ライダートーナメント


「変身!」

『月よりの神秘なる力で新生した、影の王子!仮面ライダーSHADOW RX!!』

モニターにはSHADOW RXのスペックが映る。
そして、その対戦相手は…。

『高潔なる王家の血筋という誇りをその身に抱く白銀のライダー!シャイーン!!』

登場してきたのは仮面ライダーシャインだった。

「交さん?」
「…信彦か。奇遇だな」

どうやら此処にいるシャインは空沢交で間違い無いらしい。

「遠慮はいらん。全力でかかってこい」
「言われずとも、そのつもりだ」

互いに気合いを高め合う。

「………」
「どうしたの廻?」
「…フエッスルが増えている」

そう、シャインの所有していたフエッスルはウェイクアップフエッスルのみだったが、現在ではベルトの両サイドにフエッスルスロットが設けられ、左右に二つずつのフエッスルがおかれている。

「「ッ!!」」

二人は同時に駆け出し、拳をぶつけ合った。
それと同時に周囲は”街中”となる。

「フッ!ハッ!!」
「オリャー!!」

繰り広げられる激しい格闘。

「RX!メタルライダー!!」

SHADOWはメタルライダーにフォームチェンジ。

「シャインキバット!」

フエッスルスロットからは銅色のフエッスルを取り出してシャインキバットに銜えさせる。

『ウォーバルバスター!!』

シャインキバットが呼び出すべきモノのなを叫びながらフエッスルを吹き鳴らす。

すると何処からともなく十三魔族の内の一つたるギガント族に族している一つ眼巨人・サイクロプスの”ウォーバル”の彫像形態が飛来してシャインの手に収まると、彫像は瞬く間に身の丈も大太刀に変形する。

さらにウォーバルバスターからは(カテナ)が伸び、それが砕け散ると同時にシャインの両腕と胸部と眼をダークブラウンに染め上げた。

シャイン・ウォーバルフォームである。

両手で構えたウォーバルバスターを構え、戦闘再びである。

「フォースブリッツ!」

メタルライダーは機関銃(マシンガン)型武器を生成すると、照準をシャインに合わせて発砲。

シャインはウォーバルバスターを盾にしながら爆走し、一気に距離を詰める。

「待っていたぞ」
「なに!?」

メタルライダーはシャインに近距離にまで近寄られたにも関わらず、慌てる様子が一切ない。

――ガシッ!――

「これなら避けられない」
「しまった!」

――ズガガガガガガガ!!――

メタルライダーはシャインを掴み、発砲した。
銃撃者は近接戦に弱いとよく言われるが、逆にこのようにしてしまえば、より敵に対して確実に攻撃を命中させられるのだ。

「……やるな。だがこれしき!」

幸いシャインはパワーと防御に秀でたウォーバルフォームであった恩恵故、思ったよりダメージを少なめにすることができた。
メタルライダーの捕縛を逃れたシャインはフエッスルを用いる。

『キリングレイダー!』

笛の音に呼応して十三魔族において絶滅したと思われていた鬼…”ゴブリン族”唯一の生き残り・キリングの彫像態が現れる。

シャインの手に収まり、カテナが身体に巻き付いて弾けると、その身をメタリックオレンジへと変化させ、キリングも大型のハンドガンの形状となる。

シャイン・キリングフォーム。

手にしたキリングレイダーに標準装備されてるスコープの十字線を通してメタルライダーを捕捉。

――カチ――

――バンッ!!――

銃声にしては余りに鈍い音だった。
銃口から発射されたのは鋼鉄の粒子でコーティングされた骨の弾丸。

「ぐおっ!」

そして威力はメタルライダーに大きくダメージを負わせる。

「ならばスピードだ。RX…ソニックライダー!」

メタルライダーはソニックライダーにフォームチェンジ。
ワイルハルバードを装備して自慢の高速移動を発揮。

「……そこか!」

しかしシャインもキリングレイダーの引き金を引いて骨弾丸を連射。

(流石に逃げ続けるのは無理か。…だったら)

