第040話 地球防衛軍編04 《地の底へ》あたりのカオル側及び、BF作戦


巨大生物を拉致捕獲洗脳したり、情報取得しながら飛び飛びしていた。
ゲームの世界で、数十匹中の1匹を密かに拉致る位では影響なかろう。
第1ストーム1チームは範囲攻撃有りの兵装を好んで使っている傾向だ。
物量に範囲攻撃無しではやはり対抗できない。
の判断からだ。

巨大生物をなぜ拉致するというとエネルギー効率の研究対象になりえるからだ。
地球上に存在するありとあらゆる生命体は質量1kgごとにエネルギー消費量が3〜90ワットという論文がある。
動物の基礎代謝カロリーはkcal=K×(体重)3/4の公式があてはまり、
雀程度の50gの鳥にはK=256を、200gを超える鳥にはK=156が適用される。

でだ…黒蟻の基礎代謝はどんなもんだろうか…

体長約10mで体重約30t程と仮定して、
人間を捕食して成人男性で平均8万1500カロリーが発生する。
黒蟻に人間の基礎公式をあてはめると…

1日必要摂取カロリーは90万カロリーで、
人間平均カロリーから1日に12人捕食しなければならない。

1ステージの黒蟻100匹だとして1日あたり1200人、1年間で43万8千人の行方不明がその地域周辺で発生する単純計算になる。

ただし成人男性58kg相当1740kcal計算での値のため、戦闘したり酸をはいたり巣の拡張工事するともっとエネルギーが必要で、
ますます行方不明者が続出する話でもある。

しかもクイーンがいて更に必要カロリーは増えるだろう…
黒蟻を産み出すのもカロリーは必要だ。

…つまり1年間に100万人以上の行方不明者がでる話になる。

しかもフォーリナーからエネルギーは供給もされてない。
M1はしばらく来訪してない時期で7年間…
つまり7倍最低700万人以上の行方不明者が必要とする。

更にはM10まで帰還はしてなくレタリウス含めて数は軽く10倍、
となると7000万人規模以上の行方不明がストームチームが関わった日本地区内だけで7年間に発生する計算結果になる。

そこまでいくとわからないのは無能であり、だが事実はそんなことはなく順調に人口は増えている。

つまり本来補食しエネルギーを補完しなければならないのに、そのエネルギーはどうした?になる。
そう考えると超効率的な消費カロリーでばれない規模の食糧=年間10名以下で7年間過ごしていたと推測される。

なんと燃費がよいのだろう…

M1活動時期から急激に増やしてM10以降の数を産出している意見もあるかもしれない。

だが期間は1ヶ月以内の話だ。

産卵という形体を考えてみると1ヶ月で1000匹は常識的に難しく、また成長が必要であり、
かといってBETA生産の様に成体産出ならば身体構築分のエネルギー及び構成物は絶対に必要であろう。


生産級とも呼称するが、BETAの成体生産施設であり、ハイヴ規模により複数存在する。
1日小型クラス計算になるが数百〜数千体作れる。
ただ知っての通り反応炉からの供給し、個体を増やすのは何でも資源として回収し、それをもとに個体を増やす。
なので補食はあくまでも回収の一貫といえ、大地や樹木など自然物や、ビルなどの残骸の構造物、戦術機等生産物等区別はない。
まぁ…剥げた大地になっていくので分かりやすく、それだけ増やすにはエネルギーと資源が必要という分かりやすい例であろう。

因みに巨大生物のモデルの普通のクロアリの場合…
1つのコロニーに女王蟻が3匹共同生活、かつ飼育で暖房があり、
餌を供給できる飼育体制で女王蟻単体からで1年目で蟻は1000匹を達成する。

野生では女王蟻1匹体制で単体から巣作りして1年目で最大100匹以下だ。

確かに産卵は1日に最大60個程産むことができるが、働き蟻が居ないと栄養や世話等手が回らず、
新コロニー形成時の女王蟻単体では1日1個程度産卵で、20〜30匹程度を卵から成体まで育てるのでいっぱいだ。
更に卵から成体になるまで約1ヶ月半かかり、その時間かけて働き蟻1号がうまれる。
そしてエネルギー源は体内に蓄えた状態であるので水分はとるが、世話重視で絶食しながら1号が蟻になるまでは育てているわけだ。

働き蟻の寿命は1年半〜2年。
冬場はあまり動かずにエネルギーを節約し産卵も控えるため、数は増えない。

モデルの生体を考えると、やはりM1の時点で1200〜2000匹以上既に日本地区の地下の巣に存在していたと考えるのが妥当で、
超効率的エネルギー消費でバレずに過ごしていた…

