やはり人のプライベートを覗くなんてよくないですね。



「何をやっているんだ」

「ひっ!?」

「あら、戻ってきましたの?」

「ああ、アキトさんにベルフラウ……心臓が飛び出すかと思いましたよ」

「お前の方こそ座禅でもして落ち着いた方がいいんじゃないか?」

「いえ、はあ、まあそうですね……」



その後、私も加えて少しの間座禅をしてから帰ることになりました。

ファルゼンさん結局出てはこなかったみたい。

でも、ファルゼンさんには悪い事をしたな……。

傷ついてないといいんだけど……。


そうそう、ベルフラウはやはりまだ座禅は早かったみたい。



「あ……あ、足……ッしびっ、しびびっび……っ!?」



Summon Night 3
the Milky Way




第八章 「臆病であるという事」第四節



ファルゼンさんの趣味、あれは一体なんだったのでしょうか……。

でも、考えてみるとあの鎧だからわかりませんが、もしかしたら女性なのかもしれませんね。

思わず飛び出してしまいましたが、だとすると申し訳ないです。

でも、本来ファルゼンさんのいる洞窟ってあそこじゃないはずなのに、どうしてあちらにいたのでしょう?

深く考えるのは無駄な気がしてきたので、夜ですし少しクールダウンも兼ねて外に出ることにしました。

いつも海岸線を歩いているのですが、その日はちょっと山間に向かって歩いてみました。

道なき道というほどでもないのですが、やはり夜は暗いので森なんかには近づかないようにしようと思っていたのですが、

ふと森の近くに人影を見つけたので近づいてみることにしました。



「あれは……イスラさん?」



人影が視認できるほど近づいてみると確かにイスラさんのようです。

こんな夜更けに、ここは海賊船の近くですし、ラトリクスからはかなり離れています。

なるほど、クノンが言っていたのはそういうことですか。



「そういえば、クノンに頼まれていましたねイスラさんに夜の外出をひかえるように、注意してほしいって……」



少しは好奇心があったことは否定できません、それにイスラさんはいくつかよくわからない点もありますし。

でも、知った後でもそのままでいられるのかはわかりません……。

少しだけそのことを怖いと思いながらも私は近づいていくことにしました。



「……同じことです いずれはそうすることになるのなら最大限に利用すべきと考えただけのこと。

  僕の覚悟が、本物だと証明して見せましょう。全ては、新たなる世界のために……ふふ……」

「そのペンダントで誰と話していたんですか?」

「!?」



イスラさんは私を見て明らかに動揺している様子です。

あまり考えたくはなかったのですが、つまりは、私たちに近づいたのは何か思惑があっての事であるということ。



「記憶がなくなったって言ったのは、ウソだったんですね……」

「アティ……」

「なんとなくだけどわかってた……。最初に船で会った時から、イスラさんはずっと張りつめた雰囲気をもってたから。

  演技をしていてもそこまでは、隠せなかったみたいですね」



