第1話 プロローグ



そうそれは、何の些細な違いか…予定外の力が働いたのか???

……

「トオル〜お仕事の時間じゃないの?」

「あ、やべサンキュー」
シャワーから上がって一息つきすぎたようだ。
2階の自室にて急いで服をきて玄関までおりてくる。
玄関にてメット、グローブを手にとり…
「事故には気をつけていってらっしゃい」

「あいよ〜いってきやす」
ドアをあけると愛車のバイクヤマハセローに乗るためにむかう。

サドルにまたがりチョークを引きキーをスタートの位置に、セルスタートボタンを押す。
快調にエンジンがかかり暖気中に、
メットをかぶりフェイスカバーをさげグローブをはめる。
チョークを戻しながら…
(うん。大丈夫か…)
チョーク戻すのが早すぎるとエンストしてしまう。
ここが電子制御の車のエンジンとの違いだろう…

ヤマハセロー225。
2004年度最終モデル。
車検が義務付けられてない排気量249cc以下ので琴線に響いたバイクである。
林道踏破を目的としながらも街中で走れるオフロードバイクであり、
かなり気に入っている。

一般的なオンロードタイプと違い、車高が高くエンジンカウルも接地面から余裕がある。
そのため縁石にエンジンが接触する事なく街中をスムーズに走行する事ができる。

自宅から仕事先までバイクで行けば20分、電車だと迂回せざるえなく40分程かかる。
裏道を使用し本通りのへとでる。

腕時計を赤信号の時に確認、28分前…
(余裕だな)
青で左折だが歩行者がいるため停止、横断歩道を黒猫が走って横断していった。

結構車道上で車ひかれる猫や犬が死体となっている。
つい先日も死体となっていた…何かを危うくタイヤで引きそうになり地域の警察へと、
死体処理のお願いの通報したばかりだ。

歩行者がわたりきったので、自転車がいないか確認し左折、
左折したのも本通りで坂へと続く…

何機かの信号があったが青で快調にすすみ、5差路で赤に引っかかり停止。

この先は信号は5つ、坂を下った所と、ガード入る手前、ガード出た箇所、
セブンイレブンの十字路と会社前。
ガードは大型車両も通れる様に長く、80m程もある。
東京方面にも1つ短いガードがあるが、
本通りではなく、トラックがよくつっかえるのが地元では有名だ。

青になり坂下った所も珍しく引っかからず、ガード入る信号も青、ガードに入り…
(青か…)
ガード出た信号、その先の信号も青が見え、スロットルを回しエンジンに力が入り…

……

「いや〜悪かったね〜」

(へ?ここは…俺は、確か……
My単車の運転してて…青信号で…?)

「うーむ。うんそうじゃの。で、そこからが記憶ないようじゃの?
そこに事故見学してたわしがいて、わしの方におぬしの体が突っ込んできたんじゃ… 
予定では死ぬ筈ではなかったのだが、悪かったのう」

(へ…?心の声よま)
「うんよんどるよ」
(…あ〜はいはい、で…死神様?に)

「いや神じゃ」
(えっと神様に自分の体が突っ込んでいってどうしたのです??)


「いやのう、おぬしの体が飛んできたから思わずはたいて…
潰してしまったのじゃ…悪かったのう」

(あ〜まぁ理解します。でも何故事故が?)
「おぬし青信号でエンジンふかしたのは覚えているな?」

(はい)
「交通法規にのっとり左側走行をしてたと」

(はい)

「あの場所はガードで左側がフェンスじゃったろ?」

(ですね…見通し悪い…)

「で、切れ目の横断歩道から信号無視の自転車がでてきて、相手のタイヤと接触、
直角だった為相手のタイヤがストッパー変わりになっての〜
見事に飛んだんじゃ。
本来なら20m程飛んで見事に地面に叩きつけられる筈じゃったぞ〜」

(相手の方は??)

