魔 法先生ネギま!

〜ある”姉”妹の乱入〜

5時間目 「前哨戦! その1」

 

 

 

 

 

 

麻帆良学園女子寮、665号室。

「うーん・・・」

この部屋の主の1人、村上夏美が、テーブルの前に腰を下ろして何やら考え込んでいる。
その後ろ姿を発見した、同室の那波千鶴は、不思議そうに声をかけた。

「どうしたの夏美?」
「あ、ちづ姉」
「何か悩み事?」
「悩みというか、実はさあ」

尋ねられた夏美は、千鶴に打ち明ける。

「え? カツラが無くなった?」

所属している演劇部で使うカツラのひとつが、きのうから行方不明になっているとのこと。
千鶴は、そんなに悩むようなこと? と思ったが、さらなる理由があるようだ。

「そのカツラ、最新の技術を使った高級品でさー。
 奮発して買ったんだよね〜。それが、1度も使わないまま無くなっちゃって〜」
「まあ、そうなの」

部の予算というのも、もちろん無限というわけではない。
限りのある予算の中で一大決心して購入したものが、未使用のまま紛失したとなっては、
ガッカリもするだろう。

「どんなカツラなの?」
「えーと。確か、黒髪のストレートの・・・・・・そうだ。
 転校してきた御門さんたちみたいな、本物かと思うほど綺麗なヤツだったよ。
 さっすが高級品は違うと思ったんだけど」

思い出して答える夏美は、本当に悔しそうだ。

「探してはみたの?」
「もちろんだよ。でも、見つからなくてさ〜」
「そう。困ったわね」

なおも未練アリアリな様子を見せる夏美に、千鶴はあらあらと微笑んで。
セリフとは裏腹の、困っているようには見えない笑顔で、夏美を励ますのだった。

ちなみにこのとき。
どこかの部屋では、盛大なくしゃみをしている誰かさんがいたそうだ。

 

 

 

 

このかに正体がバレてしまった翌日。

「今日もなんとか終わった・・・」

HRが散会するなり、勇磨は机に突っ伏した。

女子校の中での生活は、想像した以上に神経をすり減らす。
たったの3日でコレだ。本当に体調を崩しかねない。

「このかがコレまで通りなのが、唯一の救いだ・・・」
「あのときは、どうなることかと思いましたが」

勇磨の小声での呟きに、環が帰り支度をしながら応じる。

ちょっとした事故から、絶対の秘密を、このかに知られてしまったきのうの昼休み。
とりあえず口止めをし、本人も口外しないと約束してはくれたが、どうなることやらわからなかった。

だが、きのうの午後や、今日これまでの様子を見ている限り、このかの対応はきのうの午前中までと変わらず、
他人に話すような素振りも無い。
口は固いほうだと自称していたが、どうやら本当のようだった。

それでも、完全に安心するわけにはいかないが、胸を撫で下ろせたことも事実である。

「はぁぁ・・・。授業はつまんないしわかんねえし、散々だよくそぉ・・・」
「・・・姉さん。言葉遣いにはご注意を・・・」

深々とため息をつく勇磨は、自然と言葉遣いが荒くなる。
コホンと咳払いした環から、小声でそう注意を受けた。

注意をしはしたが、環も勇磨には同情している。

もともと勇磨は、少々おつむには緩いところがある。
転校したてという慣れない環境であることに加えて、”女装”という特殊な状況下だ。
かかってくるストレスも半端ではなかろう。

「では、帰りましょうか」
「ん〜・・・」

だから、その負担を少しでも和らげてあげようと。
なるべく他人との接触を避ける、本音は、自分以外の女子と仲良くされるのを阻止しようと、
早々の帰宅を促した。

普段はあまり素直には従ってくれない勇磨も、さすがに抗う気力は無いのか、
あっさり同意して身体を起こし、のろのろと支度を始める。

その直後。

「あのー、ゆ・・・勇さん、環さん」
「はい?」

歩み寄ってきたネギから、思いがけずに声をかけられて驚いた。
呼びかけるときに詰まったのは、『勇磨』と呼びそうになってしまったからだろう。

「何か御用ですか?」
「このあと、何か予定が入っちゃったりはしてますか?」
「予定? いえ、特にはありませんが」
「何かあるんですか?」
「はい」

問い返されたネギは頷いて。

「今しずな先生が来て、話があるから、学園長室に来て欲しいそうです」
「私たちに、ですか? ネギ先生にではなく?」
「いえ、僕も一緒にってことなんですけど、詳しいことはまだ・・・」
「そうですか」

なんの話だろう?
手続きやその他諸々で、不都合でも生じたのだろうか?

