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Chance 第三話「ついにテレビデビュー!?」
作者:ひいらぎ 由衣  [Home]  2011/09/02(金) 17:13公開   ID:k1thGKoNjk6
「やっぱり、社長ってのん気だよねぇ・・・」
テレビデビューするまで、あと3日
休憩時間になぜか愚痴をこぼす私達
「アンタら、グチグチ言ってる暇があったら、練習せい!?」
怒鳴ってきたのは、マネージャーの沢村ユリさん(コテコテの関西人)
「ユリさん、そんなに怒ったら、顔のしわ・・・増えますよ」
私は、嫌味っぽく言った
「アンタ、ウチに殺されたいんか?」
関西弁のせいか、余計に怖い
「茉莉香ちゃん、あんまり怒らせない方がいいよ」
愛蘭はコソっと私に言った
「ユリさんは、30代前半の独身で彼氏いない暦5年のおばさ・・・」
「愛蘭ぁ?今何てゆうた?」
うわぁ、ずっげぇ怖い顔だ・・・まるで、崖から我が子を落とすライオン・・・
「茉莉香、今頭ん中で何考えとった?」
頭の中まで読まれてる!?
ふと、私は気付いた
「あれ?裕也は?」
裕也がさっきからいなかった
「さっき、出て行ったよ」
裕也って不思議だなぁ、俳優やってたのはいいけど、何で辞めたんだろ?
「ちょっと、探してくる」
私が部屋を出ようとすると
「ちょい待てっこのパートアンタまだ覚えてへんやろ?覚えるまで部屋出さへん」
ユリさんが引きとめた
「そ、そんなぁ・・・」
厳しすぎ!

数時間後、やっとユリさんからお許しが出た
「裕也ぁ?どこ行ったんだろう?」
探しても見つからない、特に用はないが、心配になった
「茉莉香?何やってんだよ」
兄貴が現れた
「いや、ちょっと裕也を探して・・・」
「ふーん、アイツって何か不思議だよな。昔っからなんだよ」
「へぇ・・・こういや裕也っていろいろやってるよな」
そう、裕也は今は有名な小説家でもある。資格もいろいろ取っている
「資格は、医者・薬剤師・歯科医・・・」
医療関係でも結構あるぞっ
「多いな!」
多すぎて、全然頭に入ってこない
「アイツ勉強はそこそこ出来たし、資格とか取るの趣味っぽいし」
「そうだよっだから叔父さんはカバンいっぱいに名刺を入れてるよ」
「愛蘭・・・急に会話に入ってきたな」
愛蘭も愛蘭で頭いいらしいけど
「でもさぁ、俳優やめたのは何でだ?」
私は疑問を言った
「さぁ、何か急に音楽やりたくなったらしいけど・・・」
愛蘭も曖昧だそうだ
「でも、そんだけ、いろいろやってて変じゃねぇ?」
兄貴は、言った
「まぁね、周りの人からは百面相≠チて言われてるし」
そりゃ言われるなっ
「人の話で勝手に盛り上がるなぁ」
後ろから裕也が登場!?
「わぁあっ、ゴメンなさいゴメンなさい、もうしません!」
裕也って・・・以外と怖い?

テレビデビュー当日
歌番組で、デビュー曲を演奏する
「な・・・なぁ、何か緊張してきた」
私は極度の上がり症。さっきもトイレにこもってた
「大丈夫大丈夫、上手くいくって」
愛蘭は優しく言うが
「私が歌詞を間違えたら、そこでアウト何だよ!?分かる?」
いつのまにか私は我を忘れていた
「ゴメン、分かんない」
即刻答えたなぁ愛蘭っ
そして、出番3分前、私は再びこもってたトイレから出てきた
「あぁ、もうどうしよう」
私は青ざめた顔でトボトボ歩いていると
「茉莉香」
振り返ると、裕也がいた
「大丈夫か?」
「大丈夫じゃない・・・今すぐ帰りたい」
そこまで、私は限界だった
「何言ってんだよっ小さい頃からの夢だろ?」
「うん、だけど、今になると・・・」
すると、裕也は私の頭を優しくなでた
「へ!?」
私は驚いて顔が真っ赤になった
「愛蘭は覚えてないけど、アイツの声優オーディションの時
すっごい、緊張してたけど、こうしたら落ち着いたんだ」
いや、私は全然落ち着けません。逆に緊張が・・・
「大丈夫、茉莉香ならできる」
優しく微笑む裕也。私は答えるように笑った
「うん!」
私達の出番になった
緊張してるけど、裕也が見てくれてるし・・・
そして、3人の演奏と共に曲が始まった
私は精一杯歌い。客席からは大きな拍手が聞こえた
歌番組終了後
「いやぁ、アンタらすごかったでっ、完璧や!」
ユリさんは涙目だった
人前で歌うのはこれが初めてだった
よーしっ、何か元気出てきたっ!


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■作者からのメッセージ
やっと、テレビデビュー出来ました
人前で歌うのって緊張しますよね
私はカラオケに行くのですが、毎回父とです(パザコンじゃありません)
音痴なので・・・
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