前書き

海外短期旅行いってきますので次回投稿は、20日、続けて21日、22日投稿予定で、
そこから2日ごとに戻ります。
第230話『スターゲイト編9 更なるテクノロジーの入手へ』


2005年3月

アトランティスはレイス母船接近の危機に見舞われていた。

この時期のアトランティスにはZPMが一つもなく、
対空兵器が使えずにまる裸であった。


その為ZPM探索の為にペガサス銀河各所や、
都市内部にまだないか等調査行っていたが思うようにはすすまない内に、
ペガサス銀河の支配者レイスの強行偵察機ダーツが、
とうとうアトランティスに現れた。

ダーツは破壊されるも…
超空間センサーがスキャン結果を受信しただろうのアトランティスへ接近のレイス母船3隻を探知していた。

同時期に老ウィアー博士の遺したメモから1つのZPMを見つけたが、現地人が受け渡しを拒否し隠してしまっていた。
時間がない…
また別のも見つかってたが彼等の防御装置に使われ、かつ此方で使用すると二度と彼等の防御装置は起動できない…
人道的に却下された。

アトランティスのα基地の場所がレイスにしられ襲撃をうけ、避難場所にもつかえなくなる。
そして…最終目標がここを占拠しデーターを収集、そして豊かな餌場地球の道程と判明した。

とれる手は一つ、アトランティス上空に来られる前にレイス母船を撃退する事…
地球へ遺書の短縮メッセージを送り、
手がないかと模索し始める。

そこで提案されたのが以前発見した迎撃衛星の復活…

アトランティスの防衛システムはZPMに合わせて作られたが、
最終防衛ラインの迎撃衛星が電力の僅かなナクアダジェネーターで復活できるとの話である。

迎撃衛星を復活させるべく動きはじめる…

また同時に避難プランの自爆及び新α基地選定にも動く。
最終目的地、地球の座標…
いや天の川銀河のジャファ含めた全人類の存在は絶対にしられてはいけなかった。

……

アトランティスから一機のジャンパーが飛び出す。
15時間かけて第四惑星軌道上にある衛星へと近づく。
ジャンパーがドッキングし船内から宇宙服着こんだマッケイが衛星内に入ってく…

過去ランティアンの最善期には母星の第三惑星ランティスを守る最終防衛ラインの役割を果たし、
多数の迎撃衛星が浮かべられていた。
だが物量にまさるレイスの特攻をいとわぬ攻撃で一つまた一つと破壊され、
今ではランティスの恒星系にはこのエネルギー切れで稼動してない一つを残すのみであった。

衛星を探査し始める。完全にエネルギー切れで衛星は死んでいた。
生命維持装置も復活はしない。つまり枯渇状態であった。

ナクアダジェネーターを接続しパワーを復活し始めることから着手する。

……

衛星が生き返り始め衛星内部に酸素がまわり呼吸ができるようになり…

「ふう…やっと脱げるわ」

「博士、宇宙服苦手そうでしたね」

「なんでこんな狭いスーツに好んで入るんだか、よくわからないよ」

「そりゃぁ…でかすぎたら作業できないと思いますし」
「でもせめてジャンパー並のスペースは必要だと思うよ」
「博士、作業をすすめないと」

「ああ、そうだな…さて、人工重力はっと…」

人工重力を復活させないと作業効率がおちる。
何処にドライバーがいくかわかったもんでないからでもある。

「よ〜しいいぞ、合図を送ったってわぁぁ」
マッケイが墜落し背中をうちつける事態もあったが…
電力もほぼ行き渡り、武器システム以外が復活した。

武器システムに電力が行き渡らないと発射はできない。
残り29時間…原因を探る。

……

原因がわかった。稼動していた時期に外部に攻撃をうけたと思われ、破損箇所が発生。
その部分で通電が行き渡らず放電してエネルギーがきれたと推定された。

破損箇所の修理に衛星外での活動が必要になり、命綱ない活動が必要となる。

くじ引きでマッケイ博士がハズレを引き…外部修理へと準備し始める。

……

ジャンパーから宇宙服着込んだマッケイが、
外部のコンデンサーパネルに取り付き確認したところ、破損が酷い。
修理に時間かかる。内部ではバイパス回路を探し始めるが
時間がなく強行修理にマッケイはふみきる。