で、活動時期からエネルギー過剰補食でき数を爆発的に増やす要因ができた…

という理論になるわけだ。

他の野性動物を補食してるんだよ!もあるかもしれないが…
日本の野性動物だけでは狩り尽くされて足りなく、大陸部だったら可能かもしれないが…

他の世界になるがガンパレの幻獣は基本体内にエネルギーを蓄えて、無くなると自然へと化す存在だ。
個体を増やすのは別の世界からつれてくれば増やすことができる。

あとは進撃の巨人の巨人の生命維持活動のエネルギー源は?になるが…
行ってないので解りもしない。

なのでそれらは別格だろう。

もちろんこの世界も巨大生物捕獲研究を試みようとしたかもしれない…

原始BETAの拘束できるサイズといえば闘士級や原光線級で、多大な犠牲を払って捕獲はできた。
だが巨大生物はそれよりも巨体でパワーも違いすぎる。不活性化酵素も発見できてない。
また黒蟻がクイーン化する可能性も否定できない。

地球在来種のクロアリは女王蟻がコロニーから死滅すると抑制フェロモンが途絶えて働き蟻が産卵を始める…つまり臨時女王蟻化する。
さらに寿命が10年ほどに延びるという生態をもつ。

つまり捕獲後に研究機関でクイーン化し巣を作り出す可能性はありえるからだ。
地上部の研究機関でと地下部ではなく難易度は下がる話になるが、
2017年時の戦力相当では1個連隊が常時警戒に勤めなければならなくなり、
ローテの必要から3個連隊が必要となる。
結果死骸のみしか研究対象として未だ利用できない。

また2017年時には捕獲できる程戦力が充実してもなかったのもあるだろう。

戦力上昇した2025年時ならばチャレンジできるかもしれないが…未だ対応に追われてる最中だ。

その点格闘が必要だが洗脳による無害化できるカオルはチートとも言えよう。
ただ1つのステージからは1匹から2匹程度で黒蟻は合計5匹、数には満足してはいるが、
蜘蛛はまだ出現ステージが少なく、
もう少し研究素材として拉致りたいとは思えるが…

キャリアーは目立ちすぎるので駄目だが、ヘクトルについてはM14で1体だけ捕獲。
あとは数が多いステージにて捕獲予定だ。

M14数少ないんじゃ?と思うかもしれないが、爆撃時に必ず消滅してしまう個体がいる。
それを拉致ってきた。

飛行ドローンも……

山間部から移動するストームチームについていき、地下街へと…


(しっかし…ビルをも破壊する威力の火砲を地下街でそのまま戦闘に使用して、天井崩落すらないんだよなぁ…)

知っての通り、地下街は地表に近く大抵地上から掘削して地下街や地下駅等を作っていく。
地下鉄トンネル等もシールド区間は開放部からシールドマシンの部品を搬入し組み立てて、掘削していく。

副都心線の渋谷駅工事の時なんかは結構大規模になったのは記憶に残っているだろう。
明治通り下を路線が通り、銀座線高架地下を通す工事であった。
当該高架は6本の橋脚がある金王第一高架橋。
因みに銀座線高架橋脚は昭和13年当時からあり耐震補強された程度だ。
銀座線には第二次世界大戦時の爆撃跡が修復された。
銀座駅の浅草方面新橋駅より天上部にだ。
つまり駅線間支柱も戦前のを基本そのまま使用していてまもなく90年を迎える…
都営大江戸線が銀座線上野広小路駅下を通る工事の際にはその古さには苦労した。

昭和5年開業からかわらない銀座線上野広小路駅は、軌道面である下床から構造体下部の基礎までは80cm厚の鉄筋コンクリートでつくられ、支柱間が4.75mある構造体だ。
ただし鉄筋があまり入ってはなく、鉄骨支柱が構造体を支えているという構造だ。
その下2.1mから下部分を都営大江戸線が通る接続駅のトンネルをほらなければならなかった。
更にその下には新幹線があるためその部分を掘らざるえない。
更に下を選択すると地下8〜9階層相当の深さになる。

その支柱間の間隔から縦断方向の歪みに弱い構造で、
更に10mあたりで5mmの歪みで即運転中止になって修繕が規則で決まっている。
それをコンコースも含めたら横断26m、縦断19m部分を掘削しなければならなかった。
2.1m分の地土で銀座線は支えられる。
5mm…厳しすぎるだろと思うかもしれないが、不快な揺れ、更に歪むと脱線の恐れがある。
構造物にそってレールは正確に計測されて設置されてる為、構造物に歪みが発生するとレールも歪むわけだ。

アンダーピニングとして下受桁工法が選ばれた。
地上からのに受杭を打ち込み、それを連結するように銀座線下部に受桁の鉄骨が通され受桁に特殊ジャッキで構造体を支える工事を行った。

下受工事前後で最大2mmの歪みが発生したが管理範囲内で収まる事ができ、都営大江戸線がほられるようになった。

また他にも戦前地下鉄のままと言えるのが大阪市営地下鉄御堂筋線。
梅田駅〜天王寺駅なんかは昭和8年〜13年の戦前の構造体のままでもある。

で、渋谷駅高架に戻すが重心は橋脚下に過重がかかる。
その銀座線橋脚基礎部分よりも地下深く、更に半蔵門線ホームよりも地下深くに路線軌道とホームをつくる為、
ミスしたら橋脚陥没で高架崩落の事態になっただろう…
半蔵門線ホームは昭和53年開業であり強度はあってよっぽどの下受ミスしない限りは大丈夫だ。
副都心線は地下5階部分を通り、コンコースは地下4階地下3階部分…
銀座線橋脚基礎は杭を含めて地下1階部分3m未満までしかない。
だがミスはなく無事に工事は終了した。

