第13話『理論艦と機械人間』


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  先程まで執り行われていた時空管理局と地球防衛軍の会談は、双方のヒートアップによって思わぬ方向へと流れてしまったが、一応の情報交換という成果を成し得ることはできた。その後の進展がどの様に進むのかは、まるで未知数ではあるが……。
  会談を終えたコレム大佐と東郷少将の2人が会議室の扉から姿を現すと、会議室の外で待機していた坂本少佐と護衛は、表情を崩さぬように気を付けつつ安堵感を示した。何かあれば港で待機している仲間共々、コレムと東郷を救う覚悟であったが、荒事にならずに済んだのは喜ばしいことではある。
  無事を確認できた坂本は、すっと歩み寄ると無事であることに安堵した様子だった。

「お疲れ様です」
「待たせて済まなかった、坂本少佐」
「いえ。それより、会談の方はよろしいのですか?」
「あぁ、何とかね。これから艦に戻るよ。東郷少将も、一旦御自分の艦へお戻りになられますか」
「ふむ、そうしようかね」

  4人はその場で頷き、その場を後にしようとするが、その手前で同じく会議室の外側で待機していたフェイト達に対して敬礼すると、彼女らも応えて答礼する。
  フェイトはコレム達に対し一歩だけ歩み出し、停泊している港までの道案内を申し出た。

「コレム大佐らの御案内は、小官らが致します。どうぞ、こちらへ」
「それは有り難い、助かるよ」

  コレム達に対して会議室までの道は案内したものの、帰りの道は自分らで帰れと言う訳にもいかなかった。コレム達にしても、当然、帰り道を把握している訳ではない。そこで、待機していたフェイトが同行する手筈になっていたらしい。コレムや東郷は、それを受け入れると、管理港までの道案内を願い出たという訳である。残るティアナとシャリオは、どうやらリンディ待ちとのことだった。
  さっそうと歩き出した5人は、停泊している港へと脚を運ぶ。
  その間、フェイトは念話を利用して、コレム一同の送りと会談の様子について、リンディと連絡を取っていた。

(義母さん、コレム大佐達を送るね)
(有難う、頼むわねフェイト)
(それと……どうだったの、会談の方は?)
(えぇ……波乱の一幕はあったのだけれどもね――)

  簡単にだが、リンディは念話で様子を伝えた。地球防衛軍と名乗る別世界の地球が、自分ら時空管理局の知る地球とは全く違う歴史を歩んできたこと。星そのものが、幾度も瀕死の状況に追い込まれたこと。今も危機的状況にあること。そして、より重大なのが、時空管理局の正体を知ってしまったということである。
  これには、フェイトも歩みを止めそうになってしまうが、何事も無いかの様に歩き続けた。地球防衛軍が、時空管理局の内情を知ったことで、だいぶ批判的な姿勢を取ってらしいのだが、それも強硬派の高官局員達が要らぬことを言った結果でもあった。

(いざこざにならなくて良かったわ。兎に角、今は次の会談待ちよ)
(わかった。有難う、義母さん)

  念話を終えるフェイトは、しばし先導していたものの、コレム達が自分らに対しても批難の目を向けているのではないか、と気になってしまう。リンディの話からすれば、時空管理局の全てを批判している訳でもなく、話の分かる相手だったら柔らかい物腰で対話してくれるということだ――とはいえども、気にならずにはいられないものだった。
  もやもやとした気分のまま、港へ時間を要することなく、ものの5〜6分程で到着した。
  そして、港に停泊中の旗艦〈シヴァ〉の近くまで来たフェイトは、思わず〈シヴァ〉をチラリと見上げてしまう。先ほども観たばかりだが、改めてこの巨艦に目が行ってしまうのだ。被弾によって焼け跡や破口があるものの、綺麗な蒼い塗装の部分は多く残されている。威風堂々という言葉がしっくりくる佇まいの戦闘艦に、何故か魅入られてしまいそうになった。
  数秒も経たない時間だったが、フェイトは踵を返して、案内したコレム一同に敬礼しつつ到着を報告する。

「到着しました」
「有難う、テスタロッサ一尉」

  案内を終えたフェイトに、コレムが代表して礼の言葉を述べた。彼の表情には、特段、これといった批判的な感情は見受けられない。フェイトに向けられる目は、優しい好青年そのものといった印象だった。

「では、儂らも一度〈ミカサ〉へ戻るとするよ。司令官代理殿」
「了解しました。また、後ほど」
「ウム」

  東郷もその場で別れの挨拶を済ませると、自分の座乗艦へと護衛と共に脚を進めていった。
  コレムと坂本だけとなり、彼らもまた〈シヴァ〉に乗り込もうとするが、その直前でフェイトは改めてコレムらに向き直った。

「では、小官はこれで失礼致します」
「御苦労様。ハラオウン提督にも、先ほどはお世話になったこと、よろしくお伝え頂きたい」
「承知しました。お伝えいたします」
「あぁ、それと……」
「?」

