第003話 国連会議より帰還後…


国連総会から帰って来たカオルは、トリア号に同化し…

カオルはいくつか転生の際にチート的能力を授かり、
バルディエルは侵食した物質の性質を変え、侵食した生物の能力を高めるが、
同じく使徒イロウルの能力と融合し、機械でも同化、技術を情報として持ち帰り、
物質を変化させ物を作り出せる様になった。
生産技術レベルうんぬん関係無く、物質を変化させる能力はまさにチート的であろう。

そしてその能力を使い、現在調整にはいっていた。
何回かその名がでているトリア号だが…
全長約7km、全高及び全幅約1kmと、スマートな鯨のフォルムのオーロラ級戦艦だ。

コピー製造艦ではなくトリア号はスターゲイト世界にて、
ハイパードライブが戦闘により破壊され、99.999%の亜光速度にて地球へと向かっていた艦で、
銀河間にてSG地球艦ダイダロス号に人員救助を要請、救助後に放棄された艦を拾ってきた形だ。

動力源はZPM、防御はエンシェントシールド。
ZPMはけた違いな高出力バッテリーなもんで、ある意味別銀河を内包し、そこに蓄電するシステムでもある。
3つで1万年、1000以上の水圧から都市規模を浸水から守り続けたので、出力はよそうされよう…

一時的搭乗可能人数は惑星全住民、1千万規模でも避難できる程内部に余裕がある。
居住ではなく座って、生命維持のための呼吸及び水食料を1週間程度なら供給できるレベルだ。
例えば他の客船沈没で、全乗組員及び乗客数を収納した豪華客船が、
その乗客サービスを、収納した沈没船客に提供できるか?の話にもなる。
座席レベルなら百万人収容できる。

現状ハイパードライブはゴアウルド改ドライブ、
武装は本来であればドローン2万発であるが、入手した時点で残弾数が少なく、
アスガードビーム砲塔1門を同化によりつけられた。
残弾数が少なかった理由は修理資材に流用したと思われる。

防御力は高く、突貫級の惑星破壊レベルの攻撃を僅か2〜3%の低減ですませられ、
他にも同クラスの逸話は、大規模噴火のマグマにバックアップ電源からシールドでも耐え、噴火の威力で分厚い岩盤をぶち破る行為にも耐えている。

まさにこの世界に現存する中で最強の名に相応しい戦艦であるが、
現状カオル自身が同化による調整や改造のみしかできない。

何故コバッタ達が関われないのか?

清掃程度は関わっているが、
異世界軍が入手後に載せたハイパードライブ部分以外はそのままで、
基本オーバーテクノロジーの塊だからだ。
装甲素材はさほど先進的でないが、装甲内部に先進的回線等が組み込まれている。
またセキュリティロックも厳しく、エンシェントの遺伝子がないと稼働しない装置も多々ある。

セキュリティロック辺りは1つ1つカオルが解除し、低出力の通常航行だけはカオル不在でもコバッタ達が運用できる様にはし、
修繕の際に合金Zで穴あき箇所を塞いだが、
現状はトタン板で接着し気密を確保したような状態ともいえよう。

武装に関してもだ。エネルギーライン及びコマンドラインを枝分かれして武装を取り付ける必要がある。

更にはオーロラ級を新造するならカオルの同化が現状…いや未来においてもだろう…必要であり、
プラントでは部品すらできない状態だ。

一番の理由としては…エンシェント製の戦艦な為といえる。

エンシェントとはスターゲイト世界にてはるか一万年以上前に全盛していて、
7km級のオーロラ級戦艦の他、
アトランティス…都市型宇宙船等を建造し都市ごと移住をして、人類種という子種を宇宙に広めたり、
スターゲイトを宇宙中に敷設した超先進的な種族。
技術レベル的には西暦では計り知れない最先端。
彼等は高みの住民へと…いわゆるモノホンの神へと昇華した。
その代わりに現世には不干渉を貫いてる。
西暦何年レベルとかではない。

スターゲイトとは、こちらの世界では関係無いが、
ナクアダで作られ、星と星を結ぶイベントホライズン型の再構築型の移動装置。
エンシェントがスターゲイトを設置しまくって、今でも自動設置艦が動いている為に、
あちらの世界では、他銀河、兆を超える星に行き来できる様になっていた。

