Fate/BattleRoyal
1部分:登場人物 設定


身の程知らずにも・・・いえ、かなり無謀ながらこの度、Fateの二次創作に挑戦して見ました。はっきり、言いますが、私自身、原作の知識は乏しいながらももう好き勝手に書いて見る事にしました。
初めてなので至らぬ事も多いと思いますが、私も原作知識を調べながら書いて行きます!

登場人物 設定

 鳴宮(なりみや) (かなで)
【年齢】22歳
【身長・体重】180p 56s
【特技】体術などの武術全般、身体強化魔術
【魔術属性】風・空・光
【魔術回路】規格外
魔術を使う私立探偵。令呪を刻まれた事で此度の聖杯戦争に気のりしないながらも参加する事となる。
性格は基本的に仕事以外は無気力でズボラ。だが、異常なまでの身体能力をも誇っておりあらゆる武術と戦闘技術を身に付けている。口癖は 「まあ、一応」
魔術は学究の為ではなくあくまで『手段』として用いる魔術使いであるが、風・空・光の三重属性にイリヤ並みの規格外な魔術回路と言う稀な才能を持っており魔術師としても時計塔に籍を置いても遜色ない腕前であるが、本人は面倒臭がって未だにフリー。また、生まれつきで『直死の魔眼』を所持しており、おまけに生まれた時から能力を既に開眼させていたと言う筋金入り。

 キャスター
【マスター】鳴宮 奏
【真名】マーリン・アンブロジウス
【身長・体重】160p 43s
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 魔力A++ 耐久D 幸運C 敏捷B 宝具EX
【クラス別スキル】
 陣地作成・A++(本来ならEXだが、マスターである奏のある性質が劣化させてしまっている)
自らに有利な陣地を作成。マーリンの場合は『神殿』に相当する『森界』の作成が可能。
 道具作成・EX
万能とも言える魔術器具の作成が可能。武器だけでなく医術に特化した薬や器具も作成できる。
【固有スキル】
 高速神言・A
神代(神が治めていた時代)の言葉。魔術を発動する時、一言で大魔術を発動させる。高速詠唱の上位スキル。
 単独行動・C
一日程度の単独行動が可能。
 軍略・A++
一対一の戦闘ではなく多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍・対城宝具の行使や逆に相手の対軍・対城宝具の行使に有利な補正が出る。
 万能の叡智・EX
書いて字の如く、時代を超越した万能の頭脳と知識を持ち、戦闘を含めてあらゆる事柄に対し正確且つ適切な答えを叩き出し対処する事ができる上に魔術・呪術・錬金術・高速思考スキルをも兼ね備えた正に万能のスキル。
 予言の言霊・×
マーリンの予言能力に起因するスキルだが、いくら何でもチート過ぎるので聖杯によって完全に凍結されたスキル。
 妖精の天力・A+
妖精の力を保有している事を示すスキル。これを保有する者が放つ魔術は対象のサーヴァントの対魔力をAならDに、BならEに軽減し、それ以下は無効化する。
 魔性・A+
悪魔の霊格適性を持つか否か、マーリンは悪魔の王ルシファーを実父に持つ為、相当に破格な適性ランクを持つ。
【宝具】
 『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』 
ランク:B
種別:対人宝具 
レンジ:1〜2 
最大捕捉:1人 
由来:アーサーが選定の剣を抜く場に立ち会った。
本来はアルトリアが所有する宝具なのだが、マーリンにも少なからず縁があったので一応、彼の宝具として昇華される。
だが、それでもやはり、本来は彼自身が所有する宝具ではないのでランクや威力も本来より劣化しており、基本的な役割は彼のマスターの強化宝具。これによりマスターはサーヴァントに迫る身体能力と戦闘力を得るが、五分の制限時間付きで過ぎれば魔術回路がオーバーヒートを起こし自滅する。しかし、規格外の魔術回路と魔力を持つ奏の場合はその制限時間を超えても使用が可能。

 『約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A
種別:対城宝具
レンジ:1〜55
最大捕捉:500人
由来:アーサー王の愛剣。
上記のカリバーン同様マスターが振う宝具として昇華された。ランクや威力は劣化しているも対城宝具として相応しい威力を持つ。使用には凄まじい魔力がいる為、使用は一週間に一回が限度。

 『見難き眩い不壊の盾(ウィネブ・グルスヴッヘル)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:マーリンが制作し、アーサー王に贈ったダイアモンドの盾。
あらゆる魔術が掛けられている逸品。槍や剣などの刃を通さず、不可視の覆いが掛けられている。この覆いを外すと月光のような輝きを発し、これによってAランク相当の『対魔力』を発揮し、更に、この光を浴びた者を石化させる。

 『防ぐ術なき魔宝剣(モルデュール)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:マーリンが制作し、アーサー王に贈った剣。
金属と牧場草を混合し、エトナ火山の火で鍛え、冥府のステュクス側に七度漬けられれて造られた。
触れた物の耐久と魔術効果を一時的に無効化する能力を持ち、更に、攻撃判定において成功率が二倍になる。

 『万地飛転す千里靴(リーグ・ブーツ)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1人
由来:マーリンが制作し、アーサー王に贈った靴。
一歩で最大七リーグ(約33,5キロ)進む事が出来るという瞬間移動能力を持ち、七リーグ以内の距離ならば、一歩毎に進む距離を自由に設定する事も可能。

 『秘め眠る硝子館(アーティクル・オブ・ブリタニア)
ランク:D〜A
種別:対人宝具
レンジ:−
最大捕捉:−
由来:マーリンが管理する、バージー島の硝子の館に空間を繋げ、生前マーリンが集めた『ブリテン島13の秘宝』を取り出して使用する。
こられの宝具の所有権はマーリンにあり、真名解放も可能だが、「担い手」ではない為、これらの宝具を使いこなす事は出来ない。

 『全て遠き理想郷(アヴァロン)
ランク:EX
種別:結界宝具
防御対象:1人
由来:剣の方を重宝するアーサー王に「それは頂けません。鞘こそが貴方の身を守る命綱ですぞ」と諭した逸話。
「不老不死」の効果を持ち、持ち主の老化を抑え呪いを跳ね除け傷を癒す。
ただし、本来はマーリン自身の宝具ではないので真名解放ができない故に本来の力を十全に引き出す事ができない。主な用途は魔力の回復や術の強化に当てている。