  踵を返して立ち去ろうとしたところで、コレムに呼び止められるフェイト。何か不味いことでもしたのだろうかと、一瞬だけ不安になったが、コレムが聞いてきたのは全く違うことであった。

「テスタロッサ一尉は、ハラオウン提督の親族の関係で?」
「え?……ぁ、はい。リンディ・ハラオウンは、私の義理母になります」
「そうでしたか。いや、失礼。ファミリーネームが同じだったもので、遂……」
「良く言われますから」
「いや、こちらこそすまない、引き留めてしまって」

  敬礼で挨拶を返しあうと、コレムと坂本と共に〈シヴァ〉へ戻っていった。その様子を最後まで見届けたフェイトも、踵を返してその場を後にした。
  その様子を見ていた地球艦隊の面々と、港の整備者や局員等であり、ここで問題が起きないかと心配していた様子である。何事もなく終わったのを見るや否、双方ともに安堵し、一先ずのところは一悶着も無く済みそうだと安心した。もっとも、この先において何が起きるのかは予測することは不可能ではあったが。
  コレム達を送り届けたフェイトは、念話を通じてティアナとシャーリーに連絡を入れると同時に、リンディにも一言だけ念話で送り届けた旨を報告しておいた。



  片や、金髪の女性管理局員が港から出る様子を見届けていた〈シヴァ〉の面々も、司令官代理の帰還を喜んでいた。

「どうやら無事に会談を終えた様ですね」

  呟いたのは通信士官テラー大尉であった。彼ら第二艦橋要員は、司令官代理兼副長らの帰りを今か今かと待ちわびていた訳で、もしも緊急信号を送られてきた時は、本当に戦闘状態に突入しなければならないと緊張の連続であったのだ。無論、その時は覚悟を決めて、遠慮なく砲撃を撃ち込んでやる……と意気込んでいたのは、砲雷長ジェリクソン大尉であったが。そんなことをせずに、今回は穏便に済まされたようである。
  司令官代理の無事の帰還は、直ぐにテラーの手配によって全艦隊へと告げられた。コレム達の帰還報告に誰しも安心した。

「撃ち合にならず、済んでくれたな」
「あぁ。引き金を引かずに済んで良かったよ」

  航海長レノルドが、ジェリクソンの肩を軽く叩いて、事なき終えたことへの安堵を見せる。ジェリクソンも、険しかった表情を和らげると、ドサリ、とシートに背中を預けた。この世界に来てまで、敵を作り達とは思わない。
  しかし、相手から牙を向けられてしまったら、全力でそれを叩き折る覚悟で立ち向かわねばならない――それが時空管理局でも。
  数分してから、艦内通路を通って来たコレムの姿が第一艦橋へと見え、皆は揃ってコレムに対して敬礼をビシッと見せる。

「お疲れ様です、司令官代理」
「有難うございます、ハッケネン少佐。皆も、御苦労だった」
「それで、どうでしたか」

  留守を預かってくれたことに労いの言葉を贈るコレムに、クルー一同は感謝しつつも会談の結果が気になった。
  興味津々なのも当然であり、コレムもやや興奮気味の彼らを宥めやってから、先程の結果を説明した。

「……では、今のところは食料や医療品の供給をしてくれる、と約束してくれたのですね」
「しかも、局内の行動制限付きの許可、負傷者の受け入れですか」

  地球艦隊に対する支援物資が決定されたことに、テラーが驚き、パーヴィス少佐も負傷者受け入れの決定に何処か安堵した。

「そうだ。これから全艦の艦長達と、それに付いても話し合わねばならないだろう。負傷者も、艦内設備より、こういった完備されたところが良いだろうからな」

  ――ただし、と彼は付け加える。キール元帥らは良いとして、見るからに強硬派の輩は、今後に至って何を言って来るのか知れたものではないことを忠告した。今回のSUS襲撃における責任の所在も、大きくは地球艦隊に帰するべきものだと言うくらいのものだ。何かにつけて要求してこないとも言い切れないところがあった。
  コレムの説明を聞いた部下達は、難しそうな表情を浮かべているのだが、直接会談に出ていたコレムの方がより難しそうな表情で腕を組んでいる。それがどんな要求なのかは憶測でしか言えないが、時空管理局が欲するであろうことをジェリクソンが述べた。

「小官の予測ですが、向こうは、こちらの技術を欲しているのかもしれませんね。SUSとの戦闘で波動砲を使ったところを見ていたんです。我が地球防衛軍でも厳重管理されてる決戦兵器を、時空管理局が野放しにはしないでしょう。あるいは、我々を自分の配下に置こうとしているのでは?」
「あり得るかもしれません。ですが、そんなことをすれば管理局の法則を、管理局自身が破ることになるかと」

