第166話『EVA編1 エヴァンゲリオンの世界へ』


(さて…横浜だといきなり水没の筈だから…)

これから行く世界はエヴァンゲリオンの世界では横浜は海面下の筈であり、
第三新東京市がその世界に存在する箱根、芦ノ湖へと向かう。

水没した理由はセカンドインパクトによる地軸移動、及び南極融解が大きいだろう。

セカンドインパクト…
ゼーレの手により南極で発見されたアダムを原始の状態へと変化させようとした際に、
予想以上の被害をもたらしてしまった。

予言書にかかれているアダムによる人類滅亡を防ぐ為に必要なだったが、
ある程度の被害…50km圏内に収まる筈が、
地球規模へと拡大してしまったわけであった。

南極の氷が消滅し世界的に海洋の水位が20m上昇し、
干ばつや洪水、火山の噴火を引き起こしてしまい、
その直後に経済都市が水没した為に経済恐慌、民族紛争や内戦が起き、
一連の出来事により世界の半分の人口がこの世より永遠に消え去ってしまう大惨事となった。

なので水没した横浜からでるよりも第三新東京市である芦ノ湖湖畔を目指して移動している最中であった。

オルタ4の世界においては麓の小田原は被害をうけてて、一回更地からの再建設中になるが、
山部においての被害はすくない。
山登りは苦手なのもあるが斯衛軍の必死の抵抗が、
横浜ハイヴ建設付近から明星作戦後の失地回復まであったからでもある。

この地を失うと帝都が失われるのと同意義であった為必死の抵抗をおこなっていた。

カオルは芦ノ湖のほとりで世界扉をとなえ…

==エヴァの世界==

西暦2000年9月13日、地球を襲ったセカンドインパクトにより、地球に大きな爪痕をのこした。

直接の被害がなくとも間接的に様々な恐怖による暴力がおき、
国際的な抑止力があったアメリカ、ロシア等も被害の復旧に勤めるのに精一杯で世界は恐慌状態に陥った…

公的には大隕石落下によると発表されたが、
このセカンドインパクトはおきだした使徒によって起き、
再びサードインパクトが引き起こされると…
人類は間違いなく滅亡は予想される。

生き残った人々は対抗手段を必死に模索し始める。

歴史に話をまたうつそう…

翌年2月14日バレンタイン休戦臨時条約が締結し、
世界各地で恐慌の為におきた紛争が終わり、
人々は復興への道をいくことになる。

東京遷都計画が国会にて決まり、
長野県松本市に第二新東京市が水没し壊滅した旧東京の変わりに即座に建設開始されるのもこの年である。

2003年南沙諸島での中国とベトナムの軍事衝突を機に国連軍に編入された自衛隊に代わって、
固有の戦力、戦略自衛隊が編成される。

この年から第二新東京市が機能しはじめる。


2005年、第二次遷都計画が決まり、第三新東京市が建造開始される。

2007年、第二新東京市に国連本部が移転。

2010年、ゲヒルンがネルフへと生まれかわる。

2015年8月14日第三使徒サキエル襲来…

国連直属非公開組織NERVはゲヒルン時代から極秘に人型汎用兵器エヴァンゲリオンを開発、
来たるべき使徒の襲来に備えていた。

国連軍は自慢のN2兵器を使用するも足止めができるも決定打を与える事ができず、
以後NERVが対使徒戦においての指揮をとる形になる。

使徒に対抗する為に到着したばかりの何も知らない息子、
碇シンジへエヴァンゲリオンへの搭乗命令を下す司令、碇ゲンドウ。

当初はシンジは拒否するが重傷のレイを見て渋々ながら搭乗を決意する。

操縦システムすら知らないシンジを乗せ出撃する初号機。
拙い動きをする初号機に対して襲いかかる使徒サキエル。

戦況は一方的であったが…
碇司令の思惑通りに暴走がおき、サキエルは殲滅された…

そして…その後は第4の時にはパイロットと周囲にばれてしまうも難無く倒し、

第5の時には空中要塞と化した使徒に倒されかけたが、
日本全国の電力を集めた長距離射撃にて倒し、

第6の時には惣流・アスカ・ラングレー迎えにいく際に襲われ、
水中特化型の使徒で外側にコアが見つからず苦戦したも、
自沈させた戦艦を使い内部にあるコアを破壊し撃退した。
弐号機が合流し3機体制になる。