 『幾星霜の理想郷(アンブロジウス・アヴァロン)
ランク:EX
種別:結界宝具
レンジ:????
最大捕捉????
由来:星詠みに長け何よりも万物の理に長けたマーリンの集大成とも言える世界。
質量、時間、空間を完全な支配下に置き取り込んだ任意のサーヴァントを弱体化させ意のままに翻弄し常に自身にとって有利な展開を作り出せる言わば、最強の魔術要塞陣地。元よりマーリンの陣地作成スキルはこの宝具の派生スキルでしかない。更には同じく派生能力として他のキャスターや魔術師が作った陣地や工房を乗っ取り、そのランクのままに支配する事も可能。
展開される風景は無限にどこまでも続く満天の星々が輝く宇宙。そして、この宝具を発動している間は魔力の値がEXにまで跳ね上がる為に展開中は好き放題に大魔術を放てる。
ただ、発動する段階でかなりの魔力を消費する上に完全に発動するまで時間がかかると言うデメリットをも持つ。

 『嘗て捨て去りし魔性(アンブロジウス・オブ・ライジング)
ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:−
最大捕捉:1人
由来:生後、教会で清められ消え去ったマーリンの魔性の力と彼の変身能力の逸話の具現化。
マーリンが実父ルシファーから受け継いだ魔の力を完全解放する強化宝具で、全てのステータスが異常なまでに膨れ上がる。
ただし、姿は完全に人間離れし、十二枚の黄金の翼を持った竜と悪魔を混ぜ合わせたような獣の姿となり理性、言語能力、思考能力の一切が消し飛び、マスターの魔力と生命力を完全に吸い尽くすまで暴れ回る。言わば、最終兵器にして禁じ手とも言うべき凶悪宝具。
因みに狂戦士(バーサーカー)のクラスで召喚された場合はこの宝具しか使用できず、上記の通りの姿で・・・即ち始めから、この宝具を使用しての召喚となる。
尚、上記の効果とは別に伝承に見られる彼の変身能力の逸話を体現した能力でもあり他人からあらゆる動物から物に変身できるのみならず、その効果を他人や他サーヴァントにも応用できる。

奏が召喚したサーヴァント。見た目こそあどけない少年だが、その物腰も話し方も子供離れしている。
かなり、飄々とした性格で悪戯好き。さらに現代への適応力も高く電化製品なども数日で問題なく使いこなしている。(主にノートPC、TV、TVゲーム、携帯など)いつ如何なる時も娯楽に興じる柔軟性(図太さ)の持ち主。口癖は「最弱のキャスター。されど、最強のキャスターだ」
その真名は彼の大魔術師、マーリン・アンブロジウス。アーサー王物語のキーパーソンであり元凶ですらあるジョーカーの如き人物でアルトリアを影から支え続けた万能の軍師である。史上最強の魔術師とされているが、彼の倫理観はどちらかと言えば一般人よりで(それでも常人に比べれば破天候な事に変わりないが)彼曰く「現代の魔術師の倫理観こそが理解に苦しむ」と言って憚らない。
尚、自分が最弱のキャスターである事を良い事に戦闘は概ね奏に押し付けているが、実際、彼の魔術は魔力よりも妖精の天力の割合が大きい為、三騎士クラスのサーヴァントにも問題なく通用する。
尚、彼は夢魔と人との混血とされているが、実際の実父は悪魔の王ルシファー。故にギルガメッシュとは質こそ異なるものの同格の霊格を持った反英雄であり実父から受け継がれた力を解放すれば、アルトリアは愚か、当のギルガメッシュにすら優る強大な力を発揮するが、それと引き換えに理性と言語能力を喪失した上、マスターの魔力所か生命力を一つ残らず吸い尽くすまで暴れ回る狂戦士(バーサーカー)さながら・・いや、それ以上のコントロール不能のモンスターと化してしまう。故に本領とも言うべき魔術師(キャスター)のクラスだけでなく狂戦士(バーサーカー)のクラス適性すら持っている。

紫之寺(しのでら) 神威(かむい)
【年齢】16歳
【身長・体重】170p 50s
【特技】世界史、絶対音感
【魔術属性】反響・天
【魔術回路】規格外
魔術とは縁のないごく普通の高校生。性格は極めて内向的で非社交的。交友関係も精々がパシリに使われるなどお粗末な物。
これまで変わり映えがない他人に良いように使われる日々を送って来たが、一組の魔術師と英霊に自身の通う学校を壊滅された事で状況が一変。その際に自身も令呪が刻まれ半ば偶発的にセイバーを召喚。何の準備も心得もなく百組の殺し合いに参戦する事に・・・
尚、これが切っ掛けとなって閉じていた魔術回路が開いてからは超音波のような衝撃波を放つ魔術が扱えるようになった。
また、両親はかなりの資産家であり仕事の都合上で海外を飛び回っている為、家には滅多には帰らない。その為、マンションで妹と二人暮らし。おまけに妹ともども毎月五十万円と言う法外の小遣いを各々の預金通帳に振り込まれている。だが、神威はその歳に似合わず欲しい物が大してない為、必要最低限の額しか引き出しておらず結果、通帳にはかなりの資産が貯まっている。ただ、ネロと契約してからは主に彼女の放蕩に費やされる事になる・・・・

