一夏 Side



ラウラの暴走が止まり、シャルルがライ達に近づいたら、
三機のISが空からアリーナのシールドを破って侵入してきた。



「やっぱり、ドイツ軍の囮は失敗か〜」


「ダメージも与えられないのは流石に誤算だったけど」



「無理もない、所詮戦場を知らない小娘だからな」



三人が勝手なことを言うと、
三人ともライに視線を向けた。




「さて、悪いが我々と共に来てもらおうかな?」




「ラウラのISに先程のシステムを付けたのはお前らか?」



少し怒気が含んだ質問をするライ。


「いや、ただアレが起動することを教えてもらっていただけだ」



「なるほど、その組織はドイツ軍じゃないな?」



「・・・・・」


「大方、ドイツ軍に先程のシステムを渡した組織かISに装着することを知った組織というわけか」


「くくく」


「あははは」


「はは」



三人とも肯定するような笑う。


「いやいや、凄いね。たったアレだけの情報でそこまでわかるなんて」




「全くだね」



「滅多にいない極上の獲物か」



「その反応は肯定したと受け取る・・・、それだと君たちの狙いは一夏だろ?」







お、俺!?




「なぜ、そう思う?」




「ラウラがこの学園にきたときは先程のシステムはすでにつけられていた。
僕とシャルルに関する情報はそのときは殆どなかったからね」



「正解だ、貴様は頭の切れる奴だな」



「僕でも構わない言う事は、狙いは男性操縦者か・・・」



「そういうこと、出来るだけ楽しませてね〜」



一番背の低い少女が笑みを浮べると、背筋に冷や汗が流れる。



「シャル、ラウラを頼む」



「え!?」



シャルルは咄嗟にラウラを抱きかかえた、
ライは先程のクリアブルーの翼を展開し臨戦態勢をとる。



「私からいかせて貰うからね」



一番背の低い子がブレードを手にして言う。


「かまわん」


「いいけど」




二人がそう答えると、ライは俺の視界から消えた。

背が低い子はそのまま空に高度を上げた。


そして、武器がぶつかりあう音に視線を向けると、二人はすでに上空で戦っていた。

激しい攻防に俺はただ唖然としてみるしかなかった。


スピードに大きな差があるはずなのにライと互角に戦っている。

二人が距離を開く。
ライはハーケンを飛ばしたが、相手はそれを紙一重で避ける
だけど、ライは先程の女子生徒に食らわした回し蹴りを食らわすが防がれた。


あの時は気がつかなかったけど、ライの足には翼と同じクリアブルーの足刀が展開されていた。




「クッ(この動きまさか!?)」




「やる〜」


二人は距離をとったとき、もう一人の侵入者が突然わけのわからないことを言い始めた。



「へ〜、今のやり取りだけで、お前の能力をわかったみたいだ」



「嘘!?」


能力? ISのワンオフの事かと思っていたら。



「(未来を読む力か・・・それにもう一人はマオと同じ心を・・・)」



「ご名答、この子はほんの少し先の未来をみる能力、そして私は心を読むのよ」




ニヤリと笑みを浮べる。



「ほう、頭も切れるようだな」



「それだけじゃない。能力をわかった後の対処方法を19通りのパターンを一瞬で思いついた思考速度は脅威だよ」



三人ともニヤニヤと面白いものをみたような表情をしている。




それに引き換え俺達は、その事実に驚いているだけだった。



未来を読むだの心を読むだの超能力めいたものより、ライの思考速度に一番驚愕していた。



「ヒュ〜!! 私が混乱するように同時に7つの事を考えてる。
凄い凄い」



「・・・・・」



ライの視線が鋭くなる。




「『未来が読めたとしても、反応速度は人間、
なら読まれても体が反応するまえにつぶせばいい』って考えてるよ」


ライが考えた行動を口にする。



「確かに君の反応速度、瞬発力そして思考速度なら可能だ。
だけど、私も混ざったらどうなるかな?」



なっ、二対一かよ!?


