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■316 / inTopicNo.1)  鉄都史論 01、崩壊からのエクソダス
  
□投稿者/ カムナビ -(2006/07/21(Fri) 18:16:23)
    (注)その時代のある人物の視点よりのアイゼンブルクの歴史を語りながらの似非小説となっております

    第一の視点:統一魔法王国情報総局長官

    統一魔法王国は死にたいであった。理由は様々ある。異民族の侵入とか、政治腐敗だとか、高度に発達しすぎた魔法技術の反乱だとか、挙げてみればきりが無い。所詮人間の作ったものであり、いかに発達していようとも、いずれは滅びる運命だったのだ。それが今まさにきそうになっているだけなのだろう。

    「だが、王や官僚すらそれに気付かぬか・・・・・落ちたものだ、栄光の統一魔法王国も。」

    彼は自分の前に提出されたいくつものレポートを見て、改めてそう評価を下した。
    単一では気付きにくい内容ではあるだろう。私ですらこの内容を観た時信じられないものであった。だが、検証を続ければ続けるほど、同じ結論に達する。

    どうやっても『統一魔法王国は数年以内に滅亡する』というデータが出てくる。

    「このレポートを提出すれば・・・・いや、無駄か。」

    中央では官僚と将軍達は金権政治に溺れ、王の金のかかる趣味のための王権の乱用により国庫はへり続けている。地方は地方で地方官吏たちが民の血税を吸い続けている。魔術師や神官たちも同様だ。すでにもうそれ以外に見えなくなっているのだろう。もちろん、私と同じように憂国の思いを持つ官僚や軍人、魔術師たちもいる。彼も所属している機関ででもすこし強引な手段を用いてでも政権をのっとるべきという意見もないわけではなかった。だが・・・

    「もう、遅すぎるのだ・・・・・この国は。」

    何もかも気付き、行動するのが遅すぎた。まもなくこの魔法王国全土が業火で焼かれ、その遺産は略奪され、この大陸も数十年、いや長ければ数百年の群雄割拠の暗黒時代へと突入するであろう。

    「だから・・・・残さねばならない、一人でも多くの民を、一つでも多くの技術を・・・・・そして、それをまとめるための血も。」

    策はある。このために機関は数多くの『同志』を募ってきた。上は傍流の王族から下は単なる平民まで、異種族にすら『同志』はいる。

    「<エクソダス>計画・・・・必ず成功させねばならん。」

    数年後、王国は彼の予想通り、各地であがった反乱により分裂、王都も戦略級殲滅魔術兵器により王と重臣、そして数百万の民を巻き込んで灰燼へと帰し、1000年近くにわたって、大陸を統一し、史上稀にみる繁栄を誇った統一魔法王国はその歴史を閉じた。
    彼自身も、すべての準備を終えたのち、必死に説得する部下に「ノーサンキュー」と返して、王都とともに散った。

    だが彼を含めて多くの人物が蒔いた種は今は弱弱しいが、確かに芽吹いた。
    大陸中央部、大陸最高峰トライデント山脈よりの雪解け水が流れる荒野の地に、数百年後<アイゼンブルグ>と呼ばれる小都市が形作られつつあった。

    (あとがき)
    ついカッとなってついやってしまった。今は反省している(マテヤ
    お久方ぶりです、テスト真っ最中の現実逃避の幻想を砂漠に見たMSNABILOOもといカムナビです(すいませんビルドルフLOVE(ぁ
    さて、予告なしの妙な新連載、いやイレギュラーの方もネタはあるんですがモチベーションがあがらないというか、むしろ一度設定から書き直すかと思っていたりとかしたりとかしないとか。というか神官と打つと真漢とでてくるうちのパソはどうなってるか小一時間(ry

    まぁゆったり連載のゴーイングマイウェイ設定話ですので期待せずに次をまってください。

    (黒い鳩さま用私信)
    件のものは5話くらいまで描いてから応募させてもらいます。まぁ色々細部の訂正とかありますので。

    おっと、チャーリーから連絡が入った、ウィドー1はこれよりサロンへ帰還する、オーヴァー(ェ
    では、さいならー
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■318 / inTopicNo.2)  鉄都史論 02、自由へのルーツ
□投稿者/ カムナビ -(2006/07/23(Sun) 03:43:53)
    (注)毎度おなじみ似非小説です。

    第二の視点:開拓者たち

    がしがしっと農具が硬い土に食い込み、そしてその土が掘り返される。
    うむ、これで半分か・・・・まだ長いものだな。

    「精がでますな。」

    ふと語りかけられたので農具を置いて後ろを向く。自分と同じような作業服に身を包んだ男性・・・・耳の長さからみてエルフか。

    「ええ、まぁ・・・しかしやっと半分といったところですよ。」
    「仕方ありませんよ。このご時勢ですから。」

    統一魔法王国が完全に瓦解してはや数年、群雄割拠の時代が訪れ、次の大陸の覇者を目指して、大陸の大部分では日々戦争に明け暮れている。
    だが、そんなことを感じさせないほどこの地は比較的平穏だ。時折流れの傭兵や難民も流れてくるが、それでもこの地は今日まで大きな争いに巻き込まれたことはない。

