Release 0シルフェニアRiverside Hole

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■149 / inTopicNo.1)  悪魔の進出
  
□投稿者/ 雷鳴 -(2005/02/09(Wed) 03:13:47)
     何もない朝。いつもの変わらぬ朝の日差し。
    いつもとかわらない時計の針の位地。いつもと変わらない自分の居場所。冷たい壁に囲まれているような不思議な気持ちになる。そう学校だ。
    「又やってしまった。」
    遅刻。三日連続。きっと立たされるんだ。
    もっと早く起きればよかったのに・・・
    毎日思う俺。親もなんで起こしてくれないんだ。まぁ仕方ないか。自分で選んだ道だ。こんなふうに自分を説得している間にも時間は過ぎてゆく。もう学活には間に合わないな。
    まだ俺中学一年になった所なのにな。勉強もわからないし、このまま休んじまうか。
    こういう風に思考を回した少年は布団に潜り
    深い眠りについた。
    「少年よ・・・・学校を休んだ少年よ。起きなさい。」声が聞こえた。
    どうして?家の中には誰もいないのに・・・・どうして?こんなに胸に響いて聞こえるのは?
    少年はふっと体を起こし周りを見た。
    誰もいない。
    気味が悪い。
    「誰かいるんだろ。でてきやがれ!」
    「誰もいませんよ」
    又だ。胸に強く突き刺さるような声。その声は冷たく、尖っていた。
    「何故学校に行かないのですか?」
    グサリ。まるで物が刺さったかのように少年は立つ。そう、理由なんてないから。面どくさいだなんてとんでもないが声に出してはいえない。
    「ぇーっと・・・・頭がいたかったから。」
    思いつきの嘘。見えきっている。
    「隠しても無駄です。どうせめんどくさかったかなんかでしょう。とてもじゃないですけれども頭が痛いようには見えません。神の罰です。」
    ・・・・・・
    静寂が訪れた。
    何もおきなかったかのように思える状況でさえあった。しかし、在ったのだ。頭の痛みという罰が。ズル休みをしたという罪悪感が。
    「あぁ俺はズル休みをしてしまった。ところで俺の心に話し掛けている貴方は誰?」
    口には出さず胸の中でこう呟く。
    「私は神です。いえ、神の下部というべきでしょうか。」
    ・・・・・・何故だ。何故だか解らない。ただただ苛立ちがこみ上げてくる。
    「信じていないでしょう?当然です。私の姿も見えていない私を信じれる方が不思議です。
    私の姿を貴方のみにお見せしましょう。その代わり私のことを一切口にしてはいけません。私に喋りかける時は心の中で話すのです。よいですか?解りました。私は貴方に心を移しましょう。」
    迷惑な。こんな気持ちも思い浮かばず。馬鹿らしいとただただ思うのであった。そんな時急に頭に激しい頭痛を感じ、そのまま布団に入ってしまったのであった。
     おきたのは次の日の朝であった。
    (遅刻していない)
    そう思うと同時に変な虫を一匹見つける。これは虫というべきものなのか。それとも妖精というべきなのかを考えると急に胸が熱くなる。
    「私妖精ですからね」
    怒ったように言うと少年はぽんと手を叩き
    「そういやお前いたんだ。」
    といい、ヘラヘラしているのであった。
    「そういやお互い自己紹介してなかったっけかな?まぁいい俺の名は正平。いい名前だろ?」
    胸を張りドンとこぶしで叩く。
    これはガキ大将タイプ。かな?と妖精は思う。
    「私の名はセラ。因みに女ですので・・・・」
    見たらわかるっつーのというかのような顔をしセラを見る。それをみたセラは頬を紅く染め逃げた。時計の針は登校時間を指したので慌てて家を出て行く正平であった。
    「どうして昨日は学校へ行かなかったんですか?いじめられてるんですか?」
    セラが尋ねた。もっともの意見だと思うが結構厳しい質問だ。いじめられているわけではない。寧ろその逆囲まれる方。昨日は面どくさかっただけ…だなんてほかの人には言えない。
    しかし今日学校へ行くとみんなの様子が違った。
    相手がいない。
    避けられている。
    こんなこと今まで一度もなかったのに。
    どうして?
    面白くない。
    勉強も出来ない。
    運動も出来ない。
    絵もうまくかけない。
    テストはいつも赤点。