まず道路に杭打ちをして土砂流入をふせいでから路面履工し、掘削に入る。
銀座線の基礎の下受け、半蔵門線の下受け工事をして支持坑を延ばしてとりあえずの空間を確保する。
そして構造体を構築して支持坑を撤去して壁面と支柱で銀座線の橋脚の重さを支えるようにして工事は完成したわけだ。

さて耐久性だが…日本の自動車トンネルの話になるが1999年の火災事故から耐火性能面を300℃あげるようになった。
1999年の火災事故はフランスーイタリア間のモンブラントンネル火災だ。
この事故はタバコの投げ捨てがマーガリンを積んだトラックの荷台で出火、火は瞬く間にトラック全体に広がり、
死者38名、被災車両31台の大惨事になった。

でだ…このトラックの積み荷が小麦粉、マーガリンで火力を増すことになり、
1000℃をこえて56時間燃えた為に、アスファルトは勿論、トンネルのコンクリートを融解し砂となり、鉄骨をも溶かしてしまった。

鎮火時にもコンクリートも熱く冷却しながら到達しなければならなかった。

その為にトンネル構造体を再度工事しなければらなず、復旧に3年かかる結果となり、
更にはトンネル封鎖の影響は南北間迂回路のゴッタルド道路トンネル火災事故へとつながった。
こちらは片側1車線トンネルで、
トラックのパンクで対向車線のトラックへと正面衝突で火災がおき、高熱のために天井が崩落している。
復旧に2ヶ月という速度で修復させたが、
フランス側とイタリア半島を結ぶ二つの南北トンネルが同時期に閉鎖され、大型トラックは残りの3本の峠道に集中しその時期は渋滞ばかりか事故が増加してしまった。
知っての通り海外規格はでかい…事故るのも当たり前であろう…

地下鉄のシールドトンネルについてはセグメントというブロックをマシンの掘削に合わせて嵌め込んでいく。
セグメントの厚さは副都心線でつかわれたのはコンクリート製の40cmの厚さ。
他にも鋼製のもある。
セグメントの外側はわずかながらの隙間があり薬剤で埋まっている外は地山だ。
崩れようとする力には球体に組上がったセグメントが支えるようになる。

戦後の駅や地下街については開削工法が基準で、交通量が多いい箇所は開口部を限定し路面履覆にておこなう。

で、構築工事にて駅構造物をつくるが、地上からの圧力を受ける構造自体は鉄筋コンクリートにて構築する。

副都心線の渋谷駅の場合…いやってほど鉄筋が配筋され、
下床と構造体基礎部分までは厚さ2mを超えている。

ただ強度を増しているといっても現行のトンネルは流石に2万7千tの落石直撃には基本は耐えられはしない。
1996年北海道の豊浜トンネル崩落事故だ。

200mの高さの山頂近辺から剥離した2万7千tの巨石がトンネル巻き出し部とトンネル部へと直撃、
44m区間を破壊し通行中のバス、乗用車を押し潰して20名の死者を出す痛ましい事故であった。

2万7千tはほぼ第二次世界大戦時の戦艦クラスの重さで、重力に引かれて200km以上の速度で直撃、
52.9GJの威力にはトンネル構造体は耐えきれなかった。

因みに巻き出し部とはトンネル出口部分から延ばしている落石から通過車両をまもるコンクリート部分をさしている。
なのでトンネル部分でも比較的上部岩盤が薄い箇所に当たったといえよう。

せめて百t位ならば耐えられたとは思う。

実際にワールドトレードセンターでは航空機の衝突エネルギーに対してはビルは耐えていた。
ビルの崩落原因はその後の火災による構造弱体化によって上部構造の重さに耐えきれずに崩落した。

衝突エネルギーだけで崩落であれば崩落するまでの時間が1時間ももちやしない。

現行のトンネルや地下街構造体ならばEDFの携行火器で楽に崩落させる事ができよう。
勿論リアル兵器でも数発とも言える。特にロケランをトンネルでぶっぱなして天井に穴があけば…
通常の携行用手榴弾であるなら爆発の逃げる方向もあり、また対人目的の為爆破威力もさほどでない。
人の壁で防げる程度でもある。

対戦車威力の兵器をトンネル内で使うと…になるためとっとこ崩落させた方が楽とも言えている。
だが…この世界のは崩落しない強度で作られている…

そんだけ強固につくられてたらいざ解体時に苦労すともいえよう…

現行のでも三原橋センター地下街…銀座三原橋交差点下にあった地下街で、閉店した。
ガス電気水道などを接続部外側の方を撤去し、コンクリート等壁材はそのままで土砂等を詰めて埋め戻し地上部のビルのみ解体の形となった。
晴海通りの交通量激しい通りであるため、地下コンクリート等完全解体除去には通行止めにして地上から開掘せざるえない。