そう、イスラさんは笑顔をずっと顔に貼り付けるようにしていたけど、本当に笑ったことはほとんどなかった。

一歩引いた感じをずっと続けている、そういうイメージがありました。



「それで……僕をどうするんだい?」

「どうもしないよ」

「!?」

「イスラさんがどうしてウソをついたのか、なにを考えているのかはわからないけど

  島の一員としてみんなと仲良くやっていくなら今のことはわすれてもいいの」

「もしも、僕がそれを守らなかったとしたら?」

「わざわざ聞かなくても君はもう、わかってるでしょう?」

「ふふ……っじっくり考えてみるよすぐには、出せない答えだからね……」

「わかった……」



イスラさんはさっきの動揺を完全に収めてしまったみたいで、また糸目のような笑顔を貼り付けて答えている。

この時多分イスラさんが私たちにたいして何かたくらんでいることはわかっていたと思う。

でも、私には何もしていない人を断罪するなんてことはできない。

それが甘いといわれても、私はそれしか選び取ることができないから……。














俺は、北辰の進入に対策すべく罠を張り巡らせていた、

この島のどこかに北辰が潜んでいるのだとして、何を考えているのか、それを考えなければいけない。

俺の知り合いになった人間を片っ端から手にかけるという方法がなくもないことは知っている。

しかし、奴にとって俺がどんな位置にいる存在なのかという点によってそれを使うかどうかが変わる。

草壁がいた頃なら俺は実験材料であり、排除すべき者という認識だったろうが、

草壁が降伏した後は俺との決着を望んでいたように思う、俺がそうだったように……。

ならば、奴は俺に対して何を望むのか。



「とりあえずは奴が決着を望んでいると考えるしかないな……」



わかる範囲でいえば、奴は俺に失望しているように見える。

奴は俺と同じ力を手に入れ、さらに使いこなしているようだった。

ならば、奴は俺に何が何でもその力を使いこなさせようとするだろう。

決着をつけるのにふさわしい敵となるまで。



「なら、俺の怒りを呼ぶために何かしかけるだろうな……」



あくまで決着をつけることが第一だと考えている場合はだが。

俺にはそれ以外の情報はない、ならば俺の仕掛ける罠は奴が近づいたときどこにいようとも駆けつけるための感知罠。

二重三重に張り巡らせても奴がかかるかどうかはわからない。

しかし、俺は奴の思考のすべてはわからなくとも襲撃法ならある程度わかる。



「つまりは、そのためのルートさえつぶしておけばいい」



もちろん、通りすがりを襲う可能性もあるが、奴のことだ、効果の大きいものを選ぶだろう。

そして、奴は帝国軍の手助けをしていた、少なくとも帝国軍が知りうる俺の情報は知っている可能性が高い。

そういう思考の元、俺は海賊船の近辺及び青空学校の近辺に罠を張り巡らせた。

それぞれの郷には一応防衛軍のようなものも存在する。

さすがに罠を仕掛けまくるわけにも行かないしな。



「……!?」



早速反応した罠が三つ?

