第150話『マクロス編3 AD2028とAD2040』


AD2028

さてまずは飛ばした期間の出来事だが…
全体的には機体の更新と、生存圏の拡大しかない。
引き続きメガロード級や中小の移民船団が飛びたってく…

中にはメガロード01の様に消息を絶つ船団もあるが、
今現在5%以下の確率とはいえた。

これは未知なる海原にでる移民船団としては良い方の確率といえよう。

だがその影響力は考えられ汎用性をもったバルキリーの開発も迫られた。

現在宙域をVF-4が、大気圏内をVF-5000、辺境軍や自治軍にVF-9が配備されているが、
全てをこなす汎用機といえるのはVF-1以降はまだ出ていなかった。

そこで2019年にVF-1の正当後継機開発計画が立てられる事になる。
YF-X-10、YF-X-11、YF-X-12が各社から競合されるように提出された。
統合軍は2022年末YF-X-11に決まり開発計画を正式にスタートしはじめる事になる。

VF-5000、VF-9について初出だから説明をいれておこう。

VF-5000スターミラージュ。
AD2020に配備開始された機体であり、
大気圏内での飛行性能及びステルス性能重視で開発され、
この機体により活躍の場がなくなったVF-1は退役していく事になる。
特にこの機体以降に取り入れられる特徴として、
ファイター時の頭部の配置である。
斜め上後方に配置されるようになり、
後方に取り付いた敵機に攻撃を空力をあまり損なう事なくできるようになった。

VF-9カットラス。
AD2023に配備開始され、辺境軍等に配備する安価な軽量型機、
ゼネラル・ギャラクシー社初の量産機である。
機体的特徴は前進翼とカナードで、またエンジンにFF-2019を採用。
最高速はおとるも、
加速や上昇性能他機に追従させぬ高性能さをだしている。
また独特な翼の変型によりオリガミファイターとも呼ばれる事になる。


そして新マクロス級開発建造計画も着々と地球の建造衛星では進んでいた。

新型マクロス級移民船…
現行のメガロード級決定な違いは、
初代マクロス級の正式発展型である、
戦闘要員のみが乗るバトル級可変攻撃宇宙空母と、
移民市民が乗るシティ級大規模都市型居住艦に完全にわかれるというコンセプトで建造されていた。

これにより戦闘行動の制約を無くそうとの考えである。
内部に市民がいると安全面から積極的な戦闘行動ができず、
その結果防空隊に多大な被害、
結果市民にも多大な被害がでてしまった事件があった事による。

メガロード級の防空火力は高いが、積極的介入ができなかった為の教訓より、
戦闘艦と居住艦をわけるコンセプトであった。

だがAD2028はまだ1番艦が建造開始された辺りであり、
出港まではしばしの時が必要であろう。

……

マクロスシティ近郊の楔

ポヨン
「きゃぁっ!」
カオルが世界扉から出ると顔面になんか柔らかい物がぶつかる。
世界扉を消ながら急いで硬い物に同化…

「な、なに?」

振り向いた全裸の彼女の目には既に何も見えてなかった。

「どうしたの?アンナ」
室内にいた全裸に近い格好の女性が声かけてくる。

「誰か私のお尻さわった?じゃなく…顔ぶつけた?」

周りを見渡してるが、十数名いる全裸に近い女性達は着替えで忙しい。
ブラも衣装のラインにでる為ニプレスをはり、
下着も見せパンにはきかえ私服をしまうなどで…

「転んだ様子なさそうだし…ほら早く準備しないと」

「そうね。開場に間に合わなくなるわね…
けど何がぶつかってきたのかしら…?」

(セーフ…あぶねぇ)
マクロスシティ近郊の扉を開いたつもりだが…
何やらイベント会場の更衣室…
いや、たまたまイベコン更衣室として使っている控室に出た模様だった。

時代の流れと共に空き地であった地にも新たな建物がたち、
それがたまたまイベント会場の控室内になったのだろう…

世界扉共々見つからなかったのはたまたま運が良いだけであり…

(この楔は使えないな…もう…)

