魔法少女リリカルなのは
                  Accel  Knight


















第2話 魔法少女とゲシュペンスト




その日、俺は変な夢を見た。
何十個もある青い石が飛び散らばる夢だ。
それが何なのかは全くわからない。
ただ、もしそれが事実だとするのなら。
これが俺の運命を変える気がする。
そんな予感がするのだった。








それから数日経ったある日。
俺はいつも通り学校に登校し、授業では相変わらず寝ていた。
授業では寝るな?
だって、体は子供でも頭脳は大人だし。
それに、親父の遺した物を理解するために医学に加えて機械工学や電子工学まで修得したんだぞ。
小学校の勉強なんてまたする気も起こらない。
○ナンの苦労がわかる一瞬だよ、ホント。
まあ本音はめんどくさいだけなんだけどね。
それに、問題答えられるから問題なし。
こうしているうちに昼になったので、昼食を取ろうとすると、なのは達に誘われたので、昼食は屋上で取る事になった。

黙々と昼食を食べている中、なのはが弁当を食べながら呟く。

「将来かぁ……」

「将来がどうかしたのか?」

「さっきの授業で今から将来の事を考えてもいいかもって先生が言ってたのよ」

「なるほどね……」

アリサが代わりに答えてくれたので、俺はまた弁当を食べ始める。

「ラン君は将来どうするの?」

「さぁな〜」

「さぁな〜ってあんた……」

アリサが咎めようとしていたが、俺はそれを聞くつもりはなかった。

「……先とかそういうのはいいんだよ、別にな」

「?なんか言った?」

聞こえなかったのか、アリサが聞いてくる。
別に聞こえるように言ってないからいいのだが。

「何でもねぇよ」

「そ、あんたも将来の事ちょっとは考えておきなさいよ」

「はいはい」

「じゃあ、アリサちゃんとすずかちゃんは?もう決まってるんだよね?」

俺が決まっていないとわかったのか、なのはがアリサやすずかにも聞いてきた。

「うちはお父さんもお母さんも会社経営だし、いっぱい勉強してちゃんと後を継がなきゃ、ぐらいだけど?」

「私は機械系が好きだから……工学系で専門職がいいなって思ってるけど」

「そっかぁ……。2人共すごいよね」

「でも、なのはは喫茶翠屋の二代目じゃないの?」

感心したようななのはの言葉に疑問を持ったのか、アリサが聞く。

「うん……。それも将来のビジョンの1つではあるんだけど……。やりたいことは何かあるような気もするんだけど、まだそれが何なのかはっきりしないんだ」

そこで、なのはがまだ何かを言おうとしていたが、俺はそれを遮って言った。

「別に焦る事はねぇんじゃねえかな」

「え?」

俺の声になのはが反応した。
アリサやすずかも同じように俺を見る。

「まだ俺達小学生3年生なんだしさ。まだ伸びる余地もある。やりたい事は時期が来るまでゆっくりと探せばいいさ。焦ったって手に入るものでもないしな。い きなり やりたい事ができる場合もあるし、ある事がきっかけでやりたい事が見つかる場合もある。今すぐ決める必要なんてねぇよ。あえて言うならチャンスを逃さない 事なんじゃねえかな。そうすれば、自ずと見つかってくる。だから、急ぐなよ。なのは」

「あ……うん、ありがとう。ラン君」

なのはは面喰らったような顔で頷いた。
同じような表情でアリサとすずかも俺を見ていたが、その状態から脱したアリサが言う。

「私ときどきあんたが大人って思える時があるのよね……今みたいに。普段はめんどくさがりで、ボケーっとしているのに」

「……うん、私もそう思う」

すずかもそれに同意してきた。
俺は内心若干冷や汗をかきつつも答える。

「んな訳ねえよ。俺が達観してるだけだ。別にちゃんとした子供だぜ?」

こうして、のどかな昼休みは過ぎていった。


























そして、放課後。
俺はなのは、アリサ、すずかと一緒に帰り道を歩いていた。
何気ない雑談をしながら、途中で近道を通り、歩いている。
だが、道を歩いている途中でなのはが急に立ち止まった。

「おい、どうかしたのか?なのは」

「あ、ううん。何でもないの」

俺の声になのははそう答えて追いついてきた。
何か、朝から様子が少し変だな。

「そうか。なら、行くぞ」

「うん!」

そして、しばらく歩いていたが、突然頭の中に声が聞こえてきた。

[助けて!]