だったら俺もと思って前へ出ようとしたら。





「君は邪魔だよ。この戦闘が面白くなくなるからおとなしく見ていろ」



俺の心を読んだのか冷たい目で言われた。


その一言で俺は何も言えなかった。


悔しくて、拳を握り締めていると、ライと戦ってた子が口を挟む。


「ちょっと、私が戦ってるんだから邪魔しないでくれる?」



「悪いけど。私も楽しみたいんだよ。
それに、私が混ざるといったら直ぐに私が入った後の戦術パターンを46通りを考えていた。
これ以上の獲物を目の前にぶら下げられたら抑えが効かないよ」







「へ〜。二対一でも対処できるんだ
しかも、私一人の時より戦術パターンが多い」



その言葉で、先程の不満が消えて獲物をみる猛獣のような気配をむき出しにした。




「というわけだ、楽しませてもらおうか」



「なら、私も混ぜてもらおうか?」


突然、声がした。
そこに視線を向けると俺が侵入したところから打鉄を展開した生徒がブレードを構えていた。



「レ・・・イン?」



その少女を見てライは驚愕した。



「へえ〜、いいけど、着いて来れるの?」



「さあ、だが、お前達にこの人を殺らせる訳には行かない」


驚愕していたライはすぐに冷静になる。

それを見ていた、侵入した子はニヤリと笑みを浮かべ。


「あの、背の低いほうは自分がやります」



「わかった。後で君に聞きたいことがる、時間あるかな」



「命令してくれれば、私は貴方に従います陛下」


「!!」


小声で聞こえなかったが、ライは戦闘に集中していた。



「さて、始めようか?」


もう一人がそういうと、ISの腰部にある武装が操縦者の感情にあわせたように周りに浮く。


「セシリアのビットと同じ!?」



そして、女はブレードを右手に展開した。


「接近戦だけでどうなにかなる相手じゃないみたいだな」



ライがそういうと、ライからもビットらしき物が展開された。
でも、ライのビットには砲門がなかった。


ライが右手にMVS,左手にヴァリスを手にして二人に向う。


ヴァリスを背の低いほうに撃ち、もう一人には翼から刃状粒子を撃つが
流れるような動きで回避される。



ビットを展開したほうはビットからレーザーを撃ちながらライに接近する、
しかし、ライのビットから青い盾らしきのが展開されて、レーザーの軌道がずれた。



それだけなまだしも、ライは軌道のずれたレーザーにさらに他のビットで軌道をずらして、
敵に返した、がその攻撃は防がれた。

時間にしたら一瞬の出来事だった。


「ははっ」




「――!!」



ライと援護に来た生徒が背の低いほうの侵入者と戦っていた。



打鉄のブレードで斬りかかる、
その剣先は箒より洗礼されていた。

その攻撃を何なくかわす侵入者、
だが、かわした瞬間、斬撃は軌道をかえて侵入者のISにダメージを与えてく。

自分の攻撃を回避されても、一度構えを戻すのではなく、
攻撃が終える直前に無理やり軌道を変え相手に確実に攻撃を命中させていく。






「全く〜、どんな筋肉してるの? 普通は筋肉が断裂しかねないのにね〜」

追い詰められているのに笑みを浮かべる侵入者。
しかも、その笑みは楽しんでいる笑みだった。



















「本当に凄いな、行動を読まれても咄嗟の判断で此処まで戦えるなんて」 





その声をきいて、ライの方に視線をむけると、
お互い機体には全くダメージがなかった。










ライは相手を睨みつけると一瞬で相手の懐まで飛び込んだ。


二人がぶつかると思った瞬間、ライは瞬間移動をしたように後ろに移動し、
MVSを振り下ろした。


けど相手もそれを読んでいたようでブレードで受け止めようとした瞬間、
横からライは蹴りを入れた。

「!!」


その所為で、ライに背中を見せることになり
ライは躊躇なく後ろにヴァリスを撃った。



それをまともに直撃した子はそのまま数回バウンドして、アリーナの壁にぶつかった。





「ひゅ〜、やっぱ彼も強いね〜」

味方がやられたにもかかわらず、口笛を吹きながら感心する子に、

ライはヴァリスを数発撃つが、それらを全て躱された。



「そんな、単純な攻撃が効くと思ってるのかな」


「思ってないさ」




「その動きも見えてるよ」


「敵は一人じゃないだろ?」


援軍に来た子は躊躇なくブレードを顔を目掛けて攻撃した。


そういわれた瞬間、背の低い子は難なく避け、蹴りを入れて距離をとった、
援軍に来た子と距離が開いた時、ライはクリアブルーの翼から刃状粒子を撃った、
その攻撃も読んでいたかのような顔をしたが、ライはその攻撃を避けられる前に
MVSを投擲した。



