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遊戯王GX 正直者の革命 第十六話 選抜 (PではなくCを使う。ただ、それだけだ)
作者:レプラ◆23VAxH8p.bY   2012/09/01(土) 16:56公開   ID:BrBj.1iOdwk
「さて、今年のノースダム校との対抗試合ですが......」

 校長鮫島が口を開く。
 
 対抗試合とは、年に一度、それぞれの学園から一名の代表者を選出してデュエルによって勝敗を決めるもので、昨年は丸藤亮が見事勝利を収めていた。そのため、今年も彼が出場すると思われていたのだが、

「今年は相手が二年生ということで、辞退していただきたいのですが、よろしいですか?」

「はい、構いません」

 亮はそう答える。
 元々彼は、この対抗試合にそれほど価値を見出してはいなかった。昨年は、あまりにもあっさりと勝利してしまったからだ。




「と、言う訳で、俺と三沢のどっちかが出ることになったってわけだ」

「はい。君達の対戦成績は・・・・・非常に素晴らしいですから」

 苦虫を噛み潰したような表情で答える校長。そんなに嫌なら呼ばなきゃいいのに。

「よし、三沢、後は任せ、うおっ!?」

 いきなりすっ転びそうになり、ギリギリ耐えられそうだったけど耐えきれず顔面ダイブする。

「って、何すんじゃあ!!先輩に対していきなり足かけるとか、アホかお前!」

「アホはあんたです。どうせ、面倒だから出たくないとか考えているのでしょうが、そうは問屋が卸しません」

「なに!?心が読まれただと!?さてはお前ギ「ここはデュエルで決めましょう」」

 無視してもいいから、せめて最後まで言わせてくれ。

「やだよ。メンドクサイ」

「駄目です。諦めてください」

「うっせえ!三沢なんて褐色ポニテ巨乳ムキムキ戦闘狂バトルジャンキーアマゾネス虎女に惚れてタバスコイッキしてればいいんだ!」

「なんですかその嫌に具体的な悪口は。とにかく、デュエルで勝った方が代表になるということでいいですね?」

「よくない。全然よくない」

 俺としては、三沢には負けたくない。でも、代表なんて真っ平御免だ。故に、そこから導き出される答えは一つ。


「負けた方が代表ってことにしよう。うん、それがいい」


                   ◆


 色々話し合った(あるいはごねた)結果、勝者が代表を指名する、という妥協案で落ち着く。いやー、よかった。要するに勝ちゃぁいいんだ。

 さて、使うデッキは、ええと、前十代が選んでくれなかった『いやになるデッキ』でいいか。三沢の変なコンボ潰せそうだしな。




 
 そして当日

 
 観客席にはほぼ全ての生徒・教師が集まっていた。
 
 目の前の三沢は、幾分緊張した面持ちでデッキの最終確認をしている。

「三沢、いいデッキはできたか?」

「はい。一応、先輩への対策はしてきました」

 ん?対策?デッキも分からないのにそんなのできるはず無いのだが。


「シニョール、シニョーラ、お待たせしたノーネ、ただいまから、学園代表決定デュエルを始めるノーネ!
 ラーイエローからは、三沢大地。オベリスクブルーからは、旭敦。
 二人とも、準備はいいノーネ?」

「はい、大丈夫です」

「OK」

「それでは......」


「「デュエル」!」


「先攻は俺が貰います。俺のターン、ドロー」

 入念に初手を確認する三沢。さて、どう来るか。

「スタンバイ、メインフェイズ。俺は手札から、レスキューラビットを召喚」

 え!?

「レスキューラビットの効果を発動。自分の場のこのカードをゲームから除外して発動する。自分のデッキからレベル4以下の同名通常モンスター2体を特殊召喚する。二頭を持もつキング・レックス2体を特殊召喚」

 ぎゃー!!!こいつ、なんてデッキを!確かに俺、変なコンボとか使ってきそうだけど!俺と同じ結論に至るのも分かるけど!