「「!」」

俺は立ち止まらなかったが、なのはがそこで立ち止まった。
もしかして、なのはにも聞こえたのか?
そして、その様子にアリサとすずかも気づいた。

「なのは?」

「なのはちゃん?」

「今何か声が聞こえなかった?なんか声みたいな」

「別に」

「聞こえなかった……かな?」

「……俺には聞こえたがな」

何気なく俺も答えると、なのはが迫って言ってくる。

「え?ラン君も聞こえたの?」

「あ、ああ。一応な」

なのはの剣幕にやや後ろに下がりつつ答えると、今度はなのはがまたきょろきょろと周りを見始めた。
よほど気になるらしい。
すると、また少しして声が聞こえた。

[助けて!]

「「!」」

声が聞こえた瞬間、なのはは声のした方向に走り始めた。
俺もすぐに後を追う。

「なのは!?」

「ラン君!?」

しばらく走り続けると、道の真ん中にフェレットがいた。
どうやら弱っている。
なのはが近づくと、フェレットはそれに気づいたのか、なのはを見上げた。
近くには赤い石が落ちている。
と、そこでようやくアリサとすずかが追いついてきた。

「どうしたのよ、なのは。急に走り出して」

「あっ、見て。動物?怪我しているみたい」

それに気づいたなのはも尋ねてくる。

「う、うん。どうしよう?ラン君」

「とりあえず怪我の手当てをしよう。それから獣医さんに見てもらおう。近くにある所で場所わかるか?」

「え、ええと……」

「待って!家に電話してみる!」

「頼むぜ」

そうすると、俺は鞄から包帯を取り出し、手早く応急処置を始める。
それから住所を聞いた俺達はすぐにその獣医の所へ走って行った。






















獣医さんの所に着いた俺達は傷ついたフェレットを渡し、しばらく待っていた。
すると、処置を終えた獣医さんが出てきた。

「怪我はそんなにひどくないけど、衰弱してるみたいね。きっと、ずっと1人ぼっちだったんじゃないかな?」

「院長先生、ありがとうございます!」

処置をしてくれた先生になのははお礼を言った。

「「ありがとうございます!」」

アリサとすずかも礼を言い、俺もそれに合わせて礼をした。

「いいえ、どういたしまして」

寝台で横になっているフェレットを見てアリサが先生に聞く。

「先生、これフェレットですよね?どこかのペットなんでしょうか?」

すると、先生の返答は曖昧なものだった。

「フェレットなのかな…?変わった種類だけど……。それにこの首についてるのは宝石……なのかな?」

そう言って、先生がその宝石に触れようとしたところで、フェレットが目を覚ました。
きょろきょろと俺達を見てくる。
すると、その視線がなのはで止まった。
それになのはも気づいたのか、恐る恐る手を出すと、フェレットがなのはの指をなめた。
それにかわいいと思ったのか、なのは達が嬉しそうにする。
だが、すぐにフェレットは横になってしまった。
残念そうにするなのは達に先生が言う。

「しばらく安静にした方が良さそうだから、とりあえず明日まで預かっておこうか?」

なのはやアリサ、すずかが互いを見、俺を見てくる。
俺はそれに仕方なく頷いた。

「「「はい、お願いします!」」」

こうして、拾ったフェレットは獣医さんの所に預かってもらう事になった。


























俺はその後、なのは達と別れ、自宅への帰路についていた。
そこで、端末を取り出し、アーク・スマッシャーに繋げる。
すぐにエイダが出た。

『どうかしましたか?マスター』

「一度そっちに戻るよ。ちょうどメンテナンスの終了したドライバーとメモリを受け取りにな。それと、今日は一日見張りをするから」

『見張り、ですか?』

「ああ。先ほど行った動物病院のある所とそこにいるフェレットをな……」

そう、助けてという声の先にいたのはあのフェレット。
そして、あの獣医さんの言葉。
俺は、あのフェレットには何かあると感じた。
そして、それは当たる事となる。





















今は深夜。
つい先ほど声が聞こえた。
昼間の声と同じだ。
ただし、呼んでいる人は違う人物らしい。
俺は事態が動くのを待つため、動物病院の近くの家の屋根から見張っていたが、すぐに事態が動いた。
なのはがその動物病院の所に来たのだ。
すると、その瞬間キィィィンと耳障りな音が聞こえる。

(……何だ?この嫌な波動は)

さらに嫌な感じが増す。
すると、何か物凄い音が聞こえた。

(……何だ?何が起きている?)

