「しっつれいしま〜す。鮫島校長、いらっしゃいますか〜?」
「おや、旭君ではありませんか。何かありましたか?」
「はい。実はですね............サイバー流、ぶっ潰しに来ました〜」
その瞬間、世界が凍りついた。
◆
「失礼します」
「よ!カイザー。元気してる〜?」
「......鮫島校長、どのようなご用件でしょうか」
「おいおい、無視かよ。まーだ怒ってるのか?用があるのはこっちなんだが」
「お前が?」
「ああ。サイバー流、ぶっ潰そうと思って」
「......どういう意味だ」
「そんな睨むなって。今度I2社から、サイバー・ドラゴンとかを出そうと思ってな。で、サイバー流とか何とか言って粋がってる絶滅危惧種な奴らが邪魔でな。
鮫島校長と話し合った結果、デュエルでサイバー流の未来を決めることにした。俺が勝ったら取りつぶし。師範代が勝ったら永久不干渉。お前は立会人だ」
後から文句言われたくないからな。
「「デュエル」!」
「先攻は私が貰おう。ドロー。私はカードを二枚セットし、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー。スタンバイ、メインフェイズ。俺は手札から
D・モバホンを、守備表示で召喚」
「守備力100?」
「なめるなよ?更に、俺は手札から、
魔法カード 機械複製術を発動。自分の場の攻撃力500以下の機械族モンスター一体の同名モンスターをデッキから特殊召喚する。デッキから二体のモバホンを、攻撃表示で特殊召喚」
「攻撃力も100......何をするつもりだ?」
「めちゃくちゃ愉快なことだよ!
攻撃表示のモバホンの効果を発動。攻撃表示のモバホンは、1ターンに一度、サイコロを1回振って、デッキの上から出た目の枚数分だけカードをめくり、その中のレベル4以下の
D1体を特殊召喚することができる。出た目は......3 。俺はデッキから、D・ボードンを、攻撃表示で特殊召喚。
更に、もう一体の攻撃表示のモバホンの効果を発動。出た目は4 。D・ラジカッセンを特殊召喚。
そして手札から、永続魔法 マシン・デベロッパーを発動。俺の場に存在する機械族モンスターの攻撃力は200ポイント上昇」
「それでも、攻撃力の合計は2700 。何が狙いだ......」
「狙い?そんなもんねぇよ。普通に攻撃するだけさ。
っと、忘れるとこだった。守備表示のモバホンの効果を発動。1ターンに一度、サイコロを1回振って、デッキの上から出た目の枚数分確認して元に戻す。うわ、1かよ。しょっぱ。まあいい。バトルフェイズへ移行」
「ならば私は、メインフェイズ終了時、永続トラップ サイバー・シャドー・ガードナーを発動。このカードは、相手のメインフェイズ時に発動でき、発動後モンスターカードとなる。そして、このカードを攻撃対象とした相手モンスターの攻撃宣言時、このカードの攻撃力・守備力は相手攻撃モンスターと同じ数値になる。
(私のもう一枚の伏せカードは、通常罠 バイロード・サクリファイス。このカードは、自分の場のモンスターが戦闘によって破壊された場合、手札から サイバー・オーガ1体を特殊召喚するカード。これでこのターンの攻撃は凌げる。)」
「そうかそうか、そりゃよかったな。D・ボードンの効果で、攻撃表示のこのカードが存在する限り、俺の場の
Dはダイレクトアタックが可能なんだけどな」
「何!?それが狙いか!」
「モバホン2体、ボードン、ラジカッセンでダイレクトアタック」
「くっ......」
鮫島:6000→3300(300×2+700+1400=2700)
「これで終わりと思った?甘い甘い。D・ラジカッセンの効果。攻撃表示のこのカードは、1ターンに二度の攻撃が可能だ。再びラジカッセンでで、ダイレクトアタック!」
「ぐぁぁっ」
鮫島:3300→1900
「俺はカードを二枚セットし、ターンエンド。そしてエンドフェイズ時、サイバー・シャドー・ガードナーは再びセットされる。
やっぱり時代遅れの流派だな。弟子といい師範代といい、たいしたことない」
「なめるな!私のターン、ドロー!私は手札から、
魔法カード ライトニング・ボルテックスを発動。手札一枚をコストに、相手の場の表側表示モンスターを全て破壊する!」
「おっと危ないでも残念。カウンター罠
Dバリアを発動。自分フィールド上に表側表示で存在する
Dを破壊する魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。さらに自分のデッキから