  ジェリクソンとテラーの予想は、時空管理局上層部の意図を射ていた。時空管理局にとって、自分ら地球防衛軍というのは超越した科学力と、驚異的な戦闘艦を保有している存在だ。当然のこと、放ってはおけない筈だ。ならばどうするか? 利用するか、捕まえるか、始末するかの三択に絞られてくるだろう。
  だが、直接会いまみえたコレムにしてみれば、強硬派の様子からして利用するか、捕まえるような選択をするのではないだろうか、と踏んでいた。特に厳しい視線を向けて来た、航行部隊艦隊司令長官アーネスト・キンガー中将などは、典型的な強硬派だ。地上部隊にも強行的な姿勢を持つ人間は少なからず存在したが、次元航行部隊にその傾向が強いと感じていたのだ。
  出来れば、争い事は避けたいものである。キールやリンディといった良識をもった面々がいてくれるのだから、あまり強硬派も無茶な行動をおいそれと起こしてこないであろう――あくまで表面上のはなしではあるが。

(本当ならば、地球司令部に連絡を取りたいところだが、今は単独で動き判断せねばならない。マルセフ司令も、ラーダー参謀長もご不在の今、司令官代理の私の判断と決断に掛かっている)

  そこまで考えていると、不意に艦内用のTV電話が鳴り響いた。それをテラーが受話器を外して応答すると直ぐにコレムに手渡す。それは〈シヴァ〉の軍医ケネス大尉からのものであった。

「はい、コレムです」
『副長、吉報です。マルセフ司令の意識が戻りました』
「それは本当ですか!」

  今まで昏睡状態のままだったマルセフが、予想よりも早めに意識を取り戻したというのである。これを聞いたコレムも、思わず叫んでしまったのだが、彼の驚きの声に対して周りの者は何事かと視線を集中させた。マルセフの意識回復したのは、コレムらが会談から戻ってくる数分前のことだという。どうやら、マルセフは会話をする事も可能であるようで、本人も支障は無いようだとケネスは説明した。
  コレムは直ぐに行く旨を伝えると、受話器を置いた。そして、興味の目で見ていた部下達に、マルセフが回復したことを報せた。

「ですが、参謀長の意識は回復されていないのですか?」
「あぁ。参謀長は今だに、目を覚まされない様子だ。まだ安静が必要との事だが、取り敢えず私は医務室へ行く」
「「了解!」」

  まずはマルセフと会うことを優先させたかったコレムは、その場を後にして医務室へと足を急がせた。

「失礼します!」

  少々、小走り気味で来たコレムの息は上がっていた。心拍数と呼吸が平常時よりも乱れており、その様子を見ていたケネスは、特に言いはしなかったが、慌てるなと言いたげな視線だった。それに気づいたコレムも、思わず子どもの様に赤面したが、直ぐに落ち着きを取り戻してから、マルセフの横たわるベッドへと近づいた。
  戦闘によって重傷を負っていたマルセフは、まだ起き上がれるような状態ではないものの、ベッドの上でしっかりと目を開けてコレムを捉えていた。動ける訳がないのは一目瞭然だが、その視線は力強いものを感じ、現場復帰こそ叶わないが、意思はしっかりと伝達できそうだった。

「副長……か。慌てて、来たと見えるが」
「お恥ずかしいところお見せしました。ところで、御気分は如何です?」
「あぁ。身体が動かないのが難点で、それ以外は大丈夫だ。こうして普通に会話も出来るのでな……手も足も出んが、口は出せる」

  軽口を叩くマルセフは軽く笑う。それを見たコレムも、一安心した。

「それで、今の現状はどうかね。どうやら、艦隊も纏まっているようだが」

  聞かれたコレムは、やや表情を曇らせてしまった。マルセフは、それを事前に理由を知っていたのか、苦笑するとコレムより先に口を開いた。

「フフッ……言いにくそうな表情だな。言わんでも構わんよ」
「司令……!」
「大体のことは、ケネス軍医から聞いている。私も俄かには信じ難い話だったが、魔法文明を持つ世界と接触したそうだね?」

  マルセフの口から出て来た魔法文明という言葉に、コレムは多少の驚きを示したものの、それを教えたのがケネス軍医であると知ると、取り敢えずは気を落ち着けた。どうやらマルセフは、目を覚ました後にケネスから大凡の事情を聞いていたらしいのだ。無論、それを聞いた時のマルセフも、半ば信じ難いという表情であったそうだが。
  時空管理局と言う未確認の巨大組織が、どんなものであるかというものを、次元航行艦で発見された証拠物件と通じて大まかに把握した。どんな事件があり、どんな重要人物がいたのかという詳しい情報までは知り得てはいない為、当然、マルセフも把握できていない。それはコレムも同様であり、名前を知っていても顔は載っていなかった故、知っていなかった。

