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マブラヴ 転生者による歴史改変 5話
作者:ぜんくう◆7RWKYcvP01c   2012/07/07(土) 14:49公開   ID:eoF2Dat1HnA
 西暦1982年になった。めでたく8歳だ。祝ってくれ、いやどっちかというと労ってくれ、かな。
 まりもの強化計画、自分の鍛錬、精神的には大人だが体は子供。周囲の目を気にしながら行動するなど、どうにも気が疲れてしょうがない。
 まあ、目的のためにはしょうがないんだけどな。

 というわけで、現在の状態を見てみる。

 基本情報 
 名前:立花 隆也
 性別:男
 年齢:8歳
 身長:131cm
 体重:32kg

 身体能力情報
 筋力:432(160+1000)
 体力:593(160+1000)
 俊敏:532(160+1000)
 器用:423(160+1000)
 感覚:497(612+300)
 知力:899(908)
 精神:844(1002)
 気力:581(160+1000)

 ふははは、見よ、この圧倒的な能力を。
 『他者状態閲覧』での観察結果として、成人男性の標準的な能力が大体400台であることから、おれの能力が年齢に比して圧倒的なことが分かる。
 これも日々のたゆまぬ鍛錬のおかげである。いやあ、大変だった。でもやりがいはあった。
 学校に通いながら、暇を見つけては日々これ鍛錬。授業中でも空気イスで足腰の鍛錬。登下校は、さすがに自重したが、ランドセルには重さ20キロの重りを入れたりと、地道な鍛錬は確実に身を結んでいる。

 通常技能情報
 ・語学:1093
 ・家事:602
 ・文系勉学:931
 ・理系勉学:877
 ・機械工学系勉学:371
 ・医療系勉学:762
 ・格闘術:319
 ・剣術:639
 ・教養:322
 ・整備:470
 etc…

 語学系は飽きがきてきたせいであんまり伸びていない。
 いまところ、日本語、英語、中国語、韓国語、フィリピン語、フランス語、ロシア語を取得している。
 取得する国の種類を増やせばそれだけで取得経験値がもらえるのでぼろいと言えばぼろいんだが、実際のところ他言語を取得するのは実際にしんどいんだよな。
 家事についても、さすがに上昇率が落ちてきた。まあ極めていけば、料理、洗濯、掃除、などに分化すると睨んでいる。
 そうなれば新たなる伸びしろが期待できる。
 勉学系は、機械工学系勉学が新しく分化した。どうも整備のためにいろいろと機械工学の勉強をしたことが原因のようだ。
 整備については、おとうさんがいなくなって町工場の整備員が少なくなったのをなんとかしようとした結果身についた。
 整備はおとうさんに暇な時間に教えを請うたおかげで驚異的な伸びを見せてくれた。
 目立たないことをモットーにしていたんだが、おかげでごく一部には有名人になってしまった。
 剣術は今までまともな道場に通っていなかったのだが、おかあさんの伝手で「神意無念一刀流」なる流派の道場に通うことになった。
 そこの師範がすごかった。
 剣術:721、400台で一人前、500台で熟練者、600台で達人、的な考察からするに、相当な凄腕だ。
 おまけに感覚:592、『気錬成』『気配察知』『気集中』なる特殊技能持ち。はっきり言って大当たりだ。
 おかげで、剣術の上で前がめきめきあがったが、師範に妙に目をかけられるようになってしまった。
 しまいには、

 「わしの孫に、おんしと同じくらいのめんこい娘がおるんじゃがのう」

 などと言われる始末だ。やばい、なんとかしないと、人生の墓場に直送されてしまう。

 「えーと、ぼくにはまだはやいんで、ごえんりょします」

 「ほうほう、その口調だと、わしが何を意図しておるのかわかっておるようじゃのう。強い上に聡明、まさに文句なしじゃわい!かっかっかっ」

 やばい、完全にやぶ蛇だ。
 おれはひたすらに逃げの一手を打った。でも次の稽古の時はどうしよう…

 特殊技能情報
 ・因果律への反逆
 ・自身状態閲覧
 ・自身状態管理
 ・思考制御
 ・思考高速化
 ・思考並列化:LV2
 ・他者状態閲覧
 ・他者状態管理
 ・気練成
 ・気制御
 ・身体強化:LV1
 ・気強化:LV1
 ・超回復
 ・感覚強化:LV2

 特殊能力については特段見るべきところはない。ほかにも使える特殊能力はないかと考えてはいるんだが、今ひとつぴんとこない。
 強いて言えば知力が限界値に近づいてきていることから、『知力強化』を取得するくらいか。

 世界情勢についてはあまりいい話を聞かない、どころか悪くなる一方のようだ。
 BETA。
 いったいどんな敵なんだろうか。
 圧倒的な戦力差はないだろうことは、ある程度予測できる。
 なんせ、そうだったら、今頃地球はすでに奴らの手の内に落ちている。
 ということは、ある程度現有兵器で対抗が出来ると言うことになる。
 ただ、それでも押し込まれると言うことは技術力にそれなりの差があるのか、あるいは物量で負けているのか。
 前世での第二次世界大戦のアメリカの物量による逸話はけっこう有名だ。
 それだけ物量ってのは戦争では有効な戦略的要素になりえる。
 技術か物量か、それがわかるだけでもちがうんだけども、あいにくとこちらは小学生。
 情報を得るすべがない。
 早く大人になりたいものだ。大人になるってことは、それだけ選択肢が増えるということだ。
 一般人が知り得ない情報でも、お金次第でどうとでもなる。
 それが子供となると、見ただけで軽くあしらわれてしまう。なんとも悲しい限りだが、これが現実だ。

 そういえば、おとうさんにねだって戦術機なるものの写真を見せてもらった。
 さすがに軍事施設内の中にあるものだけあって、職場見学は出来ないらしく、なくなく写真で我慢した次第だ。
 写真のほうは戦意高揚のためにある程度自由に閲覧できるものがあるらし、それを見せてもらった。
 初めて見た感想は、

 戦闘ロボット

 それ以外のなにものでもなかった。
 結構おれ好みのシルエットで、名前を『撃震』というらしい。
 正式名称は、77式式戦術歩行戦闘機(F−4J)で、アメリカ原産だという話だ。
 それにしても二足歩行ロボとは…
 軍事技術に関しては元の世界に比べると遙かに高いようだ。

 それにしても、いいなあ、戦闘ロボ。
 やっぱり男としては、こう、くるものがあるな。
 やべー、なんかテンション上がってきた。
 乗りたいなー、でもさすがに8歳の子供は乗れないだろうな。

 これから10年以上未来、おれが魔改造したまりもと、同じくおれが魔改造した撃震の組み合わせが、史上最高の『撃震オブ撃震』と呼ばれる活躍をするなんてことを、当時のおれは想像すらしていなかった。


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