「余裕♪」


ライの投擲したMVSをブレードで弾く、
援軍に来た子はすぐに距離つめ、自身のブレードを投擲した。


「同じ攻撃が効くと思ってるの?」


それは避けるが、援軍に来た子は、弾かれたライのMVSを空中でつかみ、
斬りかかる。



「ひゅ〜、よく掴めたね?」



「ふん!」


ブレードとMVSの押し合いとなった瞬間、ライは後ろからハーケンを撃った。


ハーケンは直撃して、
ライはそれを振り回し投げつけた、投げつけられた子は壁に叩きつけられる前に空中で何とか停止したが、
援軍に来た子がMVSを投擲した。

それが直撃して、かなりのシールドエネルギーが削られた。





「ちょっと、純菜さんまずいですよ?
学園側から処罰が下されますよ!?」




と俺が侵入した所からまた女の子がやってきた。





「いや〜、見えてたのに体の反応が追いつかなかった〜、
それに、いい連携だ」




「全くだ。それに考えてた攻撃をギリギリで中断して、その場の思いつきで蹴りを入れるとは」



二人は侵入した学生を無視して体勢を立て直しながらそう言ってライと純菜と呼ばれた子に視線を向けた。


ライ Side





突然、一夏が乱入してきたところから、新しい乱入者がきた。


それに関しては僕は驚いた。







マリーカ・ソレイシィ。超合衆国で見た資料とおなじ顔の女の子。

そして援軍に来た子、かつて僕が王として生きていた時の、戦場で助けた少女に似ていた、
その少女は僕に恩を返したいという思いだけで最年少でラウンズになったレイン。


でも、後から来たマリーカ似の子が純菜(すみな)と呼んでいることから、
勘違いだと思ったが、先程彼女の台詞に陛下という言葉がある。



少し、混乱した頭を戦闘に集中させようとしたら。





「退くぞ」


リーダーらしき女性が撤退という言葉を口にした。


「え〜?」


「これからいいとこなんだが?」







二人は不満な表情でリーダーらしき女性に視線を向ける。



一次移行(いまのまま)ではお前たちが不利だろう」



「わかったよ」

「了解〜」


「行かすと思うか?」



純菜が止めようとするが僕は純菜を止めた。



「止まれ!」


「しかし!?」



「僕達は学生だ、これ以上場が混乱して、観客の人達を人質にでも取られたら動きようがなくなる」




その一言で、彼女の動きが止まった。ちなみに一夏も同じリアクションをした。



「ほ〜う、戦士としてだけではなく指揮官の才も持っているか。面白い」



「過大評価しすぎですよ?」



「私も戦場を経験している。殺意と血が溢れれてる戦場にな。
その経験で言わせて貰うなら、貴様は私と同類だ。
殺意、血、死体それらが満ち溢れた戦場を知る目だ」


笑みを浮べて言われた。


この人と会話を続けるのは危険だと勘が告げる。
おそらく、二人より強い。
普通に戦っては勝てないだろう、でも・・・




「今の貴様は自身の爪を隠しきれていないぞ?
私達をこの場で殺せる力があるのだろ?」

おそらくギアスのことだろ。

こちらの心を読んだわけでもないのに勘が鋭いにもほどがある。



そして、放たれる殺意に一夏達は恐怖を感じた表情をする。



「この場で貴様等とやりあう気はない」


彼女の目はそう告げていた。



「私達はこれで失礼させてもらおうか。今度会った時は殺し合いだ」


笑みを浮べて口にした。


「今度も楽しませて〜」




三人は侵入して来た所からアリーナを出た。




「全く、嫌な連中に目をつけられたみたいだな」



僕は体に残った高揚感をごまかすようにそれを口にしたが、自分自身には嘘をつけず。


(全く、僕は結局戦う事でしか満たせないか・・・?)