……

「じゃあいってくるよ」

「いってらぁでちい」

ルーロスを収納し衛星へと取り付くカオル。

衛星はレイス艦隊が来る前に応急修理が完了し、武器システムに通電、発射可能体制になった。

修理をおえたマッケイがジャンパーにのり、
衛星にドッキングしピーターを回収しようとするが、
ドッキングがうまくいかない。

バイパス回路を探していた時に切断してしまった回路が、
ドッキングハッチ系統の回路であり与圧も無くなっている。

修理し直そうとするマッケイだが、ピーターから時間がない、そのままで母船撃墜後に回収してくれと…
このままの方が不意をつけると…

ジャンパーは衛星から離れステルスモードで潜伏し始める。

……

レイス母船3隻がハイパースペースから出てきた。
全長15km全幅5kmに及ぶ巨大な船である。
その火力は膨大であり質に勝るエンシェントのオーロラ級にも数を揃えれば勝てる程であった…
オーロラ級1隻に対してレイス母船単体だけなら10隻であたればトントンであろう。
その他ダーツやクルーザー等の数の力で押しきる。

『まだパワーを立ち上げてないんなら、今だぞ』

「パワーオン…武器使用可能まであと60秒です」

『ウィアー、こちらマッケイ。衛星の迎撃準備完了、一分後に攻撃を開始する。祈っていてくれ』

『ええ、そうする…幸運を』

「発射モードマニュアルからオートに切り替えます…スタンバイ」

『了解』

衛星からビームが発射されレイス母船に命中。
2秒足らずで貫通した。
照射時間は4秒、充分効果をあげレイス母船は前後に分断し爆発する。

『やった、やっつけたぞ!』

『聞いてるわよ。ロドニー』

『残りは2隻だ』

レイス母船からダーツが多数発進し攻撃態勢が整いつつある。

『おい、何で撃たない』

「トラブルです」

『どうしたんだ!?』

「迂回した回線がオーバーロードしたようです!
…武器を発射できません!…別の回路探します」

『まってろ拾いにいく』

「駄目です!そこにいて!」

『ステルスモードだ。大丈夫!』

「時間がない、早く逃げて下さい!…残念です」

衛星に集中砲撃をし…破壊される衛星内部からピーター・グローティン博士を救助した。

周囲に他にないか偵察し始めるレイス側、
しかしアトランティスには防衛手段がもうない。
それをレイス側は知らず貴重な時間を稼ぐ事ができたアトランティスであった。

(タッチ…有機体艦船技術か…)
レイス母船へとりつく事ができた。

機械と生物のハイブリットであるレイス母船、
建造できるか?の問題もあるが取得を目指していた。
その巨大な母船は内部に女王がいて多数のレイスがいる。
数は5千程…全員兵隊として動ける。
搭載しているダーツも数は2000機を越え、戦闘力は計り知れない。

(…15kmなら楔うてるか…)
ビダン菌と楔を打ち込み、レイスクルーザーへ…

ダイダロス級同様1kmクラスのレイスクルーザー、
レイス母船を護衛し、単独での艦戦闘を行う能力がある。
また巨大すぎて大気圏に進入できないレイス母船の変わりに、
直接強襲できるクラスでもある。

クルーザーにもビダン菌を打ち込み…
ダーツを取得して世界扉を唱える。

……


新α基地の選定終了し、また前に強行偵察にきたダーツからビームで侵入したレイスが、
都市内部に潜んで破壊工作を行ってたが捕縛し殺された。

だが迎撃する事が最早叶わず、戦わずに自爆を決意したアトランティス…
避難開始した時に外部からのゲイト接続が繋がる。
ZPMを入手した地球からの援軍がきたのだ。

各種最新火器を携えて…
地球から持ち込んだ兵器は、
レイルガン…400kmにマッハ5で到達し装弾数1万。
ナクアダ核弾頭6発1200Mt、電磁波の放射も殆ど0、レーダーにも引っ掛からない。
宇宙機雷として設置する方向。