Dと名のついたカード1枚を手札に加える。デッキから、D・パッチンを手札に」
「くっ......ならば私は、手札から、サイバー・ドラゴンを特殊召喚。このモンスターは、相手の場にのみモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる。さらに手札から、死者蘇生を発動。墓地から、サイバー・オーガを特殊召喚。そして手札から、サイバー・エスパーを通常召喚」
「さすが師範。この状況から3体のモンスターを召喚するとは」
手札使い切ってるけどな。
「バトル、私は「俺はこのタイミングで、手札のガジェット・ドライバーの効果を発動。このカードを手札から捨てることで、自分の場の
Dの表示形式を任意の枚数だけ変更できる。俺は、俺の場のすべての
Dを守備表示に変更。
さらに、D・ボードンが守備表示で存在する限り、このカード以外の俺の
Dは、戦闘では破壊されない」む、ならば、サイバー・オーガで、D・ボードンを攻撃!D・ボードンの守備力は1800 。サイバー・オーガの攻撃力は1900 。よってD・ボードンは破壊され、
Dの戦闘破壊が可能になる」
「マシン・デベロッパーの効果。場の機械族モンスターが破壊された時、このカードにジャンクカウンターを2つ乗せる」
「サイバー・エスパー、D・ラジカッセンを攻撃!」
「D・ラジカッセンの守備表示の効果を発動。1ターンに一度、
Dへの攻撃を無効にする。バトル・リバース!」
「ならば、サイバー・ドラゴンで再びD・ラジカッセンを攻撃」
「ラジカッセンの破壊により、再びマシン・デベロッパーにカウンターが乗る」
「くっ、私はこれで、ターンエンド」
「こ、これほどの猛攻を、たったモンスター2体の消費で凌ぎきっただと!?」
「すげーだろ。しかも、次のターン、俺の勝利は確定している」
「な!?攻撃力300のモンスター3体でどうやって勝つつもりだ!?。モバホンの効果で大量展開でも狙うつもりか!?」
「そんな運任せなことするかよ。
いいか、まず、俺の場のマシンデベロッパーの効果だ。このカードを墓地へ送ることで、ジャンクカウンターの数以下のレベルの機械族モンスター一体を自分の墓地から特殊召喚できる。ジャンクカウンターは4溜まっている。つまり、レベル3のD・ボードンを蘇生できる。
そして、D・バリアによって手札に加えたD・パッチンの攻撃力1200のモンスター。つまり、100×3+500+1200=2000だ。鮫島校長の残りライフは1900だから、俺の勝ち」
「くっ、なるほど、確かに、私の負けですね。見事なデュエルでした。旭君」
さて、というわけで..................ここからは、ファンサービスの、楽しい楽しいオーバーキルの時間でーす!
「俺は、三体のD・モバホンの効果を発動。面倒だから一気に処理するぞ。サイコロを3つ振ってっと。出た目は2、5、6。よって、デッキの上から六枚確認して、そのまま元に戻す。
そして、三体のモバホンを攻撃表示に変更。効果発動。一体目......3だ。よって、デッキの上から三枚見て、その中にあったD・パッチンを攻撃表示で特殊召喚。 攻撃表示のパッチンの効果。1ターンに一度、D・パッチン以外の
Dと名のついたモンスター1体を生贄に捧げ、場のカード1枚を破壊することができる。俺は、効果を使用したモバホンを生贄に捧げ、鮫島校長のもう一枚の伏せカードを破壊」
やっぱりあれかよ。警戒して損した。
「2体目のモバホンの効果。出た目は1......デッキの一番上のカードはサイクロンだ。デッキに戻してカットする。
3体目のモバホンの効果......2だ。よって、デッキの上から二枚見て、その中のD・ラジオンを攻撃表示で特殊召喚。D・ラジオンが攻撃表示で存在する限り、俺の場の全ての
Dの攻撃力は800ポイントアップする。
更に手札から、D・パッチンを攻撃表示で召喚。モバホンを生贄に、サイバー・ドラゴンを破壊!
そして、マシン・デベロッパーを墓地へ送り、墓地のD・ボードンを特殊召喚。
そしてそして、手札から、団結の力をモバホンに装備。俺の場のモンスター一体につき、装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。
よって、モバホンの攻撃力は4900
パッチン2体は2000
ボードンは1300
ラジオンは1800
よって合計攻撃力は12000!
全員でダイレクトアタックで、ゲームしゅーりょー!」
「ぐぁぁぁぁぁっ」
鮫島:1900→0(−10100)