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Chance 題二話『夢はいつか必ず叶う』
作者:ひいらぎ 由衣  [Home]  2011/08/31(水) 12:04公開   ID:k1thGKoNjk6
「しゃ・・・社長?」
意味が分からず、とりあえず聞いた
「バンド名は『Chance』だからな」
いや、そうじゃなくてぇ
「じゃあ、あとはそっちで頑張ってね」
社長は帰ってしまった
「ねぇ、茉莉香ちゃんって、この事務所に入ってたの?」
愛蘭が、硬直した表情で聞いた
「うん、1ヶ月前に兄貴とね」
歌手が夢で、兄貴も音楽が大好きだった
「へぇ、私は声優の仕事でこの事務所に入ったんだぁ
叔父さんは、俳優の仕事してしてるから」
確かに、何度かテレビで見たな
「なぁ、急に言われて、そっちで頑張ってって、無責任」
しかも、超笑顔で
「うん、ここの社長、面倒な事はしないタイプだし」
よく、ご存じで
「でもさぁ、バンドって楽器とか決めるだろ?どうする?」
兄貴が聞いた
皆の間に沈黙の空気が流れた
「そんなに、音楽経験ないしな」
裕也が渋い顔で、言った
「練習すっか?」
兄貴は、聞いた
「バンドの楽器って、例えば何がある?」
私は聞いた
「ギター?」
「ドラム?」
それぞれ、皆が言う
「あと・・・ボーカル?」
ボーカルって歌うよね?
すると、部屋のドアが開いた。入って来たのは社長
「いやぁ、決まったか?」
のん気に言う
「お前も考えろ!?」
皆で、社長を睨んだ
「そ、そんなに睨むな・・・」
睨むだろっ、毎回こんな感じか!?いい年して、子供みたいな事を言うな
心の中で、貶した
「実はね、もう担当は決めてあるっ」
決めとんのかい!?
「ギターが裕也、ベースギターが愛蘭、ドラムが真斗」
まさか、私
「で、ボーカルが茉莉香だから」
「えぇ!?」
ずっと、歌う事が夢だった
嬉しい・・・すごく嬉しい
「良かったな、茉莉香」
皆が歓迎してくれた
「うん・・・ありがとう、裕也のお守りのおかげだよっ」
今までこんなに嬉しい事はなかった
「そ・・・っかな?」
裕也は、ちょっと頬を赤らめた
「よっしゃあっ、これから練習だ!」
兄貴が、叫んだ
「じゃあ、曲は自分達で考えてね」
また、社長が消えた
「待たんかぁ、バカ社長!?」
皆、社長を恨んで、夢への第1歩を踏んだ私達だった

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■作者からのメッセージ
以外と前回と今回に登場した社長のキャラは大好きですね
社長なのに、のん気で無責任な感じが
社長は中年男性ですね
結果的に、皆社長にキレのあるツッコミを入れます
1番、ツッコミを入れるのは茉莉香です(ドSです)
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