本作はテスト板にある晩餐会のその後となります。
晩餐会のネタはこちら
アーデのHシーンは原作とは異なったものであり、若干のオリジナル要素を含んでいます。
晩餐会その後/前編(Noah's Gate)


闘いの末、アーデは意識を失い、その場に崩れ落ちた。
ノア──今は王子の体を借りているが──は、満足そうにアーデを見下ろすと、荒くなった呼吸を整えながら観察する。
「……驚いた。この子、人間じゃないわ」
(え、どういうこと?ノア)
意識の中で王子が問いかける。
ノアは顎に手をあてて、しばし考え込んだ。
「クルーシャ、ちょっとこの娘を運んで。ここから離脱して、拠点に戻るわ」
「全く人使いの荒い……」と、クルーシャはぶつぶつと文句を言いながら、気絶したアーデを肩に背負った。
ノアは時空剣を掲げると、クルーシャと、アーデ、そして自身を時空の輪が包み込む。

中庭に、人の気配は消え、そこにはイーピンだけが取り残されていた。

「で、ノア、わかるように説明してくれないか?」
拠点に戻った王子が、ノアを問い詰めた。
「そうね。あの子は精霊よ。」
「精霊?」
「そう。花の精霊。しかも、古代精霊(エンシェント)よ。なぜこんなところにいるのかはわからないけれど。」
「失礼します。ノア様それは本当ですか?」
リーシャがノアに問いかける。
「アーデ……、あ、この子の名前ですが。ハルヴァーの分家として、私によくなついていた妹のような存在なので。精霊だなんてとても。」
「そうね。古代精霊(エンシェント)と人の差って魔力の多寡くらいで実際はほとんど無いの。例えば天使でないカリーニャとフェミニは古代精霊(エンシェント)よ?」
「そうですか……」
リーシャは少なからずショックを受けていた。自分を慕う妹が人ならざる者(エンシェント)と言われたのだ。仕方がないだろう。
「だから、彼女は分家筋でも何でもないし。ただ……、対峙した時から、おいしそうだとは思っていたのよ」
ノアが嗜虐的な笑みを浮かべる。
「ほんと、こんなごちそうを用意してただなんて。気が利くわ。晩餐会は豪勢に、とはよく言ったものね!」
「まって、ノア。こんなあどけない子を無理やりだなんて!?」
「全くヘタレね。あなたは。これだけ強大な魔力を持っていて、しかもこの子は処女よ?花の精霊だけあって、とても艶やかで可憐だわ。」
…確かに。気絶して、意識を失っているとはいえ、その美貌は目を見張るものがある。
「私の魔力を使えば、すぐに堕ちて、あなたに股を開いて懇願するの。ちょうだいって。くっ、あはははっ」
ノアの言葉を聞いて、はにかみながら、上目遣いで開脚し、自らの手で彼女自身を広げながら懇願するアーデを想像する。
王子は思わずゴクリと喉を鳴らしてしまった。

その音をリーシャは聞き逃さない。
「ご主人様。アーデを……その、ご所望ですか?」
その一言で、はっと我に返る。
「リーシャ。何言ってるの、この子は君の妹みたいなものでしょう?」
「はい。でも、ご主人様なら私はかまいません。きっと、この子も満足すると思うのです。それに…」
「……そういうのは、やっぱり本人に確認を…」
と言いかけて、ノアが言葉を遮る。
「このヘタレ王子はまだそんなこと言ってるの?リーシャにあんな事をさんざんしておいていい子ぶるんじゃないわよ」
ノアに痛い所を突かれて、王子はぐぅの音も出ない。たとえ、けしかけたのがノアであったとしてもだ。
「それでは、僭越ながら、彼女の緊張を私がほぐします。それで、準備が整いましたら、ご主人様が彼女を女にしてくださいませ」
ノアは、それはそれで面白い趣向だと思ったのか、ニヤニヤしながら「それでいいわ」と言いながら姿をかき消した。
「あなたも、少し消えていたほうがいいわね」というと王子の姿もすっと消えていく。
部屋には、気絶したアーデと、リーシャの二人だけとなった。

* * *

リーシャはアーデの衣服を丁寧に脱がせていく。
裸になったアーデは本当に美しかった。
腰まで伸ばした亜麻色の髪はなめらかに。
大きすぎず、小さすぎず形の良い胸は張りもあり、乳首もピンと上を向いて、きれいな桜色をしている。
王子は、その姿を見て、再び喉をゴクリと鳴らしてしまう。
(まったく、口では偉そうに言っていて、この娘を抱く気満々じゃないの)
(うるさいノア)
(まぁ、本当にかわいいわよね。この娘。できれば私がヒィヒィ言わせたいんだけど、今回はリーシャに譲るわ)