    そして・・・何より一番苦しかったのが・・・
    友達と一言も話せなかったこと。


    「助けてよ。セラ・・・」
    帰り道正平は言った。学校へ行く時はあんなに元気だったのに・・・
    セラは正平が気の毒でならなかった。
    しかしセラは何も言えなかった。
    「もうしにたいよ・・・」
    正平は尚も続ける。
    「こんな僕が・・・生きていたって・・・どうにもならないんだよ・・・。」
    セラの目が青く染まる。
    そして輝きを放ち、冷気を漂わせた。
    「愚かな少年・・・」
    冷たく言い放ち目に宿る青さを増した。
    「生きていても・・・意味がない人間。それは・・・お前の事。
    私はお前を殺す。お前を術師として生き返らせる。この世界ではお前はもう死ぬ。
    けれど魔界では新しいお前が生まれる。術者として。私ができるのはこれだけ・・・じゃあ逝け!!」
    セラの小さな手から青さが放たれ正平を包む。
    その光は静かに正平の中に入っていった。
    「ううぅぅ・・・」
    正平は小さくうめき倒れた。
    「術者。製造成功。ボス出来ました。これで人手不足は・・・」
    すると急に黒い影が現れ人間の型をつくっていく。
    セラは少し微笑んだ。
    しかし、
    「まだあいつが使えるかどうかはお前次第だ・・・」
    と言い放ちその黒い影は消えていった。
    「そうですね。ボス。」
    セラは悲しげに顔をクシャめ静かに言った。
    ふと目を覚ますとそこには自分の町があった。
    しかしなんだか視界が曇っているような気がする・・・
    しかもいつも人通りの多いこの町に人が一人もいない。
    店はシャッターが下ろされ営業停止とかかれていた。

    今まで生きてきた自分の街じゃない!



    この掲示板では初めまして。
    雷鳴と申します。
    どうぞ宜しくです^^
    なんといっていいのか私の文(あえて小説とは言わず)は解りませんね・・・
    解読不能といったところでしょうか?
    もう少しまとまった方が良かったでしょうか?
    意見ください。

引用返信/返信 削除キー/
■154 / inTopicNo.2)  Re[1]: 悪魔の進出
□投稿者/ 雷鳴 -(2005/02/17(Thu) 03:03:54)
    2005/04/23(Sat) 22:30:00 編集(投稿者)

    これは・・・何処だ?
    頭の中には『この世界ではお前はもう死ぬ。』という
    台詞が頭を回っている。
    『術者』
    なんだ?それは・・・ゲームの中の世界じゃあるまいし
    でもこの状態からして冗談とは思えない。
    「哀れだな。お前」
    後ろから低い声が聞こえてきた。
    だれだ!こんな所にいるやつは!といわんばかりに正平は目を見張った。
    そこにイるやつやつは何処をどう見てもセラの姿であった。
    「なんだ、お前か」
    ホッとため息をついた正平であったが・・・
    「バカヤロウ!誰に向かってくちきいてんだてめー!」
    気が遠くなるほど、大きい声で精一杯怒鳴りやがった。
    目を丸くしてみている正平だった。
    ぽかんとしている正平を見て妖精は少しトーンを下げて言った。
    「ぁまだ言ってなかったっけか?今日からお前を術者にするためにシゴク!俺はお前の師匠ってとこだ。因みに名前はソン。セラと同類の妖精だ」
    男の妖精も居たんですカー(汗)

    一時間後にはもう始まった。
    「違う!そこはそうじゃなくて・・・」
    (やめてくれよ・・・)
    正平はしみじみ思った。
    こんな野太い声で離す妖精なんかと一緒にいたくねー
    「バカヤロウ!今、他の事考えてたろ!」
    怒号が飛び交うこの場には二人しかいない。
    何でこんな時にかぎって俺の周りに人がいないんだよ。
    っていうかこの辺・・・人いねえよな・・・
    「よし、やればできるじゃないか。お前も後1年で半人前にはなれるな・・・きっと」
    ってことはこんなことを2年も続けるんですカー!?
    心の中ではこの声が木霊し何度も鳴り響いている。
    「今日の練習はここまでだ。きっちり復習して置くように・・・」
    本日の仕事終了ーこの気持ちが爽快感を与える。
    うつむき加減に道を歩いていくとそこには不思議な少女が立っていた。
    少女の持っているものは全て凍っている。