すると、動物病院の建物からフェレットが飛び出してきたかと思うと、すぐに得体の知れない物が追いかけるように飛び出してきた。

「何じゃありゃ……」

思わず口に出してしまう。
それ程相手の姿が異形なのだ。
とりあえずもう少し俺は事態を観察する事にした。






















一方、なのはは今の事態に驚いていた。
正直言って何が何だか訳がわからない。

とりあえずこっちへ飛んできたフェレットを私は受け止める。

「な、何々!?一体何なの!?」

「来て……くれたの?」

前にいる異形のものを見ていた私だったが、受け止めたフェレットが喋った。
……喋った?

「喋った!?」

と驚くが、とりあえず落ち着く。
そして、再び異形のものを見ると、いかにもこちらに襲い掛かろうとしている。
とりあえず私はこの場から逃げ出した。

逃げる途中、私は喋るとわかったフェレットに話しかける。

「何が何だかわからないんだけど、一体何なの!?何が起きているの!?」

「君には少しだけ資質がある。お願い、僕に少しだけ力を貸して」

「し、資質?」

もう何がなんだかわかりません。

「僕はある探し物のために、こことは違う世界から来ました。でも僕1人の力では思いを遂げられないかもしれない。だから……迷惑だとわかってはいるんです が、資質を持った人に協力してもらいたくて」

すると、私の抱いていたフェレットが飛び降りる。
それで私も立ち止まる。

「お礼はします。必ずします。僕の力をあなたに使ってほしいんです!僕の力を……魔法の力を!」

「魔法……?」

もう何が何だかさっぱりなの……。
すると、先ほどの異形の化け物が姿を変えて襲い掛かってきた。
私は咄嗟に近くの電柱に隠れる。
化け物が地面に激突した勢いで、破片と土煙が宙を舞う。

「お礼は必ずしますから!」

「お、お礼とかそんな場合じゃないでしょ?」

そう言って、私は化け物を見るけど、まだ動いてるの。

「どうすればいいの?」

「これを」

フェレットが差し出したのは、首に下げていた赤い宝石だった。
それを私は受け取る。

「暖かい……」

「それを手に、目を閉じて、心を澄ませて。僕の言うとおりに繰り返して」

私はそれを握ると、化け物を見る。

「いい?いくよ!」

「うん!」

私はそう言って、目を閉じる。

「我、使命を受けし者なり」

「我、使命を受けし者なり」

「契約の元に、その力を解き放て」

「えと、契約の元に、その力を解き放て」

宝石に力が満ちていく。

「風は空に、星は天に」

「風は空に、星は天に」

さらに力強い力が宝石に満ちていく。

「そして、不屈の心は」

「そして、不屈の心は」

「「この胸に!この手に魔法を!レイジングハート!セットアップ!」」

宝石が輝く。

「Stand by ready. Set up!」

眩いまでの桃色の光が天に昇る。

「え?ええ!?」

「何て魔力だ……」

戸惑う私にフェレットが言う。

「落ち着いてイメージして!君の魔法を制御する魔法の杖の姿を。そして、君の身を守る強い衣服の姿を!」

「そ、そんな……きゅ、急に言われても……。えと……ええと……」

私はイメージする。
杖……杖……。
さらに衣服……。
イメージが固まった。

「とりあえず、これで!」

そして、次の瞬間なのはは光に包まれた。
そして、光が収まると、そこにいたのは、杖を持ち、学校の制服を少々改造したような衣服を身に纏うなのはだった。

























「へぇ……すごいな」

俺は今までの事態を傍観していたが、なのはの姿が変わった事に驚いた。
フェレットは魔法だと言っていたが、本当に魔法なんてあるとはね。
いや、マジックメモリを持っている俺が言うセリフではないな。
似たような力も使えるようになっているし。
うん、今度からは自覚しよう。