「私自身、軍医から話を聞いた時は信じられなかった。だが、その資料を見せてもらった時、信じざるをえんかったよ」
「それで、司令。会談の結果の方ですが――」

  先程行われた会談の内容を、彼はマルセフに全てを報告した。自分らの世界を大まかに説明した事に加え、SUSという新手の軍事勢力との接触の際に、時空管理局への情報提供の遅れから、多少の口論へと発展してしまったこと。仲裁を受けた後、時空管理局側から、今しばらくの艦外行動の一部自由化、食料や医療品の供給、重傷者の受け入れを約束してくれたということ……それらをコレムは、詳しく説明していったのである。
  全てを聞き終えたマルセフは小さく頷くと、コレムに対して御苦労だったな、と褒めの言葉を掛けた。

「いや、本当に御苦労だった。貴官に司令官代理を任せて、そこまでやってくれたとは……。会談については、口論になってしまったのは仕方がない。貴官の怒る気持も十分にわかるさ……私にも十分……な」

  年端の行かない少年少女が局員として同行し、被害に巻き込まれた件については、マルセフも憤りを隠せなかった。

(――そうだ。マルセフ司令は、あの時に……)

  何処か遠い星を見つめるかのような視線を天井に送るマルセフに、コレムもハッと思い出した。自分の上官が、過去に経験した辛い体験を思い返していると悟ったのである。コレムも、マルセフから直接聞いたことがあったのだ。
  だが、感傷に浸ってばかりはいられない、とマルセフは思考を切り替えた。
  兎に角は、これからどうすべきかを考えるべきだとマルセフは言う。本来ならば、次元空間を脱出して、ブラックホールに呑み込まれんとする地球を救う為に帰らねばならないのだ。だがしかし、以前にして地球艦隊単独での帰る方法が分からず、遂には時空管理局さえも地球の座標が分からないという話ではないか。
  しかも、SUSという新たな敵勢力が、次元空間内にて時空管理局と地球防衛艦隊へ矛先を向けているのだ。それどころか、実は天の川銀河でさえもSUSが往来していることを考えると、如何にSUSが強大な軍事勢力なのかが窺い知れよう。容易ならざる異常事態であると同時に、地球艦隊も何かしら行動を起こさねばならない。
  時空管理局も、地球艦隊の処遇を保護という形にして自由を拘束するような真似はしていないが、この危機に対して、何らかの要請をしてくる可能性は濃厚だった。
  マルセフも、次元航行艦なる時空管理局の艦艇が如何なる存在かは、戦闘記録で確認したところである。

「話によれば、強硬派は絶対の自信を持っているようだが……危険だな」
「仰る通りです」
「我々もガミラス戦役の際、数に勝れば、勝敗にも勝てると確信していた……それが、あのザマだ」

  苦い経験を通って来た事のある地球防衛軍もとい国連軍を、マルセフは思い返す。このままでは、時空管理局も同じ目に逢うのは火を見るより明らかなのだ。彼らが意識を変えねば、いくら数でまとまっても勝てる筈がない。かといって、我々防衛軍に要請を出したとして、我々もまた地球に帰還せねばならない身だ。早々簡単に承諾する訳にはいかないのだが……。

「難しい問題だ。帰れる方法が見つかるまで、ここでダンマリを決め込み続ける訳にも行くまいな。まして、年端のいかぬ子供たちが犠牲になると知っていて見過ごすことも、人として出来ん」
「はい……」

  険しい表情で壁を見つめる司令官の表情を、コレムは無言で静観していた。



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  管理港を一望出来る区画の中で、新たなる人の集まりが出来ていた。それは20人から30人ほどの規模で、当初の地球艦隊が入港して来た時に興味で駆け寄って来た局員の人数には、到底及ばないものだ。今集まっている集団の多くは港の整備員であろうが、他の局員も幾人か混じっている様子であった。
  その注目の的となっていたのは、地球艦隊の中でも異色に近い存在であった1隻の戦闘艦だ。艦体色はドレッドノート級を始めとして、統一されたブルー系統であるのだが、艦型が〈シヴァ〉の様に他の量産艦と異なっていたのである。

「なぁ……何だかさ、この艦だけ異色だよな」
「同感。皆同じ塗装だし、外観も似ていたから気付かなかった」

  とある局員2人が、目の前に鎮座している地球艦を興味津々の呈で眺めている。他の局員も同様に注目している艦に対して、それぞれ思うところを口にして呟いているが、一体どのような艦であるというのか。
  まずもって艦型は、現在主流となっているものではない。一世代前の型式に当たる設計の巡洋艦であり、ノーフォーク級巡洋艦と呼ばれる代物だ。その古い艦型に身を纏う戦闘艦の名を、装甲巡洋艦〈ファランクス〉と言った。ただし、巡洋艦と呼ぶには、やや艦体サイズは大きめである。
  何故なら、現用艦である最上級巡洋艦の全長が196mに対して、〈ファランクス〉もといノーフォーク級巡洋艦は全長が凡そ240mへと大型化しているからだ。ノーフォーク級巡洋艦は、16〜7年程前に主流として採用され始めていた巡洋艦だが、ディンギル戦役時には目立った活躍が出来てはいない。
  加えて言うならば、この頃の艦艇は、総じて皆大型化が進んでいた。それは、波動エンジンの一時的に技術改良の限界点に達してしまい、大出力を出す為にはどうしても大型の波動エンジンを搭載することを余儀なくされてしまった為である。波動エンジンが大型化すれば、必然的に艦体も大型化せざるをえないのだが、その分だけ強力な兵装を取り付けられ、装甲も有る程度の強化が出来る利点も持ち合わせてはいた。
  しかし、そうした割には、ディンギル帝国の艦隊決戦兵器“ハイパー放射ミサイル”によって、巡洋艦どころか戦艦までが、いとも簡単に撃破されてしまったのである。これは、指揮官の運用能力に大きな問題があったものの、事実として首脳部だけではなく技術部も相当のショックを受けていたとされる。何せ、撃沈されたのは事実だからだ。

