外伝2『太平洋戦争編』
八十六話『扶桑の軍備更新』


――扶桑皇国は太平洋戦争で兵器をほぼ全ての分野で外的要因による革新を行った。いや、行わざるを得ないと言って良いだろう。ウィッチ世界はウィッチ装備に比して、通常兵器の発達速度が遅れ気味で、航空機や戦車は数年のズレがあった。扶桑と言えど、それは同じであり、いくら黒江達がメーカーを唆しても、用兵側に反対されるという状況で、未来の介入が始められる段階では、航空機は雷電と紫電が完成したかくらいの進歩スピードであった。それが未来の介入で今度はインフラの更新含めての軍備更新費が重く伸し掛かった。45年のダイ・アナザー・デイ作戦の後は、自前の大型空母整備などの海軍近代化に予算がつぎ込まれた。結果、二年後には大鳳/翔鶴型の改装完了、史実翔鶴型の規模を持つ事が判明した蒼龍型航空母艦の改装準備に入っていたが、ウィッチ閥の横槍が入り、ウィッチ用母艦に蒼龍と飛龍を要望した。これは商船改装空母を手放すバーターという事だが、飛鷹型二隻と蒼龍型二隻では、余りにもウィッチ閥の取り分が大きすぎた(日本側は『大戦型空母は複数運用が基本』と考えていたが、ウィッチ閥は『空母は制空権を維持するためのもの』と考えていた。そこが相容れない要因であった)。新造大型空母の用意には、どんなに急いでも、完成までに5年は見積もられたため、空軍に地球連邦軍の宇宙戦艦が貸与されたのである――

「師匠が旅行に行ったはいいけど、自衛隊には見せられませんね、この艦は」

「宇宙戦艦だからな。海軍のウィッチ閥が蒼龍型を持っていっちまったから、これでバランス取るらしい」

「蒼龍型(史実翔鶴型相当)とラー・カイラム級とペガサス級じゃ、こっちのほうがいいじゃないですか?」

「実働の扶桑製空母は今は三隻のみだしな。大鳳の改良型もスーパーキャリアに切り替えられたから、八八の竜骨流用の空母が完成しないと、海での攻勢は無理だ。向こうはエセックスを15個はもう用意してるだろうからな」

「どうしてそんな事に?」

「雲龍を作りすぎたんだよ。雲龍型は大きさが『ウィッチとの共用』に丁度いいとかでよ、旧型の更新時期に来てたから、大鳳減らして、雲龍を増やしたら、流星や彗星の実用化で改装が必要になって、ついには紫電改の艦載化だ。建造中に設計変更でウェルドックつけたものもあるんだからな」

雲龍型は大きさが史実の蒼龍/飛龍とほぼ同じ規模であった事が災いし、早々に攻撃空母としては不適とされてしまった悲劇の艦型となった。本来であれば、『そこそこ』の規模と言えるのだが、あくまでもレシプロ機空母の範疇であるので、ジェット時代では物の役にも立たない。そのため、攻撃空母としての需要が果たせないものとされ、建造中の第16番〜20番は強襲揚陸艦に変更されている。そのため、第一線空母の不足は甚だしいとしか言えない。そのため、地球連邦軍から購入した超大型空母二隻と在来改装艦三隻で空母機動部隊のメンツは保ったが、搭乗員も不足しており、自分達が穴を埋める必要に迫られているとも、圭子は話す。

「いきなりジェット機の搭乗員は用意できないし、超大型空母の需要を満たす人数は数年後じゃないと供給できん。それを補うために、地球連邦軍から三隻も宇宙戦艦を借りてるわけだ。高性能艦だから、ティターンズが大気圏航行が可能な宇宙艦艇をそれほど持ち込んでいないのに対しては優位に立っているんだぜ?」

「確かに」

「武子はガイアを引っ張れないかって交渉してる。ガイアのヤマトの連中にアンドロメダは受け悪くてな。廃棄しろと古代さんの同位体さんが遠回しに言ったそうな」

「ああ、ガイアの事情でしょ、それ。次元波動爆縮放射機とかいう」

「ああ。こっちがタキオン粒子の砲だって言ったら、奴さんは言葉を失ったそうな」

「で、その古代さんは?」

「もう航海に出てたから、沖田艦長が訓告して、帰還後に減俸処分だって」

「アースの古代さんは?」

「苦笑いだって。アンドロメダに否定的なのは同じだけど、アースの古代さんは『戦闘マシーン』としての側面を嫌っただけだし」

「アースの古代さんのほうがある意味じゃ割り切ってますね」

「あの人曰く、『人数乗せられるのに最低限で航海とか、どれだけ就労環境悪いんだよ。 ヤマトだってカツカツだったけど、ダメコン要員が優秀だから生き残ったのに、アンドロメダの人員じゃダメコン出来ないじゃないか。案の定、アンドロメダや初期型主力戦艦はダメコン出来ずに沈んでるしね。あれで造船部の部長が非難の的で、辞表出したよ。少なくともアナライザークラスのドロイドが数体居れば違ったかもしれんな』だってよ」