6倍の出力のナクアダジェネーターmk2、これにより短時間のドローン操作可能であった。
防衛部隊が配備され対空近距離防衛システムがアトランティスに構築される。

ゲイトを繋げたZPMを運ぶダイダロスがくる4日間を護り抜く事…
ウィアー博士から指揮権を剥奪して防衛作戦にうつる。

科学者、アソス達は新α基地に避難してたが、
有志をアトランティス防衛に促す。


……

宇宙機雷に関しては見抜かれ、惑星に小惑星が多数飛来。
機雷が爆発し大佐の強行作戦の一つ無駄になる。

核でレーダーが馬鹿になり目視できる距離に接近したダーツの大編隊に対して攻撃が行われる。

果敢な対空攻撃に対し、特攻してきてビームで都市に侵入する手段がとれるレイス、
餌を回収したダーツはひきかえしたが、
残りのは次々と都市内部に侵入する。

ここで切り札の一つドローン数十発を全て射出し…大編隊の一派は多くを撃墜し撤退させた。
都市内部に侵入したレイス退治が始まる。

撃退したものはよいが、再びダーツの大群がくるであろう…
母船を何とかしなければならない。

代案にあがったのが遠隔操縦によるジャンパーでの体当たり攻撃。
宇宙空間に対しては貴重な船を使う事になるが致し方ない。
爆発力をあげる為に敵対しているジェナイから、
核爆弾を譲りうけててみてはの案もだされ決定。
ジャンパーの改造が始まる。

