第129話『総戦技演習、T-1000アラスカの地にて…』


2001年11月5日未明…

「彩峰、おきてる?」

「……」
反応がない…屍のようだ。

銃を撃ちながら返りみると…器用に銃のトリガーを引きながら彩峰は寝落ちしている…

「彩峰に、打ってちょうだい」

気付け剤をコバッタに打ってもらうようにいうと…

皮膚に接着した注射から薬剤が投入される。

1分もたたない内に彩峰はおき、
「おはよう…」

「よだれでてるわよ」

トリガーから離さずに左腕でかるく拭う彩峰…

「彩峰、落ちる前にいってね」

「ゴメン」

しかし、彩峰が落ちるのも無理もなかった…

休む間もなく押し寄せてくる着ぐるみBETA達。

のべ何万匹の着ぐるみを撃ったのか数えるのも嫌になってきた。


2001年11月3日13時

最初は激しいスコールとともに始まった。

時間きっかりに土砂降りで大地?には川ができる。

事前に聞いてて、スコールの時間前後10分にはBETA役も戦闘中であっても、
引いてく休戦時間と、演習ルールにつけ加わっていた。

「凄いぃぃ〜」

「え〜なにぃぃ??」

「大雨〜」

会話が成り立たないほど跳ね返り音がする。
簡易テントに雨が当たりその音がうるさい。

そしてきっかり30分、スコールはやみ、空には虹がかかった。

「はわわわぁ〜綺麗ですぅ」

「本当ね」

「ああ…」

「あれも人工物?」

「武さんもみてるんだよね」

「そうね……さっみんな評定訓練の合格目指すわよ」

「了解っ!!」×4

勢いよく罠等の武装をもち設置作業に散らばっていった。
時間とのたたかいだ……

その一方、監視側となる教官サイド……
いや夕呼さんはというと…

「はぁ〜極楽極楽〜生き返るわぁ」

雨が上がり、すぐに気温が上がってくる砂浜にいた。
マイクロビキニに着替えて、早速ビーチチェアーで日光浴をする先生…

「まったく夕呼……」

「な〜に?まりも〜あんたは着替えないの?」

「カオルさんが来るまで着替えません!!」

「浮気しても言い付けないわよ〜」

「いいです!!」

カオルがルーロスに乗って帰ったあと、どっからともなく、
ビーチチェア等をだしてリゾートまんきつ丸出しだった。

「まったく先生は……」
エアロスタットから送られてくる、
仮設コテージに設置されてる演習の映像モニターを見ながらぼやいた。

「まぁそういう俺もなぁ…」

コテージは、エアシールドがはられてて、
外とは気温が違って25度の快適温度に保たれていた。

「注文、コーヒー頼む、ミルク多め、砂糖抜きで」

武は空中に話すと目の前の机にカップが浮かびだす…

ぼやけてたカップが段々と輪郭がはっきりして、
あったかい液体、コーヒー、ミルクたっぷり入りが出現した。

「こんな設備みたら使いたく、だらけるも無理もないか……かゆうま……じゃなく美味いな〜」

熱々のコーヒー、

(けど…どうやってこれ作られてるんだ??
後でカオルにきいてみるか…)

「白銀〜あんたこっち来て、わたしにサンオイル塗りなさいよ〜」

「先生!!そんなことできるわけないじゃないですか!!
純夏に殺されます!!」

「だまっといてあげるからぁ〜」

「黙っても思考よまれたらおしまいです!!」

「…そうね…あ、浮気しても良いように、
思考ブロックあとで組み込んどくわね〜」

「先生!!」

どうやら余計なフラグが立ちそうなひとこまだった…

同日夕方…

「美琴、そっちにいったわ!!」

「了解!!通さないよ!!」

ホバージープを中心に陣地を形成し、防衛戦の形になっていた。
彼女ら達は両手にマシンガンをもち個人用サブアームパックにもそれぞれマシンガンをもち、
合計20の火線を形成している。

