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異界行き最終痴漢電車(下)【幽霊×OL】
(オリジナル)
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 ちゅぽんと乳頭が解放された。
 下半身から舌の感触は消えたが、男根が子宮の中へ捻じ込まれたままだ。
 ずるずると崩れ落ちた所を後ろから抱き上げられた。
「ん――ふぐっ」
 自重で男根が深みを抉り、小刻みに体が跳ねる。
 抱えられて移動する間、亀頭部でぐりぐりと子宮口を躙られた。怒張は萎むどころか、ますます固く膨らんでいく。
 下ろされたのはドア近くの座席だった。視認できないが、座席に座ったらしい幽霊の上に尻が着地する。
 目の前には金属製のポール。
 座席に等間隔で設置された手摺りだ。開いた両足の間にポールを挟み、両手が頭の上に来る位置で握るよう促される。
「え……?」
 快感でふやけた頭に疑問符を浮かべていると、シャツの一番上のボタンがぷつんと外れた。
 ぐっしょり濡れたシャツを二の腕まで剥かれ、肩から乳房まですっかり顕になる。胸の下のボタンは留まったままなので自然と双乳が上向き、ぬるつく谷間にすっぽりポールを挟み込んだ。
 蕩けた膨らみとひんやりとした金属が擦れ合うだけで、痺れが背筋を伝う。思わず顎を反らした拍子にぶるっと乳房が跳ね、腰が浮いて恥丘をポールに押しつける格好になった。
「ひぁんっ!」
 男根と精液に押し上げられる下腹部からじゅくじゅくに熟れた陰核までポールが滑る。とっさに手を放そうとするが上からがっちり抑えこまれ、更には待ってましたとばかりにピストンが荒々しく再開した。
「あっ、いゃ、まって、ふぁあっ!」
 がつんと突き上げられてはポールで陰核を擦り潰されながら落下する。落ちた分だけより深く貫かれ、わたしは双乳を振り乱して泣き叫んだ。
 ずっしりと母乳を漲らせた乳房が縦横無尽に跳ね回る衝撃も、凄まじい快感となって襲いかかってきた。弾んでは母乳が飛沫き、ポールに当たってまた飛散する。
「ひ、ぅ……あひっ!?」
 不意に左右の乳頭を摘まれた。
 完全に両側から膨らみでポールを包み込む形で、きゅうッとまとめて握り込まれてしまう。
「いやッ、そんな、ぁ、あ、だめ、らめ、らめなのぉ!」
 律動に合わせてきゅっきゅっとポールをパイズリする状態だ。ポールに押しつけるようにずんずん内側から突かれ、剥き出しの陰核を激しく摩擦される。
 ポールに顔をぶつけそうになると、横向きに顎を掴まれて唇を貪られた。滑る舌が粘膜を撫で回し、愛しげにわたしの舌に絡みつく。
「んぐっ、ふ、ぉ、おひっ!?」
 シャツが脱げて無防備な両腋をねろりと舐められた。
 汗で蒸れた窪みを味わうように、くちゅくちゅ、ぬろぬろと舐め回される。あまりのくすぐったさに口を塞がれたまま悲鳴を上げる。
 遠距離恋愛中の恋人に再会したような激しさで口腔を犯される。勢いを増す抽送に子宮が戦慄する。
 冷えたポールが双乳に擦れ、陰核を躙られ、腋窩をしゃぶられ、わたしは短い失神を繰り返していた。ポールとの摩擦面は汗や母乳、愛液や潮や小水でしとどに潤み、滑りが良くなって律動を加速させる。
 失神の狭間に、対面の車窓が横目に見えた。
 窓ガラスには、裸よりも淫乱な姿で腰を振り、みっともないポールダンスのような自慰に耽る女だけが映っている。
 嗚呼――見られている。
 わたしの痴態が余す所なく獣《けだもの》の眼に晒され、視線ですら凌辱されている。もしかしたら、窓の外からも、ずっと……。
 びくッびくんッ! と体が大きく痙攣した。
 絶頂のてっぺんまで引きずり上げられて意識が消失する。わたしを追いかけ、膣に食いつかれた男根が射精した。
 どっぷどっぷと精液を注ぎ込まれる感覚に意識を揺り起こされる。びくっ、びくっ、と震えながら、わたしはポールに縋りついて女悦を浴び続けた。
 とろりと糸を引いて幽霊の唇が離れていく。
 両手の拘束が無くなり、不可視の男の腕の中に墜落する。

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