「すみません王子。しばしお時間をください」
そういうと、リーシャも衣服をその場に落とし、アーデに覆いかぶさる。
リーシャのキスで、アーデは目を覚ました。

「ん、お、お姉さま?……え?きゃっ!?」
アーデは、リーシャが裸であることに気づき、そして自身も裸であることに気づく。
羞恥に頬を染めるアーデにリーシャがつぶやく。
「アーデ。あなた、精霊……だったのね?」
アーデは驚愕の表情をする。
「別にあなたが、何者でも私はかまいません。アーデは私の妹には変わりないのだから……。でも」
そういうと、リーシャは、アーデに再びキスをする。
「かわいいアーデとはこういうことをしたいと、前から思っていたのよ」
アーデは伏し目がちに照れながらこくりと頷く。それを待っていたかのように、今度は激しくディープキスをした。
舌をアーデの口の中に入れ、口内を刺激する。アーデもそれを受け入れ、侵入してきた舌に自身の舌を這わせる。
二人の荒い呼吸音が部屋を満たしていた。

リーシャがすっと唇を離すと、名残惜しそうな二人の唾液が糸を引く。アーデは恍惚の表情を浮かべて、とろんとした目でリーシャを見ていた。
リーシャはそのまま首筋に口を這わす。
甘い、バラの花のような芳香がリーシャの鼻腔をくすぐる。
唇ではさむ軽いキスをしながら、鎖骨を経由しそのまま胸に下がる。
アーデはその軽い愛撫すらも快感の糧としていた。
ふいに、リーシャが、乳首を舐め上げたとき、「ひゃんっ」とアーデから声が漏れ、両手で口を覆う。
その反応を確認すると、右手で左の胸を揉み、乳首を刺激し始める。
形の良いまさにお椀型といわれるアーデの胸はリーシャの掌にすっぽりと収まるちょうどよいサイズであった。
ぐにぐにといじる右手の動作をそのままに。右胸を丹念に舐め、啜る。やがて、アーデの乳首が勃起してきた。
両手で口を押さえ、愛撫で感じる声を殺しているアーデだったが、ふいに声にならない悲鳴のような声が漏れた。
リーシャが、アーデの乳首を甘噛みしたのだ。

その反応を確かめると、背筋に指を這わせながら、唇をそのまま下方へと滑らせた。
ほどよくしまった下腹部から、唇を離すと、体勢を変え、両手でアーデの股を開く。
アーデは抵抗することもなく、その女陰をあらわにした。

まだ、穢れを知らない桜色のそれは、蜜で濡れそぼり、キラキラと輝いている。
「きれいね」
リーシャは本心からそうつぶやいた。アーデは、ぼうっとした顔でリーシャを見つめるだけだった。

リーシャはそのまま、股間に顔をうずめ、太ももに強めのキスをする。その都度、アーデがピクリと反応した。
そのまま中心部に近づくと、まだ包皮に包まれた陰核を指で探りあて、グニグニと刺激する。
「ひっ…あっ…」
アーデの口から喘ぎ声が漏れた、その瞬間、リーシャが舌全体を使って陰核を舐め上げた。
リーシャの舌が蜜と唾液で滑らかに突起の上を滑りぬけると、舌表面のざらりとした感触がアーデの陰核を容赦なく刺激する。
その刺激に耐えきれずに、アーデは絶頂を迎えた。
「っ……あっ……はぁっ…」
初めての絶頂だったのか、アーデは肩で息をしていた。
そして、彼女の膣口から、トロリと蜜がしたたり落ちる。

リーシャは、そのしたたる蜜を中指に絡めながら、そのまま彼女に挿入した。
ねっとりと絡みつく蜜は、心地よい暖かさで、ひだのような内壁の肉は侵入してきた中指をキュっと締め付ける。
かまわず侵入すると、指先に異物を感じた。

…ああ、これがアーデの処女膜…

リーシャは極力処女膜を傷つけないよう注意して、中指の抽送を繰り返す。
アーデはうっとりとしながら彼女の指を受け入れ、感じていた。ふいに、リーシャは手を止め、立ち上がると、アーデの背後に回った。
後ろから抱きかかえるように、自らの胸をアーデの背に押し付け、左手で胸を揉みしだく。右手はそのまま太ももをなぞり、再び彼女の膣内へと侵入する。
リズミカルな抽送によって、くちゅくちゅと音を立てる。
もはや、彼女自身は指一本ではなく、二本、そして三本を受け入れようとしていた。
お姉さま、と、うわごとのように喘ぎながらつぶやくアーデは、とろんとした瞳で、恍惚の表情を浮かべていた。
「アーデ、私と、本当の姉妹の契りを結びたい?」
「は…お、お姉さま……はっ……はっ……」
リーシャの指のスライドに呼吸をあわせて、喘ぐアーデは、肯定の意味でコクリと頷く。

リーシャはにっこりと微笑み、彼女の中から蜜に濡れた指を引き抜く。そして、アーデの女性器を押し広げながら、こういった。
「ご主人様。どうぞ、この子の処女をもらってやってくださいませ」
──え?お姉さま?お姉さまは何を言っているの??

