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遊戯王GX 正直者の革命 第十五話 ズレ (どどどどど童貞ちゃうわ)
作者:レプラ◆23VAxH8p.bY   2012/08/22(水) 16:52公開   ID:BrBj.1iOdwk
 カツン、カツン
 
 暗闇に、殺しきれなかった足音が響く。
 
 人影が扉の前にたどり着いた。
 
 俺は物陰から出て、声をかける。

「よっ、何やってるんだ?」

「!!あなたは!」

「何やってるんだと聞いてるんだ。答えろよ、神楽坂」


                 ◆


 神楽坂は、原作では伝説のデュエリスト(笑)のデッキを盗んだキャラだ。色はイエロー、髪は遊戯、Tシャツは千年パズルという変人。遊戯デッキを使いこなしていた運はすごいけどね。動機は「どんなデッキを使っても他人のデッキに似てしまってバカにされるから見返したかった」だったかな?

 I2社が忙しすぎて遊戯レプリカデッキ展示会がこの時期までずれこんでしまったため、恋する乙女より後の登場となった。

 
 神楽坂は、固まったまま黙りこくっている。

「言えないのか。
 よし、じゃあこうしよう。俺とデュエルだ」

「デュ、デュエル!?」

「ああ。俺に勝ったら見逃しついでにI2社で雇ってやるよ。負けたら......言わなくても分かってるよな?
 俺はファンデッキを使う。別に弱くは無いから、油断するなよ」

「............分かりました。そのデュエル、受けましょう」




「「デュエル」!」



「俺の先攻だ。ドロー。スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は手札から、魔法マジックカード テラ・フォーミングを発動。デッキからフィールド魔法一枚を手札に加える。俺はフューチャー・ヴィジョンを手札に加え、発動する」

「フューチャー・ヴィジョン?」

「フューチャー・ヴィジョンが存在する限り、通常召喚されたモンスターは1ターンの間、ゲームから除外され、スタンバイフェイズ時に、表側攻撃表示で場に戻る」

 正直言って、かなり厄介なカード。これ一枚で完全に詰むこともあるくらい。

「更に俺は手札から、フォーチュンレディ・ライティーを召喚。フューチャー・ヴィジョンの効果で除外される。
 そして、フォーチュンレディ・ライティーの効果が発動する。このカードがカードの効果によって場を離れた時、デッキからフォーチュンレディと名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。俺は、フォーチュンレディ・アーシーを特殊召喚。
 アーシーの攻撃力・守備力は、レベル×400となる。アーシーのレベルは6 。よって攻撃力は2400 。 
 俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー。俺は手札から、光の援軍を発動。デッキの上からカードを3枚墓地へ送って、デッキからレベル4以下のライトロードと名のついたモンスター1体を手札に加える。俺はデッキから、ライトロード・プリースト ライラ を手札に加えます」

 落ちたのは......ウォルフとネクガ、ジェインか。きついな。

「光の援軍の効果で墓地へ送られたライトロード・ビースト ウォルフを、自身の効果で特殊召喚。
 そして手札から、ライラを召喚」

「フューチャー・ヴィジョンの効果により、除外される」

「構いません。俺は、ライトロード・ビースト ウォルフで、フォーチュンレディ・アーシーを攻撃。攻撃時、速攻魔法 禁じられた聖槍を発動。アーシーの攻撃力を、800ポイントダウンさせる」

「ちっ、なかなかやるな」

旭:6000→5500(1600−2100)

「俺はこれで、ターンエンドです」

 伏せは無し、か。やりやすくていいな。

「俺のタ「あれ?旭センパこんなところで何やってるんだ?」十代と翔か。お前達こそ、どうしてここに?」

「へへ、ちょっとフライングで、遊戯さんのデッキを見に来たんだ」

「そんなことだろうと思ったよ。お前らみたいなやつがいるから、俺が寝ずの番をしないといけなくなったんだよ。ちなみに神楽坂もお前と同じだ」

「へぇ、やっぱみんな考えることは同じってことだな。
 でも、どうしてデュエルしてるんだ?」

「デュエルキングのデッキを見たいならば俺の屍を越えて行けってことだ」

「そういうことか。じゃあ、次は俺とデュエルしてくれよ、センパイ」

「分かってるって。
 中断してすまん。続けるぞ。
 ドロー、スタンバイフェイズ時に、ライティーが場に戻る。そしてライティーの効果を発動。スタンバイフェイズ時にレベルが1アップする。ライティーの攻撃力は、レベル×100 。よって攻撃力は200だ。
 メインフェイズに入る。。
 俺は手札から、フューチャー・ヴィジョンを発動する」