「新造艦の開発を急務とせん」

  防衛軍技術工廠部は、開発チームを叱咤激励し、新造艦の開発に着手した。
  それにより新たな波動エンジン軽量小型化に開発成功。これに伴い艦体を再び小型化させる趣旨に切り替え始めたのだが、この小型化への路線変更には起因たる理由が幾つか存在した。まず小型化することによって、以前の艦よりも総重量が軽減され、それによって更なる機動性と加速性が生じ、素早いワープも可能となるのだ。
  さらに主砲であるショックカノンも威力の向上化に成功。しかも艦体を小型化させることで、相手の弾道を外し易くするというメリットがあった。
  これも比較すると明らかではあるが、地球連邦の艦は他の軍事大国の戦闘艦よりも大分小型である。小さくとも打撃力・防御力・機動力に勝るともなれば、当然ながら小さい方が動きやすく戦いやすいというものである。それに対して防御面での不安が上昇したが、新開発された装甲板と新型の波動防壁の開発で、以前より数段も強度を増すことに成功した。
  結果として生まれたのが五世代型艦艇だった。その中の最上級巡洋艦の就役に伴い、警備護衛等の役回りに就いたノーフォーク級巡洋艦だったが、技術部では、新たな取り組みを行う為の実験艦として、その内の1隻が採用されたのだ。
  実験艦として、どの様な取り組みがなされたのか、それは主砲の形状と機関部に大きな変化があった。

「見ろよ、主砲の砲身が、他の戦闘艦に比べて1つしかないぜ?」
「いえ、1つじゃないわね」
「え……って、アテンザ技術主任!?」

  局員もとい整備員達に混じっていたのは、薄い緑色のショートヘアに、縁なしの丸い眼鏡をかけた若い女性だった。彼女は次元航行部隊本局の技術部で働くメカニックチーフだ。所属は第四技術部で、名をマリエル・アテンザ技術主任といった。彼女は、主に精密機械専門の修理などを手掛けている。精密機械とは、主にデバイス等の事を差して言う。
  中には、戦闘機人といった特殊な身体を持つ者達の健康管理も行っていたりする為、案外、忙しいことも多々ある。
  そんな彼女も、根っからの技術屋ということもあってか、注目の的となっている地球防衛軍の艦艇を見に来たという訳であった。

「よぉく見て。主砲の本砲身は1本に見えけど、本当は3本あるわ。つまり、ガトリング式ね」

  彼女の言うとおり、〈ファランクス〉の砲塔の砲身は、3本が纏まって1本に見えていただけである。この砲塔は、全部で3基あった。前部に2基と、後部艦底に1基だ。この配置は、少し妙かもしれないが、このような配置をすることで、上下左右への射界をくまなく治めることが可能であり、後部や艦底の主砲塔も前部へと回転させることも可能だった。

「本当だ。じゃ、何の為に3本を纏めちゃうんですか? これだけの戦闘艦でガトリング式にする必要ってあります?」
「そうね……艦艇の積んでいる武装ならば、一撃で破壊する趣旨の兵装が多いけど、敢えて逆を選んだのかもね」
「逆?」
「そう。手数で勝負ってところよ。私達魔導師だって同じ。一撃で決める魔導師がいれば、手数で攻め切る魔導師もいる。それは、彼ら地球防衛軍だって変わらないってことじゃないかしら」

