機動戦艦ナデシコ 逆行のミナト


プロローグ 逆行?のミナト


朝、私は寝た覚えの無い部屋で目が覚めた。
そこは非常にセンスの良いインテリアの、どう見ても女性の部屋。
寝ぼけた頭をフル回転させて思い出してみる。
確か昨夜は……ルリルリのお葬式が終わってからお酒を買ってきて……飲んだのよね〜。
で、酔いがまわってきたから……酒やつまみを出したままテーブルで眠った……のよね、私
でもこの部屋にはそれらしきものは無い。
というか、今住んでいるオオイソシティの自分の部屋ですらない。
火星の後継者事件以降、ユキナはジュンの家に泊まりに行くことがちょくちょくあるし、今日はジュン君の胸の中で泣かせて貰っていたはずだから一人で家にい ることは何の不思議もないが、この部屋は自分の家のどの部屋でもない。
でも知っている。
昔自分が住んでいた部屋。
ナデシコに乗る前まで勤めていた会社の女子寮。
時計を見ると2196年の11月16日月曜日。


「えええええええええええええっ!?」

朝の室内に悲鳴が響くのだった。

慌てていろいろ考えるミナト。

思い出せ思い出せ思い出せ!私は確か---!

昨夜は……早く仕事が終わって翌日休みでユキナもジュン君の家に泊まるから、少しお酒でも飲もうと思って日本酒を買って飲んで寝た……のよね……。
で、家からも出ていない、と。ここまではOK。
なのに何で?何故?WHY?


「ミナトさん、どうしたんですか!?悲鳴みたいな声が聞こえましたけど!?」
ドアを叩く音と同時に隣の同僚の声が聞こえる。
「う、ううん。なんでもない!ちょ、ちょっとゴキブリが飛んで来たからびっくりしちゃっただけ!」
とっさに嘘をつく私。
「ええ!ゴキブリですか!?」
恐怖を伴ったその驚きは女性なら当たり前だろう。
「う、うん。窓の外をね。だから大丈夫!」
続けて言った嘘にあからさまにほっとした声に変わる。
「そうですか。早くしないと遅刻しますよ。今日は大勢お客さんが来るんですから」
「うん、すぐ行くわ。心配してくれてありがとうミサキちゃん」
「どういたしまして。じゃあ先に行ってますねー」
トントントン……とドアから離れていく足音を聞きながら、私は脱力していた。
引き払ったはずの住居と過ぎ去ったはずの日付。
別れたはずの同僚の台詞。
どうやら私は過去に来てしまったらしい。
仕方ない、考えるのは後だ。
今は昔の記憶に従って行動して、夜にもう一度考えよう。

そう決めた私は、急いで着替えてメイクをして出かけていった。
メイク中に鏡で見た自分の顔は最後に見たはずの自分の顔より…若かった。



社長秘書であるハルカ・ミナトの仕事は結構ハードである。
重役会議の資料からお茶や食事の手配、会議室のコーディネイト、電話の応対、上司のセクハラ(微々たるものではあったが)、新人秘書のフォローなど。


本日の会議も終わり、ようやく帰路に着く。
「ミナトさ〜ん、これからみんなでカラオケ行きませ〜ん?」
秘書課の女の子達が会社を出たところで誘ってくる。
「御免なさ〜い、これから帰ってやらなきゃならないことがあるのよ〜」
「む〜、残念です〜」
サクラちゃんが頬を膨らまして残念がる。
「ホントゴメンね〜。また今度誘って〜」
手を合わせて謝るミナト。
「じゃあ、また明日ねぇ〜」



さて、みんなと別れた私は『今の』私の部屋に向かって歩き出す。
途中でコンビニに寄って夕食と新聞をいくつか買う。
まず確認したのは今日の日付。
2196年11月16日。
すでに木星蜥蜴と交戦開始していて、しかもナデシコ出港まで後約一ヵ月半。
記憶の通りならそろそろプロスさんのスカウトが来るはず。
ナデシコに乗らなければアキト君たちの苦しみを知らなくていいかもしれないが、すでに知っている私にはそうも行かない。

あんな結末……絶対に認めない!
アキト君はナノマシンの暴走で火星の後継者事件のすぐ後に死んで……
艦長も後を追うように衰弱して亡くなって……
アキト君と一緒にいたラピスはアキト君がいなくなったショックで自我が崩壊して痴呆のようになっちゃって……。再構築するのはほぼ絶望ってイネスさんも 言ってた。
ルリルリに至ってはアキト君が死んだ後、自殺未遂を繰り返して拒食症になって……、がりがりの身体になった時に体中のナノマシンが一気にルリルリの身体の 栄養を食い尽くして死んじゃった……
そんな未来には絶対にしない!