着替えシーンは惜しいが、無駄にする時間はない。
マクロス艦内にスネークインし星系情報等を更新、
新たな楔を打ち込みながら世界扉で暫し戻りルーロスを出し、

「スーリアへいってくれ」

「あいあいでちぃ」

惑星スーリアへと旅だった…

……


「最近この地域で火山活動が活発化した為に地盤が不安定になり安全の為、
兵器研究プラントを移設する事になった。
本来であれば稼動を停止させ移動しなければならないが、
知っての通り一日でも早く汎用性をもった高性能機を開発しなければならない。
稼動を止める事はできないのだ。

よって我が隊が護衛しながら移動する事になった。
警戒をおこたるなよ」

「了解!」

VF-5000及びVF-9の4個中隊が護衛する中移設作戦が開始される。

……

(あれか兵器研究プラントか…)

地上を砂煙りを上げて移動する巨大な物体がある。

周りには警戒している護衛部隊がちらほら見えていた。
今回の救助対象者たちで…

調査しながら兵器研究プラントも取得に入る。
問題なしで全員救助を決めて分裂体にわかれ、
時をまつ…

護衛するバルキリー隊は50km/hの低速で移動する兵器工場プラントに合わせて、
ガォーク体型で移動している。

突如として爆発する護衛機体。
『なっ!』『ぐわぁぁ』

地表付近の警戒機体が同時的に爆発する。

『散開せよ!敵の攻撃だ!』

地上警戒していた生き残りのガォークが空へ上がると、
砂漠の中から…
『デストロイドか!』

砂の中からデストロイドが現れてきた。

『な、何この数!』
砂中から次々と出てくるデストロイド達、
その数はざっとみ200機以上…

いずれも対空装備が優秀なディフェンダー、ファランクスであり、
トマホークも混ざっている。

『ミ、ミサイル!!』
『グッ』
ガォークからファイターに変型しアフターバーナを吹かして、
バルキリー隊が逃げ出す。

ファランクスの両脇のミサイルランチャーから44発のマイクロミサイルが一斉に空に打ち出され、
それが60機以上の機体から…
しめて約3000発もの対空ミサイルが空を舞う。

『うわぁぁ』『ぎゃぁ』
ミサイルを回避していたVF-5000が正面衝突をおこす。
逃げ道はそっちしかなかったからだ…

マイクロミサイルの噴煙、ディフェンダーの両腕対空砲が唸りをやめると…

空には生き残ったバルキリーは既に居なかった。

3000発のミサイルが打ち出されると、
よっぽどの天才的でないとこうなるのが目に見えているだろう。

空に逃げた時点、またホバリング状態であったからで今回は詰みであった。

皮肉にも地球歴史文化を学んだゼントラーディーゲリラの待ち伏せ奇襲により、
新統合軍護衛部隊は壊滅してしまう。

(やっぱり対空ミサイルだよな…)

結局は機体は人が搭乗する為のGの限界、機体への負荷の限界があり、
対して無人追跡兵器であるミサイルは負荷の係数が低く、どんどん旋回性能がよくなり、
追尾性能が上がってくる。

それが今だ大気圏内では対空ミサイルを優位にせしめ、
デストロイドの使い道がこの時代でもあるといえていた。

特にミサイルキャリアーであるファランクスは、ミサイルだけ強化すればよい。

機体の強化は考えられてなかったようだ。

ゲリラ達のファランクスは補給しに戻り、
トマホークが兵器工場プラントに攻撃を加えはじめた。

……

救援にかけつけたバルキリー部隊も濃厚なデストロイドの対空砲撃網に壊滅的被害をうけ、
命からがらにげ帰ってく…

もはやダンシングスカルの投入しかない…
と新統合軍上層部は判断する事になる…

(さて…この場はここまでかな…)

鉄の規律側は調査したら少し他のゼントラーディ人達と違い扱いにくそうであった。

中東ゲリラ的な思考を…と思ってよいと思う。
なので今回はゼントラーディ側は諦めて次の時代へと行く事に…

……

AD2040…

新統合軍設立30周年の記念式典がマクロスシティにおいて開かれる年である。
前回から約10年の日時が過ぎたAD2040に出たが、
その間の推移をまた記載しておこう。

長距離移民船団だが、2030年に入ってから数十万人規模となる新マクロス級を中核とした船団になっていき、
38年には第37次長距離移民船団マクロス7艦長マックス、副長にミリアが配属オブザーバーにエキセドルが同乗出港していった。