「な、何なのこれぇ〜!?」

だが、当の本人は物凄く戸惑っている。
まあ、初めてでろくな説明もないままだから当然だが。
しかも、相手は異形の化け物。
はっきり言ってさっきから見ていて危なっかしい事この上ない。
仕方ない。
俺はドライバーを取り出し、腰に当てて装着する。
ベルトでドライバーが固定されると同時に俺は懐からメモリを取り出し、スイッチを押した。

【JOKER!】

そして、俺はメモリを構えた。

「変身!」

そのままジョーカーメモリを左の装填口、レフトスロットに挿す。
そして、レフトスロットを左に倒す。
すると。

【JOKER!】

音声が鳴ると同時に、俺は変身した。
外殻から装甲が形成され、俺はそれを纏う。
そして、そこには黒色のゲシュペンストが誕生した。
左腕にはプラズマステークを装備している。

「ゲシュペンスト・ジョーカー。行くぜ!」

そう言うと、俺は近くの屋根から飛び出した。

























「これ何!?」

一方まだなのはは戸惑っていた。
その時。

「来ます!」

フェレットが言った瞬間、異形の化け物が動いた。
地面から飛び掛り、なのはを押し潰そうと襲い掛かってくる。

「きゃあ!」

なのはは思わず目を閉じ、身を固める。

「Protection」

その時レイジングハートが防御壁を張る。
だが、化け物がその防御壁に届く事はなかった。

ドガア!!

何か殴ったような音が響く。
その直後。

ドカアアアン!!

何かがコンクリートにぶち当たったような音がした。
おそるおそるなのはが目を開けると、そこにいたのは黒い鎧に包まれたロボットみたいな人だった。

「いくら戸惑っているとはいえ、敵を前に目を瞑るな。基本だぞ」

「え?…あ、はい……」

戸惑いながらも、なのはがそう返事すると、その黒い人はまた前を向いた。
敵がまた動き出しつつある。

「ちっ……よくわからない奴だ。おい、そこのフェレット!」

「あ、はい!」

黒い人に言われて、フェレットが慌てて返事をする。

「あいつの倒し方わかるな?」

「あ、はい。もちろんです!」

「なら、今すぐその子にやり方を教えろ。次で俺が決めるから、後はお前たちにまかせる」

「……わかりました!」

そして、なのははフェレットに言われて説明を受け始める。
一方、黒い人、ゲシュペンスト・ジョーカーのランは目の前の化け物を見据えていた。
そろそろ飛び掛ってくるだろう。

「こいつでさっさと決めるか」

そう言って、ジョーカーメモリを取り出し、右腰のベルトにあるマキシマム・スロットにジョーカーメモリをセットする。

【JOKER!MAXIMUM DRIVE!!】

その瞬間、化け物が再び襲いかかってきた。
ゲシュペンスト・ジョーカーに向けて一直線に。
だが、ランは慌てずにマキシマムスロットのボタンを掌でタッチする。
そして、左腕を構えた。

「ジェットマグナム……」

化け物が一気に迫る。
そして、そこへ。

「うぉらあ!!」

ゲシュペンスト・ジョーカーのジェットマグナムが撃ち込まれた。

ドゴォン!!

その瞬間、化け物の体が砕け散り、飛び散る。
そして、そこから青い宝石が出てきた。

「今だ、なのは!」

フェレットの声とともになのはが動く。

「リリカル、マジカル」

「封印すべきは忌まわしき器、ジュエルシード!」

「ジュエルシード!封印!」

なのはが杖を天高く上げると、杖であるレイジングハートがモードを変える。

「Sealing mode. Set up」

その時、杖が若干伸び、そこから天使の羽のようなエネルギーが形成される。
そして、杖から発射された桃色の帯は再生し始めていた宝石を捕らえた。
宝石にナンバーが浮かび上がる。
数字で21。