起きた事件を記憶している限り細かく書き留める……
少しでもあの悲劇の回避率を上げるためならどんな事だってやってやるわ!
基本的というか全体的な問題を挙げてみると−−−

○地球側
・木連の存在を政府が隠している
・地球側の市民はビッグバリアがあれば大丈夫だと思っている
・市民も軍人も政府も火星の住民のことを何一つ考えていない
・相手を侮りすぎ、責任逃れしか考えていないので軍も政府も役に立たない

○木連側
・木連が何も知らされていない火星に宣戦布告無しで殲滅戦を仕掛けてしまった
・木連側はゲキガンガーに毒されて「正義」は自分達の側に有り、地球人は全て「悪」だと思っている
・木連のトップである草壁が望んでいることが地球人の殲滅である
・木連の山崎は非人道的実験を好むマッドサイエンティストである
・木連側の人間は無人兵器を使用しているため戦争しているという感覚が薄い

○ネルガル
・火星の遺跡のことを隠している
・ボソンジャンプの独占による流通の掌握
・「ジャンパー」について今現在理解していない
・人工知性体とマシンチャイルド量産によるワンマンオペレーション戦艦での軍需の独占
・対空砲火が無く撃沈されやすい戦艦とヒモ(移動距離制限)付きの機動兵器の量産による適度な消耗から来る需要の継続
・アカツキ君は比較的人道主義だが、ネルガルの非人道的行為を父親のせいにして人体実験を何が何でも止めようとしていない
・この頃のエリナは出世欲に駆られているため自分以外の誰かが死ぬことを躊躇わない

○クリムゾン
・木連と手を結んで地球圏の商売の独占を謀っている
・会長の孫であるシャロン・ウィードリンは非道な行いを躊躇わず行えるメンタリティーを持っている
・会長の孫であるアクア・クリムゾンは自分と道連れで死んでくれる相手を探している
・ビッグバリアの需要による安定した株価上昇を続けようとしている


ダメね。
現状の問題はどうしようもない位絶望的。
どいつもこいつも己の欲のためにいいかげんで、人を騙すのなんて日常茶飯事。
裏切りすら美徳と感じている連中ばっかり。
どの陣営が勝ってもお先真っ暗、って感じよね〜。
……今思うと良く生きていられたわね、私たち。
プロスさんが言っていた『人格はさておき、能力は一流』がうまく噛み合った結果かしら……
……次、あの結末の根本原因の確認と、あの結末を回避する方法を考えてみましょう……。


状況1:ネルガルが火星の遺跡を独占しようとしてテンカワ夫妻を殺し、さらに火星の住民を見殺しにした。
原因1:火星遺跡というオーバーテクノロジーの独占を目論んだ。
対処1:すでに発生してしまっているため事前対処は不可能。今から火星遺跡の独占をさせないようにするしかない。

状況2:木連のサセボ襲撃時、バッタに襲われてアキト君が出撃してしまった。
原因2:フライングで到着していた一人しかいないパイロットが怪我をした。骨折なんて今時三日で直るとしても折った直後じゃどうしようもない。
対処2:エステバリスで遊ばせない。怪我をさせない。

状況3:海上にてキノコが乗っ取りを図った際、クロッカス・パンジーがチューリップに吸い込まれ、ジュン君が置いてけぼりにされた。
原因3:戦闘力を見せすぎたナデシコを奪おうとした軍及びミスマル提督の親馬鹿及びマスターキーを抜いた能天気艦長及び金魚の糞状態のジュン君。
対処3:ジュンをトビウメに行かせない。マスターキーを抜いても動けるようにする。キノコに乗っ取りを起こさせない。起こしてもすぐ鎮圧する。

状況4:ビッグバリア突破時にヤマダ君『ダイゴウジ・ガイだ!』……ん?ま、いっか。彼が殺された。
原因4:キノコが自力で逃げ出したこと。
対処4:キノコが自力で逃げ出さないようにすること。ビッグバリア突破前に捨てておくこと。

状況5:サツキミドリが襲撃される。この時アキト君とメグミちゃんが仲良くなり、艦長との取り合いになる。
原因5:サツキミドリ到着までのんびりしすぎ。メグミちゃんは『かっこいい男がいるかも』でナデシコに来たわけだからそういったプレッシャーに弱いことを 自覚していなかった。アキト君はヤマダ君『ダイゴウジ・ガイだ!』……空耳かしら?彼が殺されたことにもっとみんなで悲しむものだと思っていた。
対処5:サツキミドリまでテストと称して全力航行することで襲撃前に到着する。

状況6:火星でユートピアコロニーの生き残りをディストーションフィールドでつぶした。
原因6:安易な着陸及びエンジンカットという、ナデシコという艦への過信。
対処6:安易にユートピアコロニーに近づかない。エンジン停止しない。

