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遊戯王GX 正直者の革命 第七話 種まき (逃げろ!○○○○○○だ!)
作者:レプラ◆23VAxH8p.bY   2012/08/07(火) 13:09公開   ID:COM0Ehm5TwM
「旭敦、俺とデュエルしろ!」
 
 カイザーに絡まれた。

                  ◆

 話は十秒ほど前に遡る。いや、それ、遡る意味ないじゃん、という言葉は無視無視。廊下歩いてたら目の前からカイザー歩いてきてカイザーも俺に気付いて、で、突然ものすごい形相で睨んできて「デュエルだ!」だ。

 はて、俺が何かしただろうか。脳内検索を実行。該当数6 。

1.未来融合禁止カード化
2.サイバネティック・フュージョン・サポート禁止カード化
3.サイバー・ドラゴン準制限カード化
4.パワー・ボンドの裁定変更
5.ドローカード軒並み禁止カード化
6.エクシーズ


〜旭敦のQ&Aコーナー(カイザーのデッキ+α編)〜


Q.未来融合がどうしていけないの?


A.この世界の未来融合はOCGとは別物です。

≪未来融合-フューチャー・フュージョン≫:装備魔法←ここ重要!
 デッキから融合素材モンスターを墓地に送って融合デッキから融合モンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。
 この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できず、デュエル中に生け贄に捧げることもできない。
 このカードが破壊されたとき、装備モンスターを破壊する。

 
 つまり、1.アームズ・ホールで持って来れる
     2.手札一枚から好きな融合モンスター
     3.先攻ならデメリットほぼ無し
     4.非常食等で墓地に送れば出したモンスターはこのカードの効果では破壊されない
     5.墓地にモンスター(カイザーの場合はサイバー・ドラゴン)を送れる

というチートカードです。仕方ありません。



Q.サイバネティック・フュージョン・サポートとは?


A.≪サイバネティック・フュージョン・サポート≫:速攻魔法
 自分のライフポイントを半分払って発動する。
 このターンに機械族融合モンスター1体を融合召喚する場合、手札または自分フィールド上の融合素材モンスターを墓地に送る代わりに、自分の墓地に存在する融合素材モンスターをゲームから除外する事ができる。

 これも色々笑えないのです。チェーンマテリアルと違って攻撃できるし、場に残るし。



Q.サイバー・ドラゴンはなぜ準制限に?


A.嫌がらゲフンゲフン、試練。そう、試練だ。



Q.パワー・ボンドの裁定変更とは?


A.《パワー・ボンド》 :通常魔法
 手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
 このカードによって特殊召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。
 発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
 
 OCGとは違い、この世界のパワー・ボンドのダメージ効果は、融合召喚した融合モンスターがいなくなったら無効、という訳分からん強さ。これも笑えない。



Q.エクシーズモンスター?


A.第六話十三行目のインフィニティ・キャノン

                                -以上-



 どうしよう。思い当たる節が多すぎて逆に分からない。

 ここは大人しく逃げよう。大丈夫。催涙スプレーもスタンガンもスタングレネードも持ってるからきっと逃げ切れる。逃げ切ってみせる。最終手段としてあれ・・もある。いや、実は無いけど。真っ赤な嘘だけど。