第7の時には即座に修復してしまう分裂に苦労するもシンクロにて撃破、

第8の時には蛹状態だった為に捕獲できるもと思いきや、
羽化した為に殲滅する事になる。

……

第9の使徒辺りの第三新東京市…にカオルはでてきた。

時は2015年の夏…いや季節の無くなったから夏はふさわしくない。8月あたり…

使徒迎撃要塞都市第三新東京市は2003年着工、2010年に一応の形を整え、
使徒の襲来の続く中、常に工事中でもある。
中央にはビル群が並ぶ。
しかし、ほぼそのビル群は、兵装ビル、電源ビル、集光ビルなどであり、
人が入るビルが新市街にはすくない。

この新市街は、地下にあるジオフロントを護る天井都市群であり、
分厚い最大28層もの装甲を重ね、560mの厚さを誇る。
その分厚い560mの装甲を使い、上下稼動式になっているビル群。

まずは数の多い攻撃型兵装ビル、
ミサイルサイロ、大口径自動砲塔、対空砲塔、
垂直発射型ミサイル、戦車等の発射支援駐車場、
地下のジオフロントに光を届ける為の集光ビル、
エヴァへの電源供給する為の電源ビル、
エヴァへの兵装を提供する武装搬出ビル、
等などがある。

地上施設への電気は地下区画で提供してあり、エヴァの行動の妨げになる電線はない。
数少ない人の住居するビル等も高層、稼動式になっている。

(とりあえず波動を変えたから、探知はされないとは思うが…用心かさねたほうがよいな)

ルーロスに他人と違う波動を指摘され修練で人間の波動を会得、
それにより使徒と探知されない筈だが、
用心の為にまずは地上面での作業をすすめる。
早速新兵器ナノマシン注入器を取り出し第三新東京市に打ちこむ。
注入器を都市の大地に向け…トリガーをひく。

(これで…?端末機をかざすか?)
かざしてみると…90日お待ちください…
と表示された。

(そろそろの筈だけどあっちいなぁ…)

季節はこの世界は一年中夏だ。アスファルトの照り返しでかなり暑い…

突如として信号機の明かりが消えた。
(おっぱじまったか)
キキィー
急ブレーキ、衝突音が聞こえ、
「バッキャロー!!何処みてんだ!」

「そっちこそ!信号が青…あれ?」

「こっちが青…あれ?」

「警察に…繋がらねぇ」
「こっちもだ…」

この状態なら使徒探知は不可能でもある。

地下へと使徒の能力を使い潜り始める。

……


天井都市群の22層もの装甲、その間には約300M程の施設群がある。

作戦2課、保安1課、2課、広報課、商務課等が詰めていて、
また訓練施設、
地下ハイウェイ、リニアトレイン等
またジオフロントとの交通を結ぶインクライン、外周道路、ケーブルカー、カーゴトレイン等もある。
もちろん、食堂、銭湯等リラクゼーション施設等もある。

分厚い装甲を潜ってくと…
黒い月の内部ジオフロントが見えてきた。

元は前史時代人の待避壕として建設されたノアの方舟、
それをネルフの前身組織が見つけ、利用し始めたものだった。

直径6km、高さ0.9kmの露出空間内部にピラミッド型のネルフ本部施設、
地底湖、また広大な緑が広がっている…
落下しないように外周部そいに侵食移動。
ピラミッドの本部エリアに達し更に地下へと…混乱している発令所にでて、
MAGIと同化する。

地上のインフラをすべてに引き受ける民主主義的コンピューターマギシステム。
結構有能ながら、その他研究内容の情報が蓄えられている。

(おっし…次は…)
エヴァンゲリオン取得しにケージへと…

……

『現在使徒接近中!直ちにエヴァ発進の要ありと認む!』

「冬月、あとを頼む」
騒ぎ出す発令所内では司令が告げていた。
「碇?」

「私はケージでエヴァの発進準備を進めておく」

「まさか…人力でか?」

「緊急用のディーゼルがある」

「しかし…パイロットがいないぞ」

……

まっ暗なケージ、格納庫の中…
カオルが取り付いている初号機近辺が騒がしくなる…
発煙筒を焚いた作業員達がケージ内へと入ってきたからだ。

「エヴァ発進準備急げぇ!!」

「非常灯ダイナモ発電機接続よし」

「ライト点灯しろ!!」

「うぉぉぉぉ」
ひっしこいて回している手回しダイナモにて辛うじて光量は確保でき、
「気をつけろよー!!」

「ああ!」
肩にロープを持った作業員がデッキへと昇ってくる。

デッキから零号機の方へと懐中電灯を照らしながら足場を確かめ降り…
滑って冷却水の風呂の中没したら作業員が担いでいる鉄線入りロープで沈む。
それと同時に…
「冷却水排出急ぐぞ!」