時系列前後するが、30年に第二次マクロスシティ防衛戦があり、
以後地球での巨人形態での居住は許可されなくなる。
同年にVF-1の正当後継機といわれる汎用機VF-11が正式量産開始、
それまで宇宙を占めていたVF-4や地上専用機のVF-5000等が退役し機体が一新されていった。

38年にはミンメイの恋とゼントラーディ戦を題材にした映画『愛、おぼえていますか?』が公開され大ヒット、
再びミンメイブームが沸き起こる。

そして懸念されていた事件もあった。
約25年前に当時の統合軍グローバル長官が予測していた事態、
基幹艦隊の襲来が起こったのだ。

AD2037年9月、地球から260光年離れた移民星スピカ3に十数万規模のゼントラーディ基幹艦隊クラスが襲来。
新統合軍は地球及び近傍宙域の総戦力を結集し、
保有反応兵器の殆どを投入してかろうじて殲滅に成功する。

殲滅に成功するもその損害は大きかった…
スピカ3の惑星住民の内3割の人口が脱出の際消息不明になり、
またスピカ3配属の統合軍及び自治守備隊が脱出を助ける遅滞戦闘で1時間後に文字通り全滅、
また決戦投入した戦力の3割減の被害が生じた。

と…この過ぎた時間はかなりの動きがあったといって良いだろう…

カオルはそのAD2040の地球に世界扉を使いでる。

『新統合宇宙政府発足30周年記念式典を目前に控え、グローバルスペースポートは移民惑星からの宇宙船の着水待ちが続いています。
今回の式典ではシャロン・アップルのスペシャルライブも開催されるため、マクロスレイク会場前は既に場所取りをする人々で溢れかえり異常なまでの盛り上がりを見せています』

シャロン到着の熱気にあふれる地球に分裂体を残し、
本体は惑星エデンへ移動する為ルーロスでワープにはいる。

エデンに行く目的は優秀なパイロットガルド取得一択であろう。

その頃エデンではAVF開発計画通称スーパーノヴァ計画が進行されてたが、打ち切られた。

スーパーノヴァ計画とは、
それまでのバルキリーは移民船団の護衛能力、移民惑星の防衛能力を求められていた。
絶対的な守護力である。

しかしスピカ事件の際に圧倒的物量をぶつけられ、
絶対的守護力という開発思想が根底から覆された。

圧倒的物量の前には疲弊し、また補給もままならなくなる…
スピカ事件の際は約十数万規模の基幹艦隊クラスであり、
地球が壊滅した時には約480万規模、約30倍程の規模でありそれ以上の規模も予見された。

そこでスーパーノヴァ計画として求められたのは、
単機でもって敵基幹艦隊に突入し敵中枢を破壊しうる事…積極的攻勢機、
このただ一点に求められた。

ゼントラーディ基幹艦隊の司令塔を潰す…
そうすればその下の部隊長クラスを潰せば、
ゼントラーディは統率が出来ずに撤退する。
すべてを殲滅する必要がない。

天才的パイロットを一人擁してもVF-11では敵艦数隻を沈めている間にこちらは何百隻沈められている。
機動兵器を百機相手してる間に一般兵の機体が一万機撃墜される…
また天才的パイロットは絶対的な数がたらない。
ならば機体のレベルをあげなければならない結論に達するのはごくごくあたり前であろう。

軍の要求を受け新星インダストリー及びゼネラルギャラクシーが参加し、
まず共同でフォールドシステムの小型化に成功させ、
VFクラスの機体に使い捨てながらも搭載可能になった。

他に単独での大気圏突破能力、
次世代バーストエンジンの採用、
FASTパック無しでの巡航能力を共同で決め、
そして互いにYF-19とYF-21を提出し競う形になる。

