第104話『佐度島基地防衛戦編3 第3派襲来』


「34万?」

「はい間違いありません…」

その数を聞き流石に艦橋内部が騒がしくなる。
第1派の4倍、第2派の1.5倍…数の上では単純だが、その圧力は更に高くなる。

佐渡島基地は日本海側沿岸部からメインシャフトまで最短でたった5kmの戦場であり、
これ以上防衛ラインを構築するのは難しい。
佐渡島防衛構想では基本的に水中にいる間に削りとるのを主目的として、
上陸時に想定上保てる目安が12万。
メインシャフトが合金Z製で完成している想定でだ…

それ以上はどんなに火力を集中させようとも戦場面積及び接敵時間から考えても処理しきれなく、
せいぜい1万が加わるか…だろう。
たった最短5kmの距離を突破できればBETA側は勝ちなのである。


「やはり自爆プランで殲滅の流れですな」

「へ?自爆?」

[基地坑道内にて爆破し、
埋め込む形で基地内侵入するBETA群10万を殺害する予定なんだよ]

詳しい話を聞くと…

「自爆は駄目。このまま佐渡島基地は利用する」

「しかし…20万強が上陸したとしてどう対応するので?」

第2派襲来時の爆雷での殺害数をあげてきた。それから導くのは20万強…

「…なんとかしましょう。放棄はしません」

「…ふむ…勝算は?」

「あります」
想定外の戦力に対して自信満々にカオルは肯定。

「…カオル殿、信じますぞ」

「ええ…任せてください。じゃあ…後処理で基地に帰りますんで、
明後日にでも…」

「わかった。あと処理はまかせてくれい」

カオルは一足先にチューリップで、横浜基地へと帰ってく。

佐渡島基地で防衛してた各機体も、
ゲートから地下ハンガーに整備に向かう機体、
またフライングボートに乗り一路横浜基地へと帰ってく機体などに別れ、
また佐渡島ではBETA焼却処分が続いていて、
第2戦目の後始末が続いていた…


2001年10月2日

朝起きてまずは大規模的進行、34万…8個軍団相当に対応する事を考えていた。
少なくとも想定外の戦力である。

確かに過去数度その規模の進行があったのは確認している。
しかしユーラシア大陸のヨーロッパ側の広大な戦線での話であり、
日本帝国では今暫く起きない筈であった。
もし起きて日本帝国本土に34万が上陸したら異世界軍がくる前は叩き出されるのは見えていた。
更にその数がより狭い箇所佐渡島へと目指しているのだ…

今も34万の軍勢が海底を進んできている。
想定外ではすまされない事態であった。


まずBETA群に対しさいたま級艦隊が物資の補給完了し爆雷攻撃を開始した…
との報告が入っている。
旨くいって、15万削減だろう…残りの19万の削減案を考えねばならなかった。

(ん〜どうするか…)

火力面から考えはじめる。
現状中型以上に対して戦力として使用できるのが、
スフィンクス生産完了予定数で24個連隊、
佐渡島防衛火器はまだ作成されてない…
戦力の数値をみてみると…
(…火力がやっぱ足らないよな)

佐渡島は何度も言うが狭い…広大な戦場ではない。
特に日本海側で最短5kmの距離で沿岸部からメインシャフトに到達する事ができる。

40kmや100kmという広大な戦場であるなら、何層もの砲撃ラインをひき受けきる事も可能だろう。

だが5kmの戦場でしかない…

そもそも佐渡島防衛構想としては海中にいるうちに徹底的に叩き、
削減しきれなかった分を佐渡島基地で叩くプランだった。
だから最短5kmの戦場でも問題なかった…

だがその許容量を越えていて砲撃をくわえる時間がとにかく足らず、
メインシャフトまで到達されるのが目に見えていた。

「問題はメインシャフトか…」

[とりあえずの強化で100mmビダン合金板を、
鉄板封鎖板の上に敷設はできる様になったけどね…]

未完成ながらある程度は耐久性がます。

だが時間は稼げるが何時かは突破される…
そして再ハイヴ化になるだろう…

同数規模であった佐渡島ハイヴ攻略戦では遠距離にて一方的に倒して、
一遍に殺到する事態にはなってない。
増援は多少前後するものの、ほぼ一遍にくる。

(火力面で無理なら…やっぱ大量処理兵器は必要か…)

大量処理兵器としてまず思いつくのが核兵器であろうが、
核は影響ありすぎなので使えない。
確かに大量虐殺兵器としては高威力を誇り、
その破壊的な熱量は最適でもあろう。

