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FF(012 CC)&スマブラ 世界を救う旅立ち 第2話 輝きを失わない光・クリスタルを探す旅の始まり
作者:謎の女剣士◆JU43/ql9amA   2012/11/27(火) 09:17公開   ID:7S1/uy0UvqE


では、行きます。


・リンク視点


本当に此処は今まで見た事も無い世界だな、そう思いながら俺はゴルベーザ達に付いて行っていた。
暗闇の雲は俺に分かるように、あそこにコスモスが居ると教えてくれる。
あんなに力が弱っている、何があったんだよ彼女に。
弱っている光を元に先へ進んで行くと、コスモスは俺に気付いた。


まさか、12回目の戦いの時も無茶をしたのか。
俺の心の声が聞こえたのか、ゴルベーザが俺の近くに来て……事情を話す。
そう言う事だったのか、これから始まるのは13回目の戦いなんだな。
以前の戦いで大活躍したのはライト ヴァン ラグナさん ユウナ カイン、そしてティファの6人。


「わし等は以前の戦いで、それぞれの相手と戦っておった」
「それぞれの相手?」
「そうじゃ。わしが相手していたのは、少々コスモスの愚痴を言っていた黒髪の男じゃ」
「ラグナは私と暗闇の雲を見ると、緊張して左足を捻挫してしまう癖をしたのです。その時私はティファと戦いましたが、彼女の格闘技には見事敗れました」


ガーランドが居ないと言う事は、あいつは未だにカオスの戦士だな。
すぐ後ろで俺達の話声を聞いていたピットはアルティミシアの近くに行き、彼女から状況を聞く。
ティファの物語に依ると、お互いの目的を果たす為に離れて行ったヴァン達を探していた。
カインが自ら裏切り者だと証明したけど、ティファは全く信じなかった。


本当にあいつが俺達の裏切り者なら、この場で始末して置くべきだ。
勝手に他の皆を巻き込むような事をした事を、俺は許すつもりはない。
彼女達に出来たのは、次元の扉を壊さず……イミテーション達と戦う事だけだった。
コスモスの居るこの場所へも攻めて来たけど、コスモスは自らの力を使って一度消滅した。


「そう……、その力を使ったせいであの人の力は弱ってるんだ」
「うん。子リンに取っては信じ難い事だけどね、本当なんだよ」
「混沌の神・カオスと戦う為に呼ばれた人達なのに、最後までイミテーションを止める事で終わったのか。ちょっとだけ寂しいな、彼等とも友達になりたかったよ」
「僕も子リンと同じ。特にライトさんは、僕達子供組の憧れの人だったよ」
「………」
「どうかなさいましたの? アイク」
「あの人・ラグナが持ってるショット銃を見てたらさ、ファルコの使ってる武器に少し似てたのを思い出したんだ」


本当はゼルダに声を掛けて上げたいけど、俺達はずっと前に別れたばかりだ。
最初は幻と思えるほど幸せな生活だったけど、マリオの言ってる事は正しかった。
お互いがお互いの相手と一緒に居ると、また同じように繰り返させる。
同じ苦しみを繰り返さない為にも、俺達は本当に好きだった相手と別れたんだ。


俺はゼルダと別れ、マリオはピーチ姫と別れて行った。
少しでもピーチ姫の心が俺に向くように、俺も役に立とうと思う。
これから始まるのは、長い戦いだ。
カオスまでの道は遠いけど、皆と一緒に戦う事を諦める訳には行かない。


「皆……、私の声が聞こえますね?」
「「「コスモス様!」」」
「私は、カオスに敗れました。混沌を司る神・カオス、荒れ狂うその力は調和を引き裂き、世界は形を失いました」


そう言いながらコスモスは、異世界のメンバー達が居るそれぞれの場所へ回って行く。
闇の世界にはオニオンとジタン クリスタルワールドにはティーダ フリオニール セシル クラウド、月の渓谷にはスコール、星の体内にはバッツとティナが居る
彼女は彼等に、何を伝えようとして居るのか。


「全ては混沌の渦に沈み掛けています。貴方達10数人は、この世界に残された最後の希望。
だから手に入れて下さい、世界が砕けても……輝きを失わない光・クリスタルを。
クリスタルは……絶望に立ち向かう力 10数人の輝きが集えば、世界を救う希望が生まれる。
クリスタルの道は険しく 辿り着く方法も 皆異なります。自分の道を信じて進むしかないのです、行先の見えない 1人1人の道を」
「問題ない、俺は元々1人で生きてる」
「お宝が楽に見付かったら、宝探しにならないぜ」
「遊びじゃないよ、ふざけてる余裕はないんだからさ。真剣に楽しむんだ」
「……」
「元気出してよ、俺が付いてる。不安になったら 俺を信じれば良いよ」
「頼りにしてる!」


スコールは勿論、1人1人が彼女の想いを否定して居なかった。
彼は少し気取った構えでそう話し、闇の世界に居るジタンはお宝の話をするけど……オニオンが良い事を言う。
それ、バッツが言いそうな台詞だけどな(笑)
星の体内でティナは自分の力を気にするけど、彼女の傍に居るバッツは優しく励ました。


「クリスタルの道は 1人1人違うかも知れない、でも 僕達には仲間がいる」
「共に力を合わせれば、恐れる物など無い」
「フッ、甘いな。カオスが率いる 混沌の軍勢 奴等は俺達を狙って来る。降りかかる火の粉は払う」
「敵が強い方が 気合い入るッスよ」
「ありがとう――――――」


画面は再び俺達の居る秩序の聖域に戻り、コスモスは再び語り出した。


「わずかに残っている世界 混沌に沈みかけた世界 皆がクリスタルを見付けるまで 私が支えないと――――――― ごめんなさい 一緒に居たいのに
でも 少し休んだら きっと」
「コスモス。貴方の光は 常に我等と共にある」


俺達もその中に含まれているって事だよな、彼女には無茶な想いをしたくない。
それぞれの光を求めて、俺達とそして……他の場所に居る異世界の奴等も一緒に動き出した。
オニオンとジタンはお互い最年少なのに、仲が良いな。
俺達にも希望を託されたからには、何としてもやり遂げないと行けないな。


待っていてくれ、俺達が必ず貴方の願いを叶えられるように努力するよ。
ピットと子リンは俺の元に集まって来てるし、アイクはトゥーン ゼルダと一緒に行くらしい。
マルスはロイ メタナイトと共に行くと決めて、ピカチュウはサムス ピーチと行動を共にする。
彼女に呼ばれたからには、俺達ファイターが全力で異世界の奴等を護衛するんだ。
それが、俺達の……フィギュア達の世界から来たファイターの役目だ。

3話に続きます。

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■作者からのメッセージ
少し遅くなりましたけど、2話を更新しました。

この話の元ネタは、012の13回目の戦いを元に書きました。

リンク達ファイター達がオニオン達を守って行くと、心強いですよね。

次回の更新はまた少し遅くなりますけど、難易度が低いクラウド編から更新して行く予定です。

視点は本人風に描くと思いますので、ご了諾下さい。

それでは。
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