幻の地下街なんかはそのままだ。
三原橋センター地下街を移転させようと日比谷線の東銀座〜銀座駅間の線路の1階層上に地下街用につくった。
三原橋地下街が地下1階とすると、地下2階を自由通路、地下4階を線路、そして地下3階に地下街用に作ったが…

まず昭和44年に暫定倉庫として使用してたが、
昭和45年地下街火災による消防法強化の通達により地下街移転に止めをさされた。
地上への出口の関連が強化され、
まず直通階段である事、各居室から歩行距離が30mである事と強化された。
当該地下3階地下街は地下2階プロムナードが出口の構造だった為に使えなくなってしまったわけだ。

地上に接する三原橋センター地下街はまだ埋め戻し工事ができるが、
地下3階地下街は埋め戻す事が難題でもある。

廃鉱山等は放置の例であろう。
埋め戻しにはコストがかかる…で、後に崩落から地表面陥没等がはっせいするわけだが…
また忘れ去られた山間部の縦坑に落ちて死亡したり等…廃鉱当時はロープで囲ってたが経年劣化でロープが風化し…

基本都市部の地下街は開掘工事で、地上部解体後に地下を掘削してコンクリート等を撤去して土を埋めるのが基本でもある。

そんな強固につくられてた地下街や地下トンネルも巨大生物にとっては掘ってすと繋げる事もでき、
更には強度も戦闘で崩れる事がない程巣の坑道を強固につくりあげる。
特に橋など崩れてもおかしくないのだが…
これらも情報が得られれば有効活用できよう。


(へっ?四足ビークル??)

エアレイダーが見慣れない四本脚の蜘蛛の様なビークルを要請した。

エアレイダーの支援要請、ビークル要請枠は地下ではほぼほぼ使えなくなる。
支援要請は地上に対しての間接攻撃であり、それはわかるだろう。
ビークル要請もコンテナで運んできて落下する以上無理だと思っていた。

地球防衛軍4についてはエアレイダーはバイクだけが地下で喚べるビークルであり、
そのサイズなら転送設定で可能とは思っていた。
なのでエアレイダーは地下ステージではほぼほぼ自力火力のみになる。
なのでバイクにC爆弾シリーズをつけて発進し飛び降りる特攻爆破する強行突破手段しかつかえない。
できればC70爆弾が威力が高く強行突破では案外使いやすいとも言える。

他のビークル…特にプロテウス等は狭いから駄目と思っていたが…

だがカオルの知らないビークルが登場した。
しかも火力が高そうだ。

(はへ?)
壁に垂直に登り、天井に張り付き天地逆になって攻撃し始めた。

(おいおい…)

どういった原理で壁に、天井に張り付き、
しかもみると巨大生物の甲殻を撃ち殺す威力の火器を発射してるのやら…

反動が基本的に実弾兵器にはあり、通常搭乗兵器の威力は絶大である為、反動を車体で圧し殺している。
軽すぎては圧し殺しきれず車体が動揺し命中率が下がるのが一般的だ。

どう天井に張り付いてガトリングの反動を殺してるのやら、巨大生物の突進を止める散弾銃を放ってるのやら…と不思議だ。

四足ビークルの大きさは、高さ約4m程、脚を広げるとサイズが変わるため、胴体部の横幅2m、長さ3m程に武装がついている。
胴体下部正面にガトリングガン、左手アタッチメントに火炎放射器、
右手アタッチメントにレーザーポインタを出している散弾銃を装着している。

乗り込むときは後部ハッチから足を先に滑り込ませる形で、
シートおよびモニター、コンソールが動く形で天地逆にも対応していた。

もっとも黒蟻の足構造をそのまま真似てるかもしれない。

そこにストーム1-1と1-2の迫撃砲がくわわると地下鉄線路内での黒蟻の突進は封殺されていた。
レンジャーらの火炎放射器は射程が短く発射すらしてなかった…

(ありゃ?…くれえ!ヒカリゴケは?)

地下鉄トンネルぬけた巣部分はライトが無いと周囲がわからない程暗くなっている。

トンネル内は照明があり、また迫撃砲の爆炎の明かりに照らされさほど気にはならなかった。

だが巣部分には照明がない…
隊員各々の武器ライトが届く距離が巨大生物を視認できる範囲であって、
あとは四つ足ビークルの二つの大型ライトがかなり距離をのばしている。

(やっぱり別世界なんかな…)

完全に闇世界、ヒカリゴケがない…

隊員の武器に内蔵しているライトは光量減が75m到達100m程だろうか…
多分ルーメン…ライトから出る明るさの総量をあらわす単位…光束が700lm以下あたりだと思う。
裸眼で直射は眼にしばらく残像が残り、対人においてはライト光源で目潰しできる強度だ。
だがそれでも闇の中では乏しい光源といえる。

市場を見るとヘッドマウンテンライトではもっと強力なのがある。
海外製の3.4Vの18650電池を使った8000lmの照射距離1800mの10灯ヘッドマウンテンライトだ。
これなんかはビルを照らしまくる強烈なライトといえよう。