 セイバー
【マスター】紫之寺 神威
【真名】ネロ・クラウディウス
【身長・体重】150p 42s
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 魔力A 耐久A 幸運B 敏捷A 宝具EX
【ステータス(パワーアップ後)】筋力A 魔力A 耐久A+ 幸運A++ 敏捷A+ 宝具EX
【クラス別スキル】
 対魔力・A
原作ではセイバーとしてはCと在り得ない程、低かったが、今作では能力的に不利なマスターに呼ばれたりと一層、マイナス面が大きいにも拘らず、何故かセイバーに相応しい値を出している。これによりA以下の魔術は全てキャンセルされる。
 騎乗・×
本人曰く戦車に乗ると尻が痛いからと言う理由で凍結されている。
 ↓
 騎乗・A+
全ての乗り物を乗りこなす能力。ただし、竜種は対象範囲外。
【固有スキル】
 皇帝特権・EX
自分が持っていないスキルでも彼女自身が持っていると主張すれば短期間、獲得できる。A以上だと神性やカリスマなど肉体に寄与しない能力すら獲得できる。
 頭痛持ち・×
生まれつきの呪いで精神スキルが失敗しやすく芸術スキルも発揮し難いとハッキリ言って、持っていてもマイナスでしかないスキル。だが、今作に置いては何故か、封じられている。
【宝具】
 『招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
ランク:EX(本来はBランク)
種別:????
レンジ:????
最大捕捉:????
由来:聴衆に自らの公演を強制的に最後まで聴かせるべく、劇場の入り口を全て封鎖し閉じ込めたと言うエピソード。
自己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計し、ローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を魔力によって再現したもの。固有結界とは似て非なる大魔術。
展開されている間、対象は弱体化する。展開中は対象の筋力と耐久力を五ランク低下させ、防御力無視の物理ダメージを与え、自身の全ステータスをEXランクにまで上昇させる。この時のみ剣技「童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)」が使用可能。

 『太陽が謳いし焔の帝政(ソル・セント・クラウディウス)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:ネロが自らを太陽神ソルに匹敵する戦車御者と称した逸話の具現化。
ネロが騎乗する四頭の炎を纏った駿馬、『火の(ピュロエイス)』『曙の(エーオオス)』『燃え盛る(アイトーン)』『燃える(ブレゴーン)』に牽かれた戦車『太陽神の皇輪(ソル・インペリウム・ホイール)』による蹂躪走法。
本来、この戦車は前述の通り神霊であるソルの宝具なのだが、あらゆるイレギュラーが重なり由縁はイスカンダルの『神威の車輪』よりも遥かに薄弱にも拘らず、それを遥かに勝る再現度と威力を持ち、その炎を纏った馬の蹄と車輪の疾走による余波と炎による攻撃は広範囲に渡り前述のランク通り、アルトリアの『約束された勝利の剣』にも匹敵する。

 『真紅の皇帝死より立ち返らん(アエストゥス・インぺリオ・リレイズ)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:−
最大捕捉:1人
由来:ネロが落命した際、彼女を追跡した百人隊長が「死人に乱暴を働くのは人の道に反する」と思いその遺骸にマントを羽織らせようとした時、突然に眼を見開き「遅かったな。しかし、大義である」と言い残し、眼を見開いたまま絶命し、その百人隊長を驚かせたと言う逸話の具現化。
言わば「時間経過による蘇生と治癒」であり受けた傷や呪いなどを時間経過によって治療すると言う物である。この能力は霊核を損傷したり肉体ごと消し飛ばされても時間の経過によって再び蘇生する事が出来る。ただし一度蘇生した場合はかかった時間の分だけ魔力を蓄えなければ、ならない。

 『紅き皇帝の大焔祭(アエストゥス・インぺリオ・アポカリプス)
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:ネロの代名詞の一つとも言える666の獣が出て来る『ヨハネの黙示録』と彼の「ローマ大火」のミックス。
ネロの悪名を具現化したとも言える宝具で、その形状は『隕鉄の鞴(アエストゥス・エストゥス)』と同じく真紅と純白を基調にした大剣で刀身にはラテン語で「時が近づいているからである」と言う銘が刻まれている。その先端はアーチの様な形状となっており、そこからオリンピア祭に置ける聖火を灯すように小規模な擬似太陽を生成し、それを振い放つ事で森羅万象全てを焼き尽くす対界宝具。エルキドゥの『天命渦巻く混沌の海(ムアリダート・ギムリシュン)』を除いてギルガメッシュの『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』に対抗できる数少ない最強の宝具。

神威が召喚したサーヴァント。魔術師としては半端者も同然な神威に召喚されたにしてはスキルはかなり高めでおまけに本来なら苦手な魔力スキルも最高のステータスを誇っている。性格は我儘な王様気質で内向的な性格の神威を強引にズイズイと引っ張って行く。ある意味良いコンビ・・・ただ、この時から神威は金欠になった・・・
尚、真名の方は原作同様、マスターである神威に嫌われる事を恐れて未だに隠している。
真名は古代ローマ帝国の第五代皇帝にして『暴君』または『バビロンの妖婦』と悪名高いネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。史実では男性とされているが、実は女性。
上記の通り現代では暴君の代名詞に挙げられる程に評価が低いが、優れた統治者としての面もあり、彼の「ローマ大火」ではネロ自身が陣頭指揮を執った被災者の救済やその為の迅速な政策実行、ローマ市の再建は市民には受けが良く、ネロに批判的なタキトゥスも「人間の知恵の限りを尽くした有効な施策であった」と評価している―――最も極度な放蕩で財政を圧迫させた上、一国を統治する皇帝としては相応しからざる行いが目立った事も確かであるが・・・・
彼女は自らの人生をアレはアレで良き人生であったと受け入れており、アルトリアのようなやり直しは元より望んではいない。

リオン・アルテイシア
【年齢】16歳
【身長・体重】163p 43s
【特技】風属性を利用した攻撃魔術、悪巧み
【魔術属性】風
【魔術回路】三十三本
魔術師の少女で神威の学校を壊滅させた張本人。その倫理観は一般人としては元より魔術師としても破綻しており、魔術の秘匿などお構いなしで魔術を行使し気紛れに人を殺す事さえ厭わない自己中心的且つ残忍な性格の持ち主。
ゴスロリ衣装を好んでおり、いつもその趣味に準じた服装をしている。

 セイバー
【マスター】リオン・アルテイシア
【真名】チェーザレ・ボルジア
【身長・体重】186p 60s
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B+ 魔力D 耐久B+ 幸運C 敏捷A 宝具A+
【クラス別スキル】
 対魔力・A
A以下の魔術は全てキャンセル。
 騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣、聖獣ランクは該当しない。
【固有スキル】
 屍毒の軀・A
自らの体内であらゆる毒を精製できる。それは現代の物理的な薬合でも魔術師ですら解毒できない。
【宝具】
 『黒血の毒薔薇(サングリル・デ・カンタレラ)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2〜3
最大捕捉:1人
由来:彼が政敵を葬る際に使った屍毒(プトマイン)がモデル。
彼が生前、多く多用した猛毒を刃に染み込ませた大剣。これに斬られた生物や無生物は瞬く間に腐敗する。