「マガジン!!」
コバッタ達が、忙しく電源パックを運ぶ。

撃っている横からタイミングを見計らい装着し直して、
そのまま火線を切らさずに撃ち続けられる。

「通したら負けよ!!火線切らさないで!!」

次々と押し寄せてくる着ぐるみたち…

倒れては匍蔔で撤退しくが、倒される数以上のT-850が押し寄せてくる。

「何千人いるの!?」

「知らないわよ!!ときかく途切らさないで!!」

その光景のモニター監視中の武…

「あいつら少しやばいかなぁ…」

地雷の罠等も突破され、ぎりぎりの線で耐えきってるのが、傍目でも見える。

「はぁ……カオル余計な事を」

当初の総戦技演習には戦術機小隊規模で当たるには適切な数の、BETA大隊規模の600人…復活ありだから無限のT-850を要請してだったが…

「それ甘いだろ」
の一言で、
各基地に所属していたのも集まって総数6000人のT-850が参加していると、
かかれてた。
つまり無限旅団規模…

(こんなことになるなんて…なぁ…
先に資料みとけばよかった…)
その資料は始まってからおかしいと思い用意されてたのを取り出したものだった。

ターミネーター達は忠実に戦術機からみたBETAの動きを再現して、
やられてハイヴを想定した陣地にもどり、また再攻撃でまさに途切れず、
まさに物量でのBETAの進攻を再現している。
兵士級、闘士級役はいないとして…
光線級と重光線級役は攻撃せんと遠距離射撃を試み、
突撃級役は20km/hの速度で疲れずに走ってくるし、
要撃級役は殴りにいこうと接近するし、
要塞級役はハリボテを駆使して接近してくる。

本来戦場には死体が転がって障害物としてあるがまぁ一応ごあいきょ。
ターミネーター達は疲れずに黙々と不満も言わずに進行してく。

結果…休憩時間が…
「スコールの時間のみにならないか?これ…」

2001年11月4日早朝…

薄暗い朝もやの中、207小隊は、
武の予想通り…最初から途切れなく攻めてくるBETA役のT-850の為に、
段々と疲労が蓄積していく…

食事も自分たちでとる暇もなく…

「あ〜ん」
パクパクモグモグ

コバッタ達に食べさせてもらっている次第だった。

押し寄せるT-850に対しての火線を絶やす事ができず、
銃のピストルグリップのトリガー及びフォアグリップから、手が離せない。

コバッタ達は、射撃に参加できない…これが演習のルールであったため、
それ以外を手伝ってもらっている次第だった。
「あ〜!!ういんな〜がぁ〜…え〜拾って食べさせてよ〜」