    「ですが・・・・今でも信じられませんよ。」
    「おや、何をです?」
    「いや・・・やろうと思えばできるものですな・・・・人との共存というものも」
    「今まで誰もやろうとしなかった・・・・それだけではないですかな、私も貴方も。」

    彼は一瞬きょとんとなると、確かにという感じで何度も頷く。
    確かに、私も彼もいままでどちらかというと人を見下げていた。統一魔法王国は魔術の才能のあるものにこそ、優遇を行う政策はあった。逆をいえばそれのないものは虐げられていたといってもいい。他にもあそこにはたくさんの差別があったものだ。

    「まったく、恥ずかしいものです・・・・私も、王国時代は魔術学院で教鞭を振るっていたのですが・・・・いつの間にか、自分が特別であると思っていたのかもしれませんな。」
    「私もあまり言えた義理ではないですが・・・・まぁやってしまったことです。今はこうやることが償いだと思っておりますよ。」

    2人して苦笑していると・・・「先生ーーー!!」作りかけの畑の傍にある細道で獣人族らしき子供がそんな感じで叫んでいる。先生?誰のことだ?

    「おや、よばれていますな・・・・」
    「ふむ、何か今でも教えていられるので?」
    「いえ、教えというものではないですが・・・子供達に青空教室のようなものを週に何度か。どうしましたーー!?」
    「おとーさんが、岩がでたからきてくれ、だってーー!!」

    ああそういえば、今大きな水道路を作っているという話があったな。

    「すいません、どうやら呼ばれてしまったようです。」
    「いや、気になさらず・・・・仕事が終わったらどうです?『雨傘』という飲み屋がありましてな・・・・つまみがうまいんですよ。」
    「ああ、あの魔族の女性が経営している・・・・いいですな。ではまたあとで。あなたに森豊穣の神カムイの加護を。」
    「ええ、あなたにも大地と鉱山の神のブロッケンの加護を。」

    彼はそういうと駆けていってしまった。さーて、今夜は楽しく酒が飲めるように、私も頑張らなくては。
    彼−大地の眷属ドワーフ−はこの今は堅い大地を豊穣の恵みをもたらす農地へと変えるべく、農具を再び大地へと振り下ろした。

    芽吹いた芽は弱弱しく、誰も面倒を見なければそのまま枯れていったことだろう。だが、このようにすべての人が協力して支えあえばその芽はいずれ太い幹となり今度は彼らを休ませる憩いの場となるだろう。

    かの都市が地図に名をのせるずっと昔、自由へと続くルーツは形作られつつある。それがやがて結実し、差別が格好悪くなった街<アイゼンブルグ>と呼ばれるようになるのは、まだ先の話である。

    あとがき
    はい、どうも・・・勉強疲れ中にも関わらず描いたカムナビでさー、ああ眠い(寝ろ アイゼンブルクはたくさんの異種族・異民族が住み着いています。それゆえに差別が起きるのは仕方ないでしょう。ですが、それは他の国家に比べはるかに小さいものです。そのような状況が何故作られたのか。そのルーツにあたるお話でした。さて次は何を書こうか・・・・・とりあえず木曜あたりの更新を目指しておきます。目指せ、ファンタジーなプロジェクト○ーーー(マテ
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■321 / inTopicNo.3)  鉄都史論 03、魑魅魍魎の宴
□投稿者/ カムナビ -(2006/07/26(Wed) 14:54:18)
    注)好評第三弾です(笑

    第三の視点:旧王国貴族出身特務情報将校&特務裁定官

    戦時の復興途上のこの街で、ここはある意味一番ミスマッチな部分だ。郊外にある白亜のホール内部には赤い絨毯が敷き詰められ、シャンデリアが煌々と光を放っている、それにあれは確かすでに製作のできる工房が文字通り消滅してしまった魔術楽器だろうか?たしか、父の書壇で刺し絵らしきものを観た憶えもなくもない。

    「まったく・・・やりすぎではないか?」

    まったくもってそう思う。いかにこれが政治というものだと解っていても、今のご時勢、こうゆうことに資金を割くべきではない・・・。いやその資金を得るための先行投資なのだというのはわかっているのだが。

    「しかし・・・・・」

    思わずその先を口に出そうになって、慌てて続きを飲み干す。観られては・・・いないな?下手な言葉は彼らに警戒心を抱かせかねない。私の任務はいかに彼らにそれを抱かせないようにすることなのだから。それでも、この仕事は毎度の事ながらあまり気分が乗らない。これならば、さっさと王国貴族の称号なんて捨てればよかった。まぁ、今更言っても遅いが・・・・・。とりあえず諦めとともに少し心の中で嘆息する。よし、今は自分の本分を果たすことにしよう。周りを見渡し、対象を探す。見つけた。こちらから近づいていくと相手も気付いた。

    「すいません、ヘル。・・・私、こうゆうもので・・・・」

    腹の探りあいの始まりだ。くそっ、いつか必ずやめてやる!