 『見えざる謀権術数(インビジブル・エア)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:生前、彼が数多の見えざる謀略・姦計を用いて勢力を拡大して来た経歴から。
透化の能力。身体全体をおおい隠すスキル。尚、これを発動している間は気配遮断スキルAが付与される。ただし、同時に『黒血の毒薔薇(サングリル・デ・カンタレラ)』の毒による腐敗能力が使用不能となる。

 『毒に彩られし我が生涯(カンタレラ・デ・ダ・ヴィンチ)
ランク:A+
種別:対城宝具
レンジ:3〜50
最大捕捉:500人
由来:彼の毒に彩られた謀略の生涯とレオナルド・ダ・ヴィンチが彼に考案した装甲車のミックス。
ダ・ヴィンチがチェーザレに新たな移動手段として考案した亀の甲羅のような装甲車。敵の攻撃を跳ね返し、また、大砲を360°配置する事で威嚇しながら進むと言う物だが、当時は動力不足で実際に戦場で運用される事はなかった。だが、今回は宝具として昇華された為、その問題点はない。
ただ、ライダーとして召喚されたなら、イスカンダルの『神威の車輪』並みの速度を誇るが、今回はセイバーとして召喚された事に加え、リオンの魔術師としての技量が些か至らず騎乗スキルがBと落ち込んでいる為、他のライダーの宝具に比べたら些か機動力に欠けるが、それを補って余りある猛毒カンタレラの散布機能はかなりの広範囲に渡り半径5kmが猛毒地獄へと化す。更には屋内に閉じ籠もったとしても毒は容赦なく中へと壁抜けのように侵入する為、全くの無意味であるなどかなりの凶悪宝具。

リオンの契約サーヴァント。リオンに負けず劣らずの残忍さと計算高い冷徹さを持ったサーヴァント。生前はイタリアの統一を目指した政治家であり軍人。ローマ教皇の私生児と言う肩書きを背景に枢機卿ともなったが、後に軍人に転身しイタリア統一と言う大事業に乗り出しボルジア家秘蔵の猛毒「カンタレラ」を用い数々の政敵を葬るなど謀権術数を行って来た為、後世の悪名も高いが、政治家としての優れた面も確かに在り、「君主論」を著作したマキャヴェッリも彼を君主の理想形であると記している。だが、父である教皇が崩御し自らも誤って毒入りのワインを飲んだ事から病に臥し、その後の情勢の変化に機敏な対応を取る事ができず最終的に戦死した。毒を以って政敵を葬って来た彼の末路としてはこれ以上に皮肉な事はない最後だった。
武術全般の鍛錬を積んでいた事も在り剣士(セイバー)だけでなく槍兵(ランサー)騎乗兵(ライダー)のクラスにも該当する程の英霊。
聖遺物は彼が自身の最愛とも言うべき妹に送ったと言うペンダント。

ルクレティア・サルヴィアティ
【年齢】14歳
【身長・体重】146p 36s
【特技】フェンシング、変装。
【魔術属性】火・風
【魔術回路】四十五本
イタリアの名門魔術家の幼い当主。この歳で既に高等魔術を扱える天才魔術師。非常に高潔且つ誇り高い性格で聖杯戦争へは聖杯に令呪を刻まれた事とその戦争を終息させる事を目的に参戦。
実は変装趣味があり、その技術はかなり凝った物で聖杯戦争においても大いに役立つ事となる。また、年相応な幼さもあり、スプラッタホラー映画を愛好し観賞すると言う風変わりな趣味もある(が、決して龍之介のような猟奇的な趣味からではなくスリラー的なドキドキ感が堪らないからと言う理由)。

 ランサー
【マスター】ルクレティア・サルヴィアティ
【真名】ディルムッド・オディナ
【身長・体重】184p 85s
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B+ 魔力C 耐久A 幸運A+ 敏捷A++ 宝具A+
【クラス別スキル】
 対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
 心眼(真)・B
修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
 愛の黒子・C
魔力を帯びた黒子による異性への誘惑。対魔力スキルで回避可能。
【宝具】
 『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2〜4
最大捕捉:1人
由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた紅槍ゲイ・ジャルグ。
刃が触れた対象の魔術的効果を打ち消す槍。基本的には魔術防御を無効化させる能力を持った宝具。
 
 『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2〜3
最大捕捉:1人
由来:ディルムッドが妖精王マナマーン・マック・リールより贈られた黄槍ゲイ・ボウ。
この槍で付けられた傷は槍を破壊するか使い手が死なない限り、癒える事はない。いかなる治癒魔術も効果を受け付けない必殺の宝具。

 『溜情の小百合(ベガルタ)
ランク:B+
種別:対人宝具
レンジ2〜4
最大捕捉:1人
由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた。元はマナマーン・マック・リール神の剣。
黄色の刀身に白の鍔と柄と言う姿をした小剣。
威力はそれ程ではないが、筋力を三ランク向上させる効力を持つ。また刀身に触れた相手から魔力を吸収する事ができる。吸収できる魔力の容量は決まっており、限界を迎えると刀身が砕け散る。
刀身が砕けた後、相手に柄を叩きつけながら真名を解放する事で溜め込んだ魔力を炸裂させる事ができる。

 『憤激の大百合(モラルタ)
ランク:A+
種別:対城宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:200人
由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスから贈られた。元はマナマーン・マック・リール神の剣。
真紅の刀身に黒の鍔と柄と言う姿をした長剣。
物理的な防具・防御をすり抜ける力を持つ。「防具・防御」と言う概念に対して発動される能力の為、剣や槍などの「武器」を使った「迎撃・反撃」の形をとる防御は有効。
真名解放を行うと、防御透過の能力を失う代わりに刃に触れたモノ全てを打ち砕く効果を得る。また一振りで一部隊を薙ぎ倒す剣でもあり威力はアルトリアの『約束された勝利の剣』に遠く及ばないものの使い勝手はこちらの方が格段に良い。