「フューチャー・ヴィジョン!?どうして!?」

 ものすごく驚いている神楽坂。まぁ、普通そうだろうな。既に発動してるのと同じフィールド魔法を発動するなんて、普通はしない。

「フューチャー・ヴィジョンの破壊により、次のターン、お前のライラは帰還しない」

「くっ、なるほど」

「へぇ、やっぱ旭先輩はすげぇな」

「更に俺は、トラップ発動、強制脱出装置。場のモンスター一体を手札に戻す。俺は、ライティを手札に戻す
 ライティの効果。今度はデッキから、フォーチュンレディ・ダルキーを召喚。
 ダルキーの攻撃力は、レベル×400 。よって攻撃力は2000 。
 まだまだいくぞ。俺は手札から、ライティーを召喚。除外され、効果発動。デッキから、フォーチュンレディ・ウォーテリーを特殊召喚。
 ウォーテリーの効果発動。自分の場にウォーテリー以外のフォーチュンレディと名のついたモンスターが表側表示で存在する場合に特殊召喚に成功した時、自分のデッキからカードを2枚ドローする。2ドロー。
 更に更に、俺は手札から、装備魔法 ワンダー・ワンドを、ウォーテリーに装備。ワンダー・ワンド は、魔法使い族モンスターにのみ装備可能な装備魔法だ。装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップ。
 だがそれはどうでもいい。俺は、ワンダー・ワンドの二番目の効果を発動。このカードの装備モンスターとこのカードを墓地へ送る事で、自分のデッキからカードを2枚ドローする。2ドロー。よし、引いた。
 バトル、フォーチュンレディ・ダルキーで、ウォルフに攻撃、ダメージステップに入る。俺は、手札から、速攻魔法 禁じられた聖槍を発動。対象はウォルフ」

「ぐぁぁっ」

神楽坂:6000→5300

「更に更に更に、ダルキーの効果が発動する!自分フィールド上のフォーチュンレディが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分の墓地のフォーチュンレディ一体を特殊召喚する事ができる。ウォーテリーを特殊召喚。効果で再び2ドロー。
 まだバトルフェイズは終わっていない。ウォーテリーの攻撃力は、自身のレベル×300 。よって攻撃力は1200だ。ウォーテリーで、神楽坂にダイレクトアタック!」

「ぐぁぁぁあっ」

神楽坂:5300→4100

「旭先輩、凄いっす。こんな猛攻なのに、いつのまにか手札が7枚になってるなん
て......」

「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

「くっ、俺のターン、ドロー!
 俺は手札から、魔法マジックカード おろかな埋葬を発動。デッキから、ライトロード・ビースト ウォルフを墓地へ送り、自身の効果で特殊召喚」

 またウォルフか。きっついなー。

「さらに、俺は、ライトロード・エンジェル ケルビムを生贄召喚!」

 うおっ、こりゃまずい。

「ケルビムの効果を発動。ライトロードと名のついたモンスターを生贄にこのカードの生贄召喚に成功した時、デッキの上からカードを4枚墓地へ送って発動できる。相手の場のカードを2枚まで選択して破壊する!俺は......フューチャー・ヴィジョンと、ダルキーを破壊」

 あー、これは素直にいいプレイングだな。チェーン1フューチャー・ヴィジョン、チェーン2ケルビムだから、フューチャー・ヴィジョンの効果が発動する前に破壊することで、フィールド魔法であるフューチャー・ヴィジョンの効果が発動しないってことだ。

 墓地はエイリンとジェイン、死者転生、転生の預言者。


「バトル、ケルビムでウォーテリーに攻撃!」

旭:5500→4400(1200−2300)