「俺は、レベル4恐竜族の二頭を持つキング・レックス2体をオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れよ、エヴォルカイザー・ラギア!」

 ラギア、こいつは本当に強い。スペルスピード2のライフコスト無し神宣×1付きという化け物。

「......三沢、どうやってそのデッキを完成させた」

 確かに、パックにはラビットもラギアも他の恐竜族サポートも色々入れたけど、別にレアリティは低くない。OCGよりはマシだけど。集めようと思えば結構金がかかるはずなのだが。

「I2社からの給料でだいたいまかなえました」

「くそっ!こんなことならもっと封入率下げて給料低めにしとくんだった!
 い、いや、それより、キングレックスはどうした!」

 攻撃力の高いセイバーザウルスとカバザウルスはともかく、そんなやつ入れた覚えはない。この世界ではむかーしむかし、そのむかしに作られた通常モンスターが異常に高いから、普通に考えれば手に入れるのは無理なのに。

「万丈目に、『旭先輩を代表にする』と言ったら、快く協力してくれました」

「おいこら万丈目!てめぇどっちの味方だ!」

 観客席の方を見ると、万丈目と取り巻きがピンクの法被着て、『旭先輩を代表に!』というプラカードを持ってにこにこ笑っていた。後で覚えていろ。

「俺はカードを一枚セットして、ターンエンドです』

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズに入る」

 おっ、これはいい手札。

「モンスターを一体セット。カードを三枚セット。ターンエンド」

 俺の行動を見て「手札事故か?」とか言い始める観客とは対照的に、三沢はどうやら俺のデッキがどういうものかなんとなくわかったようだ。

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は手札から、セイバーザウルスを召喚。
 バトル、エヴォルカイザー・ラギアで裏守備表示モンスターを攻撃」

「よし来た、トラップ発動、次元幽閉。攻撃モンスターを除外する」

「......ラギアの効果。オーバーレイユニットを2つ取り除き、魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する」

「さらに重ねて、トラップ発動、聖なるバリア−ミラーフォース−!」

「くっ、ターンエンドです」

 よし、うまく処理できた。

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は、デス・ラクーダを反転召喚。このモンスターが反転召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローす「速攻魔法 禁じられた聖杯を発動。デス・ラクーダの攻撃力を400ポイントアップさせる代わりに、効果を無効にします」ぬおぉっ!?」

 まずい。色々とまずい。これじゃせっかくのサイクルリバースモンスターなのに、セット効果も使えない。

「くっ、デス・ラクーダでダイレクトアタック」

三沢:6000→5100

「カードを一枚セット。ターンエンド」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は、ハイドロゲドンを召喚」

「うわっ、まーた面倒なヤツを」

 ハイドロゲドンが戦闘でモンスターを破壊して墓地へ送った時、デッキからハイドロゲドン1体を特殊召喚できる。つまり、またラギアが出てくる。

「バトル、ハイドロゲドンで、デス・ラクーダを攻撃。ハイドロ・ブレス!」

「させるか。トラップ発動、くず鉄のかかし。相手モンスターの攻撃を無効にする。さらに、発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする」

「厄介ですね............俺はカードを一枚セットして、ターンエンド』

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。デス・ラクーダを自身の効果でセット。カードを一枚セット。ターンエンド」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は手札から、魔法マジックカード 抹殺の使徒を発動。フィールド上の裏側表示モンスター1体を破壊し、ゲームから除外する」

「なんっつーことしようとしてんだてめぇ!?
 カウンタートラップ 神の宣告!ライフポイントを半分払い、魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する!」

旭:6000→3000

 ふー、あっぶねー。マジ焦った。

「やりますね。
 俺は手札から、クリッターを召喚。
 バトル、ハイドロゲドンで、裏守備モンスターを攻撃」

「悪いな。再び次元幽閉だ。クリッターはカカシで防げるな」

「くっ、ターンエンド」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズに入る。
 デス・ラクーダを反転召喚。効果で1ドロー。効果でセット。
 モンスターとカードを一枚ずつセットして、ターンエンド」

 いやー、地味。そして短い。さすがカウンターデッキ。

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は、レスキューラビットを召喚。効果発動。このカードを除外して、デッキからおおくしゃみのカバザウルス二体を特殊召喚。
 レベル4恐竜族の大くしゃみのカバザウルス2体をオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れよ、エヴォルカイザー・ラギア!」

「二体目出すな!カウンタートラップ 神の警告を発動!2000ライフポイントを払い、モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する!」

旭:3000→1000

「またですか......ターンエンド」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 ラクダ反転1ドロー。効果でセット。
 続いてもう一体の裏守備モンスター、ワーム・リンクスを反転召喚。リバース効果を発動。このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、互いのエンドフェイズ毎に自分はデッキからカードを1枚ドローする。
 カードを一枚伏せ、ターンエンド。エンドフェイズ時、ワーム・リンクスの効果で1ドロー」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。カードを一枚セット。ターンエンド」

