第157話『PD編12 ナキスト攻防戦へ…』
前書き

今回は14日に投稿できませんので2話掲載となります。


2001年12月15日

カオルは昼過ぎには、ルーロスをともなって横浜基地に帰還していた。

(改修で来月には木星侵攻できるし…
22日開始で25日辺りには敦煌…っと…)

ギシギシ
椅子を揺らしながら考えてた。

(ん〜新マクロス級をもつくる工業衛星か…
つくるとなったら時間かかるだろうけど欲しいなぁ…
あの艦船建造能力はいいよな…
…人員はマクロスの7辺りやF辺りでも沢山いるしねぇ…
あとあのあたりも行きたいし…
あ…と、わすれてた)

ルーロスを虚数空間より出し…

「ルーロス、マクロス世界での星図情報」

「あいでち、ごちゅじんたま」
と記録してあった端末をロードしてもらった。

「フォールドだんちよう??……」

「ああ、フォールドで突破しようとすると事故がおき、
100万人規模でしぬことになるらしいな…
マクロス船団移民初期には事故あったらしいぞ」

マクロス移民船団があんまりフォールドを行わず、
通常空間を長い年月かけて航行する理由の一つである。

フォールド断層を探し、航路を開拓すると重大な役目も含まれている。

ゼントラーディの一部艦隊分のデーターだけでは、
活動範囲だけであり、大航海時代としては、とても足りないのである。

「こわいでちねぇ」

「なぁ…キャーティアではワープ禁止な場所とかはあったん?」

「えっと〜〜聞いた事ないでち」

「ブラックホールとかは?」

「今のドライブならあっても別に関係ないでち。
200長周期前のなら駄目でちたけどね」

「ならルーロスは心配なさそうだな…」

「大丈夫でち、影響あったら地球にこれなかったでちよ」

「だろうな…」

「ところでごちゅじんたま、なにを考えてるでちか?」

「ん?ああ、このあとというか、
月も軌道に乗るし、ハイヴ攻略に関わるまでの7日間どうしようかな〜ってな」

「またどっかにお出かけでちか?」

「ああ、今、急にのもなさ気だしな」

とりあえず地球上では、関東以西のBETAの土壌クリーニングに後一週間かかる見込みで、
とりあえず北陸東海地方は終わったとの報告がきてる。

重金属の除去に関してはまだまだ時間のかかる事業…気長に行ってる状態だ。
なにしろ現場でプラントもどきでろ過する必要ある為、分離は面倒な作業の一つである。

中国大陸では中継地点の随州において基地建設が始まった。

重慶基地においても放射能除去された事により、
防衛力が高まってそうそうはおちなくなるだろう。

宇宙は前に記述した通り…

こっち特にやる事がない。

「どこに行こうかなぁで悩んでるんだよな…」

「そういえばごちゅじんたま」

「ん?」

「一騎当千の…ってないでちね〜」

「一騎当千か……スーパーロボットかな」

「スーパーロボット?」

「あ、まぁ一対一でものすごい力をだすロボット達だな。
…例えば…マジンガーZとか、グレートマジンガー等な」

「ちゅれてこないの?」

「マジンガーZは既に入手してるが弱点があってなぁ…」

「弱点?」

「コクピットが頭の上にあり直接視認での操縦だ…」

「光線級にやかれちょうでちね」

「マジンガーシリーズはその弱点がね…
で、ゲッターロボは…ゲッター線暴走が…とかだし、
イデオンも暴走が怖い…宇宙が滅びる…
そう考えてくると……」

「…と?」

「地球防衛企業ダイ・ガードかな?」

「……なんか弱そう…」

「いや、結構……弱いか…まぁ、武装は使えそうだがな」

「武装?」

「ノットパニッシャーは、
作薬式でないパイルバンカーだし、
アームで固定してるからパワーさえいければ、
貫けないのほぼないだろうな」

「面白そうでちね」

「が、1対1でないときつい武装だな…ドリルアームは定番か……ん〜」

「あとは?」

「ん〜…他のだと、トップを狙えはオーバーチートというか地球破壊するから…あとはエヴァンゲリオンか…」

「それはどんなのがいるでち?」

「おれのパワーの元ネタの世界。あとエヴァンゲリオン、決戦兵器がいるしなぁ」

「それに決めるでち」

「が、俺がいったら使徒認定されて駆除されそう…」

「使徒?」

「まぁいわゆる敵側のね…発見されるらしいよ。
神の使いというか……まぁサードインパクト起こす為に、
あの手この手の能力がついた使徒でね。
俺がいったら間違いなくエヴァが出てきそうって事さ」