だが大陸での遅滞戦闘に使用した前例にもわかる通り、
使用した爪痕や影響力を考えなければならない。

核兵器はBETAに通用しないといわれてるが、
けして効かない訳でもない。
地面や地下に核爆弾を設置し爆発させるやり方で直接熱破壊エネルギーを与えるなら効く。
人体へ影響が高い放射線や放射能に関してはBETAへは効かないだけだ。

更に度重なる侵攻に対して何度も核兵器を使用し続けると、
残留放射能が防護服でも防げない位酷くなり、
つまり設置ができなくなり戦線が後退する…
使用効率が悪い。
人類が進入できなくなるエリアを作る手助けにしかすぎない…というわけであった。

なら遠距離へ攻撃可能なの核ミサイルや核弾道は?になるが、
勿論尽く撃墜されるばかりか、
地下に存在する反応炉に対して届かない為…核兵器はBETA戦では廃れた存在である。


そこで地下深くまで影響が届くG弾という破壊兵器がアメリカで試作し、横浜ハイヴ攻略戦に使用された。

G弾も使用後の環境影響や、その他影響を考えると使用はしたくない。
G弾や核兵器等使用後環境に影響を与える兵器以外で、
大量処理兵器を考える必要があった…

ましてや居住地域の帝国本土に近いのである。
核の放射能汚染は論外であった。

カオルが今までいった世界をみてみると…核兵器以外の大量処理兵器は…
(案外少ないよな)
超便利兵器サイフラッシュ位しかない。
トロニウムバスターキャノンもあるが…

(サイフラッシュは起動原理がいまいちわからんサイバスターだし、
トロニウムバスターは佐渡島が崩壊確実だろうな…)

カオルは独力で考えるしかなかった。
ハンガーデスクに座りながら考えると…

[マスターなに考えてるの?]

「ん?大量虐殺便利兵器をな…」

[マスター]

「ああ、対BETA用のな…で、こいつが一番候補にあがってくるんだわ…」

[あ〜マイクロ波で水分消滅?]

「そそ、電子レンジでチンね」

その発想の元は西暦1940年代の第二次大戦の殺人光線になる。

当時のレーダーアンテナの前を通ったら沸騰、死亡した事により、
馬鹿らしくも研究を開始した訳だ。
結局射程等で失敗した。

今ではマイクロ波は電子レンジや、レーダー等で使われ、
飛行場で時たま焼き鳥が発見されることになる。
日本の護衛艦で戦闘行動中に甲板での活動を禁止しているのは、
マイクロ波による負傷や死亡事故防止の為でもある。

ちなみに電子レンジに動物達を入れてタイマーを作動させないで下さい!!
真面目に死にます!!
そこのあなた、なに猫を入れようと!!

猫ちゃんの体内の水分が熱をもち破裂する前に死んじゃう!!
え?濡れてるから乾かす為?
ドライヤーで乾かしてください!!

[けどさ…これものすごい範囲に影響およぼすと思うよ…とりあえずつくる?]

「ああ…」

という事で…しばらくたつと完成しました。
半径150kmの範囲内において水分をもつ生物を沸騰させ、
沸騰の勢いで細胞にいたるまで爆発させる兵器となりました。

勿論膨大な出力をともない、電力が必要な為、核融合炉発電施設とセットになりますが…
また大規模工事が必要にはなります。

「ん〜今回はつかえないか…」

佐渡島で使用するとなると…
現在居住区である新潟県の東北側内陸部よりばかりか、群馬県、山形県も範囲におさめてしまう…
ので今回は使えない。

(地雷弾頭…も使えるか?)
最善の一手と考えたレンジでチンが範囲の関係で使えないので更に考えていた。

パワードールでのある意味最強兵器ともいえる。

遠距離にて拡散した範囲にまく事ができ、その上をジアス軍が進軍してきて…

M151ロケットランチャーによる弾頭だが、
VLS発射ミサイルに搭載できるようにすればある意味最高かもしれない…

(でも防ぐにはまだ力不足かな…ん〜どうするかなぁ…)

[あ、マスター、レールガン搭載型スフィンクスできたって〜]

別コバッタからの連絡がきたのだろう。
天才的MADが二名揃いある成果をあげていた。
研究課題にあげていた20m級機動兵器用携行式レールガンである99式電磁投射砲の利用についてだ。

