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遊戯王GX 正直者の革命 第十三話 悪戯心 (このデッキは悪意85%ネタ10%意外なシナジー5%でできている)
作者:レプラ◆23VAxH8p.bY   2012/08/16(木) 16:03公開   ID:COM0Ehm5TwM
「貴様ー!」

「うおっ!?」
 
 あっぶねぇな、カイザー。いきなり殴りかかってくるか?普通。
 
「どうしてこんなことをした!?」

「99点より100点、100点より200点、200点より300点取れた方が嬉しいだろ?それと同じだよ」

「認めん!俺は、お前がデュエリストだとは認めんぞ!その根性、叩き直してやる!旭敦、俺とデュエルだ!」

「OKOK 。いいぜ、カイザー。こんな展開になる気がしてたから、きちんと対策デッキ作ってきたぜ。覚悟しろよ?」




「「デュエル」!!」


「先攻は俺が貰う。俺のターン、ドロー。スタンバイ、メインフェイズ。俺はカードを三枚セットし、ターンエンド」

「俺のターン、ドロー!俺は手札から、魔法マジックカード ハリケーンを発動!魔法マジックトラップカードを全て、手札に戻す」

「そりゃ通らねぇな!カウンタートラップ 魔宮の賄賂。魔法マジックトラップカードの発動を無効にし、破壊。代わりに相手は一枚ドローする」

「ドロー!俺は手札から、サイバー・ジラフを召喚し、効果発動。このカードを生け贄に捧げることで、このターン、俺への効果ダメージは0になる。
 そして俺は、パワー・ボンドを発動!手札またはフィールド上のモンスターを融合させ、機械族の融合モンスター1体を融合召喚する。俺は手札のサイバー・ドラゴン二体を融合。出でよ、サイバー・ツイン・ドラゴン!
 このカードによって特殊召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする!よってサイバー・ツインの攻撃力は5600となる。
 バトル、サイバー・ツイン・ドラゴンでダイレクトアタック、エヴォリューション・ツイン・バースト!」

 はぁ、またこいつか。めんどくせ。

トラップ発動、体力増強剤スーパーZ。このターンのダメージステップ時に相手から2000ポイント以上の戦闘ダメージを受けるとき、その前に一度だけ4000ライフポイント回復する」

旭:6000→10000→4400

「それがどうした!サイバー・ツインは1ターンに二度攻撃できる。これで終わりだ!」

 はいはい。フラグフラグ。

「待てよ。俺がダメージを受けた瞬間、このトラップカードを発動する。通常罠 フリッグのリンゴ。自分の場にモンスターが存在しない場合、自分が戦闘ダメージを受けた時に発動する事ができる。
 自分が受けた戦闘ダメージの数値分だけ自分のライフポイントを回復する。そして、自分の場に邪精トークン一体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この効果で自分が回復した数値と同じになる」

旭:4400→10000

「な......攻撃力5600のトークンだと!?」

「カイザー、どうする?まだ攻撃するか?」

「俺は......サイバー・ツインで邪精トークンを攻撃!」

「相打ちだな。いやー、3:4交換でライフ4000回復って爆アドだな。ごちそうさまでした」

「くっ......カードを二枚セットし、ターンエンドだ」


                   ◆


 亮の攻撃を完璧に受け流しただと!?ありえない......亮の引きは最高の物だったはずだ。それをごく自然に自分の利にしてしまった..................素晴らしいタクティクスだ。
 だが、まだ勝機はある。亮の伏せカードはリビングデッドの呼び声と融合解除。リビングデッドの呼び声によってサイバー・ツインを蘇生し、たとえ除去されそうになっても、融合解除によってサクリファイスエスケープをすることができる。

 だが、旭敦は亮がカードを伏せたのを見て、不敵に笑っている。亮が何を伏せたのを見抜いているのか、あるいは、何があろうと対応できるだけの策があるのか......

 彼は手札を一度確認し、ゆっくりとカードを引く。

「ドロー。スタンバイ、メインフェイズに入る。俺は手札から、アマゾネスの剣士を召喚」

 !!ここでアマゾネスの剣士か!
 アマゾネスの剣士との戦闘で発生するダメージは、代わりに相手が受ける。つまり、高い攻撃力で押すサイバー流にとってはまさに天敵!それをここで出してくるのか。

「アマゾネスの剣士でダイレクトアタック」

「させん、永続トラップ リビングデッドの呼び声を発動!俺の墓地のモンスターを、攻撃表示で特殊召喚する。甦れ、サイバー・ツイン・ドラゴン!」

「ちっ、俺はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」


「俺のターン、ドロー!」

 亮が引いたカードは......フォトン・ジェネレーター・ユニットか。
フォトン・ジェネレーター・ユニットは、自分の場のサイバー・ドラゴン2体を生け贄に捧げ、手札・デッキ・墓地からサイバー・レーザー・ドラゴン1体を特殊召喚できる速攻魔法。
 つまり、亮はこのターン、融合解除とフォトン・ジェネレーター・ユニットを使用することで、計5回の攻撃が可能!

