第208話『マシュハドハイヴ攻略戦発動』


4月4日7:53

[マスター!!甲2号の上位存在化確認、
それに伴い横浜スパイとの通信回路開設したってきたよ。
あと各地のハイヴで侵攻兆候あり]

朝起き屡伊とまりもの胎教し、引き続き銀河英雄伝説残りの技術をいれようとした時に、
待ちに待った報告がきた。

「約60日かな?」

[そのスパンみたいね]

「甲2号攻略作戦、現時刻をもって発動…出動準備は?」

[2時間で可能だって]

「10:00に作戦発動、待機状態までもってくように」

[了解マスター]

H3マシュハドハイヴ…
帝政イラン領ホラサーン州の第二の都市マシュハドに74年に建設された3番目のハイヴ。
2番目でないのはカナダ領アサバスカに落下したユニットで、
核の集中攻撃で消滅したのを一応数えてはいる。

74年に喀什からBETA群がソ連領キルギス、ソ連領タジク、ソ連領トルクメン、ソ連領ウスベク、パキスタン共和国、
アフガニスタン民主共和国らを通ってイラン帝国のマシュハドの地にハイヴを建築した筈なのだが、
詳しい話は伝わってはない。

不明な理由としては喀什ハイヴから湧き出るBETA群に対して、
ソ連領内部は既に戦地になっており、キルギスやタジクの民はかなり死亡しており、

またアフガニスタンはソ連に援助を求め、
パキスタンがジャンムー・カシミール藩王国領土の関係で他国軍の受け入れを拒否、

インドが国連軍を受け入れてたのみであったが、
他国領内に入れない状態であった…

要するに、この時点でまだ人類は一丸となって戦う事を知らず…

リアルとの場所の整合は、ソ連領タジクはタジキスタン、
ソ連領トルクは、トルクメン、
ソ連領ウズベクはウスベキスタンで、
それぞれタジキス人、トルクメン人、ウスベキ人が中央の指示によって集められた民族共和国であった。

ソ連領と記載したのは、モスクワ中央の影響下にかなり影響され、
特にタジキスはAL4の世界では起きなかったが、
中ソ国境紛争の過程で、ソビエト唯一の大規模不凍港のウラジオストク含むアムール川らへんは、
69年から20年たっても解決つかず91年の批准でやっと解決ついたが、
不毛な地のタジキスの1部分割譲はかなり早く行われた程だ。

因みに今は中国が独立国となった、
タジキスタンの地の豊富な地下資源を狙ってはいる。

親米国家のイラン帝国も74年当時は警戒してはいたが、
大部分をイラク国境側に戦力の目は向けられてて、
気がついた時には遅かったという話だ。

特にアフガニスタン共和国、
ソ連領トルクメンの広大な地を突破されこちらに来るとは夢にも思ってなかったという。

事実として伝わってるのが1974年9月30日にマシュハド近郊駐留のイラン帝国軍が一夜にして全滅。
都市も壊滅状態におちいった。

イスラム教シーア派における重要な聖地のマシュハドにある、
エマーム・レザー廟も勿論崩壊…
その時に巡礼者は動かず一緒に埋まったという。

まだ大丈夫だろうと離陸した民間機が次々に光線級に撃ち落とされたという。

イラン帝国内の東側側から住民らが西部へと避難し始めるが、
交通網は数少ない都市間道路を走るバスが主であり、
鉄道は国内は通ってるもののさほど便が良くなく逃げ切れなかった者も多い。

またイラン帝国軍は当時は航空戦力が主流であり、正式量産の決まった戦術機はまだ入ってこなく、
使えなくなる可能性のある航空戦力をいかに処分するかの転換期でもあった。
F-110スペクター、F-111アードバーク、F8Uクルセイダー、F-112トムドック、
HU-1ヒューイやHC-1Bチヌーク等70年初頭に多数導入した後でもあった。

陸軍用に戦車等は導入していたが航空戦力からは遅れ、
M60が主流でありチーフテンを増やしつつある段階であった。

逆流で混乱を極め…
気がついた時には建設されていた話だ。

因みに喀什からのBETA群及び建設BETA群の一連で、パキスタンは東パキスタン…
リアルに直すならバングラデシュにいた人々の方が生存率は高かった。

2002年現在、ソ連領にいる少数民族の人口は…
まずキルギス人は3千人を…
タジキス人は…1万人を…
ソ連領タジキスの東側のゴルノ・バダフシャン自治州を租とするパミール人は5千人をきっている。
これは居住地が元々喀什に近かった為でもあり、
またソ連の戦略で征服民族である少数民族を使い潰しで少なくなっているという。


