真・恋姫バサラ無双 第十一章〜おてんば〜
作者:鳥鳴き島の蝙蝠
2009/02/09(月) 16:20公開
ID:jNbIpJXFUtU
山中、日が真上にきただろうか。二人の少女達が馬を走らせていた。
「待て、小蓮」
「待て、て言われておとなしく待つ人なんていないよ。お姉ちゃん」
「だから、待てと、うわっ」
少女の乗っていた馬は大きな石にぶつかり転倒してしまった。落馬する少女地面に落ちた時は足から血が出てきていた。
慌てて馬を引き返す少女の妹
「大丈夫お姉ちゃん。ごめんなさい」
「気にするなこれ位・・・うっ」
少女は立とうとしたが、足が痛みなかなか立てない。
「待っててお姉ちゃん。人呼んでくるから」
そう言って少女の妹は人を探しに馬を走らせた。
〜一方その頃の慶次は〜
「あれから6日、いつまでも森の中だないつになったら出れるんだろうな夢吉」
黄巾党討伐から村を出て早6日早い話慶次は森の中で迷子になっていた。その間は村の人からもらった食料で何とかなっていたが、食料もだいぶ減ってきた。
「とにかく、早いとこ森からでないとな」
その時、草むらの中から小柄な少女が馬に跨って来た。
「な・なんだ人か、たすかっ「お願いお姉ちゃんを助けて」
慌てている少女を見て慶次は真剣な顔でたずねた。
「どうした?村でも襲われたのか?」
少女は首を横に振る
「私がいけないんだ、勝手に外に出ようとしてそれで、お姉ちゃんが追っかけて来て、私遊び半分で逃げてお姉ちゃんに怪我させちゃったんだ。お姉ちゃん今足から血が出てて大変なんだ。だからシャオと一緒に来て」
慶次は頷き松風に跨るそして少女(シャオ?)についていった。
しばらくすると、彼女の姉の姿が見えて来た。
その場まで行くと松風から降り少女の下へ駆け寄る。
「おい、あんた大丈夫か?ちょっと傷見せてみな」
慶次は少女の足の傷を見て、持っていたまだ飲んでいない水で傷口を洗った。そして綺麗な包帯を巻いていく。
少女(シャオ?)は不安そうに慶次の後ろから見ていた。
「これでよしっと、あんた家はどこ何処だい?送ってくよ」
「ねぇ、お姉ちゃんの怪我どうだったの?」
慶次は肝心は事を言うのを忘れていた。
「ああ、怪我は見た目より重くはないが足で歩くのは難しいだろうな」
「そうか」
彼女の姉は下を向き自分の足を見る
「さっきの話だけどお姉ちゃん。この人に送って貰おうよ」
「しかし迷惑であろうそんな事」
「気にしなくていいよ。俺、実は今道に迷ってたんだ。それに怪我した女の子ほっとく訳にもいかねぇ」
「はいじゃ〜決まり。」
少女の姉はため息をつく
「そうだな、手当てをして貰ってお礼もなしじゃ失礼だ。料理くらいご馳走しよう」
「別にそんなのはいいよ、俺は送るだけだから、それより立てるか?」
慶次は少女に手を差し伸べる。少女は立とうとするが立てないようだ。それを見た慶次は少女をお姫様抱っこをしたのだ。
「いいな、お姉ちゃんいつかシャオもそうやってくれる人現れないかな」
「別に嬉しくない!」
「でも、嫌でもないでしょ?」
その言葉で何も答えられなくなり、少女は顔を赤くした。
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