しかし地球にて極秘開発していたX-9が完成、
スーパーノヴァ計画は打ち切りの決定を出される。

高性能AI戦闘機による防空迎撃網を完成させ、
有人は二線級の任務…ようは治安任務、輸送任務や艦船のみにし、
低コスト化をはかろうとしていたのだ。

パイロット一人を雇い年月をかけ育てあげ機体を与え、万が一…死に年金を払うよりか、
無人戦闘機の方がはるかにコストが抑えられる。
これもあたり前ともいえよう…

その為スーパーノヴァ開発計画は打ち切りになり…
そんなエデン近宙にルーロスはワープアウトする。

「ワープアウト完了でち」

「エデンか…」

「テストフライセンターへいくでちぃ〜」

テストフライセンターに侵入すると、
直ぐさまYF-19等を取得した当日…


爆発が起き警報が鳴り響く。
一機の機体が滑走路をかけぬけ成層圏を目指していく。

すぐさま対空ミサイルが基地から発射される。
脱走機に対する制裁措置ともいえよう。

しかしミサイルが着弾する前に脱走機はフォールドしていく…

『YF-21フォールドブースター着装、実弾装備で緊急発進体制に移行する。
各整備員は大至急作業せよ』

内々で処理するにはテストセンターの機体を向かわせなければならず、
この時代の機体は1Gの惑星を単独で大気圏突破能力備えた機体はそうはない…
幸いここには対なるテスト機YF-21がある。

『YF-21、進路クリアです。発進どうぞ』

核熱タービンエンジンがうなりをあげ…
追撃に入る。

……

一方分裂体が準備している地球では、式典が始まろうとしていた。
空をエアショーを披露する機体が走り抜け…演説が行われ…

(シャロンの暴走劇でどれ程の死者がでるかだよな)

いよいよ夜は深まり光と音を使ったシャロンのコンサートが始まった。


曲の切り替わりとともに統合軍を掌握していくシャロン。
人に対してもサブリミナル効果を多様し精神汚染し…
警備飛行中の機体もシャロンの魅了にかかり次々と墜落していく。


その頃本体はガルド機に付いていて、ガルド機は地球への侵入を試みていた。

「ふん。流星となって侵入か…使わせて貰おうか」

バトロイドで衛星の破片で機体をつつみ防護壁にし大気圏に突入する。
大気圏に単独で降下できるが、許可照会する暇が惜しいとの判断だろう…

……

大気圏の熱圏を越えると…
ターゲットサイトをマニュアルであわせ、
射撃するも射線がハズレ落下衛星に当たる。

『ガルド』

「惜しかったな」

『なに?』

「貴様の方がチリになるはずだったが」

『へっ姑息な野郎だぜ。
人の後ろをついてきやがってばっかで』

二機の機体とも人が堪えられる限界まで実弾を撃ち合う…

『ハイスクールのランチ2回奢ったろぅ』

「俺は13回奢らされたぁ」

『しっかり数えてんじゃねぇよぉぉ』

ビルの居並ぶ地上へとイサムが逃げ、それを追っかけ低空都市内を突き抜ける。
音速を越えた衝撃波でビルの窓ガラスが割れ破片と地上にまいおちる。

二人とも夢中で気がついてないがこの時点で異常な状態といえよう。
何かしらの報告、スクランブル対応機飛来等あっても良い筈だ。

「学園祭の時、俺の飛行機壊したのも貴様だぁぁ」

『しるかぁぁ』

都市には人の気配がしない…
車は無人と化し路上に停車している。

YF-19がビルの影に隠れ、本来なら人が居たろうが、
無人と判断したビルに突っ込み構造材を崩しながらYF-19の前に踊り出て…
ガンポットを撃ち続ける。
『こんのぉぉ』
YF-19はシールドでふさぎながら殴りかかって…

再び追撃をしガンポットの弾が大規模ビルに吸い込まれ…
ビルが破壊されていく。

「クッ」
人がいたら間違いなく大惨事だろう。
だが、それでも地上の反応がない…
「…無人か?」

追撃に再び戻る。

大規模ビル内には人がいた筈だ。
が、シャロンに操られて無反応であっただけだ。


「7年前のあの時だって…貴様さえ…貴様さえいなければ…うおおぉぉぉぉ」

マイクロミサイル群がYF-19に命中しYF-19が爆散したようにみえた。

「あああ…そうだ俺だったんだ…俺が何もかも…
そして記憶を閉じた、俺が自分で…
俺はあいつを失ったのか…
本当の記憶と引き換えに…
お前は壊れている…くっ狂っているのか…」