目の前の空間がゆらりとゆがむと。一人の裸の男性が現れた。王子だ。
王子はもうすでに我慢できない。という表情だった。
無理もないのだろう。リーシャの合図があるまで、2人の痴態を眺めているだけだったのだ。
その隆起した性器からは、透明の汁がしたたっていた。
「い…嫌、なんで、なんで??」
「ごめん、もう…我慢できない…」
そう、王子は告げると、アーデに覆いかぶさり、膣口に亀頭を押し当てる。
アーデが冷えたカウパーの感覚を確かめる間もなく、そのままにゅるりと先端が飲み込まれた。

王子は無言で、アーデの中を進んでいた。リーシャの愛撫で十分に濡れそぼったそれは、キツさはあれどそれほど抵抗はない。
そして、亀頭の先端に薄い皮膜のような感触を得ると、そのまま腰を沈め、奥に貫く。
ぷちり。皮膜が破けるような感覚を感じて、アーデは悲鳴を上げた。

それを確認すると、リーシャは満足そうに微笑みアーデの耳元で囁いた。
「これで、あなたと私は本当の『姉妹』…ね」
「お。お姉さま……?」
「彼は私の初めての人。あなたも彼が初めて。そして私の次に抱いたのだから、あなたは私の本当の妹…ということ」
その言葉を耳にしたとたん、アーデの心に妙な感覚が芽生えた。

王子は、最奥まで到達すると、腰を少し引き、ゆっくりとペニス全体を使ってアーデ自身を堪能していた。
(なんか、あんたも結局そういう男なのねぇ)
(うるさい。こんな状況で我慢できるほど。僕は人間ができちゃぁいない)
脳内で、ノアとのやり取りを行う。
(それに、この子…すごくいい。なんていうか。うまく言葉にできないけど…、気持ちよすぎて…)
(そりゃぁね。花の精霊だし、この子の花弁(・・)もきっととんでもない名器に違いないわ。その()の匂いも男には毒ね。それに…)
(……ノア何かやったんだね?)
(言ったじゃない。女としての快楽を教えてあげるって。もう彼女は術中にはまっているわよ。リーシャもいい仕事してくれたわ。)

やがて、アーデの口から、快楽を受けいれたことを肯定する喘ぎ声が漏れ始める。
王子の抽送にあわせた呼吸音と、アーデの喘ぎ声が重なる。
「かわいいアーデ。そろそろ、イキそうなのね」
リーシャはそういって、軽くキスをする。王子は徐々に抽送の速度を上げ、激しく腰を打ち付ける音が部屋に響く。
リーシャは自らの秘部に指を添え、オナニーを始めていた。
王子が、射精のタイミングを見計らい、最奥までペニスを挿入して、そして精を放った。
アーデの腹部にじわり、と、あたたかな精子の感触が広がる。その感触とともにアーデが軽く痙攣をした。
やや遅れて、リーシャも自らの指で身震いをする。
三者三様で絶頂を迎えていた。

アーデは2度目の深い絶頂で、放心し、だらしなく天井を見上げ、よだれをたらしていた。
王子が、アーデからペニスを引き抜くと、リーシャがベッドから降り、跪いて王子のペニスを口に含む。
アーデの愛液にまみれたそれを丹念になめとり、きれいに掃除をする。
「あとは私が…王子はお部屋でお休みください」
「ありがとう」
そういって、王子は部屋着を羽織った。王子はちらりと放心しているアーデを見ると、少し後ろ髪をひかれながらも部屋を後にした。

リーシャは、アーデに向き直ると、女陰から垂れている精子を布で丁寧に拭い。毛布を掛ける。
「お姉さま…?」
「おやすみなさい、アーデ、今日は私も一緒にいてあげるから」
やがて、安堵の表情を浮かべたアーデは寝息を立て始める。

リーシャは、アーデの寝顔の頬にそっと手を触れる。
「ごめんね。でも、これは必要なことなの。未来のために」
しかし、その言葉が、アーデに届くことはなかった。




あとがきです。なんか、あらすじ詐欺っぽくてごめんなさい。

テスト板にあった、晩餐会のその後のイメージで書いています。
若干凌辱要素ありですが、思ったよりは凌辱風味は薄まった感じです。

もともとエロシーンは苦手なので、それを克服しようと、「エロシーン長め」の短編にしてみました。
とはいっても、1作目のヘルフェミリンスと大差ないんですよね。ちゃんと数えてはいませんけど…。
「なんでそんなのが18禁かいてんだよ?」と言われかねませんが、なんとなく流れ的にそっちのほうがね。

あと、喘ぎ声とか説明セリフを入れれば、字数(行数)は稼げると思うんですが、なんとなく
「お、おちんぽはいってきてりゅぅぅぅ」
とか
「はぁ、おくっ…そこっ…ごりごりされるの、だいしゅきぃぃ」
とかは、なんか、自分の作風にも、Noah's gateにも合わないなぁと思ってて書きづらいんですよね。
セリフもマンネリ化しそうだし。ただ、すでに自分の情景描写もマンネリ気味ですが。

とはいえ、一回書いてもいいのかもしれませんね。情景描写だけだとダレるし…

原作本編がないのでアンチ要素としてチェックを入れています。
もちろんオリジナル要素もちょっぴり突っ込んでいます。
まぁ、あんまり気にする人はいないと思いますが、念のため。
では、よしなに。



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