ー異世界軍横浜基地第一発令所ー

「リヨン、オリョクミンスク、重慶、喀什、鉄原、
第二級防衛体制整いました」

「国連軍及び各国軍に通達済み」

「甲2号マシュハドハイヴ攻略部隊出撃します」

各ハイヴの活動兆候に対し、各基地の迎撃体制、また人類戦線の迎撃体制が整いはじめる。

スクリーンでは、まだ朝日昇る前の喀什基地の待機所からでる、
30隻のトレー級、12隻のダブルトレー級、
20隻のフリーデン級及び対空型10隻、
カーゴトレイン100隻の大規模編成が砂塵をあげて出撃しているのが映っている。

各ハイヴの内部個体数を監視していたB1からだが、
明らかにあ号攻略後は個体数の増加傾向がおちていたのも情報に入っている。

1月に起きた大規模侵攻の影響及び、あ号陥落で、
絶望的な間引き作戦をする必要もなく、
各国軍は弾薬補充等に余裕及び休息ができていた。
アジア方面が押していたとはいえ、かなりギリギリの場所もあったのも事実ではある。

現在は異世界軍の援軍に更に余裕ができ、ソ連方面、ヨーロッパ方面においてハイヴ陥落、橋頭堡も確保できていた。

だが間隔を計る為とはいえ、上位存在復活は一時の休息の終了である…

……

攻略部隊が現地つく前に昨日の銀河英雄伝説の同盟軍艦艇の続きを…

アイアース級…
旗艦用に作られた大型艦種。
旗艦用に個別注文が受けれる事で各艦ごとに形状が若干違う。
スペックは標準値を扱っている。

全長1159m全幅72m全高358m乗員1226名。

共通しているのは万を超える艦船のオペレートに電子機器が惜しみなく投入され、
また人員が乗り込んでいる事でもある。
分権艦隊旗艦用の改造艦等や標準型戦艦が旗艦になる際も多数の人員が乗り込む形にはなるが…
オペレートにはやはり女性士官が多く配属され、将官が指揮する艦にはオペレート要員が乗り込んでいる形だ。

また通信用の艦下部にでてるフィンアンテナ以外にも、
上下にFTLアンテナが突き刺さってる様に見えるのが特徴だ。

武装は様々であるが、アップルトン中将のクリシュナは艦首砲門60門、
側面砲門180門と重砲撃艦に対応しているのもあれば、シヴァの様に工作に特化したのもある。

ヒューベリオン…
全長911m全幅70m全高284m乗員915名。
第十三艦隊ヤン小将用に改装された旗艦型大型戦艦だ。

アイアース級は建造に時間がかかり予備は無かった。
その為白羽の矢がたてられたのが、
退役寸前だった、宇宙歴770年代に建造された前世代型旗艦を引っ張りだし、
第13艦隊就役時に急遽近代化改装。

まずはアンテナ等を増設をほどこし、通信指揮能力を高めている。
艦首付近にあった艦橋を艦隊中央に移動し、その後方余剰空間を生活区画に。
被弾時の人的被害を最小限にとどめる改装を施された。

ここまで改造するならアイアース級を新造した方がと思うが、勿体ない精神がでたのだろう…
元の艦種の同系艦は既に全艦退役済みだ。

第13艦隊配備前はどっかの辺境星区警備艦隊で旗艦を勤めてた話で、艦番号144Mはその当時の物。

強襲揚陸艦…
全長226m全幅76m全高42m定員200名。
装甲歩兵6個小隊乗船可能で、
その他に地上戦用のイオノクラフト、高速機動戦車等が搭載されている。

艦自体の運用要員は3名の3直体制。戦闘時には8名が必要。

6桁を超える砲撃の中、敵艦への直接強襲し白兵戦へと持ち込む事ができる艦で、
また同時に同盟で直接惑星への降下が可能な星間航行が可能な艦だ。

破壊が目的ではない為、艦上部に低出力の回転砲塔、下部の対空砲ぐらいしかないが、
艦サイズに似合わない大型推進機と機動スラスターが178箇所艦全体に備わっており、
瞬間的な加速力や軌道を変更する制御能力が優れている。
主に艦隊戦の最中には薔薇の騎士連隊の活躍が目立つだろう。

