俺達は今、クノンが言う侵入者が居る場所に向っている。

現場に近づいているのか、遠くから声、金属と金属のぶつかりあう音、銃声、などが聞こえて来る。

それから暫く走っていると。突然、クノンの足が止まった。

「おい、どうした ? 」

「静かにして下さい。……前方百メートルに、四人の人間を認知。
現在、防衛システムと戦闘を行っている模様。……どうしますか ? アルディラ様。」

「そうね……取り合えず様子を見ましょう。いいわね ? ジン。」

「そうだな、良いんじゃねーの ? 」

そう言って、俺は前方の人間達に目を向け様子を見てみた。

前方には白いマントを揺らしながら戦う赤髪の女。
んー何か、妙な感じがするな……あの女。だが、悪い感じはしねぇな。

次は、金髪の男と女。多分、兄妹だな。何となく似てるし……って、うわ !
あの男、機械を素手で殴り壊しやがった ! スゲエ……

で、女の方は敵に向って投具を投げている。
それにしても、あのテンガロンハット……でか過ぎるだろう。重くないのか ?

そして……ん ? あの召喚術師、何か見覚えが……分からん。全く思い出せん。
でも、絶対何処かで見たことが在る筈だ。

俺が前方の四人を見ていると。

「どうやら一段落した様ね……行くわよ、クノン、ジン。」

「了解しました。アルディラ様。」

「へいへい、りょーかい。」



SUMMON NIGHT3
異能の死神

第一話 思わぬ再会



「下がりなさい、みんな。」

「!?」

突然聞こえた声に、一斉に俺たちの方を見る四人。

その中で、召喚術師が俺の姿を見ると、とても驚いた表情でこっちを見ている。

「貴方たちの性能ではこの人に勝つことは不可能よ。」

と、防衛システム達に言うアルディラ。

防衛システム達にその言葉の意味が、分かるのかどうかは知らないが……キツイな。

「貴方は……?」

赤髪の女が目を丸くしながら問い掛ける。

「どうやら、あんたがこいつらの親玉だな。」

「否定はしないわ。だけど、正解でもない。
私はただ、護人とて全てを見守る存在。」

「もりびと?」

「ロアーズ……古き言葉では、そうも呼ばれているわ。」

アルディラが真面目な顔でそう言う。

「よくわかんないけどさ、先に手を出したのはそっちじゃない!?」

アルディラを睨みながら、金髪の女が言う。しかし……

「その発言に対しては、異議があります。
再三の警告に逆らい、我々の活動範囲へと侵入してきたのは貴方たちです。」

クノンが無表情で、金髪の女にそう言う。
しかし……何を言っているのかサッパリ分からん。

「無駄よ、クノン。」

「アルディラ様?」

「彼らは私たちとは違う。識別信号を感知する機能はもっていないの。」

そりゃそうだ。だって人間だもんな……ん?私たち?
クノンは分かるが……アルディラも機械なのか?

「つまり、貴方がたは人間ではない、と?」

あ、思い出した!コイツ、無色の召喚術師……ヤードだ!
と、言うことは……うーわ、あの珊瑚の毒蛇、いや、オカマの毒蛇が居る確立が高い!
……俺、アイツ苦手なんだよなー。

「そうよ……私の名はアルディラ、機界・ロレイラルの融機人(ベイガー)
この子はクノン、私の世話をしている看護医療用の機械人形(フラーゼン)」

「そちらの方は?」

ヤードがアルディラに聞くが……

「いーや、俺は人間だぜ?それぐらい知っているだろう?……なあ、ヤード。」

「「「「!?」」」」

「ヤッパリ貴方でしたか!ジン!」

赤髪の女、金髪兄弟、アルディラが、驚愕しているなかで、クノンは無表情。
最初に、正気を取り戻した赤髪の女が俺にこう言った。

「チョ、チョット待ってください!お二人はお知り合いなんですか?」

「ああ、昔の知り合いだ……取り合えず本題に戻ろうぜ。」

「え、ええ、そうね。貴方たちはこの島のこと、何も知らないみたいね。
ついてきなさい、説明をしてあげるわ。」

そう言って、俺たちはラトリクスを後にした……





あとがき

どうも、スレイルです。
んー今回あまり進んで無いっす(汗)
それに、アティが目立っていない……
しかも主人公は名前すらも知っていないし……ん〜〜
まあ、次回で自己紹介も在るし。
何処に住むのかも決まる……と思いますし。
戦闘も……在るはずです!!(爆)

では、次回で〜〜〜♪



感想

う〜、やっぱり…出番…

ははは…そんなに出番気になる?

感じからすると、意外に船に乗りそうに見えるけど?

確かに…ヤードさんとスカーレルさ んの知り合いみたいですからね…

可能性はゼロじゃないでしょうけど…


まあ、どれくらいの長編になるのかによっても扱いとかも変わってくるしね。

実際問題主人公を中心にお話を進める以上視点の問題で見切れてしまう場合は仕方ないでしょう。

うぅ〜否定できないです。

でも、やっぱり見切れてしまうキャラにはなりたくないです(泣

ジン君がどういったアプローチのキャラなのかまだ判別できる段階ではないし、今後を見てみるしかないね。

それでは、その結果見切れキャラ入りという事も…

十分ありうる。

なぜ…なぜなんですか〜!? 
 
いえ、気にしても仕方ないって…

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