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真・恋姫無双異聞 第零話〜新たなる世界〜
作者:グリューネ   2009/01/15(木) 00:28公開   ID:qwuq6su/k/I
真・恋姫無双異聞

第零話〜新たなる世界〜

?「おいっ!」

?「おい!おきろっ!」

一刀「…うるさいなぁ」

?「いいから起きろ!」

一刀「うわぁっ!な、何でお前が俺の部屋にいるんだ!」

?「寝ぼけてんじゃねぇ!よく周りを見てみろ!」

一刀「ここはどこなんだ?どういうつもりだ左慈!皆をどこへやった!」

左慈「落ち着け。お前の仲間は無事だ」

一刀「なら皆はどこにいるんだ。何を企んでいる?」

左慈「落ち着けと言ってるだろう。ここはお前が開いた新たな外史だ。」

一刀「ならなんでお前だけがここにいるんだ。ここが本当に俺の開いた外史なら皆がいるはずだろう」

左慈「それはここが天界だからだ」

一刀「はぁ?」

左慈「お前の仲間達は皆下界で新たな人生を歩んでいる。お前が俺や于吉のような存在の居ない自由で可能性に溢れた世界を望んだ結果だな」

一刀「…」

左慈「おそらくお前の中に“何処かに劉備が居たかもしれない”という思いや“もっと自分に力があれば”といった後悔があったせいだろうな。この外史はお前と関羽たちが出会う一年近く前から始まっている。」

一刀「…じ、じゃあ皆は俺のことは」

左慈「ああ、覚えていない、というか夢の中の出来事だと思っている。だがその代わりといっては何だがお前が救えなかった者たちも生きている」

一刀「そ、そうか…」

左慈「そしてお前は一年後天の御遣いとして奴らの前に降り立ち、再び奴らと歩んで行く事になる」

一刀「外史のプロットってやつか?」

左慈「そうだ。だが、決まっているのはそこまでだ」

一刀「どういうことだ?」

左慈「今降りて行っても奴らは託宣を受けていないし、劉備にも出会っていないからな。それまで待たねばならんというだけだ。その後は何も決まっておらん。勝手にしろ」

一刀「それまではここに居なくちゃならないのか?」

左慈「そうだ。だが安心しろ。一年なんてあっという間だ。その間俺と于吉がどこに出しても恥ずかしく無い“天の御遣い”に教育しなおしてやる」

一刀「…エンリョシマス」

一刀が逃げようと振り返ると

?「ふふふ逃がしませんよ?」


その日から一年間、天界に北郷一刀の悲鳴が聞こえぬ日は無かったという…


                                                         続く

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これが初になります。
非才の身ですががんばりますので、
どうか温かい目で見てやってください。
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