「そういえばごちゅじんたま、少し他の人と波動が違うもんね」

「ん?波動」

「他の人はびいぃぃなのに、ごちゅじんたまはぶぃぃぃんなんだもん」

「……例えがわからん…」

「鈴の機能ちゅかえば、波動欺瞞はできるよ」

「ん?そんなのあるんか?」

「あるでちね。ここをこうするでち…」

「ほう…」

(エヴァ、生き残るのシンジ一人だけだしいいかもな…あっ、そういえば…)

ハーレム要員の注文をうけていたのをわすれていた。
「ルーロス、いく世界決まった。11号あとよろしくな」

「準備万端でち引き込んでくだちい」

[いってらっしゃい〜]

世界扉で世界をわたる…

==PDの世界・ナキスト近郊の楔==

西暦2652年6月

再び開戦したサイフェルト戦役は、
初期に一時的にサイフェルト有利に働くも、
北部南部とも地力で勝るオムニ軍が押し戻し、
4月に行われたテイク・ザ・Aトレイン、
そしてオペレーションアルゴルでゴールドマン博士を救出した時には、かなり押し戻していた。

だがサイフェルト軍特殊部隊が行った、
人道上非道といわれる占領地のオムニ国民を残した状態での焦土作戦により、
補給線が追いつかなくなり、再占領地において補給線を再構築する時間が必要になる。

南部北部戦線はオムニ軍は補給路を構築する時間、
サイフェルト軍は戦力回復の為に…
双方手詰まりとなり戦線は膠着していた。

オムニ軍上層部は比較的戦線が動いてなく、
補給が壊滅的でない中央戦線に戦力を集中させ、
大規模攻勢作戦を立案し実行に移そうとしていた。

しかし準備していたが同時期にサイフェルト軍の大規模攻勢が始まり、
後方奇襲が行われた為に瓦解した。

サイフェルト軍が数時間ながら先手をとり…
大規模攻勢にでる。

後方奇襲の為に補給線が絶たれ攻勢作戦に失敗したオムニ軍は、
前線にはりついた大規模戦力を現存する補給線までの撤退を決定、
中央戦線を収縮し再反攻作戦を試みようとしていた。

補給線無しに戦うのは孤立した孤島となり、
何時かはただの木偶の坊になる。

その前に弾薬供給できる箇所への撤退が急がれた。

だがサイフェルト軍の勢いは強く、
ドールズ達が救出や救助に回っていると、
予想以上に防衛ラインは後方に下げざるえなくなり…

とうとうサイフェルト軍はダドリア地方の重要工業都市ナキストまで迫ってきた。

ここをぬけられると過去の第一次オムニ独立戦争の様に長期化し更に泥沼化になる。

また北部南部戦線とも突出した形になり、後方補給線が脅かされる形になるだろう。

大規模戦力をもってナキストへ迫るサイフェルト軍。
警戒にあたってたナキスト第一次、第二次防衛ラインはまたたくまに突破されてしまい、ナキストから300kmと迫っていた。

ナキストに駐留する守備隊は2個師団、前線から約1個師団相当が撤退してきた戦力、
合わせて3個師団相当がナキストにいて、動員数でいえば互角だが、
1師団は敗残兵であり事実上サイフェルト軍の方が戦力は上だ。

ナキストはダドリア海に面した地峡のつけねにあり、
ぬけられるとダドリア地峡を失い、中央戦線崩壊どころか、
南ファーティリック大陸への補給路も失い敵に大きく戦局が傾く。

侵攻してくる敵軍に対しては、西南西側バーニーパット方面から侵攻してくる敵2個師団はナキスト駐留の2個師団が相手し、

北北西側アムラート方面から侵攻してくる敵1個師団には、
撤退してきたの1個師団相当の部隊が受け持つ予定だが、
司令部の混乱で再編成に手間取っていた為に、
ドールズの投入が決定される。

敵1個師団の先鋒部隊をオムニ軍の再編成完了まで足止めする事…

そのナキストにカオルはでる。

(え〜と…ここにくるのが…)
分裂体にカオルはわかれ、
進行してくる各部隊に取り付き作業をおこないはじめた…

……

敵の先鋒部隊は2個大隊56機の車両PLヘリからなる混合部隊がドールズが設定した迎撃ポイントへ迫っていた。
アムラート方面からの電撃作戦に陸路できた場合、この狭い地域を通過せざるえなく、
迂回すると密林山岳地帯の為大幅に時間がかかる。
航空降下はまだオムニ制空圏内であり優秀なオムニ軍機に対抗するリスクが大きすぎた。
降下戦略が使えないなら、次点で足が早いのは強襲ヘリによる電撃だが、
何もない平野部ではある意味最強ともいえるが、
密林がかなり占めるオムニの大地でありましてや都市部だ。

