第125話『銀河鉄道物語の世界より帰還 20011101』


デェスティニーにビッグワンが帰還後、
すぐさま駅施設や、コスモ燃料生産施設、
空間軌道警備隊本部施設を取得していた分裂体と合流。

なんとか大規模施設であったが取得終わり…

(そう言えば…デェスティニー?デスティニー?ディスティニー?カタカナだとやっぱり難しいなぁ…)
デェスティニーと聞こえたのでそうしているが、
看板表記通りDestinyとしてれば問題ないかもしれない。
カタカナ表記だと微妙で、
Destinyは発音だと小さいェやィの中間でデスやディスでもあってるし、
時代の変遷で変化したかもしれない。
ちょうふく=重複が今ではじゅうふくであるように…
また戦争の要因等で変化したかもしれない。

例をあげるとマブラヴオルタ世界では出生=しゅっしょうという読み方が日常で復活している。
出征が50年〜70年の時期に死語になりつつあったが、現在は復活し日常用語として定着しているからの理由だ。

リアル日本では役場でしゅっしょうは出生届けとして未だに使われるが、
日常的口語では今では誰もしゅっしょうとは言わず、しゅっせいというだろう。

世界扉を唱え…

2001年11月1日19時

「ただいまぁ〜」

[おかえりなさい〜]

[あれ?今回加入者は?]

「ん?今回はなしだよ」

[前回に引き続いて、死者いない世界?]

「いや、いっぱいしんでるが…列車衝突、爆破、爆破、爆破、事故、事故…あと別星団からの侵略とか」

[な、なんか物騒だねぇ…]

「まぁ…タイミングだし、あと機械人の死者はいたようだけどね…
機関人じゃ救助しようがないでしょ?」

[確かに…じゃあ報告ね。
鉄原に6万が29日、9万が30日に襲来して、
10万が3日の10時頃にに襲来する見込みだよ〜]

「おっ、32式貯水槽改はうまくいったか?」

[いったけど問題点が…]

「ん?」

[周囲の気温が上がりまくりで…もう冬場なのに…]

「あ〜」

高度がまだある為に、夜間は大体3度あたりまでこの時期は下がり、日中は12度とかなり寒くはなるが…
鉄原基地で観測された気温が31度とありえない気温になっていた。

[あと3層ではまだ9万完全迎撃は無理だったね〜、
4層目の工事がやっと終わり5層目着手したよ]

「となると…10万は…」

[そうだね〜5千から1万位は突破するんじゃ?]

「ふむ…」

[で、突破したBETAがばらけるみたいだから、
魔紀伊ではちと厳しいみたいよ]

集団で来れば魔紀伊の面制圧はいかせるがバラけると、
精密命中率の低さから射撃に対して殺害数が低くなる。

軽榴弾なら精密命中率はある程度目をつむる事はできるが、
光線級が懸念された為に全て徹甲弾で待機していた。

そのかわり…
[スフィンクス等は大活躍になるけどね〜]
各機体…いや旧型機でも対処しやすくはなる。
1on1の状況になりやすくなるからだ。


BETAの恐いのは集団での物量及び光線であって、
バラけたBETAは光線級の遮蔽物さえ気をつければ怖くはない。

どういった状況かと例えると、
生身の猟銃を持った猟師と狼の集団にあげられるだろう。
猟師を餌と認識し襲い掛かる狼がBETA、

単独で複数の狼の集団にあたると絶望的であり、
マシンガンを装備する猟師…が戦術機である。

たとえ猟師が集団で狩っても相手の数によりけりだが被害を被る可能性がある。

山狩り等でいきなり横からぐわっと首もとに噛み付かれ…
餌と認識して殺害するまで続くであろう。
たとえレーダーやソナーで山狩りでなく丘で襲われた環境でも、
10対500匹であれば…近寄られたら命の覚悟が必要であり…

現場での狩は一般的な戦術機とBETAの戦闘の関係にそっくりともいえた。

ただし知能がある分狼が厄介であり、
補う関係で遠距離攻撃をする光線級の存在、
正面に分厚い鎧をつけた突撃級がいると思ってよい。

後は生産面の違いはもう言わなくてもよいだろう。

異世界軍の強化した機体は猟師にパワードスーツを着せた様なものであり…

何がいいたいかと言うと、
まだ狼集団対パワードスーツなら間接部に歯を食い込ませ、
動作不良に追い込めばまだ狼側に勝つ余地があろう。

だが1on1に追い込まれた狼側、
場所もわかる状態に追い込まれたら勝つ余地あるだろうか?