エヴァ風呂の冷却水を排出しなければならない。
そっちも重要な作業であろう。
キコキコ
動力なしの手押し非常用ポンプにてある程度排出する。
排水口の水圧が高く、ギアハンドルで人力では到底開けられないからだ。
もちろん一つだけでは24時間はかかる量であり、複数のガチャポンに人がたかり始める。

「停止プラグ牽引ロープ固定よし!」

「よしこっちに投げてくれ」

「いくぞ!」

ロープの先をデッキ上の別作業員になげ…
「よし!受けとった」

滑車にロープをかけ、重りをつけたその先を…
「たらすぞー」

安定した足場の作業員にわたされ…

「たかれー!」

「引っ張れー!!」

「オーエス!オーエス!オーエス!」

「零号機、停止信号プラグ排出」

「もーちょいもーちょい!よ〜し維持しろー!」

停止プラグを直接押してデッキ上に載せ…
「ゆっくりもどせー!よーしよーしもーちょい!」
停止プラグがデッキ上に完全に横倒しになり、
「よしっ!離せー!」

といった光量の足りない暗い中での危険な作業がすすんでいた。

冷却水プールの水量が若干減っている。上部排水口からの排出が始まり、中部、下部開放できる水量まで、
ガチャポン200台に人がたかり人力にてひっしにこいでいる。

「次は弐号機だぁ!」

弐号機の停止プラグへのロープ作業員は既にたかっている。

「はぁはぁ…水」

「ほら!しっかりしろ」

「サンキュ」
「ロープ来たぞ〜」

「おらぁ逝くぞ〜!」

危険な作業といえるのが、
踏み間違え落下すると即死する高さのエヴァ外装に昇っている為であり…
また人が多数たからざるえない数百kg〜数tの部品を、
人の力で支えたりしなければならないからだ。
万が一手が滑りその重さの部品が落下してしまい、
人にあたっただけで大惨事でもある。
更に光量不足、足元に何かあってもわからない状態だ。

「次はラスト初号機だぁ!」

……

停止プラグが排出され…
「なはぁ、何分、はぁはぁ…たった?」

「30分かぁ?」

「応援だ、へばった奴変われ!」

「あとはぁ…頼む」

体力回復の為に壁に座り込むへばった作業員。

「非常用人力発電機もってきたぞ〜」
多分トレーニングルームからだろう…
バイク型のが持ち込まれてきた。
「こっちに繋げてくれ!光量がたらん」
足こぎ発電機により、
光量がかなり確保される様になり、作業の安全性がましてきた。
20分近く手回ししていた作業員は腱鞘炎発生した模様でダウンしている。
バイク型なら楽に長時間もつだろう。