最近自転車に中華爆光ライトをつけるのが流行ってるらしいが、1200lmを越えると対向から向かってくる者には眩しくて直視できず、
車からはバッシング浴びせたくなる

それより弱いのは軽く、また絶対壊れない内蔵型だからかの理由かもしれない。

四足ビークルのは車両あつかいになるのでカンデラという単位にはなる。
灯具自体の性能を示すもので、車検では厳密に測光ポイントが定められ、
1mの高さを越える照明器具なので、25m先の中心から左23cm、下16cmの位置が測光ポイントだ。

そこを如何に明るくするかが基準で、焦点のほかに配光や色味も車検には必要だ。

この四足ビークルの場合は配光は拡散気味なのでより強いライトをつんではいた。

ライトの到達距離は150mの車検ポイントでは5万カンデラと実に2倍の光量を放っていて、
四足ビークルがいれば探索はスムーズにすすむだろう。

(確か2機目で3機目は自壊するんだよなぁ…)

球が少なくなったのだろう…乗り捨てられた面白い四足ビークルの自壊防ぎにハッキングし、
虚数空間へと収納した。

……

(ほ〜)
何故奈落という不利状況ミッションが発生したのかある意味理由がわかった。

助けに行ってそこを襲われたと…

赤蟻も蜘蛛も1匹ずつ拉致れたし時間かけて収穫のある同行であった……

…………


こちらストーム1。今回のミッションの簡単な感想だ。

半端ない数の赤色巨大生物と、赤装変異種を相手にした。

赤装変異種…赤紫色した突撃蟻でとにかく速く硬い。
赤色巨大生物なら1発で死滅させる威力の最大チャージボルケーンハンマーだが、2発は必要とした。
ヘクトルは3〜4発だからその硬さがわかろう。

勿論ヘクトルの方が硬いが赤装変異種は来た数が違う。
60前後の赤装変異種、同じく60前後の赤色巨大生物が続けて押し寄せてきた。

それまでも本部の怠慢でセンサー近距離まで感知しなかった第2波が100近い数が背後から襲ってきたのもあり、
疲弊した他の隊員にとっては絶望的であったろう…

ストームチームは欠員はでなかったが、他のチームでビークル4、隊員37参戦してたが、巨大生物を殲滅した時にはわずか3名が生き残っていたにすぎなかった…

…………

こちらストーム1。今回のミッションの簡単な感想だ。

キャリアーが集結してるから攻撃してたら…エルギヌス…超巨大怪獣が現れた。

攻撃機ミッドナイトの四足歩行要塞にも効いた装甲貫通弾グラインドバスターが今回は投入された。

今までキャリアーは弱点以外倒せなかったが、グラインドバスターはキャリアーのシールドを貫通し、
見事1発で撃沈してくれた。

高価で搭載量もミッドナイト1機に付き1発しか搭載できない…
ベアラーがいないという条件でしかだせなくなったが、かなり楽にはなった…と思ってたら…

50mもありそうな超巨大生物エルギヌスがこちらの戦場へと現れた。
15階〜18階相当の高さ、重さも相当あろう。
エルギヌスは足元膝以下の建物を蹴りこわし、叩きつけ、ボディプレス、突進等…
極めつけはゴジラを彷彿させる様な怪光線を放つ。

かなり体力はあると思え、エルギヌスを倒しきれずに逃げられてしまった。

この戦場にくる前、海上にて阻止防衛をしてたというが…
何個艦隊沈んだのやら…
軍艦は陸地と違い船体に穴を開けられたらおしまいだ。
この時代再建してEDFは16個艦隊保有はしているが…どのくらい減ったのやら…

今度こそはエルギヌスをたおしてやりやい。でも逃げるのをどう阻止するか…か…

…………

こちらストーム1。今回のミッションの簡単な感想だ。

今回はレッドカラードローンと後に呼称される機体と初の戦闘だ。

速く…多分硬さも火力も通常種よりもありそうだ。

幸いレッドカラーは5機のみ、構造物破壊が無さそうなビームガトリングな為に中層マンションに囲まれた区画にて迎撃を行った。

当てづらいって言えば良いだろうか…
また当てても通常カラーのドローンと違い3発で爆散もしない。
レンジャーでMMF200狙撃銃をもっていったが、40発から50発必要…

正直いってやりづらい相手ではあった。

他の巨大生物やフォーリナーと組んでたら…
多数でたらと思うと…

………

==東京基地ブリーフィングルーム==

「フォーリナーが兵力を集結させています。これほどの大軍団が一箇所に集まるのは初めてのことです。
ヘクトルの数は数えきれません。ですが、これは我々にとって好都合です。決戦の準備は整いました。
正面から迎え撃ち、敵軍を打ち破ります。戦場は平原。陸と空からの同時攻撃です。
歩兵部隊はゾーン1からゾーン5に分散して展開。ストームチームはゾーン2の戦闘に参加してください。
なお、この作戦をブルートフォース作戦と命名します」