「携帯持ちながら、自転車乗ってた女子高生の事じゃの?
腰の骨を折る程度の重傷じゃよ…視界悪い為の信号機だったのにのう」

(とりあえず無事だったんですね)

「予定外のおぬし以外はな」

(で、神様、復活は)
「無理じゃ」
(あ……はい)
「じゃがわしのせいでもある。よって第二の人生を別世界によって授けよう」

(…何で別世界?なら今復活させても…)

「だから無理じゃ。おぬしは死んだのじゃ。
その因果はもう壊せない。
で、元世界だとおぬしは別人になる。記憶ものなのでな…
別世界にサービスつけて転生もちろん肉体つきてとわけじゃ」

(はぁ…)
「もちろんそのサービスは、物語の力である」

(え??まさかエヴァとかも?)

「そうじゃ肉体で再現できるぞ。人間サイズで」

(じゃあATフィールドは欲しいよなぁ…で各使徒の力とか…)
拒絶する絶対的力、ATフィールド…
一種のバリアーなものであり、
エヴァの使徒が通常兵器に対する絶対的優位性にたてる力の存在。

「う〜む…ATフィールドは可能じゃの。後はもう少しイメージで絞ってくれ」

(え〜と…
サキエルのパイルや光線、 
シャムシエルの飛行と触手、
ラミエルの加粒子砲、
ガギエルの水中能力、
イスラフェルの分裂合体、
サンダルフォンの熱耐性、
マトリエルの溶解液、
サハクィエルの宇宙航行能力、
イロウルのハッキング電子同化能力、
レリエルの虚数空間、
バルディエルの寄生浸蝕改造能力、
ゼルエルの力、
アラエルの…アルミサエルの精神浸蝕を遠距離で…ですね)

「人間やめとるのう…ま、良いじゃろ外見上は渚カヲルで再現したぞ。
さてこんなもんじゃろか」

(あ〜まさに戦闘系…ゼロ魔の世界にいったら)
「可能じゃぞ」
(え?ゼロ魔の世界に是非お願い致します。
原作の4年程まえあたりで…
あ、じゃあ虚無魔法も杖無し可能で)
「あ〜わかったわかったほれ。
じゃよいかの?ほほう、ハーレ…」
(神様!)
「助平じゃのう…わしとおぬししか居ないのに…ま、じゃ送るぞ」
(はい。いってきます)


と、穴に落ちていった…


……

人類は災禍に見回れていた。
そしてその災禍を繰り返し繰り返し何度と経験する奇妙な運命を辿る男が現れ、
人類はその度に全滅への歩みを辿りその者の心を苦しめてきた。
その者の心は保たずに、記憶の断片として繰り返すのに残るのみである。

人類は何度全滅しただろう…
何度繰り返しても2001年12月24日に運命が決まり、
その後の道のりは人類の選抜者10万人を脱出させ、残るもので災禍に対し挑むが、
G弾の大量使用の影響による重力偏差により干上がった白い大地が地球の半分程占め、
自らの生存圏が狭まり、人間同士の闘いが勃発し…
地球上から人類は消え去ってしまった。
バーナード星域に避難した10万人も、新たな災禍が落下してきて地球人類を追うように全滅してしまう。


何度も繰り返している内にたった一回だけ…たった一回だけ人類が生き残る道程が開けた。
だがそれも親しい者の犠牲によってだ。
一人、また一人、一人、更に一人、と犠牲になり自らの手で親しい者を殺す事にもなり、
更に最愛の者までも失う…

その者は慟哭した。
そして二人の者に見送られ多大な犠牲のもと人類生存の道筋が見えた世界から存在がきえさった。

だが…その世界でも地球上からは災禍を一掃できたが…約200年後人類は滅亡する…
新たな災禍の襲来で…

災禍の名はBETA…BeingsoftheExtraTerrestrialoriginwhichisAdversaryofhumanrace…
人類に敵対的な地球外起源種の略である。

