第一話
『共に戦う仲間たち・・・・・・ん?もしかして嫌われてる?』

リーダーとの面接を終えたアキラは、ズドカーンと共にシティの出入り口であるメインゲートに来ていた。
「シルバーリーダーって若いですね。」
「そうだなぁ。まぁ、それほど優秀ってこった。そんなことより始めるぞ、最終試験。」
何気ない会話もそこそこに、ズドカーンは本題に入った。

「何をするんですか?」
アキラは最終試験は何なのか、明かされていなかった。
そんなアキラを見ながら、ズドカーンはニヤリと笑う。
「最終試験は・・・実戦だ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
外へとつながるメインゲートの門を、思い切り指差しながら言うズドカーンに、アキラは唖然とするしかなかったといふ。

「・・・と、その前に。アキラ、俺たちはどうやって『ビースト』と戦ってる?」
「へ?なんでそんなことを?」
「良いから答えろ。」
急な質問に困惑するも、回答するアキラ。
「『デジソウル』と呼ばれる精神体を装飾品などにインプットさせて、それを装備し、
自らがデジモンになって戦います。」
「デジモンになることをなんと言う?」
「ソウルチェンジです。」
アキラが答えるとズドカーンは満足そうにうなずいた。

「でも、なぜ今更そんなことを?ガードを目指すものとしては常識ですけど・・・。」
アキラが怪訝な顔する。
「なに、そりゃぁ読んでくださってる皆様のため・・・・・・もとい、お前の記憶力がどれほどか試しただけだ。」
そう言ってズドカーンはニッと笑った。


人々は、凶暴化したデジモン『ビースト』に対抗するため、自らもデジモンになることを考えた。
そう考える要因となったのは、ある夫婦に生まれた赤子が突如デジモンに変わったからである。
その赤子を調べると、身体の中・・・心臓の近くに奇妙な石があることが分かった。
石は、完全に心臓と同化しており取り外すことは不可能だった。科学者たちは、この石を『デジソウル』と名づけた。
研究を進める過程で、『デジソウル』は量産が可能なことを発見し、さらに、『デジソウル』を装備したまま子を産むと、
その子は、『デジソウル』を身体に有した状態で生まれてくることも分かった。

人々は、生まれつきデジソウルを保有する者を『先天性デジソウラー』、
装飾品などで『デジソウル』を装備した者を『後天性デジソウラー』と呼んだ。

科学者たちは躍起になって、『デジソウル』を大量生産した。人々も『ビースト』の恐怖に怯えなくてもよい日が来ると喜んだ。

その影には幾多のデジモンたちの犠牲があると知らずに・・・・。


「アキラ、お前、確か先天性だったよな?」
「はい。そうですけど。」
「そうか。」
「・・・・・って、なんなんですか?」
話しかけられたと思ったら、唐突に会話が終了してしまった。

「ん?いやな、お前と一緒に試験を受ける奴があと二人ほどいるんだが。待ってる間暇でな」
ズドカーンは腕を組みながら唸る。
「二人?一緒に?・・・全然聞いてないんですけど」
「そりゃぁ言ってないからなぁ。」
しつこいようだが、アキラには何も明かされていない。

「お?来たか。」
ズドカーンが見た先に、少年と少女が居た。
「遅いぞ、お前ら。」
「遅いって・・・まだ、試験開始まで20分くらいありますけど・・・」
少女のほうがズドカーンに言う。
「ズドカーンさん、そいつが一緒に受けるやつか?」
少年のほうがアキラのほうを見ながら言った。

「(さっきズドカーンさん、試験が始まる5分前とか言ってたのに・・・・・・。)」
どうもこの人はいい加減なところがある。そう思いつつ、アキラは二人を交互に見る。

少年のほうは、不機嫌そうな顔にバンダナが印象的だ。同い年ぐらいだろうか。
少女のほうは・・・なんか小さい。頭一つ分くらい小さい。可愛らしい顔をしていて頭に二つでかい団子のようなものが付いている。
よく見ると、髪を布でくるんでいるようだ。だが、髪が収まりきれていないところを見るとかなり長いようだ。

「あぁ。そうだ。ほれ、自己紹介でもしないか。」
ズドカーンが、3人を促す。
「そうですね。私、リンリンシャオって言います。よろしくお願いします」
少女、リンリンシャオがアキラに手を差し出す。
「あ、オレ、アキラ・サカタキです。よろしく。」
アキラが手を握りながら応えた。

「よろしく」
そのまま少年のほうに握手を求める。
「・・・ベルトラン・アーベリーだ。」
が、少年は握手はせず、名前だけ名乗った。
「ちょっとベルトラン!」
そんなベルトランをリンリンシャオが諫める。
「いいよ、リンリンシャオさん、気にしてないから」
と、言うアキラだが、その笑顔は引きつり頭にはムカマークが付いていたとか付いてなかったとか。

「・・・・こりゃぁ、前途多難だなぁ・・・。」
ズドカーンがそんな三人を見てつぶやいた。








後書きとぬかす言い訳
どもです。いや〜、もうあれですね、オリジナル要素がかなりにおいますねホント。
断っておきますけど、デジソウルなんてのはありませんよ〜。
ふぅ・・・いいのか、私。こんなんで・・・。

ではでは。





感想

仲間が集まり始めましたね!

デジモン作品かどうかについては私は良く分かりませんが。

デジソウル面白そうな設定ですね、確か本来は戦車みたいなのにのってデジモンを使役するという形だったと思います。

随分様変わりしてきましたが、この先どうなっていくのか楽しみですね!

三人の友情が育まれるのか、それとも反発か?

今後その辺りも注目していきたいと思います。

あれ、今回は私が感想をいうんじゃ なかったでしょうか?

あっ!?

ど忘れですか…脳みそスカスカ男は…

あっ、あう…

ショックで言語機能を失いました か? 北京原人

ヒデェ!!

約束を簡単に忘れる程度の知能なん て原人も勿体無いくらいです

本当はやらなくてすんでほっとしているくせに…(ボソ)

何か言いましたか!?

いえ、なにも…

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