ソニックライダーは逃げるのを止めて、そのままシャインに近づいて一撃を喰らわせる。

「うおっ!?……やはり飛び道具は性に合わん」

シャインが通常形態に戻ると、金色のフエッスルを使う。

『ザンバットブレード!!』

でてきたのはファンガイア王家に伝わる宝剣・ザンバットブレード。
ソニックライダーもSHADOW RXに戻る。

「シャインブレイズ!」

宝剣と双剣を構え合う二人のライダー。

――ダッ!――

迷い無く、真っ直ぐ駆ける二人は、それぞれの武器を振り下ろす。

――ガギィーン!!――

その後もなんどとなく、剣と剣を激突させる音が聞こえる。

「ハア、ハァ…それそれケリをつけないか?」
「望むところだ」

『ウェイク!アーップ!!』

ウェイクアップフエッスルの音色に反応してザンバットブレードは魔皇力により、蒼く輝く。
SHADOW RXもシャインブレイズにムーンライザーとムーンバスクからのハイブリッドエネルギーを集中させる。

「ザンバット光斬!!」
「スパーキングスラッシャー!!」

必殺の斬撃が激突し、周囲数メートルに及ぶ爆発が発生。

その煙がはれると、片膝をついたシャインと、根性でどうにかたっているSHADOW RX。

「…フッ。私の負けか」

そう呟くと、シャインは次元の壁の向こうへいってしまう。

『勝者は、SHADOW RX!!』

SHADOW RXは変身を解いて観客席へ。

「お疲れ、信彦」
「あぁ。少し休ませてもらうよ」
「次はアタシの出番ね」

入れ替わりに流姫が戦場に立つ。

≪KAMEN RIDE≫

「変身ッ!」

≪DI-GUIDE≫

『仲間に歩むべき道を指し示す世界の先導者!ディガーイド!!』

モニターにディガイドが映る。

『その対戦相手は…?』

次元の壁から現れたのは、

『進化の果てに魂の咆哮をあげる野獣ライダー、リュ−ド!!』

「…ほう、彩条。お前が相手ならば不足はないな」
「アタシもあんたと同じ気持ちよ、神宮君」

≪KAMEN RIDE…REY≫
≪ATTACK RIDE…GIGANTIC CLAW≫

Dレイとなり、両腕に何重にも巻かれた封印の鎖を解き放ち、人造魔皇石が仕込まれた巨大な鉤爪、ギガンティック・クローを装備。
リュードも腕に備え付いたリュ−ドハイバイブネイルを前に突き出す。

周囲の状況は森林になると、互いに鉤爪を交わらせる度に喧しい音が鳴った。

「腕をあげたわね」
「そちらもな」

以前のリュ−ドは戦いを闘争本能に丸投げしたかのような凶暴で野性的な動きをしていた。

だが今はあるていど理性の働いた動きでたたかっている。

これもひとえにディロードがFFRによって彼を一時的とはいえ、リュードアギトに覚醒させたのが一番の要因であろう。

「うぅおぉー!!」

しかし、リュ−ド本来のバトルスタイルまでは崩さない。
肩より生体触手・ショルドテンタクルを繰り出す。

≪KAMEN RIDE…KABUKI≫

今度は歌舞鬼になった。
そして右腕を前に出すと同時に触手を伸ばして対抗する。

鬼のライダーは他の世界のライダーよりパワーに優れる。
しかしリュードはエクシードギルスに匹敵する能力を持ち、二人の勝負は互角

≪ATTACK RIDE…MEITOU ONSAKEN≫

――斬ッ!――

にはならなかった。

D歌舞鬼は鳴刀・音叉剣で触手を叩っ斬る。
それによって一気に力のバランスが崩れてしまい、リュードは転倒してしまうも、D歌舞鬼は無論こうなることを予測していたので、体勢を上手く保ってノーマルディガイドに戻り、カードをディガイドライバーに装填。