都市に侵入したレイスは30名程で犠牲もあったが退治した。

貰ってきた原爆は未完成、組み立て作業がすすむ。
マッケイの徹夜により原爆が稼動までの徹夜での作業がすすむ…

……

このあたりでカオルはレイス母船、クルーザーからビダン菌を回収、
分裂体をルーロスで拠点に向かわせ救助準備を整える。

ダーツで刈り取られた人は…いやダーツにビームで吸い取られたといった方がよいだろう…

ダーツは約20mクラスの小型戦闘機で、とてもでないが実体を保っているままでは、
パイロット以外収容するスペースがない。

転送ビームらしきので吸収されるとダーツの鯖にデーターとして人間は存在していて、
逆転機能にて実体化され、実体化した時には気絶状態、無抵抗状態だ。

結構高度な技術をもち、鯖の人数制限は約100名分の容量がある。

墜落し鯖が破壊したら刈り取った人々も死亡し無駄になるので、
レイス達は刈り取ったら積極的に母船に搬送し、
実体化させてから再び刈り取りにでる動きをとっていた。

気絶した者は直ぐに吸い取られるわけでなく、
女王クラスの分配まちとなるので、逃げられない様にゲル状の壁へと収納される。

気がついた者はここは何処だ?
等でまず混乱する。
そうだろう…地上で戦っていた筈だから…

レイス兵達が引っぺがして連れていく…

……

「自分をなんと呼んでいる?」
レイスの1女王の前に引っ立てられた兵士が問われる。

「モートン・ジョナス曹長、合衆国海兵隊所属」

「当たりか…お前は恐がってはおらん…まったく、勇敢か、無知か」

「貴様らの餌になるんだろ?覚悟してるさ」
目の前にはミイラとなったアソス人の死体がある。その死体をみても動じはせず、
モートン曹長はいわゆるエリートなのだろう…

「ふん…ならば…お前達の星、地球の人口はどの位だ?」

女王による精神干渉が行われる抵抗できるものは…

「……そ、総数は約60億」

そうそうにいない。意思の力で抵抗は出来ようが、専門訓練うけてないときつい。
例えばしょっちゅう頭の中に手を突っ込まれるある人の様に…

「地球はどの銀河にある?」

「……あ…、天の川銀河」

「天の川銀河までは何光年だ?」

「…3…300万光年」

「300万光年か…我等の技術ではとうてい行けぬな…
輪の力でもどとかぬ筈だが…
いえ!どうやって此処にきた」

「…Z、ZPMで、増幅したスターゲイトの力で」

「ZPMは今、何処にある?」

「…ダイダロス号に積まれアトランティス救援に4日で向かっている」

「シャァー」
女王が喜んでいる。

「…地球の座標は何処だ」

「……アトランティスに」

「座標は何処だ?」

「……アトランティスに」

「ひざまつけ…ひざまつけ」

モートン曹長は抵抗したが膝まつく。

女王の爪で防弾チョッキごと軍服が切り裂かれ、
素肌の胸あたりが露出。
「いえ!地球の座標は!」

女王の右手が心臓あたりの胸にあたると…
ギャァァァァァァ!
絶叫が響き渡る。

「地球の座標をいえ!いわぬと苦痛が続くぞ!」

「し、しらない…ざひょうってわからない」

「知らぬか…ヌン」

生命エネルギーを吸い取りミイラとなるモートン曹長。
死亡した…
「片付けろ。わらわは満腹じゃ。次は暫く連れてこなくともよい」
地球の座標でなくスターゲイトアドレスを聞いたらまた別ものだったろうが…

「攻撃はアトランティス占領と、
300万年わたるダイダロスとやらの確保を厳命しろ。
特にダイダロスの撃沈はするな。
もう一方の者と通信をとる」

銀河内なら光の速さ越えで充分であとはスターゲイトに頼りきってたレイス達、
生体ハイパードライブの時速は15光年速。

22年無補給、更に彼らの生体ドライブ特有の休息で44年、
合計66年かけて天の川銀河へ渡らなくてはならない…
女王だけなら我慢して2週間に1人食えば、約6百人分の16〜30才の人間で到達するが、
兵士分、また餌である人間の年齢維持の問題があり到底不可能であった。
老人になればなるほど吸えるエネルギーが少なく更に人数がいるようになる。

豊かな餌場への道は示された。後は占領するのみ…

……

再びのダーツ大編隊が都市に攻撃をしかけてきた。

ジャンパーの遠隔操作しようとするが、
ドローンの操作でジュネレーターのエネルギーが切れていた。
都市に特攻しかけ侵入してくるレイスが多数、
防空要員、地上迎撃要員…次々と人手が足りなくなる。
ジュネレーターの新しいのをセットする時間的余裕がない。

特攻を決意するシェパードであった。

……

(こっちにくるか…)
ジャンパーが向かってくる母船に取りついている分裂体が判断し救助活動を敢行する。

隣にいたものが忽然と消失する…その様な事がレイス母船内で起き…
レイス母艦1隻はジャンパー爆弾で爆沈しした。

操縦していたシェパードはダイダロスが間に合い転送で救出された。

残ったレイス母船1隻との撃ち合いが始まる…
防御力はダイダロスが勝るも、火力ではダイダロスが不利であり、
核弾頭ミサイルは大量にいるダーツに打ち落とされ届きもしない。
核を直接転送の荒業で内部から爆破、残ったレイス母船を何とか撃沈し救助もおこなった。

2005年時のダイダロス級では裏技でしか相手にはならない。

アトランティスはシールドを起動させ大編隊の特攻をギリギリ防ぎ、
残ったレイスクルーザーは撤退した。

……

(さて…次の時間へと…)

分裂体と合流し世界扉をとなえ別の時間へと…

……

一時的に平和が回復したが、再び12隻のレイス母船の増援が向かっていた。

50光年先の迎撃ポイントで2隻を転送裏技で破壊したが、その後転送がジャミングされ、
レイス母船10隻の集中砲撃、大量のダーツの攻撃でダイダロスは離脱するも戦闘には要修理状態に陥った。

迎撃はできなく…レイス母船10隻による都市攻撃が始まる。
シールドエネルギー切れ、後に都市へ侵入する為の攻撃であり、
24時間とまらずに衛星軌道上からエネルギー弾が撃ち込まれる。