いや無い。

そういった状態になる見込みであった。

30日の9万で突破できた1万1千は、バラけて南端方面へと向かった。
バラけた個体は水路にぶつかったのは停止し、東西へと向かい右往左往し…という状態である。

それの処理にさいたま級やスフィンクスは大活躍した。
だが戦闘行為自体は経験値は積めるだろう。

「3日のにはA-01を派遣してみるか」

[了解〜]

派遣が決まった様であった。

「そういえばアラスカのΠ3施設破壊任務は?」

[まだもうちょいだね〜現在、アリューシャン列島の西側…タナガ島付近潜行中]

作戦発動を決めた28日の時点でシンガポール付近を潜航中であり、
大忙しなミスリルチームである。

[あとコロニーで総戦技演習したいって、
副司令からきたんだけど空いている新造コロニーで許可したよ〜]

「あ、確か夏前に落ちた207B小隊か…」

[で、内容がこれになったんだけど…]

「どれどれ?」
ろくろ首のごとくにょろんと伸ばして、ファイルをのぞきみた。カオルは人をまさにやめている…

「…甘くないか?もっと数増やさないと」

[あ〜そうだね〜]

「いつ試験にでるんだ?」

[明日夜出発予定で、明後日着の夜行便だね〜]

「落としても構わないんだよな?なら明後日3日発に変更してくれ、
あと参加人数もっと数増やしてだなぁ…」

[じゃ数もっと増やすね。守備隊からも回す?]

「そうだな…佐渡島基地からは回していいかもしれんな」

[了解〜、で明後日発だと試験開始が遅れるけど、どうするの?ルーロス改を大量に?]

「まぁそれはこれから作るさ…調度入ったしな」
と、鯖にいれおわった銀河鉄道技術…
今回入手した機関車及び車両だが、
まず加速経済性能に優れた普通列車用機関車…最高速度660skm/h、58万コスモ馬力の機関車。

長距離に対応した快速機関車の急行型機関車…820skm/h、68万コスモ馬力。

長距離快速型の特急型機関車…1000skm/h、77万コスモ馬力。

そして500万コスモ馬力を誇り3200skm/hの速度を出すビックワン等を入手していた。

これらの超技術は重力操作を車両全体にかける等…
まさに人類にとって超技術といえた。

銀河鉄道にとって加速Gを減少させる重力操作技術は重要であろう。

先にもいったが光速を突破する技術であり、
通常加速Gの問題はつきない。

通常ロケットで1G加速し続けれれば1年でやっと光の速さに到達する。
その前には光の壁が勿論あるが…

それ以前に燃料の問題があるかもしれないが…

その加速Gを車両の回りでフィールドを発生し、
軽減させるが為に窓を開けても気持ちがよい風となる。

通常なら窓あけた時点で空気の流入が偉い事になるが…

超技術の塊である、ビッグワンを画面にだす。

[……一言、何故列車なの?]

「ロマンだからさ…まぁ、利用はしやすいかもな」

[そうだね…これならマスドライバーシステムもいらなそうだし…増結もできそうだし]

「軌道レールの敷設は必要だけどな…けどこいつなら…」

[ところでマスター、これ量産するの?]

「できるか?」

[無理…これ以外の通常タイプのなら主動力以外なら可能だけど…]

「主動力か…作れないん?」

[研究すればなんとかできそうだけどね…重力ボイラーにコスモ燃料でしょ?
ちょっとそこら辺がね]
直ぐには無理な模様と…

「で、ビックワンで主動力以外でできなさそうなのは?」

[客車を除いて…機関車部分の材質とかね〜
…しばらく研究しないと無理だって]

「キャーティアシップとどっちが早くできそう?」

[……わからないよ〜]

「ま、仕方がないか…じゃあ…」

と近くの資材を集めて…カオルは作り始める。

……

そして約8時間後…

「出来たぁ〜時間かかったな…」

[マスター…ビッグワン早速作ったの?]

「ああ、こいつなら軌道敷設しなくっても走れるからな…」

目の前には旧ユニオンパシフィック4000型がモデルとなった、
ビッグワン及び客車編成が完成していた。
黒光りする車体のなかにボイラー部分が銀色がトレードマークとなっている。

[ねぇ武装はどうなってるの?]

「武装客車は今回はつけてないな…
星一つ破壊するから加減がな…」

[星破壊レベルね…]

「ま、今はおもに無限軌道モードで行き来できるからな」

[無限に宇宙行くね〜]

「通常旅客タイプは宇宙全体で900編成位だったな〜」

カオルはデーターを思いだしてた。
結構あきや、事故欠番再生中等もある。
貨物用に使われるのは案外少なかった。

[そんなにあるんじゃ…銀河の端から端までひとっとびだよね]

「だな…」

[…ねえマスター…この軌道リングはエネルギー発生原あれば作れるけど、
自転はどうするの?]