超高音を出して俺のバイザーのセンサーに反応するようにした罠に引っかかっている奴がいるようだ。

しかし、こんな物を用意できるメイメイはますます謎だが……恐らく普通の存在ではないとしかいえないところが辛いな。

それは兎も角、そこは青空学校と狭間の領域の中間にある丘の一つ。

北辰が通るにはうってつけだが……こんなに派手に引っかかるわけはないな。

ここは普通来るまでに少し険しい所を通らねば上がれないため、わざわざ行こうとするものはいない。

もっと近道がいくらでもあるし、作物も育っていない。

誰も通らないような場所のはずなんだが……。

俺は罠の誤作動かと思いその場所に向かう。

……なるほど、そういうことか。



「始めてちょうだい」

「えいっ! それっ!」



そこにいたのは、ベルフラウとその護衛獣オニビ、それからパナシェのようだ。

パナシェは少し離れた場所からベルフラウの正面を通るようにリンゴ大の木の実を投げている。

それに対し、ベルフラウは弓を構えて正面を通過するのを待っているようだ。



「はあっ! せやっ!」

「ビッビビ〜♪」



連続して放たれた矢は2つとも木の実を貫き地面に縫いとめた。

なるほど、そういう訓練か。

しかも、2つの木の実を同時に狙って落とさねばならない以上、速射技能が必要になる。

正直ベルフラウのような少女が持つには強すぎる技能のようにも感じる。



「ッ! 誰ですの!?」



ベルフラウが俺の気配に感づいたらしい、感心して気配を殺すことを忘れていたのも事実だが、よく気づいたな。

弓を向けるベルフラウに対し俺は木陰から顔を出す。




「え……テンカワさん?」

「最近はそう呼んでるんだな、別に前の呼び方でも俺はかまわんが」

「そういうわけに行かないでしょ! それよりも……パナシェ、まさか!? あなた……」

「ちっ、違うよぉ!?」

「お姉ちゃんが秘密特訓してるだなんて、ボク他の誰にもしゃべってないよぉっ!?」

「秘密特訓?」

「あ……」

「もぉっ、パナシェのおばかっ!」

「ビービビ……」



なるほどな、最近帰りが遅いと思っていたらそういうことか。

罠を仕掛ける場所は間違いではなかったようだが、ベルフラウ達が使っている事は知らなかった。

しかし、そうなると俺の考えに漏れがあるということになるな、少なくともここに弓の練習の跡を見出せなかったのは俺の未熟だ。



「青空学校が始まった頃からずっとか……」

「いざ、本番って時にちゃんと命中させられなかったら、みっともないじゃない。

  弓術は先生に教わる前からやっていたし、だから……」

「なるほどな、しかし、その年齢にしては十分に上手いと思うが?」

「あうう……っ。だって……前みたいに戦いの時に足手まといになりたくないんですもの……」



前の事を気にしていたのか……しかし、ルリちゃんといいラピスといい昔から年齢にそぐわないほどの有能さはいつも驚かされる。

俺が10歳の頃なんて学校の勉強についていくのさえやっとで、学者の子とは思えない有様だった。

ましてや、ケンカしてもたいていは負けていたように思う。

これは結局本人の資質と周囲の環境の違いということになるのだろうか。



「パナシェ、オニビ。これからもベルフラウを支えてやってくれ」

「ビビッ、ビビー♪」

「えへへ……」

「しかし、何故こんな所で?」

「えっと……、その……恥ずかしいからですわ」

「努力する所を人に見られたくないという事か」

「そういう言い方は……でも、はい、その通りですわ」



なるほど、ベルフラウならそういう事に気を使いそうだな。

しかし、あまりこういう場所でいるべきではない。

北辰への罠の事もだが、人が全く来ない場所ではもしも、があったときに誰も駆けつけられない。



「ならもっといい場所がある、俺が鍛錬に使っている場所の一つだが、街道に近い場所だし、人も来ない。

  ここでは出入りするのも一苦労だろう?」

「……でも、こういうところなら誰も来ようと思わないかなって。実際一月近く見つかりませんでしたし」

「だが、ここはもう帝国軍の巡回圏内に入っている。

  遅かれ早かれ見つかったし、その時はいきなり実戦という事になっただろう」

「帝国軍の巡回……って、帝国軍はこの辺りにいますの?」

「いや、そんなに近くにいるわけではないが、偵察というものはかなりの広範囲にわたって行う物だ。

  それに、この島はそんなに広いわけじゃない。あまり人里から離れると帝国軍が潜んでいる場所にぶち当たる事もある」

「それは……」



ベルフラウはまだ迷うようなそぶりを見せてはいた。

だが、帝国軍がこの近くまで偵察を行っているのは事実だ。

ただし、険しい断崖になった部分を鎧を着たまま上がってくるとは思えないが。

もっとも、行き帰りのうちに見つかることもある、全く嘘を教えているわけでもない。




「わかりましたわ、その場所に案内してくださいな」



ベルフラウは迷った挙句結局折れた、前に人質にされた事が効いているのだろう。

以前なら自分がやっつけるとか言い出していたはずだ。

しかし、不思議に思う。この山を登るのは大人でもきつい事だ。

子供二人が登りきることが出来るのか?