そんな風に考えていると放送で織斑先生から、僕達全員更衣室で待ってるように指示を出された。

僕は直ぐにシャルの元に向って、ラウラが無事か本人に質問した。


「ラウラ、体に異常は無いかい?」


「鉛のように体がだるい以外なんとも無い」



「そっか、早く更衣室に向おう」



シャルが何か睨むような視線を送っている。


「どうしたのシャル、機嫌が悪いみたいだけど?」


「別になんでもないよ。(なんか、いきなりラウラって呼んでるし、
ボーデヴィッヒさんはそのことについて何も言わないし・・・・)





純菜と呼ばれた子は僕のほうに近いてきて、目の前に来たと思ったら片膝をついた。



「この刻をずっと待ちわびてきました」



その姿勢と言葉に一夏達は驚いているが、純菜は気にせず。


「此の身、此の魂…我を成す全て
今度こそ、塵と化し朽ちるまで、貴方の御元に在る事を願います」




「我が王よ」



「「「・・・・・」」」


・・・ああ、うんレインだ、間違いなくあの子だと本能が確信する。



「僕の事は普通にライで頼む」


「出来ませ「頼む・・・」・・・、
わかりました、ライ様」


やはり、僕が強く言うとそれに従う様子はあの子だ。



「「「・・・・ライ様!?」」」



「で、出来ればそれもやめて欲しいんだけど?」



「それは出来ません」

何とか、普通に呼ばせようとしたけど即答されたため。


「はぁ〜、わかったよ。それでいい」


やっぱり、あの時代のレインと変わらない性格だ。
今は名前が違うけど、この既知感は間違いない。


僕は内心苦笑するが、シャルとラウラが睨んできてる。

けど、流石に説明できず気付かない振りをした。



「更衣室に行こうか」



「イエス、ユア・マジェスティ」


「「「・・・・・」」」



「えーーっと、それもやめてもらえないかな?」


「でき「後で話をするからねレイン」――!!」



小声で以前の名前で呼んだら、いきなり固まって。


「はっはい!!」



嬉しそうに返事をしてくれた。


その行動に、一夏は興味津々。そして、シャルとラウラは興味だけでなくなぜか怒気が含んでいる。

(な、なんで睨みつけてくるんだろ? 一夏みたいに興味をもたれるのは兎も角)




マリーカ?も僕達と合流して。


「お久しぶりです、ランペルージ卿」



「はい?」



可愛らしい笑顔で挨拶された。シャルとラウラはさらに睨んできたけど、
それを気にしている余裕は僕にはなかった。

なぜなら、いきなり話したこともない子にお久しぶりだと言われたからだ。



「えーと、僕と君は会った事あるのか?」


「はい? 何言ってるんですか?私とほかのヴァルキリエ隊はランペルージ卿に、
そ・・その・・・(憧れていたっていえないよーーー!!)」


何故か顔を赤くしてる。


「わっ私とほかのヴァルキリエ隊はナナリー殿下の親衛隊で、
ナナリー殿下の騎士であるランペルージ卿と何度もその・・・(戦場と言う言葉はここでは使っちゃ駄目だよね?)」


「ぼっ僕がナナリーの騎士!?」


いや、記憶が戻る前にルルーシュに頼まれたことあるけど、
記憶が戻った為、眠りについた筈だ・・・もしかして他の並行世界?
それに、彼女達は確かナイトオブテンの親衛隊だったはず。

自身の事や二人のことを考えると、もはや、否定できない。


「僕はナナリーの騎士になる前は何をやってたの?」


恐る恐る聞いてみたが。


「何って、特派で枢木スザク卿と共に特派ダブルエースと呼ばれ、
コーネリア殿下の親衛隊で活躍してましたけど?
まさか・・また記憶が?」



「・・・いや、そういうわけじゃない」



確かに、記憶の手がかりを探してた時にスザクに自分が働いてる部署で、
調べてみないかと誘われたことはあるけど、その時は勘で軍は信用できないと思って断った。



まさか、軍に向った自分がいる世界があったとは。
しかも、コーネリアの親衛隊って、間違いなく黒の騎士団と戦ってるよね?
全く想像できないんだけど。


「ライとそのナナリーって子はどんな関係だったのかな?」


シャルが笑顔で質問するが、後ろにドス黒いオーラーが見えるのは僕が疲れてる所為だよね?




