「生きてても、何にもいいことが無いなあ・・・。」
俺は、身長160cmで体重が50kgと、やや痩せている男、野田 雷雄だ。現役、中学生といっても、友達がいない・・・。
ああ・・・、生きていても何にも無い。
小学生の頃には、虐められて、学校に不登校になりかけたり、
今となってはどうだろうか・・・。虐めに遭ったり、不良に絡まれたり、馬鹿にされたりと散々だ。
勉強の方では、理数系統は高いものの、文系が平凡だった。ああ、今の俺にできることって、そうそうないな・・・。真面目に、死にたくなる。音楽や体育は、壊滅的だったからな・・・。
それよりも、トラウマになったのは、好きな人と告白する前に、男共に知られて、全員からダッシュで逃げてきたことだ。ああ・・・、あれは嫌だったよ。心を許して、秘密のつもりで言ってしまったからな。おかげで、女子達にも知られ、変な視線で見られたよ。この日だけ、俺は学校を抜け出したよ。ああ・・・、嫌だ。マジで死にてえ・・・。
勿論、好きな女子からは、往復ビンタを3往復されたよ。あの後、自殺を謀りまくったからな・・・。結局、先生に見つかったり、近所に見つかったりで、出来なかった訳だが・・・。頼むからさ、楽に死なせてくれ・・・。大丈夫だ、男どもは、俺が死んでくれた方が有難いといったからな。
一番嫌だったのか・・・。チ○コを、全校の前に出せと言われ、
皆に馬鹿にされたことか・・・。結局、泣きながら出したよ。え・・・、先生はって!?
不良共に、ボコボコだよ。痣が出来ていて、全治一ヶ月だっけな。ただ・・・、この事件は暗黙の領海で終わってしまった。狡猾な不良リーダーによって、何もかも滅茶苦茶だ・・・。この日が、自習になり、
これが終わった後、竹刀でチ○コを、何度も何ども、叩かれたな・・・。おかげで、腫れてしまって、トイレに行くたびに、激痛が走った。
キモい、うざい、顔も見たくない、死ね、地獄に行ってろ・・・、等・・・。お前が居なければ、俺達は幸せとか・・・。ならば、俺は死にたい。何度も言うが、死なせてくれ・・・。
と・・・、散々な羽目に遭ったため・・・、先生と相談して転校することにした。両親は、あの世に逝っちゃっているため、親戚からお金を頂いている形となる。
まあ、転校すれば、少しは今よりも楽に・・・、なるのかなあ・・・。
と考えながら、電車に乗る俺である。
ああ、のどかな村だな。・・・、俺の住んでいる場所とは違う。
田舎まんまじゃないか・・・。待て・・・、こういう場所で死亡フラグというのがよく聞くな。エフレカ○○○の戦闘場所か!?
あり得そうで怖いな・・・。なんてったって、最終電車に乗っているもんな・・・。空が真っ暗だ・・・。
襲ってきそうで怖いっ。
現実で有り得る訳ないか・・・。有り得たらゲシュタルト崩壊する。バアアンンンン!!!
「ふう・・・、漸く空美町に着いた・・・。着いたのだが・・・、既に夜になっちゃっている・・・!!どうしようなあ・・・。え・・・、」
電車に乗って、空美町に着いていた頃だった。だが、空は暗かった。
ただ、それだけが問題ではなかった。一番問題だったのは・・・、
「なんだこりゃあっっ!!!空から、杖があっっ!!!待て・・・、待て・・・!!他にも変なものまで降ってきやがる。ふぎゃあああああああああああっっっ!!!!」
俺は、石みたいなものが降ってきて、逃げる。ただ、逃げる。更に逃げる。
「・・・!!なんかノイズが・・・!!」
走ろうとして、逃避行した瞬間に、頭から変な怪音波がしやがる・・・!!動けれねえ・・・!!死ぬのか・・・、死んでしまうのか!!
「そ・・・れ・・・を・・・つか・・・!!」
ブチブチビチビチ・・・、切れた。ノイズが、していたのだが、切れてしまった。それで、何をしていいのかが分からない。
ただ、分かることとして、その杖を使えということらしい。どうしてなのかが、分からないが・・・。ただ、このままじゃ死んでしまう!!
「なんだ、この碧い杖は・・・!!」
杖を触った瞬間、カチカチと音が鳴る。時計が駆動しているかのように、生命が動くかの反応だった。
「え・・・、使ったぞ!何にも起きな・・・、フギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」
見事、空から怪しげな物体が落ちてきた。だが、運が良かった。
理由として・・・、
俺のところには、来なかったから!!
「良かった・・・。これで、リンクが取れます。申し訳ございませんが、後一つだけお願いしてもいいですか?」
女神がいるかのような、清らかな声がした。誰だ・・・!?
「それで・・・、βを救ってあげて・・・。あのままじゃ。
彼女が・・・!!」
「β!?数学の公式ですか!?」
「いえ・・・、でも話すのは長くなるから止めます。申し訳ございませんが、貴方を一旦、│空《・》に飛ばします!!」
「そうか・・・。空の上には、貴方のような絶世な美女がいるからか!!待っていた・・・!!俺は・・・、俺はあああ・・・、惨めな目に遭ってきた。幾千、幾万となあ!!来た・・・、俺の新世界が・・、遂に・・・、」
言いかけた瞬間、次元転移のコマンドが何故か入っていた。
「俺の台詞くらい・・・、最期まで言わせろおおおおおおおおおおっっ!!!!」
と言い放して、天からの光に飲み込まれていった。