  そうだ、まさにその通りである。恐るべき時空管理局の技術官――という名のメカフェチであろう。
  この〈ファランクス〉の最大にして注目すべき実験とは、ガトリングタイプのショックカノンを搭載した装甲巡洋艦であったのだ。さり気ない呼称だが、装甲巡洋艦とはこれ如何にと思われるだろう。それは、先代よりも大型化した艦体を持っていたことから、新たに装甲板を追加することで、戦艦並みの重装甲を誇ってしまった為である。
  肝心な点の主砲塔であるが、何故普通のタイプにせずガトリング型に採用したのか。それはディンギル戦役が非常に大きなポイントとなってくる。ディンギル帝国の艦船は、皆がガトリング砲ことガトリング・インパルス・キャノンを主兵装にしており、この砲撃は極めて苛烈な威力を誇っていたのだ。単艦でもその威力は凄まじく、それが艦隊の単位ともなれば相手は手も足も出ない状況に陥る。
  かの〈ヤマト〉も、このガトリング主砲には相当に苦しめられており、地球連邦の技術者の中には、これを倣ってガトリング砲を採用してはどうかと提案したのだ。
  ガトリングというのは威力がやや低く、艦を撃沈させるには物足りなさを感じるものであるが、その連射と速射能力はずば抜けて高い評価がある。上手くいけば、敵艦をものの数秒で戦闘不能に追いやることも可能であり、良くすれば相手を撃沈させることだって夢ではない――興味津々と勢い、そして意気込みで〈ファランクス〉を改造したのだった。
  その意見を受けて、地球連邦の戦闘艦建造会議でも、ガトリング砲の試験的運用が決定されるに至ったのである。それを受けた技術部や工廠部は、張り切って〈ファランクス〉改装に着手したのが、それが西暦2216年末のことであり、やや遅めであった。大改装に当たり〈ファランクス〉の艦橋は、新システムに対応する為に新ドレッドノート級の物を採用。そして、ガトリングタイプのエネルギー兵装ともなれば、エネルギー消費が高くなる。
  激しいエネルギー消費に対応する為に執った手段は、戦艦ドレッドノート級の波動エンジン1基と、巡洋艦最上級の波動エンジン2基を直列搭載させ、問題を解決させたと誰しもが確信したのだ――その時は。

「けど、そうだとすればエネルギー消費が激しいでしょうし、この艦が1隻しかないということは……ある意味で、実験艦かもね」

  またもや彼女の予想は的中した。
  そう、波動エンジンを増やした割には、全くと言って良い程にエネルギー消費の解決がされていなかったのである。実際に〈ファランクス〉が実験艦として再就役したのは、その翌年2217年の頭頃だとされる。この完成に伴い〈ファランクス〉は試験航海に出て、火星軌道と木星軌道の間にあるアステロイドベルトに向かった。
  航海は順調であり機関部も何ら問題は見受けられはしなかったのだが、次の最重要点とも言える射撃訓練に大いなる問題が隠れていたのである。
  搭載されている203oガトリング・ショックカノン砲塔は、毎分120発(1秒に2発のペース)でショックカノンが発砲するのだが、それがいざ初の試射を行った結果……何と2分弱程でエネルギー切れを起こしてしまったのだ。これには、技術部だけでなく防衛軍や政府の要人からも失望の声が上がったのは、無理からぬことであろう。これでは、長期戦闘には到底不向きな戦闘艦であり、まさに燃費の悪い車と一緒であった。
  だが、これで技術部は諦めることが出来ず、ショックカノンのエネルギー放出量の再調整と、波動エンジンの更なる改良を加え続けた。それでも3分と30秒が限界であり、これはエンジンの生み出すエネルギーを全て食い尽くした場合だ。航行用エネルギーを考慮すれば、3分15秒程が限界点であると結果が出たのだ。
  砲撃試験に同行していた、宇宙科学局長官の真田技術中将曰く――

「理論だけが先行した欠陥品」


  と評してしまった程である。
  この結果を受けて、防衛軍戦闘艦建造議会は〈ファランクス〉に続く、ガトリング砲搭載艦の建造を廃止せざるを得なかったが、今更に〈ファランクス〉を廃艦処分にすることは避けられるべき事態となった。
  それがカスケード・ブラックホールの出現だ。〈ファランクス〉はこのブラックホールのお陰で、艦年齢を伸ばされたと言っても過言ではないのである。

(実際は乗ってみないと分からないだろうけど……是非、乗ってみたいわねぇ)

  なんとも乙女チックな妄想とは言い難い、彼女の様子とは裏腹に眺められている〈ファランクス〉の方はといえば……。



  外の様子を艦橋から眺める〈ファランクス〉のクルー達。中肉中背に黒い髪をし眼鏡をかけた29歳の男性が、鬱陶し気に外の様子を一瞥している。彼が〈ファランクス〉砲雷長コーネル・バートン大尉だ。

「まぁだ、こちらを見てますね、管理局の人達……」
「仕方ないわ、この艦は真田局長お目つきの異色艦――“理論艦”なんですから。マルセフ司令の〈シヴァ〉の方が、よっぽど見物には打って付けだと思うのだけれどね」