「基本的に伸縮できる物質で接合部はできてるけど、
レールが一致する時に進入する形だな」

[…一日一回?]

「ああ、けど繁盛路線などは惑星近くで分岐し、
いくつかの進入路をもつわけだ」

[公転とかは?]

「軌道リングの方で修正するな。レールは鉄ではないし」

[あ〜そうだね〜]

「さてっと…午前4時か…寝るわ」

[お休み〜]

2001年11月2日

流石による遅かった為、一人で朝はおき、朝飯をくってハンガーデスクに向かう。

すると嫌な報告が…

[マスター、佐渡島のスパイから報告がはいってきてるけど…
新型種うまれるみたいだよ]

「えっ?新型?」

[こいつなんだけど…]
と画面にだしてくれた。

「こいつは……大砲と弾?」

[うん]

「遠距離に直接BETAを撃ち込んで破壊活動する…ってコンセプトみたいだな…」

[そのとおり…しかも…]

「強酸を撒き散らすか…迂闊に接近戦すると、合金Zなら問題なさそうだけど…」

[今までの装甲なら問題あるね]

「かぁ…あとこいつは?」

[対空型みたいなんだけどね…今いち僕もわからないよ〜]

「今になって新型BETAか…ところでどの位の距離こいつは打ち出す?」

[ん〜まだスパイもわかってないみたいだよ。とりあえず作って実地で確かめるみたい]

「結局開発でやる事は一緒なんだな……
じゃ、こっちも支配下において確かめますか」

[了解、佐渡島基地にいくか…ノーチラスなら運べるから]

「お、出来たかんか」

[テスト場は横浜基地演習場でね。多分はみ出ると思うけど…]

地上の滑走路に向かう。

実はノーチラス級に関しては…横浜基地の戦艦エレベーターでは搬入出不可になっていたので、
横浜基地の地上第三滑走路隣接エリアに、
建造兼整備ハンガーで2機作れるようにはしていた。
その反省で、佐渡島基地や鉄原基地では、
メインシャフトエレベーターの内1基をノーチラス級対応の1kmサイズに拡大、
エレベーター直上ゲートにも、1km級サイズが対応できるように設計が変更されている。

ノーチラスの巨体が姿を現す。

艦内に入りエレベーター10階のコクピットエリアに昇る。

コクピットではシールド操作要員のヤドカリ2名、
機体操作・通信・レーダー管制1名、火器艦内管制1名が専属についてる。

「じゃ、よろしく頼むわ」

巨大な機体が振動し始める。
ホバー走行により滑走路上まで進み…
巨大なフラップを下方へ曲げる。

エンジンが全開になり、揚力がうまれ…機体は短距離で空中に浮かびあがる。

進路をとり、一路佐渡島基地へと向かう。


佐渡島基地…
基地施設はほぼ完成していて対BETA戦も単独でこなすようになっていた。

時たま補充目的でくる旅団クラス編成程度のBETAは、
日本海に入った時点で察知され、
まず佐渡島基地所属の対潜に特化した、
さいたま級100隻が急行し、爆雷により徹底的に駆逐され、
海岸にも到達できなくなっている。

到達できても…待ち構えるスフィンクス…
上陸時には瞬殺の結果が待ち構えていた。

基地防衛システムの活躍の場もない状態だった。


そんな訳で、陸上主要施設となる滑走路や生産施設も無事に完成。
異世界軍の日本海側一大拠点となっている。

もっともあの佐渡島基地防衛戦の後、自力生産可能とスパイがあ号に報告してる為、
大規模侵攻…いや大規模援軍がないのが実情なのだが…

旅団規模程度は補給の為にくる程度だった。


その佐渡島基地の滑走路にノーチラスが着陸する。

早速直上ゲートに向かい、直接エレベーターに乗り上げ…

エレベーターが下がり始めた。

「さてっと…生産したらノーチラスに搬入か…」

BETA生産関連施設をそのまま残しているので反応炉に命令して1セット生産するようにした。

出来た直後に洗脳しないと…えらい事にはなるが…

「アルミサエル」

まずは弾となる団子虫みたいな多脚系のBETAを洗脳する。

「まんま団子虫だな…」

[固く大きいけどね…]

ノーチラスに乗るように命令する。

20脚ある足をせわしなく動かしてノーチラスに乗っていく…

次に生産……G元素が少し必要との事で補充し…

改めて生産したのが、大砲みたいなワームみたいな種だ。
母艦級のようにでかくはないが…

「ミミズ?」

[空洞がなければかな?]