本来突入用携行兵器として開発されていた日本帝国軍技術開発局が開発したこの兵器、
整地制圧兵器としては絶大な成果はあがっていた。

だが、携行主兵装兵器としては取得した時点では大幅に機体の機動力低下、
また取り回し等で死角ができる、
装弾倉の巨大化等で、欠陥兵器ともいえよう。

そこで解決策として突入兵器ではなくMAPW、整地制圧兵器として特化、
スフィンクスの主砲を撤去し、
その部分に壱式レールガンが搭載された。

まず砲である99式電磁投射砲と壱式レールガンの違いは、構造材に合金Z製を使い、
伝導部分にもマジンガーZ由来素材が使われ、
耐久性があがり砲身交換の必要条件がなくなった。
弾送装置不良等にも改良を施せた点であろう。
ただし冷却機能必須であり、大体10弾装ごとに補充は必要となる。

搭載されたスフィンクスは高速性は失わず敏捷性は皆無のもののいち早く戦場にかけつけ、
殲滅する事可能であろう。

[名称は?]

「そうだな…ガンヘッドでいくか」

生産命令を出す。

(そういえば…電磁投射砲の携行量産化は…)
以前帝国がカムチャツカに持ち込んだ99式試作電磁投射砲…
威力は絶大で一射撃で3000オーバーをなぎ払った。

その設計図を画面にだす。
壱式では更に巨大化した為携行性が悪化したのを付け加えておく。

(他の生産を抑え複数揃えて三段打ち…いや何段打ちかな…
一斉射ごとに後方に下がり99式を交換、その間に別の機体が99式を放ち…
それを10機程用意し…20丁用意すればいけるか?
中型及び小型いれてのキルスコアだから穴があいての数だと…)

と…考え始め…
「あっ!!」

99式試作電磁投射砲コピーの際にコアモジュールのG元素を複製し、
投擲したときの食いつきっぷり…誘導できるんじゃないかとふと気がついた。

(うんあれならいけそうかもな…)
という事で試作誘導棒を作成、
遮断材はとりあえずコアモジュールの設計を流用。
作動時にはシャッターが開きG元素が全露出。
食いついてくる…という設計だ。

これも一本テスト用に注文をする。
というか、外側だけでカオル自身がG元素精製する必要あるが…

(誘導棒でシャフト外に集め…るしかないかな…
あとは火力で…それでいくか…)
最終方針は決まった模様であった。

10月3日

生産しながら、技術データーを入れ、スーパーロボット大戦OGから救出した人々が入ったシェルターをだす。

ほぼ殆どの人がカプセルに入っているが、
アーク1、2、3の人員に限っては、撃墜爆散確定の為救助が容易で、
普通にシェルターから出て来た。
それ以外の人員はギリギリまでわからない為に、
要カプセル状態となっていた。

フォンダさんのように瀕死…いや死亡での救助の為、
下半身欠如や四肢が欠如人達多数…
未だカプセルの中で再生中だ。

次々と運ばれてく…

[医務室パンクしちゃうから新たに大規模なの作るからね〜]

「ああ、よろしく」

収容カプセル数の関係でパンクの意味であり、
対応人員ではない。

(メデューシンの世界から看護婦達、連れてきてよかったな)

今は女医となってるが彼女らを筆頭に、
大量に流入させた医療部の人員達やコバッタ達で対応できる筈であろう…


2001年10月4日

佐渡島に向かってくるBETA群に対し、
50時間に及ぶさいたま級による爆雷投下により、
約11万近くを削り取った。
佐渡島に近くなりさいたま級は爆雷攻撃を中止し、新潟側に移動。
ミサイル攻撃態勢へと移行する…

佐渡島へは約23万のBETA群が日本海側から迫っていた。

第3派に対しての布陣は…
まずスフィンクスが、
能登半島警戒1個連隊、
第二次警戒ライン4個連隊、
最重要警戒ラインに対して20個連隊となっていた。

更に2001式を能登半島警戒ライン1個連隊、第二次警戒ラインへ2個連隊、
最重要警戒ラインへ6個連隊投入。
最重要警戒ラインは3ローテでくみ、砲門数が216門は増える事になる。