 あ、でも、準備運動も柔軟もしてない。最近運動不足だし、ちょっと困った。しょうがない。スタンガンで戦おう。


「おい、聞いているのか!」

 うおっ、いつの間にか肩掴まれてる。くそっ、スタンガン取り出せん。

 ......かくなるうえは。

 
 すぅーーっ

「ぎゃぁぁぁあぁぁあー!!」

「な、なんだ!?」

 驚いて手を離すカイザー。しめた。

「助けてくれー!」

 全力で走りだす俺。

「お、おい、待て!」

 追いかけて来るカイザー。馬鹿め。

「誰か!助けてくれー!カイザーに襲われるぅー!」

「ちょ、ちょっと待て、俺はデュエルを......」

 ちっ、まだ着いてくるのか。しつこいな。

「おーい、旭センパーイ!」

 お!十代だ。丁度いい。巻き込んでやろう。

 無視して横を通り過ぎようとすると、予想通り並走し始める。

「なんで逃げるんだよ、センパイ!」

「後ろを見ろ、後ろを」

 ちなみにまだ追いかけて来ている。

「誰だ、あれ?」

「カイザー亮。丸藤翔の兄貴」

「あれが翔の兄貴!?」

「ああ。学園最強と言われている」

「ホントか!?すっげー!デュエルしてみてー!!」

「やめとけ。あいつはおそらく............ホモだ」

「ほも?なんだそりゃ?」

「ホモはホモセクシュアルの略で、同性愛者という意味だ。つまり、男のことを本気で―それこそ結婚したいほど―好きな男のことだ。」

「ハァー!?か、からかわないでくれよ、センパイ。そんなやついるわけないだろ」

「世界は広いのだよ、十代。
 いいか、あいつは廊下で偶然出会った俺に突然、火傷しそうなほど熱い(憎しみらしき)視線を向け、(デュエルしろと)声をかけてきて、肩を抱いて(というかかなり強く掴んで)、顔を(ほんの少しだけ)近づけてきた。
 ヤツは、状況から見て明らかに、俺に特別な(負の)感情を抱いている」

「......マジかよ」

 十代は再びカイザーの方を見た。心なしか、顔が青ざめているような気がする。


「アニキ〜!」

「翔!」

「アニキ、なんで走ってるのさ。あと、なんで兄さんが追いかけて来てるの?」

 こいつも一緒に走り出す。次のターゲットはこいつだな。

「いいか、翔、お前の兄はホモで俺を火傷しそうなほど熱い視線で以下略!」

「そ、そんな、そんなの嘘だ!」

「俺だって......学園最強(笑)のデュエリストがホモ野郎だなんて信じたくないさ......でも、」

「待て、旭!俺とデュエルを」

「あんなに情熱的に、『俺がデュエルで勝ったら俺と付き合え』と言ってくるんだ」

「兄さん......」



「なぁ、翔」

「何?アニキ?」

 さきほどまで押し黙っていた十代が口を開く。何を言うつもりだろう。

「翔、お前は、違うよな?」

「......え?」

「同い年なのにアニキって呼んだり、妙に俺の後について来たりするけど、違うんだよな?」

 なるほど。面白い考察だ。

「何バカなこと言ってるんだよアニキ!そんなわけないじゃな「いや、ありうる」ハァー!?何言ってるんですか、旭先輩!」

「いや、似たような環境で育って、更に弟はホモ兄貴を尊敬している。自分でも自覚せずにそんな考えを持っている可能性は0じゃない」

 いや、ねーよ。自分にツッコミたい。しかし我慢だ。

「......」

「ア、アニキ、なんで無言で僕から少し離れるんすか!」

「旭敦、いい加減、止まれ!」

「助けてくれー!ホモカイザー亮に、襲われるー!犯されるー!」

「黙れ!!」

「なんで僕が近づくとちょっとだけ離れるんすか!」

「い、いや、ワリい。体が勝手に......」

「来るな、カイザー!俺はノンケだ!お前みたいなガチホモとは違うんだ!」

「殺す!!」


 こんな感じで校舎内を駆け回りましたとさ。めでたしめでたし。


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■作者からのメッセージ
今のは○○○○○○ではない......○○だ。
(〇に適する文字を入れて文章を完成させなさい)

......すみません。ふざけ過ぎました。


アームズ・ホール:通常魔法

自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地へ送って発動する。
自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を手札に加える。
このカードを発動するターン、自分は通常召喚する事はできない。


非常食:速攻魔法

このカード以外の自分フィールド上に存在する魔法・罠カードを任意の枚数墓地へ送って発動する。
墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。


チェーン・マテリアル:通常罠

このカードの発動ターンに自分が融合召喚をする場合、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分の手札・デッキ・フィールド上・墓地から選んでゲームから除外し、これらを融合素材にできる。
このカードを発動するターン、自分は攻撃する事ができず、
この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
テキストサイズ:5781

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