第158話『PD編13 ラウンドアップ』


カオルは再び大量の死者を求めて世界扉を経由する。

西暦2652年7月

戦局は多いに動いていた。

ナキスト攻防を巡る戦いは、
市街戦にまで及んだがそこまでであり、
ナキストを占領ができないと判断したサイフェルト軍司令部は、
特殊工作部隊を派遣したが、その破壊活動を最小限におさめたオムニ軍側が戦術的勝利をもぎとった。

しかし敵の大規模攻勢は続き、
混乱を立て直す暇もなく軍上層部は北部戦線の後退を決定、戦力を抽出し中央戦線へと回す。

援軍をえて戦線整理し、中央戦線においての混乱からようやく立ち直った中央戦線司令部は、
敵の攻勢で突出した形で伸びた戦線を収縮し、
戦力再編の為に北部側の後退を決定し実行にうつすも、
中央北部要衝メリーキャリーが予定外にサイフェルト軍の手におち、
自力撤退不可の取り残された部隊の救助作戦に、
ドールズ達はまた借り出される。

中央戦線北部のオムニ軍の撤退後、
サイフェルト軍の進行がようやく停止した。
これは北部戦線で伸びきった戦線の兵力整理の為であり、
その隙に中央戦線司令部は要衝メリーキャリーの奪還の反抗作戦を試みようとしていた。

しかしオムニ軍は3度の奪還攻撃に失敗…
間をおかずに中央戦線司令部は予備戦力を投入する、第4次奪還作戦が立案され、
それに参加するよう統合作戦本部からも命令が下り、
ドールズを投入し4度目の攻略を試みようとしていた。


そんな3度も失敗した要衝なんぞ核やなんやらで吹き飛ばしたり、
大規模空爆、遠距離ミサイル攻撃で潰しちゃえばと思うだろう…
だが、そうはいかないのがパワードールの世界である。


航空兵力よりも陸戦兵力の発達しているパワードールの世界、
その一つに対空兵器の躍進、対地兵器に対する欺瞞により航空攻撃、遠距離ミサイル攻撃が困難という点である。

今から500年後技術形態であり、
アメリカ軍等が行ってきた先進国による航空攻撃は600年の時を重ねた攻撃方法であり、
サイフェルト軍やオムニ軍に捕われず、
地球各国の時代から500年以上研究し色々な対抗策の模索はとられていた。

この時代対地攻撃を行う場合…

『ポイント061、02への対地爆撃をしてくれ』

「繰り返す。ポイント61、02でデリバリーだな?」

『ああ間違いない』

「了解、over……さて…」
マスクを装着し…

機体を滑らし…指定ポイントへ爆撃を撃ち込むべく、
低空飛行にうつる。

「くっ」
右手2時方向からミサイルの噴煙確認、
即座にジャマーを放つ。
左手3時、1時から噴煙が見え、更に右手1時からも…
最初のミサイルはジャマーに引っ掛かる。
更にジャマーを放出、目標ポイントへは進路をずらせない。

「ぐぅ!」
機体に振動がはしる。ジャマーに引っ掛からなかったミサイルが直撃した、
チェックはしらせ確認、まだ支障がない。
だが…噴煙が5つ前にみえ、4発のミサイルが直撃し爆散してしまった。


このように大量の対空ミサイルが襲い掛かってきて目標撃破どころか、
自機が破壊されてしまうしまつである…

対空車両どころか戦車、装甲車、PLD等対空や両用誘導ミサイルを備えている兵器は沢山ある。
また歩兵にしたって対空ミサイルを担ぎ上げ発射してくる。

その為陸の要所を抑えられると手がつけられなくなる。

制空権を握っても航空攻撃しようとすると、
膨大な数の未帰還機が発生してしまう。

そして陸戦兵器に比べて空戦兵器パイロット技術が必要であり育ちにくい。
未熟な腕でバランス崩して墜落死はいつの時代でもある事故である。

それがこの世界でも陸の要塞が今だに無くならない理由の一つであった。

西暦2000年代に開発されたバンカーバスター等は勿論ある。

だが今の時代には如何に発射させないか、
如何に発射された後の対策は?
にシフトされた研究はある程度の完成をみて実現されている。
発射させないかは前記の通り撃墜で結論はでている。

発射されたあと…例えば高々度による誘導式バンカーバスターの場合…
誘導逆探式迎撃ミサイルによる撃墜がある。
かなりの精度であり…誘導式はほぼ近距離による発射しかのぞめなくはなる。
他にもデコイミサイルや果てやEMP迎撃ミサイル等もある。