その他なんとか間に合った戦艦1隻プラスして、魔紀伊が6隻、さいたま級が30隻、G6ライノ変わらず240両、

スパイダー改が2個中隊と2個小隊、
T-850が3個中隊重火器装備で第3次砲撃ライン担当へと配置転換された。

前第2派であった最終防衛ラインはない。
ビダン合金封鎖板で火器使用が可能になった為でもある。


20:46
佐渡島に第3派先鋒、突撃級が上陸してくる。

その頃カオルは…
佐渡島の鷲崎において仕上げの誘導棒内部のG元素精製を行っていた。

前方の空が明るい…
夜の闇が辺りを覆ってる時間だが、前方の爆炎で明るくなっていた。

……

偵察衛星ひまわり5号から得られた先峰突撃級の数は約1万4千程…

第1次砲撃ラインの砲撃は魔紀伊2隻分増えても、とめられずに突破された。
突撃級にとっては1分未満の距離であり…
砲火に消える個体がいるも、
8千前後が第2次砲撃ラインへと突入する。

第2次砲撃ラインの砲撃でもスフィンクスだけではささえきれなかった…
ローテくみながら720機の砲撃で1分間に2880の必中の砲弾。
セオリー通り1番先頭の個体を殺し障害物と化するも、稼いでも2分…

突破しかかり…突破しかかった箇所に、
虹色の光輪を発する光条が突き刺さる。
赤黒い霧の壁がオーロラの様に棚引く。

ガンヘッドから発したレールガンであった。両前脚のキャタピラを逆回転し砲身を左右にないでいく…

光の奔流が通り過ぎていった箇所は生きているBETAはいなく、
若干の空白があき余裕が生まれてくる。

最早突撃級が突破する余地はなかった…

……

BETA上陸群中衛集団が海面から頭をだしてきた。
数的には要撃級約39千、戦車級約10万4千、光線級約24百、
兵士級約27千闘士級2万…ほぼ主力といってもよいだろう。
光線級が海面から頭をだしトマホークや各種砲弾に対して光線を命中させていく…

第1次砲撃ラインは中衛陣にとっては約60秒だけ命中しなければ突破でき、
光線で砲撃全部は迎撃はできないものの、第1次砲撃ライン突破の手助けにはなっていた。

多数の要撃級や小型種が第2次砲撃ラインへと殺到する。

第2次砲撃ライン突破には約100秒前後…死骸があれば避けるのに時間がかかる。

突撃級の死骸、また新たに発生した要撃級の死骸等を利用するも…
数が違い過ぎる…
スフィンクスを3ローテから2ローテにすると砲撃の穴があく…
1分間2880発の必中の砲撃、またガンヘッドの射撃を砲撃ラインにはなつも時間稼ぎに過ぎず…

『第2次砲撃ライン、要撃級突破!』

第2次砲撃エリアを突破した要撃級は、
スフィンクスの砲撃陣に迫ったり第3次砲撃エリアへ踏み込んでく。

第3次砲撃ラインのスパイダー改の12mmレールガンでは、
要撃級に対し一撃必殺にとはいえなかった。
確かに命中すれば要撃級でも貫通はする。だが全体的にたいして、針の穴であり、
胴体に20〜30発撃ち込む必要がある36mm突撃砲のように、
体力を奪うように胴体に何発も撃ち込むか、
重要な器官である循環器等を貫いて機能停止に追い込む必要がある。
だがその重要器官は大きさににあわず意外に小さい。
動きを鈍らすだけなら感覚器を貫けばよいが絶命にはならない。

15〜20発撃ち込み体力が奪われるか、その前に重要器官を貫くか…
結果20秒近く要撃級に対応せざるえなくなる。

小型級に対しての対応が甘くなるがまだ第3次砲撃ラインに配置変更したT-850が対応し、なんとか抑えていた。

だが…スフィンクス陣に迫る要撃級に対しては正面以外対応していたスフィンクスが、
砲撃をくわえ対処せざるえなくなる。

結果第2次砲撃ラインの全体的対応可能数がへり、第3次砲撃ラインへの突入数が増加してく…

第3次砲撃ラインを突破されると…
前回は肉弾戦対応だが今回は全員第3次砲撃ラインに回った為、
対応できるものがいない。

ビダン合金封鎖板も無敵ではない…崩壊は目に見えてきた…

……

『BETA群中衛、抑えられません!!第3次砲撃ラインより抜け出してきます!!』

やはり物量圧力に対する火力がまだ足らない…

「マスター1より全軍、試作誘導棒を作動させる」

魔撃震の持つ誘導棒のシャッターが落ち精製ホヤホヤの内容物、G元素が露出する。
すると…


『BETA群、勢い落ちてます!!……HQよりマスターリーダー!全BETAの進行方向が変わり北北東方面に向かいます!!
誘導兵器作動成功です』


「こちらマスター1、BETAどもをおれの元に誘導する、各機集まったBETAを狙い撃て」

魔撃震の持つ誘導棒に導かれるように、
全BETAが一心不乱に進行方向をかえ目指している。


彼らの大好物…G元素がそこにあるからだ。
しかもはらへってる状態で露出してる…

我先に我先にと…
魔撃震の背中に出現させたアタッチメントに誘導棒を装着、固定させる。


『HQよりマスターリーダー、総数14万強がそちら向かってます』
上陸より1時間で8万程を嵐のような砲撃で減らす事はできていた。

「マスター1了解」

機体の両手を高周波ブレードに変化させた。
ワシャワシャBETAが接近してきてる。


(さて…イッツ・ア・ショータイム!!)