≪FINAL ATTACKRIDE…DI・DI・DI・DI-GUIDE≫

「ディメンションバースト」

――ズガアァァァ!!――

「うおあああああ!!」

リュードは見事な曲線を描きながら吹っ飛ばされ、次元の壁に吸い込まれる。

『第五回戦は、ディガイドの勝利に終わった』

ディガイドは変身を解いて観客席に戻る。

『激化するライダートーナメント!どのライダーが最強の栄光を掴み取るのか!?』

モニターには別ブロックで戦うライダー達。



『輝鬼!VS…エンペラーキバ!』

『テンガ!VS…ハイパーカブト!』

『クレスト!VS…龍騎サバイブ!』

『刻王!VS…キングブレイド!』



次々と始まるライダー達の死闘。
それはいよいよクライマックスに近づいていった。



『ライダートーナメント準決勝戦!勝ち上がった者達による、4対4のバトルマッチ!!』

「…それで、どのライダーなんだ?俺達の四人目は」

廻が聞くと、

「勿論、俺に決まってるじゃないか」

向こう側から仮面ライダーディルード変身者・坂木了の姿が…!

「ちょっとまって、あんたは今迄のバトルに参加してないじゃない!」
「俺や大樹の実力なら、シードも有り得るだろ?」
「うわ、セコイ…」

二ンマリとする了とは反対に流姫と信彦はゲンナリ…。

『メンバーは……ディロード!ディッガーイド!SHADOW RX!ディルード!対戦相手は…!?』

するとスタジアムに四つの次元の壁。
現れたのは…。

「…リュウガ…」
「…オーガ…」
「ダークカブト」
「ダークキバ…!」

ダークライダー四人衆。

「行くぞ…!」

廻達は変身スタンバイ。

≪KAMEN RIDE≫

「「「「変身!!」」」」

≪DEROAD≫
≪DI-GUIDE≫
≪DI-RUDO≫

ライダーに変身すると、早速構えをとる四人。

『それでは準決勝…!レディー……ファイトッ!!』

実況のゴーサインを皮切りにライダー達はぶつかり合う。

ディロードはダークキバ、
ディガイドはリュウガ、
SHADOW RXはダークカブト、
ディルードはオーガを相手に激闘する。

しかし、SHADOW RXがゼクトクナイガンのアパランチスラッシュを喰らって仰け反ってしまった直後に…!

≪CLOCK UP≫

クロックアップシステムを稼働。

超高速の動きで三人を圧倒する。

≪CLOCK OVER≫

「やってくれるじゃないか」
「同感ね」

≪ATTACK RIDE…BIND≫

ディルードライバーからは網状のエネルギーが発射されるディルードバインドの効力で、ダークカブトの動きを封じた。

≪ATTACK RIDE…SHOCK WAVE≫

さらにディルードは刀身から衝撃波を放ってダークライダー共に攻撃。

≪ATTACK RIDE…INVISIBLE≫

「それじゃ、あとは宜しく」

ディルードは透明になってその場を去った。

「あの野郎、俺達に丸投げしやがった」
「兎にも角にも、ここは俺達でなんとかしなくちゃな」

≪EXCEED CHARGE≫

そこへオーガは必殺技を発動しようとする。

「廻ッ!」

SHADOWは咄嗟にディロードの前にたってオーガストランザーの盾になった。

「ぐはっ!」
「信彦!」

SHADOW RX……リタイア。

『ウェイクアップ1』
「ハアァァァ……!!』

さらにダークキバは両腕をクロスさせ、一気に宙を舞った。

ダークキバのダークネスヘルクラッシュによって今度こそディロードの敗退が決まるかと思いきや、

――ドカッ!――

「きゃあああぁぁぁ!!」

今度はディガイドが恋人の盾になる。

「おっと…俺としたことがレディに手をあげてしまうとは…」

女好きでナルシストな天才野郎の変身したダークキバは少し頭を抱える。
その瞬間に、

≪ATTACK RIDE…SNIPE≫

「一人、持ってくわよ…!!」

変身が強制解除される間際にディガイドは銃口をオーガに向けて精密狙撃を行うディガイドスナイプを発動。
それによってオーガは脱落となる。

『さあ!ディロードよ、たった一人でどう三人と戦う!』

あいもかわらず鬱陶しい実況の声に耳をかすことなく、ディロードは戦い続ける。

「うらぁ!」
「うお!?」

リュウガが左ストレートでディロードを後退させると、

≪FINAL VENT≫
≪RIDER KICK≫

『ウェイクアップ2』

三人のダークライダーは必殺キックの手筈を整えて跳躍(ジャンプ)!

≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫
≪ATTACK RIDE…ILLUSION≫

「「「ダークトリプルキック!!!!」」」
「「「トリプルディメンションクラッシュ!!!!」」」

壮絶なトリプルキック同士は、ディロードが上手く敵の蹴りを避けて自分のキックのみ、敵の身体に打ち込んだ。

「ハア…ハァ…」

流石に体力の消耗が激しいらしく、荒息をつくディロード。

『さて、このブロックから準決勝から最後の決勝戦に勝ち進んだのはディロード一人!さあ、ファイナルステージへご案内だッ!!』

次元の壁があらわれると、ディロードはそこへ飛び込む。





*****

『ライダートーナメント・決勝戦!!この闘いを制した者がライダーの頂点として君臨する!!”世界の破壊者・仮面ライダーディケイド”!!”世界の終焉者・仮面ライダーディロード!!』

「漸くこの時がきたな、廻…!」
「ああ、そうだな…」

士と廻はドライバーを装着してカードを構える。

「「変身ッ!」」

≪KAMEN RIDE…DECADE≫
≪KAMEN RIDE…DEROAD≫

廻がディロードに変身した。

(……なんだ、あのディケイドは?)

ディロードがみたのは、シグナルポインターを紫に変色させた上にディメンションヴィジョンを禍々しく歪めた……世界の破壊者たるディケイド・激情態の姿。

「廻…今の俺には情け容赦なんてモンはねぇぞ…」

重く低い声。
普段の士ならこんな声音は絶対ださない。

≪ATTACK RIDE…KAIXA BLAYGUN≫

「まさかッ!?」

ディロードは驚愕した。
なにしろディケイドはKRせずに…いや、そもそもカイザのKRすら持ち合せてないというのにARだけでカイザブレイガンを具現化させたのだから。

ディケイドはライドブッカー・ガンモードとカイザブレイガンの銃口を同時にディロードに向けて有無を言わさずの発砲。

≪ATTACK RIDE…EXTRA BLAST≫

当然、ディロードは愛用の召喚銃・コールドライバーによるディロードエクストラブラストでディケイドの銃撃に反撃するも、武器(エモノ)の数故か、ディケイドの攻撃がディロードのディヴァインオレで構成されたアーマーに被弾する。

「ぐあああぁぁぁ!!」
「フン…!」

苦しむディロードを、ディケイドは冷酷な視線で見下す。
ディロードは一瞬ながらも、此処にいるディケイドは本当に門矢士なのか?
とおもってしまった程だ。

≪ATTACK RIDE…ZANBAT SWORD≫

今度はザンバットソードを呼び出し、ライドブッカーをソードモードに変形。
二刀流となったディケイドは他の追随を許さぬ攻撃を始める。

≪ATTACK RIDE…EXTRA SLASH≫
≪ATTACK RIDE…SPEED≫

ディロードは斬撃強化と高速移動を同時に発揮して迎え撃つ。

――ザシュザシュザシュ!!――

今度はディロードがディケイドにダメージを与える。

「クソッ…!」

ディケイドは悪態をつきながらザンバットソードを構える。

≪FINAL ATTACKRIDE…KI・KI・KI・KIVA≫

ディケイドは刀身の根元に噛り付くザンバットバットを使ってザンバットソードの刃を磨ぐと同時に真紅へと染める。

「ハアァァァ!!」

ファイナルザンバット斬の斬撃は見事ディロードを吹っ飛ばす。

≪FINAL KAMENRIDE…KU・KU・KU・KUUGA≫

ディロードはディケイド・激情態に対抗すべく、Dアルティメットクウガにカメンライド。

「あれは…!?」

その様子をみていた夏海は思い出す。
かつて自分が見た夢の光景の内の一つとして、ディケイドとアルティメットクウガが闘ったことを…。

(もし、夢と同じことが起こったら…)

