突然だが、転生って信じるか?
簡単に言うと二次創作なんかによくある転生物だ。俺は最初、創作とはいえこんなのあり得ないだろという考えだったのだが、それを撤回するべきかもしれない。何故なら・・・・・・・・・
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
真っ白い部屋で額から出血してるにも関わらずに何度も土下座で謝り続けている髪がやたら長く白い服を着た女性がいるのだから…
「……で、落ち着いたか?」
「は、はい。スミマセン。お恥ずかしいところをお見せして・・・」
「それよりも、早く血を止めて拭け!血まみれで怖ええよ!」
全身血まみれでおまけに肌は青白いし髪は長すぎて顔がよく見えないからドどこぞのホラー映画のキャラだよと言いたくなる。
「あぁ、気にしないでいいですよ。いつものことですから」
「いつも血まみれなのか!それはそれでマズイだろ!」
「そうですか?じゃあちょっと着替えてくるので少し待っていてください」
フラフラしながら部屋で出るが顔だけこちらに向けると
「先に言いますけど覗かないd「覗くか!早く行け!」
「・・・・・・で、アンタは誰でここは何処なんだ?」
着替えが終わった女性は白のワンピースを着て、今は真っ白なテーブルで向き合いながらコーヒーを飲みつつ質問している俺
「私は人から神様と呼ばれる存在です。神様と言ってもかなり位の低い神様ですけど・・・・・・・・・そしてここはいわゆる天国と呼ばれる場所です」
「つまり俺は死んだという訳か?」
「・・・はい。それで実はアナタに頼みたい事があるんです」
「頼み?まさか何処かの世界に転生でもしろっt「そのまさかなんです」・・・・・・・・・・・・マジでか?」
「でっかいマジです。アナタは『IS(インフィニット・ストラトス)』という小説を知ってますか?」
「少し位だな。確か女にしか操作できないのに世界で唯一、男で操作出来る奴のハーレムノベルだったか?」
「まぁ、そんな感じです。では『ヒトガタナ』はご存知ですか?」
「あの漫画は俺の好きなタイプだけど、それがどうした?」
「その二つの世界が一つになった世界に行ってもらわなければならないのです」
「それってかなり厳しくないか?世界の構造的な部分とか設定とか・・・」
そう言うと、神様、いや女神様は一枚の紙を俺に渡してきた。紙にはその世界の事が書かれていてそれによると、操作型武装アンドロイド『カタナ』がカタナと呼ばれる前の段階で当時は開発が進みその存在を見せる直前に『白騎士事件』が発生。誰もがISに注目しアンドロイドは表に出る事はなかった。大量に開発されたアンドロイドは破棄されたがごく僅かに戦闘用に改造されたカタナが存在し現在も何処かにあるという何とも無理矢理な世界観な訳だ。
「・・・それで俺に何をしろと?」
「アナタにはこの世界での『十種』になってもらいたいのです」
「それは俺でなければいけないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい・・・」
俺は小さく息を吐き、どうするか考えていた。落ち着いてはいるが若干困惑している。目の前じゃ女神さんは心配そうにチラチラ見てくるしつかこっち見るたびに呪いの山村さんそっくりで怖いんですけど・・・・・・
「あ、あの〜・・・だ、だいj「わかった。その話を受け入れる」え、ほ、本当ですか!?」
「ただし条件が「いいですよ!私に出来ることでしたらなんでもしますよ!あ、でも私の初体験はちょっと考えさせt「何か勘違いしてない!?そこまで頼まねえよ!・・・ったく、条件は二つ。一つめは・・・俺を鍛えてほしい。対刀犯罪課の第2から第8班の班長クラスに。出来るか?」
「う〜ん。これは少しお時間を頂きますけど、何とか出来ます!すぐ許可をもらってきます!二つめは?」
「俺が転生した時、前世の記憶を無くしてくれ。出来るな?」
「出来ますけど・・・良いんですか?」
「良い思い出も特に無いし、それに友人と呼べる人もいなかったから・・・頼む」
「・・・・・・・・・分かりました。お約束いたします」
それから、数分後に女神が戻ってきてその後ろに原作のカタナ達が連なって俺の前に並んで立つ。この時、俺の体も半人半刀の『十種』になっている。
小烏丸・江雪左門字・獅子王・虎鉄・菊一文字・鶴丸・そして・・・
「最後の一人がわからん・・・「まだ、銘が出てきてないからね。とりあえず沙問でいいよ」・・・・・・さいですか。それじゃあ早速、お願いします!」
自分から頼んでおいて言うのも何だが、班長クラスは強すぎるわ!小烏丸なんか「JET銃!」だし左門字は「砕けよ!」で菊一文字が「悪魔風脚!」で虎鉄は「死神のお通りだあ!」でとにかく全員が「この技、あの技を試す!」なんて言うから何度死ぬんじゃないかって思ったよ。
とにかく、期間として約一ヶ月の間、干からびる位にシゴカレタ俺は転生した。
転生した彼を見送った女神は一人静かに白いイスに座りコーヒーを飲む
「・・・・・・・・・・・・・・・これで良かったんですよね?」
小さく呟いた言葉は誰の耳には届かない
薄暗い研究室。床を埋め尽くすコード類。いくつものモニターを見つめる女性。髪はボサボサでろくに寝ていないのか目には濃い隈ができ虚な瞳でひたすらにモニターを見つめ続ける。
「・・・フ・・・フフフ・・・・・・・・・やっと・・・やっと完成したわ。世界で唯一、全てのISを平にするIS・・・・・・・・・
『白面(ハクメン)』