「ガソリン発電機使えればなぁ…」

「エヴァ動かす為の最低限レベル確保してるんだ。
一つでも他の用途に使用できんよ」

「排水ポンプにも繋いでくれ」

「わかった」

低出力ながら排水作業の助けになるだろう…

「零号機エントリープラグにロープ固定よし!」

「よ〜し、いくぞ〜!」

碇司令も参加してエントリープラグがロープで移動してく…
冷却水の水位がやっと腰あたりまで下がってきた。

「プラグ固定完了」

そのあたりでダクトからチルドレンが落下。

『チルドレン到着!ハッチ開け!』

「コードとライトもってこい!!」

エヴァの脊髄首部分にセットされたプラグに直接乗り移る為の作業がすすむ。
重たいハッチも人力にて開放し…

「待たせたわね…どうやって搭乗するの?」

既にささっているエントリープラグまで、二本のロープが上下に繋がっているだけだ。

通常は先にエントリープラグに入ってからの搭乗なのだが…

「滑車でロープ渡っての搭乗になります。
ハーネス着用してもらいます?
あと安全帯つけてもらいます」

「…着用しないとやばそうね…」
デッキから下を覗くアスカ。
「わかったわ」

「エントリープラグ内にはいったらここを押せば脱げます。
あとは収納スペースに入れといて下さい」

「ええ」

プラグスーツの上にハーネス着用し、
上の綱に滑車がかけられハーネスに装着、
デッキからエントリープラグまで滑走準備中のチルドレン達。

「ひぇぇ」

「碇君、怖がるとおちるわよ」

「あ、綾波はこんなエントリーの仕方、怖くないのかよ!?」

「任務だもの」

「流石は優等生!ほらバカシンジ、一気にいけばいいのよ!この様にね!」

勢いよくデッキから足をけり…

なんとか無事に乗り込み、ロープを固定していたボルトを外し、
内部に入り固定ロックを外し、重さで自動で閉まるハッチ。

「よ〜し、発電機起動!」
ガソリン発電機を50台直結により、
エヴァに電力が供給。
プラグが挿入され、
『第1ロック破壊しろー!』

冷却水が完全に引いた床面にある油圧チューブを斧で切断していく。
水の中では切断すらできない…
冷却水排出ポンプを人力でこいでいた勇者達を讃えるべきであろう…

取得したカオルは、
拘束具を補助電力で押し始めるエヴァをバックに更に地下へと…

予備プラグスーツを探しに更衣室へと…
ロッカーがならんでいるが…とりあえず物色し始める。

(ブラ、ブラ、ブラ、パンツ、ブラ)

女子ロッカーを内部に顔をだしているようだった。
そりゃ…男子ロッカーは覗きたくはない。

男子ロッカー内部には仕事での帰宅難民者の、
使用済靴下、パンツ、シャツ等が一ヶ月分溜まっていて、
醸すにほいがしている…
使徒の攻撃で破壊された男子ロッカーの掃除には勇気がいる…
との話をどっかで聞いた事がある。

その点女子職員は、赤木リツコ博士を筆頭としてデモを起こし、
毎日帰宅する勤務条件になっている。
よってロッカー内部には洗濯後の良いにほいしかない…

女性はロッカー内部に使用済を、一日でもほうり込む事がゆるせない…
寝る時間以外でも色々と用事があるのだ…
という話を聞いたこともある。

と点々といくつもの更衣室を物色してると…

(あ、ここか?)

空のロッカーが結構ある更衣室にでた。
案の定、赤いプラグスーツがある。
アスカの予備だ。
プラグスーツは身体を包み込むものである。
まぁでっかいといえばでっかい。
身体にフィットさせ、神経接続の補助、生命維持等を行う。

(さてっと…あとはLCLを取得しに…)
更に地下へと潜り…取得後適当な場所で世界扉を…


……


カオルは再び第14使徒戦後のサルベージ計画が行われ、救助成功した後日辺りにカオルは出てきた。

目標の人物は…
崩れ落ちる冬月副司令…
その背後に立つ加持だ。

ゼーレとネルフの二重スパイである加持は、
今回はゼーレの命令によりターミナルドグマ近くの西第八管区にて、
一人行動中だった冬月副司令を眠らせてた。

「おい…」
加持が合図すると内通したゼーレ構成員が4人程ストレッチャーを持って駆け付け、
冬月副司令をのせ顔にシートらしきのをのせる。

顔に張り付き、別人が火傷をおったような顔になる。

構成員が合図すると5人はいかにも重傷者を運んでいるかのごとく、
エレベーターを目指し、
途中あったスタッフには
「どいてくれ!火傷だ!」
と叫びどかしてエレベーターに駆け込んだ。

駐車場にでると構成員の車の後部ドアがあき、
カーペット式の床に寝かすと、隣に構成員が一人はいり、
蓋がしまる。
その上に通常の座席があり、二重底の改造車だった。

徒歩組と別れた車はゲートでチェックされて、
異常が見つからず出ていく。外に出るぶんは甘い。

加持も時間をおいてネルフからでていった。

……

『はい、ただいま留守にしています。発信音のあとにメッセージをどうぞ』

「葛城、俺だ。多分この話を聞いている時は多大な迷惑をかけてると思う。
すまない。りっちゃんにもすまないと謝っといてくれ。
後、迷惑ついでに俺の育てていた花がある。俺のかわりに水をやってくれれば嬉しい。
場所はシンジ君が知っている。
葛城、真実は君と共にある。迷わず進んでくれ。
もし、もう一度会えるような事があったら、
8年前にいえなかった言葉をいうよ…じゃ」
受話器をおき、カードを取り出す。