今直ぐにでも試合を止めたいと願う夏海だが、そんなことは闘っている当事者二人が真っ先に却下するのは目に見えていた。

≪ATTACK RIDE…RISING TITAN SWORD≫

手中に薙刀・ライジングタイタンソードを現す。

ディケイドもそれを見て武器を替える。

≪ATTACK RIDE…PERFECT ZECTER≫

三機のゼクターが合体したパーフェクトゼクター・ソードモード。

――ガギン!ガギン!ガギン!ガギン!――

刃と刃がぶつかり合う音。
それにすら飽きたかのようにディケイドはパーフェクトゼクターをガンモードとし、Dアルティメットを蹴飛ばす。

「…まさか!」

ディケイドの考えが読めたのか、Dアルティメットは超自然発火能力でディケイドのパーフェクトゼクターを燃やそうとするも、仮にもハイパーカブト専用に造られた武器がこんなことで壊れるわけない。

ディケイドは余裕でカードを装填。

≪FINAL ATTACKRIDE…KA・KA・KA・KABUTO≫

――ズドオオオオオォォォォォォォ!!!!――

マキシマムハイパーサイクロンはDアルティメットを飲み込み、終いにはバトル会場の一部にすら風穴をあけてしまう。

「……この程度「どうかな…っ?」……ほう」

瓦礫の山からDアルティメットはいきていた。
咄嗟にライジングタイタンソードを盾にすることでダメージを軽減したようだ。

しかし、仮面の奥にある廻の表情……瞳には、

「士…覚悟しろ」

ライドセイバーから一枚のカードを取り出すディロード。
それはもう使うまいと誓った禁忌のカード。

「ッ!?廻、ダメよ!!そのカードは!!!」

流姫は大声で叫ぶもディロードに届く言葉をもう無かった。

「変身」

≪FINAL KAMENRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫

巨大なライダーカードがディロードの眼前に現れると、それはゲートのようにして自動的にディロードの身体を潜り、ディロードを世界の終焉者・デスエンドフォームに変えた。

「ふ、無駄だ」

≪ATTACK RIDE…CLOCK UP≫

ディケイドはクロックアップしてディロードを攻撃しようとした。
しかし、

≪ATTACK RIDE…HYPER CLOCKUP≫

「ッ!!?」

ディロードはハイパーカブトになることなく、ハイパークロックアップを使ってみせたのだ。
クロックアップすらもスローモーションで視認できるハイパークロックアップのなかにおいて。

≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫

ディロードはコールドライバーに絵柄が銀色で描かれたFARを装填。

ホログラムカードによるターゲットサイトが出現し、狙い撃つべき者に銃口を向ける。

「喰らえ」

ディメンションエクストラブラストは一直線にディケイドに命中する。
それと同時にハイパークロックアップが解ける。

当然、ディケイドには相当のダメージがあたられている。
だが、ディロードは手を緩めない。

≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫

トドメの一撃があるのだから。

「デスエンドクラッシュ!!」

現在におけるディロードの最強技はディケイドに直撃した。
変身こそは解除されていないものの、ディケイドはピクリとも動かない。

『なんということだろうか!余りにも激しい闘いの末、それを制したのは……ディロード!!ライダートーナメント、優勝者はディロード!今此処に、最強のライダーが決定したゾー!!』

実況が熱く語っているのが聞こえた矢先、ディロードは気を緩めて変身を解こうとサイドハンドルに手をかけたその瞬間――――。

――サクッ――

「……何故…お前……が?」

ディロードの身体を後ろから前へと貫通する刃。
意識を失う寸前、ディロードの瞳が映したのは……、



ライドブッカー・ソードモードを持ったディケイドの姿。



何故だ…?何故だ?何故なんだ!?

考えても一向に答えは出ない。
ディロード……砕谷廻は、その視界を暗い闇へとブラックアウトさせられた。



え〜、一つお知らせです。
作者は次週の火曜日から金曜日は、野暮用があって小説の執筆ができません。

読者の皆様方には御迷惑をかけると思いますが、そこら辺は暖かい御心と長い目でお待ち下さい。

押して頂けると作者の励みになりますm(__)m


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