して見せる事くらいだ。



「まあ、今までの町長さんは私を見ると気絶した人が多かったからねむしろ立派だよ」

「はあ……」

「では、町役場に向かいますね。そこに町長室があります。基本的にはそこが燈さんの活動の拠点となります」

「活動の拠点? というか、一体何をすればいいんです?」

「町長の仕事は基本的に3つです。下から上がってくる資料の許認可。トラブルの処理。町を発展させるための外交」

「まあ、トラブルなんてそんなに起こんないから。基本的に許認可をしつつ時々お偉いさんの接待をしてれば勤まるとは思うよ」

「接待……俺学生なんで、いままでそんな事やった事無いんだけど……」

「何事もチャレンジです」

「まあ頑張れ、給料はいいんでしょ?」

「はあ……」



ドラゴンやエルフに接待について話をされるとは思わなかった……。

しかし、異世界との国境線の町……まさかそんなのがあるとは、全く知らなかった。

いや、当然そんなのは国家機密だよな……。

なら一体なんで俺なんかが町長に!?

頭の中がぐるぐる回って分けが分からなくなった頃ようやく町役場までやってきたらしい。

建物は立派な物で、4階建ての大きな庁舎だ。

これなら市庁舎だと言っても通るな……。

やっぱり、予算も並じゃないらしい……。



「今日は初めてですし、顔見せだけして終わりにしましょう」

「よっ、宜しくお願いします」



庁舎に入ってすぐ、火の宮さんは自分の部署に戻り、俺はイグリースさんに連れられて庁舎内を回る事になった。

顔見せがてら庁舎を案内するという事のようだった。

イグリースさんは無表情に近い微笑みを俺に向けながら庁舎内を案内していく。




最初に案内されたのは当然と言うか正面玄関から行ける大広間的な場所で、ここには日常良く使われる部署が集中している。

即ち、戸籍と年金、税金及び農業委員会。

農業委員会は農家の人意外はそれほど頻繁に行く所ではないが、周辺が山ばかりなこの町は林業やら畑仕事は多いのだろう。

とはいえ、人間に見える人が半分、もう半分は何か人間ではないパーツがあったりもう人の形をしていない。

ドワーフやら獣人、木(トレントらしい)っぽいのまでいる。



「まあ、基本的にここで処理するのは日常的な業務ですので、あまり強面はこさせないようにしています」

「強面……ね」



さっきの火ノ宮さんがドラゴンの姿でやってくればこの部屋ごと破壊しかねないしね……。

まあ、獣人くらいは強面じゃないんだろうここでは……。


続けて色々な部署を回る、中には水道局、陸運局などの部署も庁舎内にあった。

なるほど大きくなるわけだ。



「次は食堂です。ここのコックは腕はいいのですが……」

「?」



中に入ったとたん理由が分かった、コックは牛頭人身の巨人、いわゆるミノタウルスだった。

本当に何でもありだな……。



「よう、イグリースじゃねえか。どうしたんだ?」

「はいミノスさん、新しい町長を紹介しに来ました」

「町長……? まあたひょろっこいのが来たな。男ならもっとがしっとした肉体じゃねえとな。

 この俺のように!」



ふんっと力こぶを作ってみせるミノタウルス。正直あんなので殴られたら一撃で絶命するだろうな(汗)

関係ないがミノスっていうのは確か王国の名前で後の迷宮を作った島の名だ。

まあなんのかんの言いつつどうにか庁舎を一巡りした頃には俺はげっそりとやつれていた。



「今日はお疲れになったでしょう。社宅が用意されておりますので、そこにお泊まり下さい。

 食事は冷蔵庫内にある程度のものは入っていますが、近くにコンビニもありますので、入用の物があればそこで揃えてください」

「わかった、じゃあ案内頼む」



もう疲れてしまいさっさと寝たかった俺はすぐに社宅に向けてもらった。

イグリースさんはもっという事がある様子だったが、俺は明日にしてくれと言って社宅に送ってもらう。

社宅は確かに豪華なものだった、2階建てだが和風の赴きもある、しかも殆ど新品同様。

というか実際建てて5年もたってないんじゃないだろうか……。


そんな事を思いつつも、今日の疲れがもうまぶたに来ているのを感じる。

俺はとりあえず寝室を見つけて直にベッドの上に倒れこみ、そのまま意識を失った……。



この時は思いもしなかった、まだこの日は日常の延長線上にしかなく、



本当の意味での崩壊は翌日からもたらされる事に……。








あとがき

あははは……やっちまった。

まーまともに感想もらえるなんておこがましい事は考えておりませんので。

時々更新される私の息抜き程度に認識しておいてください。

いやーSSの合間っていうのもどうかとおもいますがw

でもせっかく設定を練りこんだのでまー評価が得られればいいなとは思います。

しかし、次の話がいつ出るかはまったく不明w

押していただけると幸せです♪

感想は掲 示板でいただけると嬉いです♪


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