    舞台は反転し、暗闇の中ディスプレイに会場の様子が映し出されている。

    「ブラボー13、<スネーク・ヘッド>と接触を開始」
    「出だしは順調ね・・・・。監視を続けて」

    ホール自体の華びやかさとは無縁のホールの地下。関係者以外が立ち入ることの出来ないある空間。ディスプレイに、通信用の機材。それは相手の動きを常に監視し続けている。ふと、通信がつながる。要監視対象に対し監視を続けている即応部隊の一人からだ。

    『裁定官、<レイニィ・デイ>の従者の一人が動きました。追いますか?』
    「・・・・泳がせておきなさい、主人の手前騒ぎを起こすような真似はしないだろうけど・・・・いざとなったときの処理は確実に、ね」
    『ヤー』

    通信が切れる。それからしばしの時間が経つ。変化はとくに見られない。飽いたのか、裁定官と呼ばれた女性がふと呟く。

    「ねえ?今日は血がおいしそうな奴はいるの?」
    「・・・・・姐さん、今任務中ですよ?」
    「あら、私達にとっては当然の権利よ?ちゃんと仲間にならないように注意してるんだからひとりくらい味見したっていいじゃない」
    「・・・・・<スペード・クイーン>のお付のメイドさんくらいじゃないですか?姐さんのお眼鏡にかないそうなのは」
    「あっそ、じゃあいってこよ・・・」
    『緊急、状況発生!状況発生!判断要請!』

    吸血族らしい裁定官が試食(本人曰く)に出かけようとした瞬間、緊急を知らせるコールが鳴り響く。

    「ちェ・・・状況、知らせ」
    『報告、要監視対象<サンド・ストーム>の従者の一人が予備敵性行動。処置許可要請!』
    「予備、ね。処置を許可します。いいわね、処置よ?処理しないように気をつけなさい」
    『ヤーヴォール!!』

    人知れず闇夜の中で魑魅魍魎と戦うものが居れば、その反対に白日の下で言葉を使い、戦うものもいる。だが、どちらも日夜戦い続けていることでこの街は生き延び続けている。誰もねぎらってはくれないかもしれない。だけど彼らは確かにそこに存在し、今も戦っているのだ。

    あとがき
    どうもカムです。テスト終わりました。これで晴れて夏休み突入です。さてちょっとわかりにくい話ゆえにすこし説明を。
    舞台的には前の話から数年程度すぎてある程度、勢力が安定してきたころのお話。

    ・将校さんのお話
    斬りつけ、魔法を打ち合うだけが戦争ではない。そんなコンセプトのお話。もうちょっと話をつめるべきと思い、次の更新はこの続き的なお話にしようかと思ってます。いわゆる腹の探りあいです。アイゼンブルクは小国ですので、コート下のナイフを使う情報戦は必須です。その始まり的なお話にも当たります。なお、元貴族なのにも理由があって、外交的に舐められないための手段です。貴族は基本、貴族であたった方が話しやすいですし。ちなみに下の裁定官殿より個人的にはこっちの苦労人な将校さんのほうが好き(ぉ

    ・裁定官のお話
    上のお話の裏進行話。もっと血なまぐさい話でもよかったような気がするが、結局上みたいな感じで。ちなみに次回の更新でもうすこし出番があるかと。
    ちなみに登場設備は採算度外視設計ゆえにかなり割高。だからこうゆう場所に設置されているわけで。
    裁定官殿を気に入っていただけるとまた違う話を書くかもしれません。

    まぁ、こんな感じでどうでっしゃろ?では、また次回。
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■324 / inTopicNo.4)  鉄都史論 04、生存というための手段
□投稿者/ カムナビ -(2006/07/29(Sat) 12:36:46)
    2006/07/29(Sat) 15:53:18 編集(投稿者)

    注)もうすでに注を入れる必要もないと思いますが、似非小説第4弾。3話と微妙にリンク中!!