「私も聞きたい」


ラウラも気になるらしい。


確かに騎士という言葉はこの世界の今の時代では珍しいだろう。


「お二人の関係ですか?」



「「そう」」


二人してハモる。息がぴったりだね二人とも。


「恋人でしたよ。しかも凄い仲がよくて、
微笑ましいと思うところあったし、アツアツだな〜と思ったところもあるぐらい仲が良かったですよ?
まさに姫とナイトって感じでした」

笑顔で答えたマリーカだが。

「「「こっ恋人!?」」」


今度は僕も二人とハモッる。ちなみに三人の中で僕が一番驚いています。



「あれ、なんでランペルージ卿が驚くんですか?」




っていうか、その世界の僕はどうやってルルーシュから許可を得たの?
ギアスか? もしかしてギアスで納得させたのかそこの世界の僕は?
確かにナナリーとは仲がよかったけど、
僕にとっては妹みたいな感じだって・・・今はそんな事を考えてもしかたない。僕はマリーカに近づき、彼女に聞こえるだけの小声で。



(マリーカ、どうやら僕と君がいた世界は違うらしい)


(へ!?)


(僕は以前の世界では黒の騎士団に所属していたんだよ?)


(・・・ええぇぇぇ!?)

(多分だけど並行世界と言う奴だよ)


(そ・・そうなんですか・・・)



っていうか、僕はいつの間にか彼女を自分と同じ異邦人だと決め付けて話をしていたが、
間違いっては入なかった、じゃなく彼女も異邦人だからか簡単に納得したようだ。







「その話を詳しく聞きたいんだけどな〜僕は?」


「奇遇だな私もだ」



ラウラはいつの間にか立っていて、シャルのISの武器を構えている。
シャルもいつの間にかパイルバンカーを装着している。



「なんで、二人は武器を構えてるの?」

本気で意味がわからないので質問したが、二人は機嫌が悪くなった。


「ライって恋人はいないっていってたよね?」


「そうだけど」


「あっあの私の勘違いでした!!」


マリーカは直ぐに大声を上げた。

「「!!」」


その言葉ですこし冷静になったのか二人は疑惑の表情を浮べた。

「そっそれよりも、ランペルージ卿は―――「ライでいいよ」――はっはい!」


なぜか顔を真っ赤になったマリーカ。



「ラッライさんは今は恋人はいないんですよね?」



「そうだけど?」


「そ、そうですか(私にもチャンスがあるってことですよね先輩?)」


何故かガッツポーズをとったマリーカ。



確かに恋人はいないけど喜ぶ事なのかな?

と、気にしたけど、シャル達は機嫌はなぜか先程以上に悪くなっている。



「私もその話に混ぜてもらおうかな〜?」



何故か、鈴がISを武装部分だけ展開し装着している。


「なんで鈴が此処に?」


一夏は冷や汗をかきながら質問をした。



「アタシのクラスでも静かだった生徒がアンタの真似事をしたことに不審に思って来て見ただけ
そうしたら〜気になる話をしてたからね〜」



「貴様等、ライ様に手を出すなら私は貴様等を切るぞ?」



三人の後ろに立ち、打鉄のブレードを三人に向けるレイン。

いつの間に拾ったのレイン? それに


「なんで? こんな訳のわからないことになってるんだ?」



「いや、俺にもわかんねえ」


四人はにらみ合い、マリーカは顔を赤くして何か妄想してる。


その後、織斑先生が大声で早くしろと言ってきたため、僕達は直ぐに更衣室にむかった。









Side out



IS学園から少しは離れたビルの屋上で三人は降りた。


「戦ってみてどうだ?」


リーダーらしき女性が二人に質問する。



「強いね、才能もあるけど、あれは実戦での経験の賜物だろうね」


「そうそう、見えていた未来と違う手をギリギリで変えたあたりは凄かったよ〜」



「それと、あの子の心を読んでわかったけど、中にとんでもない爪を隠してるよ」



「だろうな。あの目は不利な状況でも何とかできるという目だからな。
それに、援軍に来た子もかなり戦いなれてたね、彼いがい、まともな奴はいないと思ったけど、
あれも楽しめるよ」



「私としては、あの手の人間の精神を滅茶苦茶にしたいんだよね。
狂気に狂ったときのほうが加減しないだろうし」



「それいいね〜」


「まあ、何にせよ、すこし様子をみるか」


亡命機関(れんちゅう)はどうする?」



「ふん、VTシステムは役立たずだったと報告すればいい」



「それで、攻めてきたら殺していいよね?」



「構わん、さて、異世界の干渉も順調だし
これからどうでるか楽しみだな」



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