「美琴あきらめなさい…」
夜間デジタル調整された網膜投射ごしに見なくても、
なにを頼んでいるかわかったため、そう告げた…

2001年11月4日夜

「あいつら、休みとれてないな…」

睡魔に負けコバッタ達に監視を頼んで起きたあと、
モニターを見てみると…疲労の色が浮かんでいる207の皆が映っている。

「スコールの時間のかすと…36時間はおきてないか?」

照準が甘くなったりしてるのが確認できる…

2001年11月5日13時半過ぎ

「ねえ、みんな!!撤退できるわ!!」

榊は、スコールあけた後すぐに隣の島へと一時避難を提案した。

「ば、ばかな演習放棄だと?正気か?」

「……馬鹿?」

「いい、今回の演習ルールはなに?」

「間引き作戦」

「そう、間引き作戦ね…BETA役との戦場はこの島、私たちは戦術機…
けどね…制限エリアはあった?戦術機母艦はあった?」

「両方とも…ない」

「そう、本来なら交代休憩できる拠点、戦術機母艦がないのよ」

「……確かに設定されてないな」

「つまり、不利になったら撤退し補給等が普通はできるわけ…
死守命令はでてないでしょ?」

「確かに…」

「一回立て直すわ…そのための撤退よ」

どうやら、演習のある島は設定されてたが、
制限エリアが設定されてないのに気がついたようだ。

「わかったそなたに従おう」

「同じく」

「みきも〜」

「ぼくも…限界が…あふ」

「じゃあ、急いて撤収よ!奴等がくる前に」

「…もう遅い、見えてきた」

「っ!!急ぐわよ!!」

押し寄せるT-850を後に、なんとか突破し戦域となる島からぎりぎり離脱できた…

隣の島についた途端安全が確保できた安心感からか…
パタリ…スースー
と寝るものもでるしまつ…

「はぁはぁはぁ…」

「も、もうねむ……」

「な、なんとか無事ね…ホバージープも健全だし…」

『みんな無事なようだな?』

「き、教官っ!!しゅ」
『いや、いい。寝かしてやれ…まる三日程ねてないのだろう?
演習のある島からの撤退できるのによく気がついてくれたな』

「は、はい!!」

『が…演習島外での休憩を挟む事により、ある条件が加わる事となる』

ある程度は予想してた模様の答えを聞く。

「……間引き作戦の成功ですか?」

『ああ…まぁその通りだな』

榊の中ではやはりと思っている。

それはそうだろう…演習エリア外にでてただ単に生き残れれば良い…
ではすまないからだ。

「まだ間引き作戦のノルマをこなしてないのですね」

『まぁ…そうだな。…ノルマを越えたら撤収命令がでる。それまではときかく稼げそれだけだ。
…と、最後に一つ、期間中にこなすには今日の状態になるな。
とにかく休んで体力回復しろ。以上だ』

「はいっ!」

2001年11月6日午前中

「みんな準備いい?」

「うん!疲れとれたしバッチリ」

「任せよ」

「狩る」

「みき、元気回復ぅ!」

「じゃ、いくわよ!!」

再び戦場へと舞い降りる。

武側…

「この調子なら大丈夫そうだな」

一時はどうなる事やらとおもったが、無事に総戦技をこなせるようだった。

2001年11月7日夕方…

『HQより207B小隊へ、間引き作戦の規定数に達した。

速やかに方位9時の方向にある島へと撤退せよ』

「了解!!……皆撤収命令でたわ、最後まで気を抜かないようにね!!
珠瀬、光線級潰して!!」

「うん!!」

いまだに押し寄せるBETA役ターミネーターの圧力を流しながら、たまが光線級役を潰すと、
ホバージープ、207小隊の順で戦場となる島から離脱する。

安全域に達し、

「榊…撤収命令って事は」

「ノルマクリアしたからでた…」

「という事は〜」

「多分ね……けど教官から通知されるまでは油断しないこと…
にやけるのもわかるけどね〜」

「榊もにやけてる」

「えっえっうそっ」

「ふふふ」

「あはははは」
………

集合地点につき…

「207B小隊集まれ!!」

教官の前に整列する207B小隊のみな達。
表情はいきいきとしている。

「よくがんばった…さて評定訓練の結果をつたえる…
合格条件は、白銀中尉からある程度は伝えられたと思うが、
最終的には、撤退命令をうける事、
また初期条件として、生き延びる事、
あと一つチューリップ役のホバージープを破壊されない事になる」
まりもの指が一本一本立ち、3本たった。

「もちろん条件というからにはチューリップが落とされると、もれなく不合格、
きさまらが一人でも戦死しても、不合格になる事になる」

ぎびし過ぎるでしょそれ…という表情が訓練生から見える。

「しかし、きさまらはそのような条件をこなし、
また見事に間引き作戦の規定数をクリアーした…
よって、よろこべ!!
きさまらは評定訓練を見事パスした!!」

「やったぁ!!」

「とうとう…クリアーしたのね!」

「ああ、これで、これで」

「戦術機だぁぁー!!」

「さて…きさまら後帰るまで二日はある…
ここは南国環境の観光コロニーだ…わかるな?」

「はいっ!!」

「あ〜水着等はカオル大将が用意してくれた、ドレッシングルームで選べ」

「はい!!」

「では、バカンスを楽しめ…別れ!!」

敬礼後、一斉にかけだしてく207小隊のみな達…

……


帝国時間11月3日21時
現地時間11月2日3時

アンカレジ近海まで接近したダナン級。
アメリカ軍哨戒艇による警戒をやり過ごし…

「大佐殿」

「頃合いですね…浮上します」

闇の中海上へとしずかに姿をあらわし、
MH-67改2ペイヴ・メア改2を発艦させると再び海面下へと潜ってく。

ユーコンまで約800kmの距離を静かに飛行する。

機内に搭乗しているのはT-1000が2名、
T-850が2名、PRT要員が12名、パイロット2名、
彼等はユーコン基地以外に異世界軍の拠点を作ろうとしていた。

今回はお門芸の強襲破壊ではなく、
証拠隠滅型破壊救助であった。

更に特定人物以外の殺害は避け、
しかも施設内部についてはまだ異世界軍側も全容は把握してなく…
その難易度は、はねあがってく…

ペイヴメア改2は静かに飛行する…
眼下に町があっても200m以上高度をとれば人の耳に気がつく事なく…
400m以上とれば機械による現行音響センサーにも気づかれない。