また何回か名前がでるゴアウルドについてもだが、
21世紀始めの地球技術レベルでは全く歯がたたない先進的技術を利用していて、
先にも述べたが全般的技術レベルは4500年相当、分野によっては若返らせたり死者を蘇らせる程である。
ハタク級等1km級宇宙超光速戦艦を建造する技術を持つ。

死者を蘇らせる技術が西暦4500年程度かと思われるかもしれないが、
技術レベルの触れ幅があるのは先進的エンシェントの技術を、
彼等が取扱いできるレベルまでダウングレードした技術であるからだ。
そこからの発展は傲慢さの影響があり、特異な例がなければ発展はしてない。

なので反乱を恐れ支配下の星には技術的発展を禁じていた。


アスガードも何回か名前がでてるので…外見がグレイ型の種族で、技術レベル的には西暦1万年以上の先端技術をもっている。
ジャック・オニール級等1km強級を取り扱う。
SG地球に友好的だが、相性が悪いレプリケーターとの全面戦争に入っている。

レプリケーターはバルディエルとイロウルとBETAを融合した機械で、自己増殖欲が高く…
先進的技術文明を見つけては占拠増殖し、文明を滅ぼしてはまた旅にでる…
級というものはなし、宇宙戦闘艦そのものが彼らだ。

ハイパードライブ…
ここら辺も説明しておかなければならないだろう。


現在異世界軍が使える超空間航行技術は複数ある。
2000年代にと思うがカオルの能力で技術を盗んできた。

まずマクロス世界のフォールド技術…
周りの空間ごと超空間に入り転換により出現する。
技術的発展してきて門を開く形になり余計な空間を運ぶエネルギーがなくなり、長距離移動が可能になった。
フォールド断層はまだ見つかってはない。
重力の影響あり。

ヤマト世界のワープ技術…

銀河鉄道、遊びにいくヨ!!、銀河英雄伝説等の世界のも移動距離に大幅に差違があるが、基本障害物が出現位置にあったら…障害物が途中にあったら…はほぼ同様だ。
なので恒星系内はショート、外でロングの形をとるのがワープ技術ともいえよう。
無視できる大きさの差異や重力の影響差異は種族によりちがう。
遊びに=キャーティアは衛星軌道高度でもワープ可。

チューリップもいれておこう。

そしてハイパースペース航行…
ハイパードライブによる超空間航行技術で、スターゲイト世界での基本である。
種族により速度の差がある。
障害物や重力の影響なし、加速及び減速分スペースがあれば問題なし。
エネルギーが供給できてれば半永久。

…現状多用してるのがハイパースペース航法であり、
ゴアウルドのをレプリケーターが改造した時速400光年のを多用している。

そんな先進的な戦艦であるが同化による調整だと、
自分の体内をいじくり回すの様に、設計図無しに改造などできるのが大きい。
本来であればマイクロ単位で接合するよう規格をあわせなければならないが…

試作品等は時間がかかるが、先に造り上げそこからスキャンして設計図を書き上げ量産化も可能だ。

8時間かけて2つ目のアスガードビーム砲塔を新規に造成し稼働状態までもっていき、
同化を解除しこの日は就寝…

たったこんだけの仕事で8時間かかってしまう…最先端の戦艦であった…

……

その翌日…

分裂体がナクアドリア精製に入り、本体はB55ハンガーのデスクにすわる。

分裂体とは、これもまたカオルが貰った能力、使徒のイスラフェルの力で、
本来なら同能力の2つにわかれる。
だが力が落ちるが更にわかれることができ…
今の状態はカオルの本体側が5%、分裂体側が95%の状態にて精製に入っていた。

ナクアドリアは鉱石の時点でも高放射線を発し、人間をやめているカオルなら素手でも取扱いはできるが、
着ている物の除染等は必要になる。
防護区画ではコスモクリーナー技術を流用した除染で衣服等室内で使用した物を処分する必要はないが、
基地内でも持ち運びは高放射性物質専用容器が必要になってくる厄介な物質だ。
なので防護区画内で精製しなければならなかった。