「ターンエンドです」

「エンドフェイズ時に、トラップ発動、リビングデッドの呼び声。墓地からフォーチュンレディ・アーシーを蘇生。
 俺のターン、ドロー、スタンバイフェイズ時に、アーシーのレベルが1上昇。そして、アーシーの効果が発動する。このカードのレベルが上がった時、相手ライフに400ポイントダメージを与える」

神楽坂:4100→3700

「メインフェイズ。手札から、神獣王バルバロスを妥協召喚。
 バトル、アーシーでケルビムを攻撃、カースド・スキュアー!」

「甘いです。墓地のネクロ・ガードの効果を発動。墓地のこのカードを除外し、攻撃を無効にする」
 
 よしよし。ここで使ってくれるのは少しだけおいしいな。

「俺はカードを二枚セットし、ターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー。俺は手札から、魔法マジックカード ソーラー・エクスチェンジ発動。手札からライトロードと名のついたモンスター1体を捨て、デッキからカードを2枚ドローし、その後デッキの上からカードを2枚墓地へ送る。ライトロード・モンク エイリンを捨て、2ドロー」
 
 落ちたのはサイクロンとガロス......来るか!

「俺の墓地には、ライトロードと名のついたモンスターが4種類以上存在する。よって俺は、手札から、裁きの龍ジャッジメント・ドラグーンを特殊召喚!」

 うっわ。うっわ。やっぱ来んのかよ。そりゃあ、結構デッキ回ってるし、しょうがないか。

「裁きの龍の効果を発動。1000ライフポイントを払う事で、このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する!」

「センパイ!」

「焦るなって、十代。チェーン、トラップカード 奈落の落とし穴を発動。裁きの龍を破壊し、除外する。さらにチェーン。トラップカード 亜空間物質転送装置を発動。自分の場に表側表示で存在するモンスター1体を、このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。バルバロスを除外」

 よし。うまく処理できた。その上バルバロスは、攻撃力3000になって戻ってくる。

「くっ、ならば手札から、ライトロード・サモナー ルミナスを守備表示で召喚し、効果を発動。1ターンに1度、手札を1枚捨て、自分の墓地のレベル4以下のライトロードと名のついたモンスター1体を特殊召喚することができる。ウォルフを蘇生。
 バトル、ライトロード・ビースト ウォルフでダイレクトアタック!」

旭:4400→2300

「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドです。
 エンドフェイズ時、ルミナスの効果で、デッキの上から3枚墓地へ送ります」

 クリッター、聖槍、ソーラー・エクスチェンジ。

「エンドフェイズ時に、バルバロスが帰還する。
 俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズに入る。
 俺は手札から、フォーチュンレディ・ファイリーを守備表示で召喚。
 バトル、バルバロスで、ウォルフを攻撃、トルネード・シェイパー!」

「無駄です!トラップ発動、聖なるバリア−ミラーフォース−!」

「まだだ。ミラフォの効果解決後、手札から速攻魔法 ディメンション・マジック
を発動!自分の場に魔法使い族モンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。自分の場のモンスター1体を生贄に捧げ、手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。その後、フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する事ができる。
 俺は場のファイリーを生贄に捧げ、手札から、フォーチュンレディ・ウォーテリーを特殊召喚。ウォルフを破壊。
 バトル、ウォーテリーでルミナスに攻撃。ターンエンド」

「俺のターン、ドロー。モンスターを一体セット。ターンエンドです」

「俺のターン、ドロー、スタンバイフェイズ時、ウォーテリーのレベルが1上昇。
 手札から、フォーチュンレディ・ウインディーを召喚。攻撃力はレベル×300で900 。
 バトル、ウォーテリーで、裏守備モンスターを攻撃」

「ライトロード・ハンター ライコウのリバース効果。フィールド上のカード1枚を
破壊し、デッキの上からカードを3枚墓地へ送る。俺は、ウィンディーを破壊」

 さて、何が落ちるか......裁きの龍、サモン・プリーストと......げっ、3枚目のウォルフ!!?! 