のこりは無誘導の投下式による水平爆撃であろうが、
高々度においては難しいものがある。
安定した投下行動を行わなければ…でありそれを許す程迎撃側が一方的にはならない。
迎撃に高々度まで戦闘機があがってくるし、また機種によってはロケット積んだダッシュ力すぐれた迎撃機もある。
現代でも鈍重な高々度爆撃機という区分も廃れていったのでわかるだろう。

それにセンサー外では盲目的な爆撃でしかならず、絨毯爆撃をするしかなく…
それこそ100機どころか1000機あたり投入し連続的に爆撃しなければならない…

勿論そんな余力はない。

宙対地攻撃衛星や大気圏再突入型ミサイルは戦火の火花が宇宙に飛び散り地球との交易が途絶えてしまうため、
サイフェルト戦役では禁止となっている。

結果…要塞は大量虐殺兵器か、陸戦兵器による攻略でしか無理になってしまった。

もちろん、大量虐殺兵器等つかったら、
自軍内部からも総スカンくらう事になろう。
まず母なる大地に跡爪を残す。
オムニリングにとって最大のタブーだ。

よって要塞は陸戦兵器で攻略しなければならないは理解されたと思う。

そしてメリーキャリーが要衝と呼ばれる要因についてだが、
まず高所に位置する防御陣地という形態である。

航空兵器による殲滅が事実上できないわけで、
残るは陸戦兵器による攻略となるわけだが、
高所から低所にむけての攻撃がたやすくなっている。
また低所から高所への攻撃は難しい。
理由としては視界の稜線の問題、当たり前だが崖上は見えにくい…丘でもそうだ。
また殆どの兵器が直線攻撃であり、
間接射撃や誘導兵器以外では仰角限界がある。
PLには勿論ないが、それでも直線射撃である銃火器は見えてないと当たらないと同意義で、
見えない箇所にあてる事ができる間接等においても、
相手がいる座標がわからなければ当てようもない。

次に高所への登攀力がかかってくる。
車両も一応のぼれるがかなり急な坂道をのぼらなければならない。

また補給がたやすい都市のすぐ傍でもある。
他にも篭城可能なように地下に貯蔵施設があり、
サイフェルト軍はそのまま利用している。

そしてメリーキャリーは数箇所の進入口にかぎられてくる。
まるまるPLでもへばり付く形がとれる程の高低差があり、
およそ20m以上の崖が2層続いている。

20mの崖はけっこうシビアであり、
ジャンプしようにも重力とパワー的に足らず、
かといってPLにブースターやロケットを装備する発想はないだろう…
不時着時の損傷が怖いし、
上空からの強襲降下時の軽減と違い制御しにくいもんがある。

更にサイフェルト軍支援砲部隊が、民間人を人質にした形で住民を住ませたままの都市内部に展開している。

これにより必然的に支援砲への直接攻撃が時間かかる為後回しになり、
要衝メリーキャリーは難攻しつつあった…

難攻してるならほっとおけば?の意見もあるだろうが、
後背をつかれる事になり…戦線をあげる為には攻略せざるえないのである…

また海から攻めれば?には広大すぎる大陸、広大な海の問題がある。

北ファーティリック大陸は東西約23,000kmで、
南北が…北極にある大陸とつながっており、
北緯65度地点から南をファーティリック大陸とすると南北9,670kmの広さだ。

ほぼ南北ファーティリック大陸でオムニの大地は占められている。

具体的な大きさがわからないと思えるのでまた例えるが…
ユーラシア大陸は西端ロカ岬から、東端のロシア、デジニョフ岬まで、
斜めになったら距離が長くなるので、緯度的測ると東西約14,000kmであり、
マレーシア南端ピアイ岬から、ロシア北端にあるチェリンスキ岬まで8,500kmである。

数値的に見ても北ファーティリック大陸が広大かわかるだろう。
面積にしたらユーラシア大陸に更にアフリカ大陸、
北アメリカ大陸、オーストラリア大陸を合わせたぐらいの広さがあり、
形的には、西の方が膨らんだ楕円に近い形をしている。

そんな広大な大陸だ…
ジアス戦役末期にジアス軍残党が隠れる場所に困らない。

現代でもユーラシア大陸でも国にさえこだわらなければ、
ゲリラ組織がいたる箇所に隠れ家をつくり、
それを掃討するのにアメリカ軍の特殊部隊が攻めあぐねるからわかる筈だ。
大小約80の国々が存在するのに、
オムニはたった二つの国家がおさめている。
いやこの戦役の行方で一つの統一国家に再びなるだろう。
ナキストから南へ陸続きの南ファーデリック大陸を含めての統一国家になる。