ウラン鉱石とはぜんぜん違う。
まだウラン鉱石は素手で触っても一時的であれば問題ない。
ただ長年勤務していると、健康被害を被り癌になりやすくなる。
精錬、濃縮し、燃料ペレットに焼き固めると0.03mSv…実はα線のみなので紙につつめば0になる。

そして使用済み核燃料だと…放射線量が1億SV/h、
4年もので10万SV/hの放射線量があり、
ナクアドリアは4年ものと同等レベル。
外に出すと間違いなく即死レベルの被爆量だ。
そして使用済み核燃料とは違い、崩壊する事がないため永遠とそのレベルを放っている。

運搬に使う容器は使用済み核燃料輸送容器同様、
9mの高さから鉄板への落下試験、800度で30分間火災耐熱試験、水深200の水圧200耐圧試験を軽くこなした合金Z製の外郭容器。
使用済み核燃料と違い、崩壊熱=自然発熱がないからまだ構造的にはシンプルだ…

そして勿論…臨界や暴走の危険性もある。

拳大の円盤状の大きさでも、爆発すると23区の面積が土地ごとふっとぶ威力で、北アメリカ大陸分の広さの住民が瞬時に死滅、
全世界を粉塵が覆い文明が滅びる威力をだす。

天然ウランは平均濃度0.7%で、重水炉や黒鉛炉には濃縮しないで加工のみでつかえるが、
軽水炉には濃縮し濃度3%まで高めなければいけない。
核爆弾には濃度を90%以上、最低70%に濃縮しなければ使えないが、
ナクアドリアは精製した時点で濃度100%の純エネルギー素材ともいえ、取扱い注意の、不安定かつ高出力な存在であった…

また自然界には危険極まりなく本来は存在しない物質であった。
過去にゴアウルドの化学者タロスが人工転換プロセスを発明、
少量のナクアドリアを爆発させてしまうと、
ナクアダ鉱脈に影響し、鉱脈で転換プロセスが開始された。
勿論ぶっ飛んだタロスは死亡…
危険性はあると認識してたが、安全性より実験とばかりに実行し、配下とともに1つの文明を滅ぼしてしまう。

転換プロセスはいくつかの鉱脈を変えて1回目は終了した。
その3千年後…

生き残った人々が再び文明を築きあげたが、ランガラという国のナクアドリア爆弾の実験により…
別のナクアダ大鉱脈で転換プロセスがスタートし…
2年後には、自然的に地熱と圧力により大陸がぶっ飛び、星が文字どおり粉砕崩壊する危機へとなる程であった。

そんな危険きまわりない性質をもつが、
精製しヤマト改級に使われているナクアドリアリアクターに搭載すると安定はする。
ダイダロス級に使われた物だ。

だが先の会戦で在庫を使いきってしまい、
現状1隻分が被弾なしで、40分程シールドを展開できる量分しか残ってない。

せめて4隻分が1会戦分、1隻1日展開可能な量までは精製しておきたかった。

因みにコスモクリーナーでナクアドリアの放射線除去するとナクアダ以下のエネルギーを持つ物質に変化する為、無駄になった事を記しておこう。


さて燃料には必要量があるが、ヤマト改級の500mクラスが、突貫級の被弾回数を9回計算だとして、
シールド100%回復まで1会戦分に使用される量は約1kg、
体積にして100立方cm程だ。
ウランよりかは比重が軽い。
勿論被弾がなければ10会戦分使用可能ではある。

当初SG地球が入手できた量は手持ち箱サイズ、実験に使われた量でプロメテウス…
オーライ技術の衛星で撃沈に至ったがアスガードシールドを運用した、
SG地球初の恒星間宇宙戦闘艦の建造にまでいたり、
次に木箱分の量で、ナクアドリアリアクター投棄等、運用に躊躇しなくなる量が確保できた。
130kgで物凄い量とも発言している。

1kg分精製にかかるカオルの同化時間は段階的に変化させるが、フルで72時間程だ。
ただし引きこもりになり他の事ができなくなるため、
95%分裂体が精製する形で行っており、約76時間程かかる計算になる。

分裂体は作業しつつ…

[マスター、久々のニューヨークはどうでした?]

「意外な物がみれたね」

[意外な物?]

「ジェットエンジン搭載の一般車さ」

[え〜…あ、これね?]