しかし、そうならそうで、ネギまで呼ばれる理由がわからない。

「わかりました。参りましょう」
「はい、お願いします」
「ほら、姉さんも」
「はいよー」

が、呼ばれたのであれば、行かなければなるまい。
問題があるのならば、話し合って解決せねばならないし、
なにより、生活のすべてを近右衛門に依存している状況では、拒否権など存在しない。

2人は、ネギと一緒に、学園長室へと向かった。

 

 

 

 

「やーやー、よく来てくれたの」
「呼んだのはあなたでしょう」

中に入ると、近右衛門は向かいの立派な席についており、上機嫌で迎えてくれた。

「それで、お話とはなんですか?」
「まあ待たんか。勇磨君。いや、今は『勇』君、じゃったか」
「はあ」

さっそく本題に入ろうとする環に対しては、話をはぐらかして。
ふぉふぉふぉと笑いながら、視線を勇磨へと向けた。

「どうじゃ、少しは慣れたかね?」
「慣れるわきゃないですよ・・・。このままじゃストレスで倒れそうです」

心から嫌そうに答える勇磨。
それに対し近右衛門は、やはり、ふぉふぉふぉと笑うだけだった。

「今からでも、男子部のほうに変えてくれません?」
「くれませんのう」
「そうですか・・・。あなた絶対、俺が困ってるのを見て楽しんでるでしょ・・・」
「何を申すか。逆に心配しておるからこそ、こうして招いて、様子を尋ねておるではないか」
「はいはい・・・」

ダメだ。これは何を言ってもダメだ。
改めて絶望的な状況を再認識させられただけで、勇磨は肩を落とした。

「そろそろよろしいのでは?」
「む? むう、君はせっかちじゃのう。心には余裕が必要じゃて」
「すいません、性分なものですから」

タイミングを見計らって環が割り込む。
近右衛門は、さらにごまかそうとするものの。

「それで?」
「わかったわかった」

ジロリと睨まれた上に、さすがに限界と踏んだのか、
環をなだめるように頷いて、話を始める。

「さて、存じておるとは思うが、今月下旬、3年生は修学旅行を控えとるわけじゃが」
「いえ、初耳ですよ」
「僕も初めて聞きました」
「そうじゃったか? まあよい」

転校したばかりであるし、勇磨と環が知らないのは無理も無い。
だが、仮にも教員であるネギが知らないというのは、どうなんだろう。

まあ、近右衛門のほうも気にしていないようなので、スルーする。

「行き先はどこなんです?」
「修学旅行かあ、楽しみだなあ。どこですか?」
「うむ。君たちを呼んだのは、まさにその修学旅行についての話をするためなのじゃ」

特に感慨も無さそうな環と、唯一の楽しみだと言わんばかりの勢いで尋ねる勇磨。
近右衛門の話と、ネギが同伴してきたということは、修学旅行の手続きに関することだろうか?
他の面々は前々から準備を進めているんだろうから、呼ばれた理由もわかる。

例えば、旅行代金とか、経費とか、旅費とか。

「あっ。もしかして、旅行のお金に関することですか?」
「それに関しましては、出世払いということにしていただけると助かります。
 無い袖は振れませんし・・・・・・必ずお返ししますから。
 なんなら、私たちは不参加ということでも・・・」
「え・・・だ、ダメですよー。みんな参加してこその修学旅行ですよ〜」

「いやいや、違うぞい」

思わず勘違いする勇磨と環。
ネギまで信じ込んで説得に出るほどで、近右衛門は苦笑して否定した。

「お金のことは何の心配も要らん。すべて面倒を見ると申したじゃろ、安心せい。
 木乃香の護衛に付いてもらわねばいけないことだしの。
 でじゃ、話というのは、他でもない」
「・・・・・・」

とりあえずはひと安心。
では、自分たちが呼ばれた、話の内容とは?