他のヘリではこうはいかない。
ヘリの騒音はエンジン音、ローター音、ギャボクス音、
空力音、機体振動音等で構成されてる。

特に地上に到達しやすいのがローターでの風切り音、
近場だとエンジン音であり、
この2種類さえ音を抑えれば…
ペイヴ・メア改はブラックテクノロジー由来の技術で、
ローターの形や素材が特殊で静穏性があり、
またエンジンも水素エンジンに切替られ非常に静かであった。

リアル日本の警察で高度600mとらなければ犯人に気づかれる…
これで静かな機種であり、

2000mとっても輸送力あるローターサイズがでかい機種であれば地上へと音が届いてしまう…

だが、500mとって飛んでいるペイヴ・メア改2は気づかれる事なく…
またECSでレーダー無効、視覚でも認識されずに…
悠々Π3計画付近の設営予定地へと向かい…

……

現地11月4日夜18時
アラスカの夜は早い…

(殺害対象は、3名…イェージー・サンダーク大尉、
ブドミール・ロゴフスキー大佐、
イゴーリ・ベリャーエフ博士。
内大佐の居場所は別)

夜の吹雪の中をT-1000の3号…以下T3号は黙々と歩いている。
夜吹雪の中を歩哨が生身で哨戒にでる訳もなく、
でたら遭難事故もありえる馬鹿であろう。
その為日の光がでるまでは基本的には捜索にはでない。

連絡拠点の構築は済み、現在Π3施設へと単独潜入を果たそうとしていた。
足跡は吹雪ですぐに埋まるだろう…

Π3計画関連施設に接近し…

建物内部にドアの隙間から侵入する。


施設内部へと潜入を果たしたT3号。

(ターゲット確認)
待ち伏せしたT3号上をイゴーリ・ベリャーエフ博士が腹を抑えながら歩き…
(思考回路コピー完了)
博士がトイレに入り個室に向かう。
個室内に入りドアを閉め白衣を脱いでフックにかけ、
ベルトを外してズボンを降ろす。
パンツはと思うがノーパン主義だった様で…

「ううう…間に合った…
何か悪いもの食ったか?」
かなりの大きな音を立てて水の中に糞が落ちる。

「さては…出された紅茶に悪い物をいれられたか?…左遷させねば…
ええとたしか―」

T3号が背後の壁から盛り上がってきて…

「ギャ」
ポタポタポタ

口から槍が出て身体が痙攣をおこし…
絶命した博士…
(証拠隠滅)

槍を変化させ、後頭部側をふさぎながら、口側にあいた穴から血抜きをする。
勢いよく便器の中へと流れ込み…
血が出終わったら、
尻を切り、腸の内容物を流しながら…
何回か水を流す。

「主任〜?どうされました?」
何回も流れる大の音に心配したのだろうか…

「いたた…腹にあたった様だ。さ、先にいっててくれ!」
とっさにT3号の口から博士の声がでる。
T-1000の口調や声帯を真似る技術だ。

「あらら…冬なのに夕食でアイス食べ過ぎたからですよ。わかりました」

糞の臭いで血の臭いをごまかせた様で…
どうやらやり過ごせた。
声質も博士のであれば疑う余地はない。

引き続き証拠隠滅作業をおこなうT3号。
トイレの個室の床隙間をふさぎ、
腕を鋏に変化させ、骨ごと身体をぶつ切りにし、
更に細かく細断すべくミキサーに身体を変化させ、
高周波による刃で細かく砕き、
便器の中へと…水を何回かながすT3号。

寸断された骨肉は詰まらずに流れていく。

床に飛び散った血をペーパーで拭い、最後に…

個室からしみでて…目的の個室をみつけ侵入。
トイレ用洗剤をドアを越してとりだし、
殺害した個室内部にもっていき血生臭い臭いを消し…

これで博士の存在は施設から消えた。

勿論特殊な薬品を使えば証拠が浮かぶだろうが、ぱっと見はわからず…

このまま博士がいなくなれば行方不明事件と騒がれるかもしれないが…
個室からベリャーエフ博士が出てきた。

(ターゲット1処理…サンダーク大尉はユーコンに既にいない)