「フォーリナー側戦力はわかっているのか?」

「現在のところヘクトルが約300集結確認とれてます。5つのゾーンですので希望的観測で平均約60、集中して90辺りでしょう」

「ヘクトルだけじゃすまないだろうなぁ…」

「10日前の高速型、超速型ヘクトルは?」

「遠距離観察からは確認できてません」

「なら…まぁいいとして…甲殻巨大生物はでてくるよな…ゾーン2で200は来てもおかしくない」

「飛行ドローンや蜘蛛型巨大生物も可能性あるだろ?」

「だよなぁ…」

「こちらのゾーン2戦力は?」

「ショットガン11、ショットガン8、アサルト9、アサルト10、ギガンテス7、タイタン1。
その他予備戦力はあります」

「計4チームの38名、ビークル8か…」

「となると…引き付け役、火力2か?」

「妥当だね」

「じゃ…フェンサーで…クエイク・ハーケンZDとツインジャベリン、サブにリフレクターとスピアM5」

「レンジャーで、ストリンガーJ3、フュージョンブラスターG3DA」

「エアレイダーで、プロテウスバースト、電磁プリズンとライフベンダー」

「プロテウスの火力でか?」

「複数機ストックする。カノン砲は自由に使ってくれ」

「ああ」

……

転送フィールドがとけて…

『こちらゾーン1。敵接近!』

『ゾーン2だ。こちらも敵が見える!』

『ゾーン3、敵が来た!』

『ゾーン4、こっちはまだだ』

『来たの40前後か?』

戦車隊に引き寄せられる様にヘクトルの集団が接近していた。

『ここが最終防衛線だ。突破されれば市街地は壊滅する。
   敵がどれほど大群だろうと、食い止めねばならない。我々の後ろには、守るべき人々がいるのだから!』

『撃ってくるぞーっ!』

『こっちの空爆はまだなのか!?』

『戦術爆撃機、ゾーン2に接近』

『空爆が始まる。迂闊に動くなよ』

『空爆が来るぞ! 前に出過ぎるなよ!』
『空爆が来るぞー!』

1個小隊4機による爆撃がヘクトル集団へと…

『やったぞ!』

『ざまぁみやがれ!』

「減ったのは1〜2機か…」

『だな』

『攻撃機、ゾーン2の上空に到達』

『空爆開始!』

超高空からの精密射撃が7発…

『いやっほー!』

『敵は木っ端微塵だぜーっ!』

「4機か…」
『こちら輸送部隊、作戦エリアに輸送中』
『攻撃成功です』

『地上部隊、空爆を逃れた敵を破壊しろ!』

ヘクトルはプラズマ砲仕様がかなり居る。
プラズマを狙ってリフレクトし、ヘクトルへと遠距離攻撃を行う。

「本部、こちらストーム1、まだ戦場に来てないヘクトルが居る筈だ!
数を確認してくれ」

『本部了解』

『ビークル、投下!!』

『こちらスカウト。ゾーン3に敵が接近中!』
『幸運を』

『ゾーン3への空爆を開始』

『カノン砲で援護をいれる』

『こちらスカウト6!ゾーン1に大部隊が接近!』

『ゾーン1への空爆が開始されました』

『ストーム1、こちら本部。およそ100前後がまだ移動してません』

「了解」

『こちら輸送部隊、作戦エリアに到着』

センサーに要請したのだろう…黄色い点が現れた。
ポーターズの大型輸送ヘリヒドラだ。
2機目のプロテウスを運んできたのだろう。
ーさすがヘクトル要請が通りやすいー

『現在目標地点上空。ビークル、投下!』

プロテウスが多分…センサー外に投下され、離脱していくヒドラがセンサーに引っ掛かった。

『任務完了。どれほど危険な場所でも、我々はやって来ます』

ー粋だなー
と、スピアM5で近くの1体を倒す。

『こちら輸送部隊。ビークルを運搬中。要請があれば投下します』

……

『再び空爆が始まります』

『こちらスカウト。シールドベアラーだ。空爆をものともしていない!』

『ベアラー居るのか!』

『ヘクトルの周囲に、シールドベアラーを確認』

「突っ込んでヘクトルをつる」

『くそっ、厳しい相手だ』

『防御スクリーンがある以上、遠距離からの攻撃は無意味だ。
危険だが前進するしかない!』

「ベアラーに対して攻撃し、シールド形態で移動を封じてくれ」
『タンク、前進して敵の注意を引け! 防御スクリーンに近付くんだ!』
『了解』

『歩兵部隊、タンクに続いて進め!』

『歩兵部隊、タンクが持ちこたえている間に前進! 防御スクリーンを突破しろ!』

『防御スクリーン外に出てきたのは受け持つ』

ー防御スクリーンがでかいなー
今までのベアラーよりも2倍近くだろうか…防御スクリーンがでかい個体がいる。
ヘクトルが当初横隊で進んでた。15機か?全部が防御スクリーン内部に入っていた。
肩幅と間隔で15mはとると思う。それが余裕に入って直径300mの防御スクリーン……
ー邪魔だなー
と思いつつ、ヘクトルをつっていた。
左右にスラキャンしながら弾道を避けつつ引っ張っていく。
増援できた15体のヘクトルは全てガトリングビームガンタイプ…
9体に狙われるとビームをリフレクトする暇もない。