「まずは行き先じゃが、京都じゃ」
「京都!?」
「定番ですね」
「なんだ、海外とかじゃないんすか」

真っ先に過剰反応したのはネギ。
外国人であるだけに、日本文化の集大成とも言える場所へ赴くのは、うれしいのだろう。

環は冷静にいなし、勇磨は残念そうである。

「勇君、贅沢を申すでない。まったく、これじゃから近頃の若者は・・・」
「すんません。で、京都に行くのが、何か問題なんですか?」
「うむ、問題なんじゃ。さもなければ、わざわざ君たちを呼んだりせんよ」

そんな勇磨に苦言を呈した近右衛門の言葉は、至極単純だった。
自ずと空気が引き締まり、それぞれの表情にも変化が生じる。

「もしかすると、京都行き自体が中止になるかもしれん」
「え・・・。修学旅行の京都行きは中止〜〜〜!?」

次の言葉にも、過激に反応したのはネギだ。
京都がダメだった場合はハワイ、と聞いても、いやそれすらも聞いていない。
脱力し、崩れるようにして壁へともたれかかってしまう。

「まだ完全にそうだと決まったわけではないが、先方がかなり嫌がっておってのう」
「先方? 京都の市役所とかですか?」
「まさか。日本には確か、旅行とか渡航の自由があったはずだよ」
「そうですね。京都には、全国各地の学生や一般客、外国からも多くの旅行者が観光に訪れます。
 そんな話は聞いたことがありませんし、もしそうだとしても、なぜ私たちだけ」
「うーむ、なんと説明してよいやら」

この説明には、ネギばかりでなく、勇磨と環も驚く。
京都は、観光産業にこそ、もっとも力を入れていると思うのだが。

「『関西呪術協会』・・・・・・。それが先方の名前じゃ」

近右衛門の話が進むに連れて、背景が明らかになっていった。

それによると、近右衛門は『関東魔法協会』という組織の理事も兼ねていて、
”東”と”西”は、昔から仲が悪いそうだ。
歴史的な不仲と、今年はネギという魔法先生がいると聞くと、京都入りに難色を示されたそうなのだ。

「ワシとしては、もーケンカはやめて、西と仲良くしたいんじゃ」

さらに近右衛門が言うには、仲直りをしたいと。

「まだ時間はあるが、そのための特使として、君たちには西へ行ってもらいたいと思っておる」

今回のことをきっかけに、関係を修復したいと。

「ワシが親書を書くから、京都に着いたら、向こうの長に渡してくれるだけでいい。
 ただ、コレを快く思わない連中から、道中、妨害があるやもしれん。
 彼らも魔法使いである以上、生徒や一般人に、迷惑が及ぶようなことはせんじゃろうが・・・。
 とまあ、そんなわけじゃ。早めに聞いておいてもらったほうが良いかと思ってな」

「わかりました!」

重大な役割だ。
大いなる決意を持って、ネギが承知したところ。

「少しお待ちを」
「なんじゃね環君?」
「お話に水を差すようですみません」

再び、環が間に割り込んだ。
まずは、そのことを詫びて。

「それは、修学旅行の際にしか出来ないことなのですか?」
「どういう意味かね?」
「確か、下旬の予定でしたよね」
「うむ。22日から26日までの、4泊5日という日程じゃ」
「出発するまで、まだ時間があります」

修学旅行まで、まだ10日ほどの時間がある。
環に言わせてみれば、それだけの時間を、ただ座して過ごすわけにはいかないと。

「京都ならば、今や日帰りが可能な時代です。
 お許しいただけるのであれば、明日にでも京都へ赴き、向こうの長とやらに会って、
 学園長の親書をお渡ししてきたいと思いますが、いかがです?」

「うむ・・・?」

「派手ではなくとも、妨害があるかもしれないと仰いましたね。
 何も、他の生徒たちも一緒に、同様の危険を背負わせることも無いのでは?
 先に私たちが行ってきてしまえば、それで済むことですよ」