「ウォルフを自身の効果で特殊召喚」

「まじかよ......カードを一枚セットし、ターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー。
 俺は、ライトロード・パラディン ジェインを召喚。
 バトル、ライトロード・パラディン ジェインでウォーテリーに攻撃!ジェインが相手モンスターに攻撃する場合、ダメージステップの間、攻撃力が300ポイントアップする」

「ちっ、ほらよ、二枚目の聖槍だ!」

「くっ」

神楽坂:3700→3500(1300−1500)

「ならば、ウォルフで攻撃!」

旭:2300→1700

「ターンエンドです」

「俺のターン、ドロー!よし来た困った時のドローカード!スタンバイ、メインフェイズ。俺は手札から、魔法マジックカード フォーチュンフューチャーを発動。除外されたまま空気になってたライティーを墓地に戻して2ドロー」

 よしよし。ただの紙も引いたけど、まぁ悪くない。

「俺は手札から、死者蘇生を発動。墓地から、アーシーを特殊召喚」

「あれ?なんで裁きの龍じゃないんすか?」

 あ、まだいたんだ。声しないから帰ったのかと思ってた。ニコ動なら見入ってる見入ってるって書かれるな。

「裁きの龍は、蘇生制限を満たしても、墓地から特殊召喚できないモンスターだからな」

「蘇生制限?」

「特殊召喚モンスター--融合モンスター、儀式モンスター、エクシーズモンスター、サイバー・バリア・ドラゴンのような召喚条件が決まっているモンスターなどのことだが--は、正規の手順で場に出た後でなければ墓地、除外状態から特殊召喚できない、というルールだ。
 だが、ゲート・ガーディアンのように、蘇生制限を満たせば墓地、除外状態から特殊召喚できるモンスターもいれば、サイバー・バリア・ドラゴンのように、そうでないモンスターもいる。裁きの龍は後者だ」

「へぇ〜」

 ホンット、メンドクサイルールだよな〜。微妙に判断しにくいし。

「バトル、アーシーでウォルフにダイレクトアタック」

「くっ」

神楽坂:3500→3200

「俺はこれで、ターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー!よし、俺は、墓地の闇属性モンスター サモン・プリーストと光属性モンスター ライトロード・ハンター ライコウを除外!出でよ、カオス・ソーサラー!」

 うげっ、なんて引きしてやがんだよ。

「カオス・ソーサラーの効果を発動。1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してゲームから除外できる。俺は、アーシーを除外。
 この効果を発動したターン、このモンスターは攻撃できない。俺はこれで、ターンエンドです」

 これはまずいな。このドローに全てがかかっている。

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。俺は、モンスターを一体セットし、ターンエンド」

「俺のターン、ドロー。俺は手札から、ライトロード・モンク エイリンを召喚。
 バトル、エイリンで裏守備モンスターを攻撃。そして、効果発動!このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、ダメージ計算前にそのモンスターをデッキに戻す」

「まだまだ甘い!リバース効果は発動するぜ?執念深き老魔術師の効果発動。相手の場のモンスター1体を破壊する。カオス・ソーサラーを破壊」

「ちっ、ターンエンド。エンドフェイズ時に、エイリンの効果で、デッキから3枚墓地へ送ります」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズに入る。カードを一枚セットし、ターンエンド」
 
「俺のターン、ドロー。俺は、墓地のカオス・ソーサラーと転生の預言者を除外し、カオス・ソーサラーを特殊召喚!」

 げっ、またかよ!
 
「バトル、カオス・ソーサラーでダイレクトアタック!」

トラップ発動、強制脱出装置。カオス・ソーサラーを手札へ」

「くっ、ならば、エイリンでダイレクトアタック!」

旭:1700→100
 
「メインフェイズ2 。墓地のクリッターとウォルフを除外し、カオス・ソーサラーを再び特殊召喚。ターンエンド。エンドフェイズ時に、エイリンの効果で、デッキから3枚墓地へ送る。俺の勝ちですね、先輩」

「フッ、はたしてそうかな」

 俺は自信たっぷりに言い放つ。
 
 神楽坂は当然、怪訝そうな顔をする。

「強がっても無駄ですよ。
 先輩は先程から、ドローカードを使用している。つまり、手札にあるのは役に立たないカードだということ。俺のデッキはまだ残っているから、デッキアウトによる勝利も望めません」