『つってるヘクトルとの間にはいる』
常にプロテウスからの砲撃が届く為ベアラーは移動形態になりずらい。
味方引き連れたストーム1-2が突入した様だ。
ベアラーは攻撃した方向と逆に逃げる。
ヘクトルとの間にはいれば引き剥がして撃破が用意になる。

『うし、1体撃破!!』

敵増援できた内のヘクトル9体を引き連れて離れている。
引き連れてなければ15機のヘクトルがシールド内からの一方的な攻撃があり、味方総崩れになっただろう。

ヘクトル6…いや多分防御スクリーン外に出たのはプロテウスが集中攻撃する為4になってるかもしれない。
30名以上の味方に任せて引き剥がせばタイタン以下の戦車隊の砲撃がヘクトルへと届く確率が高まるわけだ。

『2体目撃破!続けて3体目にかかる!』

増援中半分以上引き付けたのが正解だったのか…ベアラーも倒されようとしていて残りのヘクトルも倒されよう。
プロテウスの砲撃が引き連れている9体のヘクトルへと到達。
瞬く間に数が減ってくと…


『こちらスカウト! ゾーン1、ゾーン2に巨大生物多数!』

「やっぱりきたか!」
ヘクトルが残っていれば辛かった。
引き連れで密集させてたのもあり、プロテウスのカノン砲でヘクトルは殲滅した。

『ゾーン2に再度の空爆が始まります』

『ゾーン2、空爆が来るぞ!』

「空爆後に巨大生物をつる。ストーム1-2味方を待避、回復させてくれ」

『了解』

『ゾーン2、了解!』

『プロテウスも予備機2機ストック状態』

「まだまだフォーリナーの増援ありそうだ。維持してくれよ」

『了解』
巨大生物集団へ向けての精密爆撃が行われる。

ー食いついたなー

『見ろ!敵が吹っ飛ぶぞ!』

ふっとんでも80以上は居る。

『こちらスカウト! ゾーン4に敵が接近中!』

『飛行部隊に援軍を要請しろ』

『ゾーン4へ空爆開始』

『こちらスカウト! ゾーン5に敵の大部隊。凄い数です!』

センサーの後方を赤い点が多数続いている。
はぐれたのは誰かが処理してくれるとして…
クエイク・ハーケンによるマックスチャージバック攻撃、スラキャンにより前方に進んでいた。

攻撃力は弱いがダメージ軽減により致命傷の1撃を受ける可能性は限りなく低くなる。

そして稼いでいる時間で味方の体制を整えさすのも兼ねていた。
まだ…フォーリナー増援は多分ある……


ストームチームのレンジャースーツは味方のシールドエネルギー回復もできる一品もんの試作品だ。
時間稼いでいる間に態勢を整えられよう。

知っての通りシールドエネルギーがきれるとスーツは意味なくなり人間の生身同様に…
例えば赤色巨大生物の噛みつきならばスーツごと胴体が真っ二つになるし、
巨大生物の強酸であるならスーツごと肉体が溶けるし、
ヘクトルのビーム砲であるなら爆発時にスーツごと身体が四散する。

だがスーツのシールドエネルギーが存在する限り噛みつきにも分断せずに、シールドエネルギーは減るが拘束され続けるので、
反撃して殺害して脱する事ができるし、
強酸を浴びてもとけはしないし、
ヘクトルのビーム砲でも吹っ飛ぶだけだ。

巨大生物を殺した後やフォーリナーを破壊した後に頻繁に出るエネルギー結晶体をシールドエネルギーに転換し、
配下の味方へと供給できる。

で、一般隊員ならばシールドエネルギーが切れたら死亡するが、
ストームチームのスーツは強制仮死モードがついている。
シールドエネルギーに余力ある段階で仮死に擬態しフォーリナーの攻撃の興味を他にそらすモードだ。
勿論デメリットは一般隊員のスーツより許容エネルギーは少なくなる、
モードに入ると攻撃や移動などができなくなる等がある。
だがある程度の無茶はできるメリットはある。