「ふむ・・・」

環の提案は、単純至極であり、理に叶ったものである。

一般の生徒たちという、無力な足枷を伴うことも無い。
先に京都まで行って、親書を手渡してしまえば、修学旅行の本日程では、
彼らに危険が及ぶことも無くなるのだから。

ただ親書を渡しただけで、それまでの不仲が劇的に改善するとも思えないが、
京都入りを阻止されたり、生徒たちが何か被害を被るといったことも無くなるはずだ。

「うーむ、そうじゃな・・・」

これを受けた近右衛門は、どうしたものかと、自分の髭を弄りながら考える。

「ネギ君と勇君は、どう思うかね?」

「そうですね・・・。確かに、僕たちだけで行ってくれば、
 万が一のことが起きても、他の皆さんを巻き込むことも無くなりますし」
「余計な危険と手間は、省くべきですよ」

「つまり、賛成じゃな」

考えあぐねてネギと勇磨に聞いてみるが、2人は環に賛成である。
近右衛門は、なおも唸っていたが

「よかろう」

ついには、承諾する。

「君たちが言うように、一般の生徒たちを巻き込むのは心苦しい。
 まあそんなことも無かろうとは思うが、念のためじゃ」
「はい」
「ならば早いほうが良かろうな。さっそく親書を書くから、君たちも準備をしてくれんか」
「了解です」

そんなわけで、翌日の、急遽の京都行きが決定。
ネギは出張、勇磨と環は公欠扱いにするということになった。

 

 

 

 

翌日、早朝。

「ふあ〜眠い〜・・・」
「シッ。兄さん静かに・・・」

朝一番の新幹線で京都に向かうため、まだ薄暗いうちから部屋を出る御門兄妹。
時間が早いだけに勇磨は大あくび。
そんな兄の様子に、指を口元に当てて、注意する環である。

「ここは”女子”寮なんですよ。その格好を見られては、大騒ぎになってしまいます」
「へいへい・・・」

理由は、勇磨の格好だ。

遠出の外出だから、校内にいるときのような女装は必要ない。
というか、したくない。

そんなわけで、今の勇磨は、彼本来の姿をしている。
カツラを外しているし、下はジーンズ。上も、数少ない男物の上着を着ていた。

だから、女子寮の中に男がいるとなっては、警察沙汰にもなりかねない。
以上のことから環は警戒し、なるべく音を立てないようにして、慎重に寮を出た。

「ネギ先生は、もう出たのかな?」
「でしょうね。誠実そうな方ですし」

駅へと向かう道中、そんな話をする。
ネギとは大宮駅での現地集合にしたので、向こうの現況はわからないのだ。

そんな折・・・

「あー、環じゃない」
「えっ・・・!?」

向こうから走ってきた人影に、突如として声をかけられた。
薄暗くてよくわからなかったが、こちらがちょうど街灯の下にいたため、
徐々に歩み寄られてわかった。

「おはよ。どうしたのよ、こんな朝早くから」
「ア・・・・・・アスナ、さん・・・?」

ツインテールの彼女は、神楽坂明日菜、その人だった。
彼女はジャージ姿で、こちらに向けて微笑んでいる。

「・・・アスナさんこそ、こんな時間に何を」
「私? 私はバイトの帰り。新聞配達やっててさ」
「・・・そうなんですか」

中学生がアルバイトをしていいのか、という疑問が浮かぶよりも早く。
なにより、このタイミングでばったり出会ってしまうとは、なんという不運。
少なくとも、秘密のまま出かけるつもりだったので、最初から大誤算だった。

「環は?」
「ええと・・・」
「ん? そっちの子は?」
「!」

さしもの環も動揺を覚え、どう説明したものか慌てていると、
アスナの視線が、”見てはいけないもの”を捉えてしまった。

「知り合い?」
「ええと、その・・・」

もちろん、勇磨のことだ。
女装した”勇”しか知らないだけに、初対面と変わらない。

「お、弟です!」

答えに窮した環は、咄嗟にそう返していた。

「ほら”錬磨”、ご挨拶を」
「う、うん。どうもはじめまして・・・。御門錬磨です」
「弟さんだったの」

元の世界だが、弟がいることも事実。
だから、ついつい実在の弟の名を語ってしまった。
勇磨もドキドキしながら、話を合わせた。

すんなり弟だと受け入れてもらえたのは、やはり、この身長差があるおかげか。
少し安心しつつも、どこか複雑な勇磨である。

「あれ? でも、ご家族は亡くなったって・・・」
「ええと・・・・・・そうです! でも、弟1人だけは助かって、今まで別なところで暮らしていたんですよ」
「ふうん、そうなんだ。あ、ごめん。無闇に訊いていいようなことじゃなかったわね」
「いえ・・・」