「Stand by Ready」

「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアル21、封印!」

「Sealing」

そして、再生しかけていた物や飛び散っていた物を含め、それらは全て光とともに消滅した。
後に残ったのはあの青い宝石。

「これがジュエルシードです」

なのはとランが近づくと、そこにあったのはやはり青い宝石。

「レイジングハートで触れて」

なのはがレイジングハートを近づけると、レイジングハートの赤い玉の部分に青い宝石が吸い込まれる。

「Receipt number 21」

その後、なのはの変身が解けた。
普段着に戻る。

「あ、あれ?終わったの?」

「はい。あなた達のおかげで」

そう言われてなのはは、はっとした。
すぐにランに振り返ってお辞儀をしてくれる。

「あの、助けてくれてありがとうございました!」

「気にするな。かわいい子にこれ以上危ない真似をさせたくなかっただけだ」

「かわいい……(///)」

ランの言葉に赤くなっているなのは。
だが、少ししたところで、またなのはが尋ねてきた。

「あの、お名前を教えてもらえませんか?」

「名前か?……まぁ、いいか」

そう言うと、ランはドライバーの左装填口であるレフトスロットを立てて、挿していたメモリを抜く。
すると、変身も解けた。
そして、その中から現れたのはもちろんランだった。

「よっ、大丈夫だったか?なのは」

「え、えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?ラ、ラン君!?」

「そ、今のは俺」

まさか変身していたのが、ランだったとは思わず、なのははしこたま驚いている。

「え、だって、体型は大人だったし、口調も違ったし……」

「あ〜、あの姿になると、大人の体型になるんだよ。後口調が違ったのは、俺の性格」

「そ、そうなんだ……にゃははは」

と、なのはは苦笑い。
すると、そこでフェレットがなのはに尋ねる。

「なのは、知り合い?」

「うん、小さい頃からの友達なんだ」

今度はフェレットがランに言う。

「助けてくれてありがとう。でも、君は一体何者なんだい?」

「その後半のセリフ、そっくりそのまま返すぜ。おまえ一体何もんだ?」

「…………」

相手の態度に構わず、ランは続ける。

「まあ、それは明日にしよう。ここにずっといてはまずいからな」

「……あ」

なのはは周囲を見て固まる。
それはあちこちにコンクリートの砕けた後や電柱の折れたものがあったからだ。

「直に警察も来る。今日は早々に退散しよう」

「でも……ラン君の事は……」

なのはの何か聞きたげな表情を見たランは苦笑した。

「明日放課後に俺ん家に来な。そこで、お互いの事を話そう。じゃあな」

そう言って、ランは塀から屋根へと飛び移って帰っていた。
その様子になのはは呆けていたが、ランの言うとおりここにいてはまずいと思い、早々に退散した。

「とりあえず、ごめんなさ〜い!」

その後、公園でなのははフェレット『ユーノ』と互いに自己紹介をし、家に帰った。
兄の恭也に外出を無断でした事を怒られたが、その後家族がユーノを気に入り、飼う事を許されたのだった。
こうして、なのはは魔法少女に、ランは対人戦闘用パワードスーツを着込み、ゲシュペンストに再びなった。
ここから2人の物語が交わっていく。
これはその最初の出来事。























あとがき

今回は記念投稿という事で、プロローグ、第一話に続いて第二話をほぼ同時にお送りしました。
原作(アニメ)では、第一話にあたるところですね。
とりあえず、原作に沿って書いているのですが、コ○ン状態のラン(主人公)書くの難しいです(汗)
性格は結構前から決めていたのに、ちゃんと表現できない……(滝汗)
前回に設定を載せているのですが、なんというか一つのごまかしのような……(汗)
……ま、いっか!(オイ)
という事で、主人公の言動などは私が慣れてきたり、しっかりと表現できるようになるまでは広い心で見て頂けるとありがたいです。
そして、今回ランがついに変身しました!
変身ネタは夏までやっていたアレですね。
子供だけでなく、大人にも人気だったので、わかる方も多いと思います。
だって、あの変身時の発音超良いんだもん!
ついやりたくてやってしまいました、という感じですね。
ですが、これはあくまでスパロボなので、技などはスパロボが中心になります。
だから、ジェットマグナムなんです。
これから続々と新しい変身形態や技が出るので、是非見てくださいね!
次回はなのはとランがお話します。
怖い方面じゃありませんよ?
後、ランが戦闘では戦士としてなのはに先輩なところを見せます!
次回も是非見てくださいね!
では、今回もこれで。
ちなみに、この作品のあとがきは基本短めでいきますので。
それでは、また次回で!