状況7:地球各地での転戦。
原因7:ナデシコが扱いづらい戦力だった。またボソンジャンプの研究時間を稼ぐためキノコを利用した。
対処7:オモイカネの反乱を含めた各事件を事前に準備して対処する。

状況8:ナデシコ乗組員による木連兵士との接触。
原因8:ナデシコが凄腕ぞろいだった。
対処8:対処不可避。この接触がなければ木連との和平の種は芽吹かなかった。

状況9:ナデシコ乗組員によるナデシコ奪取及び何の政治的後ろ盾のないまま木連に和平会談敢行。結果白鳥九十九死亡。
原因9:ゲキガンガーを観たことによって『正義は一つ』と思ってしまった。九十九さんが私と恋仲になってしまったからその焦りで性急にことを進めようとし てしまった。
対処9:ゲキガンガーを観ない。あるいは『正義』について艦内要員全員で再確認する。九十九さんと恋仲にならない。

状況10:熱血クーデター事件時に草壁・山崎・北辰らを取り逃がす。
原因10:クーデター側戦力の不足。草壁派の戦力把握不足。
対処10:逃げ出すことについて事前に示唆する。

状況11:遺跡ユニットを丸投げして捨てただけのため、それを草壁たちが回収してしまい、アキト君たちが拉致される。
原因11:『遺跡ユニットを丸投げ』という無責任の結果。考えが甘すぎ。
対処11:遺跡ユニットを丸投げせず、最後まで自分たちで監視・管理して、独占しない。

おおむねこんなところよね……。
とすると、回避する方法としては、

一番:アキト君をナデシコに乗せない
これは却下。
なぜなら乗らなくても火星の後継者の火星出身者狩りで拉致される可能性があるから。
むしろナデシコに乗っていてボソンジャンプなどの秘密を知っている方が安全。
とすると、今すぐ雪谷食堂へ行って下手にアキト君と仲良くなると歴史が変わって彼がナデシコに来なくなるかも知れないから今会いに行くのはよくないハズ。

二番:アキト君をパイロットにしない
これも却下。
IFSを着けている時点でナデシコに来た時にパイロットにさせられてしまうから。
コックだけに専念させようとしてもパイロットが足りない以上、やらざるを得ない。

三番:ネルガルに保護を求める
これも却下。
この頃のエリナさんはアキト君を実験動物としてしか見ていないから。
加えて何故ボソンジャンプのことを知っているのか質問されたら困るから。

四番:艦長とくっつけないようにする
一番確実に未来を変える方法だがあの強引グマイウェイな人には効かないかも知れない。
「アキトは私が好き!」と告白せずに迫り続けるだろう。

五番:ジュン君と艦長をくっつける
……無理っぽい、っていうか無理ね。
そんなことができるなら最初からやっているし、ユキナが可哀想だもの。

六番:ネルガルを脅して協力を取り付ける
これも却下。
脅す材料は知っていても証拠を持っていない。
プロスさんに消されるのがオチ。

七番:クリムゾンを潰す
却下。
一般人じゃどうやってもクリムゾンのような複合産業に対決するのは不可能。

八番:パイロットの数を増やす
増やすのは無理。
プロスさんがスカウトして来るんだから、私がパイロットのことを知っているのは不自然だし……。
とすると……、そうかヤマダ君『ダイゴウジ・ガイだ!』……何か聞こえたような……。とにかく彼が怪我したり死んだりしなければパイロットの数は減らない わよね。
ついでにゲキガンガーマニアの彼がいれば現場レベルでの交流は可能……というか九十九さんもヤマダ君『ダイゴウジ・ガイだ!』……また何か聞こえたよう な……、とにかく彼がいればもっと早く交流ができるようになるかもしれないわね。

九番:ピースランドに助けを求める
無理。
いくらルリルリがお姫様といってもそれを向こうは調べている最中。
ただの一般人が情報を持っていることは不信を招くから使えない。

十番:アキト君とルリルリをくっつくように仕向ける
未来を考えると一番可能性が高そうな方法。
でも艦長の妨害、っていうか強引グマイウェイな性格でうまく告白できなくなる可能性もあるし、一番の問題は今の年齢が十一歳ってことよね……。

……ん〜………………………………、あ、そうか。
私がアキト君とルリルリと正三角形の関係になって、他の女を寄せ付けないようにして、ルリルリの年齢が問題なくなったら身を引けばいいんだ!
……九十九さんに死なれないためには九十九さんと恋仲になってはいけないし……、そうならないためのカモフラージュにはちょうど…いい…かも……。
……よし、これで行きましょう!