原作(並行世界)では報われない結末を迎えた一人・・・今回はケイネスではなくルクレティアの方が先に彼の聖遺物を手にした為、彼女に召喚される。
フィオナ随一の勇士で『輝く貌』の異名を持つ二本の魔槍と二振りの魔剣を持つ騎士で高潔さと仁義を併せ持つ美丈夫。生前は当時の主君であったフィン・マックールの妻となるはずだったアイルランドの上王コーマックの娘グラニアにゲッシュで自らを連れ逃げるように迫られ、主との忠誠心との狭間で苦悩しながらもこれを受け入れ逃亡。これに当然の事ながら、フィンは怒り狂い追手を差し向けるもオスカを始めとした騎士団の友人達が彼を討つ事を善しとはせず、逃亡の援助を受けながら、難を逃れた。その後、両者は形だけ和解するも恨みを忘れてはいなかったフィンの姦計に嵌まり命を落とした。ただ、彼自身はフィンを責める気持ちは毛頭なく、これは運の巡り合わせが悪かっただけと受け入れている。
原作同様、忠義に生きる事を目的に聖杯戦争に参戦している。今回の主となったルクレティア自身が騎士道を重んじる淑女である事もあり彼女との相性はケイネスよりも遥かに良く信頼関係も良好。
最初、彼は忠義さえ貫ければ、対象の主は誰でも良かったが、ルクレティアの幼いながらも高潔な志と騎士道精神に彼は胸に秘めていた騎士の心を呼び覚まし改めて、彼女自身に心酔し忠誠を誓う。
ただ、ルクレティアの変装趣味やスプラッタホラーの趣向は面食らったり壁壁しているが・・・
尚、今回もランサーのクラスで召喚されたにも拘らず、上記の通り二本の魔剣をも宝具として持ちこめている。

間桐(まとう) 雁夜(かりや)
【年齢】恐らく二十代後半。
【身長・体重】173p 55s
【特技】文書作成、飛針を用いた戦闘魔術。
【魔術属性】水
【魔術回路】不明。だが、それ程に多くはない。
ディルムッド同様、原作では報われなかった人。原作同様、間桐家を出奔。その後は一般人としての生活を送るつもりであったが、その頃から並行世界においての自身の末路をハッキリとではないものの夢として見るようになり、イザと言う時に葵を守れるようにと独学で魔術の修練を積む。だが、完全に独学と言う訳ではなく、さる魔術師に弟子入りし、その指導の下、特殊な針を自身の魔術属性と併用した魔術を編み出す。また、修練だけでなく経験(主に魔術師の戦闘など)も積んでおり原作よりも洗練された戦闘魔術師となる。
第四次聖杯戦争時点では令呪が宿ったと同時に桜が間桐へ養子に出された事を知り、ランスロットを召喚し救出へと向かう。
尚、職業はルポライターとフリーの戦闘魔術師(正確には代行者の雇われ仕事。勿論、臓硯に嗅ぎ手蹴られぬよう実名と姿は秘匿して)の二足のわらじをはいている。
また、奏とは昔馴染みの友人。
尚、上記の研鑽や狂化の付属に加え、マスター適性が高い間桐の血筋も手伝い後述するランスロットのステータスはかなり、破格な値を叩き出している。

 バーサーカー
【マスター】間桐 雁夜
【真名】サー・ランスロット
【身長・体重】191p 81s
【属性】秩序・狂
【ステータス】筋力A++ 魔力B 耐久A 幸運A 敏捷A++ 宝具A++
【クラス別スキル】
 狂化・A+
理性や技術、思考能力、言語能力の喪失と引き換えに身体能力全てを強化するスキル。おまけに原作と比べ雁夜の魔術師として腕も格上なのでそれに比例してランクもより上位に上がっている。故に尚更、理性など残っている道理はないのだが、何故だか今回は上記の代償として失う物全てを残している為、事実上、単なる強化スキルとなっている。ただし、魔力喰いな点に変わりはない。
【固有スキル】
 対魔力:×
原作でも、ただでさえランクが劣化していたスキルが上記の大幅なチート強化により凍結してしまい、事実上、ランスロットは魔術に対する抵抗力が皆無。
 精霊の加護・A
武勲を立て得る戦場に限り、精霊の加護によって危機的局面において幸運を呼び寄せる事ができるスキル。
 無窮の武練・A++
いつ如何なる状況においても体得した武の技術は劣化しない。今回は理性も残っているので尚の事。
【宝具】
 『騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:30人
由来:フェロットの策に嵌まって丸腰で戦う羽目になった時、楡の枝でフェロットを倒したエピソード。
手にした物を自身の宝具として扱う宝具能力。どんな武器や兵器だろうと手にした時点でDランク相当の擬似宝具となり、元からそれ以上の宝具を手に取れば従来のランクのまま、ランスロットの支配下に置かれる。

 『己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:友人の名誉の為に変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
自らのステータスを隠蔽する宝具。今回は狂化しているとは言え、理性を残している為か変身宝具としても機能するようになった。

 『無毀なる湖光(アロンダイト)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:ランスロットの愛刀アロンダイト。
ランスロットの真の宝具であり、絶対に刃が毀れる事はない名剣。約束された勝利の剣(エクスカリバー)と起源を同じくする神造兵器。
ランスロットの全パラメーターを一ランク上昇させ、全てのST判定で成功率を二倍にする。更に竜退治の逸話を持つ為に竜属性を持つ者には追加ダメージを負わせる。尚、今回は上記二つの宝具を封印せずとも開帳できるようになっている。

 『無毀なる勝利の剣(エクスカリバー・アロンダイト)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:ランスロットの愛刀アロンダイトの真の姿。
アロンダイトの力を完全解放した姿。アルトリアの『約束された勝利の剣』が星の力を、ガウェインの『転輪する勝利の剣』が太陽の力で敵を屠る物とするなら、この剣は湖光の力を以って敵を薙ぐ。