    ここは何処だー?
    そんな疑問をもちながら歩きつづける。
    少女の視線は正平へくぎ付け。

    目を見ただけで物を凍らせそうな目
    冷たい目。悲しそうな目。恐怖を知っている目。
    皆に嫌われる目をしていた。

    彼女のもっているものは全て色素を失い
    輝きをも失っていた。

    その目が正平を見つめそこから視線を外さない。
    こちらへ歩み寄ってくるではないか。
    (待てよ・・・俺狙われてるけい?)
    正平はあわてて駆け出した。
    (まさかな・・・)
    と思いつつ。狙われてるんだったらもっと怖い物が来るはずだ・・・
    ってか追われてないしと振り返ってみるといた
    そこには黒ずくめの男たちが。
    (関係ないか・・・からまれないように早めに帰ろう)
    と振り返って前を向くと今度こそいた。
    氷の少女が。
    「私たち、トモダチ。ダカライッショニアソブ」
    初対面でございませんかー!?
    心の中ではそんな悲鳴をあげながらも腰を抜かしてしまい
    動けない。否、逃げられない。
    後ろには黒ずくめの男が並んで立っている。
    通せんぼを行っているかのように。
    (この街では住んでいけねぇ)
    「ハヤク、コウエンヘイクノ」
    片言の日本語で彼女は尚も続ける。
    「ハヤクコイッツッテンダロウガ!!」
    怒号へと代わる。その途端道端は凍り、電灯の電球は割れ。辺りの町並みには冷たい風が吹いた。

    えっ?
    道端と同じく正平の背筋が凍った。
    何が起きたんでしょうか?
    キョロキョロと周りを見回す。
    回りのひとはなにも不思議には思ってないようだ。

    「ちょっと待て。俺はお前の事は知らない。お前も俺のことは知らないだろ?」
    尚も歩み寄りながら少女は言う。
    「ちがう。違う。チガウ。チガウ!!!」
    「違わないよなにも。」
    「アアアアアァァァァァァ!!!」
    (こんな時は致し方ない。アレを使うしか・・・)
    術式のポーズをとる。
    それは、まだ魔術を使った事のない新人魔術師そのものであった。
    「ハァァァァァァ!!」
    ボン!
    力の加減の出来ない正平の腕が轟音を鳴り響かせた
    (なっ・・・畜生・・・)
    同時に正平の腕からは炎が放たれ凍った町は蘇ってゆく。

    黒い煙を出した右腕
    あの先生のとこかなくちゃなんねいのー?
    と少し嫌気がさす。
    その時正平の目には少女が止まった。
    藍色のセーターに黒いスカート
    その姿は制服だとすぐに見て取れた。
    そう、少女は色素を取り戻していた。
    「だいじょうぶですか?」
    少女が駆け寄ってくる。

    え?ちゃんとした日本語になった?
    「あの・・・やっぱりこうなったのは、私のせいですよね?」
    少し困った表情で少女は尋ねる。
    「ええまぁ・・・」
    正平の頬が赤くなった。
    「じゃあ俺帰るからな」
    「ちょっとまって下さい。私がその腕治療します。」
    えぇー!?そんなことされてもメイワクなだけですが!?
    最初はずっと断っていた正平だがしつこい少女に治療してもらう事となった。
    「名前はなんていうんですか?」
    にっこりと微笑み正平に尋ねる。
    正平はポっと頬を赤らめそっぽを向く。
    「名前を聞くときは自分から名乗りな。」
    そっと呟いた。