    第四の視点:会場支配人&裁定官直属部隊のある執事

    さて、これからが本番だ。
    そう思うと、さすがに緊張するものだ。たとえ、それが何度も繰り返されていることでも。

    「会場にお集まりの皆様、そろそろ皆様のお楽しみのオークションの時間でございます」

    アナウンスが響き、ホールで人がざわめくような音がする。まもなくだろう。
    改めて目の前にいる数人の男たちに向かい合う。
    「準備はできているか?」
    「ヤー、万端であります。」
    「分析のほうは頼んだ・・・これに、我々の同胞数万の命がかかっているのだ。宜しく頼むぞ」
    「もちろんです・・・では、閣下も」
    「了解だ」

    覚悟は決まった。さぁ、この街のために、下衆となりにゆこう。



    ナイフ同士がぶつかり合い、鈍い金属音が響く。
    ホールの外部、人の入ってこない暗闇に包まれた通路。
    人が居ないはずのその場所で、2人の男が対峙している。
    一人は、バトラー。何故執事が?と思われるが、その手にはつや消しの塗られたナイフが握られている。
    もう一人もナイフ使いなのは変わらない。だが、全身黒尽くめ。
    性別も、よくわからない。だが・・・明らかに侵入者はこちらだろう。

    「いい加減、諦めません?」
    執事が提案する。返答は投げナイフ。
    彼はナイフを一閃させ、そのナイフをはじく。
    その間に黒尽くめが一気に接近、こちらとの勝負をきめようと距離をつめてくる。
    だが、その動きが突如鈍り、ナイフはナイフで受け止められてしまい、そのままはじかれる。

    「!?」
    何故という驚きだろう、しきりに周りを見る。すると、そこには幾つかの線のようなものが、虚空に浮かんでいる・・・これは、糸?
    「驚きましたか?ですが、ここは敵の領地ですよ?この程度は予想してくれませんと・・・とりあえず、顔を見せていただきます」
    やめろとでも言いたいのだろうか、暴れるが、彼は、気にせずその黒尽くめの面を剥ぎ取る。すると・・・

    「おや、これは予想外・・・でもない野郎ですな」
    顔自体もさほど、特徴の無い普通の男だ。
    さて、どうしたものか?
    「あら、終わった?」
    この声は・・・裁定官殿か。
    「何用ですか・・・裁定官殿」
    振り向くと・・・メイド?
    「あ、この服?たまにはこうゆうのもいいでしょいいでしょ?」
    うっふんと色々ポーズをとってみせる。ツッコミどころは色々あるが。
    「何の御用で?」
    もう一度、強調して、たずねる。
    「むー、乗り悪いなぁ・・・指揮官先頭は慣習・・・冗談よ、手助けしようかとおもって来たんだけど・・・無駄だったみたいね。はーい、侵入者さん?何か言うことあるかしら」
    すると、今までずっと沈黙を保っていた男が吐き出すように言い放つ。
    「くたばれ!!死の商人どもに媚び売る、売女め!!」
    おいおい・・・なんて陳腐な・・・ってまずい・・・!!
    強力な魔力の励起を感じて、顔を上げる。
    夜叉がいた。

    「うふふふ・・・言ってくれるわね。ちょっとお姉さん、キれちゃった。楽に死ねるとお・も・う・な・よ♪」
    口調こそ、明るいがはっきり言って少なくとも怒っているのは間違いない。
    その証拠に、強力な魔術の発動を示す多層分割式魔術式が彼女の腕に展開されている。
    男の方は気絶している。避けてくれるのを期待するのは無理か。さすがに、このままではまずい。
    意を決して、裁定官殿に言い放つ。

    「裁定官殿・・・命じられたのは、処置です」
    「なら、処理の格上げするわ。命令者は私なんだから、構わないでしょ?」
    やはり、そうくるか。だが、ここで折れては元も子もない。
    「指揮系統に混乱をもたらす命令を享受するわけにはいきません」
    「あなたを、抗命罪よ?それ・・・撤回する気は?」
    「ありません、上司の過ちを正すのは部下の役目で」
    しばし、じっと見つめられる。いつもはすっと吸い込まれるような黒い瞳だが、それが今はまるでこちらを飲み込もうとしようとしているように感じる。

    「あーあ、わかったわよ、私の負け。処置でいいわ。」
    ふっとその視線の圧力が消える。どうやらうまくいったようだ。
    「了解。では処置します」
    すでに先ほどから気絶している圧力で手早く男の腕を露出させると、そこに処置用のアンプルの入った注射器を注射する。これでとりあえずは、何とかなるだろう。あちらも余計な波は立てたくないだろう。

    処置を終えて、ふと見上げると、いまだにメイド服姿の裁定官殿が、「私不満です。」という感じでこちらを見ている。気まずい。何か話題は・・・。
    「しかし、よく我慢なさいましたな。」
    「単なる打算。あそこで、拒否したら、今はよくても後であんたたちがついてこなくなりそうだったからよ。」
    容赦なくそれだけいって切り捨てる。どうやら、よほど鬱憤は溜まっているようだ。このままだと、いつまた爆発するかわからない。やれやれ、仕方ない。こっちも処理しておくか。