原作に引き続き、雁夜のサーヴァントとして召喚される。間桐を出てからも十一年間、研鑽を積んで来たとは言え、それでも純粋な魔術師としての腕前に不安があった雁夜は今作においても彼をバーサーカーとして召喚するが、狂化によるステータスの底上げはそのままに理性と言語能力を完全に残した他のマスターが聞けば怒り狂う程のスーパー・チート・サーヴァントとして召喚される。ステータスも原作に比べ雁夜の魔術師としての格が少なからず上がったので、かなり高め。弱点を敢えて上げるなら対魔力が失効した事で魔術に対する抵抗力が皆無と言う点。
実は並行世界(原作)においても雁夜に召喚されたサーヴァントでその真名は円卓最強の騎士にして『裏切りの騎士』と呼ばれるサー・ランスロット。雁夜が悲惨な末路を辿る事を防ぎ、また、アルトリアの過去を変えると言う願いを阻む為に雁夜の召喚に応じた。本作ではこのコンビがかなり、輝く予定。
尚、理性を残しているとは言え、原作以上の狂化がされている事に変わりはないので原作以上に魔力の消費量がかかっているが、雁夜は自身の魔力を吸収する飛針に今まで代行者からの依頼で狩って来た異端の魔術師達の魔力をストックしているのでそれをランスロットへの魔力供給に回している。

ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
【年齢】不明
【身長・体重】181p 62s
【特技】絵画、彫刻、工芸。
【魔術属性】風・水
【魔術回路】恐らく四十本代。
原作ではディルムッドのマスターだったナルシスト魔術師。今作に置いても自身の経歴に武勲と言う箔をつける為に聖杯戦争へと参戦するが、やはり、今回も自身の傲慢な人間性が祟り、教え子のウェイバーに聖遺物を奪われる。挙句に今作はディルムッドの聖遺物も先を越され困窮していた所、やっと手に入れる事ができた聖遺物は誰の物とも知らぬ船大工の金槌。もう自棄になり、それで召喚に臨んだ結果、呼び出て来たのはロシア帝国を躍進させた彼のピョートル大帝だった。
これにはケイネスも手の平を返したように歓喜したもののイスカンダル並みに奔放な彼に奇しくも教え子のウェイバー同様、振り回される羽目に・・・

 ライダー
【マスター】ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
【真名】ピョートル・アレクセーエヴィチ・ロマノフ
【身長・体重】213p 131s
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力A+ 魔力E 耐久A+ 幸運B 敏捷C++ 宝具EX
【クラス別スキル】
 対魔力・E
魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
 騎乗・×
船乗りである為、このスキルを有していない。
【固有スキル】
 嵐の航海者・A+ 
船と認識される物を駆る才能。集団のリーダーとしての能力も必要となる為、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
 怪力・B
一定時間、筋力のランクが一つ上がる。持続時間は「怪力のランク」による。
 星の開拓者・EX
人類史のターニングポイントとなった英雄に与えられる特殊スキル。あらゆる難航・難行が「不可能なまま」「実現可能な出来事」になる。
 皇帝特権・EX
自分が持っていないスキルでも彼自身が持っていると主張すれば短期間、獲得できる。A以上だと神性やカリスマなど肉体に寄与しない能力すら獲得できる。
【宝具】
 『栄光の鷲皇(ツァーリ・オリョール)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:2〜50
最大捕捉:100人
由来:アゾフ遠征においてピョートル自身が乗り込んだガレー船。
ガレー船型の宝具で実際に海を渡る事も可能だが、空を翔ける事すら可能でその速度は現行の戦艦や戦闘機を遥かに凌ぐ。その威力もその速度と相成って凄まじくイスカンダルの『遥かなる蹂躪制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』にも匹敵する。

 『職人皇帝(ツァーリ・マーステェラ)
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:生前、医療技術から花火造りの技術まで、様々な技術を即座に吸収し、様々な技術を自在に扱ったとされる逸話。
あらゆる工芸品を作成し、またあらゆる技術を即座に習得する宝具。
宝具級の逸品を作る事もできるが、ピョートルは作りたい物しか作らず、令呪などで作りたくない物を作らせても十分な質を保てないので、マスターの意向で最大限活用する事は難しい。

 『お忍び使節(デリガーツィヤ・インコーグニ)
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:ヨーロッパの技術を学ぶ為の使節に身分を隠して紛れこんだ逸話。
自分の正体を偽装する宝具。ステータスやスキルなどの隠蔽及び、非戦闘時にはサーヴァント特有の気配を、普通の人間程度の気配にまで抑え込む事ができる気配遮断の特性も併せ持つ。この宝具の特性により、ピョートルは街中を堂々と歩いていても気配によってサーヴァントと看破される事はない。ただし史実上も一度皇帝がお忍びで使節に参加している情報が漏れたように、外見的特徴を覆い隠したりする事は出来ず、偽装の宝具としては低レベル。

 『崇敬されし大帝の艦隊(ツァーリ・インペラトル・フロート)
ランク:EX
種別:対軍・対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:ピョートルが創設したロシア初の海軍及び、そこから発展して行ったロシア艦隊の歴史の具現化。
イスカンダルの『王の軍勢』と同じ固有結界を展開して複数のサーヴァントと艦隊を召喚する宝具。唯二つ違う点が、これは対軍宝具としての面だけではなく一ランク上の対城宝具としての面を併せ持つと言う点ともう一つ、これは生前に率いた艦隊だけでなく後世でピョートルを崇敬して止まない近代まで続く歴代のロシア海軍の将兵と艦隊をも召喚させる宝具であると言う点。
展開される心象風景は大北方戦争最中のバルト海。威力はギルガメッシュの乖離剣にこそ及ばないものの、アルトリアの『約束された勝利の剣』を遥かに超える。おまけに主に固有結界内での使用においては周囲への配慮が必要ないなどメリットも大きい。
尚、制限こそあるが、固有結界無しでも何隻か呼び出す事が可能。

イスカンダル程の知名度はないものの、彼も知る人ぞ知るロシア帝国を最高速度で導いた大帝。ロシア・ツァーリ国をロシア帝国へと昇格させ、ロシア初の海軍を創設し、また、ヨーロッパの文明を自らも大使節団に混じって学び急進的な西欧化政策を断行し徹底した改革を図った。更には、貴族に国家奉仕の義務を負わせ、正教会を国家の管理下に置き、帝国に置ける全勢力を皇帝の下に一元化させ、治世の半ばを大北方戦争に費やし、戦争行為を容易にする為の行政改革などにも努めた。
戦闘狂のきらいがあるものの冷徹なまでの戦略眼と絶妙な危機察知能力を持つ。
性格はイスカンダル並みに奔放で大の戦好きであり、冒険好き。だが、それでいて理知的且つニヒリズム的な思考の持ち主。特にマスターであるケイネスの事は「才と実力が先走った分、挫折を知る機会を失っちまった“馬鹿なのぼせ上がり”」と手痛い指摘をしている。
尚、彼を呼び寄せる切っ掛けとなった船大工の金槌はヨーロッパへの大使節団に紛れた際にオランダで彼自身が使った物である。