  それに応えたのは、薄い紅茶色のロングヘアに、蒼氷色(アイスブルー)の瞳を持った31歳の女性だった。彼女が〈ファランクス〉艦長ジュリア・スタッカート中佐だ。
  防衛軍の中でも数少ない女性艦長の1人で、年齢も30を過ぎたても20代前半で通用するような、衰えを全く見せない美貌を持ちつつも、軍人としての手腕もさらに向上している。普段ではお淑やかな性格で、何かと部下や後輩に親しまれ信頼されており、彼女自身の持つ母性本能がそれに拍車をかけているようだが、やはり戦闘時には全く変わると言われていた。
  その変貌ぶりというには、過激な表現かもしれない。だが、彼女の気迫が段違いに凄いもので、御淑やかなイメージしかない部下達が、その癪変ぶりを見て唖然としてしまったという。消極的な彼女が積極的になる……という具合で性格が変わるらしいが、それもまた後日の戦闘で発揮されることであろう。
  すると、艦橋内の副長と技術の仕事を兼任する座席に座っていた人物が、不意に口を開いた。頭髪は白銀、皮膚は薄い灰色、目は薄い水色で瞳は紫色、特徴的なのは目の周囲だけ皮膚が黒く、そして中肉中背の体格をしていた。服装は、士官兼副官であることを示す、水色を基色としたジャケットとスラックスだった。皮膚の色を除けば、まずまず、美男子と見られるであろう。

「艦長。この艦もまんざら欠陥だらけ、という訳でもありません」
「あら? 副長、〈シヴァ〉に対して嫉妬しているのかしら」
「いえ……別にそうではありませんが……」
 
  スタッカート中佐が、悪戯っけ醸し出しつつも、可憐な笑みを見せながら言うものだから、言われた当人は思わず目を伏せてしまう。自分の発言が嫉妬ではないと訂正するのだが、どこかオドオドしてる様だった。見た目からして30代後半程に見える彼――アレリウス・レーグ少佐は、地球人ではない。滅び去ったデザリアム帝国の元軍人である。
  何故、彼が今ここにいるのか。それは、2203年初頭のディンギル戦役時で、〈ヤマト〉率いる地球艦隊がデザリアムを攻略し、地球側も地表に残るデザリアム占領軍を掃討している最中のことであった。地球連邦は、戦争を行う最中にあたり敵を降伏しても殺す様なことは絶対しない方針だ。交戦意思が無ければ捕虜として捕え、国交が正常化すれば捕虜を解放するのが常だった。
  レーグは、元デザリアム帝国の地球侵攻軍技術部将校として、艦隊に同行して地球へと降り立った軍人の1人だ。当時は、少尉として活動をしており、あのハイペロン爆弾の管理を一部担っていた程である。
  しかし、それはパルチザンによる反攻戦で役目を終えた。ハイペロン爆弾を占拠する為に侵入して来たパルチザンに、レーグはどうしようもなかった。一応の将校という立場ではあるが、従える兵士はわずかであり戦闘経験もあまりない。彼の傍にいた兵士は反撃しようと銃に手を取って構えようとしたが遅かった。護衛の兵士は倒れ、孤立無援の状態になったレーグは、その場で投降する道を選んだのである。
  その後、彼はデザリアム本星も消滅してしまった事実を、捕虜収容所で耳にすることになった。その時の彼は絶望し、生きる気力さえ無くしてしまったのだ。捕虜になったのは、彼を合わせて数十人もいるかどうかというくらいである。

「自分らだけ生き恥をさらしているのではないか」

  という罪悪感が湧き上がって来てはいたのだが、同時に自分達の行いについても疑問を持っていた。
  彼らデザリアム人は純粋な生物ではない。頭部は人間であってその下は完全なる機械なのだ。母星が高度な科学技術を進歩させるうち、肉体をも機械化させることで悪劣な環境にも耐えようとしたのだが、それが逆に生物としての生命維持能力を極端に低下させる結果となってしまったのである。繁栄さえ難しくなってしまったデザリアム帝国は、それを克服する為に健全たる肉体を求めて戦争を仕掛けていたのだ。そして、地球を見つけたのである。
  だが、帝国が存続のためとはいえ今までに行って来た行為は、尋常ならざることばかりだ。

「その報いがこの結果を生んでしまったのではないか」

  と、技術者らしからぬ考えを生んだレーグであったが、それも間もなくして地球連邦より協力要請があった。彼にしてみればあり得ない話だった。敵であった自分に要請するなど信じ難いものであり、それに自分が地球へ対する恨みがないかというのが気にならないのか。しかも、最初の依頼は残党軍の説得というものだ。
  これに戸惑いを覚えずにはいられなかったが、協力要請に訪れた真田志郎と、当時の艦隊司令山南中将の説得を受けて同行した――結局は残党軍の玉砕で終わったが。
  2回目の依頼は、同じく真田と、当時の地球防衛軍統括司令長官だった藤堂兵九郎(とうどう へいくろう)だ。もはや用済みだと覚悟したが、藤堂長官は真剣な眼差しで言ったのである。