「ところでお前達はどうやって登ってきたんだ?」

「そこに秘密の通路があるのですわ、私もパナシェから聞いたのですけど」

「うん! 僕が見つけたんだよッ!」

「そうか、案内してくれないか?」

「でも……お兄ちゃんには無理じゃないかな……」

「ん?」



行って見るとそこにはゆるい傾斜の洞窟があった、なんでもそこを抜けると下の森に繋がっているのだという。

しかし、確かに俺には無理そうだった。

三角形のような形であるため、上が狭く、俺がここを抜けるには腹ばいになっても肩幅が少しきつい。

所々狭くなっている所もあるらしく、とてもではないが俺が行ける場所ではない。



「なるほど、わかった。ただ、洞窟には毒物が噴出している場所もある。

  これからは洞窟を見つけても無闇に入らないようにするんだぞ」

「ええ? そっ、そうなの……これから気をつけるよ」

「ふふ、パナシェったら怖がりですわね」

「別に怖がりというのは悪い事ではない。恐怖が麻痺すれば危険に鈍感になる。危険を敏感に察知し、よりよい道を探せるのが一流だ」

「では、テンカワさんは怖がりですの?」

「怖がりだったさ、人一倍ね……」



今は殺される事の怖さはもう麻痺している、生きていく理由を一度失った以上直に立ち直る事などできはしない。

むしろ、自覚して立ち直りかけている事が苦痛でもある。

殺す事……正直今までの事を考えれば完全に麻痺していると考えてもいいのかもしれない。

しかし、今まで殺した人々が俺を縛る、だから殺しには恐怖が伴うといっていい。

ただ言えることは、今の俺は復讐を誓っていた頃ほどシンプルではないという事。



「そう、ですの……」

「ただ俺の場合、状況を察知する能力に長けていなかった。だから……」



シャトルが爆破されユリカを奪われ俺は体をボロボロにされた。

臆病ではあったが愚鈍だったという事だ。



「だから、お前達は間違うな。危険を見つけたら先ず相談しろ。

  何か異常を感じただけの時でも遠慮なんか必要ない。

  怖ければ真っ先に逃げたっていい。

  先ずはお前達が無事である事がなにより重要なんだ」

「でもっ! それじゃあ守られてばかりじゃないの。私は守ってもらうために軍学校に行くわけじゃない。

  守るために行くんだものっ!」



ベルフラウは表情を固くする。

その気持ちは分からなくもない、早く一人前だと認められたいという心。

子供の頃にはみんな抱く思いだ。



「それは学校を卒業してからだろう? 今はまだ入学してすらいない。

  練習をするのはいい、一人前に近づくために努力するのもいい。

  だが、先走るのはよくない、お前の体はまだ子供で、それは時間が解決するものだ。

  何れはアティや俺なんかよりも強くなれるかも知れない。しかし、今はまだ及ばない。

  その事はよく分かっているのだろう?」

「だから! だからこんな特訓をしているのですわ!」

「だが、中途半端に身につけた力を過信すれば俺のように全てを失うことになるぞ?」

「え?」



こんな少女に言うべきではないと思いつつも俺は抑えられなかった。

このままベルフラウが一人でも戦えるなどと思ってしまう事は避けたかったという事もある。

しかし、それだけで言っているのではない。



「いや、今の言葉は忘れてくれ……俺も熱くなっていたようだ」

「そっ、そんな事急に言われても……」

「ただ、訓練している段階である以上まだ一人立ちしているわけじゃない事は忘れないでくれ」

「えっええ……だから一刻も早く強くなりたいのですわ」



俺が引くとベルフラウも何かばつが悪そうにしている。

お互い流れがそれてしまったようだ。



「兎に角、俺も心配しているという事だ」

「はあ、今度はえらく大雑把ですわね」

「悪いか?」

「いいえ、むしろその方が気が楽ですわ」



ベルフラウは自分も意地になっていたという事を認めたことで心が落ち着いたらしい。

口元にいたずらな笑顔が浮いている。

途中はらはらして見守っていたパナシェやオニビはほっと一息といった所か。



「では、とりあえず帰りは洞窟を使うといい。だが、今後のためにここは埋めておく。

  お前達も危険だし、何か妙なものが通る可能性もある」



まさか、北辰もこんな所は通らないとは思うが、召喚獣には子供よりも小さいのはいくらでもいる。

現にオニビなどベルフラウの頭ほどしかない。

どんな危険が起こるかわからないうえに、俺達では入る事も出来ないとなればもし中に取り残されれば完全に生き埋めという事になる。