一瞬超高速で爆走するジェットエンジン推進の車、レース等に使われるのを想像するかもしれない。

通常のエンジン同様、トルクパワーに変えて走る車だ。ガスタービン車ともいう。

リアルの歴史では50年代ころから度々開発されてるが実用化にはいたってない。
1964年開発のクライスラー・ターバインの50台が最高であろうか…?
ユーザーテストの為に作られたが窒素酸化物を排ガスとして排出してしまい、
ターバインの商品化の道はたたれてしまった。
また他にもエンジンの低価格化が難しく、騒音も問題であった。

その後何回か開発に取り組むが負債がたまり、融資を受ける条件に一般車用ガスタービンの開発中止が盛り込まれ、
現在クライスラー社は開発を行ってない。

車両用ではハイブリッドエンジンの方向で実用商用化されている。
ニュージーランド、デザインライン社のオリンバスだ。
現在丸ノ内自動車がメトロリンク日本橋…東京八重洲口の無料循環バスにて使用しているバスのマイクロガスタービンで、
電力を発電、そして電動モーターを動かす形でシリーズハイブリットに属する。
非常に静かで、本当にジェットエンジンなの?とも思うぐらいだ。

軍用では騒音問題が関係無いため瞬発力優れ、M1エイブラムス等に採用されてる。
燃料は飛行機と同様のJP-8を使用している。
ただし燃費は悪い…停車時や低速時は最悪でアメリカ、ソ連、スウェーデン以外での採用例はない。
アメリカは湾岸戦争時の燃料消費から停車時にはAPUを、ソ連はディーゼルエンジンのT-80UDを併行生産配備した。
スウェーデンのはダッシュ時のみで普段はディーゼルエンジンの混載。

AL4世界においてはM1は燃費の関係からディーゼルエンジンで開発された。
T-80は早々改修時にディーゼルエンジンに換装され、原型機はもう残ってないだろう。

バイクでは噴射推進でなく、軸出力タイプで商用化されている。
MTTタービンスーパーバイクという機種だ。
日本では騒音が道交法の制限値がオーバーしてる為に運輸局で登録できなく、
公道が走れない。
365km/hに達するのがわずか15秒、最高速が402km/hのモンスターマシンだ。
市販されてるバイクなかでの販売価格と最速でギネス記録をもっている。

カオルは日本人な為にこのバイクの存在はしらなかった。
ただしだ…高価なのも中古のヘリのガスタービンを再組み立てしたエンジンを使用しており、
ある意味ジェットエンジンの推力をそのままトルクに変えてるといえよう。

AL4の世界ではクライスラー・タービンの発展型が、サラダ油やウイスキーでも…ようは点火できる液体類ならなんでも稼働できる、
構造はシンプルで頑強な面から信頼性あり、
またエンジン素材の開発に成功などから実用商品化された。

「かん高い音がしてさ…燃料はなにで走ってるの?ときいたら、揚げた後の油だってさ」

[あの?]

「らしいね」

かなり経済的ともいえる。

因みに原子力自動車は…1960年代にフォードが開発しようとしてたが、放射能や保安面から断念された。

「さて、トレー級の派遣状況は?」

巨大化させたホバークラフト型超兵器戦艦アルティメイトストームに紀伊級戦艦船体をのせた、
巨大な陸上戦艦トレー級…
3連61cm砲塔が4で計12門、2連61cm砲塔が2で計4門、合計16門。
鋼鉄の咆哮世界での謎シリーズを搭載した為に、
水上陸上ともに300km/hの速度で爆走、
無限に精製する弾薬庫をもち、
61cmながら1分間に1門あたり15発はなつモンスター艦に仕上がっていた。

陸上にて61cm砲弾の砲撃をBETAに食らわす為に生まれてきたトレー級は、
異世界軍の地表面においての主力となった。
今では140隻を数えていて集結すれば2240門、毎分あたり33600発の途切れない数の暴力になる。
過去に2400万もの一群が異世界軍基地へと侵攻があり、ダブルトレー級同様に対抗想定して正直造りすぎて過剰戦力ともいえよう。
だが派遣するとも思っていなかったので丁度よいともいえた。