「互いの血を見て来たことは忘れてはならないが、それを踏み越えて共に協力をしてはくれないか?」

  これには、彼も戸惑いを通り越して驚きを禁じ得なかった。
  だが、このまま無為に過ごすことは、彼にとって耐えがたいものであり、この気持ちを紛らわすには、これを引き受けるしかないとして、地球連邦の科学局に入局したのである。
  それ以来、数少ない同胞ともども地球の要請に応えて活動を続けて来た。そして今回の〈ファランクス〉計画において責任者の1人として任命された。自分の意志ではなかったが、研究魂を燃やす技術者を前にして彼も黙々と作業に取り組んだ。時折、真田とも会い、この〈ファランクス〉計画が無意味である事は承知していたようであるが、不思議と着手している内に愛着が付いたらしい。
  自分らしくもないと思いながらも、その内に彼は〈ファランクス〉の副長及び技術班長として乗り込むこととなり、第二次移民船団護衛に付くことになったのである。

「それにしても、不思議な感じがします」
「……何がかしら、副長?」

  優しそうな、興味を持ったような笑みを浮かべて聞き入ろうとする女性艦長に、レーグは答えた。

「あの時空管理局の資料についてです。あの中には、私と同じような人達がいると記載されていました。そうと知ると、この世界もやることは変わらないと思ったんですよ」
「……副長と管理局で言う戦闘機人が、全く同一ではないでしょう? あくまで、副長は環境の変化に対応する為じゃ……」

  バートンが口を挟んだが、レーグはやんわりとそれを遮った。目的はどうあれ、身体を造り変えてしまった事実には変わりはない。いずれは、相手を傷つける事に繋がってしまうものである。戦闘機人達も、その為に造られたようなものではないのか。どんな世界でも、戦争に勝つ為には命を弄ぶような行為を平気でしてしまうものなのだろうか――酷く寂しそうに呟いていた。

「……あ、すまない。湿っぽい話になった。艦長にもお聞き苦しいことを言って申し訳ない」
「いいのよ、副長。そうやって考える事も大切だわ。だから気にしないでちょうだい」
「そうっすよ。気にしないでください」

  デザリアム戦役から17〜18年近く経った今、ここまで打ち解けられるというのも稀な話であろうか。無論、簡単に此処まで来た訳ではないが、それもこれも地球人自身が、これまでに流して来た血の量がそれを実現したのかもしれない。
  そして、この頃になって、かつての上官であったアルフォン少佐の気持ちが分かった気がした。アルフォンもまた侵攻軍の占領化において有力な将校の1人であったのだが、何を思ったのか地球を脱出し損ねた若い女性を保護したのである。当時のレーグには、彼の行動をよく理解出来なかった。
  だが、今なら地球人女性を保護し、心を通わせた理由も分かる気がするのである。

「さて、私達の出番は少しばかり先になりそうだから、自室にて仮眠でも取らせてもらいましょう」

  少し気が緩んだのか、スタッカートは眠たそうな表情を造りつつも、いそいそとその場を後にしようとしたのだが。

「ぉ……艦長! 〈シヴァ〉よりレーザー通信が入りました。10分後に回線内での会議を行いたいとのことです」
「……バッドタイミングね」

  もろくも自分の欲求が潰え去ってしまった艦長であるが、それは致し方ないのでは、と一部を除いた乗組員らは同時に心内で呟いていたのである。
  正式な会談を行うまでに時間の掛かりそうな状況下の中で、両者の関係は改善されるまでどれ程の時間を要するのかは定かではない。
  しかし、その見えない背後ではSUSもまた着々と侵攻準備と作戦を練りつつあるのだ。一体、彼らはこの状況を打破出来るのかは、予想も付けていない……。




〜〜あとがき〜〜
どうも皆さん、第3惑星人です!
今回もやや遅れた更新となってしまい、待ちわびていたという方々には大変申し訳ないです。
さて、今回もまた会話が主体となってしまいました……が、如何でしたでしょうか?
登場しました装甲巡洋艦〈ファランクス〉と、デザリアム人副長の発想は、読者様であるフェリさんの発案です!
有りがたき提案、誠に感謝いたしております!
筆者自身もそろそろ戦闘場面へ移行したい気分ですが、なかなかそこまで行けそうにもありません(オイ)
それでも頑張って進行させていきますので、宜しくお願いします!

〜拍手リンクより〜
[14]投稿日:2011年02月08日7:10:57 [拍手元リンク]
>数日後に至って、彼らの努力を軽く踏みにじる様な戦闘が
とうとう居場所を嗅ぎ付けられ、ついに次元世界が戦火に包まれる日が来たか・・・・・

〉〉私自身、どんな戦闘結果を据えているのかはまだ考えていませんが(駄目じゃんw)、相当ボコられるでしょうね、管理局w

[15]投稿日:2011年02月13日18:1:2 EF12 1 [拍手元リンク]
なかなか読み応えのある作品ですね。
私もなのは×ヤマト2次小説(らしきもの)を書いております。
お互い、完結目指して頑張りましょう。
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〉〉なんと! 私と同じ様に書いていらっしゃる方がいたとは!
こうも仰られると、こちらも書く気力が倍増されるものです。
そろしければ、あなたの書いている作品を教えてください!是非!(←w)



・2020年2月25日改訂



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