 そう。見た感じ、神楽坂のデッキは残り6枚以上はありそうだ。俺のデッキにデッキ破壊カードは無いし、俺の手札にはモンスターは無い。逆転のカードも無いに等しい。普通なら負ける。
 
「確かにその通り」

「でしたら......」

「だけど、サレンダーはしないぜ。なぜなら、俺の勝利は確定しているからだ。
 いくぜ、俺のターン、ドロー!っしゃー!」

「なに!?」

「スタンバイ、メインフェイズに入る。俺は手札から、魔導書士 バテルを召喚。効果発動。召喚、リバース時に、デッキから魔導書と名のついた魔法マジックカードを一枚、手札に加える。俺はデッキから、グリモの魔導書を手札に加える。 グリモの魔導書を発動。デッキから、グリモ以外の魔導書を手札に加える。ネクロの魔導書を手札に」

「何がやりたいのですか?」

「これはまぁ、ただの準備だな。これからが本番だ。
 俺は手札から、装備魔法 ネクロの魔導書を発動!自分の墓地の魔法使い族モンスター1体をゲームから除外し、このカード以外の手札の魔導書と名のついた魔法カード1枚を相手に見せ、自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
 俺は、墓地のフォーチュンレディ・アーシーを除外し、手札にあるもう一枚のネクロの魔導書を見せて効果発動。復活せよ、フォーチュンレディ・ダルキー!」

「くっ、だが、ダルキーの攻撃力は2000 。たいしたダメージではありません」

「まだ効果説明は終わってないないぜ?装備モンスターのレベルは、このカードを発動するために除外した魔法使い族モンスターのレベル分だけ上がる。これにより、ダルキーのレベルは11!よって攻撃力は......」

「こ、攻撃力4400!?」

「す、すごいっす、先輩!」

「いくぜ。バトル、ダルキーで、ライトロード・モンク エイリンを攻撃、ダーク・フェイト!!」

「ぐぁぁぁぁぁっ」

神楽坂:3200→400

「よし、大ダメージだ!」

「ああ、これなら......」

「なるほど。確かに痛いダメージです。ですが、ミスをしましたね。次のターン、俺はカオス・ソーサラーの効果でダルキーを除外できます」

「次のターン?そんなもの、回ってくるわけねぇだろ」

「? まさか、賭けに出るつもりですか?(先輩の墓地に存在するフォーチュンレディの中で最もレベルが高いのは、フォーチュンレディ・ウォーテリー。と、いうことは、ウォーテリーの効果でドローして逆転するつもりなのか?)」

「あー、やっぱ俺、そんな印象なのな......自分としてはそこそこ堅実なつもりなんだが。
 俺が蘇生させるのはこいつだ。フォーチュンレディ・ファイリー!」

「攻撃力200?まさか、エクシーズ?」

 確かに、ファイリーもバテルもレベル2だから、そう考えるのも無理はない。だが、
「あんま低攻撃力モンスターなめんなよ?火傷するぜ?
 フォーチュンレディ・ファイリーの効果を発動!このモンスターがフォーチュンレディの効果で表側攻撃表示で特殊召喚された時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター一体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

「そ、そんな、馬鹿な!ぐ、ぐぁぁぁぁぁあっ」

神楽坂:400→0(−2100)

                  ◆

「くそっ!」

 床を叩き、悔しがる神楽坂。ま、悪いことはやるもんじゃないってこ

「この学園の誰よりも早く、武藤遊戯のデッキを見たかったのに!」

 テンカイ、カワッテヤガルー。

「センパイ、次は俺、俺!」

 君は黙ってなさい。


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■作者からのメッセージ
上手に焼けました〜。
と、いうわけで、ライロVS魔導フォーチュンでした〜嘘です。フォーチュンレディに魔導書適当に突っ込んでみたよデッキですね。えんたーていんめんと上仕方無いのですが、構築どうなってんだというレベルです。

<アッカリーン>

フォーチュンレディ・ウインディー: 効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×300ポイントになる。
また、自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。
このカードが召喚に成功した時、自分フィールド上の「フォーチュンレディ」と名のついたモンスターの数だけ、相手フィールド上の魔法・罠カードを選んで破壊できる。

全員ちゃんと使ってあげたかったのですが、無理でした。
テキストサイズ:15k

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