    雷鳴です;;
    前回の宿題まだ出来てません。
    難しい^^;
    今回は昔からためてた物をかかせていただいたのですが、
    展開が早いですねー。原稿30枚ぐらいで終わってしまいそうです。
    ので(一休み(マテ
    これからすこしずつ余計な物を入れていこうかと。
    余計な事を入れるためには少し(実際にはかなり)勉強が必要な雷鳴です。
    でわでわ〜♪
引用返信/返信 削除キー/
■191 / inTopicNo.3)  Re[2]: 悪魔の進出
□投稿者/ 雷鳴 -(2005/04/23(Sat) 22:32:21)
    彼女は少し笑みを浮かべ
    「私は流 氷子(ながるる ひょうこ)と申します。これからよろしく」
    と軽く頭を下げ挨拶をした。
    正平も同じく挨拶をした。
    「俺は円谷 正平(つぶらや しょうへい)だ。これからよろしく」
    彼女の顔が引いた。
    血の気が引いていった様子が目に見える。
    正平がどうしたのかと聞くと彼女は何もないと首を横に振った。
    気になるので正平は何度も聞きなおした。
    彼女はやっと語ってくれた。
    「知らないんですか?円谷一族。貴方がたった一人の継承者。貴方がこの世に降臨した事はすぐに悪のものにも、警察にも見つかるわ。そうしたら貴方を奪い合う。この世はまた戦国時代を迎えるのよ。円谷一族は最強の柔拳使い。しかし今は、継承者不足で力も衰えていたはず。
    そんな今、貴方は生まれた。けれどもまだ覚醒まではしてないみたいだから大丈夫よ。これから二年も経たないうちの貴方は覚醒するわ。だから二年間悪の力センサーには捕まってはいけない」
    彼女は淡々と語った。
    正平はその話が信じられなかった。
    俺を巡って戦争をする?
    こんな能無しの俺が世界を動かす??
    ありえない。否、ありえてはいけないというべきなのかもしれない。
    たった一人の継承者。
    俺はこの世にも、必要なかった。そう、邪魔だったのかもしれない。




    その日から氷子と親しくなっていた。
    毎日会っていた。日を重ねるうちに氷子も流一族と言う由緒ある一族の一人の継承者だと言う事がわかった。しかし、女性と言う事からしてあまり皆に期待されている様子はないようだ。
    と勝手に正平は考えた。
    その日もソンとの練習があった。
    まだ俺が円谷一族の継承者と気付いたという事を知る由もなかった。
    けれど遂に自分の口から話してしまった。
    ポロっと。
    「柔拳ってどうやるんだろう。」
    この一言で、ソンは気付いたようだった。
    「いつから知っていたんだ。」
    ソンは問い詰めた。
    「一週間前に、聞きました。」
    「誰にだ?」
    「流 氷子という女の子です。」
    「なんだって!?」
    ソンの顔が一変した。
    「どうかした?」
    正平は首をかしげた。
    ソンが見る見るうちに小さくなっている事に気付いた。
    「流一族と・・・円谷一族が一緒になった時はこの世がつぶれる・・・」
    正平は少し意味がわからなかったが、少し遅れてようやく気付いたようだ。
    「この世がつぶれる?どういうことだ??」
    「流一族と円谷一族は昔から、仲が悪かった。
    喧嘩をするのだ。喧嘩などと言うレベルではない。この世全てを巻き込む戦争をな」
    正平は幾つかおかしい事に気づいた。
    「氷子は女だぜ?そんなに力もあるまい。それに力があってもタイマンだぜ?なんで世界を巻き込まなくちゃならない?」
    ソンは首を横に振った。
    「流一族は女にしか継ぐことは出来ない。と言う事はだ、今まで円谷一族と戦争してきたのは皆女。女だからと言って力を抜くと直にやられるぞ。それにタイマンの試合が世界を巻き込むことになるのは良くある。流一族と円谷一族の戦いと聞いたものが野次馬にくる。そこで割り込んでくる物も居るであろう。そこから全世界へと戦争が続いていくのだ。これは良くある話だ。とにかく流一族とは関わるな。命が危ぶまれる。きっと向こうはもう覚醒しているはずだ。お前が覚醒するのにはまだ少なくとも一ヶ月以上かかるだろう。関わるのはそれからにしろ。一族を潰すのも作り上げるのもお前だ。
    たった一人の継承者なんだからな。」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    何ヶ月だろう。
    どうも。
    サボってますたずっと。ってかもっと他の奴書いてました(汗
    それが書き終わったので続きを。あんまストーリー覚えてないので滅茶苦茶になってます。
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