……

態勢が整いプロテウスの支援砲撃し始め数を減らしていくと…

『上空に敵の飛行ドローン。その数、数百!』

『なんて数だ!』

『飛行ドローンの一部がゾーン2に向かっています』

「げっ…」
センサー範囲内に赤い点が次々と増えてく…数は100近く増え、ついてくる巨大生物と会わせて160ちかく…

『こちらゾーン1!敵の飛行ドローンに攻撃されている!』

「ストーム1-2、1-3もう少しで引き連れていく迎撃準備整えてくれ!!」
流石にこの数はきつい…

『今度は空から来るぞ!』

『了解!』

『このままじゃ全滅だ!』

『地上と空の両方から攻撃されている!持ちこたえるのは無理だ!』
「他の戦域は厳しいか…」

『こちらゾーン4!敵が多過ぎる!空軍の支援が必要だ!』

『準備完了』
『ゾーン4、なんとか持ちこたえろ!』

100以上の数を引き連れて味方光点へと一目散にスラキャンしていく。
『飛行ドローンの攻撃は苛烈!持ちこたえられません!』

「他の戦域分の増援も呼び込む!!」

自分のわずかな上空をバスターカノン砲弾が駆け抜けていく。
引き連れている飛行ドローンへと直撃しているのだろう。

『ファイターが飛行ドローンと交戦中』

『飛行ドローンの数が多過ぎる!』

ストーム1-2をリーダーとしている24名の味方部隊のすぐ脇を通りすぎ…
『ポーターズは作戦エリアを離脱。支援は不可能です』
『…今あるプロテウスで打ち止めか…』

『爆撃機は飛行ドローンから逃れるために作戦エリアを離脱』

飛行ドローンの興味は味方部隊へとうつった。
『攻撃機、砲兵も作戦エリアを離れます』
3機のプロテウスのガンナー席に飛び乗り砲撃ボタンを押し込む。

『くそっ、支援がなければ地上部隊がもたないぞ!』

つづいてストーム1-2もメイン席にのりミサイルを放っているのだろう。

プロテウスバーストの火力は凄まじく、
『空軍から通信』

(ん?プラズマ?)

『制圧攻撃機アルテミスの編隊が、作戦エリアに突入するようです』

『新たにヘクトル接近!数少数』
『バカな……!飛行ドローンの餌食になるぞ!』

『アルテミス、飛行ドローンの攻撃を受けています』

『アルテミス、半数が撃墜』

「きたぞ!」
センサーにまた新たな赤い点が大量に反応した。
『制圧攻撃機アルテミス、作戦エリアに到達。空爆が始まります』

「ヘクトルと……巨大生物多数!!」

アルテミスがゾーン2へと侵入、敵巨大生物群へと爆撃が行われる。
「おおぅ…」

ヘクトルに対してはあまり削減できなかったが、
巨大生物にはガッツリと効いて数を半数以上爆破してくれた。
いや4分の3近くかもしれない。

『こちらホエール! 作戦エリアに戻る!』

『ホエール、危険だ! 飛行ドローンの攻撃を受けるぞ!』

『危険は承知している! だが地上部隊を見捨てるわけにはいかない!』

『生き残った巨大生物はこちらが持つ、プラズマかたずけてくれ』

『引き続きカノン砲撃ちまくる』

『ホエール、作戦エリアに到着!』

『こちらホエール。120ミリ砲の準備はできている。攻撃要請を待つ!』

プラズマリフレクトしながらスピアM5でつく。

『こちら本部。カロン戦術爆撃機が上空にいる。必要なら攻撃要請を行え』

『現在、上空を旋回中。
地上の戦友、俺がついている。空に仲間がいることを忘れるな!』

ーもうまもなくこの戦域のヘクトルを倒しきる。一杯やろうー

また1体のヘクトルがリフレクトによって爆発する。

……

「かたついたか…本部、状況確認してくれ」

『ゾーン2へ向かう集団はありません』

「他の戦域は?」

ゾーン2はストームチーム他レンジャー8名が生存して生き延びていた。

『予備の機甲部隊を回したので、ゾーン1、ゾーン3、ゾーン5は作戦成功、
ゾーン4は全滅ながらもゾーン3、ゾーン5から戦力回せて駆逐成功しました』

「各被害は?」

『ゾーン1は83%の戦力低下、ゾーン3は74%、ゾーン5は68%の低下です』
1つの戦域に機甲部隊が8両、陸戦兵が80名投入されていた。
他の戦域の生き延びた者は100名前後あたりだろう。

『制空部隊は51%の反応消失、
アルテミス隊は全機反応消失、MIAで戦闘空域の安全確認とれた為、救助捜索部隊が派遣されます。
予備戦力の機甲部隊は35%の戦力低下です』

「かなりの被害が出たな…」

『ええ、ですがこの後女王発見、駆逐目的の地底侵攻作戦が提案されてます。
今日の疲れを癒してください。帰還ポイントーー』

……………

==トリア号ブリッジ==

惑星アニマルマンランド…先の地球西暦1930年後半相当の大砲技術をもった惑星で、
SPGを派遣し半島からの撤退を行った、異世界軍からの呼称の惑星だ。

現在、数ヶ所存在する大陸から約1500kmはなれた諸島に国家が存在し、全ての大陸がBETAの支配下に置かれている。

惑星アニマルランドへの異世界軍からの提案は惑星移住後に、
コロニーレーザーによる惑星上からのBETA駆逐というプランしかなさそうで、
それの交渉及び接触にこれからウェーバー女史代表する護衛使節が向かうところであった。
救助した原獣人らからの聞き取り翻訳、翻訳機言語化で時間はかかっていた。


そして新たに設定されたΘ宙域警戒ラインに近づきつつある戦闘種艦隊の反応を捕らえていた…



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