 よし、やっと止まったか。

「エンドフェイズ時、リンクスの効果で1ドロー。
 そして俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。ラクダ反転1ドロー。効果でセット。リンクスを守備表示に。カードを二枚セット。ターンエンド。
 エンドフェイズ時、リンクスで1ドロー」

「俺のターン、ドロー。よし。スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は永続トラップ 化石発掘を発動!手札を1枚捨て、自分の墓地の恐竜族モンスター1体を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。俺は、手札の究極恐獣アルティメットティラノを捨て、究極恐獣アルティメットティラノを特殊召喚!」

「無駄無駄無駄ぁー!トラップ発動、奈落の落とし穴。相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時、モンスターを破壊し、ゲームから除外する」

「ならば、手札から、ハイドロゲドンを召喚」

 うおっ!?まだ動けるのかよ!?

「バトル、ハイドロゲドンでワーム・リンクスを攻撃」

「くず鉄のかかしを発動」

「ならば、クリッターで、同じくワーム・リンクスを攻撃」

 ちっ、いいドロソだったのに。

「俺はこれで、ターンエンドです」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 ラクダ反転1ドロー再びセット。
 ライオウを召喚。バトル、ライオウでハイドロゲドンを攻撃」

「甘いです。速攻魔法 収縮を発動。これでライオウの攻撃力は950」

「甘いのはお前だ。カウンタートラップ マジック・ジャマーを発動。手札を一枚捨て、魔法カードの発動を無効にし破壊する」

「くっ」

三沢:5100→4800

「カードを二枚セット。ターンエンド」

「俺のターン、ドロー!スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は手札から、魔法マジックカード 大嵐を発動。フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する」

「危な! カウンタートラップ 魔宮の賄賂。相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。その後、相手はデッキからカードを1枚ドローする」

「ドロー。よし。俺はクリッターを生贄に捧げ、暗黒ダークドリケラトプスを生贄召喚。そして、クリッターの効果を発動。このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える。俺はデッキから、レスキューラビットを手札に加える」

 またか。でもこのターンは出てこな

「さらに、俺は手札から、速攻魔法 速攻召喚を発動」

 そう都合よくはいかないらしい。速攻召喚はアニメオリカで、魔法カード版血の代償一回こっきりライフコスト無し、みたいな感じだったかな?

「このカードの効果により、俺はモンスター1体を通常召喚できます。俺はレスキューラビットを召喚し、効果を発動。デッキから、セイバーザウルス二体を特殊召喚」

 うん。これはやばい。普通にやばい。
 
 ライオウの『このカードを墓地に送る事で、相手モンスター1体のチェーンに乗らない特殊召喚を無効にし破壊する』効果のおかげでラギアは出てこないけど、攻撃力1900のセイバーザウルスは脅威だ。ライオウと相打ちだから。

「バトル、セイバーザウルスでライオウを攻撃」

「ちっ」

「続いて、暗黒ダークドリケラトプスで、裏守備モンスターを攻撃」

「貫通はだめだってーの!くず鉄のかかし!」

「ならば、セイバーザウルスで、同じく裏守備モンスターを攻撃」

「くっ」

 あー、こりゃまずいな。本気でまずい。ドロソは破壊されたし、伏せはかかし以外は盗賊の七つ道具と神警だからライフ払えなくて使えないし。いくら三沢がハンドレスって言っても、これ、なんとかなるのか?

「ターンエンド。エンドフェイズ時に、レスキューラビットの効果で特殊召喚されたセイバーザウルスは破壊されます」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 俺は手札から、ならず者傭兵部隊を召喚し、効果を発動。自身を生贄に捧げることで、フィールド上のモンスター1体を破壊することができる。暗黒ダークドリケラトプスを破壊。ターンエンド」

「これほど簡単に処理してきますか......
 俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。俺は、速攻魔法 サイクロンを発動」

 ここでそれかよ。なんだかんだでこいつも引きよすぎ。ミスってかかし以外破壊してくれねーかなー。

「一番右の伏せカード、くず鉄のかかしを破壊」

 ですよねー。今ほど遊星君が羨ましかった時は無い。俺も伏せカード並び替えてー。

「ターンエンドです」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 モンスターをセット。カードを一枚セット。ターンエンド」