[予定数の80%あたるトレー級が既に惑星ロドニアにて戦線構築中だよ〜]

惑星ロドニア…今では現地恒星系に到達している数は1000を超えていた。

リアルではこの惑星はともかくとして恒星は見つかって記号を伴う番号がふられているかもしれない。
だがAL4の世界では名前がつけられてなく、未発見であった。

理由はある。
この世界では早い時期から宇宙開発が始まって、
1950年に外惑星探査に至るダイダロス計画が立ち上がってた。
後に西側諸国が参加する大規模宇宙計画として発展したが、
1958年に初めてBETAを発見し当時は敵対的生物と思わなかった為に、系外探査すべきリソースを系内、火星探査に注ぎ始めていた。

その為リアルで作られた惑星観測衛星はAL4の世界では作られなく、
未発見の恒星もかなりある。

もちろんダイダロス計画はそのまま、
多段式大型ロケット、軌道往還機、宇宙ステーション、MMUなどを実らせるが、
ダイダロス計画の最終的系外惑星探査計画は、1961年に大型探査機イカロス1を送るのみになり、
イカロス1通信途絶により中止になる。

系外惑星より近場の宇宙生物にリソースはふられたわけだ。

そして1967年にBETA戦勃発、実質的な戦力を送る方法へと国際的には動き、
1973年には地球上でのBETA戦が勃発…
ボイジャー計画の時期や太陽系離脱ミッションの後期パイオニア計画の10号、11号はない。
パイオニアの10号や11号の代わりにイカロス1であり、
もっとも安上がりなスイングバイ離脱に代わり、核パルスとラムスクープドライヴを備わって高価になったと言うべきか…

BETA大戦勃発で、とてもでないが太陽系以外にリソースを振り分ける余裕がなくなった。
大規模観測計画等を立ち上げる余裕はなくなったわけだ。
なのであの有名な1990年代打ち上げの観測望遠鏡もない。

宇宙の国際的な計画がないなら、地上の天文台はどうだ?!の意見があるかもしれない。
BETA発見以降はやはり民間天文台も躍起に火星観測に…
BETA月面戦開始以降は国際的機密の問題もあり期間限定で閉鎖が命じられた。

個人で使う望遠鏡レベルに落とされた。

1974年に閉鎖命令は解除されたが、なかなか戻らず、その内に戦火が拡大…

都会ではせいぜい3等星程度、
田舎では6等星がかろうじて肉眼で見える。約8000個ていどだ。
で、北半球では半分の約4000個が一年かけて見られる。

で、更には個人で見られる望遠鏡では…観察できる等数は極限等数といわれ、
個人用の天体望遠鏡が2015年でこそ40万円台で、14等星を観測するのがあるが、
高度な研磨工業技術を発展していったからともいえ、
1960年台後半から1970年代前半にはとてもでないが個人用でそんな高性能なのはない。

またAL4世界ではシューメーカー・レビィ第9彗星の衝突を記録出来なかったという…

実際94年までは恒星以外の地球外惑星は発見できなかった。
1994年にケプラー宇宙望遠鏡がペガスス座51星Bを発見するまでは太陽系外惑星を観測できなかった。

2015年でこそ次々と発見される系外惑星…天の川銀河内だけでも2000億〜4000億の恒星があるといわれ、
それに反射する惑星…発見済恒星の0.0001%は惑星を誤認してともいわれる。

AL4の世界では9等級までのHD約36万のカタログがしようされているが、
やはりたらなく現地にて未発見の恒星が発見され続けている。

なければ無いで名前がないとこまる話にもなる。

なので到達した恒星系に異世界軍の英文字のPを頭につけ、到達順に数字をわりふり、どこの宙域所属かのアルファベット、
ベテルギウス宙域がA、銀河中心方面…北銀のα宙域がB、南銀方面のβ宙域がC、西銀方向のΘ宙域がDと現在Gまで使われる。

二重連星等はすぐ後に数字がはいる。

惑星はアルファベットの後ろにハイフォンが入りアルファベットにて何番の惑星かを今月始めに決めていた。

現地恒星系に行き観測する事ができるからこその荒業だ。

その名称の付け方では太陽系はP1A、地球がP1A-Cにもなる。
バーナード星系の第2惑星バーナード星はP2A-Bになる。

そして1438番目に到達した恒星系が惑星ロドニアの属する恒星系だ。

「あれ?巨大輸送船そんなに在庫あったっけ?」

[実は…]