シールドで防ぐものの都市から見上げる全天にエネルギー弾を防ぐ花が咲く。
その数1秒で30近く、10秒で300近く…

ZPMは一つしかない。1週間は持たないと推測された。

対応にせまられ…自らが消えればもう来ないだろうと…
アトランティスは自爆したと演技すればよいと案がだされた。

まずテイラが、もうこんな攻撃嫌だ自爆しないと駄目と精神メッセージをおくり、都市攻撃がやんだ。

シールド上空で核爆発を起爆させセンサーが馬鹿になっている間に、
シールドからレーダー熱探知らをも隠す完全ステルスに切り替える大演技をかます。

見事レイス側は騙され、やり過ぎてしまったと…餌場への道が無くなったと…
場所はわかったが到底届かない距離であり、
レイス達は傷心して帰っていった。

……

2005年8月

スペースゲイトから出現したジャンパー、
宇宙にあるスターゲイトの事をスペースゲイトとよぶが、
惑星に調査に向かうジャンパーにカオルは同化していた。

「チームの先輩として貰うけど食べすぎはよくない。
乗り物は乗り物だ」

「俺の胃袋は頑丈だ」

ジャンパー内ではマッケイがロノンヘとアドバイスをしていた。
今月からPSG-1のメンバーが変わり、
レイス酵素中毒となって脱走兵となってしまったフォード中尉に変わり、
ロノンがチームに加わったばかりである。

「なぁ…冷凍食品をそのまま食える僕でも―」
「マッケイ…スキャナーに反応は?」

「ああ…何も、星に生命反応ゼロ」

「残念だわ。アトランティスのデータベースには素晴らしい種族とあったのに」

「一万年前の情報だろ?長い間には色々あるさ」

「シェパード」
テイラが呼びかけ、正面窓を見るように促すと…
「こいつは…滅多に見られない光景だ」

「激しい戦いの後ね…レイスの母船よ」

「元母船だな」
何隻か破壊されて浮かんでいた。

「相当威力のある武器でやられてる…調べてみるか」

「なぁ…おいまった。同じ目にあったらどうするんだ?」

「一万年の間に何があったか知りたいだろ?」

惑星へと降下するジャンパー…

「生命反応がない筈だ」

「毎度お馴染みの光景だな」

「レイス艦隊をやっつけたお返しを、何万倍にして返されたわけか」

「ちょっとまった。微かだがエネルギー反応キャッチ、場所は…
あそこだ…レイス相手に善戦できたのも同然だ」

「となると?」

「この星にはエンシェントが住んでた」

施設に着陸するジャンパー、
早速施設内へ探索するシェパード達、施設ではエンシェントと思われる死体を5体発見する。

「あ…電源がいきているの?」

「施設のシステム回りだね……ほほ〜兵器がこの施設にはあって」

「この施設か?」

「ああ……電源系統が別だなぁ…ん?んん?」

「どうしたマッケイ」

「こ、こいつは世紀の大発見だよ…」

「いつも大発見してるが」

「そんなもんじゃない!!今までのエンシェントテクノロジーが小匙一つ分だ!!」

以前迎撃衛星があったがその陸上版といえた。
ただし陸上から大気圏外への砲撃にはかなりのエネルギーが使われる。
ZPMフル使用で1万発ってとこだろう。
だが…今までエンシェント技術を支えてきたZPMがアルカリ乾電池と、
例えられる程のエネルギーをこの施設は研究していた。
究極パワーソース、アルクトゥルス…

ZPMは人工的亜空間をつくりだしてエネルギーを溜めて引き出す。
よって限りあるエネルギーで出力もある程度。
アルクトゥルスはこの世界からの真空パワーを引き出す事ができる、無限なる究極のエネルギーであった。
その究極のエネルギーを利用する目的の為、
兵器の放出部に直結、コンデンサー等一切なく…
カオルは究極エネルギーの使用に耐えられる、
対宙地上砲台兵器を主目的としていた。