全長487m全幅300m全高312m乗員64名。

工廠設備のない宙域や戦場にて艦の整備・修繕を行う艦だ。

四角いU字溝のような型で露出している内部にびっしりと整備用のクレーン等があり、
作業時にはしっかりと係留するので航行不能艦を移動させる事もできる。

その為に推進部は同盟には珍しく6基備えている艦種であり、
抱え込んでの移動での増えた重量分を充分カバーできる形だ。

武装は最低限の自衛設備しか備えてなく、艦隊戦においては輸送艦と並びいの1番で狙われる艦種でもある。

スパルタニアン…
同盟軍の宙域制圧用戦闘艇。
帝国のに比べると若干機動力は劣るも火力はまし、
シールド内部でたった40mクラスの戦闘艇が巡航艦や駆逐艦を切り裂いていく…
戦艦でも一撃は難しいも、大部分を真空にするど甚大な被害を与える事ができる。

これで同盟軍側艦艇等は入れ終わり、
あとは…イゼルローン要塞…回廊に設置された直径は60kmの巨大な人工要塞。

惑星は超硬度の結晶繊維とスーパーセラミックでつくられており、
更に流体金属装甲で表面は覆われ内部構造がわからなくなっている。

近接した敵に対しては浮遊砲台及び最大戦力のトールハンマー…所謂要塞砲で迎撃し、
その威力は一個艦隊位なら消滅してしまう程だ。

内部は広大な宇宙港を持っており、最大で2万隻の艦隊を収容可能。
また長期的な籠城を可能にする軍需工場や格納庫もあり、
イゼルローンに駐留する兵士の食糧を自給自足可能な農場施設も存在し、
更に民間施設も充実しているため物理面だけでなく精神的にも長期戦に対応可能とまさに難攻不落な要塞。

を入れ終わったら…

「オペレーターIFSね…」

ビダンさんから久々の新作が届いてた。

ますますツヤツヤと…18といっても…納得できる人もいるくらい若返りをしていた。

さて現状異世界軍の機動兵器群は大まかに、
コントロール、オペレーターシステム、マスタースレイブ、ダイレクト・モーション・リンク等による間接操縦システム及び、

IFS、エントリープラグ、ヤドカリやコバッタ達のハッキングアクセス、
カオルの同化等に代表する直接操縦システムの二種類がある。


どちらがずばりとなると、俄然タイムラグのない直接操縦システムが有利になるのは確実だが、
エントリープラグシステムは操縦システム自体が大きすぎ、
及び、万が一の緊急脱出が難しくなる為、現状エヴァにしか導入していない状態であった。

またIFS導入はパイロット自身にナノマシンを強要する為、こちらも殆ど導入されてはなかった。
コバッタ達やカオルは特殊能力として別。

その為殆どの機体は間接操縦システムによるものであり、
AIのサポートのもと、いかに反応するかがトップエースに踊り出る人達である。

やはり頭で考え、身体を動かし、機体に伝える…この三段階を踏む為、

直接操縦たる頭で考えるだけの一段階には勝てずらいものである。

そこで、
「この間の男の子美味しかったわぁ…またヨロシクね」で、
ビダン博士がもってきたオペレーターIFSの存在。

これはナノマシンを注入しなくともIFSを利用可能となる、
直接神経接続を可能としたグローブである。

もちろんIFSよりかは伝達処理能力が落ちるが、間接操縦システムよりはダイレクトに繋がる分、
操縦に余裕がでてくるであろう…

(とりあえず、メインIFSタイプ、サブに操縦スティック式かな…)

万が一なんだかの支障てIFS使えなくなった際に、
残しておいた方がと思われたので、
有人機はそういった改修にしていく流れになった。

(IFSの利点もあるしな)
初期的な動きになるが操縦方法にIFSを用いると、
例え飛行機でもユンボでもIFS仕様ならお子様でも運転できてしまうのだ。

戦闘機動は訓練がないと流石に無理だが、クレーン車等も感覚で動かす事が出来るため、
そういった意味でIFSは好ましい。
操縦システム改修の1件を片付け…



2002年4月5日

世界各地では、BEATによる活性的な攻勢をうけようとしていた。

確認されている侵攻群は、

クラ戦線に対して、マンダレーハイヴから向かっており、
スエズ運河防衛ラインに対してアンバーハイヴから…

リヨン基地に対してブタペストハイヴ及びミンスクハイヴから、接近中、
喀什基地に対してエキバストゥズハイヴ、
ボパールハイヴ、マシュハドハイヴ、クラノヤルスクハイヴの4方面から、大規模移動群がでている。
ハタンガ跡地へノンギクハイヴからの移動群…

