ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

早乙女学園 特別クラス 第1話
作者:ずん   2012/10/14(日) 19:58公開   ID:f1F45Q.82pg



天才?

そんな言葉はいらない。

誰か私を……闇から救い出して?

ー第1話ー

今日は私にとって特別な日。

早乙女学園の入学式だ。

ガチャ

私は家の扉を静かに開けた。

学園に居る間は寮生活で、デビューできれば東京で暮らすと思う。

だから、今日でしばらくこの家とはお別れだ。

「いってきます」

私はそう家に微笑んでから歩きだした。

ガタンガタン

私は早乙女学園に行くため、電車に揺られていた。

私は乗り物酔いが激しいため、なるべく乗り物には乗りたくなかった。

でも、とても歩いていける距離ではないため仕方なかった。

ウエッ

予想通り吐き気が襲ってきた。

入学式の緊張もあるせいか、今日は一段と気持ち悪い。

頭がクラクラしてきた。

「大丈夫?」

私が倒れそうになった瞬間、赤い髪の男の子が声をかけてきてくれた。

早乙女学園の制服を着ているから、おそらく早乙女学園の生徒なのだろう。

「大丈夫です…ありがとうございます」

そう言って私はニコッと笑った。

すると男の子は顔をしかめた。

「大丈夫そうに見えないよ」

ガサガサ

そう言って男の子は鞄をあさって何かを取り出した。

「はい、酔い止め!」

男の子はそう笑顔で酔い止めを渡してきた。

酔い止めは乗り物に乗る前に飲まなきゃ意味が無いのだが……。

(まぁ、いいか)

返してしまうのは勿体ない気がして私は酔い止めを飲んだ。

ゴクッ

「ありがとう、何か楽になった気がする」

本当は酔い止めが今効くはずがないから、恐らく男の子のおかげだろう。

なんだか話していて気持ちが楽になった。

すると男の子は

「そっか」

とニッコリ笑った。

気がつくともう電車は着いていた。

プシュー

ドアが開くと、人が一斉に出ていって私は人波に流された。

(何とかでれた)

私は人波から解放されると、駅を出て早乙女学園を目指した。

駅の外には早乙女学園の生徒が沢山居た。

トコトコ

しばらく歩くと、見たことのある人がいた。

「翔ちゃん!?」

私がそう叫ぶと、彼はこちらを向いた。

やはり翔ちゃんだ。

「蘭歌!?」

翔ちゃんは私の顔を見て、とても驚いていた。

「久しぶり!…変わってないね!…身長も…ボソッ」

私は素直にそう感想を述べた。

すると…

「聞こえてるぞ!?ったく、ちょっとは気を使え!」

翔ちゃんは昔みたいにそう怒った。

やっぱり変わってない。

そう思い、私はクスッと小さく笑った。

翔ちゃんとはちょっとした知り合いだ。

昔、お母さんが病気で入院していた時に同じ病院で翔ちゃんが入院していたため、その時仲良くなった。

「それにしても、お前もアイドル目指すんだな」

翔ちゃんはそう変に感心した様に言った。

「うん、正確には作曲もするんだけどね」

私がそう言うと、翔ちゃんは凄くびっくりしていた。

「本当か!…お前作曲もできるんだな……すげぇや…」

本気でびっくりする翔ちゃんを見て、私は笑えてきた。

「あそうだ、まだ学園に着いてなかったんだ」

話に夢中になって気づかなかったが、翔ちゃんは道ばたで見つけたため、まだ道路にいたままだった。

「行こっか翔ちゃん」

私はそう言って翔ちゃんの腕をひっぱった。

■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
こんにちわ。

すいません、前回の話は少し納得いかない内容になってしまったので、消去しました。
題名は同じなので、よろしくお願いします。
テキストサイズ:2467

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.