    「裁定官殿・・・血いります?」
    ぴくんと耳が動く。よし脈有り。
    「ふ、ふん・・・そんなもので釣られるわけじゃないけど、どうしてもっていうなら吸ってあげるわ」
    はいはい、解りましたよ。我らが親愛なる上司、裁定官殿。

    その次の日、彼は増血剤点滴に半日ほどを費やしたという。



    宴もまもなく終わるだろう。
    彼は心の中で嘆息する。連絡では何度か侵入者がいつものようにいたようだが、どうやらうまく対処はできたようだな。

    「では、6万!!それより上の・・・6万5千。6万5千が出ました!!これより上のお客様はおりませんか!?]

    内心で思っていることなどおくびにも出さず、声を張り上げる。
    だが、何か考えずにはいられない。

    「では、6万5千で出品No.12魔法王国軍純正魔術兵装30セットは落札されました」

    そう、このオークションは美術品なんてものは対称にしていない。
    対象は人を傷つけ、殺すための兵器。
    この武器で幾人の人間が殺されるのか、それを考えるとこの思考をやめることなんてできない。

    「では、本日最後にして、本日の目玉出品No.13戦略級魔術兵器<崩落のギャラルホルン>、その制御基盤です!!」

    だが、これも我々の同胞を食わせていくために必要なことだ。
    そう、それは納得していかなければならない。

    「それでは、15万から始めましょう!!」

    ああ、だが、そのために殺しの手助けをしてもよいというのか?
    いや、違う。違うはずだ、私自身それを毛嫌いしていたというのに・・・。

    「17万、20万、おっと一気に30万がでました!!さぁ、それ以上の方はおりませんか!!」

    なれていく自分を感じる。少しずつおかしくなっていく自分を。
    結論のでない思考が続く。

    「おっと、35万、40万・・・55万が出ました!!では、55万で落札です!!」

    考えるのはやめよう。早く、この狂った世界から抜け出そう。
    いつもどおりの問題を先送りにした結論に至ると、心がすこし軽くなった。

    「では、本日のオークションはこれで終了です!!商品については、準備の後お渡しいたします!!では、また次回お会いしましょう!!」

    もう、二度と関わりたくない。
    心の中で相反する感情を抱きつつ、宴は終わる。
    あとは、部下の分析班が、このオークションでの分析結果を用いて、各勢力の現状を上層部に知らせることになるだろう。

    どんなに高潔な思想を語って、平和を語ろうと、飢えている者は、そんなものより、今日の食料を求めて争う。それが今の現状である。この街もその例外にはなりえない。食料を生産するためには、肥料や種が必要で、それを得るためには資金が必要だ。その資金を得る手段の一つがこれなのだろう。後世においてこれがどう判断されるのかはわからない。だが、ここではこれが必要だったのだ。


    あとがき
    どうも、執筆BGMは紅の牙、もうちょっと強く、砂塵の彼方への三曲でお送りしますカムナビです(ぇ ちなみに全部何のOPかわかった人はまじで尊敬します(何
    はい、見ての通りです。中盤が裁定官殿、○○疑惑です。終盤については読めばわかります。とりあえず感想のほうで質問されれば、説明もいたしますので。今日はここまで。次は歴史はある程度くだります。では、次回をお待ち下さい。
引用返信/返信 削除キー/
■326 / inTopicNo.5)  鉄都史論 05、川の流れは『緩やかに』
□投稿者/ カムナビ -(2006/08/02(Wed) 11:28:00)
    2006/08/02(Wed) 15:16:13 編集(投稿者)
    2006/08/02(Wed) 11:50:29 編集(投稿者)
    2006/08/02(Wed) 11:35:01 編集(投稿者)

    注)はい、どうも、件の小説もどきです。では第五弾ゆきます

    第五の視点:行政府・金融庁第2局局長

    「大運河・・・ねぇ」
    ぱらりと提示された資料に目を通す。
    ――現在の我らアイゼンブルクの領地域における農作物生産はすでに頭打ちであり、その一方で人口は伝統的な異種族開放政策のために、増える一方であります。一つの統計によればこのままのペースで人口が増え続け、農作物生産になんらかのブレイクスルーがなされない限り、50年後には自領域での食料自給率は30%以下まで落ち込む可能性がでてまいりました。(中略)そのため、この解決のために我々は王国領ライルフォート近辺よりリディスタを経由してアイゼンブルクにいたる大運河建設計画を提案いたします。――
    要約すれば、資料にはこんなことが書かれていた。
    「しかし、うちの部下や農業庁の連中はわかるがなんで君らが連名で私に提出するんだ?」
    彼は目の前にいる薄いブルーの制服―整備庁の職員―の集団(まぁ2〜3人だが)に問いかける。
    「まぁ・・・それは、聞いておられるでしょう1局と2・3局の対立を・・・」
    「ああ、そりゃな・・・」