「俺のターン、ドロー!よし、スタンバイ、メインフェイズ。俺は手札から、ハイパーハンマーヘッドを召喚」

「速攻魔法 月の書を発動。フィールド上の表側表示モンスター1体を裏側守備表示にする。ハイパーハンマーヘッドを裏守備に」

「くっ、ターンエンド」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 デス・ラクーダを反転召喚。効果で1ドロー。
 ハイパーハンマーヘッドの守備力は1200だったな。ラクダじゃ倒せないか。
 ラクダをセット。カードを一枚セット。ターンエンド」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 ハイパーハンマーヘッドを反転召喚」

トラップカード 奈落の落とし穴を発動。ハイパーハンマーヘッドを破壊して除外」

「またですか......カードを一枚セット。ターンエンド」

「俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 ラクダ反転。1ドロー。そしてラクダセット。
 続いてワーム・リンクスを反転召喚」

「!!またドローですか」

「いや、、さすがにそれは色々だるくなってきたから、殴る。
 俺は手札から、もう一体ワーム・リンクスを召喚。
 レベル2のワーム・リンクス二体をオーバーレイ!二体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚、ダイガスタ・フェニクス!」

「なるほど。そう来ますか」

「いいノリだろ?
 ダイガスタ・フェニクスの効果を発動。1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、自分の場の風属性モンスター1体は、このターン、二回攻撃する事ができるようになる。俺は、ダイガスタ・フェニクス自身に二回攻撃を与える。
 バトル、ダイガスタ・フェニックスでダイレクトアタック×2!」

「ぐぁぁぁぁっ」

三沢:4800→1800

「カードを一枚セット。ターンエンド」

 さて、ずいぶん楽になったように思えるけど、問題は次のターンだ。次のターン、俺の予想では、きっとあの・・カードが来る。

「俺のターン............ドロー!来た。スタンバイ、メインフェイズに入ります。
 俺は手札から、魔法マジックカード 化石調査を発動。デッキからレベル6以下の恐竜族モンスター1体を手札に加えます。俺はデッキから、レベル4のディノインフィニティを手札に加え、召喚する!」

 やっぱりこいつか。えーと、今、三沢の除外されてる恐竜族モンスターは、ハイドロゲドン、究極恐獣アルティメットティラノ、ハイパーハンマーヘッドで計3体、かな。

「さらに、トラップカード 生存本能を発動。自分の墓地の恐竜族モンスターを任意の枚数ゲームから除外し、除外した恐竜族モンスター1枚につき、自分は400ライフポイント回復する。俺の墓地に存在する恐竜族モンスターは9体。よって、3600ポイント、ライフを回復」

三沢:1800→5400

「ディノインフィニティの元々の攻撃力は、ゲームから除外されている自分の恐竜族モンスターの数×1000ポイントの数値になる。俺の除外されている恐竜族モンスターは12体。よって攻撃力は、12000!」

 おおっ、でけぇ。さすがにこのサイズはOCGでもなかなか見れないな。

「おいおい、三沢。さすがにこれはオーバーキルすぎるだろ」

「旭先輩はこれぐらいやらないと死んでくれそうにないので」

 まぁ、分からんでもないが............

「バトルフェイズに入ります。いいですか?」

「ああ、いいぜ。かかって来いよ。正面から受け止めてやる」

「行きます............ディノインフィニティで、ダイガスタフェニックスに攻撃、インフィニティ・ファング!!」

 で、俺は当然、

トラップ発動、鎖付きブーメラン!」

「な!?」

 正面から受け止めるわけがない。はい嘘ですお疲れ様。

「このカードは二つの効果を持っている。
 一つは相手モンスターが攻撃した時、そのモンスター1体を守備表示にする効果。
 二つ目は、攻撃力500ポイントアップの装備カードとなり、自分フィールド上のモンスター1体に装備する効果。
 俺は、両方の効果の使用を選択。ディノインフィニティを守備表示に。ブーメランはダイガスタ・フェニックスに装備」

「くっ、ターンエンド、です」

「んじゃ俺のターン、ドロー、スタンバイ、メインフェイズ。
 まずはラクダを反転召喚して1ドロー。よしよし。
 俺は手札から、魔法マジックカード 死者蘇生を発動」

「はぁ、俺の、負けですね」

 確かに。三沢のディノインフィニティの守備力は0 。ラクダでも殺れる。ダイガスタ・フェニックスの攻撃力は2000に上がってるから、2000×2+αで、5400には楽々届く。