「行け、サイバー・ツイン・ドラゴン、アマゾネスの剣士で攻撃!」

「あーあ。バカの一つ覚えに攻撃かよ。ダメージステップに入りたい」

「なに!?まさか、収縮か!?」

 収縮により、サイバー・ツインの攻撃力が半分にされれば、攻撃力1500のアマゾネスの剣士に戦闘破壊されてしまう!
 さらに、ダメージステップでは融合解除を発動できない。まずい!

「あー、収縮か。確かにそれでも楽しかっただろうな。
 でもこれはこれで楽しいぜ。速攻魔法 ハーフ・シャットを発動!これにより、アマゾネスの剣士の攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にし、代わりに戦闘では破壊されなくする!」

「なんだと!?ぐぁぁぁぁあっ」

カイザー亮:6000→3950

「さぁ、カイザー、もっと攻撃してこいよ。お前がダメージ受けるだけだがな」

 そう、旭敦は、アマゾネスの剣士によるダメージ量を増加させるだけでなく、追撃まで防ぎきってしまった!
 本当に......本当に素晴らしいタクティクスだ。

「くっ、俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー。スタンバイ、メインフェイズ。モンスターをセット。カードをセットし、ターンエンド」

「俺のターン、ドロー!俺は手札から、プロト・サイバー・ドラゴンを召喚。バトル、サイバー・ツイン・ドラゴンで、アマゾネスの剣士に攻撃」

「俺は速攻魔法 禁じられた聖杯を発動。対象はサイバー・ツイン」

「くっ」

カイザー亮:3950→2250

「これでサイバー・ツインはもう攻撃できない」

「なめるな!俺は、速攻魔法 融合解除を発動。サイバー・ツインをエクストラデッキに戻し、墓地から、サイバー・ドラゴン二体を特殊召喚。
 サイバー・ドラゴンで、裏守備モンスターを攻撃、エヴォリューション・バースト!」

「破壊されたのは、薄幸はっこうの美少女だ。このモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、バトルフェイズを終了する」

「な!?」

 このターンも防がれるのか......連続攻撃が決まれば、たとえライフが10000ポイントあろうと、一瞬で削りきれるというのに、まだ1ポイントたりとも削れていない。


「カイザー、早くターンエンドしろよ。それとも、まだ何かできるのか?」

「くそっ......ターンエンドだ」

「よっしゃ、俺のターン、ドロー。お、来た来た。スタンバイ、メインフェイズに入る。俺はお前の場のサイバー・ドラゴン二体を生贄に捧げる」

「なに!?相手の場のモンスターを生贄に捧げるだと!?これは、まさか!?」

「That’s right !
出でよ、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム!!」

 くっ、ラヴァ・ゴーレムは、相手の場のモンスター二体を生贄に捧げることで、相手の場に特殊召喚できる、攻撃力3000のモンスターだ。そして、コントローラーは、自分のスタンバイフェイズ毎に、1000ポイントダメージを受けてしまう!
 これでもし......

「これでもし、攻撃を防がれ続けたら負ける.......とか思ってんじゃあねーだろうな?
 残念。甘い。甘すぎる。俺は手札から、魔法マジックカード ミスフォーチュンを発動。相手の場のモンスター一体の攻撃力の半分のダメージを与える。ラヴァ・ゴーレムの攻撃力の半分、1500ポイントのダメージを受けろ」

「ぐぁぁぁぁぁぁあっ」

カイザー亮:2250→750

「ターンエンドだ。さぁ、カイザー、ドローしろよ。死へとつながるドローを」


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 8/17 ミスにより一部修正 ご指摘ありがとうございました。

 と、いうわけで「表サイバー流」VS「カイザー対策嫌がらせデッキロマン型」でした。
 当然、強くないです。対策というよりはむしろ相性が悪くは無いってレベルでしょうか。
 ちなみに私はTFで似たようなデッキを使っています。薄幸の乙女は使いませんが。普通に魔法の筒やディメンション・ウォールやラヴァ・ゴーレムやジャイアントウイルスやメカウサーやフリッグのリンゴやスーパーZで対戦相手(NPC)に「ぷぎゃー」って言ってます。ぜひ、みなさんもTFで作ってみてください。もしかしたら楽しいかもしれません。
テキストサイズ:6687

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