    整備庁第1局と第2・3局の間には強い確執がある。
    なぜか?それは1局がアイゼンブルク内部の施設整備・建設を担当し、2・3局が外部の整備・建設を担当しているからだ。
    普通なら仕事内容は被りえないはずなのだが・・・アイゼンブルクの伝統的な内政充実政策が火種となった。
    1局が2・3局に対して、アイゼンブルク外延部の上下水道設備の建設を我々が請け負うといったことがすべての始まり。
    彼らにしてみれば、内部の延長である上下水道設備の整備にはもちは餅屋という理屈であったのだろう。
    だが2・3局は恐怖した。ただでさえ、自分達は内部重視の政策で仕事が少ないのだ、それを1局奪われたら?
    今後、2・3局の仕事がすべて奪われてしまうのではないだろうか?
    そうは、させるか。
    あとは上も下もてんやもんやの大騒ぎで、会議が沸騰し、一瞬即発の危機。
    最終的に仕事帰りの両者のグループが同じ酒場でかちあったことで、上司というリミッターが居ないことで、大乱闘に発達。
    幾人かの負傷者が出たところでさすがに、在位30年で典型的な協調主義者の現大公殿も動き、仲裁に入った。
    だが、いかにアイゼンブルクの全住民にとって神の言葉よりも効果のある大公の仲裁勅令といっても、すでにそうやすやすと確執は埋められないほどになっていた。
    ・・・それ以後、第1局と第2・3局の職員同士たちは同じ庁舎での職場でありながら、互いの事務室に通じる道にバリケードや警備を置いて、さながら冷戦真っ只中であるという。
    (・・・金のかかった問題だったらもっと楽に解決できるのだがなぁ)
    そう、これが単に献金のかかったそうゆうものだったらよかったのだ。首謀者を逮捕して、あとは組織浄化を行えばよい。
    だが発端となったことはともかく、それ以後は完全な職務遂行の誇りと誇りのぶつかり合い、こうゆうのは手がつけられないから難しい。
    さて、どう裁いたもんだか・・・派閥争いに巻き込まれるのは真っ平御免なんだがなぁ

    「んで、これはどっちからの提案なんだ?」
    「整備局1,2,3局からです」
    「ほう、なるほ・・・はぁ?」
    思わず、間抜けな声を出してしまった。
    なんだって?1、2、3局?おいおい、お前ら喧嘩真っ最中じゃねぇのかよ?
    「事実です・・・これを」
    3人が職員証を取り出して見せる・・・うん、確かに1,2,3局だ。しかも部長クラス、それなりのもんだろう。
    「一体・・・どうゆうことだ?」
    「どんなに戦争をと叫ぶものが多かろうと、平和をと叫ぶ者は消えない・・・そうゆうことです。」
    ・・・成る程、こいつらは現状を憂う主流じゃないハト派ってことか。
    感情論より理性を優先したか・・・そしてそれを全体にいきわたらせるための共同作業としての運河建設計画か。
    だが、部長クラスの決定とはいえ、各部署の局長クラスの許可がない限り、予算を回すことは・・・
    「局長クラスの捺印ならここにあります。」
    ・・・準備のよろしいことで。
    「わかった・・・整備計画の詳細と見積もりをまとめて、こちらに送ってくれ」
    そういうしかなかった。


    一月後の緊急予算会議にて、大運河建設計画、通称<ナイルの賜物計画>はアイゼンブルク第8次整備計画内部に予算を盛り込まれた。
    これが後に30年以上に及び、後世の建築家に絶賛される大運河建築計画の始まりだった。


    あとがき
    さて、時代が一気にとんで前の話から200年後くらいのお話です。このころになるとさすがに今の王国や帝國に通じる国家も完成して、アイゼンブルクも王国内の自治国的な存在として、組み込まれております。(まぁ王国は北部がまだほとんど開拓されず、帝國も今の版図よりかなり狭いですが)あと途中で何か聞き覚えのない町の名前が出てきますが、アイゼンブルクの西部の大河沿いにあるという設定だけの街です。名前も仮定です。
    さてはて、また魔法色が全然ないお話です(爆
    計4回ほどにわたってこのお話を続けるつもりです。
    次のテーマは・・・重機と外交ですかね?
    WW2前のドイツとソ連の戦車開発の蜜月について復習しつつ、次回へ続く(笑

