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山は崩れてちりとなる 第二話『書道部つぶれる!?』
作者:冷音   2011/02/19(土) 23:02公開   ID:ViOdIpFyjq2
そこには背の高い女の人が立っていた。まるで私が入れないようにするためかのように。

「あの、生徒会長の人ですよね??」

私は即座にそう判断し、声をかけてみた。
あれ、でも生徒会長様じきじきに??これはなんかありそうだなー??
そう思っていた矢先、

「皇さん?でしたよね?貴方アナタはどう思うの??この状況を見て。」

といわれ、返す言葉がなかった。とりあえず、

「状況?ですか。わかりません。そもそも、状況、とは?」

と聞いてみると、長い説明のようなものが帰ってきた。

「あのね、こんなに部が続いている。去年は部員数が少なかったから貴方が入ってくれて存続できた。それなのに、それだからこそ私は思うの」

すいません。何を思うのでせう(しょう)か。私はあまり前のことを知らないんですけど・・・。

「そう、何でコンクールに出しても落ち、また出しては落ち・・・そのループの繰り返し!貴方には才能がある。なのに、こんなところでくすぶってしまうのはどうかな、とね。」

才能、といいますと?私は一回きりですが金賞をとりましたよ?

「とにかく、どうして生徒会長が来たんですか?そんなことを言うためじゃあないんでしょう?」

そりゃあそうだ。第一、今日は生徒会の話し合いだったはずだ。

「廃部。よく言えればいいんだけど、残念ながら悪くしかいえないの。」

ああ、そう。そういえば、生徒会長『夢 藍乃アイノ』さんはメルヘン(←!?)チックなお嬢様でしたっけ。
おうちも大邸宅だし。
大会社の社長を父に持ってる人だからね〜。

だからといって、廃部は許せない。というか、許したくない。

「でもね、もうこれは決まったこと。ただ、貴方が今度の書道展で優勝を飾れるというなら(会長は大きく【書道展】と書かれたチラシを見せてきた)許してあげる。というか、見逃すわ。」

でったー!!お決まりのこのセリフ。
私自身が言われるとは思いませんでしたけど。

「やってみます。」

私の想像通り、会長は固まった。

「え?あ、貴方、今なんて言ったの?」

「やってみます。だから、書道展のための練習用紙代は出してください。優勝しなかったらしなかったときまで。したときならしたときまで。部活は存続するはずですから。お願いします。」

私はやってしまった。

そして、会長にチカってしまった。

ということは、言ってしまった。ということであり、

すなわち

これは、やるしかない!


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