「ああ。そうだな。だけどさ、三沢、俺とお前が最初に会った時のこと、覚えてるか?」

「最初に会った時?」

「あの時言ったよな、俺。俺はな、カッコいい勝ち方の方が好きなんだよ!
 俺が蘇生するのは、デス・ラクーダ!」

「みすみす勝機を逃すつもりですか!?」

「そんなことするわけねーだろ?
 いくぜ。俺は、レベル3のデス・ラクーダ二体をオーバーレイ!二体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れよ、虚空海竜リヴァイエール!
 リヴァイエールの効果を発動。1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ取り除く事で、ゲームから除外されている自分または相手のレベル4以下のモンスター1体を自分の場に特殊召喚する。俺は、三沢のハイパーハンマーヘッドを特殊召喚。
 さらに、手札から、ライオウを召喚。
 俺は、レベル4のライオウとハイパーハンマーヘッドを、オーバーレイ!二体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!来い、No.《ナンバーズ》39 希望皇ホープ!
 まだまだいくぜ!ホープを、カオスエクシーズチェンジ!現れよ、CNoカオスナンバーズ.39!混沌を光に変える使者、希望皇ホープレイ!!」

「まさか!」

 そう、その通り。俺は.......................カウンターデッキで、オーバーキルを狙う!!

「ホープレイの効果を発動。自分のライフポイントが1000以下のとき、オーバーレイユニットを1つ取り除く事で、エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力を500ポイントアップさせ、相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンさせる。俺は、ホープレイのオーバーレイユニットを3つ取り除き、ホープレイの攻撃力を、1500ポイントアップさせる。オーバーレイチャージ!」

 これで、ホープレイの攻撃力は、4000。

「............先輩こそ、オーバーキルすぎますよ」

「違いねぇ(笑)
 ダイガスタ・フェニックスのオーバーレイユニットを一つ使い、自身に二回攻撃を与える。
 いくぜ。バトル、虚空海竜リヴァイエールで、ディノインフィニティに攻撃、B無振りだからそんなことになるんだよ、アタ〜ック!」

「くっ」

「ダイガスタ・フェニックスでダイレクトアタック×2!」

「ぐぁぁぁぁぁぁっ」

三沢:5400→1400

「んじゃ、これで終わりだ。三沢、対抗試合代表決定おめでとう。
 ホープレイで、三沢にダイレクトアタック、ホープ・ソード・カオス・スラッシュ!」

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

三沢:1400→0(−2600)




                  ◆


 後日、対抗試合が行われた。その様子をDIEジェストでお送りしよう。

 三沢の先攻か。おお、初っ端からラビット→ラギアか。いいな。ん?速攻召喚×2?ハイパーハンマーヘッドとディノインフィニティ?って、ちょwwwwwラギア二体目wwwwww相手は、モンスター一体とカード二枚伏せか。ら、らめぇwwwwww三沢キュン、ライコウに抹殺の使徒打っちゃらめぇwwwwwwあ、ハイドロゲドンさん、ちーす。てか既に相手終了のお知らせwwwwww
 草多くてスマソ


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■作者からのメッセージ
 と、いうわけで、またしても変な勝ち方を目指してしまった私です。でも、ラクダで普通にぽこぽこ殴って終わりってのも、味気ないですし、これでいいのではないかと思います。ちなみに、こんなことをするために、エクシーズの方から採用したのです。
 更新遅くて本当にすみません。言い訳をいくつか考えたので、以下の選択肢から1つ以上選んでください。選んだ数が多いほど、得点が高くなるシステムです。言いたいこと、分かりますよね?ごめんなさい。

1.時間が足りなかった

2.執筆場所が確保できなかった

3.タイピングが遅い

4.とあるマイクラ動画にはまった


<アッカリーンPart2>

|究極恐獣《アルティメットティラノ》:星8/地属性/恐竜族/攻3000/守2200

自分のバトルフェイズ開始時にこのカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、このカードから攻撃を行い、相手フィールド上に存在する全てのモンスターに1回ずつ続けて攻撃しなければならない


ハイパーハンマーヘッド:星4/地属性/恐竜族/攻1500/守1200

このモンスターとの戦闘で破壊されなかった相手モンスターは、ダメージステップ終了時に持ち主の手札に戻る。
テキストサイズ:17k

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