「助けて……誰か、タケルちゃんを助けて!!」

そう、神の力すらを歪めた一人の少女の願いがまさに…

……

用語補足

神…髪がない全能神。幼女外見ではありません。

エヴァ…新世紀エヴァンゲリオンというアニメ、
人類の生活を守る為に14歳の少年少女達が巨大人型兵器にのり、
侵攻してくる使徒と戦う物語。

または主人公側生体巨大兵器の名称。


渚カヲル…第17使徒タブリス、人間体型の使徒。
外見は編入したクラス女子が騒ぎ出す程の美形。神よサービスしすぎ。

使徒…エヴァンゲリオンの世界においてサードインパクトを起こす為に世界に現れた存在。
様々な形状があり大きさ定義不能。
第十八使徒リリン=人類まで存在する。

サキエル…第三使徒。サキエル兄さん!で結構なファンがいる使徒…
テレビ本編でエヴァと対戦した1番手の使徒。
セカンドインパクト以来、15年ぶりに出現した使徒。
四肢を持つ人型、手足の形状は細く長い。首にあたる部分はなく、頭部は仮面のような無機質な形状をしている。
大きさ約40m。
N2地雷でダメージを受けるが、切り札のN2で倒せなかった為ネルフに移管、
最終的にはエヴァの暴走によって大ダメージをうけ自爆する。

攻撃方法は、右腕部より射出される光のパイルと呼ばれる光線状の槍、
顔からビームを放つ。


以下はほぼ対戦は順番通り。

シャムシエル…第四使徒。イカの様な筒状の身体に、縄状の腕部を持つ使徒。
足と呼べる部分は存在しない。
移動手段は主に飛行。
全長80m程?

初号機のナイフ直接攻撃によってコアを破壊される。
攻撃方法は、縄のような高周波ブレードのような光の触手。

ラミエル…第五使徒。青い正八面体の形状でコアを内部に隠して防御力は非常に高い。
移動方法は浮遊…空中要塞というべきもの。
一辺が300m。

必中かつ遠距離攻撃という攻撃手段で、
ヤシマ作戦…日本全国の電力を徴用して実施された陽電子砲による遠距離攻撃にて二撃目にて、コアを直撃し破壊した。
かなりのアツさで大当たり。

攻撃方法は、荷電粒子砲、長距離可、自動迎撃可。
本体下部からのドリル。

ガギエル…第六使徒。その姿は深海魚に似ていて、全長400m程の巨大な使徒。
移動方法は飛び魚と同様。
攻撃方法は体当たりと食事。

自沈遠隔操作された戦艦2隻による、
口内への至近距離からの同時射撃、
及び弐号機によるATフィールド中和により撃破。


イスラフェル…第七使徒。大きさ約40m程エヴァと同サイズ。
弓状に湾曲した腕を持ち、胸部に対極図のような顔をしている。

同型の2体に分裂する能力を持っていて、
片方が傷ついても分裂したもう1体が無事なら瞬時にダメージを回復する。

鋭い爪と、顔から発する光線がおもな攻撃手段。
移動方法は、歩行または浮遊。

N2爆雷食らい再生後の襲来で、
初号機と弐号機によるコアへのユニゾン攻撃により撃破される。
かなりあつい大当たり。


サンダルフォン…第八使徒。大きさ約40m程エヴァと同サイズ。

攻撃手段?
マグマの中を自由に泳げる耐熱性。

浅間山火口において発見された。
発見時は蛹のような状態であったため、
使徒捕獲作戦の対象とされたが、作戦実行中に羽化を始めたため作戦は中断。
捕獲作戦にて出撃していたD型装備の弐号機により撃破。


マトリエル…第九使徒。大きさ定義難しいが約200mの高さ約100m。
蜘蛛のような体型、地面に面した方に目

攻撃手段…目から涙ならぬ溶解液。

たまたま破壊工作をうけ停電中に使徒の侵攻をうけた。
ネルフ本部直上まで無傷できて、強力な溶解液で本部に侵入しようとしたが、
人力で装備を整えバッテリーにより出撃したエヴァ3機による連携攻撃によって撃破。


サハクィエル…第十使徒。大きさは最大級の約3km。

攻撃手段…ATフィールドによる自爆的落下質量攻撃。

本体もろとも落下を開始するが、エヴァ3機による連携で受け止められ、撃破。


イロウル…第十一使徒。大きさはナノマシンサイズの群体。

攻撃手段…コンピューターハッキング、自己進化能力。
移動方法…寄生。

自身でアダムに接触するのではなく、その目的の障壁になるネルフ本部のメインコンピュータMAGIシステムに侵入し、
NERV本部自爆コマンドを実行し障害を排除しようとしが、
リツコが進化促進プログラムを投与した結果、死へと至らしめられ自壊。 