設定(2)

ゲシュペンストドライバー・ダブル(Gドライバー・ダブル)

ランの父親が作ったバックル型のドライバー。
ゲシュペンスト・ダブルに変身したりする事ができるようになる道具。
使いこなせば、メモリを挿すだけでメモリの力を使う事が可能。
これを使う事で、ゲシュペンスト・ダブルと同様の能力を持つパワードスーツを着た状態となる。
変身の仕方はバックルを腰に当て、ベルトが伸びて固定された後、メモリを対応したスロットに挿す事。
ちなみに変身のためのメモリの差込口はライトスロット、レフトスロットの2つ。
対応したメモリはMAGIC、JOKERを含めて6つ存在する。
他にも出力を最大に引き出すためのマキシマムスロットもある。


PTメモリ

特別なPT(パーソナル・トルーパー)の能力や様々な特殊能力を記憶してあるUSBメモリ型記憶装置。
いくつか種類があり、それぞれ記憶してある能力が異なる。
使用には、それぞれのメモリに適合した人間が必要であり、適合しなければ使用はできない。
さらに専用のドライバーがなければ、使用は不可能。
つまり、適合者がドライバーにメモリをさして始めて使用できる代物である。
ドライバーとメモリは対人戦用にランの父親が開発した武器である。
JOKERとMAGICのメモリもこのPTメモリの一つである。


ダブルカードスロット・ローダー

カードの力をドライバーに転送し、使用者にその力を与える装置。
今まで使用方法がわからなかったので、使用されずに放置されていた。
ゲシュペンストドライバー・ダブルのオプションパーツ。
ランはこの装置にデュエルモンスターズのカードを使う事で、装填したカードの力を使う事ができるようになった。
スロットから任意のカードを引き出し、セットになっているローダーにカードをセットする事で使用できる。


ジョーカーメモリ

PTメモリの1つ。
運動性、反応性、機動性に特化したゲシュペンスト・ジョーカーの能力を内包したメモリ。
色は黒。
適合者はラン。


マジックメモリ

PTメモリの中でも特殊なメモリの1つ。
そして、全メモリの中で最も謎めいたメモリでもある。
超常的な力を司るゲシュペンスト・マジックの能力を内包したメモリ。
色は藍色。
適合者はラン。
第一話では、ランはこの能力を変身せずに使用した。


ゲシュペンスト・ジョーカー

ゲシュペンスト・ダブルの中の1形態。
ゲシュペンストの運動性、反応性、機動性を特化させた形態。
主にそれを生かした肉弾戦を得意とする。
武装は左腕のプラズマステーク。
この姿の色は黒。
マキシマム使用時の必殺技は、左腕のプラズマステークにエネルギーを集中させたジェットマグナムと右足にエネルギーを集中して飛び蹴りを放つゲシュペンス トキック。







ランの機体紹介(本編では登場しない)part1


ゲシュペンスト・ダブル
型式番号:RPT-007WC
武装:各種メモリにより変更。
マニュピレーター武器ならたいていは装備可能。
備考:量産機として普及しているゲシュペンストを一から徹底的に改造した機体。
PTメモリシステムを搭載し、それを利用した事により通常のゲシュペンストより汎用性を持たせる事ができた。
それにより、能力と武装が常に変化するため基本は武器は持たない。
通常時の色は灰色。メモリの装填によって色が変わる。
二本使用時は縦に半分ずつ色が分かれる。
本来これもランの使用機体であるが、実はランの愛機は「アクセルアイゼン」なので、予備機体として利用している。
アクセルアイゼンが使えない時や使えないようなところで使用している。
性能はメモリによって随時変化するので、常に状況が変化する戦場では意外と重宝する。
本編では、このゲシュペンスト・ダブルの力を引き出すゲシュペンストドライバー・ダブルをランは多用する。



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