勿論広大すぎる為に自治州制度、アメリカ合衆国の様なのが導入されていたわけで、
その内の1州がサイフェルトになったわけだ。

広大な面積の陸地では火力のある海軍は、主力にはならずあくまでもサポートのみ、
地球でいえば第二次大戦当時のソビエト戦線の様な戦いだ。

沿岸部なら直接強襲可能だが…
サイフェルト側か海を渡ってオムニシティに直接強襲上陸には、カーミック大陸を越え、広大なエンジェル海を渡る必要があり、
最短約21,000kmの行程だ。
東回りでは南ファーティリック大陸を大きく回り込まなければならなくなり…とうてい後に続かず、
制空権や陸地を抑えられると人材的にも大損害を被ってしまうが為、
主流ではなく、沿岸集中警備的運用に留まっている。

……

メリーキャリー第四次奪還作戦に参加するドールズ達…

オムニシティ近郊のドールズ基地から空路で付近の基地まで移動し、
そこから輸送隊による陸路輸送にてメリーキャリー付近でジャッキアップ、
戦闘態勢に移行し徒歩行軍にて戦域に進入こようとしていた。

まもなく戦いが始まる戦場の上空でカオルは分裂体を各所に振り分け、
ドールズ達を見つめていた。

作戦参加機は森林の中を徒歩行軍で接近しつつある為しっかりと確認してく時間があった。

フェイン・ノール、コールサインFOX1、機種はX5S、
装備にMM3両用ミサイル6発弾タイプとTMS16対戦車ミサイル12発タイプを肩に装備。
手持ちにCP3SMG。

マチルダ・メッテルニヒ、FOX2、X5S、MM3とTMS16とCP3。
イネス・フィロン、FOX3、X5S、MM3とTMS16とCP3。
メアリー・アプルトン、FOX4、X5S、MM3とTMS16とCP3。
ナリス・エリクソン、FOX5、X5S、MM3とTMS16とCP3。
ナガセ・マリ、FOX6、X5S、MM3とTMS16とCP3。
以上までが装備変わらず両用ミサイルを装備していた。
丘上攻撃用のミサイルと対空攻撃用だろう
エディタ・バルネル、FOX7、XE-10、GGX-210EHC、ポケットに弾薬を装備。
しっかりと最強砲撃機を連れてきている。

リー・メイファ、FOX8、X5RR、両手ダブルマルチセンサ持ちでポケットにデコイ2個を装備している。

ニナ・ラーマン、FOX9、X5RR、両手ダブルマルチセンサ、ポケットにデコイ2個。

(索敵は2機か…)
3機あってもよいかもしれない。

エルヴィラ・モス、FOX10、X5+C、ロンググレネードでポケットにスタンポッドとプローブと弾薬が入っている。

アイザワ・モモ、FOX11、XC-10、スパンカーとロンググレネード。
ポケットにスタンポッド、弾薬、パッシブセンサ、プローブ装備。

トリッシュ・ラティーニ、FOX12、X5S、MM3とCS6-105キャノン、CP3、ポケットには徹甲弾2、榴散弾2入っている。

レンレン・ミャオ、FOX13、X5S、MM3とCS6-105とCP3。

ジェニファー・メルビル、FOX14、X5S、MM3とCS6-105とCP3。

(高所攻略なのにキャノン?)

アデーレ・ヴィルツ、FOX15、XB-10、TMS16とMM3とCP3。

メラニー・ブレラ、FOX16、XF-10…
(多分)
XF-10に関しては持って行かれるのを防いでるのだろう。

とPLDは総数16機、
他にアニー・ウィルキンズ、キャロル・マクガイア、
マハティ・ラーケーシュ、ロザリアチャペック以上の4名が自走砲4両に。

ソニア・カミンスキー、サンディ・クーリッジ、
ホリィ・タカス、フールオシャンが
対空装備のF261戦闘機に、
ナム・ヨンジュ、セルシュ・ルジチカ、クレール・ヴァランタンが、
C637が3機という編成がデーターからよみとれた。

それに加えてオムニ中央戦線軍からF261の4機が上空援護任務、
自走砲が2両、
PLD8185中隊、8123中隊がドールズ担当地域指揮下に参加している。
機体はX5とX5Rなのでまぁまぁ…だろう。