とすると、この作戦の要点は、
1.アキト君と艦長をくっつけない
2.ルリルリとアキト君をくっつける(そのために私もアキト君と仲良くなる)
3.ルリルリと仲良くなっておくこと
4.ピースランドに行っても困らないようルリルリに教育を施しておくこと
5.ナデシコ艦内の「恋愛事項」を消しておくよう、アキト君とルリルリに言っておくこと
6.アキト君の借金を作らせないようにすること
7.ヤマダ君『ダイゴウジ・ガイだ!』……幻聴にしてははっきりと聞こえたような……。ま、いいか。彼を殺されないようにすること
8.キノコの反乱を阻止する
9.アキト君に戦闘訓練を施すこと
10.イネスさんに協力を仰ぐこと
11.ラピスをできるだけ早いうちに引き取ること
12.九十九さんと恋仲にならないようにして且つ彼を殺されないようにすること
13.草壁と山崎、両名を早いうちに見つけて身柄を確保……いえ、殺すことね……
こんな考え方は嫌だけど、山崎は生かしておくとどんなえげつないことでも自分の快楽のためにやってしまうだろうし、草壁はそのカリスマで無関係な人々を扇 動してその被害を増大させてしまう……。
以後の被害を食い止めるためには二人に確実に止めを刺すしかない……。
14.遺跡を丸投げしない


って所かしら……。

時系列で考えると1.と2.は長期に渡って実行しなければならないから、すぐにどうこうって訳じゃないわね。
3.〜8.に関しては地球にいる間にやらなければダメ。
9.は火星に向かう間から始めればいいとして、問題は10.と11.ね。
イネスさんの信頼を得るためには火星に降下した後、エンジンを切らず、着陸しないようにしないと……
あ、それにナデシコ自体の改良も必要ね……。でもそれに今から手を出すわけにはいかないし……。
自分でナデシコのこと不完全な試作品って言っていたものね〜。
仕方ない、うまくウリピーを焚き付けてこっそり改造させよう。
マスターキー問題もあるんだし。
11.のラピスもどこにいるか判らないからルリルリに協力してもらって探すしかないか……。でもそのためにはルリルリと余程仲良くならないと……。
それに実行部隊の必要もあるけど私や訓練していないアキト君じゃ大したことは出来ない。
ネルガルを脅して実行部隊を組織しないと……。
ルリルリが味方につけば脅すネタは探しやすいか。
12.は和平会談の際に九十九さんに血糊入り防弾チョッキを着せれば何とかなるかしら……。
九十九さんが和平の考えを強くしてくれたのは、元々の彼の人柄と……私とのことがあったからよね……。
でも結局それが元で彼は殺されてしまった……。それも親友と呼んだ男の手によって……。
だったら私は彼と仲良くならないようにしながら……、彼が死ぬことを防ぐしかない。
もう一度彼と会えることは嬉しいけど……、彼に死んで欲しくない以上彼と仲良くなっては駄目……。
13.は「熱血クーデター」時に秋山さんや月臣さんに示唆しておかないとダメね……。
14.は遺跡の丸投げが火星の後継者事件の原因なんだからそれをやるわけには絶対に行かない。遺跡を丸投げしようとしたら命を懸けてでも止めないと……。 最悪私一人でナデシコを奪い取って太陽の中に飛び込むしかないかもしれない……。でもあんな未来にしないためにはその覚悟も必要ね……。

こんなところかしら……。
まだ何かあったような気もするけど……。
ええい、こうなったら現場で調整よ!乗り切るだけなら何も知らないままでもなんとかなったんだし!
……これは早いうちにイネスさんとウリピーを味方につける必要があるかも……。

最後はいつスカウトが来てもいいように荷物の整理ね。
ん〜……、アキト君とルリルリを誘惑しなくちゃならないんだから、下着とかはちょっときわどいモノの方がいいかも……。

後はお肌のためにしっかり睡眠を摂らないと……。



そうして一週間後、予想通りスカウトが来た。



あとがき

はじめまして。
初投稿になります喜竹夏道(よしたけなつみち)と申します。
慣れていないのでお見苦しい作品になるかもしれませんが、笑って許していただければ幸いです。
逆行物の二次創作ですが、アキト・ルリ・ユリカ・ラピスの逆行物ではなく、ミナトさん一人だけが逆行するものです。
逆行理由は作品終了時にイネスさんの『説明』で明らかにしますので、よろしくお付き合いください。
ちなみに「骨折なんて今時三日で治る」と書きましたが、この辺はTV版でビッグバリア突破前にヤマダ・ジロウの骨折が治っていたのでそう設定しました。

余談ですがユリカの「強引グマイウェイ」を最初に変換したとき、『強引熊威上意』と変換されました。
意味を次のように当ててみたらなんか妙に納得してしまいました。

強引熊威上意(ゴウイングマイウェイ):強引な熊のごとき威力を持って、他人の身の上など意にも介さぬ行動

偶然とは恐ろしいもんです。


押して頂けると作者の励みになりますm(__)m

目次 次話>>


喜竹夏道さんへの感想は掲示板へ♪


作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.