レリエル…第十二使徒。大きさ外見上は80m程だが無限大。

外見上空中に浮かぶ白黒の模様を持つ球形にみえるが、
影のようなものが実体。

攻撃手段…虚数空間へ引き込む捕獲。

初号機を虚数空間内部に取り込み、活動停止まで追い込むも…
暴走した初号機によって内側から引き裂かれた。


バルディエル…第十三使徒。大きさ細菌サイズ。

攻撃手段…侵蝕。

参号機のエントリープラグに侵入・侵蝕して寄生していた。
起動実験中に覚醒して、搭乗中の鈴原トウジもろともその支配下に置く。

松代に大規模な爆発を起こし、迎撃に来た弐号機と零号機を瞬時に撃破。
その後は初号機と戦い、最終的にダミープラグにより暴走状態に置かれた初号機によって撃破。
確確の大当たり。


ゼルエル…第十四使徒。大きさエヴァと同サイズ。
ずんぐりとした体躯に、折り畳んだ帯状の腕部を持つ。

攻撃手段、カッター、強力な光線。
移動方法…空中浮遊。

ジオフロント上部の18もある特殊装甲を瞬時に溶解させ、ジオフロントまで侵入してきた。

迎撃に出た弐号機の攻撃をまったく寄せ付けず、両腕と頭部を切断。
零号機のN2爆弾によるコアへの直接攻撃に対しても、
コアシールドを展開したため傷を負わず零号機の頭部を切断。

ついには本部内へと侵攻するものの、初号機によってジオフロントに戻される。

その後は初号機の電源が切れたのと同時に攻撃を再開し、敗北寸前にまで追い込むが…
暴走によって捕食。


アラエル…第十五使徒。大きさ約16km。
光る鳥のような形。

攻撃手段…心に精神攻撃。

衛星軌道上から精神攻撃を仕掛け、弐号機パイロットの精神を破壊。
零号機が投擲したロンギヌスの槍により撃破。


アルミサエル…第十六使徒。大きさは紐状のリングであり、延ばせば2km位。
光るDNAのような、二重らせんの円環構造を持つ。

攻撃手段…精神攻撃及び融合。

迎撃に出た零号機を侵食、融合しようとする。
だが同機の自爆により撃破。


ゼロの使い魔…故ヤマグチノボル氏原作の魔法使いがいる世界の物語。

魔法は血統により受け継がれ、トリステイン王国では魔法使いが貴族階級、支配層としてなっていた。

その物語は魔法が使えないルイズ・フランソワーズ・ ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが、
その世界に異世界の平凡な高校生、平賀才人を召還成功した事からはじまる…


虚無魔法…世界扉や加速、幻影、爆発、魔法解除、忘却、記録再生等、
ゼロの使い魔の世界において主人公格4名が使用できる最強の魔法系統。
その他に火・風・土・水の4系統、口語魔法、別格で精霊の力をかりる先住魔法が存在する。


世界扉…別世界にいける扉を形成する魔法。


加速…視認不可能なスピードで加速できる魔法。
息切れ等なく、身体能力を強化とは違い、本人の時間を加速する魔法。
1回かけで他人の20倍の速さで時間が進む事ができる。


幻影…術者の記憶から幻影を生み出す。空をも作り出す事が可能。




後書き
H24年4月7日改稿
12月2日再改稿
H25年4月補足等追加

作者の実際の事故体験からです。
20年前でしたら過失割合が7:3で此方が悪くなりましたが、
自分が事故った当時、10年たったか…前だと、
2:8で相手が自転車でも相手に過失割合が高くなりました。
法改正万歳でしたね…本当。

携帯みながらの信号無視は止めましょう。
車、バイクはとまれません。
ましてや相手がバイクなら自転車側が軽傷でバイク側が自分のように重傷、
ましてや打ち所わるきゃ、死亡する事になります。

自分は全治1年でしたね。顎を強打して両下顎部骨折し、鉄プレートをうめこみ、摘出の、
全身麻酔を2回しました。

携帯みながらの自転車走行…過失致死で交通刑務所行きになるかもしれませんよ?


ゼロ魔やエヴァ知らないという方から指摘あり、用語補足つけました。



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