「艦隊の七割が土星で消えましたしね」

圭子も調も、土星決戦の記録映像を見たが、アンドロメダを含めた『第一世代波動エンジン艦隊』はセールストークとは裏腹に、ガトランティスの強力な軍事力の前に、敢え無く爆沈する艦艇が戦艦に至るまで続出した。ヒペリオン艦隊(土星決戦当時の分遣隊)が一瞬で全滅したのを皮切りに、砲撃戦でも射程の都合で主力戦艦は不利で、初撃で五隻が撃沈されるという哀れな事態となった。また、特別製のはずのアンドロメダでさえも、超巨大戦艦の前に敢え無く撃沈されている。この第一世代波動エンジン艦隊の無様な戦績は、『ガミラスを超えた』と自負していたものも、ガトランティスの強大な力に粉砕されていった事の証明であった。

「アースはあれ以降、収束波動砲の改良に血道を上げるようになったし、ダメコンに神経質になった。一回の艦隊決戦で喪失が七割じゃ、割が合わねぇよなぁ」

「旗艦もやられてるし、フェーベで勝ったお祭り気分も消えますよねぇ」

「あいつらはまだ控えがいたが、こっちには内惑星巡航艦艇しか予備がなかったし、実質は負けなんだよな、土星決戦」


――この時、扶桑皇国はティターンズのガルダ級やミデアによる空挺降下奇襲を恐れており、その抑止力として、ロンド・ベルに属している黒江達のツテで地球連邦軍の大気圏航行可能な宇宙戦艦を3隻借用している。艦載機搭乗員もロンド・ベル在籍者(ひいては新撰組のメンバー)で固めており、ティターンズ本隊の軍事行動への抑止力として機能している。圭子達はデザリアム戦役で使った改アンドロメダ級も欲しがっている。アンドロメダ級はガイアでは地球連邦軍の暗部とも言えるので、ガイアのヤマトクルーからは嫌われ者である。その感情に配慮し、アンドロメダ級を旗艦任務から外す事も検討されており、その後継候補が計画中の仮称『BN級戦闘空母』である。言わば、ガイアヤマトクルーのわがままでアースの軍備整備に影響を与えたので、アースとガイアとの間で外交問題になりかけた。ガイアの古代が減俸処分になったのは、アンドロメダ級を糾弾した事がアース側の不況を買ったからでもある。アンドロメダ級はガイアのヤマトクルーの感情で、地球連邦軍(アース)の艦隊旗艦の座を追われそうになっているというのも、ガイアを戦々恐々とさせた。アンドロメダ級(アース)は『前衛武装宇宙艦』とは似て非なるもので、ショックカノンもヤマトより二回り大型の51cm砲であり、ガイアヤマトの波動防壁を一撃で貫通可能である。より高性能なブルーノア級戦闘空母の建艦がこの騒動で早まった事は、ガイアの思い込みを打ち砕くのに充分な効果を見せる。アンドロメダ級はこうして、本来の目的で使われたのがガトランティス〜デザリアム戦役までと短命に終わる事になる。基本性能は優秀であったのだが、ガイアとの外交上の問題もあり、さらなる次世代艦の『長門型戦艦』、『ブルーノア級戦闘空母』の整備が早められたのもあり、改アンドロメダの調達はアルテミス、ミューズで打ち切られる事になる。ガイアが64Fに貸与されたのも、アンドロメダのモデル寿命を引き伸ばした立役者の造船官(A級計画時の副主務者)がA級の不運を不憫に思い、武子に協力したからだ。

「武子か?え、『ガイア』の貸与が?そりゃまた……、え、あっちの古代さんが?」

電話で武子が『ガイアの貸与が認められたから、それで帰る』と言って来てる。ガイアもA級が前線から近い将来に下げられるのが確定した影響で、艦齢がおおよそ半年なのに関わらず、艦隊旗艦の座に就くこと無く、空間護衛総隊に移管される事が決まったらしい。しかし、この決定はガイアへの外交上の配慮に等しいので、アースの地球連邦軍の現場から猛反対がある。ガイアの古代はまだ経験が浅く、若き日のアースの古代以上に信念を通そうとするところがあり、その事を聞いたアースの古代が苦笑いするほど『若々しい』。そのため、アースが自分の発言に配慮した事にたじろぐ、自分の発言の影響力を考えていない点など、アース古代の若き日(ガトランティス戦までの)を思わせる。また、しゅんらんは改良型であり、A級ではないとの理屈でガイア側の意見を圧殺はしたが、政治的によろしくないとの大統領判断で、しゅんらんを除いて、空間護衛総隊へ移管が決定された。ガイアが64Fに貸与されたのは、花道を与えようとした造船部の要望が通ったからである。(また、デザリアム戦役の殊勲艦であるのも効いた)