主目的は取得、サブ目的の優秀な人員を…

……

「トリプルチェック完了パワーレベル全シュミレーションで安定してるな?」

「火をいれようぜぇ」
「オッケィ全員注目。システム起動に備えろ、秒読み3からだ3、2、1、スタート。
ん〜いいねぇ〜
ゼレンカそっちは?」

「極マイナーな電圧変動キャッチ、
チェンバー内の温度安定…また変動よ」

「問題ないのか?」

「問題ない。格納容器は出力エネルギーに、
自動的に補正されるよう設計されている」

「シュミレーションではでなかった」

「中止したほうがよくないか?」

「大丈夫だ。コリンズ、
手動でもっとフィールドにパワー上げられるかやってみてくれ」

「了解」

「いくぞ…テストに備えろ発射用意」

「パワーレベルレッドゾーン」

「なんだ?」

「停止しろシャトダウンだ」

「やってる」

「駄目、操作できない」

「バックアップに切り替える」

「レベルが限界を超える」

「マッケイ」

「停止しない。なにかがコマンド妨害している」

「すぐ退避だ」

「もう少しだけ」

「そんな時間はないだろ」

「あ、まって安定してきた」

「ジェネレーターオフライン」

「いったい何があった」

「急激な電力サージだと思う…コリンズ、コリンズ!」
反応がない名前の主を探しにいくと…
コンガリと焼け焦げているコリンズがいた。
何かの被曝による全身火傷だが、数秒で大量の細胞崩壊がおきていた。
発電中の原子炉の格納容器内部にほうり込まれてもこうはならないだろう。

……

別の場所にてコリンズ・ハーフォード博士の遠隔擬体操作カプセルをしまったカオルは、
世界扉にて…

……

この後の経緯だが…
砲台はパワーを直接送る兵器であるが、
エネルギーを放出する安全弁でもあった。
アルクトゥルスは取り出す時に未知なる物質を作り出してしまい、
それにより制御不能になり暴走したエネルギーが、
砲台から撒き散らされレイス母艦と共に地上も潰滅した…と推測される。

ウィアーとマッケイは対立した。
安全でないから駄目とコリンズの死を無駄にしたくない。パワー抑えれば未知なる物質はできなく安全だ!と…
結局マッケイの押しで再起動実験を最少人数で行われる。

だが…再び未知なる物質が精製され、暴走するエネルギーを放出する砲台、
しかも放出速度も間に合わない…
急かされて諦めて逃げ出す…
何とかスペースゲイトに逃げ込む事ができたが、
トランド恒星系はほぼ消滅してしまった。

実験は失敗に終わる。

……

2005年9月

地球艦ダイダロス号はペガサス銀河の端、1500光年先にいるオーロラ級のネイムシップ、
オーロラ号を調査しにハイパードライブにて進んでいた。

アトランティスがZPMを使用できる段階で、
休眠していたシステムが再稼動し、自動的に亜空間ビーコン発射。
アトランティスへ通常空間4200年の時間がかかるが自動航行していると推測された。

17時間のドライブ後…
「艦長、ハイパースペース離脱10分前です」

「よし」『総員に告ぐ、まもなくハイパースペースをでる。
第二種戦闘待機態勢をとれ』

……

ダイダロスがハイパースペースからでると…

「艦長、目標のオーロラ級探知しました。
あっ!待ってください…オーロラ級付近から接近する小型物体1…
敵レイス小型艦!偵察艦タイプです」

『総員、戦闘配置』「ミサイル!射程に入り次第発射!」

「1番2番マーク!……発射します!」

ミサイルが発射され…敵艦は一撃で撃沈する。

「他には…?」

「探知しません…クリアです」

『総員、戦闘配置解除、第ニ種待機へ』

偵察艦はオーロラ号が活動し始めたのを探知し、
調査しにきたのだろうとチームは推測した。
艦が近づいてくと…
オーロラ号の外観がはっきり見えてく。
激しく戦いに傷ついていた。
初オーロラ級との遭遇でありチームが内部に調査に転送される。