その危険性を考えれば埋めておくのが妥当だろう。


その日は結局今まで仕掛けた罠のチェックだけで終わってしまった。

二人に言われて幾つかの俺の鍛錬所を教え、あーでもないこーでもない言っている内に日が暮れたからだ。

もっとも、北辰のようなタイプに罠が効き難い事は知っている、だが、それでも何もしないよりはマシだと心に言い聞かせ海賊船に戻る事にした。










「まずいわね……メイメイさんこの辺りでおいとましちゃおうかしら」



メイメイは愛用の眼鏡をくいっと鼻の上まで持ち上げつつ、海を見ている。

口元にはどこかふざけたような笑みを浮かべているものの、目は真剣だった。

いつものチャイナ服を見に纏い赤ら顔で言っているのだから説得力は無いが、何かに目を凝らしているのは事実のようだった。



「何を見ているんだ?」

「あら、お兄さんいらっしゃい♪ でも生憎今日はお店は休業よー」

「告知も出してないのにいきなり休みとはいいご身分だな」

「まあねー、趣味のお店だし」



いつの間にか近くに黒い影が来ていた。

バイザーをしたその姿を見間違う者はいない、そうテンカワ・アキトだ。



「それで、一体何の用かにゃー?」

「組み傘を被った男を知っているな?」

「ん? メイメイさんわかんな〜い♪」



メイメイはアキトに対しおどけて見せるが、アキトは表情も変えず見ている。

足元をそよ風がなでていく、海沿いの場所であるため潮風が吹き込んでくるのだ。

メイメイはその風に当たりながら、手元にお猪口を取り出し、どこに隠し持っていたのか酒を注ぐと一口飲む。



「何故そんな事を聞きに来たのかにゃ?」

「理由……な、お前は俺のことを知っているんだろう? 包丁の件もあるしな」

「なるほど、メイメイさんの占いが裏目に出てしまったという事ね?」

「……」

「んー一応純粋に占いなんだけどねー。まあ、それを占って見るのもわるくはないかもねぇ」

「占い?」

「まー信じないならそれもいいよ。メイメイさんは酒さえもらえれば何でも占ってあげるけどね」



アキトはその言葉を聞き、やはりな、と思うと同時に持参していた純米酒をメイメイに渡す。

元々要求される物は分かっていたし、情報の重要度からいえばこれで空振りでも文句は言えない。



「さて、今日はなにがいーかね、そんじゃま、千本占いで♪」

「千本?」



言うと同時に駆け出して行ったメイメイは、ハリセンボンを手に戻ってきた。

千本とはハリセンボンの事らしい、フグに良く似たそれはプックリと膨らんで威嚇をしている。

アキトは胡散臭げな目でメイメイを見た。

しかし、メイメイは知ってかしらずか奇声を上げると占いをはじめる。



「んっ、にゃるほどー。そいつはお兄さんの敵なんだね?」

「……」

「お兄さんはそいつとなら相打ちになってもいいとか思ってるでしょ?」

「いや……」

「やっぱり教えない、多分そんな考えじゃそいつに勝てないよ」

「ッ!?」



メイメイは何もかも見透かすような目でアキトを見る。

アキトはその行動に怒りを感じた。



「どうしても言わないつもりか?」

「あら、どうせ占いの事なんて信じないんでしょ? だったら言わなくてもいいんでないかな?」

「……」



アキトは射殺すような目をバイザー越しにメイメイに向ける。

まるで固形化したような殺気のなかメイメイは表情も変えず相変わらず赤ら顔で微笑んでいた。



「クッ、まあいい。しかし、貴様が何か情報を隠匿していたと分かったらどうなるか分かっているんだろうな?」

「ひゃあ、怖い。ではではメイメイさんはまたお酒を探して旅に出ます♪ 探さないでねー♪」




そうやって笑顔で去っていくメイメイをアキトはそれでもまだ収まらない目で見つめ続けていた。




「やれやれ、まだまだ先は長そうね。でも、まだ諦めたわけじゃないから。もう暫くこの島にいてもいっかな?」



メイメイが最後にこぼした言葉はアキトには聞き取れなかった。









あとがき


先週はすっとばしてしまいました。

一応オリジナル作品をちょこっと考えていたせいもありますが。

まー主に私が駄目なせいかとorz

でも、できるかぎりがんばって続けていく所存です。

つーか私もひとつくらい完結させたいorz









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