―― 皇暦二〇一九年 トーキョー租界 ―― いま一人の少年が逝こうとしていた。 自らに対する怨嗟と、その死を喜ぶ歓呼の声に送られながら。 既に聞こえず見えずの状態の中で、彼は静かに呟く。 「オレは、世界を壊し、世界を創る」 ささやき声にも届かぬその呟きは、泣き縋る実妹の耳にすら届く事無く、虚空へと消えていった。 後世において、悪逆皇帝の名を冠して呼ばれるルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの生涯は、こうして幕を閉じた。 ――― されど、『α』は『ω』なり、『ω』は『α』なり。 ―――『始まり』は『終わり』であり、『終わり』は『始まり』である。 故に、『生』は『死』に因って終わり、『死』に因って始まる事となる。
----------------------------------------- どうもはじめまして。 ねむり猫Mk3です。 本日よりこちらでお世話になる事になりました。 色々と至らぬ点もあるでしょうが、頑張りますので、よろしくお願いいたします。 まずは前振りから それでは次へどうぞ。
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