    ではではー、次は土曜か日曜あたりを目安にー。ただ一度母方の実家にゆく可能性もなきにあらず・・・それと13日は夏の祭典へ行きますので、更新はなしの方向です。ご了承ください。
引用返信/返信 削除キー/
■328 / inTopicNo.6)  鉄都史論 06、機械獣達の雄叫び
□投稿者/ カムナビ -(2006/08/05(Sat) 13:44:05)
    注)はいはい、第六弾ですよ、ではでは

    第六の視点:<ナイルの賜物計画>所属獣人労働者

    それは大きな獣だった。
    木を根から削げ取り、土ごと喰らうものだった。
    それは小さな龍だった。
    ブレスは吐けないが、ひどく従順で人の思うままに動かすことが出来た。
    それは素早い荷馬車だった。
    獣や龍がだしたものを、考えられないほど積み込んで、あっという間に持ち去ってしまった。

    「しかし・・・すごいねぇ」
    目の前を走る獣や龍をみながら彼は興味深そうに自分の犬耳をぴくぴくさせる。
    「はっははは・・・大したもんだろう、わしらの作った獣達は」
    その声が聞こえたのか、背の低い男―たぶん、ドワーフ―が話しかけてきた。
    「おっちゃんが、作ったのか?」
    「おっちゃんではない。わしはまだそこまで年をとっとらんわ・・・」
    怒られた。
    まぁ、そこらへんはどうでもいいじゃないか、あれについて説明しておくれよ。
    「どうでもよくないのだが・・・まぁ、いい。あの獣達はなそれぞれ『ブルドーザー』『ユンボ』『コンボイ』と呼ばれとる」
    ・・・何語だい、それ?
    「知らん。お上から、そうゆう名前を貰ったに過ぎん。問題は中身だ・・・」
    専門的なこといわれても、俺わからんよ、おっちゃん。
    「ぬぅ・・・この語りたい衝動を遮ってくれるか、小僧。まぁいい・・・簡単に言えば、あれは機械仕掛けの獣達であって、『ブルドーザー』は大きく土を削り取り、『ユンボ』は岩を削り、掘り起こし、『コンボイ』は『ブルドーザー』や『ユンボ』の出した土や岩をたくさん積み込み、運び出すのだ!!あとわしはおっちゃんではない」
    うん、わかった・・・つまり、でっかい、俺たちってことかい?
    「うむ、確かにそうだな・・・だが、お前さんたちの仕事がなくなるというわけではないぞ。あれは、細かいところまで作業できるというわけではないのだからな」
    適材適所・・・ってやつかい?
    まぁ、こちらもとーちゃんやかーちゃんたちを食わせる仕事が尽きないのはいいけど。
    「ふむ・・・どうだ、小僧。ぬしもあれを運転できるようになってみないか?」
    へ?いや、そりゃ、興味はあるけど・・・俺にできるかな?俺魔力とか全然ないよ?
    「うむ、あれは魔力で動くわけではないのだ、大丈夫だろう。今、あれを運転できる者の数は、あれの数に比べてはるかに少ない・・・一人でも多くのあれを運転できる者がほしい。行政府から、特例資格者に対する優遇措置もでるらしいぞ」
    んー、どうして魔力なしで動くのかはよくわからないけど・・・そこまでいうのなら、やってみようかな、ありがとう、おっちゃん。
    「うむ、気にするな・・・だが、何度もいうが、私はおっちゃんではない!!」

    それらは機械の獣だった。
    オイルを血として、シリンダーを筋肉として動く獣だった。

    <ナイルの賜物計画>において生み出された最大の副産物、それが重機を始めとする機械化装備であり、それを動かす非魔力依存型内燃機関の開発といわれている。この機械技術は当時においてはさほど、注目を集めることがなかったものの、その利便性からアイゼンブルクではその後ポピュラーなものとして扱われていくこととなる。
    これがどのような発展をみせるのか・・・それについて語るときにはまだいたっていない。

    あとがき
    うむ、ちょこっと内容が少なかったかな・・・?
    やはり外交系のお話もいれるべきかと思ったけど・・・うーん、それ入れると絡ませるのが難しいということで外交は次回に回しましょう。
    さて、見ての通りのお話です・・・『コンボイ』は黄色いトラックと思ってください。名前からすると違うもの想像しそうですけど。
    ではまた次回お会いしましょう、グッドラック。
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■461 / inTopicNo.7)   鉄都史論 07、謀略大陸
□投稿者/ カムナビ -(2006/10/29(Sun) 02:38:26)
    お久方ぶりです・・・実験で後期暇がないカムナビですぅ(ぁ