「最後の仕事か…まるで血の雨だな」

しばらくすると、電話BOXにコール音がなる。
受話器をとり…

「俺だ…ああ、そうかわかった。ありがとう」

フックをかけ、そのまま別の電話にかけはじめた…

「わたしです」

『何のようだ?』

「副司令ですが、今から3時間後にここのBOXにあらわれます」
『本当か?』

「はい」

『わかった信用しよう』

「では…」

カチャ ピピーピピー

「さていきますか…」

加持は冬月副司令の捕まっているゼーレ支部へと向かう。

「君か…」

「ご無沙汰です。外の見張りには暫く眠ってもらいました」
手錠を外しにかかる加持さん。

「この行動は君の命とりになるぞ」

「真実に近寄りたいだけなんです。僕の中のね。
それにアダムのサンプルを碇司令に横流ししたのがばれそうなんでね…
自己保身もかねてね、色々やばいんですよ」

通路に異常ないのを確認し、冬月副司令を連れ出す。

そして合流場所の電話BOX…

「では冬月先生、おたっしゃで」

「ありがとう…この後、何処へいくのかね?」

「そうですね…とりあえずはほとぼりがさめるまで隠れますよ」

「…元気でな」

「はい、先生も」

電話BOXに副司令をおいて離れる加持、

「さて…」

市街の銀行にはいり逃走資金を隠し口座から…
『ピーピーピーこのカードは故障されてます。係員がきますので』

「チッ!」
「あ、お客様〜」

対応している間にゼーレ工作員がくるだろう。

車で第三新東京市から乗ろうとインターに向かうと…

「いるな…」

Uターンし駅駐車場に車をいれ、駅へ…

改札で、オレンジカードをいれたら…
『ピーピーピー』
「ここもまわったか…」

何処にも逃げ場がなくなった…
さっき止めた車にも人が…

加持はそれを見ると旧市街の工場街へと歩みをすすめる。

廃工場に入り…
「死に場所には丁度いいか…」

「まだ死ぬのは早いと思いますよ」

つけてた影からでてくるカオル。

「き、君は?」

「他の世界の理…見てみたいと思いません?」

「……」

「自分について来ればまだまだ面白い事わかりますよ」

「…ふっ…死に行く身だ…のろうじゃないか」

「わかりました。じゃまずは血液下さい」
と擬体入りのカプセルをだす。
「ほう…何処に渡せば?」

「あ、採取しますので…であとは少しシェルターでやすんでくださいね」

採取したあと引き込むと擬体の血液いれに投入する。

瞬くまに魂の入ってない加持が作られてく…

擬体に同化し、加持の抜け殻を操り始めた。
カプセルをしまって5分後くらい…

カツーンカツーンカツーン
音が聞こえる…

(たしか…この後の行動は…)

「よう、遅かったじゃないか」

パーン

声かけたらいきなり男性に撃たれ…
擬体から抜け出した。

「裏切り者は始末した。掃除人を頼む」
無線機に声をとばすと、加持だった顔を見下ろす男性。

「馬鹿な事を…しやがって…お前は何なんだよ…」
振り返り殺害現場から離れていった。

すぐさま人が来て擬体を遺体袋にいれると、
おおきなゼリーを手でかき集め遺体袋の中に流し込む。

別の者が飛び散った細かいゼリーや肉片、血の後に薬品をかけてる作業にはいった。

ゼリーや肉片、血等のみが溶けはじめ、床材を絆つけてはないようだ。

掃除人はかけわすれが無いかをチェックしはじめ、
その間に溶けたあとの液を掃除機で回収しはじめる。

手際よく人の殺したあとは…10分足らずで痕跡を残さずにクリーニングされ撤収さしていく…

(人を殺しても10分で証拠を処理か…
恐いね〜諜報機関はさ…)

人が入らず若干埃がたまっていた部屋だが、
嫌に綺麗に清掃された後だけがこの部屋での起こったでき事を物語っていた。

……




寸劇風後書き

作者「と、言う事で、エヴァンゲリオンの世界にきました」

ナギ少尉「ひょっとしてセカンドインパクトの再現を起こすの?」

作者「オリジナルハイヴでか…が被害おおきすぎるよ…」

ナギ少尉「そうね…確かに大きすぎるわね」

作者「まぁ、要は使徒そのものをつくらなゃ良いわけだし…
作ったとしてもカオルも使徒そのものと同様だからな…」

ナギ少尉「ところで、旧新どっち?」

作者「次回おたのしみにね…まぁパラレルワールドありって、
公式でもコメントしてるからなぁ…」

ナギ少尉「だから鋼鉄のガールフレンドとかも新しいチルドレンが出てるのね?」

作者「そうそう。その点二次はやりやすいよな」

ナギ少尉「謎が多いのに?」

作者「今回のだと、加持さんの殺した相手は?か…
ゼーレ工作員にね…」

ナギ少尉「さて次回、カオルは?…おたのしみにぃ」

H25年10月再改稿



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