車両やPLからは無視しても問題ない対空ミサイルもった歩兵が脅威となり、
平野部でも深い草や土の中に隠れれば…

歩兵を掃討するのが車両であり、携行型対戦車ミサイルでは火薬量が足らず既に時代遅れになっていて、
車両に対してPLは優位であり、
その車両やPLの天敵がガンシップやPLであった。

そういった理由で強襲ヘリによる攻略は殆どない状態だ。
現代でもヘリの撃墜方法トップは潜伏兵による対空ミサイルであった。


『敵航空部隊発見、迎撃にあたる。制空権を確保せよ。
敵は同数だ!!』

敵航空機迎撃に4機のF5EJがソニックブームを発生させ向かう。
しかし相手がわるかった。
制空権は4機のドールズウィング…オムニ側に確保されてしまった。

(対空装備の様だな…
俺がやった時には何回ロードからやり直したか…
1機または2機が落ちるしなぁ)

実際のプレイで無言で墜落してくと行方不明になりやすい…
その点注意が必要だろう。

制空権を確保した空からドールズ達のPLが14機程、
高々度降下してくるのが見えてきた。

『くっ…進行方向に敵PLが降下してきたわ。
総員安全装置解除、対空警戒密に、敵部隊を突破します!』

戦場となるポイントへサイフェルト軍が進入する…

前回より1機少ないと思われる方もいるが…
中央戦線にでばった時に特殊任務に出向等でドールズ達から5名、
また北部戦線の援助等で合流が遅れているのが6名程、
新加入組が5名入って現在ローダーパイロットは14名であっていた。


……

ドールズ達が待ち受ける予想ポイントへ、
サイフェルト軍が進入し始める。

戦場の中段にあたる幹線道路に機甲2個中隊が1:55に進入開始し始める。

『前進!みんな訓練を思い出すのよ!』
年若い女性の声が流れる。

総数14両で、装甲偵察車2両、対地ミサイルキャリアー2両、歩兵戦闘車2両、
戦車8両からなる2個中隊である。

平地ではフル装備のPLに比べれば、
まだ車両の方が継続的最高速度は上である。
それに安い。
戦力的にみてもPLとガチ当たりしなければよく、
ミサイルによる集中攻撃すれば普通のPLは沈む…
また対歩兵やらにはかなり有利であり、
なので機甲部隊が無くならない理由でもある。
それにこの時代の車両は未熟な腕でも操縦する事ができた。

その為、年若い13才から16才の新兵が導入されていた。
サイフェルトは大統領が暗殺されてから、
軍事社会主義的国家に変貌してきて、当たり前といえていた。

先手をドールズにとられたようである…
ボン!!
先頭を走る歩兵戦闘車に爆炎が起きた。

『マギ!』

『畜生!』

『発射した敵はまだ見えないの?』

「駄目!まだ探知できない!」

『みんな、突撃して敵軍を殲滅するわよ』
士気高々に攻撃命令が下る。

しかし車両とPLの相性は120mmキャノンの徹甲弾により戦車の装甲は貫通し、
5分後には戦車2両を残すのみになる…
これがグレネードや榴散弾ならまた別だったろう…

「くそぅ…みんなの敵!!」

戦場の上段北西部にあたる地点からPL2中隊が2:05に進入してきた。
総数16機からなるこの部隊、
偵察型4機とバランスにとれた構成で、
格闘型1を含む。

『くそぅ…みんなの敵!』

「ミリア隊は全滅したのね…でもそうなると戦力は幹線道路に集中して、
こっちにはいない筈…みんな抜けるわよ!」

『了解』×多数

こちらも年若い少年少女達がパイロットとして操縦している。
明らかに捨て駒として投入してるのが師団的にはみえみえであった…

Xs2シリーズはX5シリーズのサイフェルト側の機体であり、
未熟な腕でもある程度のレベルに引き上げてくれる。
その為16から19辺りの新兵多数が操縦していた。
詳しく前回説明してなかったが、2636年サイフェルト独立時に工業地帯である領内にあった、リッペンバールド社工場を平和的買収し、
独立時はまだ独裁国家で無く開戦に至るとは思って居なかった為に応じた形であったが…そこからX5の開発データーが流れ出た。