以上のように確認できた。

動きがみせてないのがウランバートルハイヴ、フラゴエスチェンスクハイヴで、
1月の影響がまだ残ってはいるのだろう…

直接まだ人類側へと向かってはないが、
その他にもスグルートハイヴからエキバストゥズハイヴへ、
ロヴァニエミハイヴからヴェリスクハイヴへ、
ヴェリスクハイヴからミンスクハイヴへ、
ウラリスクハイヴからマシュハドハイヴへ向かっている移動群を発生させており、
ここ数日中の注意すべきはウラリスクハイヴの移動群だけだろう。

リヨンを落としてなければグレートブリテン島のドーバー基地群へと向かってたかもしれない。

対する異世界軍の4日時点での配置状況だが、
フリーデン級が各基地に4隻ずつと戦線派遣に2隻ずつ、
対空型が各基地及び戦線派遣に2隻ずつ。

トレー級が既に攻略艦隊として出発したのを除き、
喀什基地に15隻、
リヨン基地に25隻、
オリョミンスク基地に25隻、
鉄原基地に2隻、
重慶基地に11隻、
クラ戦線派遣に2隻、
スエズ戦線派遣に2隻、
樺太戦線派遣に2隻、
地中海方面軍派遣に2隻、
北極海方面軍派遣に4隻の状態で、
マクロスがクラ戦線、クォーターがスエズ戦線に派遣されている。
その他足りない火力はモンスター改及びX-10E改及びX-10Eが各基地へと配備。


現在の状況は、
ノンギクハイヴからの侵攻群に対してはオリョクミンスクからの対応軍、
また国連北極海方面軍第5軍の十月革命島からの対応軍がでる手筈となっている。
今もオリョクミンスクからフリーデン級ミサイル艦の攻撃が続いてるが、
先頭集団が明日戦闘域にはいる予定。


クラ戦線には重慶基地に向かうBETA群が出てないので、
トレー級10隻及びカーゴトレイン10隻と艦載機体が向かって、戦線守備に合流。

マシュハドハイヴからの100万規模の群に対しては、攻略軍が直対していた…


−マシュハドハイヴ戦闘ライン−

帝国時間5日23時頃

上位存在と化したマシュハドハイヴから喀什侵攻の50万と、
異世界軍のマシュハドハイヴ攻略軍が、がっつり正面からぶつかっていた。

流石に喀什防衛隊に更に50万の負担が厳しいと判断した為、
殲滅せよの命令を下してた。

トレー級は周囲を硬め、
トレインカーゴが中心へとかたまる。
各カーゴの直上にX-10Eが乗り足りない火力をカバーする。

BETA群は煙幕弾及び砲弾の雨嵐をうけ、潜りぬけたところでスフィンクス群の一斉砲火を浴び、
蹴散らされていく…

接敵部分はPT群や特機、戦術機が対応してた。

……

〜ある救助された少女A〜

そういえば私の名前いってなかったわね…
エリーゼ、14歳は前いったかしら?


あの後の話ね、

まず家族単位での人達が広場から順次移動していったの。

そのあたりでご飯とか出て、おいしく頂いたわ。

コバッタ君っていうんだね〜が、
私達に一人一人名前をきいてきて、戸籍っていうの?を作るため〜っていたわね…

その時苗字が必要っていわれて…ママの名前、シエル…シエルを苗字にしました。
エリーゼ・シエル。


その途中で家族とはぐれた人達が、別の場所にいるとかで案内されていったわ…
なんか10箇所位おんなじ広間みたいのがあるってたわ…

ママ…パパ…生きていたらよかったのに…と思ってたわね…

そのあたりで一日が終了。
暖かいベッドに案内されたわ…

次の日あたりね…コバッタ君が、私達のような身寄りがない人を、
施設という場所までつれていってくれたわ。

元の帝国だと、わたしのように独り身になって、元の生活だと小麦ね。
農民だったし…税を納める事ができなくなると、
私設荘園の農奴としてただで一生働かせる…はまだいい方ね。
どっかの貴族の性奴隷に売られる…とか…
召し抱えでないから身分は最悪みたいね…
あとは帝都の売春宿みたいなところに売られるとか…