敵BETA群の中に切り込んでゆく…

なるだけ多くのBETAを一点に集中させり為に奮戦するカオル操る魔撃震。
G元素食わせろ!とばかり飛びかかってくるのを、
片っ端から高周波ブレードで切り落とす。


5分後には中心点到達し…
『BETA群の中心に入りました!!』

それを聞いたカオル操る魔撃震は、反重力により天高く登ってく。

するとどうだろう…

BETA達が密集し、お互いに踏むようにして登ってきはじめてきた。

突撃級や要塞級は重いから足場になる形で底の方になるが…
まさにタワーのごとく次々と登ってくる。

勿論光線級や重光線級等はG元素を求めレーザーをひっしに放つ。
それに対してはATフィールドで防いでいた。

BETAが積み上がっていくタワーに対しては、
異世界軍の砲撃が加えられ、
勿論そのタワーの上空にいる魔撃震に対しても、
やはり流れ弾が当たる…それをATフィールドで防いでいた。
(きちぃぃぃ…)

上下左右いや全方向から加えられる衝撃やエネルギーに対し、
とにかく全力で防いでいる…

BETAタワーに対して容赦ない全力砲撃や電磁投射砲の撫で斬り撃ちで、タワーが所々崩れるが、
その崩れた部分にまたBETAが補充される形で埋まる…

……

そして1時間にわたり1ヶ所に拘束し続け、くわえられる連続攻撃の結果、
G元素を求めるBETAタワーは完全に崩れ落ち、

ここに佐渡島防衛戦は終結した…


== アメリカ軍情報司令室 ==

「あ、ありえん…なんだねあのような行動は…」

偵察衛星からのライブ映像をみていた幹部達は絶句していた…

「……問い合わせするしか無さそうだな。
大至急問い合わせしろ」


== EU統合本部 ==

「ありえん……」
本部内で討議してた者たちは、呆気にとらわれていた。

当初過去に数度あった30万規模の大規模進行、
その度に人類は大陸から追い出され、陸地で惨殺された。

わかりきってた結論による、
佐渡島陥落した結果後の話し合い最中に偵察衛星のLIVEがはじまり、

結果…大勝利の模様であったからだった。

しばらくして再開した議論は、何故進行方向が変わったか?に集中した。

………
カオル報告

きつかった……
次は囮やりたくないなぁ…




寸劇風後書き

作者「猫〜猫〜」

カオル「ん?作者何してるん?」

作者「いやね、YouTubeで電子レンジ猫を検索しててさ…」

カオル「ま、まさか!!」

作者「幸い、生きている猫のチンは無かったね…で、何故かまたたび猫が出てきてさ」

カオル「あ〜狂いだすよなぁ…」

作者「富岡タマもかわいかったけどね」

カオル「誰よ?それ」

作者「評論家副島さんが、富岡町で拾ってきたネコなんだよね〜」

カオル「ん?ちょっとまて…」

作者「福島第一の二十キロ圏内かな?」

カオル「このページか…2011年4月で福島第1の門前でいき、
未改造でこの放射能受けるって…生身で…」

作者「で、猫レンジは絶対駄目だよ〜あ、卵も穴あけないと危険だよ」

カオル「作者なんか壊れ気味だな…で次回は?」

作者「まだ題名未定ながら、猫レンジが登場…しません」

カオル「俺出ない?…猫検索するか…」


H24年5月28日改稿

G元素誘引効果を利用した囮、それに対する砲撃の型になりました。

結局は力押しだのみにはなりました…

さいたま級や魔紀伊級やスフィンクスの数が足りなかったら…
砲撃で削るきる前にATフィールドの力切れも考えられてはいました。

戦闘シーンの描写追記も考えたんですが…擬音多様になりそうなので見送りで…

因みにこの後書きは削除した回の再利用してます。

H25年6月再改稿



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