コバッタの説明によると当初、11隻所有する巨大輸送船…内2隻はカオルの虚数空間にはいっているが…
元デザインは銀河英雄伝説の同盟軍の1km級艦。
を大量建造しようとしてた。

陸上戦艦が乗る巨大なサブフライトシステムと言ったらよいだろう…
宇宙へといける反重力ユニット及び核パルスエンジン、
そしてゴアウルド改ドライブ、燃料、固定ユニット等を搭載した外部型乗車ユニットを勝手に開発、建造しはじめた。

理由としては、まず巨大輸送船の大改造及び建造には1m級超えの艦用の宇宙ドックが必要となる。
先の会戦にて1kmクラス艦のマクロス改級等が中破した為、改装は中断。
ドックは修理の為にフル稼働しはじめる。

答えに困ったコバッタが佐渡島基地等地上で空いているトレー級クラスの建造ドックに目をつけた。

そこで恒星間移動ユニットを建造しはじめ1隻に1ユニット装着させ送り出し始めた。

気密は?空気は?の話になるが、陸上戦艦は元々気密に関しても汚染地域想定の為あるし、
コバッタ達だけで運用可でもあり、酸素を新たに発生する必要はない。
真空になっても問題はない。

搭載機等に関しても固定したら問題ない。
細かな事すめば搭乗員は別便にて移動できる形もとれよう。

宇宙戦闘は…ハイパースペースinの逃げの一手で…実弾メインのトレー級であり、光の速さのビームメインの宇宙運用は考えてはない。

他惑星の地上への輸送便の為の移動ユニットだ。

また同時に大量にあるトレインカーゴも連結を解除して同様な運用も可である。
様は宇宙空間で固定がはずれアレーになんなければ良いなだけであり…

恒星間移動ユニットとして勝手に命名運用しはじめ、
結果巨大輸送船新造よりも遥かに少ない資材で恒星間移動が可能になる。

貨物など細かい物なら外郭が必要であろうが、
船体を固定できれば良いだけな話でもある。

「ほ〜サブフライトシステムの大型版といったとこか」

[フライングボードを運用していたから、思い付いたね〜
ただ、船体が更にでかいダブルトレー級には別口のユニットが必要で、
トレー級用のがおわったらね]

ダブルトレー級はホバークラフト型双胴戦艦、現状15隻存在する。
鋼鉄の咆哮世界の双胴戦艦の船体に、トレー級のホバークラフト技術をとりいれた。
双胴艦体は、中央部後方に艦橋がある設計で、
最外に6基12砲搭、 内側に1列2砲搭、2列3基6砲搭で合計60門、 CIWS35mmを外周部に計8基…

1分間あたり900発の大量の砲弾をばらまく。

「で、と…戦艦は良いとして、機動部隊は?」

他に陸上艦としてミサイル艦のフリーデン級及び同対空型やトレインカーゴもいるが、
フリーデン級は今回はまだ派遣をしてない為に話題にだしてない。
ホバー戦艦に海上艦のさいたま級艦体をのせたタイプで、トレー級同様無限のミサイルを打ち出す艦だ。

主に戦場にガンパレ世界の煙幕を展開する役を担っている。
AL4の世界ではAL弾…光線級の迎撃により重金属雲を発生させる弾。
により重金属雲を発生させレーザー阻害してたが重金属汚染を引き起こしていた。
そこにガンパレ世界の煙幕がレーザー阻害に効果的であり広まった形だ。

惑星ロドニアには光線級はまだ発生していないので順位は後の方であった。


トレインカーゴはこれも鋼鉄の咆哮世界の技術でつくられた連結型ホバー輸送艇。
先頭艦とカーゴ艦、最後尾艦の組み合わせで、カーゴ艦連結は何隻でも可。
時速300kmで海上陸上問わず爆走する。

トレインカーゴは機動部隊と一緒に運ばれてる。


異世界軍の突入可能な機動兵器と言えるのが主力のスフィンクス、エアロスタット、小型チューリップ、ディフェンダー等があげられる。
またそこに魔ゲシュペンスト、魔不知火、魔撃震等が入る。