「向こうの古代さんが青ざめたって?」

「それもそうよ。艦隊旗艦級を左遷させたようなものだから、外交問題ものって気づいてね。で、そこに私がつけこんだわけ。まだ艦長登録の変更はされてなかったし、指揮権が私の手に残ってたのもあって、原隊に復帰した為に指揮権が扶桑軍に移っていたというこじつけで、あの時の艦載機ごと引っ張って来れたのよね」

「流石だぜ」

「これから帰るから。思いの外、早く済んで良かったわ」

改アンドロメダ級の姉妹艦の内、しゅんらんとガイアのみは殊勲艦であるが故に、華々しい戦場に留まる事になった。これはブルーノア級の完成までの連合艦隊旗艦の不在を避けるため、しゅんらんが必要とされたからだ。また、ガイアは64Fの管轄下に置かれ、同隊の旗艦として運用され、ウィッチ世界で活躍を続けるのであった。(バトル級戦闘空母が穴埋めで増備された他、ヤマトの大ヤマト化の促進もなされた)


「武子がガイアを持って来んぞ。これで機動兵器の増備が認められるぜ」

「コスモタイガーでも追加注文するんですか?」

「鉄也さんに頼んで、Gカイザーを持ってきてもらう。あと、ファルコンとパルサーをメインにする。新型のテストしてくれって要望来てるしよ」

「そうなると、どうするんですか、アルビオン/アルバトロスとかの艦長」

「ああ、パルチザンで経験がある連中に任すって。鉄也さんと言えば、とうとうジュンさんとくっついて、やることやったとか?」

「あの顔でパパになるんですか!鉄也さん!」

「ああ、鉄也さんも20代に入ったし、身を固めたんだとさ。甲児は当分だめだが」

デザリアム戦役後、剣鉄也は炎ジュンと入籍した。披露宴までに出来ちゃったらしく、その場でで懐妊を発表している。当然ながら、調ものび太も式に参列している。鉄也はこれを期に正式に軍に入隊し、ジュンは入隊したものの、本土勤務である。甲児はジェット推進研究所の研究員との二足の草鞋を履いていて、JFOの二号機の制作に熱中している。甲児はマジンガーZEROの一件からは、マジンガーZの二号機を定期的に動かすようになったり、マジンカイザーやゴッドの改良に余念がない。Zちゃんを育てる過程で、自身のグレートマジンガー、ひいては実父から期待されていた鉄也への嫉妬心がZEROの顕現の要素の一つであるのを自覚し、恐怖した。甲児はZちゃんをマジンカイザーにすべくヘ育する一方、ゴッドのシンクロシステムとの同調実験を繰り返している。

「甲児さんはモテモテだし、それでいて、研究の虫で、可愛い妹分連れてるし。当分は無理ですねぇ」

「マリアといい感じだしな、あいつ」

甲児はグレース・マリア・フリードといい感じの仲であるので、さやかがデザリアム戦役の前後に『マジンガーエンジェル計画』を立ち上げるのも無理からぬほどのモテモテである。

「正妻が強いし、Zちゃんと姉妹くらいには似ているから安泰じゃないか?」

「うーん……」

「あ、いよいよ近づいてるな、例の日が」

「あー、次元震パニックですね」

「あと数ヶ月くらいだから、綾香や坂本には休暇を楽しんどけと入れておいた」

「たしか、坂本少佐と芳佳さんの同位体も来るんですよね?」

「ああ。今回も驚かれると思うぞ?直枝と芳佳がつるんでるの」

「確か、転生前は全く絡む要素無かったとか?」

「ああ。あたし達も扶桑海の後は例外じゃ無かったし、統合戦闘航空団が出来た時代だと、エースはバラバラに配置されるから、芳佳と直枝はつるむ要素があり得なかった」

「今のウチみたいな部隊はあり得ないと?」

「軍の通常編成で、ここまで豪華なのは不可能だった。名が知られたエースは統合戦闘航空団に引き抜かれるしな」

「統合戦闘航空団は本来、利害を超えたエース部隊ですよね?506なんか思い切り政治的じゃ」

「ド・ゴールがわりぃんだよ。貴族でなきゃヤダーとかごねるからよ。第一、あの国は市民革命で貴族とか否定してんのに、あのハゲでチビのコルシカ男を皇帝にして喜ぶようなお国柄だぜ?」