『総員第一種戦闘配置、敵大規模戦闘部隊接近。
繰り返す…』
サイレンが鳴り響き警戒体制から戦闘体制へと移りかわる。

『情報部からの情報で当拠点に向かい大規模部隊の攻略が始まるのを探知した。
援軍を要請し高地での防衛体制をとる。
敵は我が方よりも大規模だ。
大丈夫…以前の作戦通り支援砲撃により迎撃をおこなう』

サイフェルト軍はオムニ軍の接近を探知し、
防御に徹して援軍をまつ形を選択してきた。

上空からみるとドールズ達が作戦戦域に進入してくる。
同時期にサイフェルト側援軍が…
『待たせたな第105PL大隊到着した』

『南東進入口から入ってきてくれ』

『了解した』
到着し防衛に入ろうとしていた。

ギリギリのタイミングと言えた。

オムニ側第8185中隊のX5Rが道路上にすすみ索敵したのだろう、
丘の南南東側の警戒中装甲偵察車と戦車2が…
『うわぁぁ』
『て、敵し…ザー』

『ダイゴ、マーキー!!応答しろ!』
同中隊の105mm砲の餌食になった。

『応答無くなったのは第11小隊だな?』

『ああ、確認頼む』
戦車2装甲偵察車1が接近するが、

『どっかからの銃撃だ!……敵部隊発見!!』
臨応射撃を受けてるが敵部隊を発見したが…

2:05
『ぐわぁ』

『第12小隊応答なし…』
射程が届かず送りこんできた車両は返り討ちにあった。

XC-10が崖下に接近、丘の上にプロープを投げ込み、
陣地にいるミサイルキャリアー2を発見したのだろう、
ミサイル4発が撃ち込まれ破壊される。
『くそっ…支援砲は準備は?』

『待たせたな、盛大に撃ち込んでやるぜ!』
発見した部隊がいた位置に支援砲撃が撃ち込まれる。
しかし移動した後であり…移動してなかったら間違いなくあの世行きだったろう。

『へっへっへっ…あの世にいっただろうよ』

『第13小隊確認に向かう』
戦車1歩兵戦闘車2が丘下へ接近し、

『ポイントにて登攀中のPL部隊発見!至急支援砲撃求む。
場所は南2進入口だ』
第1小隊2番機の索敵ヘリからの情報がはいる。

2:10
またもや確認にむかった第13小隊は破壊された。

かなり高低差があり上空からみるドールズ部隊も南東側のサイフェルト援軍もなかなかのぼれない。
若干ドールズ部隊が早い位か…

『またせたな支援砲撃を南2番進入口へ敢行する』

脅威に感じていたのだろう、登り口へ支援砲撃が敢行された。
発見されてた位置に重点的に撃ち込まれ、
移動してなかったら砲撃で露になったであろう…

『またせたなデリバリーの時間だ』
航空部隊の対地攻撃が敢行される。
が、1機に対空ミサイル3から4発、対空射撃等で…
『敵は2個大隊クラスか…』
半分もいかずに撃墜された。
2個大隊と間違えられるのも無理はなかった。
本来車載用の両用ミサイルをPLに積むとおおいに機動力が低下する為、
対空任務につく以外通常1個中隊で2機が部隊での常識であり、
部隊の7割が対空攻撃できる編成は異常だった…

だから特殊部隊ともいえるのだが…

2:15
登り終わりに差し掛かっていたドールズ達が一気に中層に展開しはじめる。

丘をおりてきてるRR及びヘリが発見されたのだろう…

盛大にミサイルを撃ち込まれ撃破され、

『こちら第105大隊、撃つな!味方だ!』

『ちょっとまて、南東進入口に発砲命令はだしてない!
オムニだ!自力でなんとかしてくれ!』

『了解!』
南東進入口を登っていた装甲偵察車2、戦車1、PL4機が、
ミサイル攻撃で消えた。

『支援砲撃を行う』

だがまたもやいた場所であり…オムニ側に被害はなかった。

2:20
南東進入口からのぼってきたXS2PCが、
『ミ、ミサイル!!たすけてく』
ミサイルにより破壊され…

RR型2機が、
『うわぁぁ』
『くるなぁくるなぁ』
白兵戦で処理される。

要衝の上層にいたヘリとミサイルPL2機及びミサイルキャリアーが、
『HQ!HQ!敵部隊が内部に進入してきた!ミサイ…』
『た、たすけて』
『敵は何処だ!!』
ミサイルで撃破される。