その開発データーをサイフェルト軍の機体としてそのまま生産したのがXs2だ。
なので生産性に優れたX5そのものといってよく、オムニ側より高い工業力により2642年の開戦時点では機数を揃えてオムニへ迫ってきた。

ナキストに迫る彼女らXs2系統の機体に恐怖の砲撃が…

『うわぁぁ』
『きゃぁぁぁ』

砲撃による広域攻撃がPLをおそう。
PLは戦車よりかは装甲が薄く、
徹甲弾は突き抜ける為に被害は少ないが、
榴散弾やグレネード、対PL弾等には弱い。
進入したてで固まっているところをGCX-210の気化爆薬による砲撃がおそいかかる。
また広域グレネードが林越しに撃ち込まれ…


5分後には…
「ぶ、無事なのは…」
『タリス…』
『イーニャ…』
3機しか残らなかった。
「と、とにかく抜けるわよ」

しかし、抜ける事はなくスナイプされてしまう。

混合4個中隊が戦場崖の上段中央部と谷底から2:15に進入する。
機甲部隊が総数12両装甲偵察車3、戦車9
PL部隊が総数10機で、
偵察型2、
ヘリ部隊が総数4機で偵察2機を含んでいる。
これに対して中段に展開している部隊からは間接攻撃のみしかできない。
が…
『ミ、ミサイル!』

『うわぁぁ』
崖下からのミサイルが襲い掛かり、
迎撃しようとするも直撃をくらい爆散するPL…

中段にいたドールズ達はミサイルも装備の重武装であった。

キャノン砲とミサイル、かなり機動力が落ち、
通常はしない編成であったが、
対車両戦であれば機動力はある程度残っていればよいの判断で編成したのだろう…

ミサイルでなければ後はグレネード位しか崖上に対して攻撃手段がなく、
索敵範囲にひっかかる為遠距離で一方的にはいかないだろう。
かといって上段部隊6機だけでは、2波3波の合計40機は厳しかったかもしれない…


あまりの被害の多さに…
『もういや!!後退するわ』

『退却!』
士気が崩壊し撤退しはじめた。
谷間にいたヘリ部隊が中央に向かい後退始めると…
『ミサイル!』

ヘリに両用ミサイルがおそいかかり…
爆散してく…

退却するX2sミサイル装備に、
『いやぁぁぁ』
XC-10が襲い掛かり…
「ママぁ…ご、め…」
最後の一機が爆散、戦場からサイフェルト軍先鋒部隊は全滅し消えさった。

全滅の報を受けた師団本体は3時5分に進軍停止した。

その間に再編成の終わった迎撃本体に戦場を引き継ぎ、
DOLLSは離脱し始めてく…

(ん〜…やっぱり中段のミサイル重装備が今回の命運だよな…)
ミサイル装備してなければ24の機体と車両と相対しなければならず、
弾薬的に厳しいものがあったかもしれない…

ミサイルで車両を削り、キャノンや格闘でPLに襲い掛かっていった為、
そういった意味では編成時点で勝負がついていただろう。

……

ナキスト攻防を巡る初戦は、
北西は有利な地形及びドールズによる迎撃が行われて撃退できたが、

南西の主力部隊同士のぶつかりあいはオムニ側が敗色が濃厚になりつつあり、
陸空の最終防衛ラインが突破され基地に被害が生じ始めてきた。

救援にでるであろうドールズの十八番は完全装備による強襲打撃であり、
弾薬欠乏状態での継戦ではない。

前線近くに補給拠点や補給部隊をもってきて痛い目にあう事がありえる為、
絶対的に安全な後方拠点において装備の補給を行う。

そして再出撃である。

回収しにきたVC213に乗り込むドールズ達…
彼女らはしばしの休息をえて…
再び戦場に舞うだろう。

分裂体と合流し…カオルは…

……

一方オルタ4の世界、ムーンストライクの発表会時に不法侵入等で捕われた諜報員達は…

「これからいう事に本当を交えて答えてもらえるかしら?」

「……」
海パン刑事風の格好した…
裸にビキニ、肌の上に銃をおさめたホルスター、
ビジネスネクタイ、黒革靴黒靴下装備のT-850の護衛の元、
ビダン女史が尋問にあたっていた。