洗脳後感想をのべるが…はっきりいって巨大ミミズだ。

ノーチラスに乗るように命令すると蠕動運動で格納庫につながるデッキを登ってく。

次に生産したのが…
お腹デップリと、先細り口のBETAが生産される。
「あ〜なんかアクビちゃんの壷みたく似てるよなぁ…」

[それいうならタジン鍋でしょ?]

[いやアロマのイチリンだよぅ〜]

まさにアクビちゃんの壷だ。
壺の名称で例えると、胴がかなり大きく膨らみ、急激に肩からしまり、
胴と首の長さ比率が1:5と首がながい。
そのままの形で口がついている。
それに足が8本つき、本体を支えている。
腹部分は直径30m程といえ、高さ30m程だろうか…

顔はないが…
「地面に接する方に口があるか…」
上に口があると思ったが下であった。

[何の役目?乗っかって食うの?]

「いや違う。まぁわかったのは弾を補給する口であって、
土や岩を体内に補給する為の口、
でもって腹で圧縮し、
先細りの口と思ってたのが肛門、ケツの穴なんだ。
肛門から圧縮した土や岩を打ち出すってさ」

ハイヴの打ち上げシステムを利用したのだろう。

[え?じゃあ…]

「ああ、弾を自分で精製する対空車両的な役割…対空級ともいうべきか…」

[やばくない?]

「ん〜徹甲弾はまず質量的に無視していいが、
ミサイルは当たれば爆発その場でするかもな…
軽榴弾はどうだかなぁ?」

こいつも実証の為にノーチラスのデッキへと…

カオル達もノーチラスにのり再び飛び立ち、横浜基地へ空路を進む。

その頃横浜基地では武とまりもが、出発時間がずれた総戦技演習の件に説明していた。

「…というわけで明日からの総戦技演習は、前回とは全く違うものとなる」

「……」「大丈夫かな?」「次は落ちないよ…みんな」「みき、頑張る!」

「因みに…喜べ宇宙にいくぞ」

「宇宙ですか?」「まだいった事ない…」
「ああ、観光用のスペースコロニーを使用するらしいな」

「はぁ〜」「いった事は」「ないよ〜」

「まぁ…そういったわけで明日0900ブリーフィングルームに集合だ。受かれよお前ら」

「はいっ!!」

説明しおわったところで、腕輪型コミューターの通信内容を空間に浮かべ確認する。

これも異世界軍技術で採用されてるとの事だった。

相手先は先生から…
(新型種BETA?)
新型種の調査実験をするとの事で、
14:00に演習場管制室にきなさいとの事だった。

管制室へ行くと…丁度ノーチラスが着陸しハッチをあけるところだった。

(…あれなら戦術機も、そんまま乗っかれるよなぁ〜
けど光線級対策どうすんだろ?)

「きたわね、白銀」

「先生、新型BETAですか?」

「ええ、何やらあ号が作成命令だしたみたいよ」

「あれに積まれてるんですか……ところで警備の機体見えないんですが…?」

「洗脳してるからいらないみたいよ」

「ああ、そうですね」
(反応炉も洗脳するからなぁ…カオル…)