そして登り口に差し掛かった部隊に、
『待ってろ!今…うわぁぁ』

『HQ!今の砲撃で我が部隊の4割損失した!』
XE-10の砲撃が行われる。
進入口が限られ登攀で固まった部隊にこの長距離攻撃はきついだろう…

また南東進入口登攀中のPLに南側から登ってきたキャノン隊が、
射程圏におさめ軽く砲撃していく。


2:25
南東のぼり口上に105キャノン隊がはりついた。
戦局はもう決まった。
次々と破壊されるサイフェルト側援軍…
高所の有利で一方的に撃ち込まれ、
重装備ながら迅速な展開を可能としたドールズ達に武がおりた。
そして最後のヘリが見つかったのか撃ち落とされる…

2:30
「み、ミサイ!」
丘の上で援軍をまっていた最後のミサイルキャリアーがミサイルの直撃をうけ…
一掃された。

その後のドールズはマラソン大会をし始めた。
(あ〜やっぱりやってるのか…)
マラソン大会…機体をマニュアルで限界まで動かす事による、
経験を構築させ無駄な動作をシェイプアップさせる行為である。
それをコマンドに反映させると…動きが素早くなる。
って事である…
戦闘で損傷した筋肉等の交換も行う為についでにやるのだろう…

3:00になるまで続いた。

(ん〜ドールズ達オムニ側に損失機がないなぁ)

高所を抑えれば有利の鉄則を利用し、
迅速に南東進入口を上方から抑えにいったドールズ達の活躍が目立った。
第8153中隊は入口近くにいながら道路を進撃させ、
単純に機動経験力で振り分けられたと判断できよう。

援軍が先に進入口から要衝内部に展開してればまた話は別だったかもしれない…

メリーキャリー要衝を占領維持したドールズ達は引き継ぎ部隊に要衝を引き渡して、
基地へ帰還していく…

……

(…第一次から第三次攻略どう失敗したんかな?)

と気になり始め過去に世界扉経由で戻ると…
第一次攻撃は…

「わははは、みよこの大戦力!!
サイフェルトが弱小にみえるわ!」

「ですな。このまま包囲すればじきに食糧がつきましょう」

「わはははうわぁぁぁぁ」
支援砲撃の嵐の中に大規模戦力が一瞬に消えてしまった…

サイフェルト側の支援部隊の総数を情報部は掴めてなく、
陣地を構えたところに集中的に撃ち込まれたのだ…

……

第二次攻撃は…
先の反省から支援砲部隊を先に攻撃しようとするが、
逃げまくる支援砲部隊をおい、都市戦になり横や背後から強襲をうけ減らす事には成功したものの、攻略には失敗した。

……

第三次攻撃は…先の第一第二次よりもオムニ側は戦力が減り、
丘陵制覇を目指して丘陵周辺は抑えるも、
登り口で猛攻をうけ停滞させられ支援砲撃により激減、
突破した少数が攻撃を行い被害を与えるも…失敗した。

とざっとの流れになっていた。

勿論、百強程救助し…

世界扉で時間をわたる…


……

カオル報告

メリーキャリー要衝戦終了




寸劇風後書き

作者「ラウンド・アップ…メリーキャリー攻防戦をお伝えしました」

ナギ大尉「しましたぁ〜…といってもパワードール世界の陸上兵力マンセーの話になったわね〜」

作者「まぁ…ね。でその陸上兵力に対抗できるのがガンシップ、ヘリなんだけどね」

ナギ大尉「でもこの後の作戦でえんらく簡単に勝ち抜けしてると思うけど」

作者「そりゃ重い両用ミサイルをたんまり担げばね…
そうでないかぎりはガンシップが最強なんだよ」

ナギ大尉「なんで?」

作者「何処でも着地し隠れて、大量のミサイルを装備してるし」

ナギ大尉「の割にはアッサリと駆逐されてるような…」

作者「そりゃ…センサー2個持ちのRR型がいればね…
そっちが長いさ」

ナギ大尉「あれ?あ、センサー6個もってる…増えてる」

作者「ドールズ以外の部隊からセンサーを奪ったんさ。
この話と、前の作戦でね」

ナギ大尉「ひとでなし〜、貴重なセンサーを…」

作者「そりゃ通常3つまでしか配布されなきゃね…奪うしかないさ」

ナギ大尉「む〜…」

作者「さて次回、いよいよ中央戦線における最後の戦いブロックバスター…おたのしみに」

H25年10月改稿



押して頂けると作者の励みになりますm(__)m


<<前話 目次 次話>>

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.