スフィンクスはボディの元ネタはメタルギアピースメーカー世界でのピューパだ。
そこに西暦2500年代のパワードール世界の120cmキャノン、装甲素材に合金Z、動力源に核融合炉等の改良を施し、
コクピット等をとりつけた。
基本ヤドカリがとりついて操る。

ハイヴ突入の主戦力っていったところだ。
また陸上戦においても砲撃ラインを越えてきたBETAの迎撃戦での主戦力だ。
今では15000機を維持している。

エアロスタットは、ターミネーター4の主人公を確認するファンを内蔵した偵察型ターミネーターだ。
ほぼ改造する余地はなく、原型機のままだ。

彼らはハイヴ周囲に異世界軍が布陣後に、
いの一番に突入し内部のBETAを釣ってくる重要な役目がある。


同型機に小銃を備えたタイプもいるがそちらはワプスと名付けれている。

小型チューリップ。
これも機動兵器の一種ともいえよう。
役目はただ1つ、補給物資を最前線間際でも絶やさないこと…
無数につくられ、チューリップを通ってくる弾薬を載せた輸送艇により、
ハイヴ内においても弾薬欠乏する事なく戦闘が可能になっていた。

ディフェンダーはマクロス世界のデストロイドで、改造を施し主に頭上面の攻撃を担当する。

魔ゲシュペンストはスーパーロボットOG世界の量産型ゲシュペンストMk2に様々な技術をミックスした物だ。
具体的には装甲素材を合金Z製、反重力ユニットを導入して、その他細かい改修もある。

ハイヴ内でのスフィンクスの護衛役だ。

魔不知火、魔撃震はそれぞれの元の原型機に異世界軍技術を導入。
特に跳躍ユニットを反重力ユニットに換装した事より、戦術機に伴う上昇する為の推力及び推進剤問題にかたがつき、
重量増加したものの、関係なくなった。

またそれ以外にも砲撃戦用、陸上戦力にモンスター改、XE-10改、
2001式、2001式重機関銃換装型等がいる。
輸送関係や偵察はホバージープ、多目的輸送艇等だ。

モンスター改は元はマクロス世界の機体で、
40cm砲を4門備えていて、重量が285tの重量型砲撃デストロイドだ。
160kmの長射程…地平線以下であり、観測が必要にはなってくるが、目標地点射撃なら単独でも可能。
また射撃速度も5発毎分を誇る。
その機体に下部をタンク、重量対策にテスラドライブ等とりこんだ。

今では1500機つくられいて砲撃戦での1大勢力になっている。
中型チューリップにより移動可能。
25発ごとに弾薬補給の必要はあるが集中運用すれば、
射程によりトレー級百隻単位に匹敵するだろう。
ただし長距離単独運用には基本フライングボート使用が必須。
砲身の長さからカーゴには1機しか収まらない。

XE-10改は元は2600年代のパワードール世界の砲撃戦用全高8mサイズの4脚パワーローダー。

そこに異世界軍定番改造を施し、
GCX-210EHCを2門を装備し足がわりに多目的輸送艇を装備。
また重力波アンテナを装備し、出力不足に対応した。

今では小型チューリップで転移可能な300機の即応型砲撃部隊として運用している。

2001式は元はメタルマックス世界で入手した戦車技術で設計した車体で、
そこにパワードール世界等異世界軍の技術等が入っている。
ノア側技術もミックスされている。

155mmのW主砲で、異世界軍以外にも提供できるようW水素エンジン搭載。
不正地走行130km、最高速150km。
Cユニットにより単独運用可になっていた。

重機関銃換装型は2001式のシャーシを利用した20mm機関銃5門装備した車体で、
これも単独運用可であった。

ホバージープはこれもメタルマックス世界のシャーシを利用。
輸送や偵察等様々な用途タイプに利用されている。

多目的輸送艇はチューリップ間での輸送を行う反重力ユニット搭載の輸送艇だ。
コバッタやヤドカリのみ運用可。


コバッタの話によると、機動兵器群はカーゴに載せられ約30%輸送済みとの事だ。

この日は惑星ロドニアの打ち合わせとナクアドリア精製のみで終わる…



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