圭子も、506の事があるためにド・ゴールを嫌っている。『家庭的なところを、自分への同情に使おうとしやがる姑息な愛国主義のオッサン』との事で、ガリアの歴史を揶揄するような発言もした。ド・ゴールは行過ぎた愛国主義の持ち主で、ガリア国民が言わなくなってきている『我が偉大なる国』のフレーズを今でも用いており、ダイ・アナザー・デイ作戦に前後しての演説はアルトリア/モードレッド/ジャンヌの三者をして呆れさせた。アストルフォも『ああいうのが国を混乱させるんだよね〜』と意に介さずである。特に、ジャンヌとアストルフォは仏の英雄なので、ド・ゴールの行過ぎた愛国主義には呆れており、『ナポレオンより始末が悪い』と言わしめた。国の英雄にここまで酷評される、現代の施政者も珍しい。

「まぁ、フランス革命したはいいけど、結局はロベスピエールの恐怖政治で、ナポレオンに期待がかかって、ナポレオンに野心を抱かせちゃったのが、あの辺りの流れなんだよな〜」

遊びに来たらしく、アストルフォが話に加わった。ナポレオンは共和制の守護者であるのを革命の当事者から望まれたが、結局は野心に駆られ、帝政を初めてしまった。しかもロベスピエールよりよほどマシな統治をしていたので、ナポレオンは軍事的英雄の側面の他、専制君主としてもそこそこ有能たり得た人物であるが、ジャンヌは辛辣な評価を下している。

「アストルフォか。お前、自衛隊に大人気そうじゃないか」

「まー、アニメと違って、ボクは女の子になってるけどね〜。ジャンヌは今、空自連中の撮影会に付き合わされてるところ」

アストルフォは精神は男だが、肉体は今回は外見と釣り合っている。そのため、ウィッチ世界に派遣されている三自衛隊の隊員の間では。

「アストルフォきゅんならついてても良いかな、とそっちの方に転びそうになったが、女の子転生ならアタックしても良いよね?」

「おいバカヤメロ」

……という具合のしょうもない会話が繰り広げられている。また、ジャンヌは依代がルナマリアであるのが、いじくりまわし要素と見られ、シンとくっついたのもあり、かなり遊ばれていた。容姿は当然ながらジャンヌだが、能力にはルナマリア要素も加わっているので、そこもひっくるめて祝福されている。そのため、撮影会では気恥ずかしさで赤面しており、アルトリアに助けを求めたが、『その内慣れますよ』と返され、知恵熱でも出そうな勢いであった。


「まあ、戦闘が本格化するまでの骨休めと言ったところだな。お前とアルトリアは綾香が駆り出すからか、場馴れしてんな?」

「あの人、秋雲と組んでサークル参加するようになったからね。ボクとアルトリアを売り子に出すのも、今や恒例だよ〜★」

「なんて豪華なサークルだよ、おい」

圭子は黒江と秋雲が組んだサークルに何度か寄稿している。黒江は最近、アストルフォも売り子に出し、荒稼ぎをしている。同人誌の内容は意外に真面目で、現役自衛隊員も唸るような、しっかりした飛行機関連のものや船関連のモノが多い。二人の職業柄だろう。なのは制作のプラモも売りさばいており、小遣いには困っていない二人。(黒江は金使いが荒いのでオケラになる率も高いが、黒田に最近は財テクを委託しており、財政が改善された)

「そうそう、見て回って来たけど、自衛隊がどんどん兵器を与えても、使う人のほうがパニクってるよ?三八式歩兵銃で訓練してた人にバトルライフルは無茶だって」

「九九式軽機関銃とか九二式重機以外に連射武器見たことがない、高齢の補充兵の言うことだ、そりゃ。世の中、今や自動小銃か半自動の時代だぜ」

「リベリオンのM1だっけ?あれも装填しにくいよ?」

「ありゃクリップ式だからな」

それなりに圭子と談義するあたり、アストルフォも知識を得ているのが分かる。亡命リベリオンはM14とM16を比較しているが、戦場が国家間正規戦であるため、古参は14を褒める。しかし、同銃のフルオート射撃はウィッチでもなければ完全に御し得ないのもあり、M16のほうが若手には人気である。亡命リベリオンでは、ウィッチであれば『フルオート射撃にも耐えられる』ので、ウィッチ用に14が、通常兵士向きに16が普及し始める事になる。

「まー、未来知識も必ずしもこの世界とは一致しねえしな。奴さんもガーランドの後継、16と14で揉めてるらしいぜ?まー、どっちも戦績は残してるし、双方が採用されるだろうな」

亡命リベリオンなどでも、兵器更新は急がれている。その証明であった。歩兵火力の優位を持とうと、扶桑/日本陣営が半自動/自動小銃の扶桑系部隊への全面配備に躍起になっているのは、リベリオン本国の生産力を恐れてのことだが、状況はそれより楽観視して良いものであった…。



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