貴重な第六世代を2体も失踪させた責任とられて転属された。
その為に命を長らえた様であった。


(救助対象多数…成長中もあり)
博士の記憶から既に脳の処置をすませた乳幼児59名が培養促進ポットで成長しつつあった。

第五世代11名は繭化処理への迅速さを求めた培養促進ポットへと投入されている。
およそ一ヶ月半で繭化処理まで持っていく。

残りの48名は第六世代欠員2名分の補充分で、
ある程度成長させた後に自然成長へと切替る。

その後薬物投与等行い、第六世代が貴重だといわれる由縁、
使い物になるのが48名中2名、残りは死亡する確率との考えだった。

更に実用段階の10名の第六世代がいる。
後に繭化処理を行うつもりの考えでいた。
彼らを外に出すにはアラスカの環境は厳しすぎる。
生身で出さざるえなく、雪の中氷点下の気温が体温を奪うだろう。

(施設の破壊は不可能と判断、次の行動へと移す)

博士は人事関係を処理する部屋に向かい…
「主任お疲れ様です」
(ドットミール・ベイコフ)
IDが裏になってたが、記憶から名前を引き出す。
一瞥しただけで無視。ベリャーエフの行動を真似る。

ドットミールは挨拶だけで通りすぎていった。
挨拶しない者に対しては優秀でない限り咎める。
博士はそういった性格…

部屋に入り新たなIDを複数発行、パスを作りあげる。
正式なパスであり咎められて、調べられても主任博士が発行したものであり、
必要だから作ったといえば博士だからと…
調度よい人物にT3号はなった様である。

(IDはOK、次は)

工作要員はソ連軍服を着込み工作する事できるが、
またまた博士の気分により当日着る服を指定される。

T3号が指示をこれから出す事になり落ち着くだろうが、
今日の指定色は腕章がピンクであり…

衛兵の服を取得し…
(時間だ)
屋上にでると、服とIDをまとめて窓やドアのない側へと落とす。

林の中からT-850が出てきて回収し…


工作要員を率いれる事に成功した。

T3号はT2号が持ち込んだ通信機でアンシェ大佐らと相談。

指示をまちあらたな新たなプランへと変更を提案し…

帝国時間11月7日5時
現地11月6日11時

作戦変更が受理され、
T2号はセラウィク…ソ連の現在の首都へとユーコン基地発のソ連軍連絡機で向かう。

機密報告書を搬送との扱いで公式的命令が出されていた為、疑われる余地はない。

まだアラスカの地はBETAの侵攻を受けていず、
飛行機で安全に飛べる地であった。

……

3時間後…

セラウィクの地へと付き…

「貴様が連絡員か…わざわざ人で運ばなければならない、
最高機密書類とやらを渡してもらおうか」

「はっ…その前にこの部屋では盗聴機の心配がありますゆえ」

「なに、心配いらんよ。ちゃんとチェックしておる」

「そうですか?…失礼します」
と中佐が座っている椅子の下を探ると…

「こちらを」

「なっ?!?!…馬鹿な」
盗聴機があり、T2号が机の上で潰す。

「まだ2、3個はございますのと回線も監視されてますゆえに…ここでは危険な情報でございます。
安全なところがございます。そちらで…」

「うむ…わかった」

連れだって…トイレに…

……

トイレからはロゴフスキー中佐だけが戻ってきた。

机の上の盗聴機の残骸を潰すようにすると液化して同化する。

部屋を見渡し…

「やはり悪趣味だな…任務とはいえ…致し方ないか」
思わずT2号の本音が…
床には今では貴重な虎のカーペット…

証拠が残り隠滅に困ってしまう…部屋の中での殺害を躊躇し、
急遽連れ出した理由であった。

……

「主任、ロゴフスキー中佐より、Π3計画関連施設の移動命令です」

打合せ通りの命令が来て…

……




寸劇風後書き
ナギ少尉「207B小隊、突破おめでと〜」

作者「やっとここまでこれたなぁ……129話目でか…
ま、ともかくおめでとう〜」

ナギ少尉「リアルじゃ大変なのに、よくがんばったよね〜
会社じゃ新システムいれるのにおおわらわなのに…
ネタがうかばね〜といってたのが昨日のようね〜」

作者「……ま、プロットにないのが結構はいったからな〜」

ナギ少尉「このあとは?」

作者「最終的に太陽系より駆逐までさ…
ただもう何話になるかは正直わからないね…」

ナギ少尉「がんばってね〜…じゃ次回お楽しみにぃ〜」

H25年8月再改稿



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