そういった魔の手を逃れても、
社会秩序維持局によって強制収容所につれてかれ、死ぬまで働かせる…とかね。

そういった覚悟をしていたけど…そうでないみたいで安心したの。


施設にいくと、上が80歳近くから70歳のご老人あたりと、
下が18以下の人達、約10万人にのぼる身寄りのない人達が…

しかもこの施設以外にも40箇所、
約400万人もおんなじような人達がいるんですって…

ほんと…凄い人数で信じられないわ。
もとの星以上の人達じゃない。

しかもこの施設、私達に住むところ、食べるところだけでなく、
自立を目指す為の教育という制度があるってじゃないの!

読み書きさえ出来ない私達に教えてくれるって。

ほんと涙がでちゃう。

私達を地獄におとした糞領主や帝国と大違いね。感謝しちゃうわ。

同盟も教育を…施すとかいってたけど、
私達から貴重な食べ物、取り上げて帰っちゃうし。

所詮帝国とおんなじだったのよ…

けど…違う、何もかも違う。

個々には自由がある!!


〜ある救助された少女A改め、エリーゼ・シエルSide end〜



〜とある救助された一家〜

私達家族はムーンウエストと名付けられた場所に移りました。

途中真空エリアを通るそうですが、ちゅーぶとれいん…というのですか…
初めて乗りましたが、それでドーム間を結んでいるそうです。

惑星エリシオンから一歩もでた事がない家内も含め、
真空の惑星にこういった施設をつくるとは驚きです。

娘達がお星さま綺麗と窓からのぞく宙をみてはしゃいでました。

新しい生活を頑張らなければ…と心に誓いました。


いざ住居に…と説明会ですか…ですが書いてある事がすっかりわかりません。
カクカクしている文字なんですが…

[ではこちらを食べて下さい]

とコバッタさん達からネズミ色のプルプルしたのをだされました。
これが食品だそうです。

気味が悪いです。

いやだぁ〜
何この変なの〜

と各所で声があがります。
わたしもおんなじ気持ちですよ。勿論…


食べれば書いてある事がわかると説明してます…

覚悟を決めました。

口の中に…

ぐみぐみしています、味がないです。


すると…目の前の文字がみるみる内にわかってくるじゃないですか…

ようこそ、新世界へ。

とかかれているマニュアルがすらすらと読めます。

読める!気味が悪いの食べたら読める!と、
各所で声が上がり始めました。

マニュアルにはムーンウエストについての説明がかかれていました。

読み終わった人から希望の住居及び仕事につけるそうです。


頑張らねば…
これからの新生活にオーディンに感謝いたします。

〜ある救助された一家Side end〜

〜クラインゲルト子爵〜

未だに狐につかまれてるようじゃ…

ワシは殺されてたという…
説明によると記憶が凄惨すぎてその部分は消したと…

だが今、目の前にはカールとフィーネが遊んでいる。
そして側にはモンタークが…

環境は大きく変わり、スペースコロニー内に棲むようになったが、カールの笑顔がまた見れてうれしいものじゃ。

先の短いこの老いぼれの身の命が続く限りカールの笑顔を見続けて行こう。

〜クラインゲルト子爵Side end〜


……




寸劇風後書き

シェリル様「ねぇ作者…もうわたしの事どうでもいいの?」

作者「い…いえ…そんな事は…」

シェリル様「そんなんじゃ…もうでてあげないわよ?」

作者「ど、努力します…」

ナギ少尉「これだから男は…できない約束をねぇ…
わたし一人で進めますか。
さて物語はいよいよ甲2号攻略作戦へと場面がうつります。
現在、ハイヴと名付けられた26の内、
横浜、佐渡、鉄原、重慶、敦煌、喀什、
エヴェンスク、ヴォルホンヤンスク、オリョクミンスク、ハタンガ、
リヨンの11のハイヴが人類側の手に落ち、残るは15になります。
喀什までの道程が約190話、ソ連の4つが落ちるのに2話位でしたが、
フェイズ2規模でしたので…
残るはフェイズ3からフェイズ5の各ハイヴになります」

シェリル「ところで地名長いんだけど、甲2号?略式の呼び方あるなら何故そっち使わないの?」

ナギ少尉「あ、そうですね…復活したら話してみますか。
次回マシュハドハイヴ攻略戦進行中、おたのしみにぃ」



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