またしても、咄嗟の思いつき。
我ながら、とんでもないホラを吹いたものだと思うが、コレばかりは仕方が無い。

「・・・で、突然、預かっていただいていた方から呼び出しを受けてしまいましてね・・・。
 今日はこれから、迎えに来た弟と一緒に出向いて、その方とお会いする予定なんです。
 少し遠方ですから、早く出たほうがいいかと思いまして・・・」

「ふーん」

ホラを吹き続ける。
アスナは頷いた。これで突破できるか?

「勇ちゃんは? お姉さんは行かないの? 姿が見えないけど」
「・・・!!」

そうは問屋が卸してくれなかった。
どうしてこう、細かいところを次々と・・・

思わず悪態をつきそうになってしまうが、あくまで冷静を装って。

「姉さんは、夕べのうちに先に・・・」
「そっか」

苦し紛れの言い訳だが、それでも通用したようだ。
納得した様子のアスナに、ようやくホッと息をつく。

「ってことは、2人とも今日は学校、休むわけ?」
「そうなりますね。お伝えしていただければ幸いです」
「ん、わかった。ネギには私から言っとくわ」
「ありがとうございます。お願いします」

実は、そのネギも、今日は不在なのだが・・・
それも秘密だ。ここで言ってもしょうがない。

「では、急ぎますので、これで・・・」
「ああ、引き止めちゃってごめんね。気をつけて行ってきて」

笑顔で手を振ってアスナと別れ、駅へ。
アスナのほうは、すぐに寮へと入っていった。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

そのあと、勇磨と環は、しばらく無言で。

「「はぁぁっ・・・」」

少し歩いてから、再び息を吐き出した。

「どうなることかと思ったよ・・・」
「寿命が縮まる思いでした・・・」

 

 

 

 

JR大宮駅。

「あ、勇さ・・・・・・勇磨さんでいいんですよね?
 勇磨さん環さーん、こっちです〜!」

無事に? ネギと合流。

「早いですねネギ先生」
「すいません、お待たせしました」
「いえいえ。重大な任務ですから!」

決意に満ち溢れたネギの表情。

冷戦状態の東西を、和解させられるかの瀬戸際だ。
その成否は、自分の働き如何にかかっていると言っても、過言ではない。

張り切るのも当然だった。

「では、行きましょうか」
「はい」

話もそこそこに、ホームに停まっている新幹線へ乗り込む。

「いざ、京都です!」

 

 

 

 

6時間目へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

<あとがき>

はい、新展開です。
いきなり原作と離してしまいましたが、はたしてこれで収拾がつくのか!?
応援してやってください・・・

ちなみに、某サイトで確認したところ、ネギとエヴァが戦ったのは15日の夜だそうです。
この話でも、それはすでに終わっているという設定ですから、10日前だと辻褄が合いませんね・・・(汗)

なので、その話は原作よりも早く終わっており、修学旅行との間隔がある、ということにしておいてください。

 

以下、Web拍手返信です。
拍手していただいている皆様、本当にありがとうございます!

 

>このかきました!自分的にはもう大満足です♪ しかし刹那が凄いことに。
>あんまり襲撃とかはして欲しくないですねぇ。彼女には。たまちゃんが凄い怒りそうだしw

この頃のせっちゃんは、堅物さんですからねー。襲撃は避けられないのではないかと・・・
でも、『兄妹』よりは、穏便になるかもしれません。

>このかキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!相変わらずGJですΣb

このか人気は相変わらず高い・・・
こっちでも、ナンバーワンの座は確定か!?

 

押して頂けると作者の励みになりますm(__)m



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