アレックス・マリオン
【年齢】28歳
【身長・体重】182p 78s
【特技】カーチェイス。ナイフなどを使った近接戦闘。武器の強化魔術。
【魔術属性】火
【魔術回路】二十九本
さる名門魔術当主の落とし胤。切嗣などと同じく戦闘職の魔術師で戦闘狂。聖杯戦争へは強者を求めて参戦。聖杯自体に興味があるわけではない。
尚、アンシェルとは何かしらの因縁がある模様。

 ランサー
【マスター】アレックス・マリオン
【真名】呂布奉先
【身長・体重】225p 153s
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 魔力D 耐久A+ 幸運E 敏捷A++ 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
 騎乗・B
騎乗の才能。赤兎馬を自在に駆る。魔獣、聖獣ランクは該当しない。
 反骨の相・B
一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。自らは王の器ではなくまた、自らの王を見つける事もできない流浪の星。同ランクまでのカリスマを無効化する。
 勇猛・B
威圧、混乱、幻惑と言った精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
 戦闘続行・A
文字通り、戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負って尚、戦闘可能。
 一騎当千・A+
「人中に呂布あり、馬中に赤兎あり」と讃えられた呂布の技量。多人数相手の不利補正を無効化し、それぞれの敵に十全の力で戦う事ができる。さらにターン経過毎に攻撃の命中率、速度、破壊力が向上し、相手の反撃を封じやすくなる。
 鬼神憑き・A+
天稟から成るおぞましいまでに純粋なる武の才能。単独で万軍を蹴散らし軍そのものを否定する、人の身でありながら神域にまで到達した武芸の手管。如何なる精神的制約の影響下にあろうと本能で的確に戦況を把握し、常に万全の状態で戦う事ができる。
【宝具】
 『軍神五兵(ゴッド・フォース)
ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:呂布が生前用いたと言われる方天画戟の真名。
切斬、刺突、打撃、薙ぎ、払いの五つの形態に変化する大量破壊兵器。
 
 『馬中の赤兎(レッド・ドンキー)
ランク:B++
種別:対軍宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:100人
由来:呂布の愛馬、赤兎馬。
尋常ならざる疾走にて対象を薙ぎ払う。軍神五兵と併用して使えば正に一騎当千の宝具。

 『演義に於ける名場面(虎牢関三英雄激突)
ランク:A++
種別:結界宝具
レンジ:−
最大捕捉:????
由来:三国志演義において最も有名な場面の一つ、『虎牢関における呂布と劉備・関羽・張飛三兄弟の一騎打ち』を再現する固有結界。
相手が複数だった場合に発動する事で数の不利を三人までに固定し、それ以外の相手を結界外に弾き飛ばす。また引き込まれた対象の能力を2ランク低下させ逆に自身の能力を2ランク上昇させる。

三国志最強と謳われる武将で武術全般に精通した英雄だが、その生涯は裏切りに彩られ最後は自身も裏切られての最後と言う因果応報な物・・・ある意味に置いて、彼も反英雄と呼ぶべき存在かも知れない。
今回、現界した槍兵(ランサー)の他に狂戦士(バーサーカー)暗殺者(アサシン)騎乗兵(ライダー)弓兵(アーチャー)の五つのクラスにも該当する程の能力を持つ。
それ故にそのスキルはランサーの能力のみには止まらない。槍は元より弓などの五つの形態に変化する方天画戟の宝具『軍神五兵(ゴッド・フォース)』を持つ。正に今回、現界したランスロットやガウェインにも勝るとも劣らぬ最強の英霊である。
アレックスとは主従と言うより、二人とも強者を求めて参戦したので、その関係は相互補助(ギブ・アンド・テイク)に近い。

アンシェル・ジルヴェスター
【年齢】32歳
【身長・体重】190p 72s
【特技】不明
【魔術属性】不明
【魔術回路】不明
時臣と同じく絵に描いたような貴族然とした名門魔術家の当主。とは言え、時臣等と言った典型的な魔術師と言う訳でもなく携帯やパソコンと言った電子機器も平然と使い、自分達『魔術師』と言う人種も客観的に分析するなど時臣などと比べたら遥かに視野が広い人物。
今回の聖杯戦争に置いてはその異常性を始めから看破しており、自身も参加しながら他の参加者達のように積極的に動く事はまだ、せず。一歩引いた所からこの戦争を観察している節がある。
尚、魔術師としての実力は未だ、謎のベールに包まれているが、後述するガウェインのステータスを見る限り、相当な実力者である事は間違いない。

 セイバー
【マスター】アンシェル・ジルヴェスター
【真名】サー・ガウェイン
【身長・体重】180p 70s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A+ 魔力A+ 耐久A+ 幸運B+ 敏捷A+ 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
 騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣、聖獣ランクは該当しない。
【固有スキル】
 精霊の加護・A
武勲を立て得る戦場に限り、精霊の加護によって危機的局面において幸運を呼び寄せる事ができるスキル。
 聖者の数字・EX
特殊体質。午前9時から正午までの3時間、午後3時から日没までの3時間だけ力が3倍になる。
「3」はケルトにおける聖なる数であり、それを示したもの。
 カリスマ・E
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。国を統率できても、兵の士気は極端に下がる。ただし、一軍を率いる将官程度の役職であれば、天賦の才と言える。
【宝具】
 『緑の騎士の帯(ベルシラック)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:緑の騎士ベルシラックがガウェインの首へ大斧による二度の寸止めと三度目の切り傷をつけたエピソード。
たとえ、致命傷を受けても二度までは無効化し三度目は軽傷に軽減する守護宝具。
 
 『転輪する太陽光(ガラティーン)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:ガウェインの死後に追加された愛刀と体質がミックスした宝具。
予め、ガラティーンに日光を浴びせる事でスキルの『聖者の数字』の効果を日没が過ぎても持続させる事ができる。持続時間は日の出になってから浴びた分だけである。

