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FF(012 CC)&スマブラ 世界を救う旅立ち 第1話 異世界に呼ばれた数人のファイター達
作者:謎の女剣士◆JU43/ql9amA   2012/11/17(土) 09:27公開   ID:DuW58sxe9Ws


※今回の舞台は、012の世界です。
※このお話で、誰がコスモス側 カオス側かを書きます。
※前半はリンク視点、後半はピット視点で行きます。


では、行きます。


――――――――――異世界に呼ばれた数人のファイター達――――――――――――――――――


・リンク視点


【次元城】


俺の名はハイラル地方を旅してる勇者・リンク、突然俺はこの異世界に呼ばれてしまったんだ。
辿り着いた場所の回りを見渡していると、見た事のない場所のようだ。
そんな俺の元に6人の見知らぬ戦士達が、近付いて来た。
敵だと思いマスターソードを引き抜くが、相手からの殺気はなかった。


「待て! 勇者・リンクよ、我々は敵ではないぞ」と両端に2匹の蛇を飼っている老女が、俺に声掛けて来た。
まさかあんたらも、俺と同じくコスモスに呼ばれた戦士達って事なのか。
1人ずつ名前を語り出し、少し納得したんだ。
左から暗闇の雲 ゴルベーザ セフィロス アルティミシア、クジャ ジェクトと言うらしい。


「1つ聞きたい! 何でカオスの戦士だったあんた達が、此処に居るんだ?」
「良い質問じゃ。わしらは調和の神に頼まれ、お主を迎えに来たのじゃ」
「貴方がこれから我々と共に守る神は、秩序を司る神・コスモスなのです」
「コスモスはそなたが此処に居ると知り、私達にそなたの迎えを寄越したのだ」


暗闇の雲やゴルベーザ アルティミシア ジェクトさん辺りなら信用出来るけど、何で英雄とも呼ばれてるあんたや魔法がメインの者まで一緒に居るんだ。
詳しい事は後回しって事だな、今は彼等の言葉を信じよう。
マスターソードを鞘に収めて、俺は暗闇の雲達と共に秩序の聖域を目指す。
仕方ないな! 殺気はなかったみたいだし、今は信じて向かうしかなさそうだ。


その場所へ行けば、俺以外にも呼ばれてる奴等が居るって事になるんだろうな。
子リンやピットも、そこに行けば会えるのかな。
向かう事数分が経ち、目的地だった秩序の聖域に無事到着した。
ジェクトさんがすぐ俺の前に来て、神の手前に俺の知ってる仲間がいると教えてくれた。


【秩序の聖域】


「子リン! 皆」
「兄ちゃん! 君もコスモス様に呼ばれたの?」
「ああ。気が付いたら俺もコスモス組だった、子リンもそうか?」
「うん。僕だけじゃないよ、ピット君達もあの人に呼ばれたって言ってた」


子リンの指差した方向へ視線を向けると、俺達を呼んだ本人が台座に立っていた。
先に彼女の元へ動いたのは、クリミア国のグレイル傭兵団団長・アイク。
アイクの背負っているあの剣は、親父の形見らしい。
あの剣は神剣・ラグネルと呼ばれる名前だ、その重い剣は彼にしか扱えない代物。


ピットには光の女神・パルテナ様から託された神器を持っていて、マルスは愛用のファルシオンを持っている。
赤髪の剣士・ロイも此処に居ると言う事は、トワリンも何処かに居るって事か。
そんな時だった、コスモス様が真っ直ぐ俺の方を見たのは。
呼ばれたまま真っ直ぐ進み、彼女の居る台座の前で俺はアイクと共にしゃがむ。


「ハイラルの勇者・リンクとクリミア国から来たグレイル傭兵団団長・アイク、貴方達を呼んだのは他ではありません」
「はい。何なりとお申し下さい、コスモス様」
「貴方達2人にはこの場所へ残って、私の護衛をして頂きたいのです」
「「えっ!?」」
「私は先程の戦いで貴方達を呼ぶ前に、倒れました」
「では。以前行われた12回目の戦いで、貴方は最後まで此処を守ったと言うのですか?」
「ええ。アリティア国の王子・マルスよ、貴方ならこの場所で何があったのか……分かっている筈です」
「ねぇマルスお兄ちゃん。この場所でコスモス様に、一体何があったって言うんだよ」
「……」
「話せない事情でもあるのか? お前……此処まで来て俺達を裏切るつもりじゃ「少しは落ち着きなさい! フォックス・マクラウド」す、済みません……」


マルスは未だに表情を変えないまま、この場所で何があったのかを俺達に分かるように話した。
コスモス様の傍に居る光の戦士は真剣に、マルスの話を聞いている。
彼女の呼んだと言う新たな6人の戦士達は、この神様から力を与えられたのか。
しかもその中には元の世界から来たと言う、連中ばかりだな。


閃光の異名を取る女戦士・ライトニング、彼女の本名はエクレール・ファロン。
彼女は元ポーダム治安部隊と組織に属していた、だが一番気になるのはそこじゃない。
何故彼女は親に貰った名を捨て、閃光の異名の名を取ったんだろう。
その答えを知ってるのは、彼女本人しか居ないって事だな。


・ピット視点


「この秩序の聖域はね、光の戦士とライトさんが戦った場所でもあるんだ」
「戦っただと? おい……もう少し詳しく話せ、マルス」
「この聖域に無事辿り着いたのはライトさんと、そこにいる光の戦士だけだったんだ。そしてライトさんはこんな事を言ったんだ……「どう言うつもりか知らんが、カインの奴が仲間を倒して回っている」って」
「何で、カインがそんな事を……?」
「……言いにくい事だけど、あの人が他の皆さんを眠らせて居るのは。何か理由があるんだよ」
「子リン君?」
「カインさんがわざわざ他の皆さんを眠らせて回っている目的は、この戦いに希望を持ちたかったんだと思うんだ。
もしそうじゃなかったら、あんな事はしないよ」


これから始まる13回目の戦いに望みを繋げる為に、カインさんはバッツさん達に手を出していたっと言う事になるのか。
カオスの戦士達から彼等を守る為に、眠らせて回っていたんですね。
子リン君の言葉を聞いたフォックスさんは、ようやく理解してくれた。
フォックスさんは真っ直ぐ子リン君を見て、マルスさんに謝ると告げる。


言われるまでも無かったけど、僕は最初から彼の言葉を信じてましたからね。
これから始まる戦いは、この異世界に呼ばれた人達を守る為の戦いなんだ。
どんな人と一緒に行くのかは、コスモス様がこれから決めるらしい。
最低でも僕は、子リン君やリンクさんと一緒なら……何処でも良いですけどね。
そして冥府界の女王・メデューサ、この異世界はお前の好きにはさせないからな。

2話に続きます。

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■作者からのメッセージ
どもです。滅多に来ない女剣士です。

久々の1話更新です、描き方は前に比べて成長してると思います。

最後ら辺からメデューサの名を出しましたけど、彼女は新・光神話「パルテナの鏡」に登場する冥府界の女王です。

登場人物の紹介に付いては、次回更新後のあとがきに書く予定です。

これからもあまり此処へは来ませんが、引き続き宜しくお願いします。

それでは。
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