「だんまりしていちゃわからないわよ。
じゃあそうね〜…貴方の初エッチはいつかしら?」

「はっ?」

「全く関係ない話でしょ?それともチェリーボーイなの?貴方の年齢で」

「チェリーボーイでないよ」

ビダン女史は装置のモニターを見ながら更に問い続ける。

「いつかしら?何回やってるの?」

「19歳」

「嘘」

「……21歳だよ」

「本当の事ね…で回数は?」

「覚えてられないよ」

「確かにそうね〜じゃあお名前は?」

「ジェイ―」

「嘘言わない、本当の事言ってね」

「…ライアント・リリーコフ」

「リリーのところが嘘」

「…ガレンコフだ」

「じゃあ次ね」

と部分的な嘘も発見する高性能嘘発見機を使用し、
次々と情報をはかされた。
一部の強行派以外は協力的で、積極的なのはビダン女史に対して引き抜きをかける場合もあっが、
ビダン女史は「こんな面白いところ辞められますか」と返答し断わられていた。

……

嘘発見機使っても強情に嘘を言い続ける諜報員には、新たな拷問が…

「うっ…」

『気づかれましたか?』
スピーカーからビダン女史の声がする。

「ここは…」
顔が動かない…筋肉弛緩剤かなにかを打たれたのだろう。
だが血の臭いがする。
身体の動きもとれないが、感触がベットに四肢をくくりつけられ…
つまりそういった用途の部屋だろう。

「ふん!!拷問したって何もしゃべらんぞ!!
拷問した位は無駄だ!!早く殺せ!」

『あら拷問しても死なないわよ?』

「はっ?」

『左を見て…ああ、身体がまだ動かないわね。えっと…』

天井が開き鏡が現れる。

『鏡に映っているカプセルの中身を見てごらんなさい』

カプセル…目線をこらすと…
「……俺?」

『そう貴方よ』

「ちょっとまて、なんで俺がカプセルの中なんだ?
今喋っているのが俺だろ!」

『うふふ…それはねぇ…貴方の身体は偽の身体なの』

「偽?…これが?」

『そう。貴方の本体はカプセルの中、
でも意識はその偽の身体に入ってるのよ。
勿論痛みも感じるわ』

「つぅ…」
熱せられた棒が軽く押し付けられ火傷をした。

『ね?…でも本体がカプセルの中にあるって事は』

「……まさか」

『そう。何回でも死ぬのを経験できるのよ。
しかも…拷問にしたって普段試せない事もなんでもこなせるの』

一般的にスパイに対する拷問は白状させるのが目的の為、
生か長らえさせるのが前提。
死ぬ事に対しての覚悟はもたせるも、死ぬ体験を訓練なんかできやしない…

『死ぬことに…何回耐えられるかしらねぇ?』

……

その諜報員は13回目でギブアップ、
ソビエトKGBである事を白状し、全てを洗いざらい発言していく…


……
カオル報告

まずまずの人員数救助〜




寸劇風後書き

作者「ナキスト攻防戦のノースウィンドをお伝えしました」

ナギ大尉「前回のテイクザAトレインから大分時間たった?」

作者「2か月程ね。前回の作戦はPD4の作戦、
今回のはPD5Xの作戦だよ」

ナギ大尉「へ?まさか短期間でサイフェルト軍また停戦合意とか?」

作者「あ〜ちゃうちゃう。PDの1から4までは時系列にそったシリーズだけどPD5やPD5Xは、
PD4のサイフェルト軍降伏までの間の更に突っ込んだシナリオになってるんだよね…
あ、因みに3、4がRTS、
5からターン制に戻ってるよ」

ナギ大尉「えっと…具体的には?」

作者「作戦名ザ・アルゴル〜ジャック・オー・ランタンの間に5が入って、
さらに5のペデスタル前に5Xのナキスト攻防戦が入って、
その前の4辺りに各追加シナリオが入る形ね」

ナギ大尉「うわぁぁ…ますますわからなくなりそう…」

作者「ん〜5Xのクロスボウからのシナリオは主戦力から外れた実験の話、
オフタックルはドールズ再編前の話ね。
ナキスト攻防戦は一塊だね…10日間位の話」

ナギ大尉「あ、それならわかりそう」

作者「まぁ…これ以上派生するのも難しいザ・アルゴル〜ジャック・オー・ランタンに詰め込んだから、
次の派生でるとしたらその部分以外だろうね…」

ナギ大尉「さて、次回はPD編引き続きで…ラウンド・アップお楽しみにぃ」

H25年10月改稿



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