カオルはオーロラ号に取り付くと楔をうち…
一回オーロラ号の過去へと世界扉を開く為にニノ国へと…
スッキリ珈琲がぶ飲み大会を行おうとしていた。

過去に戻る為には移動距離1分秒の制限がネックであり…
実はオーロラ号は約半年前にビーコンをキャッチしてから移動をし始め、
通常空間を亜光速99%ではないものの、かなりの速度で移動しているには変わりはない。

がぶ飲み大会始め目的の過去へと…

……

約半年前に再起動したオーロラ号は自動でアトランティスをめざしていた。
そこにレイスの船がやってきて接舷し、
宇宙着をきたレイスが乗り込んできた。

家捜しに回収できるものがないかを探しにきたようであるが…

『この餌達…まだ生きてるぞ』

『ほう…だが老化が激しいようだな…
外にだした瞬間干上がるだろう』

『新鮮味がない。身体壊すに違いないな』

『かもな』

『さっさと他のもん探しにいくぞ』

『いや待って』

『なんだ?』

『餌どもから聞き出したい事がある』

『なにをだ?』

『豊かな農場を目指す技術だ』

『おお』

『この銀河内には無いことがわかっている。
だがそこを目指す技術がわれわれにはない』

『それをこの高価な餌どもから聞き出すのか…
だがどうやってだ』

『餌を仮想生活空間に接続させる』

『成る程…やってみよう』

レイス達はクルーザーと行き来し必要な機材を持ち込んできた。
レイス達が取得したがった技術は、
エンシェント達の銀河間航行用ハイパードライブ技術。
過去に捕獲したオーロラ級からは銀河内艦船用のハイパードライブしか取得できてなかった。
またエンシェント達が抵抗した為餌となり、当時は別銀河等興味はなかった。

その為オーロラ号の無抵抗状態のエンシェント達は重要であった。

31日目

バーチャルリアルプログラムはレイス探索班が構築しつつあった辺りで、
カブ飲み大会終えたカオルがでた。

どの時点でエンシェントのトレビンがミイラ化したのかわからなかった為、
一回一回確かめながらの為少々時間がかかって…

(えっと…レイスのポットには…まだトレビンが入ってるな)

傍で設置作業がすすんでいる。
精神審査がすみ意識は合格。
ポットと遠隔擬体操作カプセルを直結し、擬体にポットから魂をうつし、
ポットにはイロウルの力で欺瞞させ…

『では、仮想生活空間にはいる』
冷結ポットからだされたトレビンの身体は瞬くまにしわしわになりミイラ化していく。
目覚める間もないほどであり…
流石に1万年冬眠すると予測はついてなかったのだろう…

レイス作の仮想空間が始まる。

VRの世界でエンシェント達の生活がはじまった。
記憶は操作され冷結ポットに自ら入った記憶は消されていた。
艦も損傷はされてない事になっている。

彼らはレイスの弱点を入手した為、レイスであるトレビンからの進言でハイパードライブの改良に着手しようとしていた。
改良するとアトランティスまで数年から数日に短縮できる。

アトランティスにいち早く帰りたい…
その思いで着手しようとしていた。

カオルはVRにPC鯖をアクセスし退避の準備を進める。
電源はVRのシステムからいただいて…

ばれないように構築したら世界扉で後の時間へと…

……

シェパード達がオーロラ級に入り、
生命維持システム再稼動させ与圧を再開させる。
気圧維持服を脱ぐ為でもあり艦に空気が充満してく。
冷結ポットを調べVRの存在を探知し、シェパードが一人VRの世界へとダイブする。
だが捕われ牢屋に。
ロノンとテイラが艦内の捜索へと…

ダイダロスの亜空間センサーが接近中のクルーザー2隻を探知し、1時間後にはくると…

アトランティスの存在は知られてはならぬ。戦闘を行うと撃墜は難しいだろうと…
通信をおくる間を与え、戦闘をさけて離脱すると告げてきた。
時間残り30分。

ロノン達がVRにダイブしているレイスを発見した。
VRにどんな罠がかかっているのかわからない。
システムの再調査に残された時間は15分…

シェパードを助けにマッケイがVRにダイブ、
プログラムに強制介入しチートぶりを大きく発揮してく。
ロノンとテイラが艦長によって転送させられた。

まもなく32日目

カオルが再び出て艦に同化してく…

マッケイがVRからでるとレイスのポットに近づき、
外部から遮断コマンドがうち込まれ強制的にVRからサルベージしポットがオープンする。
「よっしゃ」
が、オープンしたということは直接レイスと対峙するのはこの場は、マッケイだけに気がつき…
「ああやば」