ノーチラスの格納庫から団子虫のようなBETAとミミズのようなBETA、壺のようなBETAが出てくるのが見えた。
あとほかに突撃級も1匹みえる。

「名称未定ね…最初のは大砲の弾の働きね…
ミミズみたいのが大砲…と」
「えっ?先生弾と大砲ですか?」

「ええ、間接遠距離攻撃をBETAが取得したみたいね。しかも直接BETAを撃ち込んでくるという……」

「嫌なものが…」
ビー
会話の途中でブザーがなり、実射が開始されるので場の雰囲気がそちらに向く…

(仮)大砲型が前側にある口から(仮)弾型を吸い込んだ…

(仮)大砲型が目標にむけ身体を整える…

蠕動運動で勢いよく(仮)弾型を吐きだし…
ルーロス改が追っかけて画像をおくっていて…

(仮)弾型は勢いよく20km先に設置した標的の撃震に命中しばらばらに破壊する…
バウンドした(仮)弾型は身体を広げ着地した。

「正確に命中させるね…かなりの脅威だわ」
「数が揃えば厄介ですね」

ルーロス改からカオルが出て回収し、また射撃の為に戻ってきた。

ビー
再び射撃…次は遠距離限界まで…
再び(仮)大砲級が(仮)弾級を飲み込むと、吐き出した。
ルーロス改が追っかけてく…40kmを越え…48kmに弾着した。

「大和改の最大射程超えてるわね…これかなり…」

「やばいですね…」

その後研究に(仮)弾級と(仮)大砲級は提供され…

名称が(仮)がとれそのままつく事となった。

進行スピードは弾級は40km、大砲級は15kmであるものの、
突撃級を最大17km飛ばす事も可能であり、
大砲級はかなり重要ターゲットとなる。

また弾級の甲殻は突撃級程ではないものの、対空迎撃をせずに、
前線裏の非武装支援部隊に向かうと大惨事になる事確実であった。

「先生…あれは?」

「対空級って名前らしいわねぇ」

「対空級?光線級と被りますよね?」

「そうなのよね…ただミサイル飽和攻撃に触発されたみたいよ」

「ああ…」

煙幕雲の中に次々と突っ込んでいくミサイル…
場面を思い出し…

「始まるみたいね」

対空級のテストは、対空射出高度能力、及び射出速度、
対ミサイル迎撃能力、対砲弾迎撃能力で行われた。

まず弾だが吸収した土を圧縮し固めた野球ボールサイズ、約600gで打ち上げられる。
スチールなら1.7kg程になるがそこまでは重くはないが、
硬くなった石同様の硬度をもった弾は、
初速1000m/sを越えて放たれ、高度8000m付近まで到達する。

連射性能は体内にある限りだが分90発で100あたりストックされる。

弾製造能力が土がある限り分20発分となりほぼ無限の供給力はある。

各種攻撃に対しての迎撃だが、命中率は近距離なればあがり、
ミサイルは対空岩に当たれば爆散…
そんなんで爆散すんのか?と思いだが、ミサイルの外装はかなり薄い…
初速がマッハ超えてる岩にぶちあたれば…

砲弾に関しては解体してないテスト艦が用いられ…
徹甲弾は迎撃不能、
軽榴弾は命中し続ければかと思うが先に着弾、
落下地点付近の迎撃でない限り無視してよいと判断できた。
重榴弾は6発命中で外殻貫通し、手前上空で爆散した。

対地に関しては…初速稼ぐ為に、
仰角が倒せなく直射は無い。

だが…リアル中東での祝いで死者がよくでるのはニュースで知ってると思うが、
頭上から落ちてきた祝い弾で死ぬ。
殺そうとして人に向けて放った弾ではない。

真上に放った拳銃弾やライフル弾は1500m〜3000mあたりまで上がり、
落下終端速度が76〜90m/sと、あたりどころわるきゃ死ぬ。
初速より遥かに遅いが、頭にあたれば…324km/hの弾だ。
特に弾の種類により…

と同様に曲射というべき手段では攻撃可能だ。

ただし終端速度580km/hの威力で、火山岩塊と同様の威力ともいえ…
いや熱せられてないぶんだけ威力はおちるだろうが…
人は勿論あたれば死に、車のガラスはあたれば粉砕、ボンネットは凹む。
戦術機のやわい旧型装甲なら撃ち抜くが、
戦車装甲にかんしては外装備品損壊以外は無視してよいレベルといえる。

仰角的に10km〜20kmあたりのBETAが存在しないエリアが危険地帯でといえた。

精密射撃は期待しないものの…というレベルで、1匹ならあたれば運が悪い、
100匹ならちょいヤバい、
1000匹ならちょオマレベルと判断できよう。

幸いといえるのは大砲級は、重光線級以下の個体数確実、対空級は2%以下の構成だろうとのスパイからの情報だった…


……

カオル報告

団子虫やばいよなぁ…




寸劇風後書き


作者「まぁ今回は帰還と、総戦技演習に向けて…の回だね〜」

ナギ少尉「作者、なにやらカオルが余計な事をしてるけど?」

作者「……知らんカオルに言ってくれ」

ナギ少尉「ねぇ…受かるんだよね?」

作者「文官にすすんだ207B小隊のみながみえる…外交補佐官、総理大臣秘書、諜報局員、参謀、…等など」

ナギ少尉「ちょ…」

作者「ま、さておき次話は総戦技演習…前か…
総戦技演習自体は一話に纏めるつもりなのでその次ですね」

ナギ少尉「引っ張るね〜」

作者「というか長くなりそうだからわけただけさ…まぁだからサブタイトルは」

ナギ少尉「207B小隊、宇宙へ!!どきどきの総戦技演習前、お楽しみにぃ」

H25年8月再改稿



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