雲に日の光に映し出された影が映る。
YF-19は無事であった…

「…あぁ…無事だったのか」

『あったりめえだろぅ』

「なっ…ふぅ」

『マジになるなよ。ガキの頃よく人力機で遊んだろ?
エンジン切って風にのる。名付けて必殺竜鳥飛びだぜ』

「ふっ」
エンジンを切り二機はダンスをする。

「お前は知っていたはずだ…昔の何もかも」

『だから何だよ?』

「お前はこの俺に、裏切り者、卑怯者と言われ続けてきたんだぞ?
それに知っているなら二人で俺に隠していたのか?俺を哀れんで」

『学園祭の時さ、お前が作った飛行機ぶっこわした』

「なに?」

『上手くできてたからよ、ちょっと試し乗りしてやったんだよ』

「お前」

『過ぎた事は忘れようぜ…スマン』

「まだあるんじゃないのか?」

『えっ?やなやつだなぁ』
大笑いし続ける…
が、介入するように歌が聞こえ始める。
そこに一条の光、
『何っ!?』

「ゴーストか!」

『へへっやっと会えたぜ。おい起きろぉ…あっ。
ガルド、俺のデート相手だ。手をだすな』

「こっちの台詞だ!」

二機のバルキリーが無人戦闘機ゴーストに襲い掛かる。
『クッ…こ、この無人の幽霊がぁ』

「む、無人の幽霊?化け物じゃないか」

『へっ、化け物ね…なら倒したら英雄さんだな』

「ああ、お前より先に倒して英雄になってやる」

『へっこっちのと言いたいが…ちと厄介だぜ』

「ああ、この機動力、無人なだけはある」
無人の人の限界を超えた対G能力を出すゴーストに有人の限界に挑む…
そんな時機体内に音楽が流れ…

「むっ…?混線か?」

『イサム、待っていたわ、逢いたかった』

『何言ってるんだコイツ』

『完全に暴走している。ゴーストもシャロンが操っているんですよ』

『何?』

『待っていたわイサム。あなただけを』

『ミュン!ミュンは?』

『ただの抜け殻、歌う事も愛する事も私に託したただの白い塊』

『何?何をした、ミュンをどうした』

『もう私達を隔てるものはないわ』

『てめぇ』

「きけぇ」

『なに』

「化け物は俺が始末する。お前はミュンのところへいけぇ」

『ガルド』

「コイツと戦っている場合じゃない、違うか?どんな時でもミュンを護る、俺達の誓いだろう!
イサム、ミュンはお前を待ってるんだ…
行って必ず取り戻してこい。
どのみちお前にはゴーストは倒せん」

『何』

『そのほうが賢明かもしれません』

『お前まで何言ってどわぁ』

「もたもたするなぁ」

『たく、どいつもコイツも…後で泣きつくなよ』

イサム機が離脱した後ゴーストは追い掛けようとするが、
「貴様の相手は俺だ!ミュンの所には行かせない!」
ゴーストの進路をふさぐようにばらまく。

追撃されるのを嫌ったか、ゴーストは標的をガルド機にかえてきた。
「そうこなくってはな」

ガルド機YF-21と新型ゴーストQVF-9の一騎打ちが始まる。

だがシャロン扱うゴーストは戦うごとに扱いがうまくなっていき、
「クッ」

ガルドが押されていく…

「よ〜イサム、調子はどうだ?」

『ガルドか、へっ上々さ。ミュンのやつも見つけたぜ』

「そうか…いってなかったな」

『あっ』

「すまなかった」

『おい』

「こっちはもうすぐ片が付く。一杯やるのが楽しみだ」

『おおっ、いいねぇ』

「7年ぶりの再開を祝して乾杯さ…じゃ、先にいってるぜ」

『ガルドッ!』

『ガ、ガルドー!』
ガルド機体のリミッター解除し、
「うぉぉぉぉぉ」
肉体の限界機動で、ゴーストに突っ込み…

カオルは救助して離脱する。

……

分裂体と合流し世界扉を唱え…

……




寸劇風後書き

作者「というわけでプラスまでおおくりしました」

ナギ大尉「ね〜そんなに飛ばしたなら一気に2045や2059に行かないの?」

作者「……えっと…勘弁して下さい…」

ナギ大尉「ま…そうよね。後は後であるし」

作者「そこんとこはおひとつよろしくで…」

ナギ大尉「ところで結構救助できるスピカ事件すっとばしたよね?」

作者「どっちにしようか悩んだんだけど…ガルドに負けました」

ナギ大尉「で…後がステージ5の導入部の話ね」

作者「何故簡単に兵器プラントが奪われステージになったのか?を考えた形ですね」

ナギ大尉「さて次回は帰還話で…おたのしみにぃ」

H25年9月改稿



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