 『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:ガウェインの愛刀ガラティーン。
柄に擬似太陽が納められた日輪の剣。アルトリアの約束された勝利の剣(エクスカリバー)と同じく妖精「湖の乙女」によってもたらされた姉妹剣。
アルトリアとその剣が月の加護を受けるのに対し、ガウェインとその剣は太陽の恩恵を受け、その灼熱で焼き尽くす。

アンシェルに召喚されたサーヴァント。先述したランスロットとは対照的に『忠義の騎士』と評される英霊。生前、アルトリアを自らの私怨で死なせた事を後悔し、英霊となってからはより心を殺し王命を絶対遵守する完成された騎士になる事を誓う。ランスロットが『完璧な騎士』と言う呪縛に苦悩した事とは正に対照的である。
今回の聖杯戦争に置いて、図らずもかつての主君やかつての朋友であり仇敵でもある騎士と対峙する事となる。
良くも悪くも騎士道を第一に考え、その為には情を捨て一度、王命であれば「自分は如何なる醜行にも手を染める」とのたまうなど、直向きながら極端な性格。
尚、アンシェルはそんな彼の真っ直ぐさを好ましく思いながらも同時に危ういとも評している。

ジュリオ・サルヴィアティ
【年齢】12歳
【身長・体重】138cm 29s
【特技】ガリ勉。魔術論文の作成。
【魔術属性】火
【魔術回路】二十二本
ルクレティアの実弟。魔術に関しては才能豊かな姉と比べて凡庸な少年。それ故に家庭からもかなり、蔑ろにされて来た。此度の戦争には姉に打ち勝ち、自分の存在を誇示する事を目的に参戦。
魔術師としての技量はいたって平凡だが、知識と基礎理論には造詣が深い。性格は少々、背伸びをする傾向がある。後に最初に戦ったヨシュアと行動を共にしなし崩し的に同じように底辺からの向上を目指すウェイバーと合流する。

 アーチャー
【マスター】ジュリオ・サルヴィアティ
【真名】サー・トリスタン
【身長・体重】186cm 76s
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 魔力C 耐久C 幸運B 敏捷C 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力・C
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
 単独行動・A
マスター不在・魔力供給なしでも一週間、現界できるスキル。マスターがサーヴァントへの魔力供給を気にせず全力で魔術を行使できる利点を持つ。反面、サーヴァントがマスターのコントロール下を離れる危険性をも持つ。
【固有スキル】
 精霊の加護・B
武勲を立て得る戦場に限り、精霊の加護によって危機的局面において幸運を呼び寄せる事ができるスキル。
 千里眼・A
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。ランクが高くなれば、透視、未来視さえ可能になる。
 無窮の弓技・A+
極限に研ぎ澄まされた弓技は何時如何なる時、状況に置いても決して劣化しない。
 魔力放出・B
アルトリアと同じく風の魔力放出のスキル。主に身体強化に使い、弓矢に纏わせる。
 【宝具】
 『約束された必中の弓(フェイルノート)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:2〜4
最大捕捉:1人
由来、トリスタン手製の弓にして彼の“無駄なしの弓”と称される必中の弓技の結晶。
文字通り必ず、標的に当たる竪琴のような弓。ただ、アルトリアやランスロット、ガウェイン等の最強宝具とは違い彼手製の弓であり、必ず、当てて来たのは彼自身の腕である。しかし、それが逸話として残った為に宝具として昇華された。
これを番え矢を放つ時のみ筋力・敏捷の値が2ランク上昇し、遠距離であればある程に精度と威力が増す。また、トリスタンの弓の絶技が『必中』と言う概念にまで昇華されたものであり、更に真名を解放すれば、ランクに関係なくあらゆる防御概念・加護を突き破る効果を持つ上、筋力・敏捷のみならず全パラメーターが2ランク上昇する。またトリスタンも竜殺しの逸話を持つ為に主君であるアルトリアなど竜の血を持つサーヴァントには矢の威力が倍加する。

 『風王分裂(バニシング・エア)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:5〜10
最大捕捉:10個
由来:不明
アルトリアの『風王結界』と同系統の魔術宝具で幾重にも重なる空気の層が屈折率をあらゆる角度から変え、精巧な残像を幾つも作り出す。主には敵を撹乱するなどして奇襲向けの性格が強い宝具。
また、放つ弓矢にも同じ応用が利く上に上記の『風王結界』のように周囲に纏わせた風を解放する事で弓矢に暴風を伴わせて放ち威力を倍化させる『風王鉄弓(バースト・エア)』と言う技にもなる。

 『愛されし勝利の矢(エクスカリバー・フェイルノート)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:標的を必ず射止めたトリスタンの究極の弓技と彼の為に鍛えられた無銘の聖剣のミックス。
銀色を基調にした矢を模したような柄を持った剣をフェイルノートで撃ち出す対城宝具。こちらもアルトリアの『約束された勝利の剣』と同じく所有者の魔力を光に変換、集束・加速させる事で運動量を増大させ光の断層による「究極の射撃」を放つ。

言わずと知れた円卓の騎士の一人で在り、悲恋物語の原型(オリジン)とも言うべき『トリスタンとイゾルデ』の主人公である。
上記の悲恋物語の他にも数多くの武勇を持ち竜殺しの偉業も持つなど実力もランスロットやガウェインに比肩する程の騎士であるが、今回、マスターとなったジュリオの未熟な技量が祟り、先述した二人に比べたら基本ステータスは些か低め。ただし、遠距離からの矢の砲撃は百発百中であり、火力は劣れど、その正確無比だけならギルガメッシュすらも凌ぐ程、アーチャーらしいアーチャー。
性格はお堅い円卓の騎士の面々の中にあっては異質で非常に奔放で軽快でありイゾルデの他にも幾人もの女性と浮名を流したプレイボーイであり、アルトリアがマーリンの次に頭を悩ませた臣下でもある。だが、同時に他の騎士達の追随を許さぬ程の絶技にまで昇華された、その弓技は幾度も円卓の危機を救った。
上記の悪癖故にジュリオはウェイバーとは違った意味で自らのサーヴァントに振り回されている。
聖遺物は彼が作ったフェイルノートその物の欠片。



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