レイスが目覚め、
「ひゃぁ」
拙い銃撃を撃ち込みながらシェパードのポットのもとへと…
レイスは数発程度くらってもしなない。
助けを求めないと…
シェパードのポットに介入し…
「頼むおきてくれ…」

ポットがオープンし、
「遅いゴルフでもやってたのか?こっちは大変な事に…」

「なにがあった?ふせろ!!」
シェパードがおきざまに射撃しレイスを倒すが…まだ生きてはいる。
「こいつだ…やっぱり好みでない」

「仲間がやって来る。私の集めた情報を拾う…
貴様達はおしまいだ。地球は我等のものとなる」

「そううまくはいかない」
とどめの銃撃を…17発くらってやっと死亡した。
シェパード達にダイダロスから通信が入り…
「一分まって下さい。
…一分あればその問題も解決します。
急いで聞き出す。自爆コマンドがあると言われた所で外にだされたからな」

「早くしてくれよ」

「ああ」
シェパードがVRにダイブ。

外部ではレイスのクルーザーがハイパースペースから離脱してきた。

「…まだか?はやくしてくれぇ!」

「ようお待たせ」
シェパードが目覚めた。
「ダイダロス転送してくれ」
カプセルに寝ながら二人は転送。

レイスの死体を救助カプセルに回収。
モニターしているVR内では…
『今程諸君を誇りにおもった事はない。諸君を部下にもてた事は名誉である。
アトランティスに戻る事は叶わなくなったが、
オーロラ号の名は永遠に歴史に刻まれるだろう』

実体化した腕で鯖の転送ボタンを押し…全データー転送完了。

鯖を切断し虚数空間に引き上げたところで…

遠隔で入力された自爆コマンドが発動、
ATフィールド全開で耐え抜いてく。

爆発はレイスクルーザー2隻を巻き添えにして…

……

(さてと…研究用のも捕獲したし…帰るとするか…)

宙間にて世界扉を唱え…

……




寸劇風後書き

作者「さらなるテクノロジー入手へ…お伝えしました」

ナギ大尉「最初のレイス母船侵攻の回の後半部分、何故アトランティス内のスルーしちゃったの?
話になるとはおもうんだけど」

作者「レイスの攻撃方法に問題があるんだよね」

ナギ大尉「あ〜吸血行為ね…その吸血行為は救助できないの?」

作者「を、今回拉致ったレイスで研究してく段階と…」

ナギ大尉「なる程ね〜…でもこんなレイスの数、餌の人類が銀河系で足りないんじゃ?
2週間に1人殺さなきゃ生きていけないんでしょ?」

作者「実は探検隊が一番最初に殺した女王が、餌不足で半永久冬眠していた仲間を世話する施設の管理者で、
死ぬことで自動的に全てのレイスが目覚めてしまったと…」

ナギ大尉「ふむふむ」

作者「で、大量に目覚めて刈り取りが激化するけど…深刻な人間不足になり内戦勃発が2007年頃ね」

ナギ大尉「ああ…」

作者「レイス達にも知性があり、人間を育てなければ食料不足に陥るのは理解していて、
かつ自らの縄張り内の人間確保しつつ、他の縄張りのレイスを攻撃し奪い取ると…」

ナギ大尉「ペガサス銀河の人口は…」

作者「ん〜…全ての星あわせて10億いくかどうかかな…?
かつ進んだ技術文明は刈り取りに犠牲がでるから積極的に攻撃はしてるようだし…」

ナギ大尉「さて次回は二つの世界から1箇月強ぶりに帰還、お楽しみにぃ」

H26年3月改稿



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