    第七の視点:<ナイルの賜物>計画交渉班

    「くそ、足元みやがって!!」
    部屋に入ったとたん、彼がそばにあったごみばこに激情をぶつける。
    「抑えてください」
    「わかっている、だがあんたは悔しくないのか!?人的・経済的支援も何もやっていない奴らが、いまさらリディスタ=デルトファーネルルートの追加だと!?ほとんどの作業をこっちにやらせておいてなにいってやがる!!」
    <ナイルの賜物>計画が着工して、20年・・・すでに王国領ライルフォートからアイゼンブルク領内への基本的な掘削作業は終了し、あとは細かい掘削作業と水門などの設備などを設置を行えば開通を行うだけという矢先・・・王国からの要請の形でリディスタ=デルトファーネルルート追加−直線距離でライルフォート=アイゼンブルク間の約70%ほどの距離−を打診してきたのだ。
    「王国もようやく水上運輸のコストパフォーマンスの良さが理解できたようですね・・・まぁ、それだけとは思いませんが」
    あくまで冷静に対処する。
    「何?」
    「本国では、今回の一件、王国側の謀略の可能性もあるという意見がでています」
    「謀略とは・・・穏やかではないな」
    自分が冷静なせいもあるのだろう。この軍人としてはひどく優秀な中佐殿−ローテシルト勲章(ミスリル銀製)を三度受勲−は話題が話題なだけにすでに自分を取り戻したらしい。
    「そうですね・・・疑うべき要因は大きく二つ。
    1つはご存知の通り通知のタイミングがあまりにおかしい点です。完成間際になって仕様を付け足すなんていかに王国がこの大陸西部ではそれなりの力をもつとはいえ、あまりに乱暴すぎます。国際信条から逸脱しすぎです」
    「ふむ、確かに・・・」
    うむとうなづく、さすがに冷静になれば頭の回転ははやいのだろう
    「第二に・・・失礼ですが中佐は、王国の諜報組織についてどの程度ご存知で」
    「さほど多く知っているわけではないが・・・王国監査官などか?」
    「では、昨年の武器密輸組織の一斉検挙劇覚えておられますか?」
    「ああ、久々のおおとり物だったな・・・私も市内警備に借り出されたので良く覚えている・・・だが、それが何のつながりがある?」
    さっさと核心を話せということなのだろう。少々いらいらしながらも煙管を取り出し彼はそれに火をつける
    「率直に申し上げます・・・その武装密輸組織は王国の監査官と通じていました」
    「なっ・・・!?」
    彼は煙管を落としてしまう。だが、その中佐を追い詰めるようにいう。
    まだ、おわりではありませんよ、と。
    「彼ら自体はさほどたいした技術の持ち出しができたわけではありませんが・・・彼らが王国に流した各種資料の中にとある資料が含まれていました」
    ぐびりとのどを鳴らす音が聞こえる。
    「ここ10年間のアイゼンブルク領内のアグリレポート、つまり食料自給率を含めた農業酪農関連の各種資料の写しです・・・あの資料の重要性はこの計画に携わっり、王国国内にある各種問題を専攻して研究したあなたならご存知ですよね?」
    沈黙で周りが包まれる・・・
    「なるほど・・・つまり、こうゆうことか。
    王国は、無理難題をあえて押し付けることで、それに対し反抗するであろうアイゼンブルクを、国内における反逆行為とでも題目つけて侵攻し、うちの技術・資産収奪をおこなうことで国内安定のスケープゴートにでもするつもり、というわけか」
    「王国国内の他の勢力・周辺国へのけん制もかねて・・・という面もあるようですが」
    「まぁ、確かに王国は国内にはいろいろあるしな・・・国力レベルでいえば持久戦に持ち込めばアイゼンブルクは落ちる。食料とかはネックだからな。
    いい手だ・・・血反吐を出したくなるほど手段としては汚いがな」
    「救いは、王国全体でこの動きをしているというわけではないということです・・・特に南部諸侯はこちらには友好的です」
    労働者の落としている金や運河完成後流通による経済効果のは計り知れませんしね、と続ける。
    「なら、打つ手はある、か・・・」
    「もちろんです・・・そこで、中佐、いえ大佐に1つお願いいたしたいことが」
    「いいだろう・・・聞こうか」
    ふん、汚いのは・・・こちらも一緒か・・・
    彼は目の前の年端もゆかぬ少女−アイゼンブルク王城府情報統制官−をみて彼は心の中で嘆いた

    こうして謀略の夜は更けていく・・・
    この後、双方の交渉の結果、リディスタ=デルトファーネル間の運河の建築は現状においては凍結されることなった。
    この背景において、この運河建設を強行に主張していた王国監査官が更迭されたということに当時交渉を成立させられなかったことゆえの更迭以上の因果関係があると思うものは皆無に近かった。



    お久方ぶりです、いわゆる情報戦・・・なんとなくイメージはハルノートと課っぽい感じですかね・・・
    というか忙しいので、また1月後くらいに。
    次はまた時間軸が大きく飛ぶかな・・・?
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